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iPlanet Messaging Server 5.0 リファレンス マニュアル | |
第 1 章 Messaging Server のコマンド ライン ユーティリティ
iPlanet Messaging Server 5.0 には、グラフィカル ユーザ インターフェイスのほかに、一連のコマンド ライン ユーティリティが用意されています。この章では、Messaging Server の起動、停止、管理、メッセージ アクセス、メッセージ ストアに関するユーティリティについて説明します。MTA のコマンド ライン ユーティリティについては、第 2 章 「Message Transfer Agent のコマンド ライン ユーティリティ」を参照してください。iPlanet Delegated Administrator for Messaging のコマンド ライン ユーティリティについては、第 3 章 「Delegated Administrator のコマンド ライン ユーティリティ」を参照してください。
表 1-1 に、この章で説明するコマンドの一覧を示します。
コマンド
説明
コマンドの説明
この節では、主な iPlanet Messaging Server コマンド ライン ユーティリティの機能、およびシンタックスについて説明するとともに、実際の使用例を紹介します。ユーティリティはアルファベット順に並べてあります。
configutil
configutil ユーティリティでは、iPlanet Messaging Server 5.0 の設定パラメータを一覧表示し、変更することができます。すべての設定パラメータの一覧は、第 4 章 「Messaging Server の設定」に掲載されています。
iPlanet Messaging Server 5.0 の設定パラメータと値のほとんどは Directory Server の LDAP データベースに、その他のパラメータと値はローカルの msg.conf ファイルと local.conf ファイルに保存されます。起動パラメータは msg.conf ファイルに保存されており、インストール中に設定されます。msg.conf ファイルと local.conf ファイルを手作業で編集することは避けてください。これらのファイルに保存されているパラメータを編集する場合は、configutil を使用します。
注 管理者が言語に特定のオプション (メッセージなど) を定義している場合に、これらのオプションを一覧表示または変更するには、コマンドの最後に language オプションを指定します。language オプションを使用せずに入力したコマンドは、特定の言語パラメータを持たない属性のみに適用されます。
条件 : Messaging Server でローカルに実行します。
場所 : サーバ-ルート/bin/msg/admin/bin
configutil では、次の 4 つのタスクを実行できます。
-o オプションを使用して、特定の設定パラメータを表示する。
言語パラメータが指定されているパラメータの一覧を表示するには、オプションの後ろに ;lang-xx を追加します。たとえば、;lang-jp と追加すると、日本語用に指定されたオプションが一覧表示されます。
-e、-l、または -p プレフィックス オプションを使用して、設定パラメータの値を一覧表示する。
-e を使用すると、値のない設定パラメータも一覧に含めることができます。
-o オプションおよび -v 値のオプションを使用して、設定パラメータを設定する。-l を使用すると、サーバのローカル設定ファイルから、ローカルの設定パラメータのみを一覧表示できます。
-p プレフィックスを使用すると、名前がプレフィックスで指定した文字で始まる設定パラメータのみが一覧表示されます。
サーバのローカル設定ファイルに新しい値を保存するには、-l オプションとともに -o オプションと -v 値を使用します。
-i オプションを使用して、stdin から設定パラメータの値をインポートする。stdin から実際の値を読み取るには、コマンド ラインでダッシュ (-) を値として指定します。
特定の言語パラメータに対してオプションを設定するには、オプションの後ろに ;lang-xx を追加します。たとえば、;lang-jp と追加すると、日本語に指定したオプションが設定されます。
configutil [-f configdbファイル] [コマンド-オプション] [;言語] configutil -i < 入力ファイル
コマンド ライン オプションを指定しなかった場合は、すべての設定パラメータが一覧表示されます。
例
Derectory Server LDAP データベースとローカル サーバ設定ファイルの両方にある設定パラメータと各パラメータの値をすべて一覧表示するには :
configutil config.cfg という入力ファイルから設定をインポートするには :
configutil -i < config.cfg service.imap というプレフィックスが付いているすべての設定パラメータを表示するには :
configutil -p service.imap 値のないパラメータも含め、service.imap というプレフィックスが付いているすべての設定パラメータを表示するには :
configutil -e -p service.imap service.smtp.port 設定パラメータの値を表示するには :
configutil -o service.smtp.port service.smtp.port 設定パラメータの値を 25 に設定するには :
configutil -o service.smtp.port -v 25 service.imap.banner 設定パラメータの値をクリアするには :
configutil -o service.imap.banner -v ""
特定の言語のオプション
特定の言語に対するオプションを設定または一覧表示するには、オプションのすぐ後に、スペースを入れずに ;lang-xx を追加します。「xx」の部分には 2 文字の言語の識別子を入れます。たとえば、store.quotaexceededmsg というメッセージの日本語バージョンを表示するには、次のように入力します。
configutil -o "store.quotaexceededmsg;lang-jp"
counterutil
counterutil ユーティリティは、カウンタ オブジェクト内のカウンタを表示および変更します。また、5 秒ごとにカウンタ オブジェクトをモニタするのに使用することもできます。条件 : Messaging Server でローカルに実行します。
場所 : サーバ ルート/bin/msg/admin/bin
counterutil -o カウンタオブジェクト [-i 間隔] [-l] [-n 反復数]
[-r レジストリ名]
オプション
このコマンドのオプションは次のとおりです。
オプション
説明
使用するカウンタ レジストリを示します。-r レジストリ名 オプションでレジストリ名を指定しなかった場合、デフォルトはサーバ-ルート/msg-インスタンス/counter/counter になります。
例
あるサーバのカウンタ レジストリ内のカウンタ オブジェクトをすべて一覧するには :
counter カウンタ オブジェクト imapstat の内容を 5 秒ごとに表示するには :
counterutil -o imapstat -r \
サーバ-ルート/msg-インスタンス/counter/counter
deliver
deliver ユーティリティは、IMAP または POP メール クライアントがアクセスできるメッセージ ストアに、直接メールを配信します。統合されたメッセージ環境を管理する場合は、このユーティリティを使ってメールを別の MTA (たとえば、sendmail MTA) から Messaging Server のメッセージ ストアに配信することができます。
条件 : Messaging Server でローカルに実行します。stored ユーティリティが実行されていなければなりません。
UNIX での場所 : サーバ-ルート/bin/msg/store/bin
deliver [-l] [-c] [-d] [-r アドレス] [-f アドレス] [-m メールボックス] [-a 認証ID]
[-q] [-g フラグ] [ユーザid]
オプション
このコマンドのオプションは次のとおりです。
オプション
説明
このオプションは、/bin/mail との互換性を維持するために deliver によって認識されますが、deliver はこれを無視します。
メールボックスの制限容量を無効にします。受信メールボックスの制限容量を超えている場合でも、メッセージの配信が行われます。
オプションを指定しなかった場合、メールは Inbox に配信されます。
例
message.list というファイルの内容を Fred の tasks メールボックスに配信するには :
deliver -m tasks fred < message.list 上の例では、tasks メールボックスが差出人に「p」権限を与えない場合、message.list の内容はユーザ fred の Inbox に配信されます。
hashdir
hashdir コマンドは、特定アカウントのメッセージ ストアを含むディレクトリを識別します。このユーティリティは、メッセージ ストアへの相対パスをレポートします。このパスは、ユーザ ID に基づくディレクトリの 1 つ上のディレクトリ レベルを基準にしたものです。hashdir は、パス情報を標準出力に送ります。条件 : Messaging Server でローカルに実行します。
オプション
このコマンドのオプションは次のとおりです。
オプション
説明
imsasm
imsasm ユーティリティは外部の ASM (Application Specific Module: アプリケーションに特定のモジュール) で、ユーザ メールボックスの保存と回復を行います。imsasm により imsbackup ユーティリティと imsrestore ユーティリティが呼び出され、データ ストリームが作成および解釈されます。保存を行う場合、imsasm によって引数一覧内の各メールボックスまたはフォルダに対し保存レコードが作成されます。各ファイル、またはディレクトリに関連付けられたデータは、ユーザのメールボックスに imsbackup コマンド、または imsrestore コマンドを実行することで生成されます。
オプション
imsasm ユーティリティで使用されるオプションは、標準 ASM 引数とも呼ばれます。-s (保存)、-r (回復)、または -c (比較) のいずれかを必ず指定します。また、これらのオプションを他のオプションの前に配置します。保存の場合は、少なくとも 1 つのパス引数を指定します。パスには、ディレクトリまたはファイル名を使用できます。
次のオプションはすべてのモードで使用できます。
保存する場合 (-s) は、次のオプションを使用できます。
回復する場合 (-r) は、次のオプションを使用できます。
例
imsasm を使用して、ユーザ joe のメールボックス INBOX を作成するには、システム管理者が次の内容でディレクトリ ファイル ADM_ルート/backup/DEFAULT/joe/.nsr を作成します。
imsasm: INBOX これにより、メールボックスがimsasm を使用して保存されるようになります。mkbackupdir ユーティリティを実行すると、自動的に .nsr ファイルが作成されます。「mkbackupdir」を参照してください。
imsbackup
imsbackup ユーティリティは、選択したメッセージ ストアの内容を、シリアル デバイス (磁気テープ、UNIX パイプ、通常のファイルなど) に書き込む際に使用します。バックアップの全体または一部は、後から imsrestore ユーティリティを使って回復できます。imsbackup ユーティリティは、UNIX の tar コマンドと同様の基本的なバックアップ機能です。場所 : サーバ-ルート/bin/msg/store/bin
imsbackup [-a ユーザid] [-b ブロック_係数] [-f デバイス]
[-d 日付時刻] [-i] [-l] [-u ファイル] [-v] パス
オプション
このコマンドのオプションは次のとおりです。
例
次の例では、user1 が /dev/rmt/0 にバックアップされます。
imsbackup -f /dev/rmt/0 /mystore/ALL/user1 次の例では、すべてのユーザが groupA にバックアップされます。
imsbackup /mystore/groupA 次の例では、mystore の完全なバックアップが行われます。
imsbackup /mystore
imsrestore
imsrestore ユーティリティは、バックアップ デバイスからメッセージ ストアへメッセージをリストアします。場所 : サーバ-ルート/bin/msg/store/bin
imsrestore [-a ユーザid] [-b ブロック_係数] [-c [y | n]]
[-f デバイス] [-h] [-i] [-m ファイル] [-n] [-t] [-u ファイル]
[-v] パス
オプション
このコマンドのオプションは次のとおりです。
例
次の例では、backupfile ファイルからメッセージがリストアされます。
imsrestore -f backupfile 次の例では、backupfile から user1 のメッセージがリストアされます。
imsrestore -f backupfile /mystore/ALL/user1
imscripter
imscripter ユーティリティは、IMAP サーバに接続し、単独または一連のコマンドを実行します。場所 : サーバ_ルート/bin/msg/admin/bin
imscripter [-h] [-f スクリプト | [-c コマンド] -f データ ファイル]] [-c コ マンド] [-s サーバid | -p ポート | -u ユーザid | -x パスワード | -v 詳細 モード]
オプション
このユーティリティのオプションは次のとおりです。
mboxutil
mboxutil コマンドは、メールボックス (フォルダ) の一覧表示、作成、削除、名前変更、および移動を実行します。また、mboxutil を使って制限容量に関する情報をレポートすることもできます。「ユーザid」は目的のメールボックスを所有するユーザ、「メールボックス」はメールボックスの名前です。
条件 : Messaging Server でローカルに実行します。stored ユーティリティが実行されていなければなりません。
場所 : サーバ_ルート/bin/msg/admin/bin
mboxutil [-a] [-c メールボックス] [-d メールボックス] [-g グループ]
[-r 現在の名前 新しい名前 [パーティション]] [-l] [-p パターン] [-q ドメイ ン] [-x]
[-k メールボックス コマンド] [-u [ユーザid]]
オプション
このコマンドのオプションは次のとおりです。
例
全ユーザの全メールボックスを一覧表示するには :
mboxutil -l すべてのメールボックスを、パスと acl の情報とともに一覧表示するには :
mboxutil -l -x + ユーザ daphne に対し、INBOX というデフォルトのメールボックスを作成するには :
mboxutil -c user/daphne/INBOX ユーザ delilah に対し、projx という名前のメール フォルダを削除するには :
mboxutil -d user/delilah/projx ユーザ druscilla に対し、INBOX というデフォルトのメールボックスとすべてのメール フォルダを削除するには :
mboxutil -d user/druscilla/INBOX Desdemona のメール フォルダ memos を memos-april という名前に変更するには :
mboxutil -r user/desdemona/memos user/desdemona/memos-april ユーザ dulcinea のメール フォルダ legal をロックするには :
mboxutil -k user/dulcinea/legal cmd この場合の cmd は、ロックしたメール フォルダに実行するコマンドです。
ユーザ dimitria のメール アカウントを新しいパーティションに移動するには :
mboxutil -r user/dimitria/INBOX user/dimitria/INBOX partition この場合、「partition」には新しいパーティションの名前を指定します。
ユーザ dimitria のメール フォルダ personal を新しいパーティションに移動するには :
mboxutil -r user/dimitria/personal user/dimitria/personal \
partition使用状況に関する情報を表示するには :
mboxutil -u daphne
diskquota size(K) %use msgquota msgs %use user
10240 297 no quota 953 29% daphne
mkbackupdir
mkbackupdir ユーティリティは、バックアップ ディレクトリを作成したり、メッセージ ストア内の情報に合わせてバックアップ ディレクトリを同期化します。Legato Networker の Solstice Backup とともに使用します。バックアップ ディレクトリは、メッセージ ストアのイメージです。実際のデータは含まれていません。mkbackupdir はメッセージ ストアのユーザ ディレクトリをスキャンし、バックアップ ディレクトリと比較することにより、メッセージ ストアのユーザ ディレクトリ内にある新しいユーザ名とメールボックス名を使ってバックアップ ディレクトリを更新します。バックアップ ディレクトリには、Networker でメッセージ ストアをさまざまなレベル (サーバ、グループ、ユーザ、メールボックス) でバックアップするために必要な情報が含まれます。図 1-1 に、その構造を示します。
図 1-1 バックアップ ディレクトリの階層
場所 : サーバ-ルート/bin/msg/store/bin
バックアップ ディレクトリ コンテンツにおける変数は次のとおりです。
mkbackupdir ユーティリティでは、以下のものが作成されます。
デフォルトのグループ ディレクトリ (ALL)、または backup-groups.conf 設定ファイルに定義されたグループ ディレクトリ。次に backup-groups.conf ファイルの例を示します。
.nsr ファイルは、Networker に imsasm を呼び出すように通知するための NSR 設定ファイルです。この通知が行われると、imsasm によりデータ ストリームの作成、解釈が行われます。
groupA=a*
groupB=b*
groupC=c*
.
.
.各ユーザのメールボックスには、長さ 0 のファイルが含まれています。これは、ユーザ ディレクトリに配置される INBOX にも含まれています。
mkbackupdir [-a ユーザid] [-i | -f] [-p ディレクトリ] [-v]
オプション
このコマンドのオプションは次のとおりです。
オプション
説明
バックアップ イメージのための代替ディレクトリを指定します (デフォルトのディレクトリは msg-インスタンス/backup です)。
例
サーバ_ルート/msg-インスタンス/backup ディレクトリを作成するには :
mkbackupdir
MoveUser
MoveUser ユーティリティは、ユーザのアカウントを別の Messaging Server に移動します。ユーザ アカウントを別の Messaging Server に移動する場合は、ユーザのメールボックスとその中のメッセージも新しいサーバに移動しなければなりません。また、MoveUser を使用すると、メールボックスを別のサーバに移動できるほか、ユーザの新しいメールホスト名およびメッセージ ストア パスに合わせ、Directory Server のエントリも更新することができます。場所 : サーバ-ルート/bin/msg/admin/bin
MoveUser -s srcメールホスト[:ポート] -x プロキシ ユーザ -p パスワード -d 移 動先メールホスト[:ポート]
[-u uid | -u uid -U 新uid] [-l ldapURL -D バインドdn -w パスワード] [ オプション]
オプション
このコマンドのオプションは次のとおりです。
例
Directory Server の siroe.com の情報に基づき、すべてのユーザを host1 から host2 に移動するには :
MoveUser -l \
"ldap://siroe.com:389/o=Airius.com???(mailhost=host1.domain.com)" \
-D "cn=Directory Manager" -w password -s host1 -x admin \
-p password -d host2 -a admin -v passwordあるユーザを、Directory Server の siroe.com 内のアカウント情報に基づいて、ポート 150 を使用する host1 から host2 へ移動するには :
MoveUser -l \
"ldap://airius.com:389/o=siroe.com???(uid=userid)" \
-D "cn=Directory Manager" -w password -s host1:150 -x admin \
-p password -d host2 -a admin -v passwordDirectory Server の server1.siroe.com に基づいて、ユーザ ID が「s」で始まるすべてのユーザを host1 から host2 へ移動するには :
MoveUser -l \
"ldap://server1.airius.com:389/o=siroe.com???(uid=s*)" \
-D "cn=Directory Manager" -w password -s host1 -x admin \
-p password -d host2 -a admin -v passwordコマンド ラインでユーザ ID に admin を指定し、そのユーザのメールボックスを host1 から host2 に移動するには :
MoveUser -u uid -s host1 -x admin -p password -d host2 -a admin \
-v passwordhost1 にある aldonza という名前のユーザを、dulcinea という新しいユーザ IDで host2 に移動するには :
MoveUser -u aldonza -U dulcinea -s host1 -x admin -p password \
-d host2 -a admin -v password
readership
readership ユーティリティは、メールボックスの所有者以外に、何人のユーザが共有 IMAP フォルダ内のメッセージを読んだかを報告するユーティリティです。IMAP フォルダの所有者は、フォルダ内のメールを読む権限をほかのユーザに与えることができます。ほかのユーザにアクセス権が与えられたフォルダは、共有フォルダと呼ばれます。管理者は readership ユーティリティを使用して、所有者以外に何人のユーザが共有フォルダにアクセスしたかを表示することができます。
このユーティリティを使うと、すべてのメールボックスがスキャンされます。
結果として、各共有フォルダにつき 1 行ずつ、アクセスしたユーザ数とメールボックスの名前が表示されます。ユーザ数とメールボックスの名前の間にはスペースが挿入されます。
アクセスしたユーザとは、過去の指定した日数内に共有フォルダを選択した、個別の認証を受けたユーザのことです。自分の個人用メールボックスを読んだユーザは、数には含められません。個人用メールボックスは、そのフォルダの所有者以外にアクセスしたユーザがいない限り、レポートされません。
条件 : Messaging Server でローカルに実行します。stored ユーティリティが実行されていなければなりません。
場所 : サーバ-ルート/bin/msg/admin/bin
オプション
このコマンドのオプションは次のとおりです。
オプション
説明
指定した月数内に共有 IMAP フォルダを選択しなかったユーザをカウントしません。デフォルトは無限で、これらのユーザから表示済みのフラグを削除します。このオプションは、ストアからもこれらのユーザの「表示済み」フラグを削除します。
reconstruct
reconstruct ユーティリティは、1 つまたは複数のメールボックスまたはマスター メールボックス ファイルを再構築し、すべての矛盾を修復します。このユーティリティを使うと、メッセージ ストアにおけるほとんどすべてのデータ破損を回復することができます。条件 : Messaging Server でローカルに実行します。stored ユーティリティが実行されていなければなりません。
場所 : サーバ-ルート/bin/msg/admin/bin
注 トランザクションの完了や、完了しなかったトランザクションのロールバックなど、低レベルのデータベースの修復には stored -d を使用します。
reconstruct [-f] [-p パーティション] [-r [メールボックス [メールボックス ...]] [-m] [-n]
[-q] [-o [-d ファイル名]]
オプション
このコマンドのオプションは次のとおりです。
「メールボックス」引数は、修復するメールボックスを示しています。1 つまたは複数のメールボックスを指定できます。メールボックスは「user/ユーザid/sub_mailbox」というフォーマットの名前を使って指定します。この「ユーザid」は、メールボックスを所有するユーザです。たとえば、ユーザ dulcinea の Inbox は「user/dulcinea/INBOX」と入力します。
start-msg
start-msg ユーティリティは、すべての Messaging Server プロセス (smtp、imap、pop、store、http) を開始します。また、オプションとして、1 つのサービスを開始するように指定することもできます。
start-msg [smtp | imap | pop | store | http]
例
すべての Messaging Server プロセスを開始するには :
start-msg imap プロセスを開始するには :
start-msg imap
stop-msg
stop-msg ユーティリティは、すべての Messaging Server プロセス (smtp、imap、pop、store、http) を停止します。また、オプションとして、1 つのサービスを停止するように指定することもできます。
stop-msg [smtp | imap | pop | store | http]
例
すべての Messaging Server プロセスを停止するには :
stop-msg http サービスを停止するには :
stop-msg http
stored
stored ユーティリティは、次の機能を実行します。
バックグラウンドと日常のメッセージング タスク
stored ユーティリティは、毎日深夜 12 時に自動的にクリーンアップと (有効期限による) 失効の操作を行います。また、これ以外の時間にもクリーンアップと失効の操作を行うように選択することもできます。デッドロックの検出とデッドロックしたデータベース トランザクションのロールバック
条件 : Messaging Server でローカルに実行します。
場所 : サーバ-ルート/bin/msg/admin/bin
シンタックス
コマンド ラインから stored を実行して特定の処理を行うには :
stored [-1] [-c] [-n] [-v [-v]] stored をデーモン プロセスとして実行するには :
stored [-d] [-v [-v]]
オプション
このコマンドのオプションは次のとおりです。
例
有効期限ポリシーをテストするには :
stored -n 保存期間の終了とクリーンアップを 1 回実行するには :
stored -l -v
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最終更新日 2000 年 9 月 14 日