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iPlanet Application Server インストールガイド



第 3 章   Solaris での iPlanet Application Server の簡易インストール


この章では、SolarisTM プラットフォームに iPlanetTM Application Server をインストールして設定する方法について説明します。この章には次のトピックがあります。

ezSetup、標準、または高速の iPlanet Application Server インストールを使う前にこの章をお読みください。最新の更新情報については、次の Web サイトに掲載されている『リリースノート』をご覧ください。

http://docs.iplanet.com/docs/manuals/ias.html から入手できます。

インストール後のアプリケーションサーバの設定の詳細については、『iPlanet Application Server 管理者ガイド』を参照してください。



簡易インストールオプション



もっとも簡単な iPlanet Application Server ソフトウェアインストールオプションは次のとおりです。

  • ezSetup : 2 つの手順でインストールできます。ポート番号、ユーザ名、およびパスワードをデフォルト値に設定します。

  • 高速 : ユーザによる入力が ezSetup に比べてやや多くなります。

  • 標準 : ユーザによる入力はさらに多くなりますが、基本的に ezSetup で行った場合と同じインストールになります。



インストールするコンポーネント

iPlanet Application Server にインストールするソフトウェアは、次のコンポーネントのグループまたはスタックから構成されます。

  • iPlanet Directory Server Enterprise Edition 5.0 SP1

  • 独自の Administration Server を持つ iPlanet Console

  • iPlanet Application Server とそのサブコンポーネント

    • iPlanet Application Server Web コネクタプラグインコンポーネント

    • iPlanet Application Server コアサーバコンポーネント

    • iPlanet Application Server 管理ツール

    • iPlanet Application Server 配置ツール

    • PointBase データベースサーバ

      アプリケーションサーバのコアコンポーネントを選択すると、必要な PointBase ファイルまたはパッケージをインストールします。

iPlanet Application Server の特徴とコンポーネントの概要については、第 1 章「入門」を参照してください。ほかのサーバまたはコンポーネント固有の情報については、次の iPlanet Web サイトをご覧ください。

http://docs.iplanet.com/



Solaris での簡易インストールオプションの使用法



インストールを開始する前に、システムの必要条件を満たしていることを確認します。システムの必要条件を満たしている場合は、各インストール手順を選択します。

この節には次のトピックがあります。


Solaris での ezSetup の実行

ezSetup アプリケーションは、iPlanet Application Server のコンポーネントのユーザ名とパスワードにデフォルト値を割り当てるので、ユーザはほとんど入力する必要はありません。

スタンドアロンの ezSetup アプリケーションは、iPlanet Application Server の自動インストールを実行し、表 3-1 に示すデフォルト値を設定します。

「インストールの前提条件」に一覧表示されているすべての条件を満たしていることを確認します。



このインストールは、開発者や運用環境向けではありません。



ezSetup インストールプログラムを起動する前に、Web サーバがインストールされている実行していることを確認します。


ezSetup を実行するには

  1. root としてログインします。

  2. /cdrom/cdrom0 などに CD-ROM をマウントします。

  3. シェルプロンプトが表示されたら、次のコマンドを実行します。

    /cdrom/cdrom0/solaris/exSetup

    tar ファイルをダウンロードしたら、ファイルの tar 形式を解除し、作成したテンポラリディレクトリで次のように入力します。

    ./ezSetup

  4. ライセンス契約に同意するには、「y」を入力して Enter キーを押します。インストールを続行するには、ライセンス契約に同意する必要があります。

  5. 使用している Solaris のバージョンに必要なパッチレベルのインストールを促すプロンプトが表示されます。「y」を入力して Enter キーを押します。



    必要なパッチの詳細については、「システムの必要条件」を参照してください。パッチ要件の更新情報については、http://docs.iplanet.com/docs/manuals/ias.html で『リリースノート』を参照してください。

  6. iPlanet Application Server インストールディレクトリを入力します。

  7. Web サーバのインストール場所を要求するプロンプトが表示されたら、Web サーバをインストールするフルパスを入力します。



  8. プロダクトキーを入力し、Enter キーを押します。

    サーバファイルが、指定されたインストールディレクトリに抽出されます。すべてのファイルの抽出後、インストーラは割り当てたポート番号のレポートを生成します。



    ポート番号は iPlanet Application Server の管理に必要なので、ポート番号レポートを記録するか、または印刷しておきます。



  9. インストールディレクトリに移動し、ポート番号レポートの最後に記載されている startconsole -a http://<servername>:<port_number> コマンドを実行して iPlanet Administration Console を起動します。

    表 3-1    ユーザ名とパスワードに割り当てられるデフォルト値

    コンポーネント

    ユーザ名

    パスワード

    Configuration server administrator  

    admin  

    admin  

    Directory manager

     

    Directory Manager  

    DManager  

    iPlanet Application Server Administration Server

     

    admin  

    admin  


    表 3-2   

    コンポーネント

    ポート番号

    Directory Server  

    389  

    Administration Server (KAS)  

    10817  

    Executive Server (KXS)  

    10818  

    CGI と Executive Server (KXS) の通信  

    10819  

    Solaris 上の Java サーバ (KJS)

    Windows では、このポートは C++ サーバ (KCS) に使われる  

    10820

     

    Solaris 上の C++ サーバ (KCS)  

    10821  

    PointBase データベースエンジン  

    9092  


Solaris へのインストールの開始

Solaris プラットフォームへの iPlanet Application Server のインストール時は、次のキーストロークコマンドを使います。

  • Enter キー : 画面のデフォルトの設定を受け入れて次の画面に進みます。

  • CTL+B キー : 画面上部のタイトルで定義されているインストールセクション内の前の画面に戻ります。CTL+B キーを使って別のセクションの画面に戻ることはできません。

  • CTL+C キー : インストールを終了します。終了すると、インストーラは最初からやり直します。

  • カンマ (,) で区切られたリスト : 複数のアイテムを指定します。



    Web サーバおよび Web ブラウザは、iPlanet Application Server のインストールを開始する前にインストールして実行する必要があります。iPlanet Application Server 6.0 SP2b は、プロダクト CD から利用できます。

    また、iPlanet Web Server Enterprise Edition 4.1 SPa7 以降または 6.0 SP1 以降は、次の Web サイトからダウンロードできます。
    http://www.iplanet.com/downloads/download/




インストールを開始するには

次の 6 つの手順は、すべての Solaris インストールに共通です。

  1. root としてログインします。

  2. CD-ROM ドライブにプロダクト CD を挿入します。

  3. /cdrom/cdrom0 などに CD-ROM をマウントします。

  4. シェルプロンプトが表示されたら、次のコマンドを実行します。

    /cdrom/cdrom0/solaris/setup

    tar ファイルをダウンロードしたら、ファイルの tar 形式を解除し、作成したテンポラリディレクトリで次のように入力します。

    ./setup

    「Tips」画面が表示されます。

  5. Enter キーを押します。

    「License Agreement」画面が表示されます。

  6. 継続するには、「y」を入力する必要があります。

  7. デフォルトを受け入れる場合は、Enter キーを押します。「iPlanet Console」 を選択しない場合は、iPlanet Servers グループがインストールされます。

    iPlanet Console (以前は Netscape Console) を選択すると、iPlanet Console がスタンドアロンアプリケーションとしてインストールされ、iPlanet Application Server の設定を管理するときにどのマシンからでも使うことができます。

次の画面ではインストールタイプを選択できます。高速インストールについては次で説明します。標準インストーラについては、「標準インストールの実行」を参照してください。


高速インストールの実行

iPlanet Application Server のインストールを開始する前に、「インストールの前提条件」に一覧表示されたすべての条件を満たしていることを確認します。

  1. 1」を入力して高速インストールを選択します。

  2. Enter キーを押して、デフォルトのインストールディレクトリ/usr/iplanet/ias6 を受け入れます。

    別の場所を入力する場合は、パス名にスペースを含めないでください。



    インストールするには、このドライブに 400M バイト以上の空きディスク容量が必要です。すべてのコンポーネントはこのディレクトリにインストールされます。



  3. 「iPlanet Server Products Components」パネルのデフォルトで選択されている「All」オプションは、iPlanet Application Server のフルインストール時にどのコンポーネントがインストールされるかを示します。次の操作を選択できます。

    • デフォルトの選択を受け入れます。「All」を選択すると、選択されたコンポーネントのサブコンポーネントがその後の画面に一覧表示され、選択を変更できます。

    • すでにディレクトリサービスを使っている場合は、「1、3、4」を入力すると Directory Suite コンポーネントはインストールされません。



      • iPlanet Application Server の複数のインスタンスをインストールする場合は、Directory Component を選択しないでください。詳細については、「Solaris への複数インスタンスのインストール」を参照してください。

      • iPlanet Application Serverとともに Directory Server をインストールしない場合は、既存の Directory Server を設定ディレクトリとして指定する必要があります。設定ディレクトリとして指定する Directory Server には、データツリー o=NetscapeRoot が含まれている必要があります。



    • iPlanet Administration Console が不要な場合は、「1、2、4」を入力すると、Administration Services コンポーネントはインストールされません。

    • iPlanet Application Server だけをインストールする場合は、「4」を入力します。

  4. システムユーザ名とシステムグループ名を入力します。

    インストールプログラムを実行する前に、このユーザとグループを作成しておく必要があります。通常、このユーザとグループは Web サーバのインストールに使ったユーザおよびグループと同じです。

    設定 Directory Server などの制限されたサーバにアクセスされないように、システム上で権限を持たないユーザを指定します。

iPlanet Application Server インストールには、Directory Suite のインストールと設定に関するパネルがあります。「Express Installation Wizard」パネルでは、次の項目をセットアップします。

  • Configuration Directory Server の管理者

  • Directory Server のディレクトリデータの管理者。この「スーパーユーザ」はディレクトリマネージャ識別名 (DN) によって識別されます。

これらのパネルとその機能については、次の手順で説明します。

  1. 設定ディレクトリの管理者 ID およびパスワードを割り当てます。

    Enter キーを押して、デフォルトユーザ名の admin を受け入れるか、またはユーザ名を入力してから Enter キーを押します。パスワードを入力します。パスワードには、文字と数字を含めることができます。

    Configuration Directory Server は、設定情報の保存に使われる Directory Server の一部です。Directory Server はディレクトリデータも保存します。



    この ID およびパスワードは、iPlanet Administration Console へのログインおよび iPlanet Application Server と Directory Server のアンインストールに使います。



Directory Server の詳細については、Web サイトの http://docs.iplanet.com/docs/manuals/directory.html で 『iPlanet Directory Server 導入ガイド』を参照してください。

  1. ディレクトリマネージャの識別名を割り当てます。

    デフォルトの DN 値 Directoru Manager を受け入れます。これは共通ディレクトリマネージャ名 (cn=Directory Manager) に設定されます。または、必要に応じて、別のディレクトリマネージャ名を入力します。ディレクトリマネージャのパスワードを 8 文字以上で入力します。



ディレクトリマネージャ識別名は、Directory Server の管理者用の特殊なディレクトリエントリです。ディレクトリマネージャにはアクセスコントロールが適用されません。

Directory Server のインストールが設定されました。

  1. プロダクトキーを入力します。プロダクトキーは、iPlanet Application Server とともに受け取るウェルカムレターに記載されています。

    インストールを続行するには、この番号を正しく入力する必要があります。

  2. 動作している Web サーバインスタンスのフルパスを入力します。

    iPlanet Application Server Web コネクタプラグインがインストールされ、ここで指定した Web サーバインスタンスに設定されます。

  3. iPlanet Application Server の Administration Server のユーザ名とパスワードを入力します。



    ユーザ名とパスワードを記録します。インストール後、iPlanet Application Server 管理ツールを使って iPlanet Application Server を登録するときに必要です。



  4. iPlanet Application Server アプリケーションの標準 Java インターナショナル化を有効にするには、「Y」を入力します。それ以外の場合はデフォルトを受け入れます。

    iPlanet Application Server のインストールは、必要なファイルを抽出する準備が完了しました。ファイルをシステムにインストールします。

  5. Enter キーを押して、インストールするコンポーネントを抽出します。

    ここで、オーナとグループが異なる場合は、iPlanet Application Server ファイルのオーナシップを変更するプロンプトが表示されます。

    iPlanet Application Server ファイルのグループパーミッションを、インストールしているユーザのパーミッションに変更する場合は、「Y」を入力して Enter キーを押します。パーミッションを変更するには、スーパーユーザであるか、またはパーミッションを変更するユーザとしてログインする必要があります。

    すべてのファイルの抽出後、インストーラは割り当てたポート番号のレポートを生成します。



    iPlanet Application Server の管理にポート番号が必要なので、ポート番号レポートを記録するか印刷します。



  6. iPlanet Administration Console を起動するには、インストールディレクトリに移動し、ポート番号レポートの最後に記載されている次のコマンドを実行します。

    startconsole -a http://<servername>:<port_number> コマンド


標準インストールの実行

iPlanet Application Server のインストールを開始する前に、次の操作を行います。


標準インストーラを実行するには

  1. 2」を入力して標準インストールタイプを選択します。

  2. Enter キーを押して、デフォルトのインストールディレクトリ/usr/iplanet/ias6 を受け入れます。

    別の場所を入力する場合は、パス名にスペースを含めないでください。



    インストールするには、このドライブに 400M バイト以上の空きディスク容量が必要です。すべてのコンポーネントはこのディレクトリにインストールされます。



  3. 「iPlanet Server Products Components」パネルのデフォルトで選択されている 「All」オプションは、iPlanet Application Server のフルインストール時にどのコンポーネントがインストールされるかを示します。次の操作を選択できます。

    • デフォルトの選択を受け入れます。「All」を選択すると、選択されたコンポーネントのサブコンポーネントがその後の画面に一覧表示され、選択を変更できます。

    • すでにディレクトリサービスを使っている場合は、「1、3、4」を入力すると Directory Suite コンポーネントはインストールされません。



      • iPlanet Application Server の複数のインスタンスをインストールする場合は、Directory Server コンポーネントを選択しないでください。詳細については、「Solaris への複数インスタンスのインストール」を参照してください。

      • iPlanet Application Serverとともに Directory Server をインストールしない場合は、既存の Directory Server を設定ディレクトリとして指定する必要があります。設定ディレクトリとして指定する Directory Server には、データツリー o=NetscapeRoot が含まれている必要があります。



    • iPlanet Administration Console が不要な場合は、「1、2、4」を入力すると、Administration Services コンポーネントはインストールされません。

    • iPlanet Application Server だけをインストールする場合は、「4」を入力します。

      ここで選択したコンポーネントには、複数のサブコンポーネントがあります。各画面で Enter キーを押して、デフォルトのサブコンポーネントを受け入れます。

  4. 後続の各画面で Enter キーを押して、デフォルトのサブコンポーネントを受け入れます。

  5. Enter キーを押して、インストールするコンピュータのデフォルト名を受け入れます。

  6. システムユーザ名とシステムグループ名を入力します。

    インストールプログラムを実行する前に、このユーザとグループを作成しておく必要があります。通常、このユーザとグループは、Web サーバをインストールするユーザおよびグループと同じです。

    設定 Directory Server などの制限されたサーバにアクセスされないように、システム上で権限を持たないユーザを指定します。



    インストールプログラムを実行する前に、このユーザとグループを作成しておく必要があります。通常、このユーザとグループは、Web サーバをインストールするユーザおよびグループと同じです。

    設定 Directory Server などの制限されたサーバにアクセスされないように、システム上で権限を持たないユーザを指定します。

  7. インストーラは、使用する Solaris システムについて、そのバージョンの Solaris に必須のパッチがインストールされているかどうかをチェックします。

    インストールが成功し、アプリケーションサーバが正しく機能するためには、システムにインストールしなければならないパッチがあります。必要なパッチのリストは、http://docs.iplanet.com/docs/manuals/ias.htm から入手できる『リリースノート』に記載されています。また、『iPlanet Application Server インストールガイド』の第 2 章「インストールの準備」にも、必要なパッチのリストが記載されています。

    これらの必須パッチのいずれかが見つからない場合、インストーラは、不足しているパッチを含む一時ファイルを生成します。その場合、コンソールに次のようなメッセージが表示されます。



このメッセージが表示された場合は、不足しているパッチを適用し、システムを再起動してから、iPlanet Application Server を再インストールします。

必要なすべてのパッチがすでにインストールされている場合、インストール処理は次の手順に進みます。


Directory Server の設定

iPlanet Application Server インストールには、Directory Suite のインストールと設定に関するパネルがあります。



  • iPlanet Application Server の複数のインスタンスをインストールする場合は、Directory Server コンポーネントを選択しないでください。詳細については、「Solaris への複数インスタンスのインストール」を参照してください。

  • iPlanet Application Server とともに Directory Server をインストールしない場合は、既存の Directory Server を設定ディレクトリとして指定する必要があります。設定ディレクトリとして指定する Directory Server には、データツリー o=NetscapeRoot が含まれている必要があります。



iPlanet Application Server インストールには、Directory Suite のインストールと設定に関するパネルがあります。「Typical Installation Wizard」パネルでは、次の項目をセットアップします。

  • Configuration Directory Server の管理者

  • Directory Server のディレクトリデータの管理者。この「スーパーユーザ」はディレクトリマネージャ識別名 (DN) によって識別されます。

    これらのパネルとその機能については、次の手順で説明します。

  • Enter キーを押して、インストールする Directory Server インスタンスに iPlanet Application Server の設定情報を登録します。

    デフォルトの選択は「No」なので、現在インストールされる Directory Server のインスタンスは、iPlanet Application Server での使用のために登録されます。

    設定情報を保持するために既存の Directory Server を指定する場合は、「Yes」を入力します。完全修飾ドメイン名 (hostname.domain.com) と Directory Server のポート番号を指定する必要があります。



    ヒント

    Configuration Directory Server は、設定情報の保存に使われる Directory Server の一部です。Directory Server はディレクトリデータも保存します。



  • Enter キーを押して、この iPlanet Application Server のインストールでインストールされた Directory Server インスタンスに、ユーザやグループ情報などの iPlanet Application Server のデータストレージを登録します。

    Yes」を入力して、既存の Directory Server に登録します。その Directory Server で使うホスト、ポート、サフィックス、およびバインド DN のプロンプトが表示されます。

  • Enter キーを押して、Directory Server のデフォルトのリスナポートを標準のポート番号 389 に設定します。詳細については、付録 A の「ポート番号の設定」 を参照してください。

  • Enter キーを押して、Directory Server のデフォルトの固有識別子を、Directory Server がインストールされているコンピュータの名前に設定します。

    別の名前を入力する場合は、名前を入力して Enter キーを押します。

  • 設定ディレクトリの管理者 ID およびパスワードを割り当てます。

    • Enter キーを押して、デフォルトユーザ名の admin を受け入れるか、またはユーザ名を入力してから Enter キーを押します。

    • パスワードを入力します。パスワードには、文字と数字を含めることができます。



      設定ディレクトリの管理者 ID およびパスワードは、あとで参照できるように記録して保管してください。iPlanet Administration Console へのログイン、および iPlanet Application Server や Directory Server のアンインストールに必要です。



  • 組織のデータ情報ツリーサフィックスを入力します。



    たとえば、組織が sales.sun.com という DNS を使っている場合、その組織のデータを識別する正しいサフィックスは、dc=sales, dc=sun, dc=com です。

  • Directory Server 管理者を識別する DN を入力します。デフォルト値は Directory Manager (cn=Directory Manager)です。

    ディレクトリマネージャのパスワードを 8 文字以上で入力します。

    ディレクトリマネージャ識別名は、Directory Server の管理者用の特殊なディレクトリエントリです。ディレクトリマネージャにはアクセスコントロールが適用されません。

  • Directory Server の管理ドメインを入力します。

    デフォルトでは、インストールコンピュータのドメインに設定されます。この値を変更する場合は、各ドメインのサーバを制御する組織に対応する名前を使う必要があります。

    Directory Server には複数のドメインの設定情報が保存されるので、管理ドメインを使ってこれらの情報を区別します。Configuration Directory Server に保存されているソフトウェア設定情報を、ほかの情報と区別するときに使う管理ドメインを入力します。

    Directory Server のインストールが設定されました。

  • iPlanet Administration Console の Administration Server のポート番号を設定します。デフォルトでは、1024 〜 65535 のランダムな未使用ポート番号に設定されています。詳細については、付録 A の「ポート番号の設定」を参照してください。

  • iPlanet Console を使って、Directory Server に設定情報を書き込む権限を持つユーザの名前を入力します。デフォルトでは、root に設定されています。

  • プロンプトでプロダクトキーを入力します。

    プロダクトキーは、iPlanet Application Server とともに受け取るウェルカムレターに記載されています。インストールを続行するには、この番号を正しく入力する必要があります。

  • インストール済みで動作中の Web サーバインスタンスのフルパスを入力します。

    iPlanet Application Server Web コネクタがインストールされ、ここで指定する Web サーバインスタンスに設定されます。

  • iPlanet Application Server 管理ツールで使うユーザ名とパスワードを入力します。



    ユーザ名とパスワードを記録します。インストール後、iPlanet Application Server 管理ツールを使って iPlanet Application Server を登録するときに必要です。



  • iPlanet Application Server アプリケーションの標準 Java インターナショナル化を有効にするには、「Y」を入力します。それ以外の場合はデフォルトを受け入れます。

    iPlanet Application Server のインストールを完了する準備ができました。

  • Enter キーを押して、インストールファイルのコピーを開始します。

    ここで、オーナとグループが異なる場合は、iPlanet Application Server ファイルのオーナシップを変更するプロンプトが表示されます。

    iPlanet Application Server ファイルのグループパーミッションを、インストールしているユーザのパーミッションに変更する場合は、「Y」を入力して Enter キーを押します。スーパーユーザであるか、またはパーミッションを変更するユーザとしてログインする必要があります。

    すべてのファイルの抽出後、インストーラは割り当てたポート番号のレポートを生成します。



    ポート番号は iPlanet Application Server の管理に必要なので、ポート番号レポートを記録するか、または印刷しておきます。



  • iPlanet Administration Console を起動するには、インストールディレクトリに移動し、ポート番号レポートの最後に記載されている次のコマンドを実行します。

    startconsole -a http://<servername>:<port_number>



インストールの確認

iPlanet Web サイトでは、iPlanet Application Server インストールの接続を確認するアプリケーションを提供しています。Servlet と JSP を使うこの基本アプリケーションはデータベースに依存しないため、追加のセットアップなしで実行されます。

インストールを確認するには、次の手順を実行します。

  1. ブラウザを開いて次の URL を入力し、Enter キーを押します。

    http://<yourwebserver>:<portnumber>/ias-samples/index.html

  2. 「Sample Applications」の下にある「Quick Test」リンクをクリックします。

  3. Shift キーを押し、ブラウザの「再読み込み」ボタンをクリックしてアプリケーションが新しい HTML ストリームを繰り返し返すことを確認します。



サンプルアプリケーションの使用法

iPlanet Application Server の特定のテクノロジに関する機能の理解を深めるには、iPlanet Application Server Technology Samples を実行してください。

サンプルアプリケーションを使うには、次の手順を実行します。

  1. iPlanet Application Server を起動します。

  2. ブラウザを開いて次の URL を入力し、Enter キーを押します。

    http://<yourwebserver>:<portnumber>/ias-samples/index.html

  3. 「iPlanet Application Server J2EE Application Samples」リンクを選択し、特定のサンプルアプリケーションを選択します。アプリケーション固有のセットアップ指示に従って、必要なデータベース設定を行い、アプリケーションを実行します。

iPlanet Application Server サンプルアプリケーションを十分に理解したら、Sun Samples を実行します。Sun Samples は、http://www.java.sun.com で提供されているコードをベースにしたアプリケーションです。特に、Java Pet Store の例では、人気のある J2EE アプリケーションがどのように iPlanet Application Server に配置されているかが示されています。

次の場所を参照して、サンプルアプリケーションのソースコードと、関連する J2EE XML 配置記述子を検討できます。

<installDir>/ias/ias-samples/

ここには、サンプルコードを試すためのコンパイルスクリプトもあります。


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最新更新日 2002 年 3 月 12 日