ヘッダーをスキップ
Oracle Fusion Middleware Oracle B2Bユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B61381-01
  ドキュメント・ライブラリへ
ライブラリ
製品リストへ
製品
目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

2 Oracle B2Bスタート・ガイド

Oracle B2Bは、B2Bトランザクションを作成するためのWebベース・インタフェースとなります。

項目は次のとおりです。

2.1 Oracle B2Bを開始するための必要事項

Oracle B2Bを含むOracle SOA Suiteをインストールする他に、次の製品をインストールする必要があります。

Oracle B2Bドキュメント・エディタの標準ベースのテンプレートを使用して、ガイドライン・ファイルを作成します。 次に、Oracle B2Bを使用して、B2Bアグリーメントの一部としてトランザクションを作成してデプロイします。 SOAコンポジット・アプリケーションにB2Bトランザクションを組み込むには、図2-1に示すOracle JDeveloperを使用します。

図2-1 Oracle JDeveloper: B2Bバインディング・コンポーネントを含むSOAコンポジット・アプリケーション

図2-1の説明は次にあります。
「図2-1 Oracle JDeveloper: B2Bバインディング・コンポーネントを含むSOAコンポジット・アプリケーション」の説明

詳細は、次の説明を参照してください。

2.2 Oracle B2Bへのログイン

この手順では、Oracle B2Bを含むOracle SOA Suiteがすでにインストールされていることを前提にしています。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suiteインストレーション・ガイド』を参照してください。

サポートされている次のWebブラウザを使用します。

Oracle B2Bにログインする手順は、次のとおりです。

  1. サポートされているWebブラウザを開き、次のURLにアクセスします。

    http://hostname:port/b2bconsole
    

    ここで、

    • hostnameは、Oracle SOA Suiteがインストールされているホストの名前です (クラスタ環境では、hostnameにフロントエンドのロード・バランサを指定できます)。

    • portは、管理対象サーバーが通常のHTTP(非SSL)接続をリスニングするために使用するポート番号です (クラスタ環境では、portにルーター・ポートを指定できます)。

      詳細は、第2.2.1項「ポート情報の検索」を参照してください。

    • /b2bconsole(または/b2b)はB2Bインタフェースにアクセスします(/b2b/b2bconsoleにリダイレクトされます)。

      /b2bconsoleおよび/b2b設定をOracle HTTP Serverのmod_wl_ohs.confファイルに追加してb2buiページを保護する方法については、第2.2.2項「シングル・サインオン(SSO)を使用したOracle B2Bへのアクセス」を参照してください。


      注意:

      SAMLが有効な場合またはWindowsのネイティブ認証環境でOracle B2Bにアクセスするには、次の保護されたサーブレットURLのいずれかを自動認証のために使用します。
      http://hostname:port/b2b/ssologin
      http://hostname:port/b2bconsole/ssologin
      

  2. ログイン・ページで、次のフィールドに入力します。

    フィールド 作業
    ユーザー名 デフォルトの管理者ユーザー名を入力します。
    パスワード Oracle Fusion Middleware 11gインストール時の管理者パスワードを使用します。

  3. 「ログイン」をクリックします。

2.2.1 ポート情報の検索

ポート番号情報は、次の方法で検索できます。

  • Oracle WebLogic Server管理コンソールからの検索

    1. コンソールにログインします。

    2. 図2-2に示すように、「ドメイン構造」ペインで、「環境」を展開して「サーバー」をクリックします。

      図2-2 Oracle WebLogic Server管理コンソールの「ドメイン構造」ノード

      Weblogic Console
      「図2-2 Oracle WebLogic Server管理コンソールの「ドメイン構造」ノード」の説明

    3. 使用しているサーバーの「リスニング・ポート」列の値を書き留めてください。

  • MW_HOME/user_projects/domains/your_domain_name/config/config.xmlからの検索

      <server>
        <name>soa_server1</name>
        <ssl>
          <name>soa_server1</name>
          <listen-port>8002</listen-port>
        </ssl>
        <machine>LocalMachine</machine>
        <listen-port>8001</listen-port>
        <listen-address/>
      </server>
    

2.2.2 シングル・サインオン(SSO)を使用したOracle B2Bへのアクセス

Oracle Identity ManagementのSSOを使用してOracle B2Bにログイン、ログアウトおよび再ログインするには、次のように/b2bconsoleの場所をOracle HTTP Serverのmod_wl_ohs.confファイルに追加する必要があります。

<Location /b2bconsole>
   SetHandler weblogic-handler
#     PathTrim /weblogic
   ErrorPage  http:/WEBLOGIC_HOME:WEBLOGIC_PORT/
</Location>

この操作に加えて、/b2bの場所について次の設定が必要です。

<Location /b2b>
   SetHandler weblogic-handler
#     PathTrim /weblogic
   ErrorPage  http:/WEBLOGIC_HOME:WEBLOGIC_PORT/
</Location>

2.2.3 Oracle B2Bにログインするためのweblogicユーザーの有効化

Oracle Internet Directory(OID)のweblogicユーザーが管理者としてOracle B2Bにログインし、ユーザーを検索するには、OID認証者に管理者グループがあり、weblogicユーザーがそのグループのメンバーである必要があります。

weblogicユーザーを有効にする手順は、次のとおりです。

  1. LDAPブラウザを使用して、weblogicユーザーをOIDに作成します。 次に示すように、users.ldifファイルがOIDにインポートされます。

    dn: cn=weblogic,cn=Users,dc=us,dc=oracle,dc=com
    objectclass: inetorgperson
    objectclass: organizationalPerson
    objectclass: person
    objectclass: orcluser
    objectclass: orcluserV2
    objectclass: top
    sn: weblogic
    userpassword: welcome1
    uid: weblogic
    
  2. 管理者グループをOIDに作成し、weblogicユーザーをそのグループに割り当てます。 次に示すように、groups.ldifファイルがOIDにインポートされます。

    dn: cn=Administrators,cn=Groups,dc=us,dc=oracle,dc=com
    objectclass: groupOfUniqueNames
    objectclass: orclGroup
    objectclass: top
    owner: cn=orcladmin,cn=Users,dc=us,dc=oracle,dc=com
    uniquemember: cn=weblogic,cn=Users,dc=us,dc=oracle,dc=com
    

2.3 Oracle B2Bインタフェースの使用

B2Bアクティビティは、次のように分類されます。

2.3.1 管理

図2-3に示す「管理」ページの各タブを使用して、インポートとエクスポート、ドキュメント・プロトコル、デプロイメント、タイプ、バッチ処理、コールアウト、パージ、リスニング・チャネルおよびB2B構成を管理します。

図2-3 管理アクティビティ

「管理」タブには管理アクティビティが表示されます。
「図2-3 管理アクティビティ」の説明

詳細は、第III部「Oracle B2Bの管理」を参照してください。

2.3.2 パートナ

図2-4に示す「パートナ」ページの各タブを使用して、取引パートナ情報の作成と更新、アグリーメント情報の作成と更新、ユーザー情報の追加、ドキュメントの取引パートナとの関連付け、チャネルの設定、およびキー・ストアの構成を行います。

図2-4 パートナ・アクティビティ

「設計」タブには、B2Bのプロセス・フロー・アクティビティが表示されます。
「図2-4 パートナ・アクティビティ」の説明

詳細は、第II部「Oracle B2Bプロセス・フロー」を参照してください。

2.3.3 レポート

図2-5に示す「レポート」ページの各タブを使用して、インスタンス(ランタイム)データに関するレポートを作成および表示します。

詳細は、第16章「レポートの作成」を参照してください。

2.3.4 メトリック

図2-6に示す「メトリック」ページの各タブを使用して、アクティブなドキュメント・タイプと取引パートナのリストなどのデプロイ済アグリーメントと、エラー・メッセージやメッセージ数などのランタイム・ステータスを表示します。

図2-6 メトリック

メトリック
「図2-6 メトリック」の説明

詳細は、第17章「B2Bメトリックの使用」を参照してください。

2.4 B2Bトランザクションの作成: プロセス・フローの概要

図2-7に、B2Bプロセス・フローを示します。このフローは、Oracle B2Bドキュメント・エディタでのB2Bガイドライン・ファイルの作成から開始し、Oracle B2Bインタフェースを使用したドキュメント定義の作成、取引パートナの構成およびアグリーメントの作成とデプロイへと続きます。

図2-7 Oracle B2Bプロセス・フロー

プロセス・フロー
「図2-7 Oracle B2Bプロセス・フロー」の説明

ステップ1: Oracle B2Bドキュメント・エディタでのガイドライン・ファイル(ECSファイルおよびオプションのXSDファイル)の作成

図2-8に示すOracle B2Bドキュメント・エディタを使用して、数百の業界標準プロトコルのテンプレートに基づいてトランザクション・ドキュメントを作成します。 Oracle B2Bドキュメント・エディタが必要になるのは、トランスレーションが必要な場合のみです。 XMLドキュメントの場合は、エディタを使用しません。

図2-8 Oracle B2Bドキュメント・エディタでのドキュメントの作成

ドキュメント・エディタ
「図2-8 Oracle B2Bドキュメント・エディタでのドキュメントの作成」の説明

Oracle B2Bドキュメント・エディタについては、次を参照してください。

ステップ2: ドキュメント定義の作成

図2-10に示すように、Oracle B2Bの「管理」 > 「ドキュメント」タブを使用して、ドキュメント・プロトコルのリストからプロトコルを選択し、ドキュメント・プロトコル・バージョン名、ドキュメント・タイプ名およびドキュメント定義名を指定します (カスタム・ドキュメントの場合は、ドキュメント・プロトコルのリストから選択するのではなく、カスタム・プロトコル名を「ドキュメント・プロトコル」フォルダのリストに追加します)。

図2-10 ドキュメント定義の作成

ドキュメント定義
「図2-10 ドキュメント定義の作成」の説明

ステップ1で作成したECSファイルとオプションのXSDファイルを選択すると、ドキュメント定義が作成されます。

詳細は、第4章「ドキュメント定義の作成」」を参照してください。

ステップ3: 取引パートナの構成

図2-11に示すように、Oracle B2Bの「パートナ」ページの各タブを使用して、取引パートナ名の追加または更新、識別子とオプションのコンタクト情報の追加、パラメータの表示、ドキュメントとデリバリ・チャネルの追加、キー・ストア情報の追加を行います。

図2-11 取引パートナの構成

取引パートナ識別子
「図2-11 取引パートナの構成」の説明

詳細は、第5章「取引パートナの構成」」を参照してください。

ステップ4: アグリーメントの作成

図2-12に示すように、Oracle B2Bの「パートナ」 > 「アグリーメント」タブを使用してアグリーメントを作成し、該当する取引パートナを指定してドキュメント定義、チャネルおよび識別子を関連付けます。

図2-12 取引パートナ・アグリーメントの作成

パートナ・アグリーメント
「図2-12 取引パートナ・アグリーメントの作成」の説明

詳細は、第6章「取引パートナ・アグリーメントの作成とデプロイ」を参照してください。

ステップ5: アグリーメントのデプロイ

図2-13に示すように、Oracle B2Bの「管理」 > 「デプロイ」タブを使用して、アグリーメントを検索およびデプロイします。

図2-13 アグリーメントの検索とデプロイ

図2-13の説明は次にあります。
「図2-13 アグリーメントの検索とデプロイ」の説明

2.5 Oracle JDeveloper環境でのOracle B2Bの使用

SOAコンポジット・アプリケーションでOracle B2Bバインディング・コンポーネントを使用すると、バックエンド・アプリケーションが生成した発注を取引パートナに送信するなどのエンドツーエンドのビジネス・プロセスを作成できます。 バインディング・コンポーネントは、SOAコンポジット・アプリケーションと外部との接続を確立します。

Oracle JDeveloperのB2B構成ウィザードを使用すると、B2Bバインディング・コンポーネントをSOAコンポジット・アプリケーションに追加できます。

B2B構成ウィザードの各ステップに従うと、Oracle B2Bで作成したドキュメント定義を選択するように求められます。 また、ウィザードからOracle B2Bを起動して、ドキュメント定義を作成することもできます。 これがペイロード、つまり取引パートナとの間で送受信するメッセージです。


注意:

B2B構成ウィザードでは、ミドルウェア(B2B Webサービス)でSSLが有効な場合、このウィザードによってSSLポートが検出され、SSL接続を使用してドキュメント定義が取得されます。

2.5.1 SOAコンポジット・アプリケーションでのB2Bバインディング・コンポーネントの使用方法

B2Bバインディング・コンポーネントを含むSOAコンポジット・アプリケーションを作成する手順は、次のとおりです。

SOAコンポジット・アプリケーションの作成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』の次の説明を参照してください。

  • ワイヤの追加に関する項

  • セキュリティの追加に関する項

  • SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイに関する項

  • SOAコンポジット・アプリケーションの管理とテストに関する項

タスク1: SOAアプリケーションとプロジェクトの作成
  1. Oracle JDeveloper Studio Editionバージョン11.1.1.2.0を起動します。

  2. Oracle JDeveloperを初めて実行する場合は、Java JDKの場所を指定します。

  3. 表2-1の説明に従って、新しいSOAコンポジット・アプリケーションを作成します。

    表2-1 SOAコンポジット・アプリケーションの作成

    Oracle JDeveloperの状態 操作

    アプリケーションがない状態

    例: Oracle JDeveloperを初めて開いた場合

    左上の「アプリケーション・ナビゲータ」で、「新規アプリケーション」をクリックします。

    既存のアプリケーションがある状態

    「ファイル」メイン・メニューまたは「アプリケーション」メニューから次の操作を実行します。

    1. 「新規」 > 「アプリケーション」の順に選択します。

      「新規ギャラリ」が開き、作成する別のアプリケーション・コンポーネントを選択できます。

    2. 「カテゴリ」ツリーの「一般」ノードで、「アプリケーション」を選択します。 「項目」ペインで「SOAアプリケーション」を選択し、「OK」をクリックします。


    SOAアプリケーションの作成ウィザードが起動します。

  4. 「アプリケーションの名前付け」ページで、必要に応じて、Webプロジェクトの名前と場所を変更できます。 これが最初のアプリケーションの場合は、「アプリケーション・テンプレート」から「SOAアプリケーション」を選択します。 パッケージ接頭辞のデフォルトをそのまま使用し、「次へ」をクリックします。


    注意:

    • 空白を含むアプリケーション名は作成しないでください

    • 空白があるディレクトリ・パス(例: c:\Program Files)には、アプリケーションおよびプロジェクトを作成しないでください

    • UNIXオペレーティング・システムの場合は、LANGおよびLC_All環境変数をUTF-8キャラクタ・セットを使用するロケールに設定して、Unicodeのサポートを有効にすることをお薦めします。 この設定によって、オペレーティング・システムではすべての文字をUnicodeで処理できます。 SOAテクノロジはUnicodeに基づいています。 オペレーティング・システムがUTF-8以外のエンコーディングを使用するように構成されている場合、SOAコンポーネントは予期しない動作をする可能性があります。 たとえば、ASCII以外のファイル名の場合は、ファイルにアクセスできず、エラーが発生する可能性があります。 Oracleでは、オペレーティング・システムの制約によって発生する問題はサポートしていません。

      設計時環境でOracle JDeveloperを使用している場合は、「ツール」 > 「プリファレンス」 > 「環境」 > 「エンコーディング」 > 「UTF-8」の順に選択して、Unicodeのサポートを有効にしてください。 この設定は、ランタイム環境にも適用できます。


  5. 「プロジェクトの名前付け」ページで、必要に応じて、SOAプロジェクトの名前と場所を変更できます。 Oracle JDeveloperでは、モデル・プロジェクトに対してデフォルトで、SOAプロジェクト・テクノロジ、生成されたcomposite.xml、および必要なライブラリが追加されます。「次へ」をクリックします。


    注意:

    コンポジットとコンポーネントの名前は、500文字を超えることはできません。

    同じインフラストラクチャにデプロイするプロジェクトの名前は、SOAコンポジット・アプリケーション全体で一意である必要があります。 コンポジットの一意性は、そのコンポジットのプロジェクト名によって確定されます。 たとえば、表2-2に説明するような操作は実行しないでください。 1番目のデプロイ済プロジェクト(コンポジット)は、デプロイメント時に2番目のデプロイ済プロジェクト(コンポジット)によって上書きされます。

    表2-2 SOAプロジェクトの名前付けに関する制限(注意: この操作によって1番目のデプロイ済プロジェクトは上書きされます。)

    作成するアプリケーション名 SOAプロジェクト名

    Application1

    Project1

    Application2

    Project1


    SOAアプリケーションの作成ウィザードのプロジェクトのSOA設定ページが表示されます。

  6. SOA設定の構成ページで、「空のコンポジット」をクリックし、「終了」をクリックします。

  7. 「ファイル」メイン・メニューから「すべて保存」を選択します。

SOAアプリケーションとプロジェクトの作成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』を参照してください。

タスク2: サービス・コンポーネントの追加

サービス・コンポーネントは、アプリケーションのビジネス・ロジックまたは処理ルールを実装します。

  1. 「コンポーネント・パレット」から「SOA」を選択します。

  2. 「サービス・コンポーネント」リストからコンポーネントをデザイナにドラッグします。

    図2-14に、デザイナに追加されるBPELプロセスを示します。

    図2-14 コンポジットへのBPELプロセスの追加

    図2-14の説明は次にあります。
    「図2-14 コンポジットへのBPELプロセスの追加」の説明

    選択したサービス・コンポーネント固有のダイアログが表示されます。 表2-3に、使用可能なエディタを示します。

    表2-3 サービス・コンポーネント・エディタの起動

    ドラッグするサービス・コンポーネント 起動する対象

    BPELプロセス

    「BPELプロセスの作成」ダイアログが起動し、一連のビジネス・アクティビティとサービスをエンドツーエンドのプロセス・フローに統合するBPELプロセスを作成できます。

    ビジネス・ルール

    「ビジネス・ルールの作成」ダイアログが起動し、ルールに基づいてビジネス上の意思決定を作成できます。

    ヒューマン・タスク

    「ヒューマン・タスクの作成」ダイアログが起動し、エンドツーエンドのビジネス・プロセス・フローの一部として、ユーザーまたはグループが実行するタスクを説明するワークフローを作成できます。

    メディエータ

    「メディエータの作成」ダイアログが起動し、メッセージとイベントのルーティング、フィルタ処理およびトランスフォーメーションを実行するサービスを定義できます。


  3. サービス・コンポーネントの設定値を構成します。 サービス・コンポーネントのダイアログに関するヘルプについては、「ヘルプ」をクリックするか、[F1]を押してください。「終了」をクリックします。

  4. 「OK」をクリックします。

  5. 「ファイル」メイン・メニューから「すべて保存」を選択します。

サービス・コンポーネントの追加の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』を参照してください。

タスク3: B2Bバインディング・コンポーネントの追加

サービス・バインディング・コンポーネントまたは参照バインディング・コンポーネントを追加します。

  1. 「コンポーネント・パレット」から「SOA」を選択します。

  2. 「B2B」「公開されたサービス」または「外部参照」スイムレーンにドラッグします。

    • インバウンド・メッセージを受信するには、「公開されたサービス」を選択します。

    • アウトバウンド・メッセージを送信するには、「外部参照」を選択します。

  3. B2B構成ウィザードの「ようこそ」ページで、「次へ」をクリックします。

  4. 「サービス名」ページでB2Bサービスの名前を指定し、「次へ」をクリックします。

  5. 表2-4の説明に従って、「B2B統合型」ページで統合型を選択します。

    表2-4 統合型の選択

    説明

    デフォルト

    SOAコンポジットがOracle B2Bと直接通信するためのB2BのWSDLが生成されます。

    AQ

    SOAコンポジットがAQキューを介してOracle B2Bと通信するためのAQアダプタのWSDLとJCAファイルが生成されます。

    JMS

    SOAコンポジットがJMSキューを介してOracle B2Bと通信するためのJMSアダプタのWSDLとJCAファイルが生成されます。


    • 「デフォルト」を選択した場合は、ステップ610を完了します。

    • 「AQ」を選択した場合は、ステップ6〜9および1114を完了します。

    • 「JMS」を選択した場合は、ステップ69および1518を完了します。

  6. 「アプリケーション・サーバー接続」ページで、次のいずれかを実行します。

    • 「AppServer接続」リストからアプリケーション・サーバー接続を選択し、「次へ」をクリックします。

    • または、「新規」をクリックし、アプリケーション・サーバー接続を作成します。 アプリケーション・サーバー接続の作成ウィザードの手順に従います。

    アプリケーション・サーバー接続が確立されると、アプリケーション・サーバー接続用に作成されたユーザー名、サーバー・インスタンスのホスト名およびSOAサーバー名の情報が表示されます。 アプリケーション・サーバー接続を選択すると、Weblogicで構成されて動作するSOAサーバーが表示されます。 SOAサーバーを選択すると、SSLまたはHTTPポートが取得され、ドキュメント定義を取得するためのB2B WebサービスのURLが生成されます。

    「B2Bテスト」をクリックして、Oracle B2Bインストールへの接続を検証することもできます。

  7. 表2-5の説明に従って、「操作」ページで「送信」または「受信」を選択します。

    表2-5 「送信」または「受信」操作の選択

    操作 説明

    送信

    アウトバウンド・メッセージ用

    受信

    インバウンド・メッセージ用


  8. 表2-6の説明に従って、「ドキュメント定義の処理」ページで「標準」タブのオプションまたは「詳細」タブのオプションのいずれかを選択します。

    表2-6 「ドキュメント定義の処理」のオプションの選択

    オプション 説明

    「標準」タブ

    -

    B2Bからのスキーマのインポート

    Oracle B2Bからスキーマをインポートします(「詳細」タブのオプションと同じ)。

    「詳細」タブ

    -

    B2Bからのスキーマのインポート

    Oracle B2Bからスキーマをインポートします(「標準」タブのオプションと同じ)。

    B2Bリポジトリでスキーマを参照します

    メタデータ・サービス(MDS)接続を選択します。 または、このオプションを使用して新しい接続を作成します。 新しいMDS接続を作成する場合は、MDS接続ウィザードを使用して接続を作成します。 この接続は、B2Bリポジトリへのアクセスに必要です。 ドキュメント定義を選択すると、MDSにリンクするURLが生成されます。

    選択したアプリケーション・サーバー接続は特定のB2Bインスタンスを参照します。 ドキュメント定義が矛盾しないように、特定のB2Bインスタンスによって使用されるMDS接続は、選択したMDS接続と一致している必要があります。

    リソース・スキーマの参照

    SOAリソース・ブラウザを使用してスキーマを参照します。 このオプションを選択すると、「タイプ・チューザ」が開きます。 タイプを選択して「ドキュメント定義の処理」ページに戻ります。

    不透明

    コンテンツがbase-64エンコーディングで渡された場合に任意のタイプのデータ(位置指定フラット・ファイルなど)を処理します。 スキーマは指定しません。

    anyType

    XMLデータのすべてのタイプを処理します。 スキーマは指定しません。


    「デフォルト」統合型に対して「添付サポート」を選択し、B2BのWSDLファイルに添付用のメッセージ・パートを含めることもできます。

  9. 「ドキュメント定義」ページで、ツリーを展開してドキュメント定義を選択します。 複数のルート要素が含まれたドキュメント定義を選択した場合は、使用するルート要素を選択して「OK」をクリックします。

    表2-7に、このページの他のオプションを示します。

    表2-7 「ドキュメント定義」ページのオプション

    オプション 説明

    検索

    定義名を入力します。 定義名の先頭部分を入力すると、部分文字列が照合されます。 ワイルドカードが含まれた部分文字列は使用できません。

    リフレッシュ

    B2Bサーバーからドキュメント定義リストを取得します。 すべてのドキュメント定義を表示するには、検索後にリフレッシュします。

    B2B構成

    「アプリケーション・サーバー接続」ページで指定した接続を使用して、Oracle B2Bに対してブラウザを開きます。 Oracle B2Bでは、ドキュメント定義を作成してアグリーメントに含め、そのアグリーメントをデプロイできます。 次に、このダイアログに戻って「リフレッシュ」をクリックし、新しいドキュメント定義を選択します。

    ルーティングIDの使用

    ドキュメント・ルーティングIDを使用するすべてのドキュメント定義を選択します。詳細は、第7.10項「ドキュメント・ルーティングIDの使用」を参照してください。


    次のように、選択した統合型に従って、それぞれのステップに進みます。

    • 「デフォルト」統合型を選択した場合は、ステップ10に進みます。

    • 「AQ」統合型を選択した場合は、ステップ11に進みます。

    • 「JMS」統合型を選択した場合は、ステップ15に進みます。

  10. 「終了」ページで、「終了」をクリックします。

  11. 「サービス接続」ページで、次のいずれかを実行します。

    • 「接続」リストからデータベース接続を選択し、「次へ」をクリックします。

    • または、「新規」をクリックし、アプリケーション・サーバー接続を作成します。 アプリケーション・サーバー接続の作成ウィザードの手順に従います。

    表2-8に、データベース接続の確立時に表示される情報を示します。

    表2-8 サービス接続

    パラメータ 説明

    ユーザー名

    データベース接続用に作成されたユーザー名。

    ドライバ

    JDBCドライバが表示されます。

    接続文字列

    JDBC接続文字列が表示されます。

    JNDI名

    デフォルトのJavaネーミング・ディレクトリ・インタフェース(JNDI)名を使用するか、カスタム名を指定します。 この接続を使用すると、設計時にアダプタを構成し、実行時にデータベース・サーバーに接続できます。

    データ・ソース

    data-sources.xmlのデータ・ソースを参照するために使用するJNDI名を入力します。data-sources.xmlを使用して接続を取得する場合は、この名前が必要です。

    XAデータ・ソース

    データ・ソース名がXAデータ・ソースの場合は、このオプションを選択します。 XAデータ・ソースは、複数のリソースにまたがる可能性があるXAグローバル・トランザクションに参加できます。 このトランザクションでのアプリケーション・サーバーは、それぞれが単一のトランザクションに関係している複数のデータベース(またはJMSなどの他のリソース)を調整するトランザクション・マネージャとして機能します。 このオプションを選択した場合、アダプタはXAトランザクションの一部になります。 選択しない場合、アダプタはローカル・トランザクションになります。


  12. 「キュー名」ページで、データベース・スキーマとキュー名を選択します。

    B2Bのキューで使用できるのは、IP_MESSAGE_TYPEタイプのみです。

  13. 「キュー・パラメータ」ページで、次の情報を入力します。

    • エンキュー操作の場合は、受信者名、またはカンマ区切りの受信者リストを入力します。 受信者を入力しない場合、メッセージはキューのすべてのサブスクライバに送信されます。 このフィールドは、アウトバウンド・ヘッダーにRecipientListフィールドを設定することで、メッセージごとにオーバーライドできます。 デフォルト値は「b2buser」です。

    • デキュー操作の場合は、次の情報を入力します。

      • コンシューマ: キューをサブスクライブするエージェントの名前。 このフィールドは必須フィールドで、30文字までに制限されています。 デフォルト値は「b2buser」です。

      • メッセージ・セレクタ・ルール: メッセージ・プロパティまたはメッセージ・コンテンツに基づいてメッセージをデキューするオプションのフィルタ処理ロジック(例: priority < 5またはtab.user_data.amount > 10000)。 ルールを指定すると、コンシューマ名を使用したエージェントとメッセージ・セレクタ・ルールがキューに作成されます。 コンシューマ名は新しいエージェント名である必要があります。これは、アダプタでは以前に作成したエージェントのメッセージ・セレクタ・ルールが変更されないためです。 入力したロジックに対して検証は実行されません。

      • デキュー条件: SQL問合せのWHERE句に類似したブール式。 この式には、メッセージ・プロパティ、ユーザー・データ・プロパティ(オブジェクト・ペイロードのみ)およびPL/SQLまたはSQL関数に関する条件を含めることができます。 複数のメッセージがデキュー条件を満たしている場合、デキューの順序は未確定になり、キューのソート順序は考慮されません。

  14. 「終了」をクリックします。

  15. 「JMSプロバイダ」ページで、次のいずれかを選択します。

    • Oracle Enterprise Messaging Service (OEMS): Oracle WebLogic JMSまたはOracle Advanced Queuing

      OEMSは、JMSおよびJ2EE Connector Architecture(JCA)に基づいており、サービス指向アーキテクチャ環境における分散アプリケーションの開発と統合に使用できます。 このメッセージング・プラットフォームでは、メッセージの永続性とリカバリに対するサービスが提供されます。

    • サード・パーティ: サード・パーティのJMSプロバイダ(Tibco JMSやIBM WebSphere MQ JMSなど)にメッセージが保持されます。

  16. Oracle WebLogic JMSまたはOracle Advanced Queuingを選択すると、「サービス接続」ページが表示されます。 「サービス接続」ページで、次のいずれかを実行します。

    • 「AppServer接続」リストから既存のアプリケーション・サーバー接続を選択し、「次へ」をクリックします。

    • または、「新規」をクリックし、アプリケーション・サーバー接続を作成します。 アプリケーション・サーバー接続の作成ウィザードの手順に従います。

    「サード・パーティ」を選択すると、「JMS接続」ページが表示されます。 「JMS接続」ページでJMS接続のJNDI名を指定し、「次へ」をクリックします。

  17. ステップ7で「送信」を選択した場合は、「発行操作のパラメータ」ページが表示されます。 ステップ7で「受信」選択した場合は、「消費操作のパラメータ」ページが表示されます。

    「発行操作のパラメータ」ページで次の情報を指定し、「次へ」をクリックします。

    • 接続先名: メッセージの生成元であるキューまたはトピックのJNDI名を入力するか、「参照」をクリックして名前を選択します。 このフィールドの値は通常、JNDI名です。

    • メッセージ本文のタイプ: メッセージ本文(ペイロード)のタイプを選択します。

      • TextMessage: ペイロードが文字列の場合は、このオプションを使用します。

      • BytesMessage: ペイロードがプリミティブ・バイトの配列の場合は、このオプションを使用します。

    • 配信モード: メッセージの配信モードを選択します(Oracle WebLogic JMSを選択した場合のみ)。

      • 永続: メッセージをファイル・システムまたはデータベースに保持する場合は、このオプションを使用します。

      • 非永続: メッセージを保持せず、通常のプロセス・メモリーにのみ格納する場合は、このオプションを使用します。

    • 優先度: 優先度の値を選択します。9が最も高い優先度、0が最も低い優先度を表します。

    • TimeToLive: メッセージの存続時間を示す値を入力します。 特定の時間内にメッセージを消費するサブスクライバがない場合、メッセージは配信されません。 制限はありません。 0(ゼロ)の値は有効期限がないことを示します。

    • JNDI名: 「接続先名」フィールドでの選択に基づいてJNDI名が表示されます(Oracle WebLogic JMSまたはOracle Advanced Queuingを選択した場合のみ)。

    「消費操作のパラメータ」ページで次の情報を指定し、「次へ」をクリックします。

    • 接続先名: メッセージの消費先であるキューまたはトピックのJNDI名を入力するか、「参照」をクリックして名前を選択します。

    • メッセージ本文のタイプ: メッセージ本文(ペイロード)のタイプを選択します。

      • TextMessage: ペイロードが文字列の場合は、このオプションを使用します。

      • BytesMessage: ペイロードがプリミティブ・バイトの配列の場合は、このオプションを使用します。

    • メッセージ・セレクタ: 特定の基準に一致するメッセージの受信を可能にするフィルタ処理ロジックを指定します。 1〜255の長さの文字を使用して式を入力します。 このフィールドではSQL92構文を使用します。 JMSサーバーでは、これらの基準を使用してこのコンシューマが受信したメッセージをフィルタ処理します。 これは、標準JMSヘッダーおよびユーザー定義プロパティに定義されている変数を使用して処理されます。 メッセージのペイロードにある変数または要素は使用できません。

    • MessageListenerを使用: 「JMSプロバイダ」ページでOracle WebLogic JMSを選択した場合、このオプションはデフォルトで「false」に設定されます。 このオプションは編集できません。 「JMSプロバイダ」ページでOracle Advanced Queuingを選択した場合(Oracle Advanced Queuingまたは「サード・パーティ」を選択した場合のみ)は、「true」または「false」を選択します。

    • 永続サブスクライバID: JMSトピックからメッセージを受信するためのIDを入力します。 IDを指定しない場合は、メッセージを受信するためにアクティブなサブスクリプション・セッションが必要です。 トピックのIDを指定した場合は、現在アクティブなサブスクリプション・セッションがない場合でも、メッセージを受信します。 永続サブスクライバがJMSサーバーから切断されている場合は、そのサーバーにメッセージが格納されます。 永続サブスクライバが再接続されると、累積されていた有効なメッセージはサーバーによって送信されます(「サード・パーティ」を選択した場合のみ)。

    • JNDI名: 「接続先名」フィールドでの選択に基づいてJNDI名が表示されます(Oracle WebLogic JMSまたはOracle Advanced Queuingを選択した場合のみ)。

    • ストリーミングの有効化: この機能を有効にすると、ペイロードがデータベースにストリームされます。 この機能は、大きなペイロードに対して使用します。 ストリーミングを有効にすると、対応するブール・プロパティのStreamPayloadが、各.jcaファイルに定義されているActivationSpecプロパティに追加されます。 StreamPayloadプロパティが存在しない場合は、デフォルト値のfalseが使用されます。 このプロパティを適用できるのは、ADT属性を介してペイロードが指定されるRawメッセージ、XMLTypeメッセージおよびADTタイプ・メッセージを処理する場合です。

  18. 「終了」をクリックします。

バインディング・コンポーネントの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』の次の説明を参照してください。

  • サービス・バインディング・コンポーネントの追加に関する項

  • 参照バインディング・コンポーネントの追加に関する項

  • バインディング・コンポーネントのスタート・ガイドに関する項

2.5.2 B2B構成ウィザードでのJMS統合型の使用について

JMS統合型を選択する場合は、jca.jms.JMSProperty.property_nameのように、接頭辞がjca.jms.JMSPropertyのJMSプロパティを使用する必要があります (これに対して、B2B構成ウィザードで「デフォルト」または「AQ」の統合型を選択する場合は、MSG_IDINREPLYTO_MSG_IDFROM_PARTYTO_PARTYACTION_NAMEMSG_TYPEDOCTYPE_NAMEおよびDOCTYPE_REVISIONなどのメッセージ・プロパティを、変更なしにSOAコンポジット・アプリケーションで使用できます)。

表2-9に、Oracle JCA Adapter for JMSと併用するJMSプロパティを示します。

表2-9 JMSアダプタのプロパティ

プロパティ名 Oracle JCA Adapter for JMSと併用する場合のプロパティ名
MSG_ID
jca.jms.JMSProperty.MSG_ID
INREPLYTO_MSG_ID
jca.jms.JMSProperty.INREPLYTO_MSG_ID
FROM_PARTY
jca.jms.JMSProperty.FROM_PARTY
TO_PARTY
jca.jms.JMSProperty.TO_PARTY
ACTION_NAME
jca.jms.JMSProperty.ACTION_NAME
MSG_TYPE
jca.jms.JMSProperty.MSG_TYPE
DOCTYPE_NAME
jca.jms.JMSProperty.DOCTYPE_NAME
DOCTYPE_REVISION
jca.jms.JMSProperty.DOCTYPE_REVISION
ATTACHMENT
jca.jms.JMSProperty.ATTACHMENT

たとえば、これらの送信者のプロパティと値は、図2-15に示すように、アウトバウンド・コンポジットに対するメディエータ・コンポーネントの「値の割当て」ダイアログに追加されます。

図2-15 「値の割当て」ダイアログでのJCA JMSプロパティの追加

Description of Figure 2-15 follows
「図2-15 「値の割当て」ダイアログでのJCA JMSプロパティの追加」の説明

2.5.3 Fusion Order DemoのB2BX12OrderGatewayコンポジット

SOAサンプル・アプリケーションのFusion Order Demoには、B2BコンポジットのB2BX12OrderGatewayが含まれています。 このデモでは、取引パートナがEDIの発注リクエスト(850)をB2Bに送信します。 取引パートナがこれを実行するには、B2Bがリスニング・チャネルを介してリスニングしているディレクトリにファイルをドロップします。 B2Bは、標準のEDI 850を取得してその内容をデータの共通表現である標準形式に変換し、ストアフロント・サービスを起動します。このストアフロント・サービスは、ストアフロント・データのトランザクション・サポートにアクセスして、顧客データ、注文データおよび製品データを更新するコンポジットです。

発注金額が$2,000(ビジネス・ルールで決定します)を超える場合、その発注は手動で承認するためにヒューマン・ワークフローにルーティングされます。 発注金額が$2,000未満の場合、承認は不要です。 発注が承認されると、発注レスポンス(855)が生成されて取引パートナに送信されます。

図2-16に、Oracle JDeveloperのB2BX12OrderGatewayコンポジットを示します。

図2-16 Fusion Order DemoのB2Bコンポジット

図16-2の説明は次にあります。
「図2-16 Fusion Order DemoのB2Bコンポジット」の説明

Fusion Order DemoアプリケーションのZIPファイル(FusionOrderDemo_R1PS1.zip)は、次のWebサイトからダウンロードします。

http://www.oracle.com/technology/products/jdev/samples/fod/index.html

SOAサンプル・アプリケーションの説明は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』を参照してください。

2.6 Oracle B2Bの使用に関する注意事項

この項では、ヘルプとトラブルシューティングに関するトピックについて説明します。

2.6.1 実行時におけるデバッグ・モードの有効化

ロギングを有効にするには、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用します(「SOAインフラストラクチャ」 > 「ログ」 > 「ログ構成」)。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイド』を参照してください。

別の方法として、次の場所にあるlogging.xmlファイルを編集します。

DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/server/managed_server

2.6.2 ログアウト: Oracle Access ManagerのSSOログアウトの構成

web.xmlでは、oracle.adf.share.security.authentication.AuthenticationServletsuccess_urlパラメータに../access/oblix/lang/en-us/logout.htmlなどのSSOログアウトのURLを含めて、このURLがアクセス可能であること、404エラーが発生しないことを確認する必要があります。

Oracle Single Sign-OnおよびOracle Access Managerの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareセキュリティ・ガイド』を参照してください。