Oracle Self-Service Human Resourcesセルフ・サービス機能実装ガイド リリース11i B25738-01 | ![]() 目次 | ![]() 戻る | ![]() 次へ |
SSHR機能を定義するときは、人事システムの表に発行する前に、その機能に承認が必要かどうかを決定できます。様々なトランザクションに異なる承認要件を定義し、その承認要件を必要に応じて変更できます。たとえば、個人情報の住所部分には承認が必要で、電話番号部分には承認が不要になるようにワークフロー・プロセスを構成できます。また、承認要件は、従業員が変更したレコードは承認が必要で、マネージャが変更した場合は承認が不要になるように職責別に変更できます。
SSHRで使用されるすべての承認メカニズムは、基本承認ループに従っています。ロジックによって、現行承認者が階層内の最終承認者であるかどうかが確認されます。現行承認者が最終承認者でない場合は、承認通知を受け取る次の承認者が取り出されます。次の承認者は、該当するトランザクションを否認、承認、再割当するか、または訂正するように承認チェーン内のユーザーに送信できます。承認者は、システムの構成に応じて、トランザクションを更新することもできます。
承認プロセス内では、ルールを使用して、SSHRトランザクションの承認者リストが生成されます。リストの生成方法は、使用している承認メカニズムによって異なります(「SSHRでの承認」を参照してください)。
アプリケーションでは、デフォルトで動的承認が使用されます。動的承認機能は、次の内容で構成されています。
セルフ・サービス・ユーザー・インタフェース。このインタフェースによって、開始マネージャは、承認者と通知受信者の追加、承認者リストの表示および承認レベル数の制限を実行できます。
デフォルトの承認者を生成するアプリケーション。標準ツールはOracle Approvals Management(AME)です。または、カスタマイズ可能なPL/SQLパッケージを使用できます。
動的承認ワークフロー・プロセスでは、承認者リストで識別された承認者と通知受信者に通知が送信されます。
あります。Oracle SSHRでは、Oracle Approvals Management(AME)またはPL/SQLパッケージとともに動的承認を使用して、セキュリティ保護された承認環境を提供します。
SSHR 4.1までは、SSHRでの承認の定義に、カスタマイズ可能なPL/SQLパッケージが使用されていました。ただし、SSHR 4.1から提供された機能では、標準としてOracle Approvals Management(AME)が使用されています。AMEのかわりに、対応するセルフ・サービス機能の構成によって動的承認の使用を選択できますが、今後のリリースで他の承認タイプがサポートされない可能性があるため、すべての承認にAMEを使用することをお薦めします。
Oracle Approvals Managementを使用すると、承認プロセスを制御するためのビジネス・ルールを定義できます。企業の要件を満たす承認プロセスを定義するために、条件、ルールおよび属性を定義できます。たとえば、昇給が一定の金額を超える場合のみ特定のユーザーからの承認を必要とするプロセスを作成できます。また、特定のビジネス・プロセスに対する承認プロセスを設定できます。
構成できます。特定の承認者またはマネージャを含めるように承認プロセスを構成できます。特定のユーザーが承認通知を受信するように指定することもできます。動的承認を使用している場合は、Oracle Workflow Builderを使用してプロセスを構成できます。
必要ありません。いずれかのアプリケーション・ライセンスを購入している場合は、Oracle Approvals Managementが組み込まれています。
SSHR機能の承認インタフェースは、導入している承認タイプに応じて異なります。SSHRのリリース4.1からは、提供されているすべてのSSHR機能に対する承認ロジックの定義と管理に、Oracle Approvals Management(AME)が使用されています。SSHRバージョン4以上を使用するすべてのカスタム機能を備えたAMEも使用できます。
関連項目: Oracle Approvals Management(AME)の導入
すべてのSSHR機能に対してOracle Approvals Management(AME)を使用することをお薦めしますが、次の代替機能もすべて使用できます。
Oracle Approvals Management(AME)を使用した動的承認
このインタフェースを使用すると、承認者を承認チェーンに追加し、承認チェーン内での位置を指定できます。また、その承認者が、参考情報(FYI)通知を受信するかどうか、トランザクションを承認または否認する必要があるかどうかを選択できます。さらに、承認者タイプを選択できます。承認チェーンに追加できる承認者タイプは、次のとおりです。
個人
個人(John Whiteなど)を追加します。
ユーザー
ユーザー(JWHITEなど)を追加します。
職階
職階(シニア・マネージャ - 会計など)を追加します。
注意: 職階を選択すると、その職階の各承認者は通知にアクセスできます。職階の最初の承認者が通知を承認または否認すると、AMEでは、承認された通知は承認チェーンの次の承認者に転送し、否認された通知は作成者に差し戻します。
承認者を選択した後、その承認者の承認チェーン内での位置(挿入位置)を指定できます。次の操作を実行できます。
挿入位置として既存の承認者を選択します。
新規承認者は、リストにある既存の承認者の前後どちらかに挿入します。
新規承認者をリストに追加します。
新規承認者を承認リストの最後に追加するか、最初または最終のポスト承認者にするかどうかを指定します。
注意: 挿入位置として順序番号を選択することもできます。たとえば、Order: 3を選択します。この場合、新規承認者は、常に承認者リストの3番目になります。
AMEの詳細は、『Implementing Oracle Approvals Management』(Metalink Note #289927.1)を参照してください。
AMEを使用しない動的承認
このインタフェースは、「承認」セクションと「通知受取者」セクションで構成されていますが、リスト変更機能はAMEで提供される機能に比べて広範囲ではありません。SSHRトランザクションを開始するマネージャは、承認者を承認チェーンに追加し、通知受信者(レビュー担当者)を追加指名できます。通知は、発行時または承認時にこれらの個人に送信されます。
関連項目: PL/SQLによる承認のカスタマイズ
標準承認
承認者の挿入および通知受信者の追加機能を無効化し、ワークフロー・プロセスのレビュー・アクティビティを構成することで、標準承認を使用できます。この方法はお薦めしません。
関連項目: レビューおよび確認
この場合、構成オプションは使用できません。承認リストは、PL/SQLコードで定義されたとおりになります。承認者を承認者リストに追加することも、承認者リストから承認者を削除することもできません。
Oracle Approvals Management(AME)は、Oracle Workflowと統合されたWebベースのアプリケーションです。このアプリケーションを使用すると、承認プロセスを制御するビジネス・ルールを定義できます。
AMEとともに次のコンポーネントを使用して、承認プロセスを定義します。これらのコンポーネントは、特定のアプリケーションのトランザクション・タイプに関連付けられています。
属性: 給与額、ユーザーID、ワークフロー・プロセス名などのビジネス変数です。
関連項目: SSHRの標準AME属性
条件: ある属性値を許可された一連の属性値と比較します。たとえば、条件によって給与額を参照できます。給与が特定の値より高い場合は、特定の承認者リストが作成されます。
承認タイプと承認仕様: これらのコンポーネントは、生成される承認リストのタイプを定義します。たとえば、管理者ベースの承認者リストを5レベルで生成するには、管理レベルの承認タイプと「最初の承認者5人までの承認が必要」という承認仕様を使用します。
ルール: 1つ以上の条件を承認タイプと承認ルールに関連付けることで、他の複数のコンポーネントを相互にリンクします。
AMEで使用されるコンポーネントの詳細は、『Implementing Oracle Approvals Management』(Metalink Note #227391.1)を参照してください。
Oracle SSHRには、PL/SQLパッケージで提供される機能をエミュレートするAME構成が用意されています。この構成では、AMEルールを使用した管理者ベースの承認階層が提供されます。
デフォルトのAME構成は、次のように構成されています。
単一のAMEトランザクション・タイプであるSSHRMS。次の条件とルールを伴います。
条件は、次のとおりです。
WORKFLOW_PROCESS_NAME
MID_PAY_PERIOD_CHG
ルールは、次のとおりです。
管理者チェーン内の承認者が最大10人の場合のSSHRルール
承認階層の最上位または作成者の上位10レベルの内、どちらか近いほうまでの承認が必要です。
給与担当者を含めたSSHRルール
トランザクションが期間中の支払指定変更となる場合は、給与担当者による事前承認が必要です。
Oracle SSHRには、承認プロセスの定義に役立つ次のAME属性が用意されています。
属性 | 説明 |
---|---|
HR_TRANSACTION_CREATION_DATE_SS | トランザクション作成日。 |
HR_IS_CHANGE_PAY_SS | 支払指定の変更が含まれます。 |
HR_IS_ASSIGNMENT_CHANGE_SS | アサイメント・データの変更が含まれます。 |
HR_IS_SUPERVISOR_CHANGE_SS | 管理者の変更が含まれます。 |
HR_IS_TERMINATION_SS | 退職の変更が含まれます。 |
HR_IS_LEAVE_OF_ABSENCE_SS | 不就業の変更が含まれます。 |
HR_TERMINATION_REASON_SS | 退職理由。 |
HR_LENGTH_OF_SERVICE_IN_YEARS_SS | 勤続期間(年数)。 |
HR_PROPOSED_JOB_ID_SS | 提示役職のID。 |
HR_PROPOSED_POSITION_ID_SS | 提示職階のID。 |
HR_PROPOSED_GRADE_ID_SS | 提示等級のID。 |
HR_PROPOSED_LOCATION_ID_SS | 提示勤務地のID。 |
HR_PROPOSED_PAYROLL_ID_SS | 提示給与のID。 |
HR_ASSIGNMENT_CHANGE_REASON_SS | 提示アサイメントの変更理由。 |
HR_ASSIGNMENT_CATEGORY_SS | 提示アサイメント・カテゴリのID。 |
HR_APPRAISAL_TYPE_SS | 評価タイプ。 |
HR_SELECTED_PERSON_ID_SS | 選択した個人のID。 |
HR_PAY_PERCENT_CHANGE_SS | 支払指定の変更(パーセント)。 |
HR_PAY_AMOUNT_CHANGE_SS | 支払指定の変更(金額)。 |
HR_PAY_BASIS_ID_SS | 給与ベースのID。 |
HR_SELECTED_PERSON_PROPOSED_SUP_ID_SS | 提示管理者のID。 |
HR_IS_PERSON_BASIC_DETAILS_CHANGE_SS | 基本詳細の変更が含まれます。 |
HR_IS_SELECTED_PERSON_ADDRESS_CHANGE_SS | アドレスの変更が含まれます。 |
HR_IS_SELECTED_PERSON_CONTACT_CHANGE_SS | 契約の変更が含まれます。 |
HR_IS_RELEASE_INFORMATION_SS | リリース情報の変更が含まれます。 |
WORKFLOW_PROCESS_NAME | ワークフロー・プロセス名。 |
CURRENT_ASSIGNMENT_ID | 現在のアサイメントのID。 |
CURRENT_EFFECTIVE_DATE | 現在の有効日。 |
HR_PROPOSED_SALARY_BASIS_SS | 提示給与ベース。 |
HR_ABSENCE_TYPE_ID_SS | 不就業タイプのID。 |
HR_IS_MID_PAY_PERIOD_SS | 期間中の支払指定変更が含まれます。 |
SSHRにおける属性の使用の詳細は、『Implementing Oracle Approvals Management』(Metalink Note #227391.1)を参照してください。
ビジネス・ニーズを満たすためには、提供されているSSHRMSトランザクション・タイプ内にルール、条件または属性を追加したり、カスタム・トランザクション・タイプを定義することができます。
AMEのルール、条件および属性の構成の詳細は、『Implementing Oracle Approvals Management』(Metalinkから入手可能)を参照してください。
提供されているAME構成に多少の変更を加えることは比較的簡単です。次に例を示します。
すべてのSSHRワークフロー・プロセスに対して異なる承認レベルを定義する場合
たとえば、2つの承認レベルを指定するとします。現在の承認レベルは、「管理者チェーン内の承認者が最大10人の場合のSSHRルール」で定義されています。このデフォルトのルールを編集して、管理レベル承認タイプの承認レベルを「最大で最初の上司2人までの承認必須。」に変更します。
特定のワークフロー・プロセスに対して異なる承認レベルを定義する場合
最初に、新規条件をWORKFLOW_PROCESS_NAME属性で作成し、属性値として異なる承認レベルを持つワークフロー・プロセスを入力します。
次に、「管理者チェーン内の承認者2人」などの新規ルールを作成します。
管理レベルの承認タイプと「最大で最初の上司2人までの承認必須。」承認を使用します。
最後に、このルールに新規条件を添付します。
新規承認レベルを定義する場合(提供された承認が要件と一致しない場合)
新規承認(たとえば、「最大で最初の上司15人までの承認必須」)を管理レベルの承認タイプで作成します。
最終承認者(最終権限)として特定のユーザーを定義する場合(そのユーザーが承認チェーンでの最終ユーザーでない場合でも)
リスト変更条件を作成し、最終承認者としてユーザー(マネージャなど)を指定します。この指定した承認者で承認チェーンが停止するように、このリスト変更条件をルールに追加します。または、この最終承認者ルールが選択したプロセスに適用されるように、新規ルールを作成して、最終承認者の承認タイプを追加し、WORKFLOW_PROCESS_NAME条件を追加できます。
AMEが提供する構成オプションの詳細は、『Implementing Oracle Approvals Management』(Metalinkから入手可能)を参照してください。
AMEに関連する機能パラメータの詳細は、「提供されている機能」を参照してください。
機能パラメータの説明は、「メニュー機能パラメータの説明」を参照してください。
承認者は、自分で処理を更新することも、訂正のために承認チェーン上の受信者に処理を差し戻すこともできます。ただし、更新機能は次の2つの構成に依存します。
システム・プロファイル・オプションの「HR: 承認者のセルフ・サービス処理の更新許可」が「Yes」に設定されている必要があります。
受信者には、編集が可能なワークフロー・ロールが必要です。
保留中のトランザクションを更新する承認者には、処理を編集できる適切なロール・タイプが指定されたワークフロー・ロールが必要です。これによって、承認者は、承認チェーン内の位置に関係なく処理を更新できます。
保留中のトランザクションを更新する承認者の機能は、提供された2つのロール・タイプ(「SSHR更新許可」と「SSHR更新不可」)によって制御されます。これらのロール・タイプは、相互に組み合せて使用せず、処理が簡単なほうを使用してください。
SSHR更新許可
このロール・タイプにロールを関連付けると、そのロールの承認者は保留中のトランザクションを更新できます。他の承認者は、保留中のトランザクションを更新できません。
SSHR更新不可
このロール・タイプにロールを関連付けると、そのロールを持つすべての承認者は保留中のトランザクションを更新できません。つまり、他のすべての承認者は、保留中のトランザクションを更新できます。
ロール・タイプにロールを関連付けるには、「ロールの保守」ウィンドウを使用します。
人事担当者に処理をルーティングできます。処理は、シードされている人事担当者ロール・タイプに関連付けられたロールを持つすべての個人に送信されます。このロール・タイプにロールを関連付けるには、「ロールの保守」ウィンドウを使用します。
最初の人事担当者が、人事すべてを代表して処理を実行します。これは、個人のレコードに関する先日付の変更が、アプリケーションで検出された場合に特に便利です。「SSHRでの日付の管理」の先日付処理に関する説明を参照してください。
デフォルトでは、データベースへのSSHRトランザクションの保存は、最終承認の後に、遅延されます。これは、最終承認者が「承認」ボタンをクリックしてから次の通知に進むまでの間を遅延させないためです。
トランザクションは、ワークフロー・バックグラウンド・プロセスの実行時に自動的に保存されます。システム管理者は、このプロセスを必要に応じて定期的に実行するようにスケジュールする必要があります。
ワークフロー・バックグラウンド・プロセスを実行するときは、次のパラメータを設定する必要があります。
項目タイプ = HR
処理繰延 = Yes
処理タイムアウト = No
処理スタック = No
関連項目: 『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』の要求の発行に関する説明
トランザクションが最終承認後すぐに保存されるように、デフォルトの動作を変更する必要がある場合は、ユーザー/職責/アプリケーション/サイト・レベルで、「HR: 承認後に更新遅延」システム・プロファイルを「No」に設定します。
関連項目: 『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』のユーザー・プロファイルに関する説明
必要な場合は、check_final_approver関数とget_next_approver関数のロジックを検討し、必要に応じてその内容を変更できます。これらの関数はHR_APPROVAL_CUSTOMパッケージにあります。
戻り値が正しいデータ型であることを確認してください。
次のコードは、承認機能のロジックを示しています。必要な場合、このコードは、異なる承認のルーティングを使用するように、または異なる等級レベルで停止するようにカスタマイズできます。
??-- -Check_final_approver
function check_final_approver
(p_forward_to_person_id in per_people_f.person_id%type
,p_person_id in per_people_f.person_id%type)
return varchar2 is
--
cursor csr_pa(l_effective_date in date) is
select paf.person_id
from per_all_assignments_f paf
start with paf.person_id = p_person_id
and paf.primary_flag = 'Y'
and l_effective_date
between paf.effective_start_date
and paf.effective_end_date
connect by prior paf.supervisor_id = paf.person_id
and paf.primary_flag = 'Y'
and l_effective_date
between paf.effective_start_date
and paf.effective_end_date;
--
l_person_id per_people_f.person_id%type := null;
--
begin
-- loop through each row. the rows are returned in an order which makes
-- the last row selected the top most node of the chain.
for csr in csr_pa(trunc(sysdate)) loop
-- set the l_person_id variable to the row fetched
l_person_id := csr.person_id;
end loop;
if p_forward_to_person_id = l_person_id then
return('Y');
else
return('N');
end if;
exception
when others then
return('E');
--
end check_final_approver;
()
- -Get_next_approver
function get_next_approver
(p_person_id in per_people_f.person_id%type)
return per_people_f.person_id%type is
--
cursor csr_pa(l_effective_date in date
,l_in_person_id in per_people_f.person_id%type) is
select ppf.person_id
from per_all_assignments_f paf
,per_people_f ppf
where paf.person_id = l_in_person_id
and paf.primary_flag = 'Y'
and l_effective_date
between paf.effective_start_date
and paf.effective_end_date
and ppf.person_id = paf.supervisor_id
and ppf.current_employee_flag = 'Y'
and l_effective_date
between ppf.effective_start_date
and ppf.effective_end_date;
--
l_out_person_id per_people_f.person_id%type default null;
--
begin
-- [CUSTOMIZE]
-- open the candidate select cursor
open csr_pa(trunc(sysdate), p_person_id);
-- fetch the candidate details
fetch csr_pa into l_out_person_id;
if csr_pa%notfound then
-- if the cursor does not return a row then we must set the out
-- parameter to null
l_out_person_id := null;
end if;
-- close the cursor
close csr_pa;
return(l_out_person_id);
end get_next_approver;
()
PL/SQLの使用方法の詳細は、『Oracle Applications開発者ガイド』のアプリケーションにおけるPL/SQLの使用方法の概要に関する説明を参照してください。
SSHRの機能を使用する前に、AMEで構成する必要のある設定がいくつかあります。
また、リリース4.1より前に作成されたカスタム機能では、デフォルトの承認メカニズムとしてカスタマイズ可能なPL/SQLパッケージが使用されます。ただし、SSHRのカスタム機能は、2つの新規の機能パラメータを追加することで、AMEを指し示すように変更できます。
注意: AMEのルールと条件は、承認に適用する他のワークフロー属性設定(レビュー・アクティビティに対する属性設定など)より常に優先されます。あるワークフロー・プロセスについて、「承認要」ワークフロー属性が「Yes」に設定されているが、AMEから承認者が戻らない場合、そのプロセスは承認不要で完了します。一般的な設定の推奨事項として、現在承認不要となっているプロセスは、次のように設定する必要があります。
「承認要」ワークフロー属性を「Yes」に設定します。
承認者を戻さないようにAMEを構成します。
その後、プロセスへの承認者の追加が必要になった場合は、単純に別のAME条件を使用できます。
SSHRにAMEを設定する手順
AME管理者職責を使用して、次の変数の値が「Yes」であることを確認します。
AllowFYINotifications
AllowAllApproverTypes
この変数の値が「No」の場合、「職階」承認者タイプは使用できません。
Oracle Workflow Builderを使用して、ワークフロー・プロセスの通知アクティビティにタイムアウト値を設定します。
関連項目: 『Oracle Workflow開発者ガイド』のプロセス内のノードの定義に関する説明
関連項目: 『Oracle Workflow開発者ガイド』のタイムアウトのトランジションに関する説明
カスタム・ワークフロー・プロセスを作成した場合は、Oracle Workflow Builderを使用して、既存の通知プロセスを新規プロセスの「承認者および通知者の通知プロセス」に置換します。
関連項目: 『Oracle Workflow開発者ガイド』のプロセスの図示に関する説明
カスタム機能をAMEにリンクする手順
追加の機能パラメータは、「フォーム機能」ウィンドウで定義します。Oracle Workflow Builderを使用して、ワークフロー・プロセスのワークフロー属性を確認する必要もあります。
機能を問い合せます。
「フォーム」タブ・リージョンにナビゲートします。
機能の「パラメータ」フィールドに、次のパラメータ情報を追加します。
pAMETranType=SSHRMS
pAMEAppId=800
作業内容を保存します。
カスタム・ワークフロー・プロセスを、SSHRMS AMEトランザクション・タイプに対する条件属性の値リストに追加する手順(提供されたSSHRトランザクション・タイプを使用する場合は必須)
Oracle Approvals Managementにログインします。
注意: 次のAME職責のいずれかを使用する必要があります(AMEは、Oracle Approvals Managementに対するOracleの内部的な略語です)。
AMEアプリケーション管理者
AME一般ビジネス・ユーザー
AME制限ビジネス・ユーザー
SSHRMSトランザクション・タイプを選択します。
「条件」タブを選択して、WORKFLOW_PROCESS_NAME条件をクリックします。
「テキスト値の追加」ボタンを選択し、属性値として新規のワークフロー・プロセス名を入力します。
作業内容を保存します。
技術的な情報
ワークフロー・プロセス
承認者および通知者の通知プロセス(次のサブプロセスが含まれています)
参考通知プロセス(HR_FYI_NOTIFICATION_PRC)
承認者通知プロセス(HR_APPROVAL_NTF_PRC)
RFC通知プロセス(HR_RFC_NTF_PRC)
注意: AME.A以上を使用しない場合、ワークフロー・プロセスは次のようになります。
訂正に対する承認プロセスV5.0(動的承認用)
承認プロセス(標準承認用)
構成可能なワークフロー属性
プロセス名 | 機能名 | 属性名 | 説明 |
---|---|---|---|
参考通知プロセス | 通知 | メッセージ名 | 通知のメッセージ名を指定します。トランザクションの発行時や承認時などに送信される通知に対して、個別のメッセージを作成できます。 |
参考通知プロセス | 通知 | 拡張ロール | 複数のユーザーで構成されているロールにこの通知を割り当て、そのロールの各ユーザーに対してこの通知の個別のコピーを送信するには、「Yes」を選択します。「No」を選択すると、通知の1つのコピーのみがロール全体に対して提供されます。 |
参考通知プロセス | 通知 | 実行者 | 通知の送付先のロールです。定数のロール名、または実行時にロールを動的に決定する項目タイプ属性を選択できます。 |
構成可能なプロファイル・オプション
ユーザーが保留中のトランザクションを更新できるかどうかを制御するプロファイル・オプションの詳細は、「承認オプションの詳細」を参照してください。
Oracle Approvals Management(AME)を使用していない場合は、Oracle Workflow Builderで事前定義の承認プロセスを構成します。この承認プロセスは、ワークフロー属性を使用して設定します。
注意: 承認は、カスタマイズ可能なPL/SQLパッケージではなく、AMEを使用することをお薦めします。
Oracle Workflow Builderで承認を構成する手順
ワークフロー項目タイプを開きます。
変更するプロセスにナビゲートしてダブルクリックし、ワークフロー・ダイアグラムを開きます。
ワークフロー・プロセスのレビュー・ページ・アクティビティを開きます。
注意: 正しいレビュー・ページ・アクティビティを検索するには、いくつかのサブプロセスをドリルダウンする場合があります。
プロセスと影響を受けるサブプロセスのコピーを作成します。たとえば、個人情報プロセスの承認を変更する場合は、個人情報プロセスとその関連サブプロセス(基本詳細プロセス・サブプロセスなど)をコピーする必要があります。
関連項目: ワークフロー・オブジェクトの更新
プロセス/サブプロセスのレビュー・ページ・アクティビティを選択し、承認が必要なワークフロー属性(HR_APPROVAL_REQ_FLAG)を「Yes」に設定します。これによって、プロセス/サブプロセスに対する承認が有効になります。
注意: デフォルト値は、モジュールによって異なります。
関連項目: レビューおよび確認
プロセスを承認チェーン全体にわたって通過させる方法、つまり、必要な承認レベルの数を決定します。承認レベル属性(HR_DYNAMIC_APPROVAL_LEVEL)を使用して承認レベルを設定します。承認レベル値を「デフォルト値」フィールドに追加します。たとえば、値1を入力すると、承認は1レベル上の管理者チェーンを通過します。
注意: デフォルトのレベルは0(ゼロ)です。これは、レベル数に制限がないことを意味します。
作業内容を保存します。