Oracle Self-Service Human Resourcesセルフ・サービス機能実装ガイド リリース11i B25738-01 | ![]() 次へ |
Oracle Self-Service Human Resources(SSHR)の概要
SSHRには、事前定義のデータと機能が用意されていますが、SSHRを独自に導入するためには、このデータと機能を構成する必要があります。
後任計画に関する機能は、SSHRバージョン4.x以上の新しいテクノロジ・フレームワークにまだ移行されていません。この機能の詳細は、『Oracle Self-Service Human Resources(SSHR) 3.2(11i)の導入』(Metalinkから入手可能)を参照してください。
注意: オラクル人事管理システムおよびOracle Workflowを理解する前に機能の構成を行うと、誤作動の原因となります。ステップを完了する前に、参照トピックの項目すべてに目を通してください。
注意: データ・フィールドの移入は、ユーザーの責任で行ってください。
フローチャートは、SSHRの導入手順を論理的にまとめたものです。この手順に従って作業を進めてください。
構成するシステムの機能領域は、ビジネス・ニーズによって異なります。すべての導入に必要なステップには、必須のマークが付いています。
一部の機能には、デフォルト・データがシードされています。システム提供のデータを使用できるステップには、シードのマークが付いています。
構成プロセスでは意思決定が重要です。SSHRをカスタマイズする前に、他のオラクル人事管理システム・アプリケーションと併用する方法を決めてください。
段階的、部分的な構成方法を採用することで、使用を予定しているプロセスに焦点を当てることができます。
インストール時のSSHRのReadmeファイルに従って、Oracle Human Resources 11i が最新のパッチとともにインストールされていることを確認します。
ApacheサーバーとApache JSERVがインストールされていることを確認します。Apacheサーバーは、『Oracle Self-Service Web Applicationsインプリメンテーション・マニュアル』(Metalinkから入手可能)に従って設定します。
SSHRの最新バージョンのパッチを適用し、Oracle Applications Framework(OAF)の前提条件も含めて、すべての前提条件を満たしていることを確認します。
関連項目: 『Configuring and Troubleshooting the OA Framework 5.7 with Oracle Applications 11.5.8 or Prior Releases』(Metalinkから入手可能、テクニカル・ノート番号: 139863.1)
SSHRのライセンスを取得している場合は、サイト・レベルで次のプロファイル・オプションを「Yes」に設定します。
HR: Self Service HRライセンス
SSHRのライセンスを取得していない場合は、ライセンス取得についてオラクル社にお問い合せください。
正しいインターネット・ブラウザがインストールされていることを確認します。Netscape Navigator 4.08、あるいはMicrosoft Internet Explorerバージョン4、5またはそれ以上を使用できます。
Webトランザクションをサポートするプロセスについては、一時表からトランザクション情報を削除する必要があります。そのためには、「トランザクションを削除」アクティビティをワークフロー・プロセスに追加します。
関連項目: ワークフロー・クリーン・アップ・プロセスの実行
導入チームのメンバーがワークフロー・プロセス定義を変更する場合、そのメンバーのワークステーションには、Oracle Workflow Builderがインストールされているか、ファイル・サーバーから使用できる状態であることが必要です。
事前定義のワークフロー項目タイプは、将来のアップグレードの基礎として使用されます。アクセス・レベルと保護レベルが正しく設定されている場合は、提供されている項目タイプを使用でき、使用中の構成は上書きされません。
関連項目: 『Oracle Workflow管理者ガイド』のOracle Workflowアクセス保護の概要に関する説明
ワーク・ストラクチャ、キー・フレックスフィールド、付加フレックスフィールドおよび値リストを定義します。
関連項目: 『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』のオラクル人事管理システムの拡張の概要に関する説明
SSHRの導入に必要なツールがインストールされていることを確認します。次のツールがインストールされている必要があります。
Oracle Workflow
Oracle Applications
SSHR
OSSWAフレームワーク
関連項目: SSHRスタート・ガイド
関連項目: 『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』のユーザー・プロファイルに関する説明
導入を開始する前に、要件が異なる企業内のユーザー・グループを識別することが重要です。多くの企業では、マネージャとその他の就業者を区別します。人事担当者、特定部門のマネージャ、シニア・マネージャなど、さらに特定したグループを企業内で識別することもできます。
セルフ・サービス処理のルーティングおよび承認時に、アクセス・ロールに基づいたセキュリティを利用する場合は、最初にシステム・プロファイル・オプション「HR: 承認者のセルフ・サービス処理の更新許可」を有効にします。オプションで、処理の更新権限を付与または否認するロールを作成して割り当てます。デフォルトではすべてのユーザーが更新を許可されます。アクセス・ロールは、「ロールの保守」ウィンドウで定義および管理します。
関連項目: セルフ・サービス処理のアクセス・ロール
ユーザー・メニューは、いくつかの機能をまとめたものです。SSHRには、従業員用、マネージャ用およびシステム管理者用の事前定義メニューが用意されていますが、シードされているメニューを基礎にして独自のユーザー・メニューを作成することをお薦めします。ユーザー・メニューを作成するには、「メニュー」ウィンドウを使用します。
関連項目: ユーザー・アクセスおよびメニューの定義
SSHRには、事前定義の職責が用意されていますが、シードされている職責に基づいて独自の職責を作成することをお薦めします。「職責」ウィンドウでメニューを職責に割り当ててください。
関連項目: セルフ・サービス職責とユーザー・アクセス
セルフ・サービス処理に対する個人の適格性をSSHRで自動的に判断するように構成できます。そのためには、SSHRの報酬および福利厚生機能を汎用処理エンジンとして使用し、適格プロファイル、レポート・グループ(処理)およびプラン(サブ処理)を設定します。
関連項目: 適格処理の設定例
「個人検索」ページには3つのタブが表示されます。これらのタブをすべて表示するか、1つ以上のタブをユーザーに対して非表示にするかを選択できます。タブは、「職責」ウィンドウの「メニュー除外」リージョンで非表示にします。
関連項目: 個人ツリー
セキュリティ・プロファイルを設定して、情報へのアクセスを制御します。
関連項目: ユーザー・アクセスおよびセキュリティ
作成した職責は、「システム・プロファイル値」ウィンドウを使用してセキュリティ・プロファイルにリンクします。
他のビジネス・グループの従業員に関するデータにマネージャがアクセスできるようにする場合は、「HR: 複数ビジネス・グループ間」職責も設定します。
関連項目: 『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』のユーザー・プロファイルに関する説明
マネージャが自分のセキュリティ・プロファイル外(情報は従業員情報のリリース機能を使用してリリースされている)の就業者データにアクセスできるようにする場合も、その職責に対して権限付与アクセスを許可プロファイル・オプションを「Yes」に設定します。
関連項目: 『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』のユーザー・プロファイルに関する説明
関連項目: 従業員情報のリリース
1つ以上のユーザー・アカウントを手動で作成し、職責とメニューをテストします。小規模な企業の場合は、すべてのユーザー・アカウントを手動で作成することもできます。その場合は、次のステップをスキップしてください。
関連項目: ユーザー・アクセスおよびメニューの定義
ユーザー・アカウントのバッチ作成を作成して管理するには、最初にAPIユーザー・フックを記述する必要があります。ユーザー・フックにより、事前定義のビジネス・ルールを拡張して企業のビジネス・ルールを反映できます。たとえば、ユーザー・アカウント・フックを使用して、顧客のユーザー名とパスワードの書式、職責、およびユーザーに関連付けるプロファイル・オプションを設定できます。
関連項目: バッチ・ユーザー・アカウント作成のためのユーザー・フックの記述
SSHRでは、アプリケーションの左上にデフォルトのOracleロゴがあらかじめ組み込まれています。サイトまたは組織レベルでこのロゴを自社製のロゴに置き換えることができます。
ロゴは$OA_MEDIA/<言語>ディレクトリに保存します。
ロゴ名は、SSHRバージョン3.2以上の場合はFNDLWAPP.gifで、SSHR 2.0機能の場合はFNDLOGHRです。
関連項目: デフォルトのOracleロゴの置換
企業のEメール・アドレスを設定します。Oracle Workflow Builderの「属性値」タブを使用して、次のアドレスを設定してください。
人事システムのEメール・アドレス
研修管理者のEメール・アドレス
採用管理者のEメール・アドレス
関連項目: 企業のEメール・アドレスの定義
デフォルトでは、ほとんどのセルフ・サービス処理の「レビュー」ページは「添付」リージョンに表示されます。ユーザーに「What-If分析」リージョンを表示する場合は、表示を有効にする必要があります。パーソナライズによって、「添付」を非表示にするか、または「What-If分析」を表示します。
関連項目: Webページの構成
セルフ・サービス処理の「有効日」ページでは、次の2つの選択肢がユーザーに表示されます。
有効日の手動入力
承認後に処理を有効にする指定
パーソナライズを使用して一方のオプションを非表示にすると、もう一方のオプションがすべての処理に対するデフォルトの選択肢になります。手動入力フィールドを非表示にすると、「有効日」ページは表示されません。
関連項目: Webページの構成
自国の正しい住所形式をアプリケーションで使用するために、事前定義の住所形式のいずれかを選択します。デフォルトの住所形式は、ビジネス・グループの国別仕様に応じて判断されます。住所形式は、「付加フレックスフィールド・セグメント」ウィンドウを使用して選択します。
関連項目: 『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』の付加フレックスフィールドと住所形式に関する説明
SSHRには、ワークフロー対応の機能が組み込まれた多数のビジネス・フローが用意されています。最初に、企業に導入する必要があるビジネス・フローを識別します。その際に、企業内の情報の流れと承認プロセスを考慮してください。
各ビジネス・フローについて、ステップ30から41を繰り返します。詳細は、関連項目に示した章を参照してください。構成オプションの詳細は、各SSHRモジュールで参照できます。
基になるワークフロー・プロセスは、Oracle Workflow Builderでレビューします。変更する場合は、最初にプロセスをコピーすると、そのコピーに変更を加えることができます。
関連項目: セルフ・サービス・ワークフロー
シードされている承認プロセスをレビューし、必要に応じてOracle Workflow Builderで変更を構成します。
現在、セルフ・サービス処理では、ルーティングと承認の処理エンジンとしてOracle AMEを使用します。
関連項目: Oracle Approvals Management(AME)
ワークフロー対応の各機能には、システム・エラーの発生時に実行されるエラー・プロセスがあります。このエラー・プロセスでは、システム管理者IDにエラーの通知と説明が送信されます。エラー・プロセスはOracle Workflow Builderで構成します。
関連項目: ワークフロー・エラー・プロセスの構成
「フォーム機能」ウィンドウと「パラメータ」フィールドを使用して、ワークフロー項目タイプを機能にリンクします。「パラメータ」フィールドは、「フォーム」タブを選択すると表示されます。
ユーザー・メニューにサブ・メニューを追加することで、ユーザーが「有効日」、「サブ処理」、「訂正用に差戻し」、「属性のリフレッシュ」、「文書管理」の各ページを表示できるようにします。
関連項目: SSHR用メニューの定義
構成した機能がユーザー・メニューで使用できることを確認します。
関連項目: ユーザー・アクセスおよびメニューの定義
ユーザー・プロファイルは、ユーザーが情報にアクセスする方法、および情報の表示方法を制御します。このプロファイルは、「システム・プロファイル値」ウィンドウで、ユーザー・レベルまたは職責レベルのいずれかで定義します。
ワークフロー・プロセスをテストし、正しく動作することを確認します。
関連項目: 『Oracle Workflowガイド』のワークフロー定義のテストに関する説明
パーソナライズ・フレームワークを使用して、ユーザーの有効日オプションを設定します。前述のステップ「有効日のオプションを構成する」を参照してください。
関連項目: ページ・レイアウトの構成
アプリケーション開発者職責でフレックスフィールド体系を構成し、パーソナライズ・フレームワークを使用して、選択したセグメントを適切なページで使用可能にできます。
関連項目: フレックスフィールドの構成
事前定義のメッセージをリージョンに追加するか、必要に応じて独自のメッセージを作成できます。
関連項目: Webページへのインストラクションの追加
ワークフロー通知への個人名の表示方法を定義します。
関連項目: 『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』のユーザー・プロファイルに関する説明
SSHRの基本的なツールとプロセスの導入に加えて、SSHRの次の機能領域を導入するステップもあります。
評価(『Oracle HRMSインプリメンテーション・ガイド』)
キャリア計画と後任計画(『Oracle HRMSインプリメンテーション・ガイド』)
キャリア・マネジメント(『Oracle HRMSインプリメンテーション・ガイド』)
報酬ワークベンチ(『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』)
セルフ・サービス処理からマージしたデータが含まれる書式設定済の文書をユーザーが使用できるようにする場合は、文書をPDFまたはRTFテンプレートから作成し、文書管理でグループを作成して、それらの文書を適切なメニュー機能にリンクします。
関連項目: 文書管理
データベースのデータをリポジトリにロードする必要があります。この時点で、提供されているマッピングを独自のデータで上書きできます。
関連項目: リポジトリへのデータ移入
次のいずれかの環境から従業員ディレクトリを配布できます。
Self Serviceパーソナル・ホームページ
標準のAOL設定を使用して、メニューまたは職責にプロキシ・ページ機能(HR_EMPDIR_PROXY_SS)を追加します。機能にプロンプトを提供します。
関連項目: セルフ・サービスのメニューおよびユーザー・アクセス
パーソナル・ホームページでは、標準のSelf Serviceグローバル・メニューを使用してグローバル・ボタンが提供されます。このメニューを構成する方法については、「グローバル・ボタン・バーの構成」を参照してください。
匿名ログイン
匿名ログインでは、標準のSelf Serviceグローバル・メニューを使用してグローバル・ボタンが提供されますが、「ポータルに戻る」、「ログオフ」の各ボタンはレンダリングされません。
設定の詳細およびその他のグローバル・ボタンを追加する方法については、「従業員ディレクトリへの匿名アクセス」を参照してください。
ポータル
ポータル環境から従業員ディレクトリを配布する方法については、MetaLinkの次のノートを参照してください。
http://metalink.oracle.com/metalink/plsql/ml2_documents.showNOT?p_id=132035.1
http://metalink.oracle.com/metalink/plsql/ml2_documents.showNOT?p_id=146469.1
従業員ディレクトリは読取り専用です。ユーザーが自分自身の個人情報を編集できるようにするには、セルフ・サービスへのシングル・サインオン・アクセスをユーザーに提供します。
関連項目: セルフ・サービスへのシングル・サインオンの有効化
このプロファイル・オプションを、使用中のサーバーのタイムゾーンに対応するタイムゾーンに設定します。このオプションは、「個人情報詳細」ページに表示される日時に影響を与えます。