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Oracle Self-Service Human Resourcesセルフ・サービス機能実装ガイド
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B25738-01
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Oracle Self-Service Human Resources(SSHR)の概要

概要

Oracle Self-Service Human Resources(SSHR)では、従業員とマネージャの両方がWebブラウザを介して人事管理に参加できるようにすることで、標準のオラクル人事管理システムの機能が拡張されています。SSHRでは、Oracleの証明済のWebテクノロジおよびワークフロー・テクノロジによって制御されるセキュリティ保護されたセルフ・サービス・ビジネス・トランザクションおよび使いやすい機能が提供されます。これらのテクノロジによって、標準のOracle Applicationsで使用されるデータ、ビュー、ストアド・プロシージャ、検証ルーチンおよびApplication Program Interface(API)の共有が可能になるため、オラクル人事管理システムとSelf-Service HRMS間のシームレスな統合が実現します。

SSHRの機能

SSHRの主な機能は、次のとおりです。

SSHRの範囲

SSHR機能は、要員の調達および配属、報酬、福利厚生、給与管理、企業および要員管理など、オラクル人事管理システムのすべての主機能領域で使用可能です。これらの各機能領域内で、SSHRでのみ使用できる機能、フォーム・インタフェースでのみ使用できる機能、およびSSHRとフォーム・インタフェースの両方で使用できる機能があります。

各機能領域で使用できるセルフ・サービス機能の詳細は、「セルフ・サービス・モジュール」を参照してください。

SSHRの概要

次の各項では、SSHRに関してよくある質問に回答し、機能の概要を説明します。

セルフ・サービスとはどういう意味ですか?

セルフ・サービスとは、タスクの開始者がそのタスクの責任者でもあることを意味します。ユーザーは、標準的なWebブラウザを使用して人事データにアクセスし、特定のタスク(住所変更の登録など)を実行します。タスクに関する責任をタスクの開始者に移すことによって、データの精度が向上し、管理コストが削減されます。

セルフ・サービス・アプリケーションは、従来の人事システムとどのように異なりますか?

セルフ・サービス・アプリケーションは、次の点で他のシステムと異なります。

SSHRは企業に固有のビジネス・プロセスにあわせて構成できますか?

SSHRは構成の自由度が高いため、Webページと事前定義のビジネス・トランザクションを構成できます。また、独自のビジネス・プロセスを作成することもできます。SSHRでは、すべてのOracle Applicationsに共通の設計規格が使用されていますが、独自のロゴを追加したり、フィールド名やラジオ・ボタン名を変更することで、Webページの外観を変更できます。一部のページでは、表示するセクションも選択できます。企業固有の手順を明確に示す場合は、ユーザーに提供するオンライン・ヘルプのインストラクションをカスタマイズできます。

セルフ・サービスの概要

SSHRライセンス

SSHRを使用可能にするには、最初にオラクル社から適切なライセンスを購入する必要があります。ライセンスに関する詳細は、オラクル社の営業担当者にお問い合せください。

SSHRでは、ベース製品のライセンスに従って特定の機能が提供されます。SSHRのライセンスを取得している場合は、次の例外を除いて、すべてのSSHR HRMS機能にアクセスできます。

Self-Service Human Resources(SSHR)の主要概念

この項では、この実装ガイドで使用する重要な用語について説明します。

Application Object Library(AOL)機能

AOL機能はメニューに追加できる項目です。この項目から画面やWebページをコールでき、機能を非表示にすることもできます。

関連項目: セルフ・サービス機能

ビジネス・プロセス

ビジネス・エリア外で認識される製品およびサービスを作成します。ビジネス・プロセスは、組織の目標、重要な成功要因またはビジネス目標をサポートします。ビジネス・プロセスはサブプロセスに細分化できます。たとえば、時間数の変更ワークフロー・プロセスは、勤務スケジュールと支給レートの各サブプロセスで構成されています。

関連項目: パーソナライズ・フレームワーク

MDS(Meta Data Services)リポジトリ

セルフ・サービスの各ページの外観および動作に関する情報を格納する有効なリポジトリです。ユーザーは、パーソナライズ・フレームワークを使用して、MDSリポジトリに格納されている定義に対する変更を構成できます。

関連項目: パーソナライズ・フレームワーク

Oracle Applications(OA)Framework

OAフレームワークは、Oracle Self-Service Applications(OSSWA)の技術的な基礎です。

パーソナライズ・フレームワーク

パーソナライズ・フレームワークを使用すると、基になっているコードを変更せずにOracle Self-Service Web Applications(OSSWA)の表示を構成できます。構成はMDSリポジトリに格納され、アップグレード時も維持されます。

リージョン

MDSリポジトリのリージョンでは、Oracle Self-Service Web Applicationsのページ内のセクションが定義されます。リージョンは、フィールドやボタンなどの要素に関して定義されます。

セルフ・サービス機能

セルフ・サービス機能は、SSHRユーザーのメニュー・オプションとして表示されます。この機能によって、セルフ・サービス・モジュールのコール方法が判断されます。たとえば、マネージャ・メニューと従業員メニューの両方の個人情報については、同じセルフ・サービス・モジュールが使用されますが、この機能によって、そのモジュールが従業員モードでコールされたか、またはマネージャ・モードでコールされたかが判断されます。

セルフ・サービス・モジュール

一連の動的Webページと関連するコンポーネントです(たとえば、ワークフロー・プロセスとMDSリポジトリに格納されている定義、ストアド・プロシージャ)。例としては、個人情報、コンピテンス、アサイメントがあります。

トランザクション

トランザクションとは、昇進やアサイメント変更など、作業の論理的な単位です。トランザクションは、給与変更、事業所変更、等級変更などの複数のコンポーネントで構成できますが、トランザクションのすべてのコンポーネントは、承認または否認の対象となる1つの単位として処理される必要があります。

Oracle Workflow Builder

Oracle WorkflowはSSHR内に組み込まれ、人事担当者、マネージャ、従業員および応募者の間の情報のフローを管理します。ワークフローを使用して、基になるプロセス定義を変更することによって、誰がどのように人事プロセスにアクセスできるかを制御します。

関連項目: セルフ・サービス・ワークフロー

ワークフロー機能

機能として定義され、PL/SQLプロシージャにマップされているワークフロー・アクティビティです。このPL/SQLプロシージャは、ワークフロー・エンジンがワークフロー・プロセス内でこのアクティビティを検出すると実行されます。

関連項目: セルフ・サービス・ワークフロー

ワークフロー・プロセス

ワークフロー・プロセスは、トランジションによってリンクされた一連のアクティビティです。各アクティビティは、機能、通知またはサブプロセスの場合があります。

セルフ・サービス機能

この項では、提供されているSSHR機能について簡単に説明します。

SSHR機能の要約

注意: 次の表で、「マネージャまたは従業員/就業者」列は、その職責で実行されるタイプのアクティビティであることを表し、「マネージャ」または「従業員」メニューに表示される機能を表すわけではありません。

共通機能

次の汎用モジュールは、上位レベル機能の多くで再利用される共通の下位レベル機能を提供します。

モジュール名 マネージャまたは従業員/就業者 ワークフロー・チェーン可能/承認 ローカライズ
入力プロセス マネージャ No/No グローバル
マネージャ処理 マネージャ No/No グローバル
訂正用に差戻し マネージャ Yes/No グローバル
新規ユーザー登録 両方 Yes/Yes グローバル
レビューおよび確認 N/A Yes/Yes グローバル
リリース情報 両方 No/Yes グローバル
文書管理 マネージャ No/No グローバル
個人の処理 従業員/就業者 No/No グローバル
一時保存 両方 No/No グローバル

入力プロセス

入力プロセス・モジュールでは、次の処理を実行できます。

単純検索では、個人を名前で検索できます。拡張検索では、マネージャは特定の基準を満たす個人を検索できます。個人情報、アサイメント、スキルの基準で検索できます。

Oracle Approvals Managementとの統合

SSHRでは、バージョン4.1から、承認ロジックの定義および管理にOracle Approvals Management(AME)アプリケーションが使用されています。AMEの詳細は、『Implementing Oracle Approvals Management』(MetaLinkから入手可能)を参照してください。

このリリースでは、AMEの代替手段として、承認用にカスタマイズ可能なPL/SQLパッケージを定義する既存の方法もサポートされています。

関連項目: Oracle Approvals Management(AME)

マネージャ処理

マネージャ処理機能では、最初に個人を選択した後で、実行する機能(処理)を選択できます。個人を選択すると、コンテキスト依存の使用可能処理リストが表示され、そのリストから必要な処理を選択できます。

関連項目: 「処理」ページ

訂正用に差戻し

訂正用に差戻し機能では、マネージャが、トランザクションを、訂正用にトランザクションの開始者または前の承認者に差し戻すことができます。訂正用にトランザクションが差し戻されたユーザーは、通知を受信します。

関連項目: 訂正用に差戻し

新規ユーザー登録

新規ユーザー登録を使用すると、ユーザーは自分自身の詳細をSSHRおよび福利厚生プロバイダに登録できます。一般名とパスワードを設定してユーザーが自分自身のユーザー名を作成できるようにするか、またはユーザー・フックを使用してユーザー名が自動的に作成されるようにできます。

関連項目: 新規ユーザー登録

レビューおよび確認

レビューおよび確認モジュールでは、更新したトランザクションの詳細、または承認を必要とする保留中トランザクションに関する詳細が表示されます。表示された情報をレビューして、変更がデータベースに最終的に発行される前に、すべての詳細が正しいことを確認できます。必要な場合は、前の画面に戻り、誤りのある情報を変更できます。また、What-If分析を使用すると、変更による個人の福利厚生に対する影響を確認できます。

関連項目: レビューおよび確認

個人の処理

個人の処理モジュールは、マネージャ処理と同等の従業員/就業者用の機能です。ユーザーに、自分自身で実行できる処理のコンテキスト依存リストが提示されます。

関連項目: 「処理」ページ

文書管理

文書管理モジュールを使用すると、セルフ・サービス処理のデータが含まれるビジネス文書を自動生成できます。

関連項目: 文書管理

一時保存

一時保存機能を使用すると、データを発行する前にトランザクションを中断できます。トランザクションはトランザクション表に保存され、後でその表からトランザクションを取り出し、処理を続行できます。ユーザーが選択できるトランザクションは、ユーザーが明示的に一時保存したトランザクション、またはシステム障害やタイムアウトの発生時に部分的に保存されたトランザクションであり、「処理」ページの「対応待ちの全処理」リストから選択できます。

関連項目: 一時保存

要員の調達および配属

個人情報管理

次の項では、個人情報管理内のSSHR機能をリストします。

従業員ディレクトリ

モジュール名 マネージャまたは従業員/就業者 ワークフロー・チェーン可能/承認 ローカライズ
従業員ディレクトリ 両方 No グローバル

従業員ディレクトリ

従業員ディレクトリ機能では、アクセスが容易で、構成が自由にできる、組織内の個人の参照が提供されます。ユーザーは、あるデータ範囲内で特定の個人を検索し、組織階層を移動して、その個人のマネージャまたは直接レポートの詳細を表示できます。ディレクトリには、セルフ・サービスまたはポータルからアクセスするか、あるいは任意のWebページから匿名でアクセスできます。

雇用イベントの管理

モジュール名 マネージャまたは従業員/就業者 ワークフロー・チェーン可能/承認 ローカライズ
アサイメント マネージャ Yes/Yes グローバル
事業所の変更 マネージャ Yes/Yes グローバル
マネージャの変更 マネージャ Yes/Yes グローバル
その他の雇用情報 マネージャ Yes/Yes グローバル
従業員または派遣就業者の支払(支給レート、アサイメント・レート)
マネージャ Yes/Yes グローバル
その他情報タイプ(EIT) 両方 Yes/Yes グローバル
特別情報タイプ(SIT) 両方 Yes/Yes グローバル
従業員退職または派遣就業者終了(退職、派遣の終了) マネージャ Yes/Yes グローバル
勤務スケジュール マネージャ Yes/Yes グローバル

雇用イベントの管理(MEE)

雇用イベントの管理(MEE)機能は、ワークフロー対応の一連の下位レベル・コンポーネントで構成されています。これらは、企業のビジネス・プロセスにあわせて様々な組合せでチェーン化できます。いくつかのチェーン・プロセスが事前に定義されていますが、必要な場合は、Oracle Workflow Builderを使用して他のチェーン・プロセスを構成できます。MEEコンポーネントには次のものがあります。

アサイメント

アサイメント・モジュールを使用すると、マネージャは個人のアサイメント情報を変更できます。個人に複数のアサイメントがある場合は、任意のアサイメントを表示して変更できます。

関連項目: アサイメント

事業所の変更

事業所の変更モジュールを使用すると、マネージャは個人の就業事業所を変更できます。

関連項目: 事業所

マネージャの変更

マネージャの変更モジュールを使用すると、マネージャは従業員または就業者を別の管理者に転送したり、ある管理者の直接レポートを別の管理者に移動したり、直接レポートの新規セットを新しい管理者に割り当てることができます。

関連項目: マネージャの変更

その他情報タイプ(EIT)

SSHRのその他情報タイプを使用すると、追加の個人情報およびアサイメント情報を格納できます。

関連項目: その他情報タイプ(EIT)

その他の雇用情報

その他の雇用情報モジュールを使用すると、アサイメント付加フレックスフィールドとローカライズ可能なフレックスフィールドのアサイメント情報および雇用情報を更新および取得できます。

関連項目: その他の雇用情報

支給レート

支給レート・モジュールを使用すると、マネージャは個人の全体の支給レートを変更したり、支給レートの個々のコンポーネントを更新することができます。

関連項目: 支給レート

アサイメント・レート

アサイメント・レート・モジュールを使用すると、マネージャは、派遣就業者のレートを、アサイメント・レート・タイプ(例: 残業レートまたは週末レート)に基づいて、アサイメントごとに入力および記録できます。

関連項目: アサイメント・レート

特別情報タイプ(SIT)

特別情報タイプでは、現在システムにより取得されていない追加情報を格納できます。

関連項目: 特別情報タイプ(SIT)

退職

退職モジュールを使用すると、マネージャは個人と事業主の関係を終了できます。また、マネージャの変更ワークフロー・プロセスを使用すると、退職した管理者のレポートの割当を変更できます。

注意: SSHRでは、退職を取り消すことはできません。

退職モジュールと報酬ディストリビューション・モジュールを結合して、必要に応じて解雇手当支給プロセスを作成できます。

関連項目: 退職

派遣の終了

派遣の終了モジュールを使用すると、マネージャは派遣就業者の就業関係を終了し、理由を指定できます。また、マネージャの変更プロセスを使用すると、派遣就業者のレポートの割当を変更できます。

関連項目: 派遣の終了

勤務スケジュール

勤務スケジュール・モジュールを使用すると、マネージャは個人の勤務スケジュールを変更できます。

関連項目: 勤務スケジュール

組織管理

モジュール名 マネージャまたは従業員/就業者 ワークフロー・チェーン可能/承認 ローカライズ
組織マネージャ マネージャ Yes/Yes グローバル

組織マネージャ

組織マネージャ・モジュールを使用すると、マネージャは組織マネージャ関連を保守できます。

注意: 組織マネージャ関連は、最初は専門ユーザー・インタフェースでのみ作成できます。

関連項目: 組織マネージャ

個人情報

モジュール名 マネージャまたは従業員/就業者 ワークフロー・チェーン可能/承認 ローカライズ
基本詳細 両方 Yes/Yes グローバル
メイン住所 両方 Yes/Yes グローバル
その他の住所 両方 Yes/Yes グローバル
電話番号 両方 Yes/Yes グローバル
緊急連絡先 両方 Yes/Yes グローバル
扶養家族および受取人 両方 Yes/Yes グローバル
連絡先その他情報 両方 Yes/Yes 日本
レコード文書 両方 No/Yes グローバル

個人情報

個人情報機能を使用すると、ユーザーは、自分自身の個人情報レコードを更新および保守できます。個人情報機能には次の領域があります。

個人情報機能は、特別情報タイプ(SIT)とチェーン化することもできます。

関連項目: 個人情報

連絡先その他情報

連絡先その他情報機能を使用すると、SSHRで追加の連絡先情報を入力および保守できます。たとえば、法定規約では、健康保険および所得税の目的で、扶養家族および受取人に関する特定の情報を提供することが要求されます。SSHRを使用すると、この情報をその他情報タイプ(EIT)を使用して格納できます。

関連項目: 連絡先その他情報(日本)

レコード文書

レコード文書機能を使用すると、労働許可、ビザ情報および医療証明などの文書を1箇所に格納できます。必要に応じて、電子版の文書をアップロードすることもできます。

関連項目: レコード文書

雇用検証

雇用検証機能を使用すると、モーゲージ契約または融資契約などの特定の目的で、外部組織に対して、雇用情報および給与情報(オプション)を公開できます。

関連項目: 雇用検証

専門詳細

モジュール名 マネージャまたは従業員/就業者 ワークフロー・チェーン可能/承認 ローカライズ
アカデミック・ランク 両方 No/Yes 米国
コンピテンス・プロファイル 両方 No/Yes グローバル
教育と資格 両方 No/Yes グローバル
履歴書 両方 No/No グローバル
その他の専門資格 両方 No/Yes グローバル
在職ステータス 両方 No/Yes 米国
勤務の優先事項 両方 No/No グローバル

専門詳細

専門詳細モジュールを使用すると、専門詳細を保守できます。専門詳細機能は、従業員とそのマネージャの両方が使用できますが、特定の機能はマネージャのみがアクセスできるように制限できます。

「専門詳細」メニューには次の機能があります。

教育と資格

教育と資格モジュールを使用すると、従業員とマネージャは学問関係の資格に関する詳細を保存できます。

関連項目: 教育と資格

その他の専門資格

その他の専門資格モジュールを使用すると、従業員とマネージャは専門的な資格に関する詳細を保存できます。

関連項目: その他の専門資格

コンピテンス・プロファイル

コンピテンス・プロファイル・モジュールを使用すると、従業員とマネージャは、スキルおよびコンピテンスに関する情報を保存できます。

関連項目: コンピテンス・プロファイル

勤務の優先事項

勤務の優先事項モジュールを使用すると、従業員とマネージャは、転勤の優先事項や出張の優先事項などの情報を保存できます。

関連項目: 勤務の優先事項

履歴書

履歴書モジュールを使用すると、従業員とマネージャは履歴書を保存できます。

関連項目: 履歴書

在職ステータス(米国)

在職ステータス・モジュールを使用すると、マネージャは個人の在職に関する情報(専門職の基準と長期試用期間の完了)を保存できます。

関連項目: 在職ステータス

アカデミック・ランク(米国)

アカデミック・ランク・モジュールを使用すると、マネージャは高等教育範囲内の従業員のアカデミック・ランクに関する情報を保存できます。

関連項目: アカデミック・ランク

ビュー

モジュール名 マネージャまたは従業員/就業者 ワークフロー・チェーン可能/承認 ローカライズ
本人情報 従業員/就業者 No/No グローバル
従業員情報 マネージャ No/No グローバル
HR表示 人事担当者 No/No グローバル

本人情報/従業員情報

本人情報および従業員情報を使用すると、雇用、給与、業績、研修、不就業および応募に関する情報が含まれている雇用レコードおよびアサイメント・レコードにアクセスできます。従業員は自分自身の個人レコードを表示でき、マネージャは部下のレコードを表示できます。

関連項目: 本人情報および従業員情報

HR表示

HR表示モジュールでは、特定の情報(個人情報、アサイメント詳細、報酬アクティビティおよび退職履歴)の要約ビューが提供されます。このモジュールは人事担当者によって使用されます。

関連項目: HR表示

採用

モジュール名 マネージャまたは従業員/就業者 ワークフロー・チェーン可能/承認 ローカライズ
応募 従業員/就業者 No/No グローバル
候補者内定 マネージャ No/Yes グローバル
採用 マネージャ No/Yes グローバル
フランス・新規採用 マネージャ No/Yes フランス
フランス・応募者採用 マネージャ No/Yes フランス
派遣就業者の配置
マネージャ No/Yes グローバル

応募

応募機能を使用すると、従業員と就業者は、ジョブをオンラインで検索し、応募できます。

詳細は、「応募」を参照してください。

候補者内定

候補者内定機能は、マネージャが内定の承認を要求し、内定通知を応募者に送信し、応募者の返答を追跡するために使用します。

候補者内定の詳細は、『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』の採用ワークフローに関する説明を参照してください。

採用

採用プロセスは、マネージャが新規従業員に関する詳細を入力し、採用するために使用します。

関連項目: 派遣就業者の採用、派遣または配置プロセス

派遣就業者の配置

派遣就業者の配置プロセスを使用すると、派遣就業者を組織に配置し、アサイメントを割り当てることができます。

関連項目: 派遣就業者の採用、派遣または配置プロセス

タレント・マネジメント

キャリア・マネジメントおよび業績管理

モジュール名 マネージャまたは従業員/就業者 ワークフロー・チェーン可能/承認 ローカライズ
評価 両方 No/Yes グローバル
応募 両方 No/Yes グローバル
従業員レビュー 両方 No/Yes グローバル
イベントと登録 両方 No/No グローバル
適合性照合 両方 No/No グローバル
後任計画 マネージャ No/No グローバル

評価

評価モジュールを使用すると、マネージャと従業員または就業者は、従業員の業績とコンピテンスを評価し、目標と行動計画を設定できます。

関連項目: 『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』の評価に関する説明

後任計画

後任計画モジュールを使用すると、マネージャは、先日付の欠員職階に関する計画を、その職階の後任候補を識別することによって作成できます。

後任計画の詳細は、『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』のキャリア計画と後任計画に関する説明を参照してください。

イベントと登録

イベントと登録モジュールを使用すると、セルフ・サービス・ユーザーは、自分自身で会議、プレゼンテーション、研修日などのイベントを作成したり、既存のイベントに登録できます。イベントと登録機能は、マネージャおよび従業員の両方に提供されており、マネージャは下位職階をイベントに登録できます。

関連項目: イベントと登録

適合性照合

適合性照合機能を使用すると、マネージャは、既存または予定の就業機会に適した個人を検索したり、個人に適した就業機会を検索することができます。従業員は、自分自身の就業機会を検索できます。

適合性照合の詳細は、『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』の適合性照合に関する説明を参照してください。

従業員レビュー

従業員レビュー機能を使用すると、従業員/就業者およびマネージャは、レビューを作成または更新できます。従業員と就業者は、自分自身のレビューを作成でき、マネージャは、管理している従業員と就業者のレビューを作成できます。マネージャと従業員の両方が、レビュー担当者にレビューへの参加を依頼できます。

関連項目: 従業員レビュー

報酬と福利厚生管理

休暇および不就業管理

モジュール名 マネージャまたは従業員/就業者 ワークフロー・チェーン可能/承認 ローカライズ
不就業 両方 No/Yes グローバル

不就業機能によって、従業員またはマネージャは、セルフ・サービス・インタフェースを使用して不就業関連の情報を入力できます。ユーザーは、不就業要求を発行および更新できます。計画、確認および更新された要求が承認を受けるために発行されます。

関連項目: 不就業

福利厚生

モジュール名 マネージャまたは従業員/就業者 ワークフロー・チェーン可能/承認 ローカライズ
福利厚生登録 両方 No/No グローバル
福利厚生登録 従業員/就業者 No/No 連邦政府

福利厚生登録

福利厚生登録を使用すると、次の処理を実行できます。

関連項目: セルフ・サービス福利厚生登録

US連邦政府セルフ・サービス福利厚生の詳細は、『Oracle US Federal HRMS Compensation and Benefits Management Guide』の連邦政府健康関連従業員福利厚生の概要に関する説明を参照してください。

報酬

モジュール名 マネージャまたは従業員/就業者 ワークフロー・チェーン可能/承認 ローカライズ
報酬ワークベンチ マネージャ No/Yes グローバル
報酬ディストリビューション(ICD) マネージャ Yes/Yes グローバル

報酬ワークベンチ

報酬ワークベンチによって、マネージャは、セルフ・サービス・インタフェースを使用して、給与増加、賞与およびストック・オプションなどの報酬取得項目を決定し、割り当てることができます。また、直接レポートの詳細表示、予算計画の準備およびレポートの生成も実行できます。

関連項目: 『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』の報酬ワークベンチに関する説明

報酬ディストリビューション(ICD)

報酬ディストリビューションを使用すると、マネージャは、一時的または固定的な賞与や手当を、認定済の従業員および個人に割り当てることができます。

また、寄付プランや貯蓄債権プランなどの任意の拠出金プランを企業が提供している場合は、マネージャ以外の従業員用の報酬ディストリビューションも設定できます。

ICDプランは、福利厚生プランの定義に使用するアプリケーション・ウィンドウと同じウィンドウを使用して定義します。報酬ディストリビューションは、Oracle Standard BenefitsとOracle Advanced Benefitsの両方のユーザーが使用できます。

関連項目: 報酬ディストリビューション

給与

モジュール名 マネージャまたは従業員/就業者 ワークフロー・チェーン可能/承認 ローカライズ
オンライン給与明細 両方 No/No オーストラリア、米国、英国、カナダ、香港、韓国、ニュージーランド、シンガポール、南アフリカ、オランダ
個人支払方法(給与振込) 両方 No/Yes グローバル
オンライン納税申告書(W-4) 両方 No/No 米国
オンラインW-2申告書 従業員/就業者 No/No 米国
通勤情報 両方   日本

オンライン給与明細

オンライン給与明細を使用すると、ユーザーは、必須の給与処理が実行されたときに、Webブラウザを使用して自分の給与明細を表示できます。給与明細は、給与計算が完了しているすべてのアサイメントについて使用できます。従業員は、最新の給与期間または前回の給与期間の給与明細を表示できます。

関連項目: オンライン給与明細

税金情報フォーム(W-2)

税金情報フォームには、2001以降の会計年度の要約税金情報が表示されます。このフォームには更新可能なフィールドがなく、紙の書類のフォームのかわりに発行することはできないため、情報を表示する目的でのみ使用されます。

関連項目: 税金情報フォーム(W-2)(米国)

源泉徴収フォーム(W-4)

オンライン納税申告書を使用すると、Webブラウザで米国の源泉徴収フォーム(W-4税金フォーム)を発行できます。また、源泉徴収税情報を更新できます。更新されると、定義済の担当者が、変更された情報の通知を受信します。

関連項目: 源泉徴収フォーム(W-4)(米国)

任意控除

寄付プランや貯蓄債権プランなどの任意控除プランを企業が使用している場合は、報酬ディストリビューション(ICD)機能を使用できます。

ICDプランは、福利厚生プランの定義に使用するアプリケーション・ウィンドウと同じウィンドウを使用して定義します。報酬ディストリビューションは、Oracle Standard BenefitsとOracle Advanced Benefitsの両方のユーザーが使用できます。

関連項目: 報酬ディストリビューション

個人支払方法

個人支払方法機能を使用すると、ユーザーは支払方法を決定できます。使用可能な支払方法は、現金、小切手、振込またはこれらの組合せです。

関連項目: 個人支払方法

通勤手当

通勤手当機能を使用すると、通勤手当の詳細を表示および更新できます。

関連項目: 通勤手当

スタート・ガイド

概要

この項では、SSHRを設定するために完了する必要がある最小限のタスクについて概要を簡単に説明します。

関連項目: SSHRシステムの最小要件

導入ステップすべてのリストは、「SSHRの導入ステップ」を参照してください。

SSHRバージョン3からの移行に関する注意事項

次の注意事項は、SSHRインストールを3.xから4.xまたは5.xにアップグレードする場合に有効な情報です。

注意: 一部の3.xワークフロー属性は、パーソナライズ・フレームワーク機能に置き換えられているため、SSHR 4.x/5.xでは廃止されています。

一般的なSSHR機能の理解

この章では、一般的なSSHR機能である個人情報について調べ、基本概念を説明します。

個人情報機能の機能フローに従って、WebブラウザからOracle Applicationsへの情報の受け渡し、SSHRでのワークフローの使用方法、MDSリポジトリに格納される定義とパーソナライズ・フレームワークによるページ・レイアウトの制御方法、承認プロセスの動作について理解する必要があります。ここで説明する一般的な規則は、他のすべてのSSHR機能にも適用されます。

この章には、一般的なSSHR Webページの例があり、構成可能な様々な要素が図で示されています。

SSHR機能の構成手順とそのWebページについては、インプリメンテーション・ガイドの後続の章で詳しく説明されています。

SSHR機能の動作方法

次に示すフローチャートと後続のテキストは、ユーザーが個人情報機能を使用してメイン住所を変更するときの機能フローを説明しています。

テキストで説明されている画像

  1. ユーザーが、ユーザー・メニューから個人情報機能を選択します。

  2. アプリケーションによって、HRワークフロー・サービス(OA.jspsOA.jsp?akRegionCode=HR_CREATE_PROCESS_TOP_SS&akRegionApplicationId=800)がコールされます。ワークフロー項目タイプ(HR_MAINT_PERSONAL_DETAILS_PRC)に対して個人情報ワークフロー・プロセスを指定するパラメータが設定されます。

    関連項目: セルフ・サービス・ワークフロー

  3. HRワークフロー・サービスによって、その項目タイプに対する個人情報ワークフロー・プロセスのインスタンスが作成されます。

    この機能が現在のユーザーのビジネス・グループの国別仕様コードに対して許可されていることを確認するために、FNDデータ・セキュリティがチェックされます。個人情報は、すべての国別仕様コードに対して使用可能なグローバル機能です。

    関連項目: ユーザー・アクセスおよびセキュリティ

  4. Oracle Workflowによって、個人情報ワークフロー・プロセス(HR_PERSONAL_INFO_JSP_PRC)内の個人情報サブプロセス(HR_PROCESS_PERINFO_JSP_PRC)内の個人情報の保守アクティビティ(HR_PERINFO_OVERVIEW_JSP_FCT)が実行されます。

  5. アプリケーションによって、汎用HR_WORKFLOW_SERVICE.BLOCK機能がコールされます。このプロセス・アクティビティに対する「HR アクティビティ・タイプ値」ワークフロー属性は、HR_OVERVIEW_TOP_SSに設定され、アクティビティ・タイプとしてJSPが指定されます。

  6. MDSリポジトリのOverviewPG文書の定義に基づいてページが表示されます。ページは、コンテキスト依存のフレックスフィールド、およびこの文書に関連するパーソナライズ・フレームワークの構成の累積結果の影響を受けます。

    関連項目: パーソナライズ・フレームワーク

  7. 過去の住所変更が承認または訂正待機中でない場合、あるいは先日付の住所変更がない場合は、「詳細」ページが表示されます。ユーザーは既存の住所を訂正するか、または新規の住所を入力するかを指定します。

    ユーザーに表示されるボタンは、先日付の変更の更新/表示または「承認保留中の表示」です。

  8. ユーザーが新規住所の入力を選択すると、「入力」ページが表示されます。ユーザーは情報を入力します。

    必要に応じて、ユーザーは情報を保存し、後でトランザクションを発行できます。この場合、それまでに入力した変更は、サーバー側の検証が行われずにトランザクション表に保存されます。

    関連項目: 一時保存

    ユーザーが既存住所の訂正を選択すると、既存の住所情報が表示されます。ユーザーは情報を訂正します。

  9. ユーザーは、情報の入力が終了したとき(またはトランザクションを完了する準備が整ったとき)、ページの下にある「続行」リンクをクリックします。フィールドに関連するエラー(書式の誤りや入力漏れなど)には、クライアントに格納されているJavaScriptプロシージャによってフラグが付けられ、エラー情報の訂正を求めるメッセージが表示されます。

  10. Webページのデータがクライアントからサーバーに送信され、人事システムのApplication Program Interface(API)によってサーバー側の検証が実行されます。すべてのフィールドが検証されると、「レビュー」ページが表示されます。

    関連項目: レビューおよび確認

  11. 「レビュー」ページには、ユーザーが入力した情報が表示されます。表示された住所情報を変更する場合は、「戻る」ボタンを選択して「更新」ページに戻り、変更を行うことができます。

  12. 変更が完了した後、ユーザーは「レビュー」ページに戻り、「情報の発行」リンクをクリックして変更内容を保存します。

  13. 承認レベルおよび承認者の数は、動的承認の構成によって決まります。必要な場合、ユーザーは追加の承認者または通知受信者(あるいはその両方)を挿入できます。

    関連項目: 動的承認

  14. 個人情報機能のメイン住所の部分が、更新に関して承認の必要がないように構成されている場合、新しい住所データは、人事システムの表に直接挿入されます(このステップは、承認を必要とする変更のステップ18と同じプロセスです)。

  15. 個人情報機能のメイン住所の部分が、承認を必要とするように構成されている場合、データは、人事システムのトランザクション表に挿入され、その項目に対する承認プロセスが開始されます。

  16. ワークフロー項目は、承認プロセスの構成に従って、承認のためにルーティングされます。

  17. 承認者は、トランザクションを承認または否認するか、あるいは訂正するようユーザーに差し戻すことができます。

    トランザクションが訂正用に差し戻されると、「処理」ページの「対応待ちの処理」リストに表示されます。ユーザーはトランザクションを再度オープンできます。トランザクション表から以前の値が再ロードされ、ユーザーは必要な変更を加え、再発行できます。

    関連項目: 一時保存

    承認者がトランザクションを承認または否認したときは、ユーザーにトランザクションのステータスが通知され、トランザクションの詳細はトランザクション表から削除されます。トランザクションが承認された場合、データは人事システムの表にロードされます。

一般的なSSHR Webページ

次の図は、個人情報機能のWebページの簡単な例です。パーソナライズ・フレームワークで構成可能な様々な要素について次に示します。

テキストで説明されている画像

上の図は、パーソナライズ・フレームワークを使用して構成可能な次の要素を示しています。

  1. パーソナライズ構成を可能にするリンクの追加または削除

  2. フィールドの順序の変更

  3. ユーザーがフィールドを更新できるかどうかを制御するボタンの追加または削除

  4. リージョン項目名の変更

  5. 表のビューの構成

関連項目: パーソナライズ・フレームワーク

SSHRスタート・ガイド

次の手順では、テスト環境でSSHRを実行するために必要な基本的な導入ステップを説明します。本番環境でSSHRを実行する方法については、この実装ガイド内の該当する章、および導入ステップを参照してください。

SSHRシステムを設定する手順

  1. インストール時のSSHRのReadmeファイルに従って、Oracle Human Resources 11i が、最新のパッチとともにインストールされていることを確認します。

  2. オラクル人事管理システムに、1つ以上のビジネス・グループおよび2つ以上の従業員レコード(1つのレコードは他の従業員に対する管理者として定義する必要があります)が設定されていることを確認します。

    関連項目: 『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』のビジネス・グループの修正および新規作成に関する説明

  3. ApacheサーバーとApache JSERVがインストールされていることを確認します。Apacheサーバーは、『Oracle Self-Service Web Applicationsインプリメンテーション・マニュアル』(Metalinkから入手可能)に従って設定します。

  4. SSHRのパッチを適用し、OSSWAフレームワークの前提条件も含めて、すべての前提条件を満たしていることを確認します。

  5. OSSWAフレームワークのインストールと設定を完了します。

    関連項目: 『Configuring and Troubleshooting Oracle HTTP Server with Oracle Applications』(Metalinkから入手可能、テクニカル・ノート番号: 139863.1)

  6. SSHRのライセンスを取得している場合は、サイト・レベルで次のプロファイル・オプションを「Yes」に設定します。

  7. マネージャ・セルフ・サービス職責と従業員セルフ・サービス職責をユーザー(新規または既存のユーザーを使用)に追加します。

    関連項目: セルフ・サービス職責とユーザー・メニュー

    関連項目: 『Oracle HRMSユーザーズ・ガイド(日本仕様)』の職責に関する説明

  8. ユーザーを人事管理システムの(新規または既存の)従業員レコードにリンクします。

    関連項目: ユーザー・アクセスおよびメニューの定義

    関連項目: 『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』の「ユーザー」ウィンドウに関する説明

    一般的なSSHR機能については、「一般的なSSHR機能の理解」を参照してください。