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Oracle Learning Managementユーザーズ・ガイド
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B25739-01
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財務および価格設定

財務および価格設定の概要

Oracle Learning Management(OLM)は、外部顧客または内部顧客と企業の財務関係を次の主要な概念に基づいて管理します。

Oracle Financialアプリケーションとの統合

営利目的の学習管理を処理するには、OLMとOracle Order Managementの統合を利用することをお薦めします。

財務ヘッダーと財務明細は、回収と支出を効率的に管理するために、Oracle ReceivablesおよびOracle Payablesまたは別の財務アプリケーションに転送できます。

OLMとOracle General Ledgerを併用すると、リソースや学習者の出席に対する請求など、クラスに関連する資金の原価転送を定義する財務詳細を効率的に管理できます。

主要な概念

OLMの財務および価格設定は、次の主要な概念にも基づいています。

ヘッダーと明細のタイプ

財務転送プロセス

財務および価格設定の要件

OLMを使用すると、価格表を保持および管理し、いくつかのタイプの財務ヘッダーを使用して外部顧客または内部顧客との財務関係を指定できます。また、複数の通貨を使用して価格情報や原価情報を保持できます。

OLMが提供する財務ヘッダー

円滑な請求処理のために、OLMには次の4タイプの財務ヘッダーが用意されています。

注意: 営利目的の研修組織では、「売掛/未収金」ヘッダーではなく(このヘッダーにはカスタマイズされたインタフェースが必要なため)、Order Managementとの統合を利用してください。

独自のヘッダーの作成

財務ヘッダーは顧客または仕入先ごとに異なる通貨で作成できます。たとえば、クラスをある通貨で計画する一方で、特定の仕入先用の財務ヘッダーを別の通貨で作成してリソースに対する支払を行うことができます。

クラス料金とリソースの相互賦課

クラス登録またはリソースの原価は、企業内の組織間、部門間または原価センター間で自動的に転送できます。自動相互賦課を設定した場合は、クラスの標準価格が使用されます。

Oracle Order Managementユーザーによる価格設定と請求処理

内部クラスの場合は、OLMの標準的な財務機能を使用します。ただし、Order Management(OM)をインストールしている独立した研修ベンダーの場合は、OMを使用して外部クラスの在庫、価格設定および請求を処理する必要があります。

財務ヘッダーと財務明細

財務ヘッダーと財務明細

財務ヘッダーには、特定の顧客、仕入先または内部原価センターとの取引に関する一般的な財務情報が保持されます。この情報には、顧客名、担当者情報、住所および支払通貨が含まれる場合があります。OLMでは、顧客または仕入先との個別のトランザクションを財務明細として入力します(Order Managementとの統合を利用している場合を除く)。

財務ヘッダーと財務明細を財務アプリケーションに転送すると、売上請求書または仕入請求書に、財務明細が1行に1項目ずつ印刷されます。

ヘッダーと明細のタイプ

仕入先または顧客ごとに適切なタイプの財務ヘッダーを作成する必要があります。OLMには4タイプの財務明細が事前定義されていますが、独自のタイプを作成することもできます。

ヘッダー・タイプ

事前定義されている4タイプの財務ヘッダーは次のとおりです。

明細タイプ

事前定義されている4タイプの財務明細は次のとおりです。

独自の財務明細タイプを参照タイプFINANCE_LINE_TYPEの値として定義することもできます。たとえば、顧客に転嫁する施設費用や他のリソース原価のタイプを定義できます。

注意: 登録に関連付けることができる財務明細タイプは「登録価格」のみです。

財務明細の自動作成

OLMでは、学習者の登録またはリソースの登録時に財務ヘッダーを選択したとき、または内部学習者がクラスに登録したときに(自動相互賦課が有効な場合)、財務明細が自動的に作成されます。

ただし、財務明細は手動で作成することもできます。

価格の更新と削除

システム管理者は、企業の財務セキュリティを使用して、特定の職責のユーザーが次の価格を更新および削除できるように設定できます。

企業で財務セキュリティを設定していない場合は、すべてのユーザーが価格を更新および削除できます。

参照: 財務セキュリティ

ヘッダーと通貨

OLMでは、財務ヘッダーを顧客または仕入先ごとに異なる通貨で作成できます。たとえば、クラスをUSドルで計画する一方で、特定の仕入先用の財務ヘッダーを別の通貨(英ポンドやトルコ・リラなど)で作成してリソースの支払を行うことができます。

ただし、学習者登録を支払うための財務ヘッダーは別の通貨では作成できません。英ポンドでクラスを計画した場合は、そのクラスの財務ヘッダーも英ポンドで作成する必要があります。

財務転送プロセス

OLMはOracle ReceivablesとOracle Payablesまたは別の財務システムとも統合できますが、実装チームは、使用する財務システムに財務ヘッダーと財務明細を転送するプロセスを作成する必要があります。

注意: 営利目的の研修組織ではOracle Order Managementとの統合を利用することをお薦めします。この統合には、Advanced Pricing、Inventory、PayablesおよびReceivablesとの統合が組み込まれています。

新規ヘッダーのデフォルト・ステータスは「内部使用」です。ヘッダーを転送するには、ステータス変更を承認してステータスを「転送待ち」に変更します。これによって、転送プロセスを実行すると、このステータスのヘッダーがすべて転送され、ステータスが「転送完了」または「転送失敗」に更新されます。

転送プロセスによって次の情報もOLMに戻されます。

付加フレックスフィールドを使用すると、追加の情報用フィールドも設定できます。

General Ledgerへの登録とリソースの原価転送

相互賦課会計を設定すると、多くの状況下で、OLMは「原価転送」タイプの財務ヘッダーを自動的に転送します。

参照: 相互賦課会計の設定

内部リソースの原価転送を含んだヘッダーを転送するには、そのヘッダーが次の5つの条件を満たしている必要があります。

財務ヘッダーのすべての財務明細が必要条件を満たすまで、ヘッダーのステータスを「転送待ち」に切り替えないでください。

財務ヘッダーの処理の抑制

OLMでは、財務ヘッダーの処理が進まないように抑制できます。

財務ヘッダーの処理で、契約バランスを訂正するための財務レコードの作成、または別のアプリケーションで起動された代替財務トランザクションの記録(原価転送用の仕訳入力の訂正など)が実行されないようにできます。

転送を抑制するには、新規ヘッダーの入力時にステータスを「インタフェースしない」に変更します。これによって、売掛金、買掛金、GLアプリケーションなどの財務インタフェースでの処理が抑制されます。財務ヘッダーのステータスが「インタフェースしない」の場合、その財務ヘッダー内の財務明細は、各明細のステータスに関係なく処理されません。

財務ヘッダーの取消

正常に転送された後のヘッダーおよびそのヘッダーに属している財務明細は変更できません。ただし、財務ヘッダーまたは個別の財務明細を取り消すことはできます。この取消によって、「取消」タイプの新規財務ヘッダーが作成され、元のヘッダーが置換されます。これで、正しい情報を示す新規の財務ヘッダーと財務明細を作成できるようになります。

また、これらの変更内容を財務アプリケーションに記録することもできます。

財務ヘッダーと財務明細の管理

「財務ヘッダー」ウィンドウと「財務明細」ウィンドウ

次の各項では、「財務ヘッダー」ウィンドウと「財務明細」ウィンドウの使用方法について説明します。

財務ヘッダーの作成

財務明細の手動による作成

新規ヘッダーへの財務明細の移動

財務ヘッダーと財務明細の取消

財務ヘッダーと財務明細の削除

取り消したヘッダーと明細のリストア

事前購買支払財務ヘッダーの作成

関連リンク:

財務ヘッダーと財務明細

ヘッダーと明細のタイプ

財務転送プロセス

財務ヘッダーの作成

「財務ヘッダー」ウィンドウは、メニューから開くか、または次のいずれかのウィンドウで「財務ヘッダー」ボタンをクリックして開きます。

「財務ヘッダー」ウィンドウ

メニューから「財務ヘッダー」ウィンドウを開くと、ヘッダーの取消、取り消されたヘッダーのリストア、およびヘッダーの新規財務明細の入力を行うための各ボタンが表示されます。

別のウィンドウから「財務ヘッダー」ウィンドウを開くと、これらのボタンは表示されません。登録の入力やリソースの登録でできるのは、既存のヘッダーの選択または新規ヘッダーの入力のみです。このヘッダーの財務明細は自動的に作成されます。

財務ヘッダーを作成する手順:

売掛/未収金および買掛/未払金の場合の手順:

相互賦課の場合の手順:

転送する場合の手順:

次の操作:

財務明細の手動による作成

OLMでは、財務明細が自動的に作成されますが、手動で作成することもできます。

財務明細を手動で作成する手順:

明細の転送ステータスを変更する手順:

新規ヘッダーへの財務明細の移動

財務明細は1つのグループとしてヘッダー間を移動できます。この操作はヘッダーを取り消す前に実行できます。

注意: 財務システムにすでに転送したヘッダーの財務明細は移動できません。

財務明細を新規ヘッダーに移動する手順:

財務ヘッダーと財務明細の取消

財務システムに転送されていない財務ヘッダーまたは財務明細を取り消すと、そのヘッダーまたは明細は「取消」とマークされます。

転送済のヘッダーを取り消すと、「取消」タイプの新規ヘッダーが作成され、取り消したヘッダーが置換されます。

ヘッダーを転送した後は、別のオプションを選択してヘッダーを取り消したり再作成できます。この場合は、「取消」タイプの新規ヘッダー、および古いヘッダーに基づく編集可能な新規ヘッダーが作成されます。

個別の財務明細も取り消すことができます。

財務ヘッダーを取り消す手順:

財務ヘッダーを取り消して置換する手順:

財務明細を取り消す手順:

財務ヘッダーと財務明細の削除

たとえば、学習者をクラスに誤って登録し、財務ヘッダーや財務明細を作成したため削除する必要がある場合は、その財務ヘッダーや明細を削除できます。

ヘッダーの削除

財務ヘッダーを削除する前に、財務明細が存在するかどうかをチェックする必要があります。財務明細(ステータスは「内部使用」)が存在する場合は、ヘッダーを削除する前にその明細を削除する必要があります。

転送済の財務明細は削除できません。

明細の削除

財務明細を削除できるのは、明細を財務システムに転送する前までです。既存の財務明細は、ヘッダーを削除する前に削除する必要があります。

財務ヘッダーと財務明細の削除操作と取消操作を混同しないでください。たとえば、ヘッダーや明細に誤りがある場合は削除します。一方、ヘッダーや明細があるクラスを実行しない場合はヘッダーや明細を取り消します。

財務明細を削除する手順:

財務ヘッダーを削除する手順:

取り消したヘッダーと明細のリストア

取り消した財務ヘッダーまたは財務明細はリストアできます。ヘッダーが転送後に取り消されて「取消」ヘッダーが作成された場合は、「リストア」ボタンをクリックすると「取消」ヘッダーが削除されます。ただし、「取消」ヘッダーがすでに転送されている場合、元のヘッダーをリストアすることはできません。

取り消したヘッダーと明細をリストアする手順:

価格設定

価格表

価格表は、特定の日付範囲内で有効なコースと価格のカタログです。

注意: 営利目的の学習管理を処理するには、Oracle Order ManagementおよびAdvanced PricingとOLMとの統合を利用することをお薦めします。

価格表は任意の通貨で設定できます。これによって、学習者登録ごとに価格を見積もったり、顧客に対して数量割引を設定する準備ができます。また、複数の価格表を作成すると、様々な仕入先や季節に対応できます。価格表の情報を別の価格表にコピーしたり、価格表を一定の率で変更することも簡単にできます。

価格表は、次のような様々な目的に応じて必要な数を定義できます。

管理者がクラスの作成時に標準価格を選択できるように、通貨ごとに1つの価格表をデフォルトとしてマークできます。また、登録契約を使用して、価格表エントリに対する割引も作成できます。

あるコースを複数の価格表に表示したり、1つの価格表に複数の価格を表示できます。たとえば、日付によって、またはコースに出席する学習者数に応じてコースの価格が異なる場合、そのコースには、1つの価格表に複数のエントリを設定できます。

価格表エントリの重複

同じコースに対する学習者ベースの価格表エントリに、重複したエントリを作成することはできません。

価格基準

出席する多数の学習者については、学習者別または顧客別に請求できます。対象となる顧客は、顧客別価格が適用されるクラスに関連付ける必要があります。「顧客限定クラス」ウィンドウで顧客をクラスに関連付けます。

顧客別エントリには、価格を適用する学習者の最大人数と最小人数を含める必要があります。次の表に例を示します。

コース 最小 最大 価格 開始日 終了日
PL*SQL基本 1 9 4,000 2005年1月1日 2005年12月31日
PL*SQL基本 10 19 7,000 2005年1月1日 2005年12月31日
PL*SQL基本 20 25 12,000 2005年1月1日 2005年12月31日

有効な価格表日付

価格表の有効日付は、既存の価格表をコピーし、延長用の新規価格の開始日と終了日を入力して延長できます。また、すべての価格表エントリに一定の変更率を適用することもできます。

価格表エントリの計算

延長用の新規価格表エントリの日付は、次の日付に基づいて計算されます。

この方法で日付を計算することによって、新規価格のエントリが常に正しい日付に延長されます。

例1

価格表1の有効期間は2005年1月1日〜2005年12月31日で、本日の日付は2005年9月1日です。Z社はこの価格表1を2006年12月31日まで延長し、その開始日は2006年1月1日とします。また、価格を10%引き上げます。

価格表エントリを適用するコースは2005年1月1日から有効です。

価格表またはエントリ 開始日 終了日 価格
価格表1 2005年1月1日 2005年12月31日 該当なし
エントリ1 2005年1月1日 2005年6月30日 200.00
エントリ2 2005年7月1日 2005年8月31日 100.00
エントリ3 2005年9月1日 2005年12月31日 150.50

この例の場合、Z社は価格表1をコピーして、次のエントリを含む延長用の新規価格表2を作成します。

価格表またはエントリ 開始日 終了日 価格
価格表2 2006年1月1日 2006年12月31日 該当なし
エントリ3 2006年1月1日 2006年12月31日 165.50

価格表2にはエントリ3のみ表示されていることに注意してください。エントリ1と2はそれぞれ2005年6月30日と2005年8月31日に手動で終了されたため(さらに、本日の日付が2005年9月1日であるため)、価格表2には表示されていません。価格表1は2005年12月31日まで有効です(現在もオープンしています)。適格なエントリ3のみが延長され(このエントリは価格表の終了に伴って終了する)、他の2つのエントリはすでに終了しています。

例2

価格表1の有効期間は2005年1月1日〜2005年12月31日です。Z社はこの価格表1を2006年12月31日まで延長し、その開始日は2006年1月1日とします。また、価格を15%引き上げます。

価格表エントリを適用するコースの有効期間は2006年1月1日〜2006年7月31日です。次の表で説明します。

価格表またはエントリ 開始日 終了日 価格
価格表1 2005年1月1日 2005年12月31日 該当なし
エントリ1 2005年1月1日 2005年6月30日 200.00
エントリ2 2005年7月1日 2005年8月31日 100.00
エントリ3 2005年9月1日 2005年12月31日 150.50

Z社は価格表1をコピーして、次の表に示すエントリを含む延長用の新規価格表3を作成します。

価格表またはエントリ 開始日 終了日 価格
価格表3 2006年1月1日 2006年12月31日 該当なし
エントリ3 2006年1月1日 2006年7月31日 172.50

価格表3にはエントリ3のみ表示されていますが、このエントリ3は2006年7月31日に終了します。これは、この価格表が適用されるコースが2006年7月31日に終了するためです。エントリ1と2は新規価格表に表示されません。

顧客限定クラスの価格設定

顧客限定クラスは学習者別または顧客別に価格設定できます。

顧客基準クラスの場合は、顧客が必要とする席数をブロック登録します。これらの登録は匿名になり、学習者名は指定しません。学習者登録のレコードを最新に保つために、「登録詳細」ウィンドウで特定の学習者を指定して登録を入力することもできます。

クラスの価格基準が顧客基準の場合は、「顧客限定クラス」ウィンドウを使用してブロック登録した席数分を請求する必要があります。「登録詳細」ウィンドウで学習者登録別に請求することはできません。

価格設定

価格設定

次の各項では、「価格表」、「価格表のコピーおよび日付、 価格の変更」、「価格表日付の変更」および「価格の変更」の各ウィンドウの使用方法について説明し、予算と原価ブレークダウン・レポートについても説明します。

価格表の作成

価格表の延長

価格表日付の変更

価格表内のエントリの価格変更

予算と原価ブレークダウン・レポートの実行

関連リンク:

価格表

有効な価格表日付

価格表の作成

コースの価格表は、「価格表」ウィンドウを使用して作成します。

価格表を作成する手順:

価格表の延長

既存の価格表をコピーし、延長用の新規価格表の開始日と終了日を入力するには、「価格表のコピーおよび日付、 価格の変更」ウィンドウを使用します。

価格表を延長する手順:

価格表日付の変更

価格表を保存した後は、「開始日」および「終了日」フィールドを直接編集することはできません。かわりに「価格表日付の変更」ウィンドウを使用します。

価格表日付を変更する手順:

エントリの日付変更

価格表内のエントリの価格変更

価格表内のエントリの価格は変更できます。変更するには、既存のエントリの一部または全部をコピーして、新規の開始日と価格を指定します。

エントリの日付は、次の日付に基づいて計算されます。

今年度のエントリが含まれる「管理研修」価格表があるとします。来年度の事前登録を可能にするために、来年度のエントリを作成する必要があります。この場合は、価格の変更機能を使用して、エントリをすべてコピーするか、または開始日が指定日付以降のエントリをすべてコピーします。同時に、エントリの新規開始日および価格の変更率を入力できます。

コピーしたすべてのエントリに対して、コース終了日(ある場合)または新規エントリの開始日の前日が設定されます。

価格表内のエントリの価格変更

価格表内のエントリの価格を変更するには、「価格の変更」ウィンドウを使用します。

価格表内のエントリの価格を変更する手順:

予算と原価ブレークダウン・レポートの実行

このレポートには各クラスの原価合計と収益合計が表示され、企業が実行するクラスの収益性が示されます。

原価情報および収益情報はクラス別またはクラスのグループ別に表示できます。クラスは次の単位でグループ化できます。

要約を表示するか、または次の情報を含む詳細情報を表示するかを選択できます。

異なる通貨

表示通貨には、通常使用している通貨とは異なる通貨を選択できます。レポートに表示される合計は、異なる一連の通貨で示された数値の合計であっても、表示通貨で表示されます。

予算と原価ブレークダウン・レポートを実行する手順:

組織研修プラン

組織研修プラン

組織研修プランによって複数のコースを1つのプランにグループ化し、組織に提示する研修と研修予算計画を決定できます。

組織研修プランを使用すると、特定期間(通常は1年)の提示済研修コースを開始できます。

研修プラン測定タイプ

予算計画および原価詳細をレポートするには、ビジネス・グループに関してこれらの値を記録できる測定方法を設定する必要があります。次の測定タイプがあります。

各測定方法は様々なレベルで予算計画および原価計算ができるため、測定タイプを設定する前に、予算計画および原価情報を記録するレベルを決定する必要があります。測定タイプに対する予算計画レベルおよび原価計算レベルを設定する際は、次のいくつかのルールに従う必要があります。

適切な測定タイプを設定する以外に、企業で記録するすべての研修予算計画と原価カテゴリに対しても測定タイプを設定する必要があります。たとえば、講師費用、施設費用または備品費用の予算計画と実績を記録するための測定タイプを作成できます。

研修プラン予算計画

研修プランの予算計画情報は、次のレベルで設定できます。

入力できる予算計画情報は、設定済の測定タイプによって異なります。予算計画を記録するレベルに応じて、「研修プラン予算計画」、「研修プラン・メンバー予算計画」または「研修プラン・クラス予算計画」ウィンドウを使用します。

研修プラン原価

研修プランに含まれるクラスが実行されると、そのクラスの実績原価を記録できます。原価は次の3レベルで入力できます。

入力できる原価計算情報は、設定済の測定タイプによって異なります。原価を記録するレベルに応じて、「研修プラン原価」、研修プラン・イベント原価または「研修プラン受講者原価」ウィンドウを使用します。

予算計画と原価の消込レポート

毎年の年度末に、年初に実施を提示した学習の内、実際に実行された学習を示すレポートを作成できます。

予算計画と原価の消込レポートには、年初に入力したすべての予算計画情報がリストされ、実行された学習の実績原価が表示されます。このレポートには、有効な予算計画値および原価がすべて含まれます。これらの数値を比較して、学習目標を満たしたかどうかを確認できます。

設定済の測定タイプに応じて、記録した他の原価情報(講師費用、施設費用、備品費用など)もレポートに表示できます。

予算計画と原価の消込レポートの前提条件

レポートを実行する前に、次の項目を設定する必要があります。

また、会社の原価計算ニーズを満たすために必要な任意の測定タイプを設定し、その測定タイプに対してレポート対象にするすべての原価計算情報を「研修プラン原価」、「研修プラン・クラス原価」および「研修プラン受講者原価」ウィンドウに入力する必要があります。参照: 研修プラン原価情報の入力

レポートを実行するときは、積上レベル・オプションを使用して、表示する詳細のレベルを設定できます。これによって、値を合計するレベルが定義されます。次の4つのオプションのいずれかを選択できます。

たとえば、積上レベルを「コース」に設定すると、クラスおよび受講者代表レベルで入力されたすべての値が親コースについて合計され表示されます。レポートをさらにブレークダウンするには、積上レベルを「クラス」に設定します。これによって、個別のクラスに関する原価が表示されます。

組織研修プランの手順

「組織研修プラン」ウィンドウ

次の各項では、「組織研修プラン」ウィンドウの使用方法について説明します。

研修プラン測定タイプの入力

研修プランの入力

研修プラン予算計画情報の入力

研修プラン原価情報の入力

予算計画と原価の消込レポートの実行

関連リンク:

組織研修プラン

予算計画と原価の消込レポート

研修プラン測定タイプの入力

測定タイプは、「研修プラン測定タイプ」ウィンドウを使用して設定します。

研修プラン測定タイプを入力する手順:

研修プランの入力

適切なコースを設定した後は、それらのコースを1つの研修プランにグループ化できます。これによって、組織が提示するすべての研修を開始できます。

研修プランは「組織研修プラン」ウィンドウで定義します。

研修プランを入力する手順:

研修プラン予算計画情報の入力

予算計画情報を入力する手順:

研修プラン原価情報の入力

実績原価情報を入力する手順:

次の操作:

予算計画と原価の消込レポートの実行

レポートは「要求の発行」ウィンドウで実行します。

予算計画と原価の消込レポートを実行する手順: