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Oracle Learning Managementユーザーズ・ガイド
リリース11i
B25739-01
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従来型研修の管理

従来型研修の管理の概要

ここでは、以前にOracle Training Administration(バージョン11.5.9以前)を使用していた企業が、Oracle Learning Managementでは廃止されたウィンドウおよびデータ・フィールドにアクセスする必要性について説明します。

たとえば、プログラムは学習パスに置き換えられましたが、移行した後も保持または表示する必要があるプログラムが計画されている可能性があります。OTAとiLearningの統合に加え、アクティビティとイベントが廃止されてカタログとカタログ・オブジェクトが採用され、OTAカテゴリはカタログ・カテゴリに置き換えられました。

警告: OTAを使用したことがない企業では、この従来のOTA領域で使用されていた機能は使用しないでください。かわりに、「Oracle Learning Management管理者」メニューから使用できるウィンドウやページを使用してください。

従来型研修の管理要件

従来型研修の管理機能の使用対象者

この章で説明されている機能は、以前にOracle Training Administration(バージョン11.5.9以前)を使用しており、Oracle Learning Managementでは廃止されたウィンドウおよびデータ・フィールドへのアクセスが必要な企業のみが使用してください。

警告: OTAを使用したことがない企業では、この従来のOTA領域で使用されていた機能は使用しないでください。かわりに、「Oracle Learning Management管理者」メニューから使用できるウィンドウやページを使用してください。

従来型コース

従来型コース

警告: OTAを使用したことがない企業では、この従来のOTA領域で使用されていた機能は使用しないでください。かわりに、「Oracle Learning Management管理者」メニューから使用できるウィンドウやページを使用してください。

OLMには、すべてのコースを設計および作成できるように、次のコンポーネントが用意されています。

従来型コース・モデル

クラスを計画する度に、同じ(または同様の)情報を入力する手間を省くため、コース・レベルで一般情報を保持できます。

これによって、必要なときにすべての関連情報が確実に揃っているのみでなく、クラスの予定を作成する際の誤りも少なくなります。

注意: スキルまたはコンピテンス(あるいはその両方)は、ユーザーまたはシステム管理者によるOLMの設定方法に従って保持できます。

金額単位と研修単位

価格表は、次の基準で作成できます。

研修単位は、金額単位以外でコースの価格を設定する方法です。たとえば、インストラクタの時間でコースの値を表すことができます。研修単位を30分と定義して、1日分のクラスを16研修単位、1単位当たり10ドルなどにできます。

価格を研修単位として使用するには、研修単位のタイプをTRAINING_UNIT参照タイプの値として定義します。

研修単位の使用方法

たとえば、顧客が100時間のインストラクタの時間を購入する場合は、研修単位を使用します。

そのためには、最初に、研修単位の原価をインストラクタの時間で表した価格表を作成し、金額単位で値を定義します。前述の例では、研修単位は30分で、1単位当たり10ドルです。

顧客に対しては、「事前購買支払」タイプの財務ヘッダーも作成します。

次に、研修単位を使用して顧客に請求するには、作成した価格表に基づいて(事前購買タイプの)契約登録を作成します。必要な単位数を入力します。前述の例では16(数量)です。単位数と単位当たりの価格から、金額が計算されます。

契約登録

契約登録とは、1つ以上のクラスの価格または支払方法に関する顧客との協定です。割引または事前購買の契約登録は、顧客のニーズを満たすように設定できます。

割引契約

割引契約は、次の価格に対してパーセント割引を提供します。

割引の対象となる標準価格は、クラスに定義されている価格、または(価格表に基づく契約の場合)価格表に定義されている金額です。

この割引契約の適用範囲は、適用する各クラスまたは全クラスについて、顧客当たりの最大登録数に制限できます。

契約は、すべての顧客にオープンすることも、1つの顧客に制限することもできます。該当する顧客およびクラスの登録を作成するときに、割引契約を選択できます。登録費用財務明細の金額は自動的に割引の対象になります。登録時に、契約に基づいて登録できる顧客の最大登録数を超えると、警告が表示されます。

事前購買契約

事前購買契約は、価格表に基づいた1つの顧客との契約です。顧客は、価格表にリストされているクラスについて、一定の金額単位(または研修単位)の合計が使用されることに同意しています。契約には、価格表に定義されている価格に対するパーセント割引が含まれる場合があります。

契約を定義した後は、財務明細を作成し、顧客が事前購買する(金額単位または研修単位の)額を指定します。この額は、契約の終了日までは、顧客がいつでも補完できます。「契約登録」ウィンドウには、事前購買済の値が常に表示されます。この値は、契約を参照する事前購買価格タイプの財務明細すべての合計です。残高も表示されます。この残高は、購買済の値から、契約を参照する「事前購買の使用」財務ヘッダーにある財務明細すべての合計を差し引いた値です。

契約で、マイナスのバランスが認められている場合は、貸越限度額を指定できます。

従来型コースの手続き

「コース」、「コンピテンス」、「その他のコース情報」、「カテゴリ」、「カテゴリ使用の定義」、「サーチ・クラス」および「クラスの検索」の各ウィンドウ

次の各項では、「コース」、「コンピテンス」、「その他のコース情報」、「カテゴリ」、「カテゴリ使用の定義」および「サーチ・クラス」の各ウィンドウの使用方法について説明します。

コースの作成

コースで提供するコンピテンスの入力

講師に必要なコンピテンスの入力

コースで提供する特別情報タイプの入力

コースの終了と次のコースの入力

クラスの検索

関連リンク:

コース

コースの作成

研修コースは、「コース」ウィンドウを使用して作成します。

注意: Oracle iLearningからインポートしたコース(RCO)の場合は、「コース」ウィンドウの一部のフィールドへのデータ入力が禁止されます。コース名、摘要、受講対象者、言語などの情報を変更するには、OiL内からRCOを変更する必要があります。

コースを作成する手順:

次の操作:

コースで授与されるコンピテンスの入力

コンピテンスは、企業(または外部仕入先)が用意した研修コースを介して、特定の熟達度レベルで提供できます。

研修コースで予定しているコンピテンスと熟達度レベルは、「コンピテンス・タイプ」ウィンドウを使用して入力します。学習者がコンピテンスを取得した後は、個人のコンピテンス・プロファイルを更新できます。

コースで授与されるコンピテンスを入力する手順:

講師に必要なコンピテンスの入力

「講師コンピテンス」ウィンドウでは、各コースの講師に、特定の熟達度レベルのコンピテンスを示すように要求できます。

コースでの講義の資格がある講師を検索する方法は、「特定の場所および講師の検索」を参照してください。

講師に必要なコンピテンスを入力する手順:

コースで授与される特別情報タイプの入力

Oracle HRを実行していて、以前にスキルベースの評価システムを設定していない場合は、評価システムとして、特別情報タイプではなくコンピテンスを使用してください。

特別情報タイプを設定した場合は、コースで授与される予定のスキルに関する情報を入力できます。「スキル習得」ウィンドウに入力する情報は、スキル・タイプの定義方法によって異なります。

コースで授与される特別情報タイプを入力する手順:

コースに必要なリソースの入力

「リソース使用」ウィンドウを使用して、特定のコース・バージョンのクラスを実行するために必要な(または有用な)リソースを指定します。

コースに必要なリソースを入力する手順:

コースのコピー

既存のコースに基づいて新しいコースを作成する場合は、既存のコースの機能の一部またはすべてをコピーできます。目標や期間などの基本的なコース情報に加え、次の内容をコピーできます。

既存のコースをコピーする手順:

コースの終了と次のコースの入力

コースは終了日を入力することで終了できます。コースの終了日以降は、そのコースに予定クラスを作成することはできません。

たとえば、有効日重複可が許可されていないコース・タイプAがあるとします。この場合は、現行バージョンA1を終了してから、コース・タイプが異なる次のコースを入力します。これは、このコース・タイプが終了するまでは、このタイプに新しいコースを作成できないことを意味します。

コースを終了してから次のコースを入力する手順:

クラスの検索

「サーチ・クラス」ウィンドウでは、予定クラス、プログラム、一時的なイベント、イベント・セッションおよびイベント企画を表示できます。このウィンドウではフォルダが使用されるため、リストするクラスや表示する情報のフィールドを選択できます。

このウィンドウは、「クラスの検索」ウィンドウから「検索」を選択すると、自動的に開きます。また、「受講者登録」および「リソース登録」ウィンドウを開いたときも開くため、登録を入力するクラスの検索に役立ちます。

注意: カテゴリによる検索は、「クラスの検索」ウィンドウから「サーチ・クラス」ウィンドウを開いた場合のみ実行できます。「受講者登録」および「リソース登録」ウィンドウから開いた場合は実行できません。

次の基準を組み合せることで、学習者の要件に最も一致したクラスを検索できます。

「サーチ・クラス」ウィンドウに表示するフィールドの選択

ユーザーの職責で「フォルダ」メニューにアクセスできる場合は、フォルダに対するフィールドの追加または削除、フィールドのサイズ変更と再配置、およびフィールド・プロンプトの変更を実行できます。フォルダを使用すると、次のような広範にわたる多様な情報を表示できます。

実績原価: 予定クラス、プログラムまたはイベント企画を実行するための実際の費用を示します。

コース: 予定クラスのベースとなる研修コース、またはイベント企画が予定されている研修コースを示します。

出席: クラスに出席した学習者数を示します。

予算計画原価: 予定クラス、プログラムまたはイベント企画を実行するための予算上または理論上の原価を示します。

センター: クラスが開催される場所を示します。

注意: このフィールドはOLMでは使用されません(過去のクラスの問合せができるように残してあります)。特定の場所でクラスを検索するには、かわりに「開催場所」および「会場」フィールドを使用してください。

原価計算通貨: コースの価格設定で使用された通貨を示します。

通貨: クラスを販売した場所の通貨を示します。

イベント企画タイプ: 参照として定義できるカテゴリを示します。対象はイベント企画のみです。

期間、期間単位: クラスの実行が予定されている時間数(分、時間)、日数、週数または月数を示します。

登録: 今日の日付がクラスの登録期間内にある場合は、このボックスが選択されます。

登録開始日、登録終了日: これらの日付によって、予定されているクラスまたはプログラムに学習者を登録できる期間を定義します。

外部受講者、外部登録済、外部受講希望者、外部登録希望者: 特定のステータスを使用してクラスに登録されている外部学習者の数を示します。

内部受講者、内部登録済、内部受講希望者、内部登録希望者: 特定のステータスを使用してクラスに登録されている内部学習者の数を示します。

言語: 予定クラスを提供する言語を示します。

開催場所(事業所): クラスの開催場所を示します。会場は開催場所内の教室または他の場所です。

内部最大出席者数: 予定クラスに登録できる内部学習者の最大数を示します。

最大出席者数: 予定クラスに登録できる学習者の最大数を示します。

最小出席者数: 予定クラスに登録できる学習者の最小数を示します。

親クラス: セッションにのみ適用されます。セッションがその一部となっている予定クラスを示します。

登録済: クラスに登録された学習者数を示します。

価格基準: 予定クラスとプログラムの価格設定情報を示します。

主要提供方法: 提供方法を指定した場合は、主要な提供方法(インストラクタ主導、コンピュータベースの研修など)を示します。

プログラム: プログラムに対して選択したプログラム・カテゴリを示します。

プログラム・メンバー: 当該クラスが、「プログラム・タイトル」フィールドに表示されているプログラムの一部であることを示すチェック.・マークです。

プログラム・タイトル: クラスがその一部となっているプログラムの名前を示します。

公開: 予定クラスまたはプログラムへの登録が、従業員または顧客に開放されていることを示すチェック・マークです。

内部登録枠: 内部最大出席者数から、ステータスが「登録済」または「出席」の内部出席者数を差し引いた数を示します。対象は予定クラスのみです。

登録枠: 最大出席者数から、ステータスが「登録済」または「出席」の登録者数を差し引いた数を示します。対象は予定クラスのみです。

受講希望: クラスへの出席を希望した学習者数を示します。

保護: 予定クラスまたはプログラムが保護されており、適切な主催組織に所属している学習者のみが受講者をクラスに登録できることを示すチェック・マークです。

主催者: クラスに対する責任を負う組織を示します。

標準価格: 割引または契約前のクラスの価格を示します。

開始日、終了日、開始時刻、終了時刻: クラスの開催期間を定義する日時です。

ステータス: クラスのステータス(「予定」、「通常」、「満席」、「終了」または「取消」)を示します。対象は予定クラスとプログラムのみです。

タイトル: クラスを識別する名称または番号を示します。

タイプ: 予定、プログラム、企画、一時的またはセッションを示します。

ユーザー・ステータス: クラスに対するユーザー定義のステータス(CLASS_USER_STATUS参照タイプに格納されている)を示します。

仕入先: クラスを提供している組織を示します。対象は予定クラスと一時的なイベントのみです。

会場: 予定クラス、セッションまたはイベント企画に登録されている主要な場所を示します。会場は開催場所内の教室または他の場所です。

登録希望: クラスの登録希望者リストに掲載されている学習者数を示します。

週番号: クラスの開始日から算出された1〜52の週番号を示します。

提案: これらのフィールドの多くは、セッション、イベント企画または一時的なイベントには適用されないため、ユーザーはこれらのクラスをリスト表示するためのフォルダを別に作成選択できます。たとえば、「タイプ=セッション」という問合せを使用してセッション専用のフォルダを定義し、「タイトル」、「親クラス」、「開始日」、「開始時刻」、「終了時刻」および「センター」などのフィールドを指定できます。

「サーチ・クラス」ウィンドウでのコース・カテゴリの表示

予定クラスは、多数のコース・カテゴリ内で発生する可能性があります。コース・カテゴリではクラスを分類し、そのクラスを含めることができるプログラムおよび割引パッケージを示します。

「コース・カテゴリ」ボタンを選択すると、独立したウィンドウにクラスのカテゴリをリスト表示できます。

カテゴリによる検索は、メニューから「サーチ・クラス」ウィンドウを開いた場合のみ実行できます。「受講者登録」または「リソース登録」ウィンドウから開いた場合は実行できません。

提案: カテゴリでクラスを検索する場合は、「クラスの検索」ウィンドウを使用します。クラスの検索は、一度に最大3つのカテゴリ内で実行できます。

研修単位を使用した価格表の作成

コースの研修単位を使用した価格表は、「価格表」ウィンドウを使用して作成します。

ステップ1 - 参照タイプおよび値の追加

参照タイプTRAINING_UNITに対して値を設定します。

ステップ2 - 研修単位を使用した価格表の作成

ステップ3 - 財務ヘッダーの作成

「事前購買支払」タイプの顧客に対して、財務ヘッダーを作成します。

ステップ4 - 事前購買契約の作成

「事前購買の使用」タイプの契約登録を作成します。

契約登録の手続き

「契約登録」ウィンドウと「事前購買金額」ウィンドウ

次の各項では、「契約登録」ウィンドウと「事前購買金額」ウィンドウの使用方法について説明します。

割引契約の作成

事前購買契約の作成

契約(事前購買および割引)の削除

関連リンク:

契約登録

割引契約の作成

割引契約は、「契約登録」ウィンドウで作成します。

ステップ1 - 次のいずれかの作成

ステップ2 - 割引契約の作成

注意: 契約は、ユーザーまたは他のユーザーが承認するまでは使用できません。

ステップ3 - 登録数の制限

事前購買契約の作成

事前購買契約は、「契約登録」ウィンドウで作成します。

ステップ1 - 顧客の作成

ステップ2 - 契約の基礎となる価格表の作成

ステップ3 - 事前購買支払財務ヘッダーの作成

事前購買契約の値を入力する場合は、この手順を実行します。

ステップ4 - 事前購買契約の作成

注意: 契約は、ユーザーまたは他のユーザーが承認するまでは使用できません。

財務情報の入力

バランスのチェック

事前購買支払財務ヘッダーの作成

顧客の学習者が事前購買契約に基づいて購買している学習の金額を表示する財務ヘッダーは、「事前購買支払」サブタイプの財務ヘッダーに関連付けられている必要があります。

このタイプのヘッダーは、「財務ヘッダー」ウィンドウで作成します。

「事前購買支払」タイプの財務ヘッダーを作成する手順:

契約(事前購買および割引)の削除

顧客の契約を使用して財務明細を作成するまでは、契約登録を削除できます。

契約登録に関連付けられている財務明細がある場合は、最初にその財務明細を削除してから、契約登録を削除する必要があります。

契約登録を削除する手順:

従来型のクラスとイベント

作成するクラス

警告: OTAを使用したことがない企業では、この従来のOTA領域で使用されていた機能は使用しないでください。かわりに、「Oracle Learning Management管理者」メニューから使用できるウィンドウやページを使用してください。

次のクラスを作成できます。

注意: 自己ペース・クラスはOracle iLearningでのみ作成できます。作成した後、OLMにインポートしてください。

クラスは社内従業員または顧客に制限することもできます。

プログラム

プログラムとは、まとめて予定を作成する一連の関連クラスです。プログラムの例には、新人用の導入プログラムや退職準備プログラムなどがあります。

プログラムとして定期的に実行する研修コースは数多く存在している可能性があります。その場合は、分類の目的で設定した「プログラム」という使用方法のカテゴリを使用して、これらのコースを分類できます。このプログラムを計画する準備が整っている場合は、「プログラム」ウィンドウでカテゴリを選択すると、そのカテゴリの各コースにクラスが自動的に作成されます。

たとえば、「プロジェクト管理」、「予算作成」、「チーム構築」および「評価と面接」というコースで構成された新マネージャ向けのプログラムを毎年実行できます。

プログラムを設定する目的

プログラムは、一連のクラスの登録を管理するために設定します。一部のクラスは必須に、他のクラスはオプションに指定できます。これによって学習者は、参加する必要があるクラスを確認でき、オプションの単位またはモジュールを選択できます。

次に、プログラムに学習者を登録し、その学習者をすべてのクラスに自動的に登録するかどうかを選択できます。

個別のクラスではなくプログラム全体を学習者に請求することもできます。

参照: プログラム

プログラムの作成方法

プログラムを作成するには、コースのカテゴリを選択し、そのカテゴリの各コースに対してクラスを作成します。その後は、次の操作を実行してプログラムをカスタマイズできます。

サブグループ

登録するクラスを簡単に選択できるように、クラスのサブグループをプログラム内に作成できます。たとえば、会議プログラムの最初の2クラスは必須の場合があります。さらに、3クラスずつ4グループに分割された12のクラスがあり、学習者は、4グループから2つのグループを選択することが求められる場合があります。

プログラムを作成する前に、サブグループを参照として作成する必要があります。

自動登録

学習者を後でプログラムに登録する場合は、学習者をプログラム内のすべてのクラスに自動的に登録するかどうかを選択できます。

プログラムの価格設定

学習者には、個々のクラス単位ではなく、プログラム全体の単一価格で請求できます。この請求方法は、たとえば、価格が異なる複数のクラスを学習者がプログラムから選択できる場合や、プログラム内の一部のクラスを異なる通貨で請求する場合に便利です。

プログラムのカスタマイズ

プログラム内のクラスは、選択したプログラム・カテゴリ内のコースに制限されません。たとえば、個々の顧客の要件を満たすように、特別なプログラムを作成する必要がある場合は、通常のプログラムからクラスを削除し、他のクラスを必要な数だけ追加できます。

プログラム・カテゴリは、プログラムを迅速に計画できるように、通常まとめて実行するコースをグループ化する便利な方法です。

プログラムおよびクラスのステータス

「通常」ステータスのプログラムを作成する場合、そのプログラムに挿入できるのは、同じステータスの(他のプログラムのメンバーでない)クラスのみです。「予定」ステータスのプログラムを作成する場合は、「通常」または「予定」ステータスのクラスを挿入できます。

プログラムのセキュリティ

所属している企業がプログラムと登録に対して組織セキュリティを使用している場合、プログラムを確保できるのは適切な主催組織に属しているユーザーのみです。主催組織に属しているユーザーは、プログラムを更新または削除したり、後で学習者をクラスに登録できます。プログラムを管理している組織に所属していないユーザーは、クラスの更新や削除も、クラスへの学習者の登録もできません。

参照: 組織セキュリティ

一時的なイベントおよびイベント企画

一時的なイベントおよびイベント企画も作成できます。

一時的な(1回のみの)イベント

予定イベントなど、他のタイプのイベントとして作成することが不適切な場合は、一時的なイベントを作成します。アクティビティの完全な詳細を記録する必要がない場合も、一時的なイベントを作成します。次に例を示します。

一方、企業が計画した日時に何回も講義する場合は、予定クラスを作成します。

参照: 一時的なイベントの作成

一時的な(1回のみの)イベントおよびリソース

一時的なイベントを作成し、そのイベントのリソースを登録する必要がある場合は、代替ソリューションをお薦めします。「セミナー」という(または同様の)コースを作成し、最小のデータを使用してクラスを作成します。その後は、リソースを登録し、受講者を登録できます。

受講者を登録する予定がない場合は、かわりに、イベント企画を作成してリソースを登録できます。

イベント企画

Oracle Learning Management(OLM)を使用して、新しい研修コースの企画を作成および管理する場合、または既存のコースを強化する場合は、イベント企画を作成できます。

イベント企画を作成する主な利点は、クラスの原価を計画して管理できることです。たとえば、イベント企画に対して予算を設定し、リソースを割り当て、そのイベントの実績原価を計算できます。

また、リソースを分の単位まで登録することで、イベントの原価を詳細に計算できます。

注意: イベント企画には顧客を登録できません。

クラスの原価分析

Project Accounting(PA)がインストールされている場合は、一時的なイベントやイベント企画の実行に関する実績原価を分析する代替方法があります。

クラス、リソースまたはリソースの登録はOLMを介して追跡し、研修の準備と提供に要した原価はProject Accountingを介して追跡および請求します。

さらに、顧客への請求対象になる費用(制限付きクラスなど)がある場合は、その費用をProject Accountingで項目化し、Project Accounting(PA)からAccounts Receivable(AR)への標準インタフェースを介して請求できます。

制限付きクラス(内部)

クラスへの登録は、次の要素に割り当てた従業員のみに制限できます。

登録は、クラスに登録するために従業員が満たす(超える)必要がある基準を識別することで制限できます。

注意: アサイメントによって制限できるのは、「受講者」または「計上対象外」の価格基準を使用したクラスのみです。

たとえば、営業、マーケティングおよび研修組織に配属された新任管理者はクラスに出席できるようにし、その他すべての組織の管理者は出席できないようにする場合は、次のクラス基準を設定できます。

組織 役職 職階
営業 管理者 新任管理者
マーケティング 管理者 新任管理者
研修 管理者 新任管理者

これによって、出席基準を満たすのは、営業、マーケティングおよび研修組織に配属された新任管理者のみとなります。

従来型のクラスとイベントの手続き

「予定クラス」、「クラス・ステータス変更」、「制限付きクラスの有効アサイメント」、「カテゴリ」、「クラス・セッション」、「プログラム」、「イベント企画」、「一時的なクラス」および「自己ペース・クラス」ウィンドウ

次の各項では、「予定クラス」、「クラス・ステータス変更」、「制限付きクラスの有効アサイメント」、「カテゴリ」、「クラス・セッション」、「プログラム」、「イベント企画」、「一時的なクラス」および「自己ペース・クラス」の各ウィンドウの使用方法について説明します。

クラスの計画

クラス・セッションの作成

プログラムの計画

イベント企画の作成

一時的なイベントの作成

自己ペース・クラスの更新または表示

クラス・ステータスまたは最大出席者数の変更

選択した従業員のみを対象にした内部クラスの制限

関連リンク:

作成するクラス

プログラム

一時的なイベントおよびイベント企画

制限付きクラス(内部)

クラスの計画

新しい予定クラスは、「予定クラス」ウィンドウを使用し、コースに基づいて作成します。自己ペース・クラスを作成する場合は、「自己ペース・クラス」ウィンドウを使用します。

クラスを計画する手順:

クラスを保護する手順:

プログラムのクラス部分を作成する手順:

クラスを顧客または従業員のみに制限する手順:

管理詳細を入力する手順:

プロジェクト詳細を入力する手順:

価格詳細を入力する手順:

次の操作:

クラス・セッションの作成

クラスに対してセッションを作成できます。各セッションの日時を入力できます。異なる研修センターでセッションを開催することも指定できます。

予定クラスからセッションを作成するには、「クラス・セッション」ウィンドウを使用します。

注意: 「保護」チェック・ボックスが選択されているときは、クラスを管理している組織に所属している場合のみ、クラス・セッションを作成できます。

注意: セッションは、同一会場で開催される場合と、そうでない場合があります。

プログラムの計画

クラスのプログラムは、「プログラム」ウィンドウで計画します。

ステップ1 - アクティビティ・カテゴリの作成

プログラムとして使用するカテゴリを作成し、一緒に計画するコースをこのカテゴリに割り当てます。

ステップ2 - サブグループ名の作成

ステップ3 - プログラムの計画

プログラムを識別するためのタイトルを入力します。

クラスの保護

価格詳細の入力

プログラムに対する新規クラスの入力

プログラムに対する既存クラスの選択

各コースに対するデフォルト・クラスの作成

イベント企画の作成

イベントを作成する「イベント企画」ウィンドウを使用すると、新しい研修コースを設計および試作したり、既存の研修コースを強化する際に役立ちます。

注意: イベント企画には顧客を登録できません。

ステップ1 - コースの作成

イベント企画を計画するコースを作成します。

ステップ2 - 値としての分類の作成

タイプ別にイベント企画を分類する場合は、参照タイプDEV_EVENT_TYPEの値として、分類を作成します。たとえば、コース設計、テスト、レビューなど、企画プロセスの異なる段階に対してタイプを定義できます。

ステップ3 - イベント企画の作成

注意: 社内に、Project Accounting (PA)がインストールされている場合は、他の方法でイベントの実行原価を分析できます。プロジェクト番号またはプロジェクト名を選択して、イベントをプロジェクトにリンクします。以下の10〜13を完了する必要はありません。

リソースの登録

これで、企画作業に対するリソースの登録準備が整いました。参照: リソースの登録

実績原価と予算計画原価の対比チェック

一時的なイベントの作成

「一時的なクラス」ウィンドウを使用すると、学習者の登録をサポートする最低限のクラス情報を迅速に入力できます。このウィンドウは、「予定クラス」ウィンドウの機能を完全にはサポートしていません。

クラスを迅速に作成するための代替方法

一時的なイベントのリソースを作成して登録する必要がある場合は、代替ソリューションをお薦めします。「セミナー」という(または同様の)コースを作成し、最小限のデータでクラスを作成します。作成したクラスに、リソースを登録し、受講者を登録します。

受講者を登録する予定がない場合は、かわりに、イベント企画を作成してリソースを登録します。

一時的なイベントを作成する手順:

プロジェクト詳細を入力する手順:

自己ペース・クラスの更新または表示

Oracle iLearningの講義に基づく自己ペース・クラスは、「自己ペース・クラス」ウィンドウを使用して更新または表示します。このウィンドウには、「保護」および「プログラムのみ」チェック・ボックスと、「ステータスの変更」および「セッション」ボタンを除いて、「予定クラス」ウィンドウと同じフィールドがあります。

予定クラスを作成するには、「予定クラス」ウィンドウを使用します。

注意: OLMでは自己ペース・クラスを作成できません。これらのクラスは、Oracle iLearningからインポートした講義から自動的に作成されます。

自己ペース・クラスを更新する手順:

価格詳細を入力する手順:

次の操作:

クラス・ステータスまたは最大出席者数の変更

クラスを計画した後に、変更が必要になる場合があります。変更可能な内容は次のとおりです。

クラス・ステータスを変更する手順:

最大出席者数を変更する手順:

登録希望者リストから選択する手順:

登録希望者リストから選択せずに新規最大数を保存する手順:

研修に対する需要の測定

研修に対する需要は、クラスを計画する前に測定できます。実行するコースに対してクラスを作成し、そのクラスの日付は空白にします。クラス・ステータスは「予定」にしてください。

これで、学習者をクラスに登録して関心を測定できます。十分な関心がある場合は、登録希望学習者すべてを一括更新して、他のクラスに移管します。

特定クラスの検索

「サーチ・クラス」ウィンドウにリストするクラスは、次の3つの方法のいずれかを使用して選択できます。

「クラスの検索」ウィンドウでクラスを検索する手順:

選択した従業員のみを対象にした内部クラスの制限

「予定クラス」ウィンドウでクラスを作成した後は、特定の組織のメンバーや特定の役職および職階の該当者のみにクラスを制限できます。Oracle iLearningからインポートした自己ペース・クラスについても制限できます。

選択した従業員のみに内部イベントを制限する手順:

Oracle iLearningとOTA

Oracle Training AdministrationとOracle iLearningの併用

警告: OTAを使用したことがない企業では、この従来のOTA領域で使用されていた機能は使用しないでください。かわりに、「Oracle Learning Management管理者」メニューから使用できるウィンドウやページを使用してください。

Oracle Training Administration(OTA)とOracle iLearning(OiL)の統合によって、OTAの顧客は、従業員向けのオンライン研修イベントを管理、設計および提供できます。

OiLとOTAの統合の第1段階では、アプリケーション間での情報交換にXMLおよびコンカレント処理を使用して、各製品の明確な識別を保守します。eClass登録とプレーヤ・アクセスを処理するためにセルフ・サービス・インタフェースも使用されます。

統合でのOiLサイト管理の詳細は、「Oracle iLearning: OTA統合に関するサイト管理のガイドライン」を参照してください。

統合でのRCOおよび講義の作成と配布の詳細は、「Oracle iLearning: OTA統合でのコンテンツの組立と計画」を参照してください。

用語

OTAとOiLでは、いくつかの主要な概念について異なる用語が使用されています。用語が多少異なっていても、機能的には同等な場合があります。たとえば、次に表に示すように、OiLのRCOは実際のコース・コンテンツへのアクセスを提供し、一方、アクティビティ・バージョンはコース資料を構成するリソースのみを指す場合があります。

OTA OiL
アクティビティ(アクティビティ・バージョン) 再利用可能コンテンツ・オブジェクト(RCO)
イベント 講義
自己ペース・イベント eClass、eSeminarまたはeStudy(自己ペース)
受講者 学習者

ビジネス・グループ

OTAビジネス・グループは、グローバルであるかローカルであるかに関係なく、1対1でOiLサイト(OiLサイトIDでコールされる)にマップされます。つまり、各OTAビジネス・グループは、単一のOiLサイトIDのみとデータを共有できます。複数のビジネス・グループが単一のOiLサイトを共有したり、単一のビジネス・グループが複数のOiLサイトを共有することはできません。

コンカレント・プログラム

OTAとOiLは、次の3つのXMLベースのコンカレント・プログラムによって情報を交換します。

アクティビティとイベント

OiLのRCOはすべて、OTA iLearningアクティビティ・タイプ(または、作成してOTA: iLearningのデフォルト・アクティビティ・システム・プロファイルに指定した別のタイプ)のアクティビティとしてOTAに転送されます。インポートしたRCOは、「アクティビティ」ウィンドウでアクティビティとして問合せできます。

一般的に、OiLでRCOまたは講義のフィールドを更新できる場合、そのフィールドはOTAでは更新できません。たとえば、OiLからインポートしたRCOの場合は、「アクティビティ」ウィンドウの複数のフィールドへのデータ・エントリが禁止されます。アクティビティ名、摘要、受講対象者、言語などの情報を変更するには、OiL内からRCOを変更し、そのRCOを再度インポートする必要があります。

自己ペース・イベント

統合では、自己ペース・イベントと呼ばれる新しいイベント・タイプとウィンドウが使用されます。このウィンドウは、「予定イベント」ウィンドウに類似しています。OiLからインポートした講義は、その講義タイプに従って自己ペース・イベントまたは予定イベントになります。

これらのイベントは、OTAで作成されたイベントの場合と同様に、それぞれのウィンドウで問合せを実行したり、「イベント・サーチ」ウィンドウで検索することができます。主な違いは、インポートしたアクティビティと同様に、OiLで作成した情報が格納されているフィールドは更新できない点です。

注意: 自己ペース・イベントにはセッションを作成できません。

登録

OTAはすべての登録を処理します。OiL管理インタフェースからは、学習者の登録または登録抹消を実行しないでください。

相互賦課

ステータスが「登録済」、「受講希望」または「登録希望」の学習者は、登録を取り消すことができます。ただし、OiLプレーヤが実行されていた場合は、原価センターに請求されます。

次の状態がすべて整っている場合、学習者は、「セルフ・サービス登録」ウィンドウのポップアップ・リストから原価センターを選択できます。

承認

ワークフローは自動承認にデフォルト設定されています。導入ステップには、マネージャの承認を求めるために必要なタスクの詳細な説明があります。

セルフ・サービス・インタフェース

統合では、再設計されたOracle Trainingセルフ・サービス・インタフェースが使用されます。次の機能があります。

従来型OTAとiLearningとの統合の設定

注意: 次の各導入ステップは、OTA Minipack Iより前のOTAとOracle iLearningとの統合にのみ適用されます。

Oracle iLearningサイトの具体的な対象は、Webベースの研修とインストラクタ主導の研修の両方が必要な内部ユーザー、およびOTAアプリケーション内の登録ユーザーである内部ユーザーです。現在、この統合では外部ユーザーをサポートしていません。OiLで作成されたコースに登録して履修できるのは、組織の従業員のみです。外部ユーザーには、OiLで個別のサイトまたはサブ・サイトを作成してください。

注意: 簡略化のため、このマニュアルではOracle iLearningをOiLに省略しています。

以降の説明は、OiLの一般的な概念を理解していることを前提にしています。各項では、OTA統合の実装に限定した特定の要件と制限事項について説明します。研修の詳細およびOiLのすべての機能については、OiLヘルプ・システムおよびオンライン研修コースを参照してください。

Oracle iLearningのためのOTAの設定

OTA側の設定には、2つの主要なタスク(システム・プロファイルの設定、OTAとOiL間のデータ転送の準備)があります。ワークフローとセルフ・サービスの構成も必要に応じて設定できます。

統合製品の実装を開始する前に、「Oracle Training AdministrationとOracle iLearningの併用」をレビューしてください。

Oracle iLearning: サイトの初期設定の実行

注意: OiLのユーザー名とパスワードはすべて大/小文字が区別されます。

警告: 表に記載されている言語とコードのみを使用してください。少なくとも1つの言語コードを入力する必要があります。

注意: OTA内のURLは、パラメータが複数あるため、長くなったり、同じページでも異なることがあります。したがって、「始めが」オプションを使用して、URL文字列を最小化してください(例: mymachine.cisco.com/somepath/)。

OTA: Oracle iLearningサイトIDの取得

OiLサイトIDを取得します。このIDは、ナビゲータでサイト名の右のカッコ内に表示される番号です。この番号は、「OTA: iLearningサイトID」プロファイルを設定し、コンカレント・プログラムを実行するために必要です。

Oracle iLearning: 管理者ユーザー・グループとユーザーの準備

警告: 従業員のOTAユーザー名は、その従業員の管理者アカウントに使用しないでください。OTAユーザーには学習者アクセスのみがあり、OiLプレーヤにはOTAからアクセスする必要があります。OiL管理者は、OiLに直接参加するのではなく、常にOTAユーザーを使用してOTA画面から学習に参加する必要があります。

OTA: デフォルトのアクティビティ・タイプの作成

「アクティビティ」ウィンドウから、OTA iLearningアクティビティというデフォルトのアクティビティ・タイプを作成します。このアクティビティ・タイプの下には、インポートしたすべてのRCOが表示されます。

OTA: システム・プロファイルの設定

システム管理者の職責に切り替えます。

3種類のシステム・プロファイルを設定します。

OTA: iLearningのデフォルト・アクティビティ

OTA管理者に指定したすべての職責に、職責レベルのOTA iLearningアクティビティを入力します。

OTA: iLearningサイト・アドレス

OTA管理者に指定したすべての職責に、OiLシステム管理者が指定するOiLサイトURL(Webアドレス)を入力します(ホスト・サイトURLは、通常、http://ilearning.oracle.comです)。

この手順は、セルフ・サービスへのアクセス権を付与したすべての職責について繰り返す必要があります。

警告: URLの最後のスラッシュ(/)は削除してください。削除しないと正常にリンクされません。

OTA: iLearningサイトID

OiLシステム管理者が指定するOiLサイトID番号を入力します。

この手順は、セルフ・サービスへのアクセス権を付与したすべての職責について繰り返す必要があります。

OTA-OiL: OiLへのユーザーのインポート

OiLクラスを履修可能にする対象者すべてを、OTA内の個人として入力する必要があります。これらのユーザーをOiLで認識可能にするには、OTAで、「iLearningユーザーXMLエクスポート」コンカレント・プログラムを使用して、エクスポート・ファイルを作成します。次にOiLで、そのエクスポート・ファイルからデータをインポートします。

最初にインポートした後は、このプログラムを定期的に手動で発行して、新しいユーザーを追加し、既存のユーザーを更新してください。少なくとも1週間に1回実施することをお薦めしますが、要員の数や定着率に従って修正できます。すべてのデータを確実に転送するために、3種類のコンカレント・プログラムでは、各コンカレント要求の時間パラメータの最後に、2時間のゆとりが追加されることに注意してください。したがって、開始時刻が午前2時30分で終了時刻が午前9時30分の要求には、午前0時30分から午前11時30分の間に生成されたデータが含まれます。データの冗長性に問題はありません。

警告: このプログラムを実行すると、ビジネス・グループとそれに対応するサイトIDとの間に永続的なリンクが確立されます。このコンカレント・プログラムまたは他の2つのコンカレント・プログラムのいずれかを実行する前に、自分が正しいビジネス・グループにサイン・インしていること、および正しいサイトIDを「OTA: iLearningサイトID」プロファイルに入力していることを確認してください。

注意: 稼働前に統合をテストする場合は、テスト用のグループとサイトが本番用のグループとサイトにリンクされないように、異なるOTAビジネス・グループと異なるOiLサイトを使用する必要があります。

OTA側のタスク

OTA管理者職責で「iLearningユーザーXMLエクスポート」プログラムを実行します。

ユーザー・エクスポート・プログラムでは、iLearningサイトID、開始日(日時)および終了日(日時)の3つのパラメータが使用されます。「サイトID」フィールドには、「OTA: iLearningサイトID」プロファイルに入力した番号を入力します。

警告: 最初は、数千人のユーザーのエクスポートが必要になる可能性(特に、グローバル・ビジネス・グループの使用を選択した場合)があります。操作を円滑にするために、開始日時と終了日時を調整し、1回のエキスポートが2,000人未満となるように制限することをお薦めします。

ユーザー・エクスポート・プログラムでは、XMLデータ・ファイルとログ・ファイルが生成されます。データ・ファイルには、ユーザー名、HR(FND)ユーザーID、およびOiLでユーザーを一意に識別するランダムな文字列が格納されます。ユーザーをOiLにインポートするために、OiLシステム管理者には、エクスポート・ファイルへの物理的なアクセス権が必要です。通常、このエクスポート・ファイルは標準コンカレント・マネージャ・ファイルのディレクトリにあります。

コンカレント・プログラムは、自動ではなく手動で実行します。これは、エクスポートがOiLでの手動によるインポートよりも高い頻度で自動的に実行されないようにするためです。

このコンカレント・プログラムによって生成された出力ファイルは、.xmlのサフィックスで終了する必要があります。そうでない場合は、ユーザーのインポートでエラー・メッセージが生成されます。このファイルは、研修管理者の職責で、「レポート」→「レポートの表示」メニュー・アイテムを選択し、ローカルで表示および保存できます。

OiL側のタスク

インポートを実行するOiL管理者は、エクスポート・ファイルが格納されているOTAディレクトリにアクセスする必要があるため、信頼できるセキュア・ユーザーであることが必要です。

インポートを実行する前に、「OTA学習者」組織を選択していることを確認します。サイトを選択して「インポート」を選択すると、権限エラーとなります。異なる組織を選択すると、間違った組織にユーザーがインポートされます。ただし、サイトには、1つの組織のみが存在しているはずです。

インポートを実行するには、「管理」ユーザー・インタフェースにログインし、「OTA学習者」組織を選択して「インポート」をクリックします。XMLファイル名の入力を求めるプロンプトが表示されます。

パスワードは、インポートした各ユーザーに対してランダムに生成されます。これは、学習者によるOiLへの直接アクセスを防止するためです。OiLにアクセスする学習者はすべてOTA経由でアクセスする必要があります。

Oracle iLearning: サイト管理のガイドライン

統合によって、双方のアプリケーションの動作が変わります。OiLサイト管理者は、通常OiLで実行される一部のタスクがOTAで管理されることを認識する必要があります。また、一部の標準的なOiL機能も動作が異なります。

参照: Oracle iLearning: OTA統合に関するサイト管理のガイドライン

Oracle iLearning: コンテンツの組立と計画のタスク

統合では、コンテンツの組立と計画も変化します。すべてのコンテンツ組立担当および計画担当にとって、これらの変化をよく理解することが重要となります。統合では、ある場合には適用可能でないフィールド入力が完全に無視されますが、別の場合にはフィールドが不適切に設定され、OTAが正しく動作するための機能が損なわれる可能性があります。

参照: Oracle iLearning: OTA統合でのコンテンツの組立と計画

OTA: OiLからのコンテンツと講義のインポート

アクティビティ(再利用可能コンテンツ・オブジェクト、つまりRCO)とイベント(講義)情報をOiLからインポートするには、「iLearningコンテンツおよび講義インポート」コンカレント・プログラムを使用します。

新規または変更された各RCOは、OiLにそのRCOの公開講義が存在している場合に(のみ)、OiLからエクスポートされます。

ユーザー・エクスポート・プログラムとは異なり、コンテンツ・インポート・プログラムは定期的に自動実行できます。1週間に1回の実行をお薦めしますが、コンテンツが頻繁に変更される場合は、実行頻度を増加できます。すべてのデータを確実に転送するために、3種類のコンカレント・プログラムでは、各コンカレント要求の時間パラメータの最後に、2時間のゆとりが追加されることに注意してください。したがって、開始時刻が午前2時30分で終了時刻が午前9時30分の要求には、午前0時30分から午前11時30分の間に生成されたデータが含まれます。データの冗長性に問題はありません。OiLの公開/未公開オプションを使用して、コンテンツの可用性を制御する必要があります。

警告: どのような間隔を選択した場合も、インポートしたイベントに有効なアサイメントのクイック・レビューを使用して、インポートを進めてください。有効アサイメント・ウィンドウでイベントを制限するまで、従業員はあらゆるイベントに登録する可能性があります。

OiLサイト管理者は、コンテンツ・インポート・プログラムを実行する前にOTAインポート検証レポートを実行して、フィールド長のエラーや重複する名前を確認にしてください。

コンテンツ・インポート・プログラムで使用する10個のパラメータは、開始日、終了日、アクティビティ・タイプ(OTA iLearningアクティビティまたはデフォルトとして使用したタイプ)、OiLサイトID、OiL管理者ユーザー名、そのパスワード、サーバー・プロキシ・セット(デフォルトはTRUE)、サーバー・プロキシ・ポート、サーバー・プロキシ・ホストおよびiLearningサイト・アドレス(OiLサイトがホスト管理されている場合のアドレスは通常http://ilearning.oracle.com)です。

注意: プロキシ設定: 現在、コンカレント・プログラムでは、ユーザーが入力したWebプロキシ・パラメータは無視され、かわりにアプリケーションが共有している3種類のプロファイル・オプションの値が使用されます。

エラーを回避するには、「サーバー・プロキシ・セット」パラメータをFALSE(デフォルト値はTRUE)に設定します。

AutoConfigをインストールしている場合は、その値を設定するためのツールの指示に従います。

AutoConfigをインストールしていない場合は、SYSADMINでログインし、システム・プロファイル・オプション値ウィンドウを使用して、これらのプロファイル・オプション値にサイト・レベルの値を設定します。

OTAとOiLの両方がインターネット上にある場合、または両方がファイアウォール内にある場合、プロキシ値の入力は不要です。

「Applicationsサーバー・サイド・プロキシ・ホストおよびドメイン」および「Applicationsプロキシ・ポート」には、プロキシ・サーバーのホスト名とポート番号を入力します。

「Applicationsプロキシ・バイパス・ドメイン」は、プロキシ・サーバーを経由せずに直接接続する必要があるホストを示します。値は各ホストが「|」で区切られたホストのリストで、照合にはワイルドカード文字(*)も使用できます。たとえば、「*.foo.com|localhost」という値は、「foo.com」で終了するすべてのドメインまたは「localhost」に直接接続することを示します。

このプログラムの定期的な繰返しを計画する場合は、必ず「実行毎に日付パラメータ値を増分」チェック・ボックスを選択してください。

OTAの「自己ペース・イベント」ウィンドウでは、eStudy提供方法でインポートした講義を問い合せることができます。また、OTAの「予定イベント」ウィンドウでは、「予定」提供方法でインポートした講義を問い合せることができます。OiLの提供方法がOTAに存在していない場合は、アプリケーションによって提供方法が自動的に作成されます。

警告: RCOまたは講義には、重複する名前を使用しないでください。そのようなレコードはインポートに失敗します。

OTA: 研修履歴データのインポート

従業員のオンライン研修の結果をインポートするには、「iLearningパフォーマンス・インポート」コンカレント・プログラムを実行します。

このプログラムは、OiLステータスをOTA登録ステータスにマッピングすることで、登録と結果を自動的に転送します。

OiLステータスの「未試行」、「試行済」、「未完了」および「不合格」は、OTAステータスの「登録済」にマップされます。

OiLステータスの「合格」および「完了」は、OTAステータスの「出席」にマップされます。

パフォーマンス・インポート・プログラムは、スコア、時間(完了までの)およびモジュール合計に対する完了数(4/6など)を転送します。テスト情報は、そのテスト自体が講義である場合にのみ転送されます。別の講義の一部として履修されるテストは転送されません。

ログ・ファイルには、正常に更新された履歴レコード数と失敗したレコード数が記録されます。

パフォーマンス・インポート・プログラムは、コンテンツ・インポート・プログラムが使用するパラメータと同じ10個のパラメータを使用します。

このプロフラムは、内部研修ビジネスの規模に従って(大規模なビジネスほど頻繁な実行が必要)、かなり頻繁に(1時間に1回またはそれ以上の頻度)実行することをお薦めします。このプログラムの定期的な繰返しを計画する場合は、必ず「実行毎に日付パラメータ値を増分」チェック・ボックスを選択してください。すべてのデータを確実に転送するために、3種類のコンカレント・プログラムでは、各コンカレント要求の時間パラメータの最後に、2時間のゆとりが追加されることに注意してください。したがって、開始時刻が午前2時30分で終了時刻が午前9時30分の要求には、午前0時30分から午前11時30分の間に生成されたデータが含まれます。データの冗長性に問題はありません。

Oracle Workflowの構成

統合では自己承認にデフォルト設定されます。つまり、ユーザーは、マネージャの承認なしで履修可能なコースに登録できます。マネージャの承認を得るように変更する場合は、次の2つの機能の設定を変更して、Oracle Workflowを構成する必要があります。

「原価センター」および「レビュー・ページ」機能で、HR_APPROVAL_REQ_FLAGを「Yes」に設定します。そのためには、プロセス内で各機能を検索して、ノード属性タブをクリックします。

注意: 属性の値は、属性レベルでは変更しないでください。

標準的なWorkflowの手続きについては、『Oracle Workflowガイド』を参照してください。

セルフ・サービスOTAの構成

統合のセルフ・サービス側では、デフォルトの列を非表示にしたり、非表示の列を表示するオプションが提供されます。ただし、ユーザーにとって必要な情報を非表示にしないように注意してください。

AKの「特別インストラクション」を使用可能にすることで、学習者は、セルフ・サービス・インタフェースから登録する(または登録を取り消す)際に、登録に関するその他の詳細(つまり、受講者代表登録付加フレックスフィールド)を入力できます。

参照: 『Oracle Self-Service Human Resources(SSHR)インプリメンテーション・ガイド』の導入ステップに関する説明

Oracle iLearning: OTA統合に関するサイト管理のガイドライン

次の機能は、OTAと統合されたOracle iLearningインスタンスには実装しないでください。

統合によって変化するその他のOiL機能:

Oracle iLearning: コンテンツの組立と計画のタスク

コンテンツの組立と計画のタスクは、管理者ユーザーによって継続的に実行されます。これらのタスクはOiLでサイト管理者によって設定されます。異なるユーザーが各ロールを実行したり、一人のユーザーが両方のロールを実行できます。

コンテンツ組立担当または計画担当(あるいはその両方)は、OiLでRCOと講義を作成します。これらのオブジェクトは、アクティビティまたはイベント(あるいはその両方)としてOTAに転送(エクスポート)されるすべてのWebベース・コンテンツの基本となります。

次の各項では、スタンドアロン製品に必要なOiLのいくつかの機能について説明します。ただし、コンテンツと学習者との関連を管理するフロントエンド・インタフェースはOTAで提供されるため、OTAと統合されている場合、これらの説明は適用されません。

すべてのコンテンツ組立担当と計画担当にとって、これらの問題をよく理解することが重要です。統合では、ある場合には適用可能でないフィールド入力が完全に無視されますが、別の場合にはフィールドが不適切に設定され、OTAの機能が損なわれる可能性があります。

コンテンツの組立と計画の概要

警告: 「終了」の選択を解除しないと、(OiLホーム・ページへのアクセス権が学習者に付与されて)すべての学習者にすべての講義へのアクセス権が付与されます。

コンテンツの組立ガイドライン

注意: OiLサイト管理者は、コンテンツ・インポート・プログラムを実行する前に、OTAインポート検証レポートを実行して、フィールド長のエラーや重複する名前を確認してください。

計画のガイドライン

講義プロパティ・セクション 適用可能 適用不可
一般 「名前」、コンテンツ・オブジェクト、「摘要」、「スタイル」(「inClass」、「オフライン」以外のすべて) 「スタイル」が「inClass」または「オフライン」(OTAで「inClass」講義(物理的な教室研修イベント)を作成)
受講者アクセス なし すべて
スケジュール 「期間」を除くすべて 「期間」のみ
繰返し なし すべて(OTAイベント・セッション機能を使用)
登録 なし すべて(OTA登録希望機能を使用)
プレーヤ作業環境 隣の列にリストされているものを除くすべて 「終了」、「評価」

警告: OTAのアクセス制御を迂回して、OiLホーム・ページ(最終的にはすべての講義)へのアクセス権を学習者に付与できないように、すべての講義で「終了」の選択を解除する必要があります。かわりに、学習者がブラウザ・ウィンドウを閉じて、OTAの研修ページに戻れるように、「ログアウト」を選択してください。

Oracle iLearningのFND言語コード

Language_code 説明
US 英語(アメリカ)
GB 英語
F フランス語
FRC フランス語(カナダ)
D ドイツ語
DK デンマーク語
NL オランダ語
SF フィンランド語
AR アラビア語
N ノルウェー語
E スペイン語
S スウェーデン語
ZHS 簡体字中国語
JA 日本語
KO 韓国語
PT ポルトガル語
PTB ポルトガル語(ブラジル)
HU ハンガリー語
ESA スペイン語(ラテン・アメリカ)
CS チェコ語
BG カタロニア語
HR クロアチア語
EL ギリシャ語
IW ヘブライ語
I イタリア語
LT リトアニア語
PL ポーランド語
RO ルーマニア語
RU ロシア語
SK スロバキア語
SL スロベニア語
TH タイ語
TR トルコ語
ZHT 繁体字中国語
EG エジプト語

従来型研修管理の設定

従来型プロファイル・オプション

警告: OTAを使用したことがない企業では、この従来のOTA領域で使用されていた機能は使用しないでください。かわりに、「Oracle Learning Management管理者」メニューから使用できるウィンドウやページを使用してください。

これらのオプションを設定して、従来型OTAで使用される機能を有効化します。

従来型OTAとiLearningの統合プロファイル・オプション

これらのプロファイルは、当初のOTAとiLearningの統合を使用している場合にのみ設定します。

プロファイル 構成可能なレベル 値(太字はデフォルト値) 必須/オプション
OTA: iLearningインタフェース用デフォルト・コース 職責 <コース・タイトル> OiL統合の場合のみ必須
OTA: iLearning デフォルト出席登録ステータス 職責 <出席に基づいた登録ステータス> OiL統合の場合のみ必須

OTA: iLearningインタフェース用デフォルト・コース

Oracle iLearningからインポートした講義のデフォルト・コースを設定します。ほとんどのインストールで、値はOTA iLearningアクティビティです。

警告: iLearning職責に使用する予定のグループと同じビジネス・グループに属しているコースを選択してください。そうしないと、インポートに失敗します。

OTA: iLearning デフォルト出席登録ステータス

「出席」登録ステータスのデフォルト値を設定します。この値は、パフォーマンス・インポート・コンカレント・プログラムで使用されます。

スキル・アプローチ

スキル・アプローチの実装を選択した場合は、以降に説明する情報が設定に役立ちます。また、「レガシー・コース」ウィンドウの「コンピテンス」および「スキル」ボタンも有効にできます。ただし、コンピテンス情報を表示できるのはカタログ内からとなります。

注意: これまでにスキル・アプローチを実装していない場合は、かわりにコンピテンス・アプローチを使用することをお薦めします。

スキル情報

コンピテンス・アプローチを開発していない場合は、スキル・タイプを定義して、コース別に資格、知識および経験を記録できます。

注意: 自動化された重要なOLM機能ではコンピテンス・アプローチのみが使用されるため、スキル・アプローチではなくコンピテンス・アプローチを使用することをお薦めします。

OLMには、スキル情報を保持できます。各スキル・タイプは、「個人特別情報」キー・フレックスフィールドを使用し、特別情報タイプとして定義できます。これは、各スキル・タイプには、保持する情報または記録方法を変更するために、異なるデータ入力フィールドを定義できることを意味します。各フィールド(またはフレックスフィールドのセグメント)の検証方法も決定できます。

たとえば、次のセグメントを備えた「管理」というスキル・タイプを設定できます。

コースに対するスキルは、期待される結果として記録できます。また、スキルは、特定のプロファイルと一致するクラスを検索する際に、選択基準として使用できます。

Oracle Human Resourcesを使用する場合は、従業員、応募者、外部学習者、インストラクタおよびシステム内の他の個人がそれぞれ保有しているスキルを記録できます。また、社内の特定の役職および職階に対する要件としてスキルを選択し、この情報をスキル照合に使用できます。

「個人特別情報」キー・フレックスフィールド

Oracle HRMSで、「個人特別情報」キー・フレックスフィールドを使用し、メイン・システムでは提供されない個人、役職と職階、およびコースに関する特別情報を定義します。

このフレックスフィールドには、ビジネス・グループごとに必要な数の構造を作成できます。それぞれの構造が1つの特別情報タイプ(OLMのスキル・タイプ)を表します。該当するビジネス・グループにログインしている間に、「特別情報タイプ」ウィンドウで、各構造をビジネス・グループにリンクします。

各特別情報タイプは、「個人特別情報」キー・フレックスフィールドのインスタンスとして設定します。これは、特別情報タイプに表示される各フィールドはフレックスフィールドのセグメントであることを意味します。

複数の特別情報タイプを設定し、語学力、管理経験、運転免許などのスキル情報を保持できます。これは、様々な個人の集合に、各特別情報タイプへのアクセス権を付与するための正しいアプローチです。

あるいは、必要なセグメント数が合計30セグメント以下の場合は、複数の情報カテゴリを1つの情報タイプとして定義できます。相互検証を設定することで、ユーザーがセグメントの正しい組合せを入力していることを確認できます。たとえば、語学力が入力されたときに、堪能レベルも選択されていることを確認できます。

スキル・レベルの範囲に関する照合には、数値を使用する方法が簡単です。摘要フィールドを使用して、各レベルに意味を与えます。この摘要は、番号を選択すると自動的に表示されます。

セグメント値の一般的な組合せに別名を定義することで、データ入力を高速化し、エラーを最小化できます。たとえば、コースの完了では、特定の修了証書を特定のライセンス本文から常に発行できます。ユーザーは、単一の別名を使用してこれらの値のすべてを入力できます。

注意: スキル照合用に設定した情報は、人事システムでの採用、後任計画、リソース管理(プロジェクト用の特定スキルを検索)およびキャリア計画アドバイスの提供に役立てることができます。セグメントを定義する前には、これらの目的に対する要件を考慮してください。

特別情報タイプのその他の用途

特別情報タイプは、スキル情報の用途に限定されていません。たとえば、業績レビューや医療詳細を保持するタイプを設定することもできます。定義できる特別情報タイプの数に制限はありません。

特別情報タイプをビジネス・グループに対して有効にする場合は、各タイプの使用計画を選択します。

Oracle Human Resourcesでは、次の目的で使用できます。

Oracle Learning Managementでは、コースで提供するスキルに対して使用できます。

各特別情報タイプは、これらの1つ以上の目的に対して使用できます。選択するオプションによって、各タイプが表示されるウィンドウが制御されます。

研修コースを介したコンピテンスの提供

コンピンテンスをコースを介して段階的に提供する機能を定義します。定義した機能を使用して、「コース」ウィンドウでの「スキル」または「コンピテンス」ボタンの使用を可能または不可に指定できます。OLMを初めて受け取ったときは、ユーザーがスキルを入力するために、「コース」ウィンドウに「スキル」ボタンが表示されます。スキルではなくコンピテンスをユーザーに入力させる場合は、パラメータ値COMPETENCIESをNOからYESに、SKILLSをYESからNOに変更します。

YESからNOにパラメータ値を変更することで、「コンピテンス」または「スキル」ボタンを非表示にできます。次に例を示します。

学習者のコンピテンス・プロファイルに対する更新の有効化

コースを介して取得したコンピテンスを、選択されたユーザーが学習者のコンピテンス・プロファイルに直接追加できる機能も定義します。選択されたユーザーが、学習者のコンピテンス・ファイルにコンピテンスを追加できるように指定する場合は、次のように入力します。

「フォーム機能」ウィンドウを使用して、コンピテンス・アプローチを実装する機能を定義します。

Human Resourcesの従来型設定

「フォーム機能」ウィンドウと「特別情報タイプ」ウィンドウ

次の各項では、「フォーム機能」ウィンドウを使用して「レガシー・コース」ウィンドウに「コンピテンス」および「スキル」ボタンを設定する方法、および「特別情報タイプ」ウィンドウを設定して有効にする方法について説明します。

登録ウィンドウ機能の構成

特別情報タイプの設定

コンピテンスまたはスキルの有効化

コンピテンスやスキルなどの機能を有効にするには、「フォーム機能」ウィンドウを使用します。

コンピテンスまたはスキルを有効にする手順:

特別情報タイプの設定

特別情報タイプを設定する手順:

特別情報タイプの有効化

ビジネス・グループに対して特別情報タイプを有効にし、その使用方法を選択するには、「特別情報タイプ」ウィンドウを使用します。

特別情報タイプを有効にする手順:

従来型リソース

従来型リソース

警告: OTAを使用したことがない企業では、この従来のOTA領域で使用されていた機能は使用しないでください。かわりに、「Oracle Learning Management管理者」メニューから使用できるウィンドウやページを使用してください。

従来型リソースの手続き

「登録済リソース」ウィンドウ

次の項では、「登録済リソース」ウィンドウの使用方法について説明します。

リソースのチェック

関連リンク:

従来型リソース

リソースの登録

リソースは、「リソース登録」ウィンドウを使用して入力します。

リソース・タイプ「会場」を登録すると、主会場として識別された会場タイプ(そのクラスの主会場)がクラスに設定されていることが確認されます。1つのクラスに指定できる主会場は1つのみですが、主会場は変更できます。

「サーチ・クラス」ウィンドウ

「リソース登録」ウィンドウを開くと、登録を表示または入力するクラスを選択できるように「サーチ・クラス」ウィンドウも表示されます。「サーチ・クラス」ウィンドウでは、次の操作を実行できます。

クラスのリソースを登録する手順:

登録するリソースを識別する手順:

オプション1: リソースの自動登録

オプション2: リソースの個別登録

オプション3: リソースの手動登録

オプション4: 特定の場所およびインストラクタの検索

必須の詳細項目を入力する手順:

その他の詳細、提供詳細およびプロバイダ詳細を入力する手順:

財務詳細を入力する手順:

主会場を変更する手順:

リソースのチェック

「登録済リソース」ウィンドウはリソースの管理に役立ちます。リソース使用状況および有効性をチェックする際に便利です。

このウィンドウでは、フォルダを使用して、リストするクラスや表示する情報のフィールドを選択できます。

リソースをチェックする手順:

リソースの表示

すべてのクラスまたは選択したクラスに登録されているリソースを表示できます。「リソース登録」ウィンドウを使用してリソースを表示します。

全クラスを対象にすでに登録されているリソースを表示する手順:

特定の場所およびインストラクタの検索

「リソース登録」ウィンドウを使用して、研修センター、開催場所、言語またはコンピテンスに基づいて、特定の場所およびインストラクタを検索します。

特定の場所およびインストラクタを検索する手順: