Oracle Enterprise Planning and Budgetingユーザーズ・ガイド リリース11i B25756-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
Enterprise Planning and Budgetingには、クロス集計とグラフの2種類のレポートが用意されています。これらの文書内では、表示するデータを指定したり、書式や外観を変更できます。レポートでの作業が完了した後は、変更内容を保存してレポートを印刷したり、データを様々な書式でエクスポートできます。レポートは、他のユーザーと共有することもできます。
配布された特別なOracle XML Publisher文書にアクセスすることもできます。このような文書は変更できませんが、印刷したり他のユーザーと共有できます。
「文書」タブの「レポート」サブタブには、既存のレポートがリストされ、レポートの格納や編成に使用できるフォルダも表示されます。
クロス集計では、データが表形式で表示されます。クロス集計の各セルは、ディメンション・メンバーの特定の組合せに関するデータのポイントを表し、複数のセルが行と列で編成されています。
クロス集計のレイアウトを変更するには、ディメンションの相対位置を変更します。クロス集計のレイアウトを変更することによって、データを別の観点から表示できます。
クロス集計に書式設定を適用すると、外観を見やすくしたり、特定の条件を満たすデータをハイライト表示できます。クロス集計のセルにアノテーションを表示および指定したり、データに計算を適用することもできます。
グラフでは、データがグラフ形式で表示されます。Enterprise Planning and Budgetingには多くの種類のグラフが用意されており、データの特性に応じて最も効果的な方法でデータを表現できます。
グラフのレイアウトを変更するには、ディメンションの相対位置を変更します。グラフのレイアウトを変更することによって、データを別の観点から表示できます。
フォルダを使用すると、文書や保存済の選択などのオブジェクトを編成および格納できます。付与されているアクセス権限に応じて、フォルダを作成、コピー、移動および削除できます。さらに、フォルダへのオブジェクトの追加、フォルダからのオブジェクトの削除、およびフォルダ間でのオブジェクトのコピーや移動を実行できます。
フォルダには、プライベート・フォルダとパブリック・フォルダの2種類があります。
「文書」タブで「レポート」をクリックすると、「レポート」サブタブが表示され、最上位レベル(ルート)のプライベート・フォルダがリストされます。このフォルダには、個人用に使用できるプライベート格納領域が表示されます。
最上位レベルのプライベート・フォルダは別の場所にコピーできますが、移動や削除はできません。このフォルダのプロパティを表示および設定することもできます。
最上位レベルのプライベート・フォルダ内にプライベート・サブフォルダを作成できます。このサブフォルダはコピー、移動および削除でき、そのプロパティを表示および設定できます。
プライベート・フォルダは個人専用に使用します。他のユーザーはこのフォルダにアクセスできません。
「文書」タブで「レポート」をクリックすると、「レポート」サブタブが表示され、パブリック・フォルダがリストされます。これは、最上位レベル(ルート)のパブリック・フォルダです。このフォルダには、自分と他のユーザーがオブジェクトを共有できる共通領域が表示されます。
パブリック・フォルダ内にパブリック・サブフォルダを作成できます。このサブフォルダはコピー、移動および削除でき、そのプロパティを表示および設定できます。さらに、自分が作成したパブリック・サブフォルダへのアクセス権限を指定できます(別のユーザーが作成したフォルダへのアクセス権限は指定できません)。
レポートとフォルダには、「文書」タブの「レポート」サブタブからアクセスします。「レポート」サブタブにはレポートとフォルダがリストされ、レポートやフォルダに関連する様々な管理タスクを実行できます。「レポート」サブタブを表示するには、「文書」タブで「レポート」をクリックします。
「レポート」サブタブに初めてアクセスすると、Enterprise Planning and Budgetingでは、文書フォルダ構造の最上位レベルが表示されます。このレベルでは、フォルダをクリックして開いたり、基本検索機能を使用してフォルダやレポートを検索できます。
「レポート」サブタブの文書フォルダ構造の下位レベルでは(つまり、フォルダ内から)、拡張検索機能を使用したり、レポートやフォルダを作成できます。
「レポート」サブタブにはブレッドクラム・ナビゲータ・パスが表示され、文書フォルダ構造内で前にアクセスしたポイント、つまり上位レベル(現行位置との相対位置)が表示されます。
詳細は、次の各項を参照してください。
新規のレポートとフォルダを作成するには、「文書」タブの「レポート」サブタブを使用します。
「レポート」サブタブを表示するには、「文書」タブで「レポート」をクリックします。
「レポート」サブタブで、フォルダ(通常は、クロス集計を保存するフォルダ)にナビゲートします。
「レポートの作成」をクリックします。
「レポート・タイプの選択」ページで、「クロス集計」を選択して「続行」をクリックします。
「開始」ページで、クロス集計の基本的なメンバー選択を指定して「続行」をクリックします。
詳細は、「「開始」ページの使用」を参照してください。
「選択の調整」ページで、メンバー選択について必要な調整を行い、「終了」をクリックします。
詳細は、「「選択の調整」ページの使用」を参照してください。
これで、新規のクロス集計が表示されます。
「レポート」サブタブで、フォルダ(通常は、グラフを保存するフォルダ)にナビゲートします。
「レポートの作成」をクリックします。
「レポート・タイプの選択」ページで、「グラフ」を選択して「続行」をクリックします。
「開始」ページで、グラフの基本的なメンバー選択を指定して「続行」をクリックします。
詳細は、「「開始」ページの使用」を参照してください。
「グラフ・タイプ」ページで、グラフ・タイプを選択して「続行」をクリックします。
詳細は、「グラフのタイプ」を参照してください。
「選択の調整」ページで、メンバー選択について必要な調整を行い、「終了」をクリックします。
詳細は、「「選択の調整」ページの使用」を参照してください。
「文書」タブの「レポート」サブタブを使用すると、新規のフォルダを作成できます。「レポート」サブタブを表示するには、「文書」タブで「レポート」をクリックします。
新規のフォルダを作成する手順は、次のとおりです。
「レポート」サブタブで、新規のフォルダを保存するフォルダにナビゲートします。
「フォルダの作成」をクリックします。
「新規フォルダ」ページで、次の手順を実行します。
「名称」ボックスに、フォルダの名前を入力します。
フォルダの摘要を入力する場合は、「摘要」ボックスにテキスト摘要を入力します。
後でフォルダを検索する際に役立つ検索キーワードを指定する場合は、「キーワード」ボックスに1つ以上の検索キーワードを入力します。
新規のフォルダをパブリック・フォルダにする場合は、「権限」セクションを使用して適切なユーザーとロールを指定し、フォルダに関連する権限とユーザー・アクセス権限を指定します。
詳細は、「レポートおよびフォルダへのアクセス権限の指定」を参照してください。
手順を完了した後は、「適用」をクリックします。
これで、新規のフォルダが「レポート」サブタブにリストされます。
レポートまたはフォルダを開くには、「レポート」サブタブでレポート名またはフォルダ名をクリックします。
「文書」タブの「レポート」サブタブを使用すると、レポートとフォルダの様々な管理タスクを実行できます。「レポート」サブタブを表示するには、「文書」タブで「レポート」をクリックします。
詳細は、次の各項を参照してください。
フォルダを開くには、「レポート」サブタブでフォルダ名をクリックします。
「レポート」サブタブにはブレッドクラム・ナビゲータ・パスが表示され、文書フォルダ構造内で前にアクセスしたポイント、つまり上位レベル(現行位置との相対位置)が表示されます。
ブレッドクラム・パスの項目をクリックすると、現行フォルダから任意の親フォルダにナビゲートできます。
オブジェクト・リストが長すぎて全オブジェクトを一度に表示できない場合、「レポート」サブタブには、オブジェクト・リスト内をスクロールできる一連のコントロールが表示されます。
前のグループのオブジェクトを表示するには「前」を、次のグループのオブジェクトを表示するには「次」をクリックします。または、ドロップダウン・リストからオブジェクトのグループを選択します。
「レポート」サブタブでは、検索機能を使用してオブジェクトを検索できます。Enterprise Planning and Budgetingには、基本検索機能と拡張検索機能の2種類の検索機能が用意されています。
基本検索機能と拡張検索機能の両方を使用すると、現在開いているフォルダに関係なく、アクセス権限があるすべてのフォルダ(パブリックとプライベートの両方)を検索できます。
基本検索機能を使用してオブジェクトを検索する手順は、次のとおりです。
「検索」ボックスで、検索の基礎となる特性を選択します。選択可能な検索特性は、「名称」、「摘要」、「キーワード」、「作成者」および「変更者」です。
テキスト・ボックスに、検索する文字列を入力します。
基本検索機能では、ワイルドカード文字(1つ以上の他の文字を表す文字)を使用できません。文字列を入力するときは、ワイルドカード文字として使用する文字を指定しないでください。
「進む」をクリックします。
Enterprise Planning and Budgetingで検索が実行され、結果が「レポート」サブタブに表示されます。
拡張検索機能を使用してオブジェクトを検索する手順は、次のとおりです。
検索を実行するフォルダにナビゲートします。
「レポート」サブタブで「拡張検索」をクリックして「拡張検索」ページを表示します。
「拡張検索」ページで、検索する値を適切なボックスに入力し、必要な検索パラメータを指定します。
拡張検索機能では、ワイルドカード検索文字としてアスタリスク(*)を使用します。検索する文字列内にアスタリスクを指定して、1つ以上の他の文字を表します。
検索は、次の1つ以上の特定に基づいて実行できます。
オブジェクトのタイプ
オブジェクト名
オブジェクト摘要
オブジェクト・タイトル
オブジェクト作成者
作成日
最終変更日
最終変更者
キーワード
「作成日」または「最終変更日」の値は、次のいずれかの方法で指定できます。
日付を手動で入力できます。
日付ピッカー・アイコンをクリックして日付ピッカーを表示します。日付ピッカーで月と年を選択し、その月の任意の日をクリックします。
「適用」をクリックします。
Enterprise Planning and Budgetingで検索が実行され、結果が「レポート」サブタブに表示されます。
「レポート」サブタブに表示されるオブジェクトの順序を変更できます。
オブジェクトがリストされる順序を変更する前に、列ヘッダーをクリックして列を選択する必要があります。これによって、ヘッダーの横に上矢印または下矢印が表示されます。次に、表示順序を変更できます。
「名称」(「レポート」サブタブの「名称」列のヘッダー)をクリックすると、オブジェクト名に従ってオブジェクトの表示順序を昇順から降順に、または降順から昇順に変更できます。
「作成者」(「レポート」サブタブの「作成者」列のヘッダー)をクリックすると、オブジェクトを作成したユーザーのユーザー名に従って、オブジェクトの表示順序を昇順から降順に、または降順から昇順に変更できます。
「タイプ」(「レポート」サブタブの「タイプ」列のヘッダー)をクリックすると、オブジェクト・タイプに従って表示順序を昇順から降順に、または降順から昇順に変更できます。
レポートの文書プロパティを表示または設定するには、そのレポートの「プロパティ」アイコンをクリックして「文書プロパティ」ページを表示します。
フォルダのプロパティを表示または設定するには、そのフォルダの「プロパティ」アイコンをクリックして、「フォルダ・プロパティ」ページを表示します。
「文書プロパティ」ページおよび「フォルダ・プロパティ」ページの内容は次のとおりです。
フォルダまたはレポートの名前、テキスト摘要、および検索キーワード(フォルダやレポートを検索する際に役立ちます)を表示したり設定できるボックス。
フォルダまたはレポートの場所、フォルダまたはレポートを作成したユーザー、作成日、フォルダまたはレポートを最後に変更したユーザー、および最終変更日が表示されるフィールド。
「権限」セクション。承認済ユーザーは、フォルダまたはレポートへのアクセス権限を付与するユーザーとロールを指定し、各ユーザーまたはロールに付与する権限のレベルを指定できます。レポートとフォルダへのアクセス権限の指定については、「レポートおよびフォルダへのアクセス権限の指定」を参照してください。
「フォルダ・プロパティ」ページまたは「文書プロパティ」ページで設定の変更を行った後は、「適用」をクリックして設定を適用します。
Enterprise Planning and Budgetingコントローラは、レポートやフォルダに対するユーザーとロールのアクセス権限にレベルを指定できます。ビジネス・プロセス管理者とアナリストが表示できるのは、アクセス権限の設定のみです。
次に、各アクセス権限レベルを低い順に示します。
リスト: フォルダの内容をリストする権限(この権限レベルはレポートには適用されません)
読取り: フォルダまたはレポートの内容を読み取る権限
フォルダの追加: フォルダにフォルダまたはレポートを追加する権限(この権限レベルはレポートには適用されません)
書込み: フォルダの削除、レポートの変更、およびレポートの削除を実行する権限
完全制御: 権限の設定も含めた全権限
権限レベルには、下位の権限レベルから継承されるすべての権限が含まれることに注意してください。たとえば、「書込み」権限を持つユーザーは、自動的に「フォルダの追加」、「読取り」および「リスト」の各権限も持ちます。
フォルダまたはレポートへのアクセス権限を指定するには、そのフォルダまたはレポートの「プロパティ」アイコンをクリックして「文書プロパティ」ページを表示します。必要に応じて、「権限を表示」アイコンをクリックして「権限」セクションを表示します。
「権限」セクションに、フォルダまたはレポートへのアクセス権限を現在持っているユーザーとロールがリストされ、各ユーザーまたはロールのアクセス権限のレベルが表示されます。
ユーザーまたはロールに対して権限を指定するには、そのユーザーまたはロールの「権限」ボックスで、必要な権限レベルを選択します。
フォルダへのアクセス権限を指定する場合は、サブフォルダと子オブジェクトに対する更新権限を、ユーザーとロールに設定するかどうかを次のように指定できます。
「ユーザー/ロール」リストに表示されているユーザーとロールにサブフォルダに対する更新権限を付与するには、「サブフォルダに対する更新権限」を選択します。
「ユーザー/ロール」リストに表示されているユーザーとロールに子オブジェクトに対する更新権限を付与するには、「子オブジェクトに対する更新権限」を選択します。
「サブフォルダに対する更新権限」オプションと「子オブジェクトに対する更新権限」オプションを設定する際の組合せに応じて、次のように結果が異なります。
両方のオプションを選択しないと、現行フォルダに対してのみ更新権限が適用されます。
「サブフォルダに対する更新権限」オプションのみを選択すると、現行フォルダ、および現行フォルダの下位にあるすべてのサブフォルダに対して更新権限が適用されます。
「子オブジェクトに対する更新権限」オプションのみを選択すると、現行フォルダ、および現行フォルダ内のすべてのオブジェクトに対して更新権限が適用されます。
両方のオプションを選択すると、現行フォルダ、現行フォルダ内のすべてのオブジェクト、現行フォルダの下位にあるすべてのサブフォルダ、およびサブフォルダ内のすべてのオブジェクトに対して更新権限が適用されます。
権限を割り当てる新規のユーザーまたはロールを追加する手順は、次のとおりです。
「文書プロパティ」ページの「権限」セクションで、「ユーザー/ロールの追加」をクリックします。
「ユーザー/ロールの追加」ページが表示されます。
「権限」セクションで、新規のユーザーまたはロールに付与する権限レベルを選択します。
「ユーザー」セクションで、ユーザー名を「選択可能ユーザー」ボックスから「選択済ユーザー」ボックスに移動し、追加するユーザーを選択します。すでに権限があるユーザーは「選択可能ユーザー」ボックスに表示されないことに注意してください。
「ロール」セクションで、ロールを「使用可能ロール」ボックスから「選択済ロール」ボックスに移動し、追加するロールを選択します。すでに権限があるロールは「使用可能ロール」ボックスに表示されないことに注意してください。
「適用」をクリックします。
これで、選択したユーザーとロールがユーザーとロールのリストに追加されます。
ユーザーまたはロールの権限を削除するには、「文書プロパティ」ページの「権限」セクションにある「ユーザー/ロール」リストで、削除するユーザーまたはロールの「削除」アイコンをクリックします。
フォルダまたはレポートは別のフォルダにコピーできます。フォルダをコピーすると、そのフォルダの内容とともにすべてのサブフォルダとその内容もターゲット・フォルダにコピーされます。
フォルダまたはレポートをコピーする手順は、次のとおりです。
コピーするフォルダまたはレポートが格納されているフォルダを開きます。
「レポート」サブタブで、コピーするフォルダまたはレポートの「コピー」アイコンをクリックします。
「コピー」ページで、ブレッドクラム・パスからターゲット・フォルダ(フォルダまたはレポートのコピー先フォルダ)の名前をクリックします。
注意: 既存のフォルダを使用せずに新規のターゲット・フォルダを作成する場合は、「フォルダの作成」をクリックします。
注意: フォルダの作成の詳細は、「フォルダの作成」を参照してください。
「適用」をクリックします。
これで、フォルダまたはレポートがターゲット・フォルダにコピーされます。
フォルダまたはレポートは別のフォルダに移動できます。フォルダを移動すると、そのフォルダの内容とともにすべてのサブフォルダとその内容もターゲット・フォルダに移動します。
フォルダまたはレポートを移動する手順は、次のとおりです。
移動するフォルダまたはレポートが格納されているフォルダを開きます。
「レポート」サブタブで、移動するフォルダまたはレポートの「移動」アイコンをクリックします。
「移動」ページで、ブレッドクラム・パスからターゲット・フォルダ(フォルダまたはレポートの移動先フォルダ)の名前をクリックします。
注意: 既存のフォルダを使用せずに新規のターゲット・フォルダを作成する場合は、「フォルダの作成」をクリックします。
注意: フォルダの作成の詳細は、「フォルダの作成」を参照してください。
「適用」をクリックします。
これで、フォルダまたはレポートがターゲット・フォルダに移動します。
フォルダまたはレポートを削除するには、削除するフォルダまたはレポートの「削除」アイコンをクリックし、確認のプロンプトに対して「Yes」をクリックします。