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Oracle Enterprise Planning and Budgetingユーザーズ・ガイド
リリース11i
B25756-01
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データ収集の管理

概要: データ収集プロセス

Enterprise Planning and Budgetingでは、ワークシートの文書を使用した、予算データと予測データのコラボレイティブな入力がサポートされています。ワークシートは、ビジネス・プロセスの所有者であるビジネス・プロセス管理者またはコントローラが定義したとおりに、ビジネス・プロセス内で生成されて管理されます。

テンプレートの生成タスクによって、データ収集プロセスが開始されます。ビジネス・プロセス所有者が指定したテンプレート設定によって、ワークシートの内容、外観および配布方法が決まり、ターゲット設定を使用可能にするかどうかが指定されます。ビジネス・プロセスの解決の設定によって、収集するデータの明細が決まります。

テンプレートの配布タスクによって、テンプレートに基づいたワークシートが自動的に配布されます。データは、配布元のワークシートから受取者のワークシートにコピーされ、受取者が自分のワークシートを開いてデータを受け入れると使用可能になります。

Enterprise Planning and Budgetingでは、次の3つの配布方法がサポートされています。

ワークシートは、手動で配布および再配布することもできます。

注意: 受取者のデータ・ビューと、特定セルへのデータ入力機能は、所有権、書込みアクセスおよび読取りアクセスに関するセキュリティ設定によって決まります。セキュリティ管理者と連携して、データを入力するユーザーに、適切なセルに対する書込みアクセス権を付与することをお薦めします。

受取者は、データ入力を完了した後、各自のワークシートを発行します。発行されるのは、ビジネス・プロセス解決の入力選択で指定したセル内のデータのみです。個人のディメンション・メンバーや計算など、テンプレートまたはオブジェクトの範囲外のデータは発行されません。テンプレートに対してターゲットが使用可能な場合は、ターゲットに対する準拠が発行時に検証されます。ワークシートを発行すると、承認者によって否認されるか、再配布されないかぎり、発行したユーザーはそのワークシートを編集または再発行できません。

カスケード配布または承認が必要な直接配布では、すべての発行が承認される必要があります。承認プロセスでは、発行者のワークシートの入力セルから承認者のワークシートにデータがマージされます。カスケード配布の場合は、ワークシートがビジネス・プロセス所有者によって承認されるまで、この承認プロセスが各配布レベルで実行されます。

発行の管理タスクによって、テンプレートのデータ収集プロセスが完了し、データが共有分析ワークスペースに転送されます。この時点で、ワークシートを再配布または再発行することはできません。

このワークシートは、ワークシートをサポートしているビューが削除されるまで保持されます。

データ所有権によるワークシート配布とターゲット設定への影響

直接配布のオプションとして、「全データ所有者」へのワークシートの配布があります。このオプションを選択すると、Enterprise Planning and Budgetingによって、入力レベルの全セルの所有者が判断され、所有者にワークシートが配布されます。

所有権は、セキュリティ管理者が設定する所有権ルールによって決まります。セルに明示的な所有者が存在しない場合は、Enterprise Planning and Budgetingによって、次のように所有者が識別されます。

直接配布とカスケード配布の両方のモードで、ユーザーは各自が所有しているセルより下位のセルにターゲットを設定できます。たとえば、ユーザーがUSを所有している場合は、Californiaにターゲットを設定できますが、USには設定できません。

書込みアクセスによるデータ入力と発行への影響

セルにデータを入力する必要があるが、そのセルの所有権を保持していないユーザーには、セルに対する書込みアクセス権をセキュリティ・モジュールで明示的に付与する必要があります。

また、ビジネス・プロセス所有者にも、直接配布されて承認が必要なテンプレートのデータを共有分析ワークスペースに発行するために、入力レベルのセルに対する書込みアクセス権が必要です。

通貨およびデータ収集

ビジネス・エリアが複数通貨をサポートするように設定されている場合は、データの入力時に、使用する通貨オプションを指定するプロンプトが表示されます。ユーザーは、ビジネス・プロセス通貨または複数通貨を選択できます。ビジネス・プロセス通貨は、ビジネス・プロセスの「通貨」サブタブの設定によって決まります。組織別の現地通貨または指定した通貨になります。

ビジネス・プロセス通貨が現地通貨の場合は、組織ディメンション全体にわたって換算と集計/割当も実行されます。たとえば、ビジネス・プロセス通貨がUSドルの場合、ユーザーは、ビジネス・プロセス通貨(この場合はUSドル)を使用してデータを入力するか、または複数通貨でデータを入力するかを選択できます。複数通貨を選択した場合、ユーザーは、USドルを含む複数の通貨で特定の明細項目に数値を入力できます。

ユーザーが、複数通貨での作業を選択した場合、ワークシートには、複数通貨の列とともにビジネス・プロセス通貨用の追加列(または行、ページ)が表示されます。この追加の列では、入力した各通貨がビジネス・プロセス通貨に換算され、合計が算出されます。データが再計算されるたびに、ビジネス・プロセス通貨列のデータがビジネス・プロセスに指定した通貨換算パラメータを使用して更新されます。

各ユーザーが選択した通貨モードに関係なく、データの配布、解決および共有分析ワークスペースへの発行は、ビジネス・プロセス通貨で行われます。

詳細は、次の各項を参照してください。

データ収集テンプレートの生成: テンプレートの生成タスク

データ収集テンプレートは、データ収集プロセスの基礎になります。テンプレートの設定によって、収集されるデータ、ワークシートの外観および配布方法が決まります。

ビジネス・プロセスの範囲に応じて、ビジネス・プロセスに対する単一または複数のテンプレートの生成タスクを定義できます。たとえば、収益と費用を分離する場合は、「収益の生成」や「費用予算の生成」など、2つのテンプレートの生成タスクを備えた単一のビジネス・プロセスを設定できます。また、プロセスごとにテンプレートの生成タスクを設定して、2つのビジネス・プロセスを個別に実装することもできます。

データ収集テンプレートが生成されると、システムでは、データ収集ビューが作成されます。このビューには、テンプレート名と、ビジネス・プロセスの実行名と番号を連結した名前が指定されます。たとえば、テンプレート名が「Overhead Expenses」で、ビジネス・プロセスの実行が「Forecast 2005 001」の場合、データ収集ビューの名前は、「Overhead Expenses Forecast 2005 001」になります。

テンプレートに対してターゲットを使用可能にすると、システムでは、ターゲット・ビューも作成されます。このターゲット・ビューには、テンプレート名、「Target」指定およびビジネス・プロセスの実行名と番号を連結した名前が指定されます。たとえば、テンプレート名が「Overhead Expenses」で、ビジネス・プロセスの実行が「Forecast 2005 001」の場合、ターゲット・ビューの名前は、「Overhead Expenses Target Forecast 2005 001」になります。

テンプレートの生成タスクを定義する手順は、「テンプレートの生成タスクの定義」を参照してください。

データ収集テンプレートのレビュー

テンプレートの生成タスクの設定時に、「レビューを待機」オプションを選択した場合は、テンプレートが生成されてレビュー可能になると、通知が送信されます。この時点で、テンプレートのステータスは「レビュー保留」になります。

テンプレートのレビュー時に、レイアウトと書式の変更、データ選択の調整、インストラクションの入力、ワークシート名の編集およびワークシート発行に対するデッドライン日の設定を実行できます。テンプレートの生成タスクで「ターゲットを使用可能にしてください」オプションを選択した場合は、ターゲット・ビューのレイアウトと書式も調整できます。

注意: レビューでは、必ずしもなんらかの入力や変更が必要となるわけではありません。少なくともテンプレートを開き、レビューの完了を明示的に示す必要があります(次の手順のステップ4を参照)。この操作を実行しないと、テンプレートのステータスが「レビュー保留」のままになり、ワークシートを自動または手動で配布できません。

データ収集テンプレートをレビューする手順

注意: テンプレートが生成された後は、次の手順を実行する前に、ページ・ヘッダー領域で、「ビューのリフレッシュ」をクリックします。この操作によって、ログアウトして再度ログインしたことになり、テンプレートにアクセスできます。

  1. ビジネス・プロセスの「テンプレート」ページ(「管理」->「モニター」タブ->ビジネス・プロセスの「テンプレート」アイコン)にナビゲートします。

    「テンプレート: Business_Process_Name」ページが開き、ビジネス・プロセスのこの実行に対するデータ収集テンプレートがリストされます。

  2. レビューするテンプレートを識別し、「更新」アイコンをクリックします。

    Business_Process_Name: Template_Name」ページが開きます。

  3. 必要に応じてテンプレートを変更します。

    詳細は、「データ収集テンプレートの変更」を参照してください。

  4. レビューを完了した後は、任意のページで「レビューの完了」をクリックします。

    続行するかどうかを指定するプロンプトが表示されます。続行すると、レビュー・プロセスが完了し、「レビューの完了」が使用不可になります。

データ収集テンプレートの変更

テンプレートのレイアウトと書式の変更、データ選択の調整、参照データの追加、受取者へのインストラクションの入力、ワークシート名の編集およびワークシート発行に対するデッドライン日の設定を実行できます。テンプレートの生成タスクで「ターゲットを使用可能にしてください」オプションを選択した場合は、ターゲット・ビューに組み込まれたレイアウト、書式、ソート順および明細ディメンション・メンバーも調整できます。

注意: レビュー時(テンプレートの生成タスクで「レビューを待機」オプションが選択されている場合)にテンプレートを変更した場合は、配布されるワークシートに変更内容が反映されます。ただし、配布後にテンプレートを変更した場合、その変更内容が有効になるのは、ワークシートを再配布し、「上書き」オプションを選択している場合のみです。

データ収集テンプレートを変更する手順

  1. ビジネス・プロセスの「テンプレート」ページ(「管理」->「モニター」タブ->ビジネス・プロセスの「テンプレート」アイコン)にナビゲートします。

    「テンプレート: Business_Process_Name」ページが開き、ビジネス・プロセスのこの実行に対するデータ収集テンプレートがリストされます。

  2. 使用するテンプレートを識別し、「更新」アイコンをクリックします。

    Business_Process_Name: Template_Name」ページが開きます。

  3. 「適用」をクリックします。

  4. 必要に応じてテンプレートを変更します。

  5. 「適用」をクリックします。

詳細は、次の各項を参照してください。

データ収集テンプレートの変更: レイアウトの変更

レイアウト・ツールを使用して、テンプレートに関連付けられたワークシートのレイアウトを変更できます。次の機能を実行できます。

詳細は、「レイアウトの変更」を参照してください。

データ収集テンプレートの変更: 書式の指定

書式設定ツールを使用して、テンプレートに関連付けられたワークシート内の選択したセルの外観を変更できます。次の書式を指定できます。

詳細は、「書式設定ツールを使用した書式設定の指定」および「「セルのフォーマット」ページを使用した書式設定の指定」を参照してください。

データ収集テンプレートの変更: ディメンション・メンバーのソート

ソート・ツールを使用すると、テンプレートに関連付けられたワークシートに表示されるディメンション・メンバーの順序を変更できます。ディメンション・メンバーは、名前または階層でソートできます。行または列位置にディメンションがある場合は、ビューでソートすることもできます。

詳細は、「ディメンション・メンバーのソート」を参照してください。

データ収集テンプレートの変更: 選択の調整と参照データの追加

テンプレートに関連付けられたワークシートのディメンション・メンバーの選択を変更できます。「編集」をクリックして「選択の調整」ページにアクセスします。

詳細は、「「選択の調整」ページの使用」を参照してください。

データ収集テンプレートの変更: インストラクションの入力

テンプレートに関連付けられたワークシートを完了するためのインストラクションを受取者に提供できます。短いテキスト、拡張されたテキスト、予算または予測の手順と条件を説明した他のファイルへのリンクを入力できます。テンプレートに関連付けられたワークシートが配布されると、文書の上部に短いテキストと「詳細」リンクが表示されます。受取者が「詳細」をクリックすると、「インストラクション」ページが開き、拡張されたインストラクション・テキストとリンクが表示されます。

インストラクションを入力する手順

  1. 「インストラクション・テキスト」サブタブをクリックします。

    インストラクションを定義するためのフィールドが表示されます。

  2. 「短いテキスト」ボックスには、100文字以内で入力できます。

  3. 「長いテキスト」ボックスには、追加のテキストを4000文字以内で入力できます。

  4. 「リンク」領域では、1つ以上のファイルに対するハイパーリンクを提供できます。たとえば、ワード・プロセッサ・ファイル、スプレッドシート・ファイルまたはHTMLファイルへのリンクを提供できます。

    1. 「ラベル」列には、リンクのラベルを80文字以内で入力します。このラベルは、ユーザーがファイルにアクセスするためにクリックするテキストになります。

    2. 「URL」列には、リンクの完全なURLを1000文字以内で入力します。

    3. ハイパーリンクを追加する場合は、「別の行の追加」をクリックし、ステップ4-1と4-2を繰り返します。

      ハイパーリンクを削除する場合は、そのリンクの「削除」アイコンをクリックします。

  5. 設定を保存して作業を続行する場合は、「保存」をクリックします。

    設定を保存して終了する場合は、「適用」をクリックします。

データ収集テンプレートの変更: ワークシート・プロパティの設定

テンプレートに関連付けられたワークシートに表示する名前は変更できます。簡単な摘要とデッドライン日も入力できます。

名前を変更しない場合、ワークシート名は、テンプレートの生成タスクでテンプレートに指定した名前になります。摘要を入力しない場合、「テンプレート」ページには、テンプレート名のみが表示されます。デッドラインを入力しない場合は、受取者が参照する「ワークシート」リストにデッドラインは表示されません。

注意: ここで入力したデッドラインは、テンプレートの配布タスクまたは手動配布の過程で上書きできます。カスケード配布でのワークシート受取者は、部下への配布時に、独自のデッドラインを指定することもできます。

ワークシート・プロパティを設定する手順

  1. 「プロパティ」サブタブをクリックします。

  2. 「名称」ボックスには、テンプレートの新しい名前を680文字以内で入力できます。

  3. 「摘要」ボックスでは、テンプレートの摘要を入力または更新できます。

  4. 「デッドライン日」ボックスには、デッドライン日を入力できます。「カレンダ」アイコンをクリックして日付を選択するか、日付を入力します。

  5. 「適用」をクリックします。

データ収集テンプレートの変更: ターゲット・ビューの変更

テンプレートの生成タスクで「ターゲットを使用可能にしてください」オプションを選択した場合は、ワークシートにターゲット・ビューが組み込まれます。

ターゲットが使用可能なテンプレートをレビューする場合は、ターゲット・ビューに組み込むディメンション・メンバーを変更できます。ターゲット・ビューのレイアウト、書式およびソート順も変更できます。

ターゲット・ビューを変更する手順

  1. 「ターゲット」サブタブをクリックします。

    ターゲット・ビューが開きます。

  2. ターゲット・ビューに表示するディメンション・メンバーを変更するには、「編集」をクリックします。

    「選択の調整」ページが開き、このページでディメンション・メンバーの現在の選択を変更できます。

    詳細は、「「選択の調整」ページの使用」を参照してください。

  3. ターゲット・ビューのレイアウト、書式またはソート順を変更するには、ワークシート・ツールバーにある次のツールを使用します。

  4. 設定を保存して作業を続行する場合は、「保存」をクリックします。

    設定を保存して終了する場合は、「適用」をクリックします。

配布前のデータの入力

データを手動で作成し、独自の値を受取者に表示する場合は、配布前にそのデータをワークシートに入力する必要があります。

テンプレートの生成タスクで「レビューを待機」オプションを選択した場合は、テンプレートが自動的に配布される前にデータを入力できます。レビューを終了する前にワークシートを開き、データを入力して保存します。

テンプレートが以前に配布されている場合は、ワークシートにデータを入力し、「上書き」オプションを使用して手動でテンプレートを再配布できます。

注意: この説明でのデータとは、手動で作成したデータのみを指します。つまり、この説明は、ビジネス・プロセスの解決で初期化オプションの結果として自動的に移入されるデータには適用されません。

「レビューを待機」オプションの詳細は、「テンプレートの生成タスクの定義」の項にあるステップ9-5を参照してください。再配布の詳細は、「手動によるデータ収集テンプレートの配布」を参照してください。

配布前のターゲットの設定

テンプレートの生成タスクでターゲットを使用可能にした場合は、自分が所有しているセルより下位のセルにターゲット金額を入力できます。入力明細または計算明細にターゲットを設定できます。ロードされた明細にはターゲットを設定できません。

カスケード配布では、通常、管理者職責が実際のプロセスにターゲットを設定します。マネージャは、ターゲット金額を入力してから部下に配布します。ただし、直接配布の場合、またはカスケード配布の最初の受取者にターゲットを指定する場合は、ビジネス・プロセス所有者がターゲットを設定できます。

注意: レビューを終了する前にターゲットを入力し忘れた場合は、受取者がターゲットを受信するようにワークシートを再配布できます。

ターゲットには、勧告(ターゲットからの逸脱を許容する)または絶対(ターゲットからの逸脱を許容しない)として、それぞれ最大または最小金額を指定できます。ターゲット金額のみを入力して他の情報を指定しないと、Enterprise Planning and Budgetingでは、勧告のターゲットとみなします。ターゲットが最大か最小かは、Enterprise Performance Foundation内の明細ディメンション・メンバーに対する「プラス / マイナス・インディケータ」属性によって決まります。たとえば、収益明細は最小にデフォルト設定され、費用明細は最大にデフォルト設定されます。

データ所有権が、ターゲットを設定できるセルに影響を与える場合があることに注意してください。詳細は、「データ所有権によるワークシート配布とターゲット設定への影響」を参照してください。

ターゲットを設定する手順

  1. ビジネス・プロセスの「テンプレート」ページ(「管理」->「モニター」タブ->「テンプレート」)にナビゲートします。

  2. ターゲットを設定するテンプレートを識別し、「ターゲットの設定」をクリックします。

    「ターゲット」ページが表示されます。

  3. 1つ以上のセルにターゲット値を入力します。セルの入力には、オートフィル機能(「成長」、「増加」、「スプレッド」および「集計」)も使用できます。

    注意: デフォルトでは、新しく入力したターゲット値は勧告になります。ターゲット・タイプを変更するには、ステップ4に進んでください。

  4. ターゲット・タイプを次のように指定します。

    1. セル内をクリックし、ターゲット・ツールをクリックします。

      注意: 1つの行または列にある複数のセルに対してターゲット・タイプを指定するには、オプションを選択する前に行または列を選択してください。

    2. 「ターゲット・タイプ」ボックスでオプションを選択し、「進む」をクリックします。次のいずれかを選択できます。

      • 最小金額 - 勧告

      • 最小金額 - 絶対

      • 最大金額 - 勧告

      • 最大金額 - 絶対

        ターゲット・タイプを表す矢印が表示されます。

    3. 設定を消去するには、セル(1つまたは複数)を選択し、「消去」をクリックします。

  5. 別のページにターゲット値を入力するには、1つ以上のディメンション選択を変更し、すべてのディメンション選択ボックスの右側にスクロールして、「進む」をクリックします。

  6. 設定を保存して作業を続行する場合は、任意のページで「保存」をクリックします。

    設定を保存して終了する場合は、「適用」をクリックします。

データ収集テンプレートの配布: テンプレートの配布タスク

テンプレートの配布タスクでは、ワークシートを自動的に配布します。自動配布を実装するには、ビジネス・プロセスのタスク・リストで、テンプレートの生成タスクの後にテンプレートの配布タスクを組み込む必要があります。

テンプレートの配布タスクは必須ではありません。特定のテンプレートを常に手動で配布するように選択できます。

注意: テンプレートの生成タスクで「レビューを待機」オプションを選択した場合は、レビューに完了のマークが付けられるまで、テンプレートの配布タスクは実行されません。詳細は、「データ収集テンプレートのレビュー」を参照してください。

テンプレートの配布タスクを定義する手順は、「テンプレートの配布タスクの定義」を参照してください。

手動によるデータ収集テンプレートの配布

手動配布は、指定したユーザーにデータ収集テンプレートを一時的に配布する場合に使用します。また、以前に配布したテンプレートを再配布する場合にも使用します。

特定の状況では、手動配布をテンプレートの標準配布方法にする場合があります。この方法を選択する場合は、ビジネス・プロセスのタスク・リストで、テンプレートに対するテンプレートの配布タスクを除外してください。

以前に配布したテンプレートを配布すると、既存のワークシートが置換されます。配布プロセスの一部として、既存のワークシート内のデータとパーソナライズの処理方法を指定できます。

データ収集テンプレートを手動で配布する手順

  1. ビジネス・プロセスの「テンプレート」ページ(「管理」->「モニター」タブ->「テンプレート」)にナビゲートします。

  2. 配布するテンプレートを識別し、「テンプレート」アイコンをクリックします。

    「テンプレート: Template_Name」ページが開きます。

  3. 「配布」アイコンをクリックします。

    「テンプレートの配布: Template_Name」ページが開きます。

    注意: プロセス実行のステータスが「発行済」または「共有へ発行」の場合は、「配布」アイコンを使用できません。レビューが保留中の場合も使用できません。

  4. 「ワークシート受取者」領域で、テンプレートによって生成されたワークシートを受信するユーザーを指定します。ユーザーを追加する場合は、「追加」をクリックします。

  5. 「配布オプション」領域で、受取者がワークシートを発行するデッドラインを指定できます(オプション)。「カレンダ」アイコンをクリックして日付を選択するか、日付を入力します。

    配布を受信するユーザーは、このデッドラインを「ワークシート」リストで参照します。

  6. 「メッセージ」ボックスに、テンプレートによって生成されたワークシートが受取者に配布されたときに表示される通知のテキストを入力します。

  7. 「上書きオプション」領域を使用して、配布によって受取者のワークシートに与える影響を指定します。

  8. 「適用」をクリックします。

ワークシート発行のレビュー: 承認および否認

配布先の各受取者が自分のワークシートを発行すると、配布元に通知が送信されます。ワークシートに対するテンプレートの生成タスクで、カスケード配布または「要承認」オプション付きの直接配布を指定した場合は、配布元が発行を承認または否認する必要があります。承認が必要な直接配布の場合は、ビジネス・プロセス所有者が承認者になります。カスケード配布の場合は、各配布レベルで承認が行われ、ビジネス・プロセス所有者が最終承認者となる必要があります。

注意: 承認者は、承認前にデータを編集できません。承認者が実行できるのは、発行に対する承認または否認のみです。

発行が承認されると、入力レベルのデータ(入力されたすべてのアノテーションを含む)が配布元のワークシートにマージされ、ビジネス・プロセスの解決で指定されたとおりに再計算されます。ワークシートのステータスは「承認」に設定されます。発行が承認されない場合は、ステータスが「否認」に設定され、新規の発行が可能になります。承認または否認の通知が発行者に送信されます。

ビジネス・プロセス所有者のレビュー・プロセスも同様です。最初の配布先である各受取者が自分のワークシートを発行すると、ビジネス・プロセス所有者に通知されます。ワークシートは、開いてデータをレビューできます。カスケード配布または承認が必要な直接配布で配布されたワークシートの場合は、発行を承認または否認できます。入力レベルのセルの承認済データは、ビジネス・プロセス所有者のワークシートにマージされ、ビジネス・プロセスの解決で指定されたとおりに再計算されます。承認が不要な直接配布の場合は、発行されたデータを表示できます。ただし、ワークシートの承認または否認はできず、データはビジネス・プロセス所有者のワークシートにマージされません。

ビジネス・プロセス所有者としてワークシートをレビューする手順

  1. ビジネス・プロセスの「テンプレート」ページ(「管理」->「モニター」タブ->「テンプレート」)にナビゲートします。レビューするワークシートのテンプレートを識別し、「テンプレート」アイコンをクリックします。

    または、「ワークシート」ページ(「文書」->「ワークシート」タブ)を使用できます。

  2. レビューするデータのワークシートを識別し、ステータスのハイパーテキストをクリックします。ステータスは「発行済」であることが必要です。

    ワークシートの「ステータス」ページが開きます。

  3. 「すべて」をクリックすると、部下のワークシートのステータスが表示されます。ユーザー名を入力したり、ユーザーを検索できます。また、ステータス別に表示を限定することもできます。

  4. レビューするワークシートのユーザーを識別し、「レビュー」アイコンをクリックします。

    「ワークシートのレビュー: Name_of_Worksheet」ページが開きます。

  5. 発行に承認が必要な場合、承認するには「承認」を、否認するには「否認」をクリックします。

  6. ステップ5で「否認」を選択した場合は、注釈を入力します。注釈テキストは、ユーザーのホームページに表示される否認通知に表示されます。

発行前のデータの編集

承認済発行の入力レベルのデータはワークシートにマージされます。ワークシートを発行する前に、データを編集できます。

通常のデータ編集と「What-If分析」に加えて、データ値を上書きできます。ただし、これらの編集は発行者には表示されません。

注意: 編集機能を使用できるのは、承認が必要なワークシートに対してのみです。承認が不要な発行済のワークシートのデータは表示できますが、編集はできません。

共有分析ワークスペースへの発行: データ収集プロセスの終了

テンプレートに対して発行の管理タスクが実行されると、データ収集プロセスが終了します。発行の管理タスクによって、共有分析ワークスペースに発行されるデータ用のデータ収集テンプレートが1つ以上指定されます。

カスケード配布または承認が必要な直接配布の場合は、ビジネス・プロセス所有者がテンプレートを正常に発行した後、発行の管理タスクが実行されます。承認が不要な直接配布の場合は、すべての受取者が自分のワークシートを発行するか、ビジネス・プロセス所有者がテンプレートを発行すると、発行の管理タスクが実行されます。

発行の管理タスクを定義する手順は、「発行の管理タスクの定義」を参照してください。

注意: テンプレートを発行するためには、ビジネス・プロセス所有者に、入力セルに対する書込みアクセス権が明示的に付与されている必要があります。

承認が不要な直接配布では、すべての受取者が自分のワークシートを発行すると、発行の管理タスクが実行されます。一部の受取者が自分のワークシートを発行しなかった場合は、ビジネス・プロセス所有者がテンプレートを発行すると、発行の管理タスクが実行されます。

正常な発行によって、共有分析ワークスペースのデータが更新されます。データの更新時にログインしたユーザーは、ページの上部にある「ビューのリフレッシュ」をクリックすると、更新されたデータを表示できます。

テンプレートを発行する手順

  1. 「テンプレート」ページ(「管理」->「モニター」タブ->「テンプレート」アイコン)にナビゲートします。

  2. 発行するテンプレートを識別します。

  3. 「発行」アイコンをクリックします。

テンプレートとワークシートのステータスの監視

ビジネス・プロセスの所有者は、ビジネス・プロセスのデータ収集テンプレートのステータスを監視できます。基礎となるワークシートのステータスを表示することもできます。

注意: 次のプロセスは、「管理」->「モニター」パスを使用してワークシートのステータスを表示する方法について説明しています。「文書」タブを使用して、基礎となるワークシートのステータスを表示することもできます。詳細は、「ワークシートのステータスの表示」を参照してください。

データ収集テンプレートのステータスを監視する手順

  1. ビジネス・プロセスの「テンプレート」ページ(「管理」->「モニター」タブ->「Business_Process_Name」->「テンプレート」)にナビゲートします。

  2. そのビジネス・プロセスの「テンプレート」アイコンをクリックします。

  3. 「テンプレート: Business_Process_Name」ページが開き、ビジネス・プロセスに関連付けられたテンプレートがリストされます。「ステータス」列には、各テンプレートのステータスが表示されます。テンプレートのステータス指定は次のとおりです。

  4. 基礎となるワークシートのステータスを表示するには、ステータスのハイパーテキストをクリックします。

    「ステータス」ページが開きます。

    当初の表示は、ビジネス・プロセス所有者のワークシートと、配布先の各個人のワークシートに関する情報に限定されています。カスケード配布で部下のステータス情報を表示するには、「ユーザー」ボックスにユーザー名を入力して「進む」をクリックします。

    注意: プロセス実行のステータスが「完了」、「警告ありで完了」または「エラー」の場合、ステータス情報は使用できません。