Oracle Profitability Managerユーザーズ・ガイド リリース12 E06004-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章のトピックは、次のとおりです。
マッピング・ルールは、損益計算書と貸借対照表の各項目を割り当てるための計算を実行して、活動レート、直接費および活動原価への原価計算対象マッピングを可能にします。
マッピング・ルールを使用して、次の操作を実行します。
異なるコスト・センター、勘定体系または製品間におけるデータの移動
詳細な分析のために使用する暫定データ・ポイントの生成
活動と原価計算対象の関連付け
費用と原価計算対象の関連付け
統計ドライバに基づくコスト・センターへの原価配分
参照値に基づくレートの参照および残高の更新
異なるディメンション値への残高の組替え
マッピング・ルールを定義する前に、次のタスクを実行する必要があります。
FEM_BALANCES表が収益性マネージャ元帳タイプに分類されていることを確認します。ABM機能を使用する場合、このFEM_BALANCES表は、ABM元帳タイプとしても分類されている必要があります。
マッピング・ルールで使用する勘定表または取引表が、有効な分類である「顧客勘定収益性表」または「取引収益性表」のいずれかに登録されていることを確認します。さらに、データをロードするためには、勘定表または取引表が「クライアント・データ表」としても分類されている必要があります。分類が処理に与える影響については、「マッピング・ルールの処理」を参照してください。
表の登録では、各表に対してマッピング入力/出力列が指定されていることを確認します。これらの列は、登録が完了してマッピング・ルールで使用されると変更できなくなります。これは、既存のルールでは、削除した列の参照や追加した列の表示ができないためです。処理ルールの作成を開始する前に、必要なすべてのマッピング列が配置されていることを確認してください。詳細は、「マッピング用の入力列および出力列の指定」を参照してください。
「統計抽出」マッピング・ルール・フォーミュラ・タイプは、ソース表に結合された参照表を使用します。適切な統計が収益性マネージャ管理者職責またはABM付き収益性マネージャ管理者職責のユーザーによって設定されていることを確認する必要があります。詳細は、「マッピング・ルール・フォーミュラ・タイプ: 統計抽出」および「統計定義の使用」を参照してください。
一般的な設定情報は、「収益性マネージャの設定について」を参照してください。
この項では、マッピング・エンジンによるマッピング・ルールの処理方法を説明します。
マッピング・ルールの処理は、表分類タイプによって異なります。
FEM_BALANCESをソースおよびターゲットとして使用するルールは、ソース基準と一致するすべての行を取得してルール・フォーミュラに渡します。これによって、「借方/貸方」セクションのディメンション指定に従って、FEM_BALANCESに新規行が作成されます。これらの新規行には、CREATED_BY_REQUEST_ID値が指定されます。この値は、発行時にルールに割り当てられたコンカレント・マネージャ処理の要求IDと等しい値です。マッピング・エンジンは、FEM_BALANCES表を行ごとに処理します。
ソースとターゲットの両方が勘定タイプまたは取引タイプの場合、マッピング・ルールの処理は、選択したフォーミュラ・タイプに応じて異なります。「割当の単純ソース」および「フィールド」タイプのフォーミュラは、勘定表の行を更新します。新規行は作成されません。この操作は、多くの場合、マッピング・エンジンでバルクSQL文を使用して処理できます。「残高に転記」オプションが「借方/貸方」に適用されている場合(「借方および貸方」を参照)は、ターゲット表にバルクSQL操作を適用することはできません。行が更新されると、LAST_UPDATED_BY_REQUEST_ID列は、発行時にマッピング・ルールに割り当てられたコンカレント・マネージャ処理の要求IDに更新されます。
勘定タイプおよび取引タイプのソースとターゲットが異なる場合は、ID_NUMBER、DATASET_CODE、CALENDAR_PERIOD_IDおよびLEDGER_ID列のすべてでターゲット表と一致するソース行のみが処理されます。これらの列が一致している場合は、勘定表から対応する取引表にマップできますが、取引行は取引ID列によってさらにコード化されます。したがって、勘定表によって取引表を更新するときは、ターゲット行の借方(または貸方)に取引IDを指定する必要がある場合があります。
マッピング・エンジンは、「元帳ID」属性設定に応じて、FEM_BALANCESの1行以上に残高値を書き込みます。
元帳ID入力通貨使用可能フラグが「Yes」つまりTrue値の場合、新規行の残高値は、入力済残高列および機能残高列(XTD_BALANCE_EおよびXTD_BALANCE_F)の両方に書き込まれます。
元帳ID入力通貨使用可能フラグが「No」つまりFalse値の場合は、エンジンによって、残高値が機能残高列(XTD_BALANCE_F)のみに書き込まれます。
エンジンは、CURRENCY_TYPE_CODE = Translatedに指定された行を無視します。CURRENCY_TYPE_CODE = Enteredの行のみ処理します。
FEM_BALANCES列の詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』を参照してください。
ルール・セットを作成することにより、指定した順でマッピング・ルールのグループを実行できます。ルールの順序番号を使用してルールを順序付けできます。
詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「ルール・セット定義設定の更新」を参照してください。
同一の値に対して2つ以上の順序番号を設定している場合、マッピング・エンジンにより、より効果的なメソッド(Oracle Financial Services Applications リリース4.5では「単一パス」として知られるメソッド)を使用してルールの実行が試行されます。この状況のもとで、マッピング・エンジンは、ルール内のソース表を、適用された選択条件に対して比較します。ルールのWHERE句が同一の場合、マッピング・エンジンはソース・データを一回読み込み、ルール・フォーミュラをターゲット・データ・セットに同時に適用して、処理を速めます。ルールに適用された条件が異なる場合、エンジンはルールを順に実行します。
マッピング・ルールを作成する手順は、次のとおりです。
「ビジネス・ルール」->「マッピング」の順にナビゲートします。
「マッピング・ルール」ページが開きます。
「作成」をクリックします。
「マッピング・ルールの作成」ページが開きます。
ルールを識別し、ユーザー・アクセスを指定します。
フォルダを選択します。
名称を入力します。
(推奨)摘要を入力します。
他のユーザーがこのルールにアクセスする際のタイプ(「読取りおよび書込み」または「読取り専用」)を選択します。
「続行」をクリックします。
マッピング定義の作成ページが開きます。
ルール・バージョンを識別し、フォーミュラ・タイプを選択します。
バージョン名を入力します。
有効開始日を指定します。
有効終了日を指定します。
(推奨)摘要を入力します。
使用するフォーミュラのタイプとして、「割当の単純ソース」、「調整」、「フィールド」、「ディメンション別」、「配分率」または「統計抽出」を選択します。これらのオプションの詳細は、「マッピング・ルール・フォーミュラ・タイプ」を参照してください。
FEM_BALANCESがターゲット表のルールに対してビジュアル・トレースを使用可能にするには、「貢献の追跡」をクリックします。詳細は、「「貢献の追跡」オプション」および「貢献の追跡の結果表示」を参照してください。
「終了」をクリックします。
「フォーミュラ詳細」ページが開きます。
「初期データ・ソース」領域で、ソース・データの表と列を指定します。使用可能なソースは、ステップ5で選択したフォーミュラ・タイプによって異なります。オプションで、データをフィルタリングするための条件を指定できます。
フォーミュラ・タイプの詳細は、「マッピング・ルール・フォーミュラ・タイプ」を参照してください。条件の詳細は、「マッピング・ルールに対する条件の指定」を参照してください。
フォーミュラを作成します。算術演算子とコンポーネントを挿入できます。使用可能なコンポーネントは、ステップ5で選択したフォーミュラ・タイプによって異なります。必要に応じて、カッコを使用して演算の優先を設定します。フォーミュラのテキスト表現を更新するには、「フォーミュラのリフレッシュ」をクリックします。
詳細は、「フォーミュラの作成」を参照してください。
フォーミュラ方法として「配分率」または「ディメンション別」を選択した場合は、「フォーミュラ中の終了オペランド」領域を使用して、データが配分されるターゲット表と行を指定します。「更新」アイコンをクリックして、ディメンション・コンポーネント、およびデータをフィルタリングするための条件を指定します。「配分率」方法を選択した場合は、各ディメンションの配分率詳細も指定します。
フォーミュラ方法として「統計抽出」を選択した場合は、この領域を使用して統計を選択します。
詳細は、「マッピング・ルール・フォーミュラ・タイプ: 配分率」および「マッピング・ルール・フォーミュラ・タイプ: 統計抽出」を参照してください。
「借方/貸方」セクションを使用して、ルールの処理時にレコードをFEM_BALANCES表に対して転記または更新する方法を指定します。勘定表または取引表に関するルールの場合は、「残高に転記」機能を使用して監査証跡を提供できます。
注意: 借方または貸方の「選択」ボックスが選択されていない場合、関連する借方または貸方はマッピング・ルールによって出力されません。
詳細は、「借方および貸方」を参照してください。
「適用」をクリックします。
マッピング・ルールを定義するときは、フォーミュラ・タイプを指定します。次の表に、マッピング・ルール・フォーミュラ・タイプの要約を示します。詳細は、「注釈」列のリンクをクリックしてください。また、参照されている表と有効なEPF表分類の関連については、要約表の後のキーを参照してください。
フォーミュラ・メソッド | 初期データ・ソース | ドライバ/終了オペランド | 借方/貸方ターゲット | 注釈 |
割当の単純ソース | FEM_BALANCES 勘定表 取引表 | FEM_BALANCES 勘定表 取引表 | 勘定および取引表のみのフィールドも含めることができます。 「マッピング・ルール・フォーミュラ・タイプ: 割当の単純ソース」を参照してください。 | |
調整 | FEM_BALANCES | ソースは定数です。 「マッピング・ルール・フォーミュラ・タイプ: 調整」を参照してください。 | ||
ディメンション別 | FEM_BALANCES | FEM_BALANCES | FEM_BALANCES | ソースとフィールド/ドライバは、同一表である必要があります。 「マッピング・ルール・フォーミュラ・タイプ: ディメンション別」を参照してください。 |
フィールド | 勘定表 取引表 | 勘定表 取引表 | 勘定表 取引表 | ソースとフィールド/ドライバは、同一表である必要があります。 「マッピング・ルール・フォーミュラ・タイプ: フィールド」を参照してください。 |
配分率 | FEM_BALANCES 勘定表 取引表 | FEM_BALANCES 勘定表 取引表 | FEM_BALANCES 勘定表 取引表 | 勘定および取引表のみのフィールドも含めることができます。 ドライバとターゲットは、同一表である必要があります。 「マッピング・ルール・フォーミュラ・タイプ: 配分率」を参照してください。 |
統計抽出 | FEM_BALANCES 勘定表 取引表 | FEM_BALANCES 統計表 | FEM_BALANCES 勘定表 取引表 | ドライバは「統計」として分類される必要があります。 勘定および取引表のみのフィールドも含めることができます。 「マッピング・ルール・フォーミュラ・タイプ: 統計抽出」を参照してください。 |
次のリストに、要約表にある名称と、それに関連する公式のEPF表分類を示します。
要約表での表示 | EPF表分類 |
---|---|
FEM_BALANCES表 | 収益性マネージャ 元帳 アクティビティ 管理元帳 |
勘定表 | 顧客勘定収益性表 |
取引表 | 取引収益性表 |
「割当の単純ソース」方法を使用すると、単純な係数計算を実行できます。たとえば、「割当の単純ソース」方法を使用して、勘定表からFEM_BALANCES表に、または取引表から勘定表に残高を累計できます。また、勘定表の行にまたがる計算を作成できます。
「割当の単純ソース」方法のソースは、FEM_BALANCES表、勘定表または取引表の列のいずれかです。「初期データ・ソース」領域で、次の手順を実行します。
「更新」をクリックして、表および列を選択し、データをフィルタリングするための条件を指定します。
「ソースの表示」をクリックして、ソース行を表示します。「ソースの表示」ページには、表内で一致するすべての行が表示されます。この表では、アプリケーション作業環境設定で、条件に組み合せて指定したパラメータ(「元帳」、「カレンダ期間」および「データセット・グループ」、指定有効日の使用)が使用されます。
借方および貸方を設定します。詳細は、「借方および貸方」を参照してください。
「調整」方法を使用すると、残高をFEM_BALANCES表に転記できます。「調整」タイプでは、実行するルールごとにFEM_BALANCES表に単一行が作成され、出力に複数の行は作成されません。このタイプは、調整が必要な場合および監査証跡が必要な場合に使用します。この方法は、通常、消込残高を作成したり、他のビジネス事由によってデータを調整する場合に使用します。
「調整」方法のソースは、残高値または定数です。「借方/貸方」セクションですべてのディメンション・メンバー値を指定する必要があります。「ソースと同じ」オプションはありません。通常、調整値が適用されるのは、借方または貸方のいずれかのみです。
「ディメンション別」方法を使用すると、FEM_BALANCES表の残高とレートの間で計算を実行できます。通常、残高とレートのディメンションは、「財務要素」値のみが異なります。「ディメンション別」方法では、他のすべてのディメンションが照合されるため、2つの財務要素ID値を指定して照合できます。たとえば、この方法を使用すると、標準加重移送チャージの貸方計算を実行したり、資本コストを生成できます。
注意: Performance Analyzerバージョン4.5では、「ディメンション別」方法はリーフ別と呼ばれていました。
「ディメンション別」フォーミュラ・タイプのソースはFEM_BALANCES表です。「初期データ・ソース」領域で、次の手順を実行します。
「更新」をクリックして、データをフィルタリングするための条件を指定します。行を挿入し、定数または見越計上マクロ値を使用してフォーミュラを変更します。たとえば、定数で乗算できます。
「ソースの表示」をクリックして、ソース行を表示します。「ソースの表示」ページには、表内で一致するすべての行が表示されます。この表では、アプリケーション作業環境設定で、条件に組み合せて指定したパラメータ(「元帳」、「カレンダ期間」および「データセット・グループ」、指定有効日の使用)が使用されます。
「ディメンション別」フォーミュラ・タイプのドライバ・セットは、FEM_BALANCES表のディメンション列で指定されます。「フォーミュラ中の終了オペランド」領域で、次の手順を実行します。
「更新」をクリックして、ディメンション列を選択し、値を指定します。
「ドライバの表示」をクリックして、「ディメンション別」で指定した単一のディメンション条件、およびソースで指定したディメンション条件に一致する行を表示します。
借方および貸方を設定します。詳細は、「借方および貸方」を参照してください。
「フィールド」方法を使用すると、勘定表または取引表の複数の列にわたる1つの行に対して演算を実行できます。通常、この方法は、勘定科目および取引の詳細な計算を実行するために使用します。たとえば、この方法を使用すると、勘定科目の残高列またはレート列間での計算を定義できます。
「フィールド」フォーミュラ・タイプのソースは、勘定表または取引表の列です。「初期データ・ソース」領域で、次の手順を実行します。
「更新」をクリックして、表および列を選択し、データをフィルタリングするための条件を指定します。
フィールド行にある「更新」をクリックし、フォーミュラで値リストから使用し、また初期データ・ソースの「フィールド」部分で使用する、表名および特定の列を選択します。通常、フィールド部分には、初期データ・ソース内の同一の表が使用されます。l
「ソースの表示」をクリックして、ソース行を表示します。「ソースの表示」ページには、表内で一致するすべての行が表示されます。この表では、アプリケーション作業環境設定で、条件に組み合せて指定したパラメータ(「元帳」、「カレンダ期間」および「データセット・グループ」、指定有効日の使用)が使用されます。
借方および貸方を設定します。詳細は、「借方および貸方」を参照してください。
「配分率」方法では、「初期データ・ソース」条件で指定された残高を、パーセントまたは合計に対するパーセントに基づいて、指定した一連のターゲット行に配分します。たとえば、このフォーミュラ・タイプを使用すると、サポートするためのコール数などの統計に基づいて、元帳の「サポート部門」の費用を複数の事業部門に配分できます。
初期データ・ソースと配分率セットの両方がFEM_BALANCES表にある場合は、配分率ルールを使用して、初期データ・ソースとパーセント・セットの間で算術演算を実行できます。これによって、配分率ルールは、柔軟な「ディメンション別」タイプのルールと同様に動作します。ただし、ディメンション別ルールは、1つのディメンション値によってのみ変化しますが、配分率セットには、そのセットに含めるデータのディメンションに関する制限はありません。
注意: Performance Analyzerバージョン4.5では、「配分率」方法の機能は「配分率」を使用して実行され、照合ディメンションによる配分率は、リーフ別配分を使用して実行されていました。また、ABMでは、ソース勘定とマッピング・ルールが1対1の関係であることが要求されましたが、これは不要になりました。1つのマッピング・ルールで一連の勘定科目を選択でき、照合ディメンションを使用することによって、残高を適切なターゲット勘定に自動配分できるようになりました。
「配分率」フォーミュラ・タイプのソースは、FEM_BALANCES表、勘定表または取引表の行のいずれかです。「初期データ・ソース」領域で、次の手順を実行します。
「更新」をクリックして、表および列を選択し、データをフィルタリングするための条件を指定します。
「ソースの表示」をクリックして、ソース行を表示します。「ソースの表示」ページには、表内で一致するすべての行が表示されます。この表では、アプリケーション作業環境設定で、条件に組み合せて指定したパラメータ(「元帳」、「カレンダ期間」および「データセット・グループ」、指定有効日の使用)が使用されます。
配分用のターゲット・セットは、FEM_BALANCES表、勘定表または取引表の行のいずれかです。「フォーミュラ中の終了オペランド」領域で、次の手順を実行します。
「更新」をクリックして、表および列を選択し、データをフィルタリングするための条件を指定し、パーセント・ディメンション詳細を指定します。
借方または貸方に配分率を適用するかどうかを決定し、適切なラジオ・ボタンを有効にします。
「パーセント・ディメンション詳細」について、次の中から1つ以上を選択します。
配分率: ターゲット行へのソース金額の配分に使用するディメンションを1つ以上選択します。
照合ディメンション: ソースからターゲット・セットにディメンション値を照合して、配分率ディメンションのセットのターゲット行に配分するための照合ディメンションを1つ以上選択します。照合ディメンションの値はソースからパーセント・セットに照合され、「借方/貸方」に渡されます。
組替された照合ディメンション: これは「照合ディメンション」の機能に類似していますが、照合ディメンションの値は「借方/貸方」で組み替えることができます。
不適用: パーセント・セットを決定する際にディメンションを使用しないことを示します。
注意: 「配分率」には、1つ以上のディメンションを設定する必要があります。
配分率の計算方法を指定します。
「ドライバの表示」をクリックすると、表と条件を指定したパーセント・セットに一致する行がアプリケーション作業環境設定に従って表示されます。これらの行が、配分計算で使用される一連の行となります。
借方および貸方を設定します(「借方および貸方」の項の説明を参照)。
詳細は、「例: 配分率ルールの定義」を参照してください。
「統計抽出」フォーミュラ・タイプを使用すると、統計参照表に格納されている1つ以上の統計値または参照値を四則演算することで、ソース・データを処理できます。たとえば、この方法で資本割当係数を使用して、資本を組織内の製品に割り当てることができます。
注意: 「統計抽出」方法の機能は、Performance Analyzerバージョン4.5の表ID(係数参照)および参照表IDと同じです。
「統計抽出」フォーミュラ・タイプのソースは、FEM_BALANCES表、勘定表または取引表の列のいずれかです。統計は統計表の列に格納されています。この統計は、収益性マネージャ管理者職責またはABM付き収益性マネージャ管理者職責のユーザーによってターゲット表にマップされた統計です。詳細は、「統計の作成」を参照してください。
「初期データ・ソース」領域で、次の手順を実行します。
「更新」をクリックして、表および列を選択し、データをフィルタリングするための条件を指定します。
「ソースの表示」をクリックして、ソース行を表示します。「ソースの表示」ページには、表内で一致するすべての行が表示されます。この表では、アプリケーション作業環境設定で、条件に組み合せて指定したパラメータ(「元帳」、「カレンダ期間」および「データセット・グループ」、指定有効日の使用)が使用されます。
「フォーミュラ中の終了オペランド」領域で、次の手順を実行します。
使用する算術演算子を指定します。
「更新」をクリックして、統計を選択します。使用可能な統計は、「初期データ・ソース」で指定した表にマップされた統計です。
「ドライバの表示」をクリックして、結合詳細を表示します。
借方および貸方を設定します。統計表に参照があるソース・セットの行は更新されますが、参照がない行はスキップされます。詳細は、「借方および貸方」を参照してください。
フォーミュラは、開始オペランドと終了オペランドの2つのセクションに分割されています。開始オペランド・セクションのフォーミュラは変更できますが、終了オペランドは常に開始オペランドに対して全体で適用されます。
フォーミュラの作成時には、行を追加したり、演算子やコンポーネントを挿入します。使用可能な算術演算子は、加算(+)、乗算(*)、減算(-)および除算(/)です。使用可能なコンポーネントは「初期データ・ソース」での選択によって異なりますが、次のコンポーネントがあります。
定数: ソース行から作成するフォーミュラで使用できる定数値を指定します。
フィールド: 勘定表または取引表がソースのフォーミュラに含めるフィールドを1つ以上指定します。
見越基準: ソース行に対して適用するフォーミュラに含める見越基準を指定します。
フォーミュラ内の演算順序を明示的に設定するには、カッコを使用します。1つ以上のカッコを使用してルールを開始する場合、その次の演算は条件である必要があります。
マッピング・ルールの「借方/貸方」セクションでは、ルールの実行時に転記または更新されるレコードを定義します。
FEM_BALANCES表で実行されるマッピング・ルールでは、勘定科目残高の増減に関して標準的な会計ルールに従っています。生成された残高値の符号は、システム・プロファイル・オプションで設定する「FEM: 符号方法」の符号設定と、ソース・データの勘定科目ディメンションの「拡張勘定タイプ」属性の組合せによって決まります。たとえば、行の勘定タイプが「収益」のときに、ターゲット残高を増加する場合は、ルールの「貸方」部分を更新し、ターゲット行のディメンションを設定します。これによって、ルールの「借方」部分で相殺が発生します。ただし、FEM_BALANCES表の残高の実際の符号は、設定された符号方法によって異なります。次のように処理されます。
絶対方法の場合、収益タイプの勘定残高100が10増加すると、貸方は110になります。
GAAP標準方法では、同等の収益タイプの残高-100は、-10増加して、貸方が-110になります。マッピング・エンジンでは、勘定および取引ターゲット表を資産と同様に処理します。
注意: 符号方法の設定については、「符号方法の設定」を参照してください。
ターゲット行の「借方/貸方」ディメンション値を組み替える機能は、表タイプに依存しています。FEM_BALANCES表の場合は、すべてのディメンションを指定するか、ソースと同じままにできます。勘定表および取引表の場合は、ディメンションを指定できません。
特定の行を更新対象にするために、取引表の「借方/貸方」行には特定の処理キー列のみ指定できます。これによって、取引固有のディメンションのターゲットに条件を適用できます。この機能は、上位レベルの総計表に取引ディメンション値が保存されないため、FEM_BALANCES表または勘定表から取引表の行に割り当てる配分率フォーミュラでは重要です。また、取引ディメンションの借方または貸方にフィルタを指定することによって、ターゲット・データセット内の特定の取引ディメンション値をターゲットにすることができます。
借方または貸方の「更新」アイコンをクリックして、デフォルトを変更します。オプションは次のとおりです。
ソースと同じ: ソース行のディメンションを保持します。
値: ディメンションの新しいメンバー値を参照および指定します。
通貨の場合は、「ソースと同じ」、「機能通貨」(デフォルト通貨)、または特定の通貨値を選択できます。元帳の通貨が機能通貨のみの場合、その通貨の指定は無視されます。
注意: 「配分率」フォーミュラ・タイプの場合は、最低1つのディメンションが「配分率」として識別される必要があり、そのディメンション値は「借方/貸方」領域で変更できません。照合ディメンションによる配分率フォーミュラ・タイプの場合は、「組替された照合ディメンション」を選択しないかぎり、一致したディメンションは一致ディメンションとして識別されます。この場合、組み替えられたディメンションについては、特定のディメンション値を選択します。
ターゲット表が勘定表または取引表の場合は、「残高に転記」オプションを選択できます。このオプションを選択すると、勘定表または取引表に対する更新をFEM_BALANCES表に反映できるため、監査証跡を提供できます。ターゲットの行セットに対する更新の合計はディメンション別に累計されて、FEM_BALANCES表に転記されます。「残高に転記」オプションを使用すると、すべての残高マッピング出力列が借方または貸方に表示されます。
注意: FEM_BALANCES表の処理キーに含まれる各ディメンション列に対して値を指定する必要があります。値は、ソースと同じままにするか、指定することもできます。FEM_BALANCES表と勘定表の処理キーは異なることに注意してください。たとえば、財務要素ID列は勘定表に移入されません。この場合、「ソースと同じ」オプションに依存できないため、残高表がターゲットの場合は借方に財務要素IDを指定する必要があります。
「残高に転記」を実装する際は、追加データの転記に必要な追加処理を検討し、それに伴う実行時間を予測してください。
「残高に転記」オプションを使用するマッピング・ルールでは、特別なチューニング・オプション設定が必要です。管理機能へのアクセス権限があるユーザーは、次の設定を定義する必要があります。
コミット頻度: 0(ゼロ)より大きい任意の値に設定
配列サイズ行: 1に設定
チューニング・オプションの定義は、マッピング・ルールの作成後、ただし実行前に行う必要があります。
「残高に転記」オプションを使用するマッピング・ルールに対してチューニング・オプションを設定する手順は、次のとおりです。
「管理」->「チューニング・オプション」の順にナビゲートします。
「チューニング・オプションの処理」ページで、「作成」をクリックします。
「チューニング・オプション: 割当レベル」ページが開きます。
「ルール・タイプ」ボックスで、「マッピング・ルール」を選択します。
「ルール名」ボックスで、チューニング・オプションを設定するルールを選択します。
「続行」をクリックします。
「チューニング・オプションの更新」ページが開きます。
「複数処理」セクションで、「更新」をクリックします。
「コミット頻度」を0(ゼロ)より大きい値に設定します(デフォルトは25000)。
「配列サイズ行」を1に設定します。
「次」をクリックします。
データ・スライス列の設定をそのまま使用するか、変更します。
「適用」をクリックします。
詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』またはオンライン・ヘルプを参照してください。
FEM_BALANCES表内でマッピングが発生した場合は、「貢献の追跡」オプションを使用して、ルールの実行後にデータを残高のソースまでトレースできます。貢献の追跡は、主に、1行または数行から多数の子行に原価を配分する配分率ルールのトレースに使用しますが、残高が転記される他のマッピング・フォーミュラ・タイプでも使用できます。
注意: 「貢献の追跡」が完全にサポートされるためには、次の条件が満たされている必要があります。
入力および出力表の両方がLEDGER表。
マッピング・ルール・タイプが、「配分率」または「割当の単純ソース」のいずれか。
「配分率」の場合、フォーミュラはソース * パーセントに、「割当の単純ソース」の場合、フォーミュラはソース * または / 定数にする必要があります。
貢献を追跡するには、フォーミュラ・タイプを選択するときに「貢献の追跡」オプションを選択します。このチェック・ボックスは、「フォーミュラの更新」ページの上部にもあります。
詳細は、「貢献の追跡の結果表示」を参照してください。
この項では、「配分率」フォーミュラ・タイプの使用例を示します。
次の例では、サービスを提供しているある部門の費用を、各営業単位が占める平方面積に基づいて3つの営業単位に割り当てる一般的な手順を説明します。ここでは、3つの営業単位がある部門: 施設に対して、階層フィルタを使用するグローバル条件が事前に定義されていると仮定します。
マッピング・ルールを作成して名称を指定し、ルール・バージョンを識別します。
マッピング定義の作成ページで、フォーミュラ・タイプとして「配分率」を選択します。
「ソース」領域で、FEM_BALANCES表を選択してCurrent_Period_Amount列を受け入れます。次に、ソースを制限する条件を指定します。次に例を示します。
組織: 業務
部門: 施設
財務要素: 費用
「フォーミュラ」領域で、乗算演算子(*)を選択し、定数を挿入して、値を入力します(例: 100)。
「フォーミュラ中の終了オペランド」領域で、次の手順を実行します。
「比率の更新」ページの下部で、チャージを受け取る3つの営業単位に、データをフィルタリングする事前定義のグローバル条件を指定します。さらに、各部門の平方面積の統計値を選択するローカル条件も指定します。次に例を示します。
ローカル条件: 組織: 業務、明細項目: 平方フィート、部門: 施設チャージの対象部門
グローバル条件: 施設チャージの対象部門
借方に適用を選択して、配分を借方にします。
「100%に強制」チェック・ボックスを選択して、合計に対するパーセントを実行します。
パーセント・ディメンション・セクションで、組織および部門ディメンションの使用方法を「配分率」に設定します。
「借方」領域で、FEM_BALANCES表を選択してCurrent_Period_Amount列を受け入れます。次に示すように、ディメンション値を指定します。
明細項目: 「ソースと同じ」から「値」に変更し、割り当てる費用を表す値を選択します。
組織および部門ディメンションは、配分率ディメンションとして上部にリストされていることに注意してください。
「貸方」領域で、FEM_BALANCES表を選択してCurrent_Period_Amount列を受け入れます。すべてのディメンション値が「ソースと同じ」に設定されていることを確認します。
次の例では、配分率に対して「照合ディメンション」オプションを使用する方法を示します。この例では、配分のドライバは残高ですが、平方面積や人数などの統計も使用できます。
コスト・センター1600には合計残高が$1000になる4つの製品があり、コスト・センター1700には合計残高が$1500になる5つの製品があります。この2つのコスト・センターも含めて、全コスト・センターの製品の合計残高は$100,000です。この残高を各コスト・センターが生成した原価に従って複数の製品に配分します。製品に直接配分する場合は、合計残高$100,000を分母として使用して、合計に対するパーセントを計算します(フォーミュラの「配分率」部分で「100%に強制」チェック・ボックスが選択されている場合に実行されます)。これに対して、各コスト・センターの残高を照合し、特定のコスト・センターの製品にのみ残高を配分する場合があります。この場合は、コスト・センターを一致ディメンションに設定することによって、コスト・センター1600の残高をそのコスト・センターの4つの製品に配分します。製品ディメンションは配分率ディメンションとして設定されます。
マッピング・エンジンは、コスト・センターの残高を照合して、配分率(ドライバ)セットに一致する複数の行に配分することで、既存の製品行に残高を配分します。
配分によって作成された結果行を別のコスト・センターに割り当てる(つまり、組み替える)場合は、コスト・センターに適用されている一致ディメンション指定を組替された一致ディメンションに変更します。配分が借方に適用されている場合は、この変更によって、特定のディメンション値を借方のコスト・センター・ディメンションに割り当てることができます。
ABM機能へのアクセス権限があるユーザーは、「活動」サブタブを使用して、「活動原価積上」、「活動統計積上」、「活動レート」および「原価計算対象単位原価積上」の計算を定義できます。
この機能を拡張するには、マッピング・ルールを使用して、追加の原価計算対象計算を作成できます。たとえば、活動レートを原価計算対象単位原価にマップして、原価計算対象合計原価、原価計算対象マップ原価および原価計算対象合計原価を計算できます。詳細は、「追加の原価計算対象計算に対するマッピングの使用」を参照してください。
ほとんどのマッピング・フォーミュラ・タイプでは、データをフィルタリングする条件をオプションで指定できます。条件はルールの実行時に適用され、条件に一致するデータのみがアプリケーション作業環境設定に従って処理されます。使用する条件のバージョンは、実行時に指定した有効日で判断されます。
マッピング・ルールを使用すると、条件を初期データ・ソース行および配分率セットに添付できます。また、グローバル条件を選択できます。さらに、ローカル条件を定義することもできます。
グローバル条件: 「ビジネス・ルール」->「条件」タブで定義した条件。グローバル条件は、条件をサポートしているすべての収益性マネージャ機能で使用できます。たとえば、グローバル条件を定義して、マッピング・ルールと活動ルールの両方に含めることができます。
ローカル条件: マッピング・ルール内で作成する条件。ローカル条件は、その条件が作成されたルールにのみ適用されます。ローカル条件を定義するには、ローカル条件の「定義」をクリックします。
注意: ルールが「単一パス」で実行されるよう設計されている場合は、ルール内で同一のグローバル条件を使用する必要があります。ローカル条件は、それが同一のWHERE句を生成している場合であっても、同じものとして表示されません。
条件の定義の詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「条件」を参照してください。オンライン・ヘルプを参照するには、「ビジネス・ルール」->「条件」の順にナビゲートし、ページ上部の「ヘルプ」リンクをクリックします。
新しいルール・バージョンは、本番データセットに対して実行する前に、承認のために発行する必要があります。ルールを発行すると、指定の承認者への通知が生成されます。承認階層はOracle Approvals Management(AME)に設定されています。承認要求は、Oracle Workflowによって適切な個人に送信されます。
詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「ルール承認」を参照してください。
マッピング・ルールを実行すると、ルールのフォーミュラの指定に従って、「借方/貸方」の指定された表および列にデータが書き込まれます。FEM_BALANCESがターゲット表のルールでは、新規行が表に作成されます。勘定表または取引表がターゲットのルールでは、表内の既存の行にあるターゲット列の値が上書きされます。詳細は、「マッピング・ルールの処理」を参照してください。
マッピング・ルールのターゲット表が勘定表または取引表の場合は、「フォーミュラの更新」ページの上部に「累計結果」チェック・ボックスが表示されます。このオプションを有効にすると、マッピング・エンジンは、ルールの結果をターゲット列の既存の値に累計します。デフォルト値は使用不可(累計しない)です。
ルールは、アプリケーション作業環境に設定した「元帳」、「データセット・グループ」、「カレンダ期間」および「有効日」の各パラメータに従って実行されます。実行するルールのバージョンは、「有効日」パラメータによって決まります(有効日範囲が異なるルール・バージョンの作成については、「マッピング・ルールの複製」を参照)。実行するルールまたはルール・セットを発行すると、これらのパラメータが、対応するアプリケーション作業環境設定からコピーされて表示されます。パラメータ値は必要に応じて調整してください。詳細は、「アプリケーション作業環境の設定」を参照してください。
ルール・セット内でマッピング・ルールを特定の順序で実行できます。ルールの順序付け、ルール・セットのネストおよびルール「単一パス」の実行の詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「ルール・セット定義設定の更新」を参照してください。
ルールが実行されると(正常に実行されたかどうかに関係なく)、そのルールはロックされます。これは、同じデータセット・グループ、元帳およびカレンダ期間の組合せに対しては、ルールを再実行できないことを意味します。ルールの再実行が必要な場合は、実行済ルールのインタフェースでルールを元に戻す必要があります。
詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「ルール実行結果の削除」を参照してください。または、「プロセス管理」->「実行済ルール」の順にナビゲートし、ページ上部の「ヘルプ」リンクをクリックします
マッピング・ルールは、「マッピング」タブから単一のルール発行として実行できます。または、ルールを他のルールとともにルール・セットに挿入し、ルール・セット全体を実行できます。
ルール・セットの詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「ルール・セット」を参照してください。オンライン・ヘルプを参照するには、「プロセス管理」->「ルール・セット」の順にナビゲートし、ページ上部の「ヘルプ」リンクをクリックします。
「マッピング」タブからマッピング・ルールを実行する手順は、次のとおりです。
「ビジネス・ルール」->「マッピング」の順にナビゲートします。
「マッピング・ルール」ページが開きます。
「検索」領域で、実行するルールを識別します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックすると、すべてのルールが表示されます。あるいは、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。有効日を使用して検索することもできます。
検索基準に一致するルールがリストに表示されます。
「ルール名」列の+アイコンをクリックして、ルール・バージョンを表示します。
実行するバージョンを識別し、その「実行」アイコンをクリックします。
「ルールの実行」ページが開きます。
ルールを実行するためのパラメータを指定します。デフォルト・パラメータには、現行のアプリケーション作業環境設定が反映されています。
有効日: 有効日を指定します。
元帳: ルールを実行する元帳を選択します。
カレンダ期間: ルールの実行対象となるカレンダ期間を指定します(一般的に、データは毎月ロードされ、処理される現在のターゲット・データを表す期間に対して実行されます)。
データセット・グループ: データセット・グループを選択します。
「発行」をクリックします。
ルールを実行すると、実行の進行状況をモニターできるコンカレント・マネージャの「要求の表示」ページにインタフェースが切り替わります。要求に対する出力ファイルには、実行の進行状況に関連するメッセージが格納されます。
FEMプロファイル・オプションを設定すると、詳細レベルのSQLデバッグ情報を表示できます。詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』のFEMプロファイル・オプションに関する項を参照してください。
要求の発行とモニタリングの詳細は、『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』を参照してください。
重要: マッピング・ルールが実行中であっても出力を生成していない場合、必要に応じてユーザーは、同一のカレンダ期間および出力データセットに対してルールを再実行できます。ルールをロック解除するには、まずルールを元に戻し、その後ルールを更新します。ルールが出力を生成している場合、ユーザーは結果を元に戻さない限り、同一のカレンダ期間およびデータセットに対しルールを再実行することはできません。どちらの場合においても、ルール定義はロックされ、更新できません。
マッピング・ルールを実行した後は、いくつかの方法で結果を表示できます。
実行済ルール機能を使用します(「プロセス管理」->「実行済ルール」)。ルールでFEM_BALANCESに書き込む場合は、「ルールの結果」列でルールの「表示」アイコン(眼鏡アイコン)をクリックします。これによって「ルール監査元帳ページ」が開き、このページでFEM_BALANCES表に生成された行を参照できます。
データ・インスペクタを使用します。ターゲット表を問い合せて条件を指定し、更新された列を表示します。データ・インスペクタの詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』を参照してください。
「文書」タブから、複数ディメンションの原価および統計のワークブックを実行します。
Discovererを使用した追加レポート・ソリューションも使用できます。
「貢献の追跡」オプションを有効にすると、FEM_BALANCESがターゲット表の場合は、ルールの実行後に残高のソースまでトレースできます。
ターゲット表がFEM_BALANCES以外で、「借方/貸方」セクションで「残高に転記」オプションを選択した場合は、生成された残高行について貢献を追跡できます。
貢献の追跡の結果を表示する手順は、次のとおりです。
「プロセス管理」->「実行済ルール」の順にナビゲートします。
ルールを検索して、「結果の表示」をクリックします。
結果行がリンクとして表示されます。
リンクをクリックして、残高のソースまでトレースします。
行が前のマッピング・ルールの結果である場合は、その行もトレースできます。
読取りおよび書込みアクセス権限があるマッピング・ルールは更新できます。ルール名および摘要を変更できます。ルール・バージョンが実行されていない場合は、バージョン名および有効日範囲を更新できます。フォーミュラ・タイプは変更できませんが、フォーミュラのコンポーネント(条件、算術演算子、定数値など)は更新できます。ルール・バージョンは、有効開始日と有効終了日を除いて、実行後にロックされます。これらの有効日はルールの実行後に変更できます。
注意: 通常、ロックされたルールの更新は、当初のバージョンの有効日範囲の後に続く有効日範囲を使用した、新バージョンのルールの作成を介して処理されます。「マッピング・ルールの複製」を参照してください。
マッピング・ルールを更新する手順は、次のとおりです。
「ビジネス・ルール」->「マッピング」の順にナビゲートします。
「マッピング・ルール」ページが開きます。
「検索」領域で、更新するルールを識別します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックすると、すべてのルールが表示されます。あるいは、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。有効日を使用して検索することもできます。
検索基準に一致するルールがリストに表示されます。
ルール名または摘要を変更するには、その「更新」アイコンをクリックします。
ルール・バージョン(未実行バージョン)を更新する手順は、次のとおりです。
「ルール名」列の+アイコンをクリックして、ルール・バージョンを表示します。
更新するバージョンを識別し、その「更新」アイコンをクリックします。
必要な変更を行います。名称、摘要、日付、ソース詳細、フォーミュラ・コンポーネント、ドライバ、フォーミュラ中の終了オペランド、および借方と貸方の詳細を変更できます。
「適用」をクリックします。
承認済ルールが更新されると、「元に戻す」アイコンが有効になります。
「元に戻す」をクリックして、ルールを元の状態に戻します。承認済ルールを更新し、その更新が承認者によって否認された場合も、「元に戻す」を使用して変更内容を元に戻せます。
マッピング・ルールを複製すると、既存ルールの新規バージョン、または新規のルールおよびバージョンを簡単に作成できます。
バージョンを複製すると、そのバージョンがルールのバージョン・リストに追加されます。ルールとバージョンを複製すると、そのルールとバージョンが新しいエンティティとしてルールのリストに表示されます。
注意: バージョンを複製する場合は、他のバージョンと重複しない有効日範囲を指定する必要があります。バージョンの有効日はビジネス・ニーズの変化にあわせて計画してください。これによって、バージョンの有効開始日に開始されるように新規ルール・バージョンを実装できます。
マッピング・ルールを複製する手順は、次のとおりです。
「ビジネス・ルール」->「マッピング」の順にナビゲートします。
「マッピング・ルール」ページが開きます。
「検索」領域で、複製するルールを識別します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックすると、すべてのルールが表示されます。あるいは、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。有効日を使用して検索することもできます。
検索基準に一致するルールがリストに表示されます。
「ルール名」列の+アイコンをクリックして、ルール・バージョンを表示します。
複製するバージョンの「複製」アイコンをクリックします。
複製オプション・ページが開きます。
複製オプションを選択します。
ルールおよびバージョン: 新規ルールおよびバージョンを作成できます。
バージョン: 新規バージョンを作成できます。
「続行」をクリックします。
(ステップ5で)「ルールおよびバージョン」の複製オプションを選択した場合は、ルールとバージョンを識別します。ルールには一意の名称と摘要を入力します。バージョンには一意の名称を入力し、有効開始日と有効終了日を指定します。摘要も入力できます。
(ステップ5で)「バージョン」の複製オプションを選択した場合は、新規バージョンを識別します。一意の名称を入力し、有効開始日と有効終了日を指定します。摘要も入力できます。
注意: バージョンの有効日範囲には、既存バージョンの前または後の範囲を指定する必要があります。
「終了」をクリックします。
読取りおよび書込みアクセス権限があるマッピング・ルールは(ルール・バージョンが実行されていない場合)削除できます。
ルール・バージョンが実行されている場合は、複数の表の間または1つの表内でデータが移動しており、マッピング・ルールはロックされているため削除できません。
ルールがロックされている場合は、ルール実行を元に戻す機能を使用して、データを復元(元に戻す)できます。FEM_BALANCES表でルールを元に戻すと、そのルールによって生成された行は削除されます。勘定表または取引表でルールを元に戻すと、表内のターゲット列にゼロが設定され、ルールのロックが解除されます。ただし、表内の同じ行に対して複数の更新が行われた場合は、最後のルール実行を除いて元に戻すことはできません。
詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「ルール実行結果の削除」を参照してください。
実行されていないマッピング・ルールを削除する手順は、次のとおりです。
「ビジネス・ルール」->「マッピング」の順にナビゲートします。
「マッピング・ルール」ページが開きます。
「検索」領域で、削除するルールを識別します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックすると、すべてのルールが表示されます。あるいは、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。有効日を使用して検索することもできます。
検索基準に一致するルールがリストに表示されます。
「ルール名」列の+アイコンをクリックして、ルール・バージョンを表示します。
削除するバージョンを識別し、その「削除」アイコンをクリックします。
削除を確認するプロンプトが表示されます。
マッピング・ルールを表示する手順は、次のとおりです。
「ビジネス・ルール」->「マッピング」の順にナビゲートします。
「マッピング・ルール」ページが開きます。
「検索」領域で、表示するルールを識別します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックすると、すべてのルールが表示されます。あるいは、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。有効日を使用して検索することもできます。
検索基準に一致するルールがリストに表示されます。
次の手順を実行します。
ルールの+アイコンをクリックし、ルール・バージョンを表示します。
バージョン名をクリックして「フォーミュラの表示」ページにアクセスします。フォーミュラを印刷するには、「印刷可能ページ」ボタンをクリックします。