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Oracle Profitability Managerユーザーズ・ガイド
リリース12
E06004-01
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活動ルールの使用

この章のトピックは、次のとおりです。

活動ルールについて

収益性マネージャがサポートする原価割当方法は、ABM方法に基づいています。これらの機能を使用できるのは、ABM付き収益性マネージャ職責のユーザー、またはABM付き収益性マネージャ管理者職責のユーザーです。活動計算の結果は、EPFデータ・モデルを利用する他のCPM製品で、その他の計算要素として使用したり、ビジネス上の意思決定の基盤として使用できます。

活動ルールの前提条件

「ビジネス・ルール」タブの「活動」サブタブで、ルールを作成または実行する前に、モデル設計に関する多くの決定を行い、必要な設定ステップを完了する必要があります。これには次の手順が含まれます。

一般的な設定情報は、「収益性マネージャの設定について」も参照してください。

活動ディメンションおよび原価計算対象ディメンションに対するディメンションの決定

活動ルールまたは原価計算対象ルールを作成および実行する前に、ABM付き収益性マネージャ - 管理者のユーザーは、活動ディメンションと原価計算対象ディメンションに対してディメンションを定義する必要があります。

これらのディメンションに対する要件の詳細は、「複合ディメンション(活動および原価計算対象)の使用」を参照してください。

FEM_BALANCESへの処理キーの設定

組織の収益性モデルを設計する場合は、最終的なソリューションに含める活動機能を決定する必要があります。活動原価積上計算、活動統計積上計算または活動レート計算を使用する場合は、FEM_BALANCES表の処理キーにタスク・ディメンションを含める必要があります。原価計算対象単位原価積上計算を使用する場合、必要なディメンションは財務要素と元帳のみですが、これらは処理キーに必須列としてすでに組み込まれています。

初期システムの実装時には、活動と原価計算対象に対する設計要件を組み込むことをお薦めします。これによって、すべての必須ディメンションが処理キーで使用できます。FEM_BALANCESの処理キーがすでに定義され、結果がFEM_BALANCESに作成されている場合、ディメンションを処理キーに追加して活動または原価計算対象の定義をサポートするには、FEM_BALANCES表への新規索引の作成、表の登録に対する更新、および新たに追加したディメンションのディメンション値を既存のデータに挿入するためのデータ変換が必要です。

活動および原価計算対象のメンバーと階層の作成

活動および原価計算対象の定義を完了した後は、認可されたユーザーがディメンションに対して複数ディメンション・メンバーと階層を作成する必要があります。

ディメンション・メンバーは、「ビジネス・ルール」タブで「ディメンション」->「メンバー」の順に機能を使用して作成できます。あるいは、ディメンション・ローダー・コンカレント・プログラムを使用してメンバーをインポートできます。活動または原価計算対象の定義には各ディメンションのメンバー値を指定します。

次に、活動階層と原価計算対象階層を定義します。活動階層は、活動原価積上、活動統計積上および活動レートの各計算で使用されます。原価計算対象階層は、原価計算対象積上の計算で使用されます。(複数ディメンションの活動または原価計算対象は、関連する階層のみで参照されます。つまり、関連する原価データを参照する場合、そのデータは基準ディメンションのみで参照されます。)

階層は、「ビジネス・ルール」タブで「ディメンション」->「階層」の順に機能を使用して定義できます。あるいは、階層ローダー・コンカレント・プログラムを使用できます。原価計算対象階層には、「原価計算対象階層およびメンバーに関する特別な考慮事項」に説明されているように、多数の特別なプロパティがあります。

注意: 活動レート・ルールを使用すると、階層の全ノードまたは最上位ノードのみの活動レートを計算できます。最上位ノードのみの計算機能を効果的に利用するには、複数の最上位ノードが存在する階層を作成します。

ディメンション・メンバーと階層管理の詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』を参照してください。

原価計算対象階層およびメンバーに関する特別な考慮事項

原価計算対象ディメンションには、ディメンションの階層とメンバーに対する特別な要件があります。次に、それらの要件を示します。

活動原価積上ルール

活動原価積上ルールは、活動階層バージョンに従って原価を積み上げます。このルールはFEM_BALANCES表に格納されているデータに対して実行されます。

計算の対象は、活動レート(5005)と統計(10000)を除くすべての財務要素について指定した活動階層に定義されているメンバーです。他のすべての財務要素は、階層内のノードに対して定義されている場合に対象となります。これは、積上の対象となるのは、階層内のノードによって定義された複数ディメンションの交点にマッピングまたはロードされたデータであることを意味します。したがって、必要なデータのみが対象となるようにモデルを設計することが重要です。

通常は、活動階層のメンバーをフィルタリングするための条件を指定します。条件による活動ルールへの影響については、「活動ルールに対する条件の指定」および「活動ルール条件に関する特別な要件」を参照してください。

ルールが実行されると、活動原価積上エンジンは、指定された活動階層の下層から原価を積み上げ、親自体の活動原価以外の子ノードすべての値を集計します。各レベルの各ノードごとに積み上げられた原価は、FEM_BALANCES表に新しい行として書き込まれます。

活動原価積上ルールの結果は、活動レートの計算、集計された活動原価の分析、複数部門にわたる活動原価のベンチマーク作成などの基礎として使用したり、追加マッピング・ルールのソース、ビジネス分析に必要な場合のソースとして使用することができます。結果はFEM_BALANCES表に格納されるため、このデータは、EPFデータ・モデルを利用する他のCPM製品で使用できます。

活動原価積上ルールの作成

活動原価積上ルールを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「ビジネス・ルール」->「活動」の順にナビゲートします。

  2. 「活動」タブで、「原価積上」を選択します。

  3. 「作成」をクリックします。

    活動原価積上の作成ページが開きます。

  4. ルールを識別し、ユーザー・アクセスを指定します。

  5. 「続行」をクリックします。

    ルール・バージョンの作成ページが開きます。

  6. 「バージョン詳細」領域で、ルール・バージョンを識別します。

  7. 「フォーミュラ詳細」領域で、他のパラメータを指定します。

  8. 「終了」をクリックします。

関連項目

活動統計積上ルール

活動統計積上ルールは、活動階層バージョンに従って指定された統計を積み上げます。このルールはFEM_BALANCES表に格納されているデータに対して実行されます。

統計は、財務要素ディメンションと明細項目ディメンションに基づいてFEM_BALANCES表に定義されています。計算の対象は、財務要素が10000で、ルールに指定されている明細項目とデータの明細項目が一致する行です(明細項目は、人数、平方フィート、時間の比率など、特定の統計を識別するために使用されます)。

通常は、活動階層のメンバーをフィルタリングするための条件を指定します。条件による活動ルールへの影響については、「活動ルールに対する条件の指定」および「活動ルール条件に関する特別な要件」を参照してください。

ルールが実行されると、活動統計積上エンジンは、階層の下層から統計を積み上げ、親自体の値以外の子ノードすべての値を集計します。使用される階層バージョンは、ランタイム・パラメータが提供する有効日に基づいています。各レベルの各ノードごとに積み上げられた統計は、FEM_BALANCES表に新しい行として書き込まれます。

活動統計積上ルールの結果は、FEM_BALANCES表に格納された統計の集計値を理解するために使用できます。積み上げられた活動原価データに基づいて活動レートを計算する場合は、活動レートの計算にも使用できます。積み上げられた統計はFEM_BALANCES表に格納されるため、他の計算のドライバとしても使用できます。

活動統計積上ルールの作成

活動統計積上ルールを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「ビジネス・ルール」->「活動」の順にナビゲートします。

  2. 「活動」タブで、「統計積上」を選択します。

  3. 「作成」をクリックします。

    活動統計積上の作成ページが開きます。

  4. ルールを識別し、ユーザー・アクセスを指定します。

  5. 「続行」をクリックします。

    ルール・バージョンの作成ページが開きます。

  6. 「バージョン詳細」領域で、ルール・バージョンを識別します。

  7. 「フォーミュラ詳細」領域で、該当するバージョンに関する他のパラメータを指定します。

  8. 「終了」をクリックします。

関連項目

活動レート・ルール

活動レート計算は、活動原価を取得してドライバで除算し、関連するドライバに対する活動原価のレートを生成します。たとえば、通話を受ける原価合計と通話数合計を指定し、通話に応答する原価(活動原価)を通話数(ドライバ)で除算して通話に応答する活動レートを計算できます。

FEM_BALANCES表には、すべての活動原価が記載されている必要があります。ドライバは、FEM_BALANCES表またはFEM_DATA1-20表に格納できます。すべての表のF列には、活動原価データとドライバ・データが保持されます。統計は、10000である財務要素と明細項目ディメンションで定義されます。複数のレートが単一のドライバを共有できます。

注意: ドライバが格納される表は、ABM元帳、PFT元帳または統計表として登録する必要があります。

活動レート・ルールを作成する場合は、活動階層バージョンを選択して、階層内の特定のノードにドライバを割り当てます。計算する活動レートの領域は、選択した活動階層に基づきます。階層ノードによって計算の分子が定義され、選択したドライバが分母になります。計算が実行されると、そのノードの活動レートを取得するために、階層内のノードの原価合計が、割り当てられたドライバで除算されます。活動階層の全ノードの活動レートを計算したり、最上位ノードのみに計算を制限することができます。このため、計算範囲を制御して、下位レベルのレートを最上位レベルのレートと混同しないように出力を管理できます。

実行時に、計算では、ランタイム・パラメータが提供する有効日に基づいて、使用する階層のバージョンが選択されます。したがって、異なるドライバを異なるバージョンの階層に割り当て、実行時には、計算用に入力した有効日に基づいてドライバを選択できます。ルールで選択した階層は、ノードとドライバの割当を格納するために使用されます。入力した有効日は、関連する階層バージョンを参照するために使用され、階層バージョンからのノードは、割り当てられたドライバに対応して参照されます。

通常は、ルール用に選択した活動階層のメンバーをフィルタリングするための条件を指定します。活動ドライバの条件も指定できます。条件による活動ルールへの影響については、「活動ルールに対する条件の指定」および「活動ルール条件に関する特別な要件」を参照してください。

ルールが実行されると、活動レート・エンジンは、5005の財務要素(活動レート)でFEM_BALANCES表に結果を書き込みます。

すべての場合において、エントリの「勘定タイプ」を定義するには、データ上に勘定科目ディメンションが必要です(勘定タイプは基本勘定タイプ、あるいは収益、支出、資産、負債または資本に対応します)。ドライバに意味を持たせるには、ドライバ数の元となるすべての行が同一の勘定タイプである必要があります。このルールを強化する方法は、勘定科目用のドライバに条件を含め、選択した勘定タイプの勘定科目のみ選択することです。これは、勘定科目の属性で、ディメンション・コンポーネントを使用して行うことができます。

ドライバの勘定タイプによって、表示される値は(-)または(+)になります。レートの計算時には絶対値が使用され、活動原価の符号が出力時に保持されます。したがって、分子および分母の符号が異なる場合、分子の符号が出力時に保持され、分母の符号は結果のレートの符合に影響しません。

活動レート・ルールの作成

活動レート・ルールを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「ビジネス・ルール」->「活動」の順にナビゲートします。

  2. 「活動」タブで、「レート」を選択します。

  3. 「作成」をクリックします。

    「活動レート・ルールの作成」ページが開きます。

  4. ルールの詳細を指定します。

  5. 「続行」をクリックします。

    活動レート定義の作成ページが開きます。

  6. 「バージョン詳細」領域で、バージョンを識別します。

  7. 「フォーミュラ詳細」領域で、レート計算に関するパラメータを指定します。

  8. ドライバ割当領域で、レートを計算する各階層ノードに対してドライバが割り当てられていることを確認します。既存のドライバ割当を表示したり、ドライバ割当を定義および更新できます。

  9. 「終了」をクリックします。

活動レート・ドライバについて

活動レート計算に使用されるドライバは、そのドライバを選択する際に指定した基準に一致したすべての行の合計です。ドライバの指定が複数の行にまたがる場合、それらの行は合計されて活動レート計算の分母として使用されます。条件を指定しないと、表のすべての行が合計されます。ドライバにローカル値と積上値の両方がある場合は、2つの値を集計してから、レートの計算に使用されます。符号または勘定タイプが異なる行も、ドライバを判断するために集計されます。ドライバを選択する際は、この点に注意してください。

活動レート・ルールが実行されると、階層バージョンと条件バージョンが参照されます。使用される条件バージョンは、実行時に指定した有効日によって決まります。分子および分母がゼロ以外の場合は、レートが計算されます。

条件の定義の詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「条件」を参照してください。オンライン・ヘルプを参照するには、「ビジネス・ルール」->「条件」の順にナビゲートし、ページ上部の「ヘルプ」リンクをクリックします。

活動レート・ドライバの作成

活動レート・ドライバを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 活動レート定義の作成ページで、ドライバ割当領域まで下にスクロールします。

  2. ドライバ割当の作成をクリックします。

    ドライバ割当の作成: 活動の選択ページが開きます。

  3. 活動階層バージョンを指定します。

  4. ドライバに関連付ける階層ノードを検索して選択します。階層内の各ノードは活動です。

  5. 「続行」をクリックします。

    ドライバ割当の作成: ドライバの作成ページが開きます。

  6. ドライバに対して表、列および統計基準を指定します。オプションの条件を指定することもできます。

  7. 「終了」をクリックします。

関連項目

原価計算対象単位原価積上ルール

原価計算対象単位原価積上ルールは、原価計算対象階層バージョンを介して原価計算対象単位原価を積み上げます。このルールはFEM_BALANCES表に格納されているデータに対して実行されます。

注意: 原価計算対象単位原価の詳細は、「原価計算対象の用語」を参照してください。

原価計算対象単位原価積上エンジンは、次のようにして原価計算対象単位原価積上ルールを処理します。

通常は、データをフィルタリングするための条件を指定します。この条件に従って原価計算対象階層のメンバーがフィルタリングされます。条件による活動ルールへの影響については、「活動ルールに対する条件の指定」および「活動ルール条件に関する特別な要件」を参照してください。

ルールが実行されると、結果はFEM_BALANCES表に書き込まれます。

原価計算対象単位原価積上ルールの作成

原価計算対象単位原価積上ルールを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「ビジネス・ルール」->「活動」の順にナビゲートします。

  2. 「活動」タブで、「原価計算対象単位原価」を選択します。

  3. 「作成」をクリックします。

    「原価計算対象単位原価積上ルールの作成」ページが開きます。

  4. ルールを識別し、ユーザー・アクセスを指定します。

  5. 「続行」をクリックします。

    ルール・バージョンの作成ページが開きます。

  6. 「バージョン詳細」領域で、バージョンを識別します。

  7. バージョン属性領域で、バージョンの詳細を指定します。

  8. 「終了」をクリックします。

活動ルールに対する条件の指定

活動ルール定義には、必要に応じて条件を指定できます。この条件によって、ルールの活動階層バージョンまたは原価計算対象階層バージョンのディメンション・メンバーがフィルタリングされます。条件は、階層内のディメンション・メンバーのコンポーネントとその下位に適用されます。活動レート・ルールの場合は例外で、最上位ノードのみに対してレートを計算するように選択できます。このオプションを選択して最上位レベルを除外する条件を選択すると、その下位レベルの子は結果に含まれません。

ルールが実行されると条件が適用されます。条件に一致するデータのみがアプリケーション作業環境設定に従って処理されます。使用する条件バージョンは、実行時に判断されます。

活動原価積上ルール、活動統計積上ルールまたは原価計算対象単位原価積上ルールに、リーフ・ノード(子がないノード)のみを結果セットに含めるなどの条件が指定されている場合、その結果セットには、何も積み上げられません。エラー・ステータスで処理が終了し、次のエラー・メッセージがログ・ファイルに表示されます。

Only leaf nodes were found for the specified hierarchy and condition versions. At least one non-leaf node must match the condition for rollup processing. 

ただし、少なくとも1つ以上の中位レベルまたは最上位レベルのノードが積上の結果セットにある場合は、積上エンジンによって正常に処理されます。

条件の定義の詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「条件」を参照してください。オンライン・ヘルプを表示するには、「ビジネス・ルール」->「条件」の順にナビゲートし、ページ上部の「ヘルプ」リンクをクリックします。

活動ルール条件に関する特別な要件

結果セットをフィルタリングするためには、活動原価積上ルール、活動統計積上ルールまたは活動レート・ルールに指定する条件が、活動ディメンションのコンポーネントに基づいている必要があります。原価計算対象単位原価積上ルールの場合、条件は原価計算対象ディメンションのコンポーネントに基づいている必要があります。

この要件に一致しない条件は無視されます。たとえば、チャネル・ディメンションについてフィルタリングする活動原価積上ルールに条件を定義したが、そのチャネルが活動ディメンション定義のコンポーネントでない場合、条件は無視されます。

注意: 複合ディメンション(活動または原価計算対象)とこれらのディメンションのコンポーネントの両方について、フィルタリングする条件は定義しないことをお薦めします。メンバーが結果セットの一部とならない状況が発生する可能性があります。

承認用の活動ルールの発行

新しいルール・バージョンは、本番データセットに対して実行する前に、承認のために発行する必要があります。ルールを発行すると、指定の承認者への通知が生成されます。承認階層はOracle Approvals Management(AME)に設定されています。承認要求は、Oracle Workflowによって適切な個人に送信されます。ルールを発行すると、指定の承認者への通知が生成されます。

詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「ルール承認」を参照してください。

活動ルールの実行

活動ルール・バージョンを実行すると、データはFEM_BALANCES表に書き込まれます。計算によって、次のように財務要素にデータが書き込まれます。

ルールは、アプリケーション作業環境に設定した「元帳」、「データセット・グループ」、「カレンダ期間」および「有効日」の各パラメータに従って実行されます。実行するルールのバージョンは、「有効日」パラメータによって決まります(有効日範囲が異なるルール・バージョンの作成については、「活動ルールの複製」を参照してください)。実行するルールまたはルール・セットを発行すると、これらのパラメータが、対応するアプリケーション作業環境設定からコピーされて表示されます。値は必要に応じて調整してください。

ルールが実行されると(正常に実行されたかどうかに関係なく)そのルールはロックされます。これは、同じデータセット・グループ、元帳およびカレンダ期間の組合せに対しては、ルールを再実行できないことを意味します。ルールの再実行が必要な場合は、実行済ルールのインタフェースでルールを元に戻す必要があります。詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「プロセス管理: 実行済ルール」を参照してください。あるいは、「プロセス管理」->「実行済ルール」の順にナビゲートし、ページ上部の「ヘルプ」リンクをクリックします。

活動ルールの実行方法

活動ルールは、単一のルール発行として「活動」タブから実行できます。あるいは、ルールを他のルールとともにルール・セットに挿入し、ルール・セット全体を実行できます。ルール・セットの詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「ルール・セット」を参照してください。オンライン・ヘルプを表示するには、「プロセス管理」->「ルール・セット」の順にナビゲートし、ページ上部の「ヘルプ」リンクをクリックします。

「活動」タブからのルールの実行

「活動」タブから活動ルールを実行する手順は、次のとおりです。

  1. 「ビジネス・ルール」->「活動」の順にナビゲートします。

  2. 「活動」タブで、「原価積上」、「統計積上」、「レート」または「原価計算対象単位原価」のルール・タイプを選択します。

    適切なページが開きます。たとえば、「原価積上」を選択した場合は、「活動原価積上」ページが開きます。

  3. 「検索」領域で、実行するルールを識別します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックすると、すべてのルールが表示されます。あるいは、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。有効日を使用して検索することもできます。

    検索基準に一致するルールがリストに表示されます。

  4. 「ルール名」列の+アイコンをクリックして、ルール・バージョンを表示します。

  5. 実行するバージョンを識別し、その「実行」アイコンをクリックします。

    「ルールの実行」ページが開きます。

  6. ルールに関するパラメータを指定します。デフォルトには現行のアプリケーション作業環境設定が反映されています。

  7. 「発行」をクリックします。

実行のモニタリング

ルールを実行すると、実行の進行状況をモニターできるコンカレント・マネージャの「要求の表示」ページにインタフェースが切り替わります。要求に対する出力ファイルには、実行の進行状況に関連するメッセージが格納されます。

FEMプロファイル・オプションを設定すると、詳細レベルのSQLデバッグ情報を表示できます。詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』のFEMプロファイル・オプションに関する項を参照してください。

要求の発行とモニタリングの詳細は、『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』を参照してください。

活動ルールの結果の表示

活動ルールを実行した後は、いくつかの方法で結果を表示できます。

Discovererを使用した追加レポート・ソリューションも使用できます。

活動ルールの更新

読取りおよび書込みアクセス権限があるルールは、ルール名と摘要を変更することで更新できます。

ルール・バージョンが実行されていない場合は、そのバージョンを更新できます。次の特別な制限が適用されます。

ルール・バージョンは、有効開始日と有効終了日を除いて、実行後にロックされます。これらの有効日はルールの実行後に変更できます。

注意: 通常、ロックされたルールの更新は、当初のバージョンの有効日範囲の後に続く有効日範囲を使用した、新バージョンのルールの作成を介して処理されます。「活動ルールの複製」を参照してください。

活動ルールを更新する手順は、次のとおりです。

  1. 「ビジネス・ルール」->「活動」の順にナビゲートします。

  2. 「活動」タブで、「原価積上」、「統計積上」、「レート」または「原価計算対象単位原価」のルール・タイプを選択します。

    適切なページが開きます。たとえば、「原価積上」を選択した場合は、「活動原価積上」ページが開きます。

  3. 「検索」領域で、更新するルールを識別します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックすると、すべてのルールが表示されます。あるいは、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。有効日を使用して検索することもできます。

    検索基準に一致するルールがリストに表示されます。

  4. ルール名または摘要を変更するには、その「更新」アイコンをクリックします。

  5. ルール・バージョン(未実行バージョン)を更新する手順は、次のとおりです。

  6. 「適用」をクリックします。

活動ルールの復元

承認済ルールが更新されると、「元に戻す」アイコンが有効になります。

「元に戻す」をクリックして、ルールを元の状態に戻します。承認済ルールを更新し、その更新が承認者によって否認された場合も、「元に戻す」を使用して変更内容を元に戻せます。

活動ルールの複製

活動ルールを複製すると、新しいバージョン、またはルールとバージョンを速やかに作成できます。

バージョンを複製すると、そのバージョンがルールのバージョン・リストに追加されます。ルールとバージョンを複製すると、そのルールとバージョンが新しいエンティティとしてルールのリストに表示されます。

注意: バージョンを複製する場合は、他のバージョンと重複しない有効日範囲を指定する必要があります。バージョンの有効日はビジネス・ニーズの変化にあわせて計画してください。これによって、バージョンの有効開始日に開始されるように新規ルール・バージョンを実装できます。

活動ルールを複製する手順は、次のとおりです。

  1. 「ビジネス・ルール」->「活動」の順にナビゲートします。

  2. 「活動」タブで、「原価積上」、「統計積上」、「レート」または「原価計算対象単位原価」のルール・タイプを選択します。

    適切なページが開きます。たとえば、「原価積上」を選択した場合は、「活動原価積上」ページが開きます。

  3. 「検索」領域で、複製するルールを識別します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックすると、すべてのルールが表示されます。あるいは、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。有効日を使用して検索することもできます。

    検索基準に一致するルールがリストに表示されます。

  4. 「ルール名」列の+アイコンをクリックして、ルール・バージョンを表示します。

  5. バージョンの「複製」アイコンをクリックします。

    複製オプション・ページが開きます。

  6. 複製オプションを選択します。

  7. 「続行」をクリックします。

  8. (ステップ6で)「ルールおよびバージョン」の複製オプションを選択した場合は、ルールとバージョンを識別します。ルールには一意の名称と摘要を入力します。バージョンには一意の名称を入力し、有効開始日と有効終了日を指定します。摘要も入力できます。

    (ステップ6で)「バージョン」の複製オプションを選択した場合は、新規バージョンを識別します。一意の名称を入力し、有効開始日と有効終了日を指定します。摘要も入力できます。

    注意: バージョンの有効日範囲には、既存バージョンの前または後の範囲を指定する必要があります。

  9. 「終了」をクリックします。

活動ルールの削除

読取りおよび書込みアクセス権限がある活動ルールは、(ルール・バージョンが実行されていない場合)削除できます。

実行済のルール・バージョンは、データがFEM_BALANCES表に書き込まれ、ルールがロックされているため、削除できません。このような場合は、ルール実行の取消し機能を使用してデータを元に戻せます。ただし、表内の同一の行に対して更新を複数回実行した場合は、最後のルール実行結果以外は元に戻りません。詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「ルール実行結果」を参照してください。

実行されていない活動ルールを削除する手順は、次のとおりです。

  1. 「ビジネス・ルール」->「活動」の順にナビゲートします。

  2. 「活動」タブで、「原価積上」、「統計積上」、「レート」または「原価計算対象単位原価」のルール・タイプを選択します。

    適切なページが開きます。たとえば、「原価積上」を選択した場合は、「活動原価積上」ページが開きます。

  3. 「検索」領域で、削除するルールを識別します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックすると、すべてのルールが表示されます。あるいは、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。有効日を使用して検索することもできます。

    検索基準に一致するルールがリストに表示されます。

  4. 「ルール名」列の+アイコンをクリックして、バージョンを表示します。

  5. 削除するバージョンを識別し、その「削除」アイコンをクリックします。

    削除を確認するプロンプトが表示されます。

活動ルールの表示

活動ルールを表示する手順は、次のとおりです。

  1. 「ビジネス・ルール」->「活動」の順にナビゲートします。

  2. 「活動」タブで、「原価積上」、「統計積上」、「レート」または「原価計算対象単位原価」のルール・タイプを選択します。

    適切なページが開きます。たとえば、「原価積上」を選択した場合は、「活動原価積上」ページが開きます。

  3. 「検索」領域で、表示するルールを識別します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックすると、すべてのルールが表示されます。あるいは、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。有効日を使用して検索することもできます。

    検索基準に一致するルールがリストに表示されます。

  4. 次の手順を実行します。

追加の原価計算対象計算に対するマッピングの使用

「活動」サブタブでは、活動原価積上、活動統計積上、活動レートおよび原価計算対象単位原価積上の計算を定義できます。この機能を拡張してリソース使用を戦略的に意思決定できるように、追加の原価計算対象計算を生成するためのマッピング・ルールを定義できます。次のトピックを参照してください。

原価計算対象の用語

原価計算対象原価は、単位原価と絶対原価の2つのグループに分類できます。

単位原価

原価計算対象単位原価: マッピング・ルールと原価計算対象単位原価積上ルールの実行による原価計算対象単位原価の合算です。前者では、活動レートと対応する原価計算対象統計を乗算して原価計算対象単位原価を取得します。後者では、原価計算対象階層バージョンの親子関係に基づいて原価計算対象単位原価を積み上げます。活動原価を原価計算対象階層に積み上げる場合は、積上計算を実行する前に、活動レートを原価計算対象にマッピングします。活動レート・マッピング処理の出力は、積上計算用に指定した原価計算対象階層に含まれているディメンションに借方記入する必要があります。

絶対原価

原価計算対象拡張原価: 原価計算対象単位原価を原価計算対象統計で乗算するために、原価計算対象に対してマッピング・ルールを実行した結果の値です。これは、基本的には、原価計算対象の絶対原価を取得するために単位原価とボリュームを乗算する計算です。

原価計算対象マップ原価: General Ledgerの残高データを原価計算対象に転送するためにマッピング・ルールを実行した結果の値です。通常、この計算が使用されるのは、原価計算対象または原価計算対象に関連付けられている直接原価に対して適用する必要がある間接費がある場合です。

原価計算対象合計原価: 原価計算対象マップ原価と原価計算対象拡張原価を加算するために、原価計算対象に対してマッピング・ルールを実行した結果の値です。この合計原価は、これらのタイプを合計した場合にのみ有効で、拡張金額と原価計算対象にマッピングする他の値の原価合計を提供します。

原価計算対象単位原価への活動レートのマッピング

マッピング・ルールを定義して、活動レートを原価計算対象単位原価にマッピングできます。

注意: 二重計算を回避するために、マッピング計算を作成する際は、最上位ノードのみ属性を備えた活動レート・ルール定義によって生成された活動レート・データのみを使用してください。

マッピング仕様は次のとおりです。

原価計算対象拡張原価の計算

マッピング・ルールを定義すると、原価計算対象拡張原価を計算できます。マッピング仕様は次のとおりです。

原価計算対象マップ原価の計算

「配分率」マッピング・フォーミュラ・タイプを使用すると、General Ledger勘定または活動原価を原価計算対象にマッピングできます。「配分率」マッピング・ルール・フォーミュラ・タイプを使用すると、原価計算対象原価を他の原価計算対象にマッピングすることもできます。

原価を原価計算対象にマッピングするには、他のタイプのマッピング・ルールフォーミュラも使用できます。唯一の要件は、マッピング・ルールの「借方」セクションで、シード済の財務要素メンバー「原価計算対象マップ原価」を指定することです。

原価計算対象合計原価の計算

マッピング・ルールを定義すると、原価計算対象拡張原価を計算できます。マッピング仕様は次のとおりです。