Oracle Profitability Managerユーザーズ・ガイド リリース12 E06004-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章のトピックは、次のとおりです。
収益性マネージャの顧客収益性ルールは、完全な顧客収益性ソリューションを提供します。これらのルールを使用すると、顧客の収益性メジャーと収益性レポートおよびユーザー定義の顧客階層に対する前提を定義できます。
激しい競争が展開される今日のビジネス環境を勝ち抜くために、各企業は、広範な顧客サービスと顧客満足度の領域を特に注目しています。成功の鍵は、製品の品質、サービスのレベル、提供までのリードタイム、製品の柔軟性および多様性にあると考えられています。しかし、これには現代の経営に関する矛盾が潜んでいます。つまり、多くの企業は顧客中心、顧客主導を標榜していますが、基本的な管理会計システムは必ずしもそのようになっていません。このため、従来の管理会計方法を今日の環境に適用して使用することには大きな問題がありました。従来のシステムでは、次のような処理に支障があります。
顧客に発生した問題に関する情報の報告
顧客の収益性の測定と顧客が購入する製品の評価
利益を確保しながら顧客にサービスを提供する企業能力の促進
顧客収益性分析では、次の各質問に回答することで、あらゆる規模の組織に、誰が、いつ、どのように行動するかを選択するための基本的な情報を提供します。
収益性がある顧客の数は?
最も収益性の高い顧客への依存度は?
収益性がない顧客は?
収益性がない顧客の理由は?
収益性がない顧客のために使用しているリソースの割合は?
顧客収益性処理は、勘定科目連結、利益集計、利益計算の3つのステップで構成されています。この処理をサポートするデータ・モデルには、顧客勘定表とメイン処理表(FEM_CUSTOMER_PROFIT)が含まれています。これらの計算はすべて、FEM_CUSTOMER_PROFIT表のデータを処理し、顧客勘定表または外部的にロードされたデータを処理の基盤として使用します。
顧客収益性を分析するための処理は、次のとおりです。
勘定科目連結: 収益性処理の第1ステップでは、詳細な顧客勘定レコードをFEM_CUSTOMER_PROFIT表にロードします。ロードするには、インタフェース表ローダーでレコードを表に直接ロードする方法と、勘定科目連結ルールを使用して特定の顧客勘定表からレコードを連結する方法の2つの方法があります。勘定表からレコードを連結する場合は、各勘定表のソース列をFEM_CUSTOMER_PROFIT表のターゲット列にマップする方法を指定するために、列移入テンプレートと呼ばれるコンポーネントが必要です。このテンプレートには、プルされる行をフィルタリングするための条件を指定できます。詳細は、「勘定科目連結ルール」を参照してください。
利益集計: 処理の第2ステップでは、個別の勘定レコードを特定の顧客に集計し、必要に応じて集計済顧客レコードを特定の顧客階層に積み上げます。集計を実施する際にソース列をターゲット列にマップする方法を指定するため、この処理にも列移入テンプレートが必要です。最も一般的な方法では、勘定レコードを関連する顧客に集計してから、利益計算を実行します。顧客レコードの顧客階層への積上げは、さらに高度な方法です。詳細は、「利益集計ルール」を参照してください。
利益計算: 顧客勘定データを連結および集計した後は、顧客利益計算を実行できます。利益計算には、百分位数と十分位数で顧客利益を判定するオプションや、顧客所在地情報と連携できる値索引フォーミュラに基づいて値索引スコアの計算を実行するオプションがあります。詳細は、「値索引フォーミュラ」および「利益計算ルール」を参照してください。
顧客収益性ルールを定義する前に、認可されたユーザーが次のタスクを完了する必要があります。
全顧客の詳細情報をFEM_CUSTOMER_DETAIL表にロードします。
顧客の補足情報をFEM_SECONDARY_OWNERS表にロードします。ルールを定義する際に、関連タイプとして「副」を選択すると、勘定科目連結ルールではFEM_SECONDARY_OWNERS表が参照されます。これによって、勘定IDが勘定科目連結ルールに指定されている勘定表の勘定IDと一致するFEM_SECONDARY_OWNERS表から、すべての顧客がロードされます。このデータは、レポートを作成する目的のみに使用され、残高データは含まれません。
FEM_CUSTOMER_PROFIT表が「顧客勘定収益性表」および「顧客結果収益性表」の分類に登録されていることを確認します。
収益性分析の対象となる各顧客を、顧客ディメンションのメンバーとして定義します。対象の顧客に、ビジネス関連コード属性および必要なその他の属性が設定されていることを確認します。リージョン・カウント機能の使用を予定している場合は、郵便番号/リージョン・コードが設定されていることも確認します。
顧客階層を定義し、各顧客が単一のレベルに割り当てられていることを確認します。値索引フォーミュラ(「値索引フォーミュラ」を参照)の一部として製品を使用することを予定している場合は、顧客の製品属性が正しく設定されていることを確認します。この値索引フォーミュラは、基礎となるデータに関連付けられている製品ディメンションではなく、顧客からの製品属性を使用します。これは、各顧客に指定できるのは単一の製品のみで、この製品が利益計算ステップの値索引フォーミュラで使用されることを意味します。
これは、各顧客に指定できるのは単一の製品のみで、この製品が値索引フォーミュラで使用されることを意味します。
勘定科目連結ステップと利益集計ステップ用に、列移入テンプレートを定義します。列移入テンプレートは、FEM_CUSTOMER_PROFIT表に連結される各勘定表に対して定義する必要があります。利益集計ルールに対しても列移入テンプレートを定義する必要があります。詳細は、「列移入テンプレートの使用」を参照してください。
顧客収益性の計算を実行する前に、マッピング・ルールを使用して顧客勘定表またはFEM_CUSTOMER_PROFIT表にデータを配布できます。詳細は、「マッピング・ルールについて」を参照してください。
一般的な設定情報は、「収益性マネージャの設定について」を参照してください。
勘定科目連結ルールは、個別の勘定行をFEM_CUSTOMER_PROFIT表に移動します。各ルールは単一の勘定表に固有のものです。FEM_CUSTOMER_PROFIT表に移動する各顧客勘定表には、少なくとも1つの勘定科目連結ルールを指定する必要があります。勘定科目連結処理では、外国の通貨が勘定表からFEM_CUSTOMER_PROFITの指定された元帳の機能通貨に変換されます。これによって、利益集計と利益計算の結果に同じ基準が使用されます。
多くの場合、顧客勘定表の列はFEM_CUSTOMER_PROFIT表の列と1対1で一致しません。このため、ソースの顧客勘定表とターゲットのFEM_CUSTOMER_PROFIT表との間のマッピングを指定する方法が必要になります。この機能は、列移入テンプレートによって提供されます。詳細は、「列移入テンプレートの使用」を参照してください。
勘定科目連結ルールの特長は、主および副の勘定科目関連を指定する機能にあります。
主関連を指定するルールが実行されると、勘定科目連結エンジンは詳細レコードのすべてを、顧客勘定表からFEM_CUSTOMER_PROFIT表に移動し、選択した列移入テンプレートに基づいてターゲット列を移入します。これらのデータが利益計算の対象になります。
副関連を指定するルールが実行されると、FEM_SECONDARY_OWNERS表からの勘定IDが勘定表の顧客と結合され、それらの顧客レコードのみでFEM_CUSTOMER_PROFIT表がロードされます。残高データはなく、単純に情報提供を目的とした結果になります。このデータは利益計算の対象ではありません。
レコードは集計または連結されず、テンプレートで指定した条件でフィルタリングできます。
「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。
「顧客」タブで、「勘定科目連結」を選択します。
「作成」をクリックします。
「勘定科目連結ルールの作成」ページが開きます。
ルールを識別し、ユーザー・アクセスを指定します。
フォルダを選択します。
名称を入力します。
(推奨)摘要を入力します。
他のユーザーがこのルールにアクセスする際のタイプ(「読取りおよび書込み」または「読取り専用」)を選択します。
「続行」をクリックします。
ルール・バージョンの作成ページが開きます。
「バージョン詳細」領域で、バージョンを識別します。
バージョン名を入力します。
有効開始日を指定します。
有効終了日を指定します。
(推奨)摘要を入力します。
「フォーミュラ詳細」領域で、フォーミュラ・パラメータを指定します。必要に応じて条件を指定できます。
処理表を選択します。使用できるのは、「顧客勘定収益性表」として登録された表のみです。
列移入テンプレートを選択します。これは、指定の勘定表からFEM_CUSTOMER_PROFIT表に列をマッピングするために定義したテンプレートです。「詳細」をクリックし、選択したテンプレートの列マッピングを表示します。
(オプション)顧客勘定表からプルする行をフィルタリングするための条件を指定します。「詳細」をクリックし、選択した条件のコンポーネントを表示します。詳細は、「顧客収益性ルールに対する条件の指定」を参照してください。
「主」または「副」の顧客関連を選択します。この選択に関する詳細は、これらのオプションについて説明されている「勘定科目連結ルール」の項を参照してください。
「終了」をクリックします。
関連項目
利益集計ルールは、FEM_CUSTOMER_PROFIT表に格納されている個別の顧客勘定を単一の顧客勘定レコードに集計したり、顧客階層に対応する顧客勘定レコードを連結します。結果はFEM_CUSTOMER_PROFIT表に格納されます。これによって、個別の各顧客について収益性の定義を取得できます。また、個別の顧客を、顧客階層で定義されているように世帯または他の顧客関連に連結することもできます。
利益集計ルールには、特別な列移入テンプレートが必要です。このテンプレートは、集計の実行時に、FEM_CUSTOMER_PROFIT表の個別の顧客勘定行のソース列をFEM_CUSTOMER_PROFIT表のターゲット列にマップする方法を指定します。
利益集計ルールの特長は、主および副の勘定科目関連を指定する機能にあります。顧客に集計チェック・ボックスを使用して、顧客にデータを集計するか、顧客階層で定義されているように顧客を連結するかを指定します。
「顧客に集計」オプションを選択してルールを実行すると、データ集計タイプ・コードがAccount_Relationshipであるレコードが個別の顧客に集計され、勘定科目連結タイプ・コードが「顧客集計」のFEM_CUSTOMER_PROFIT表に単一のレコードとして書き込まれます。
「顧客に集計」オプションの選択を解除して、顧客階層を選択し、集計の上位レベルと下位レベルを指定してルールを実行すると、「顧客集計」勘定科目連結タイプ・コードの行が、階層の下位レベルから上位レベルまで集計されます。
したがって、顧客階層で定義されているように個別の顧客を連結する場合は、顧客への集計ルールと顧客階層の積上げルールの2つを実行する必要があります。顧客へのレコードの集計は必須です。集計された顧客レコードを選択した顧客階層に積み上げることができるのは、集計を実行した後のみです。
顧客と世帯(階層内のノード)をフィルタリングするための条件を適用できます。詳細は、「顧客収益性ルールに対する条件の指定」を参照してください。
「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。
「顧客」タブで、「利益集計」を選択します。
「作成」をクリックします。
「利益集計ルールの作成」ページが開きます。
ルールを識別し、ユーザー・アクセスを指定します。
フォルダを選択します。
名称を入力します。
(推奨)摘要を入力します。
他のユーザーがこのルールにアクセスする際のタイプ(「読取りおよび書込み」または「読取り専用」)を選択します。
「続行」をクリックします。
ルール・バージョンの作成ページが開きます。
「バージョン詳細」領域で、ルール・バージョンを識別します。
バージョン名を入力します。
有効開始日を指定します。
有効終了日を指定します。
(推奨)摘要を入力します。
「フォーミュラ詳細」領域で、フォーミュラ・パラメータを指定します。必要に応じて条件を指定できます。
処理表を選択します。これは常にFEM_CUSTOMER_PROFITです。
列移入テンプレートを選択します。このテンプレートは、ソース列をFEM_CUSTOMER_PROFIT表内のターゲット列にマップするように定義されています。「詳細」をクリックし、選択したテンプレートの列マッピング詳細を表示します。列移入テンプレートの少なくとも1つの列には、「なし」以外(「平均」、「加算」など)の集計方法が指定されます。
(オプション)集計する顧客と世帯をフィルタリングするための条件を指定します。「詳細」をクリックし、条件コンポーネントを表示します。
顧客階層に積み上げるルールの場合は、階層を選択します。「詳細」をクリックし、顧客階層を表示します。
顧客のみを集計するルールの場合、階層の指定は不要です。
データの集計方法を指定します。
データを顧客のみに集計する場合は、「顧客に集計」ボックスを選択します。
選択した顧客階層を介してデータを集計する場合は、「顧客に集計」ボックスの選択を解除し、集計の上位レベルと下位レベルを選択します。顧客階層も選択します。
顧客への集計に関する詳細は、このオプションについて説明されている「利益集計ルール」の項を参照してください。
「終了」をクリックします。
関連項目
値索引フォーミュラは、利益計算ルールと併用して、各顧客にランキングを割り当てます。この値索引フォーミュラは、リージョン・カウント・フォーミュラ、利益百分位数フォーミュラ、製品フォーミュラの3つのコンポーネントを提供します。
リージョン・カウント: リージョン・カウントは、値索引スコア処理を強化するオプションの処理です。一意の各郵便番号内で顧客数をカウントして、飽和レートが10パーセント以上の郵便番号を判断します。該当するリージョンに所属している顧客と世帯は、値索引スコア処理の過程で、それぞれのスコアに対するポイントを受け取ります。このオプションを適切に使用するには、顧客ディメンション・メンバーに対して郵便番号/リージョン・コードの属性が設定されている必要があります。
利益百分位数: 利益百分位数フォーミュラは、リージョン・カウント・フォーミュラに類似しています。特定の利益百分位数に該当する各顧客に値を割り当てます。
製品フォーミュラ: 製品フォーミュラでは、顧客に特定の製品に対する勘定があるときに、索引値を定義できます。割り当てる適切な値を製品ルールに基づいて判断する場合は、顧客ディメンションの製品属性を使用します。製品フォーミュラを使用する場合は、顧客ディメンションの製品属性が適切に割り当てられていることを必ず確認してください。
利益計算ルールが実行されると、値索引フォーミュラが参照され、リージョン・カウント、利益百分位数および製品フォーミュラに関連する各フォーミュラ・コンポーネントの値が合算されます。最終的な結果はFEM_CUSTOMER_PROFIT表に書き込まれます。詳細は、「利益計算ルール」を参照してください。
「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。
「顧客」タブで、値索引フォーミュラを選択します。
「作成」をクリックします。
値索引フォーミュラの作成ページが開きます。
リージョン・カウントおよび利益百分位数領域で、使用する値索引メジャーを指定します。手順は次のとおりです。
「行の追加」をクリックします。
「メジャー・タイプ」列で、「利益百分位数」または「リージョン・カウント」を選択します。
「自」および「範囲」の列で、0から100までの値を入力します。
値索引係数列で、適用する値索引係数を入力します。1から10までの整数を指定する必要があります。
使用する各メジャー・タイプに対してステップ4を繰り返します。異なる範囲に基づいて値索引を割り当てることもできます。
(オプション)「製品」領域で、1つ以上の製品と関連する値索引ファクタを指定します。手順は次のとおりです。
「行の追加」をクリックします。
「製品タイプ」列で、製品タイプを選択します。
値索引係数列で、適用する値索引係数を入力します。1から10までの整数を指定する必要があります。
(オプション)使用する各製品タイプに対してステップ6を繰り返します。
「適用」をクリックします。
関連項目
利益計算ルールは収益性情報を計算します。この収益性情報には、値索引スコアおよび利益百分位数や十分位数ランキングを挿入できます。計算では、値索引フォーミュラ定義を使用して各顧客のスコアを判断します。
利益計算ルールは、期間、元帳およびデータセットに対して1回のみ実行できます。再実行が必要な場合は、元の結果に戻してから再度ルールを実行する必要があります。
利益計算ルールには、次の1つ以上の計算が含まれています。
リージョン・カウント: 一意の各郵便番号内で顧客数をカウントして、飽和レートが10パーセント以上の郵便番号を判断します。該当するリージョンに所属している顧客は、それぞれのスコアに対するポイントを、値索引フォーミュラ・スコアに基づいて受け取ります。
顧客収益性百分位数: 相対的な顧客収益性のレベルを表すパーセント・ランキングを生成します。顧客は、計算されたそれぞれの利益貢献度でソートされ、100のバケットに分割されます。各バケット内の顧客数は同じです。各顧客には、それぞれのバケットに基づいて利益百分位数が割り当てられます。上位1パーセントの範囲にランキングされた顧客には、100の百分位数値が割り当てられます。下位1パーセントの範囲にランキングされた顧客には1の百分位数値が割り当てられます。利益百分位数に加え、利益十分位数(10パーセントごとに10グループ)も計算されます。
顧客値索引: 値索引フォーミュラの定義に基づく値(索引が高いほど想定値が高くなる)を、人口統計、勘定の関連および収益性の特性に基づいて各顧客に割り当てます。
ルール定義には、結果が書き込まれるFEM_CUSTOMER_PROFIT表の出力列(「値索引」列、「利益百分位数」列および「利益十分位数」列)を指定します。ルールが実行されると、指定した列に結果が書き込まれます。異なる値索引フォーミュラを使用して複数の計算を実行し、各結果セットの異なる列に出力を書き込むことができます。これによって、同一の顧客について結果を比較できます。
「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。
「顧客」タブで、「利益計算」を選択します。
「作成」をクリックします。
「勘定科目連結ルールの作成」ページが開きます。
ルールを識別し、ユーザー・アクセスを指定します。
フォルダを選択します。
名称を入力します。
(推奨)摘要を入力します。
他のユーザーがこのルールにアクセスする際のタイプ(「読取りおよび書込み」または「読取り専用」)を選択します。
「続行」をクリックします。
ルール・バージョンの作成ページが開きます。
「バージョン詳細」領域で、バージョンを識別します。
バージョン名を入力します。
有効開始日を指定します。
有効終了日を指定します。
(推奨)摘要を入力します。
「フォーミュラ詳細」領域で、フォーミュラ・パラメータを指定します。
値索引フォーミュラを選択します。「詳細」をクリックし、値索引フォーミュラ定義を表示します。
(オプション)条件を指定します。「詳細」をクリックし、選択した条件のコンポーネントを表示します。
出力結果列を選択します。詳細は、列のオプションについて説明されている「利益計算ルール」の項を参照してください。
「計算オプション」領域で、実行する各計算に対応するボックス(リージョン・カウントの実施、顧客値索引の作成、顧客利益百分位数の作成)を選択します。詳細は、これらのオプションについて説明されている「利益計算ルール」の項を参照してください。
「終了」をクリックします。
関連項目
勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールの定義には、必要に応じて条件を指定できます。この条件により、条件定義に基づいて計算対象の入力行がフィルタリングされます。
ルールが実行されると条件が適用されます。条件に一致するデータのみがアプリケーション作業環境設定に従って処理されます。使用する条件バージョンは、実行時に指定した有効日で判断されます。
条件の定義の詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「条件」を参照してください。オンライン・ヘルプを表示するには、「ビジネス・ルール」->「条件」の順にナビゲートし、ページ上部の「ヘルプ」リンクをクリックします。
新しいルール・バージョンは、本番データセットに対して実行する前に、承認のために発行する必要があります。ルールを発行すると、指定の承認者への通知が生成されます。承認階層はOracle Approvals Management(AME)に設定されています。承認要求は、Oracle Workflowによって適切な個人に送信されます。ルールを発行すると、指定の承認者への通知が生成されます。
詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「ルール承認」を参照してください。
勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールを実行すると、データはFEM_CUSTOMER_PROFIT表に書き込まれます。
ルールは、アプリケーション作業環境に設定した「元帳」、「データセット・グループ」、「カレンダ期間」および「有効日」の各パラメータに従って実行されます。実行するルールのバージョンは、「有効日」パラメータによって決まります(有効日範囲が異なるルール・バージョンの作成については、「顧客収益性ルールの複製」を参照)。実行するルールまたはルール・セットを発行すると、これらのパラメータが、対応するアプリケーション作業環境設定からコピーされて発行インタフェースに表示されます。値は必要に応じて調整してください。
ルールが実行されると(正常に実行されたかどうかに関係なく)そのルールはロックされます。これは、同じデータセット・グループ、元帳およびカレンダ期間の組合せに対しては、ルールを再実行できないことを意味します。ルールの再実行が必要な場合は、実行済ルールのインタフェースでルールを元に戻す必要があります。詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「プロセス管理: 実行済ルール」を参照してください。あるいは、「プロセス管理」->「実行済ルール」の順にナビゲートし、ページ上部の「ヘルプ」リンクをクリックします。
顧客収益性ルールは、単一のルール発行として「顧客」タブから実行できます。あるいは、ルールを他のルールとともにルール・セットに挿入し、ルール・セット全体を実行できます。詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「ルール・セット」を参照してください。あるいは、「プロセス管理」->「ルール・セット」の順にナビゲートし、ページ上部の「ヘルプ」リンクをクリックします。
「顧客」タブから勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールを実行する手順は、次のとおりです。
「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。
「顧客」タブで、「勘定科目連結」、「利益集計」または「利益計算」のルール・タイプを選択します。
適切なページが開きます。たとえば、「勘定科目連結」を選択した場合は、「勘定科目連結」ページが開きます。
「検索」領域で、実行するルールを識別します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックすると、すべてのルールが表示されます。あるいは、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。有効日を使用して検索することもできます。
検索基準に一致するルールがリストに表示されます。
ルール・バージョンを表示するには、「ルール名」列の+アイコンをクリックします。
実行するバージョンを識別し、その「実行」アイコンをクリックします。
「ルールの実行」ページが開きます。
ルールを実行するためのパラメータを指定します。デフォルトには現行のアプリケーション作業環境設定が反映されています。
有効日: 有効日を指定します。
元帳: 元帳を選択します。
カレンダ期間: ルールの実行対象となるカレンダ期間を指定します(一般的に、データは毎月ロードされ、処理される現在のターゲット・データを表す期間に対して実行されます)。
データセット・グループ: データセット・グループを選択します。
「発行」をクリックします。
ルールを実行すると、実行の進行状況をモニターできるコンカレント・マネージャの「要求の表示」ページにインタフェースが切り替わります。要求に対する出力ファイルには、実行の進行状況に関連するメッセージが格納されます。
FEMプロファイル・オプションを設定すると、詳細レベルのSQLデバッグ情報を表示できます。詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』のFEMプロファイル・オプションに関する項を参照してください。
要求の発行とモニタリングの詳細は、『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』を参照してください。
勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールを実行した後は、複数の方法で結果を表示できます。
実行済ルール機能(「プロセス管理」->「実行済ルール」)を使用します。「ルールの結果」列で、ルールの「表示」アイコンをクリックします。
データ・インスペクタを使用します。FEM_CUSTOMER_PROFIT表を問い合せます。
Discovererを使用した追加レポート・ソリューションも使用できます。
読取りおよび書込みアクセス権限がある勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールは更新できます。ルール名および摘要も変更できます。ルール・バージョンが実行されていない場合はバージョンを更新できます。ルール・バージョンは、有効開始日と有効終了日を除いて、実行後にロックされます。これらの有効日はルールの実行後に変更できます。
注意: 通常、ロックされたルールの更新は、当初のバージョンの有効日範囲の後に続く有効日範囲を使用した、新バージョンのルールの作成を介して処理されます。「顧客収益性ルールの複製」を参照してください。
値索引フォーミュラも更新できます。
勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールを更新する手順は、次のとおりです。
「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。
「顧客」タブで、「勘定科目連結」、「利益集計」または「利益計算」のルール・タイプを選択します。
適切なページが開きます。たとえば、「勘定科目連結」を選択した場合は、「勘定科目連結」ページが開きます。
「検索」領域で、更新するルールを識別します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックすると、すべてのルールが表示されます。あるいは、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。有効日を使用して検索することもできます。
検索基準に一致する結果がリストに表示されます。
ルール名または摘要を変更するには、その「更新」アイコンをクリックします。
ルール・バージョン(未実行バージョン)を更新する手順は、次のとおりです。
「ルール名」列の+アイコンをクリックして、バージョンを表示します。
更新するバージョンを識別し、その「更新」アイコンをクリックします。
バージョン詳細(バージョン名、有効開始日、有効終了日、摘要)を変更します。
ルール詳細を変更します。
「適用」をクリックします。
値索引フォーミュラを更新する手順は、次のとおりです。
「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。
「顧客」タブで、値索引フォーミュラを選択します。
変更内容を入力します。
「適用」をクリックします。
承認済の勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールを更新すると、「元に戻す」アイコンが有効になります。
「元に戻す」をクリックして、ルールを元の状態に戻します。承認済ルールを更新し、その更新が承認者によって否認された場合も、「元に戻す」を使用して変更内容を元に戻せます。
勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールは複製できます。複製することで、新しいバージョン、またはルールとバージョンを速やかに作成できます。
バージョンを複製すると、そのバージョンがルールのバージョン・リストに追加されます。ルールとバージョンを複製すると、そのルールとバージョンが新しいエンティティとしてルールのリストに表示されます。
注意: バージョンを複製する場合は、他のバージョンと重複しない有効日範囲を指定する必要があります。バージョンの有効日はビジネス・ニーズの変化にあわせて計画してください。これによって、バージョンの有効開始日に開始されるように新規ルール・バージョンを実装できます。
顧客ルールまたはルール・バージョンを複製する手順は、次のとおりです。
「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。
「顧客」タブで、「勘定科目連結」、「利益集計」または「利益計算」のルール・タイプを選択します。
適切なページが開きます。たとえば、「勘定科目連結」を選択した場合は、「勘定科目連結」ページが開きます。
「検索」領域で、複製するルールを識別します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックすると、すべてのルールが表示されます。あるいは、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。有効日を使用して検索することもできます。
基準に一致するルールがリストに表示されます。
「ルール名」列の+アイコンをクリックして、ルール・バージョンを表示します。
バージョンの「複製」アイコンをクリックします。
複製オプション・ページが開きます。
複製オプションを選択します。
ルールおよびバージョン: 新規ルールおよびバージョンを作成できます。
バージョン: 新規バージョンを作成できます。
「続行」をクリックします。
(ステップ6で)「ルールおよびバージョン」の複製オプションを選択した場合は、ルールとバージョンを識別します。ルールには一意の名称と摘要を入力します。バージョンには一意の名称を入力し、有効開始日と有効終了日を指定します。摘要も入力できます。
(ステップ6で)「バージョン」の複製オプションを選択した場合は、新規バージョンを識別します。一意の名称を入力し、有効開始日と有効終了日を指定します。摘要も入力できます。
注意: バージョンの有効日範囲には、既存バージョンの前または後の範囲を指定する必要があります。
「終了」をクリックします。
読取りおよび書込みアクセス権限がある勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールのバージョンは、実行されていない場合、削除できます。
実行済のルール・バージョンは、データがFEM_CUSTOMER_PROFIT表に書き込まれ、ルールがロックされているため、削除できません。このような場合は、ルール実行の取消し機能を使用してデータを元に戻せます。ルールを元に戻すと、結果は計算対象外となり、選択したルール・バージョンから処理ロックが削除され、ルールを再実行できるようになります。ただし、表内の同一の行に対して更新を複数回実行した場合は、最後のルール実行結果以外は元に戻りません。詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「ルール実行結果」を参照してください。
値索引フォーミュラも削除できます。
勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールを削除する手順は、次のとおりです。
「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。
「顧客」タブで、「勘定科目連結」、「利益集計」または「利益計算」のルール・タイプを選択します。
適切なページが開きます。たとえば、「勘定科目連結」を選択した場合は、「勘定科目連結」ページが開きます。
「検索」領域で、削除するルールを識別します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックすると、すべてのルールが表示されます。あるいは、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。有効日を使用して検索することもできます。
基準に一致するルールが表に表示されます。
勘定科目連結、利益集計または利益計算のバージョンを表示するには、「ルール名」列の+アイコンをクリックします。
削除するバージョンを識別し、その「削除」アイコンをクリックします。
削除を確認するプロンプトが表示されます。
値索引フォーミュラを削除する手順は、次のとおりです。
「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。
「顧客」タブで、値索引フォーミュラを選択します。
値索引フォーミュラページが開きます。
「検索」領域で、フォーミュラを検索します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックすると、すべてのルールが表示されます。あるいは、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。
削除するフォーミュラを識別し、「削除」アイコンをクリックします。
削除を確認するプロンプトが表示されます。
「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。
顧客収益性ルールを表示する手順は、次のとおりです。
「顧客」タブで、「勘定科目連結」、「利益集計」または「利益計算」の顧客収益性ルール・タイプを選択します。あるいは値索引フォーミュラを選択します。
適切なページが開きます。たとえば、「勘定科目連結」を選択した場合は、「勘定科目連結」ページが開きます。
「検索」領域で、表示するルールを識別します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックするか、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。有効日を使用して検索することもできます。
基準に一致するルールがリストに表示されます。
勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールの場合は、次の手順を実行します。
ルールの+アイコンをクリックし、ルール・バージョンを表示します。
バージョン名をクリックし、詳細を表示します。
「印刷可能ページ」をクリックし、結果を印刷します。
値索引フォーミュラの場合は、ルール名をクリックします。