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Oracle Profitability Managerユーザーズ・ガイド
リリース12
E06004-01
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顧客収益性ルールの使用

この章のトピックは、次のとおりです。

顧客収益性ルールについて

収益性マネージャの顧客収益性ルールは、完全な顧客収益性ソリューションを提供します。これらのルールを使用すると、顧客の収益性メジャーと収益性レポートおよびユーザー定義の顧客階層に対する前提を定義できます。

顧客収益性分析について

激しい競争が展開される今日のビジネス環境を勝ち抜くために、各企業は、広範な顧客サービスと顧客満足度の領域を特に注目しています。成功の鍵は、製品の品質、サービスのレベル、提供までのリードタイム、製品の柔軟性および多様性にあると考えられています。しかし、これには現代の経営に関する矛盾が潜んでいます。つまり、多くの企業は顧客中心、顧客主導を標榜していますが、基本的な管理会計システムは必ずしもそのようになっていません。このため、従来の管理会計方法を今日の環境に適用して使用することには大きな問題がありました。従来のシステムでは、次のような処理に支障があります。

顧客収益性分析では、次の各質問に回答することで、あらゆる規模の組織に、誰が、いつ、どのように行動するかを選択するための基本的な情報を提供します。

顧客収益性処理の概要

顧客収益性処理は、勘定科目連結、利益集計、利益計算の3つのステップで構成されています。この処理をサポートするデータ・モデルには、顧客勘定表とメイン処理表(FEM_CUSTOMER_PROFIT)が含まれています。これらの計算はすべて、FEM_CUSTOMER_PROFIT表のデータを処理し、顧客勘定表または外部的にロードされたデータを処理の基盤として使用します。

顧客収益性を分析するための処理は、次のとおりです。

顧客収益性ルールの前提条件

顧客収益性ルールを定義する前に、認可されたユーザーが次のタスクを完了する必要があります。

一般的な設定情報は、「収益性マネージャの設定について」を参照してください。

勘定科目連結ルール

勘定科目連結ルールは、個別の勘定行をFEM_CUSTOMER_PROFIT表に移動します。各ルールは単一の勘定表に固有のものです。FEM_CUSTOMER_PROFIT表に移動する各顧客勘定表には、少なくとも1つの勘定科目連結ルールを指定する必要があります。勘定科目連結処理では、外国の通貨が勘定表からFEM_CUSTOMER_PROFITの指定された元帳の機能通貨に変換されます。これによって、利益集計と利益計算の結果に同じ基準が使用されます。

多くの場合、顧客勘定表の列はFEM_CUSTOMER_PROFIT表の列と1対1で一致しません。このため、ソースの顧客勘定表とターゲットのFEM_CUSTOMER_PROFIT表との間のマッピングを指定する方法が必要になります。この機能は、列移入テンプレートによって提供されます。詳細は、「列移入テンプレートの使用」を参照してください。

勘定科目連結ルールの特長は、主および副の勘定科目関連を指定する機能にあります。

レコードは集計または連結されず、テンプレートで指定した条件でフィルタリングできます。

勘定科目連結ルールの作成

勘定科目連結ルールを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。

  2. 「顧客」タブで、「勘定科目連結」を選択します。

  3. 「作成」をクリックします。

    「勘定科目連結ルールの作成」ページが開きます。

  4. ルールを識別し、ユーザー・アクセスを指定します。

  5. 「続行」をクリックします。

    ルール・バージョンの作成ページが開きます。

  6. 「バージョン詳細」領域で、バージョンを識別します。

  7. 「フォーミュラ詳細」領域で、フォーミュラ・パラメータを指定します。必要に応じて条件を指定できます。

  8. 「終了」をクリックします。

関連項目

利益集計ルール

利益集計ルールは、FEM_CUSTOMER_PROFIT表に格納されている個別の顧客勘定を単一の顧客勘定レコードに集計したり、顧客階層に対応する顧客勘定レコードを連結します。結果はFEM_CUSTOMER_PROFIT表に格納されます。これによって、個別の各顧客について収益性の定義を取得できます。また、個別の顧客を、顧客階層で定義されているように世帯または他の顧客関連に連結することもできます。

利益集計ルールには、特別な列移入テンプレートが必要です。このテンプレートは、集計の実行時に、FEM_CUSTOMER_PROFIT表の個別の顧客勘定行のソース列をFEM_CUSTOMER_PROFIT表のターゲット列にマップする方法を指定します。

利益集計ルールの特長は、主および副の勘定科目関連を指定する機能にあります。顧客に集計チェック・ボックスを使用して、顧客にデータを集計するか、顧客階層で定義されているように顧客を連結するかを指定します。

したがって、顧客階層で定義されているように個別の顧客を連結する場合は、顧客への集計ルールと顧客階層の積上げルールの2つを実行する必要があります。顧客へのレコードの集計は必須です。集計された顧客レコードを選択した顧客階層に積み上げることができるのは、集計を実行した後のみです。

顧客と世帯(階層内のノード)をフィルタリングするための条件を適用できます。詳細は、「顧客収益性ルールに対する条件の指定」を参照してください。

利益集計ルールの作成

利益集計ルールを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。

  2. 「顧客」タブで、「利益集計」を選択します。

  3. 「作成」をクリックします。

    「利益集計ルールの作成」ページが開きます。

  4. ルールを識別し、ユーザー・アクセスを指定します。

  5. 「続行」をクリックします。

    ルール・バージョンの作成ページが開きます。

  6. 「バージョン詳細」領域で、ルール・バージョンを識別します。

  7. 「フォーミュラ詳細」領域で、フォーミュラ・パラメータを指定します。必要に応じて条件を指定できます。

  8. 「終了」をクリックします。

関連項目

値索引フォーミュラ

値索引フォーミュラは、利益計算ルールと併用して、各顧客にランキングを割り当てます。この値索引フォーミュラは、リージョン・カウント・フォーミュラ、利益百分位数フォーミュラ、製品フォーミュラの3つのコンポーネントを提供します。

利益計算ルールが実行されると、値索引フォーミュラが参照され、リージョン・カウント、利益百分位数および製品フォーミュラに関連する各フォーミュラ・コンポーネントの値が合算されます。最終的な結果はFEM_CUSTOMER_PROFIT表に書き込まれます。詳細は、「利益計算ルール」を参照してください。

値索引フォーミュラの作成

値索引フォーミュラを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。

  2. 「顧客」タブで、値索引フォーミュラを選択します。

  3. 「作成」をクリックします。

    値索引フォーミュラの作成ページが開きます。

  4. リージョン・カウントおよび利益百分位数領域で、使用する値索引メジャーを指定します。手順は次のとおりです。

  5. 使用する各メジャー・タイプに対してステップ4を繰り返します。異なる範囲に基づいて値索引を割り当てることもできます。

  6. (オプション)「製品」領域で、1つ以上の製品と関連する値索引ファクタを指定します。手順は次のとおりです。

  7. (オプション)使用する各製品タイプに対してステップ6を繰り返します。

  8. 「適用」をクリックします。

関連項目

利益計算ルール

利益計算ルールは収益性情報を計算します。この収益性情報には、値索引スコアおよび利益百分位数や十分位数ランキングを挿入できます。計算では、値索引フォーミュラ定義を使用して各顧客のスコアを判断します。

利益計算ルールは、期間、元帳およびデータセットに対して1回のみ実行できます。再実行が必要な場合は、元の結果に戻してから再度ルールを実行する必要があります。

利益計算ルールには、次の1つ以上の計算が含まれています。

ルール定義には、結果が書き込まれるFEM_CUSTOMER_PROFIT表の出力列(「値索引」列、「利益百分位数」列および「利益十分位数」列)を指定します。ルールが実行されると、指定した列に結果が書き込まれます。異なる値索引フォーミュラを使用して複数の計算を実行し、各結果セットの異なる列に出力を書き込むことができます。これによって、同一の顧客について結果を比較できます。

利益計算ルールの作成

利益計算ルールを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。

  2. 「顧客」タブで、「利益計算」を選択します。

  3. 「作成」をクリックします。

    「勘定科目連結ルールの作成」ページが開きます。

  4. ルールを識別し、ユーザー・アクセスを指定します。

  5. 「続行」をクリックします。

    ルール・バージョンの作成ページが開きます。

  6. 「バージョン詳細」領域で、バージョンを識別します。

  7. 「フォーミュラ詳細」領域で、フォーミュラ・パラメータを指定します。

  8. 「計算オプション」領域で、実行する各計算に対応するボックス(リージョン・カウントの実施、顧客値索引の作成、顧客利益百分位数の作成)を選択します。詳細は、これらのオプションについて説明されている「利益計算ルール」の項を参照してください。

  9. 「終了」をクリックします。

関連項目

顧客収益性ルールに対する条件の指定

勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールの定義には、必要に応じて条件を指定できます。この条件により、条件定義に基づいて計算対象の入力行がフィルタリングされます。

ルールが実行されると条件が適用されます。条件に一致するデータのみがアプリケーション作業環境設定に従って処理されます。使用する条件バージョンは、実行時に指定した有効日で判断されます。

条件の定義の詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「条件」を参照してください。オンライン・ヘルプを表示するには、「ビジネス・ルール」->「条件」の順にナビゲートし、ページ上部の「ヘルプ」リンクをクリックします。

承認用の顧客収益性ルールの発行

新しいルール・バージョンは、本番データセットに対して実行する前に、承認のために発行する必要があります。ルールを発行すると、指定の承認者への通知が生成されます。承認階層はOracle Approvals Management(AME)に設定されています。承認要求は、Oracle Workflowによって適切な個人に送信されます。ルールを発行すると、指定の承認者への通知が生成されます。

詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「ルール承認」を参照してください。

顧客収益性ルールの実行

勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールを実行すると、データはFEM_CUSTOMER_PROFIT表に書き込まれます。

ルールは、アプリケーション作業環境に設定した「元帳」、「データセット・グループ」、「カレンダ期間」および「有効日」の各パラメータに従って実行されます。実行するルールのバージョンは、「有効日」パラメータによって決まります(有効日範囲が異なるルール・バージョンの作成については、「顧客収益性ルールの複製」を参照)。実行するルールまたはルール・セットを発行すると、これらのパラメータが、対応するアプリケーション作業環境設定からコピーされて発行インタフェースに表示されます。値は必要に応じて調整してください。

ルールが実行されると(正常に実行されたかどうかに関係なく)そのルールはロックされます。これは、同じデータセット・グループ、元帳およびカレンダ期間の組合せに対しては、ルールを再実行できないことを意味します。ルールの再実行が必要な場合は、実行済ルールのインタフェースでルールを元に戻す必要があります。詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「プロセス管理: 実行済ルール」を参照してください。あるいは、「プロセス管理」->「実行済ルール」の順にナビゲートし、ページ上部の「ヘルプ」リンクをクリックします。

顧客収益性ルールの実行方法

顧客収益性ルールは、単一のルール発行として「顧客」タブから実行できます。あるいは、ルールを他のルールとともにルール・セットに挿入し、ルール・セット全体を実行できます。詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「ルール・セット」を参照してください。あるいは、「プロセス管理」->「ルール・セット」の順にナビゲートし、ページ上部の「ヘルプ」リンクをクリックします。

「顧客」タブからのルールの実行

「顧客」タブから勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールを実行する手順は、次のとおりです。

  1. 「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。

  2. 「顧客」タブで、「勘定科目連結」、「利益集計」または「利益計算」のルール・タイプを選択します。

    適切なページが開きます。たとえば、「勘定科目連結」を選択した場合は、「勘定科目連結」ページが開きます。

  3. 「検索」領域で、実行するルールを識別します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックすると、すべてのルールが表示されます。あるいは、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。有効日を使用して検索することもできます。

    検索基準に一致するルールがリストに表示されます。

  4. ルール・バージョンを表示するには、「ルール名」列の+アイコンをクリックします。

  5. 実行するバージョンを識別し、その「実行」アイコンをクリックします。

    「ルールの実行」ページが開きます。

  6. ルールを実行するためのパラメータを指定します。デフォルトには現行のアプリケーション作業環境設定が反映されています。

  7. 「発行」をクリックします。

実行のモニタリング

ルールを実行すると、実行の進行状況をモニターできるコンカレント・マネージャの「要求の表示」ページにインタフェースが切り替わります。要求に対する出力ファイルには、実行の進行状況に関連するメッセージが格納されます。

FEMプロファイル・オプションを設定すると、詳細レベルのSQLデバッグ情報を表示できます。詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』のFEMプロファイル・オプションに関する項を参照してください。

要求の発行とモニタリングの詳細は、『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』を参照してください。

顧客収益性ルールの結果の表示

勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールを実行した後は、複数の方法で結果を表示できます。

Discovererを使用した追加レポート・ソリューションも使用できます。

顧客収益性ルールの更新

読取りおよび書込みアクセス権限がある勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールは更新できます。ルール名および摘要も変更できます。ルール・バージョンが実行されていない場合はバージョンを更新できます。ルール・バージョンは、有効開始日と有効終了日を除いて、実行後にロックされます。これらの有効日はルールの実行後に変更できます。

注意: 通常、ロックされたルールの更新は、当初のバージョンの有効日範囲の後に続く有効日範囲を使用した、新バージョンのルールの作成を介して処理されます。「顧客収益性ルールの複製」を参照してください。

値索引フォーミュラも更新できます。

勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールの更新

勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールを更新する手順は、次のとおりです。

  1. 「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。

  2. 「顧客」タブで、「勘定科目連結」、「利益集計」または「利益計算」のルール・タイプを選択します。

    適切なページが開きます。たとえば、「勘定科目連結」を選択した場合は、「勘定科目連結」ページが開きます。

  3. 「検索」領域で、更新するルールを識別します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックすると、すべてのルールが表示されます。あるいは、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。有効日を使用して検索することもできます。

    検索基準に一致する結果がリストに表示されます。

  4. ルール名または摘要を変更するには、その「更新」アイコンをクリックします。

  5. ルール・バージョン(未実行バージョン)を更新する手順は、次のとおりです。

  6. 「適用」をクリックします。

値索引フォーミュラの更新

値索引フォーミュラを更新する手順は、次のとおりです。

  1. 「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。

  2. 「顧客」タブで、値索引フォーミュラを選択します。

  3. 変更内容を入力します。

  4. 「適用」をクリックします。

顧客収益性ルールの復元

承認済の勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールを更新すると、「元に戻す」アイコンが有効になります。

「元に戻す」をクリックして、ルールを元の状態に戻します。承認済ルールを更新し、その更新が承認者によって否認された場合も、「元に戻す」を使用して変更内容を元に戻せます。

顧客収益性ルールの複製

勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールは複製できます。複製することで、新しいバージョン、またはルールとバージョンを速やかに作成できます。

バージョンを複製すると、そのバージョンがルールのバージョン・リストに追加されます。ルールとバージョンを複製すると、そのルールとバージョンが新しいエンティティとしてルールのリストに表示されます。

注意: バージョンを複製する場合は、他のバージョンと重複しない有効日範囲を指定する必要があります。バージョンの有効日はビジネス・ニーズの変化にあわせて計画してください。これによって、バージョンの有効開始日に開始されるように新規ルール・バージョンを実装できます。

顧客ルールまたはルール・バージョンを複製する手順は、次のとおりです。

  1. 「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。

  2. 「顧客」タブで、「勘定科目連結」、「利益集計」または「利益計算」のルール・タイプを選択します。

    適切なページが開きます。たとえば、「勘定科目連結」を選択した場合は、「勘定科目連結」ページが開きます。

  3. 「検索」領域で、複製するルールを識別します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックすると、すべてのルールが表示されます。あるいは、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。有効日を使用して検索することもできます。

    基準に一致するルールがリストに表示されます。

  4. 「ルール名」列の+アイコンをクリックして、ルール・バージョンを表示します。

  5. バージョンの「複製」アイコンをクリックします。

    複製オプション・ページが開きます。

  6. 複製オプションを選択します。

  7. 「続行」をクリックします。

  8. (ステップ6で)「ルールおよびバージョン」の複製オプションを選択した場合は、ルールとバージョンを識別します。ルールには一意の名称と摘要を入力します。バージョンには一意の名称を入力し、有効開始日と有効終了日を指定します。摘要も入力できます。

    (ステップ6で)「バージョン」の複製オプションを選択した場合は、新規バージョンを識別します。一意の名称を入力し、有効開始日と有効終了日を指定します。摘要も入力できます。

    注意: バージョンの有効日範囲には、既存バージョンの前または後の範囲を指定する必要があります。

  9. 「終了」をクリックします。

顧客収益性ルールの削除

読取りおよび書込みアクセス権限がある勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールのバージョンは、実行されていない場合、削除できます。

実行済のルール・バージョンは、データがFEM_CUSTOMER_PROFIT表に書き込まれ、ルールがロックされているため、削除できません。このような場合は、ルール実行の取消し機能を使用してデータを元に戻せます。ルールを元に戻すと、結果は計算対象外となり、選択したルール・バージョンから処理ロックが削除され、ルールを再実行できるようになります。ただし、表内の同一の行に対して更新を複数回実行した場合は、最後のルール実行結果以外は元に戻りません。詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』の「ルール実行結果」を参照してください。

値索引フォーミュラも削除できます。

勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールの削除

勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールを削除する手順は、次のとおりです。

  1. 「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。

  2. 「顧客」タブで、「勘定科目連結」、「利益集計」または「利益計算」のルール・タイプを選択します。

    適切なページが開きます。たとえば、「勘定科目連結」を選択した場合は、「勘定科目連結」ページが開きます。

  3. 「検索」領域で、削除するルールを識別します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックすると、すべてのルールが表示されます。あるいは、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。有効日を使用して検索することもできます。

    基準に一致するルールが表に表示されます。

  4. 勘定科目連結、利益集計または利益計算のバージョンを表示するには、「ルール名」列の+アイコンをクリックします。

  5. 削除するバージョンを識別し、その「削除」アイコンをクリックします。

    削除を確認するプロンプトが表示されます。

値索引フォーミュラの削除

値索引フォーミュラを削除する手順は、次のとおりです。

  1. 「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。

  2. 「顧客」タブで、値索引フォーミュラを選択します。

    値索引フォーミュラページが開きます。

  3. 「検索」領域で、フォーミュラを検索します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックすると、すべてのルールが表示されます。あるいは、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。

  4. 削除するフォーミュラを識別し、「削除」アイコンをクリックします。

    削除を確認するプロンプトが表示されます。

顧客収益性ルールの表示

「ビジネス・ルール」->「顧客」の順にナビゲートします。

  1. 顧客収益性ルールを表示する手順は、次のとおりです。

  2. 「顧客」タブで、「勘定科目連結」、「利益集計」または「利益計算」の顧客収益性ルール・タイプを選択します。あるいは値索引フォーミュラを選択します。

    適切なページが開きます。たとえば、「勘定科目連結」を選択した場合は、「勘定科目連結」ページが開きます。

  3. 「検索」領域で、表示するルールを識別します。フォルダを選択し、%を入力して「実行」をクリックするか、テキストを入力し、%をワイルドカードとして使用できます。有効日を使用して検索することもできます。

    基準に一致するルールがリストに表示されます。

  4. 勘定科目連結ルール、利益集計ルールまたは利益計算ルールの場合は、次の手順を実行します。