Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド リリース12 E06050-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章のトピックは、次のとおりです。
Oracle Daily Business Intelligence for Regulatory Compliance(DBI for Regulatory Compliance)は、組織の財務およびプロセス認証メトリックスの要約を提供します。
「財務諸表認証」ダッシュボードでは、日次の財務認証活動の実績が測定および追跡されます。これにより、必要に応じてオープン懸案を解決し、改善処理を実行できます。
DBI for Regulatory Complianceには、次のダッシュボードが用意されています。
関連項目
『Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド』
Daily Business Intelligence for Regulatory Complianceには直感的なレポートとグラフが用意されており、組織とプロセス認証のステータス、オープン懸案およびオープン改善処理が表示されます。署名役員は認証活動のオープン懸案をすばやく表示し、事前ステップを実行して認証プロセスを完了できます。関連する各レポートと計算の詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド』のDaily Business Intelligence for Regulatory Complianceに関する項を参照してください。
Daily Business Intelligence for Regulatory Complianceには、次のダッシュボードが用意されています。
「財務諸表認証」ダッシュボードには、財務諸表認証のメトリックが組織、プロセスおよび重要勘定科目のキー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)別に表示されます。
KPIは、Oracle Internal Controls Manager(OICM)からの財務認証の内容に基づきます。OICMでは、組織内の全プロセスに対する認証機能を提供することで評価プロセスを有効化します。
このダッシュボードには合計9個のレポートが含まれており、プロセス認証と組織認証、重要勘定科目の評価、オープン懸案および遵守環境変更に関する要約情報と結果情報が表示されます。
また、これらの要約および結果レポートから、さらに13の取引詳細レポートにドリルダウンすることも可能です。これらの詳細レポートには、OICMから取引データが直接プルされて表示されます。
Daily Business Intelligence for Regulatory Complianceには、次の職責が用意されています。
Daily Compliance Intelligence: Daily Compliance Intelligence職責では、すべてのDBI for Regulatory Compliance機能にアクセスできます。
注意: 「財務諸表認証」ダッシュボードの最初の「リンク」ポートレットには、Daily Business Intelligence for FinancialsとDaily Business Intelligence for Human Resourcesのダッシュボードへの次のリンクが含まれます。
「損益」(Financials)
「経費管理」(Financials)
「HR管理 - 概要」(Human Resources)
Daily Business Intelligence for FinancialsまたはDaily Business Intelligence for Human Resourceを実装していない場合、これらのリンクは機能しません。その場合には「パーソナライズ」オプションを使用してこれらのリンクを削除できます。
関連項目
インテリジェンス領域別のすべての職責とダッシュボードの全リストは、付録A「職責とダッシュボードのマトリックス」を参照してください。
Daily Business Intelligence for Regulatory Complianceでは、次の一意のディメンションが使用されます。
組織認証結果をグループ化できます。
事前シード済の期間のリストを提供します。たとえば、月、四半期および年などです。
期間値のリストを提供します。このディメンションは期間ディメンションに依存します。
関連項目
共通ディメンションの詳細は、「共通ディメンション」を参照してください。
このダッシュボードに表示されるKPIは、次のとおりです。
オープン改善処理KPI
オープン改善処理: 改善: Oracle Internal Controls Manager(OICM)のオープン改善処理の合計数。
オープン改善処理: 調査結果: OICMのオープン調査結果の合計数。
注意: オープン調査結果などのオープン・オブジェクトは、完了日のないオブジェクト、または完了日が選択した期間の最終日より後になっているオブジェクトとして定義されます。
これらのKPIから「オープン改善処理要約」レポートにドリルできます。『Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド』を参照してください。
重要勘定科目評価ステータスKPI
重要勘定科目評価ステータス: 未評価%: 未評価の重要勘定科目数を重要勘定科目の合計数で除算して得られたパーセンテージ。
重要勘定科目評価ステータス: 無効な統制ありとして評価%: 有効以外の評価結果となった重要勘定科目数を重要勘定科目の合計数で除算して得られたパーセンテージ。
重要勘定科目評価ステータス: 有効な統制ありとして評価%: 有効の評価結果となった重要勘定科目数を重要勘定科目の合計数で除算して得られたパーセンテージ。
これらのKPIから「重要勘定科目評価結果」レポートにドリルできます。『Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド』を参照してください。
組織認証ステータスKPI
組織認証ステータス: 認証なし%: 認証なしの組織数を組織の合計数で除算して得られたパーセンテージ。
組織認証ステータス: 懸案ありで認証済%: 懸案ありで認証済の組織数を組織の合計数で除算して得られたパーセンテージ。
組織認証ステータス: 認証済%: 認証済の組織数を組織の合計数で除算して得られたパーセンテージ。
これらのKPIから「組織認証結果」レポートにドリルできます。『Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド』を参照してください。
プロセス認証ステータスKPI
プロセス認証ステータス: 認証なし%: 認証なしの組織プロセス数を組織プロセスの合計数で除算して得られたパーセンテージ。
プロセス認証ステータス: 懸案ありで認証済%: 懸案ありで認証済の組織プロセス数を組織プロセスの合計数で除算して得られたパーセンテージ。
プロセス認証ステータス: 認証済%: 認証済の組織プロセス数を組織プロセスの合計数で除算して得られたパーセンテージ。
これらのKPIから「プロセス認証結果」レポートにドリルできます。『Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド』を参照してください。
次に、Daily Business Intelligence for Regulatory Complianceの設定を開始する前に考慮する必要がある共通の設定事項を示します。
「財務諸表認証」ダッシュボードでは、Oracle Internal Controls Manager(OICM)からの財務諸表情報を使用します。財務諸表認証が存在しない場合、このダッシュボードにデータは表示されません。
「財務諸表認証」ダッシュボードに最も意味のあるデータが確実に表示されるようにするには、次の理由から監査業務およびビジネス・プロセス認証を最初に作成しておく必要があります。
監査業務評価では、リスクと統制に関する評価情報と調査結果に関する情報が提供されます。
ビジネス・プロセス認証(財務諸表認証の範囲内)では、プロセス認証レポートおよび組織認証レポートに含まれる情報と、懸案に関する情報が提供されます。
Daily Business Intelligence管理者職責を使用して、「エンタープライズ・カレンダ」を設定します。DBI for Regulatory Complianceでは、この情報が時間ディメンションに使用されます。
注意: このカレンダのカレンダ定義は、AMWのカレンダ定義と異なっていてもかまいません。データはDBI for Regulatory Compliance内のエンタープライズ・カレンダにマップされます。
次の表に、「財務諸表認証」ダッシュボードおよび関連レポートの設定に必要な手順を示します。
手順 | 説明 |
---|---|
「財務諸表認証」ダッシュボードの実装。 | 「財務諸表認証」ダッシュボードを使用可能に設定して実装します。詳細は、「ダッシュボードの使用可能化」を参照してください。 |
コンカレント要求セットの設定。 | 財務諸表認証表に関連データを移入する要求セットを作成します。 次の2つの要求セットを作成します。
要求セットには次のコンカレント要求を含めることができます。
詳細は、「初期および増分要求セットの作成」を参照してください。 |
このチェックリストに示す設定を取引アプリケーションの設定中または他のダッシュボードの設定中に完了している場合、設定を繰り返す必要はありません。
特に明記しないかぎり、同時に複数の設定を実行できます。
詳細は、「設定チェックリスト」を参照してください。