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Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド
リリース12
E06051-01
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Daily Business Intelligence for Product Lifecycle Managementの使用

この章のトピックは、次のとおりです。

「製品管理 - 設計」ダッシュボード

「製品管理 - 設計」ダッシュボードを使用すると、製品の設計および製造プロセスをモニターできるため、迅速で的確な判断が可能になります。

このダッシュボードには、次のようなキー・パフォーマンス・インディケータがあります。

「製品管理 - 設計」ダッシュボードとその関連レポートを使用すると、品目の製造が複雑であるかどうか、または品目の変更オーダーの作成やサイクル時間トレンドを確認できます。

このダッシュボードから、単位原価、部品数量および製造ステップ、さらに変更オーダーに関する詳細レポートにドリルダウンできます。このダッシュボードには、「HR管理」ダッシュボードおよび「費用管理」ダッシュボードへのリンクも含まれています。これらのダッシュボードを表示するには、システム管理者が各ダッシュボードに対して必要な手順を完了している必要があります(『Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド』を参照)。

「製品管理 - 設計」ダッシュボードに表示される品目は、営業単位で保護されています。システム管理者は、『Oracle Inventoryユーザーズ・ガイド』の組織アクセスの定義に関する項またはOracle Product Lifecycle Managementオンライン・ヘルプに記載されている仕様に従って、品目が保護されていることを確認する必要があります。システム管理者はさらに、「MO: セキュリティ・プロファイル」を定義する必要があります(『Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド』の「営業単位」を参照してください)。

このダッシュボードを表示するには、Daily Product Intelligence職責または設計マネージャ職責を使用します。

Oracle Daily Business Intelligenceおよびその他のインテリジェンス製品の詳細は、「Daily Business Intelligenceの概要」を参照してください。

パラメータ

次のパラメータは、このダッシュボード専用です。ダッシュボード・パラメータがダッシュボードの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。

関連レポート

このダッシュボードから次のレポートにドリルダウンできます。

製品管理 - 設計のキー・パフォーマンス・インディケータ

このダッシュボードに表示されるキー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)は次のとおりです。

「原価要素別単価」および「単価トレンド」

「原価要素別単価」レポートには、単位原価合計の要素の内訳が示されます。要素は、資材、間接材料費、生産資源、アウトソーシングおよび間接費です。

単位原価は、ある品目を生産するための原価であり、個々の原価要素(資材、間接材料費、生産資源、アウトソーシングおよび間接費)の合計です。品目の各原価要素の原価は、Oracle Cost Managementで定義されます(『Oracle Cost Managementユーザーズ・ガイド』の品目原価の定義に関する項を参照してください)。

いずれかの原価要素がOracle Cost Managementで変更された場合は、このレポートに原価の変更が反映されるように、単位原価を更新するコンカレント・プログラムを実行する必要があります。

「「製品管理 - 設計」ダッシュボード」を参照してください。

部品数量および製造ステップ

「部品数量および製造ステップ」レポートには、選択した品目に必要な構成部品の数量および工程連番の数が示されます。これらの数値は通常、品目の複雑度のメジャーとみなされます。

選択した日付時点で有効である、基本部品構成表の構成部品および基本工順の工程連番のみがこのレポートの対象となります。

「「製品管理 - 設計」ダッシュボード」を参照してください。

品目カタログ・カテゴリ別部品数量

「カタログ・カテゴリ別部品数量」レポートには、品目の部品数量が、その構成部品が割り当てられているカタログ・カテゴリ別に表示されます。レポートに表示された数値をクリックすると「構成部品詳細」レポートを表示できます。

「「製品管理 - 設計」ダッシュボード」を参照してください。

構成部品詳細

「構成部品詳細」レポートには、品目の組立に使用される構成部品の一覧が表示されます。レポートでは、構成部品をその割当て先のカタログ・カテゴリに基づいてフィルタ処理して表示します。

このレポートのパラメータは「品目カタログ・カテゴリ別部品数量」レポートから渡され、読取り専用です。

構成部品の記述をドリルダウンして、Oracle Product Lifecycle Managementが提供する構成部品の詳細情報を表示させることができます。

変更オーダー要約

「変更オーダー要約」レポートは、選択した品目の変更オーダー情報を表示します。Oracle Product Lifecycle Managementの定義に従って、オープン、新規および実施済の変更オーダーの件数が表示されます。レポートには比較期間を基準とする変更オーダー自体の変更情報も含まれます。

レポートには次に示す列が表示されます。

「「製品管理 - 設計」ダッシュボード」を参照してください。

変更オーダー・リスト

「変更オーダー・リスト」レポートは、Oracle Product Lifecycle Managementにおいて定義された変更オーダーの詳細情報を表示します。このレポートには、「変更オーダー要約」、「変更オーダー・サイクル時間」、「遅延変更オーダー経過期間」および「変更オーダー経過期間」の各レポートからドリルダウンによりアクセスできるほか、Daily Business Intelligence for Product Lifecycle Managementのメニューからアクセスできます。

「変更オーダー・リスト」レポートの名称はドリルダウン元のレポートによって変化します。ドリルダウン元のレポートに基づく「変更オーダー・リスト」レポートのバリエーションの一覧を次の表に示します。

ドリルダウン先の「変更オーダー・リスト」レポート
ドリルダウン元 . . . ドリルダウン先
変更オーダー要約(「取消」列)取消済変更オーダー・リスト
変更オーダー要約(「実施」列)実施済変更オーダー・リスト
サイクル時間実施済変更オーダー・リスト
変更オーダー経過期間オープン変更オーダー・リスト
変更オーダー要約(「オープン」列)オープン変更オーダー・リスト
変更オーダー要約(「新規」列)新規変更オーダー・リスト
遅延変更オーダー経過期間遅延変更オーダー・リスト

ドリルダウン先のレポートに表示される変更オーダーの数は、ドリルダウン元のリージョンまたはレポートに表示されていた変更オーダーの数を反映しています。

変更オーダーの属性はすべて、ヘッダー・レベルから取得されます。属性には、タイプ、ステータス、事由、優先度、実施日、希望入手日および作成日があります。このレポートに考慮されるのは、個別の変更オーダーのヘッダー・レベルと明細レベルの品目関連、および改訂品目のみです。たとえば、変更オーダー 1(CO1)で、Item1がヘッダー・レベルおよび明細レベルで関連付けられている場合、CO1は、Item1について1回のみ計算されます。

このレポートには、次の専用のパラメータが表示されます。

このレポートには、次の専用の列が表示されます。

「「製品管理 - 設計」ダッシュボード」を参照してください。

変更オーダー・サイクル時間

「変更オーダー・サイクル時間」レポートには、実施済変更オーダーの件数、作成から承認までのサイクル時間、承認から実施までのサイクル時間、および全体でのサイクル時間が、比較期間を基にした、対応する増減値とともに表示されます。

「変更オーダー・サイクル時間トレンド」レポートは、変更オーダー・サイクル時間の時間的推移を優先度別に表示します。使用可能な優先度は次のとおりです。

優先度コードは、Oracle Engineering、Oracle Product Lifecycle ManagementまたはOracle Product Information Managementで変更オーダーに割り当てられます。

これらのレポートには、次の専用の列が表示されます。

「「製品管理 - 設計」ダッシュボード」を参照してください。

変更オーダー経過期間

「変更オーダー経過期間」レポートには、オープンな変更オーダーの件数と平均経過期間が、経過期間別分布とともに表示されます。実施済の変更オーダーについては、件数と平均経過期間のメジャーに加えて前期間からの増減の比率を表示します。

「変更オーダー経過期間トレンド」レポートには、同じデータが示されますが、データの推移が示される点が異なります。

このレポートには、次の専用の列が表示されます。

「「製品管理 - 設計」ダッシュボード」を参照してください。

遅延変更オーダー経過期間

「遅延変更オーダー経過期間」レポートには、指定した希望入手日を過ぎた後もオープンである変更オーダーの件数と平均経過期間が表示されます。比較期間を基準にして、その対応する増減値も示されます。指定した希望入手日が設定されている変更オーダーのみが考慮されます。レポートではさらに、この変更オーダー件数が経過期間に応じてバケットに分類されます。

「遅延変更オーダー経過期間トレンド」レポートは、結果の推移が表示される点をのぞいて「遅延変更オーダー経過期間」レポートと同じです。

「「製品管理 - 設計」ダッシュボード」を参照してください。

部品数量およびBOMレベル

「部品数量およびBOMレベル」レポートには、選択した品目の構成部品の数量および部品構成表(BOM)のレベルが示されます。これらの数値は通常、品目の複雑度のメジャーとみなされます。

このレポートには、選択した日付時点で有効な基本BOMの構成部品およびBOMレベルのみが含まれます。

レポートには次に示す列が表示されます。

「「製品管理 - 設計」ダッシュボード」を参照してください。

「製品管理」ダッシュボード

「製品管理」ダッシュボードでは、製品の収益性をモニターするために「収益」、「製品利益」、「販売予測」などのキー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)が使用できます。

このダッシュボードにアクセスするには、Daily Product Intelligence職責または製品マネージャ職責を使用します。

パラメータ

このダッシュボードでは次の独自パラメータが使用されます。共通パラメータの説明は、「パラメータ」を参照してください。

共通レポート・パラメータ

このダッシュボードにリンクされているレポートの共通パラメータは次のとおりです。

関連レポート

このダッシュボードから次のレポートにドリルダウンできます。

製品管理のキー・パフォーマンス・インディケータ

このダッシュボードには、次のメジャーが表示されます。このダッシュボードのKPIはすべて、子組織の取引がすべて考慮された後で、マスター品目レベル(販売可能製品)で集計および表示されます。

製品収益および費用

「製品収益および費用」レポートには、「収益」、「売上原価」、「その他費用」および「製品利益」の各KPIが、比較期間を基準にして、それぞれの増減とともに示されます。このレポートには、Oracle Receivablesの認識済収益が表示されます。

「表示別」が「製品カテゴリ」の場合は、次のレベルのカテゴリ、さらに販売可能製品までドリルダウンできます。

「その他費用」の数値からドリルダウンして「製品その他費用」レポートにもアクセスできます。

「製品収益および費用トレンド」レポートは、KPIの時間的推移が表示される以外は、「製品収益および費用」レポートと同じです。トレンド・レポートからは、「製品その他費用」レポートにドリルダウンできません。

「「製品管理」ダッシュボード」を参照してください。

関連項目

「製品管理 - 設計」ダッシュボード

『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』のセキュリティに関する項

製品その他費用

「製品その他費用」レポートには、「その他費用」KPIと、比較期間を基準とするその増減が示されます。その他費用は、製品費用財務カテゴリに直接属するすべての費用を表し、売上原価は含まれません。

「製品その他費用トレンド」レポートは、キー・パフォーマンス・インディケータの時間的推移が表示される以外は、「製品その他費用」レポートと同じです。各KPIについて、選択した比較期間を基準にして、増減列が表示されます。

「表示別」が「製品カテゴリ」の場合は、次のレベルのカテゴリにドリルダウンできます。

「「製品管理」ダッシュボード」を参照してください。

製品在庫価額

「製品在庫価額」レポートには、選択した製品の全組織にわたる期末在庫価額と、比較期間を基準とするその増減が表示されます。手持在庫、移動中在庫、仕掛在庫のスナップショットが示されます。使用可能な製品のリストは、製品カテゴリの値によって決まります。

「製品在庫価額トレンド」レポートは、すべてのKPIの時間的推移が表示される以外は、「製品在庫価額」レポートと同じです。各KPIについて、選択した比較期間を基準とする増減列が表示されます。

レポートには、次の専用の列が表示されます。

「「製品管理」ダッシュボード」を参照してください。

製品履行実績

「製品履行実績」レポートには、記帳済額、履行済額および記帳-履行率が、比較期間を基準とする増減とともに示されます。この値は顧客受注明細から取得されます。これらの明細は互いに独立して記帳および履行されます。つまり、特定の期間に記帳された受注明細のセットは、同じ期間に履行された受注明細のセットと一致しない場合があります。外部顧客からの正確な潜在的収益ソースを提供するために、社内受注は除外されます。記帳済額および履行済額には、製品である品目に対する受注明細のみが含まれ、サービス品目は含まれません。記帳済額および履行済額には、過去請求は考慮されません。

「表示別」が「製品カテゴリ」の場合は、次のレベルのカテゴリ、およびその下に分類されている対応製品までドリルダウンできます。

「製品履行実績トレンド」レポートは、KPIの時間的推移が表示される以外は、「履行実績」レポートと同じです。各KPIについて、選択した比較期間を基準とする増減列が表示されます。これは、「履行実績」リージョンの関連リンク・セクションにあるレポートです。

「「製品管理」ダッシュボード」を参照してください。

製品返品額

「製品返品額」レポートには、サービス品目を除いて、履行済返品受注明細の全製品の金額が示されます。(サービス品目は、Oracle Order Managementアプリケーションで返品可能ではありません。)レポートには、返品レートが比較期間からの増減とともに表示されます。

返品額をドリルダウンすると、返品事由ごとに返品額が示される「事由別製品返品」レポートに移動できます。また、返品明細の件数をドリルダウンすると「製品返品詳細」レポートに移動できます。このレポートには、返品額に対応する全受注、明細または両方のリストが表示されます。

「表示別」が「製品カテゴリ」の場合は、次のレベルのカテゴリ、およびその下に分類されている対応製品までドリルダウンできます。

「製品返品額トレンド」レポートは、KPIの時間的推移が表示される以外は、「製品返品額」レポートと同じです。各KPIについて、選択した比較期間を基準とする増減列が表示されます。

レポートには、次の専用の列が表示されます。

「「製品管理」ダッシュボード」を参照してください。

事由別製品返品

「事由別製品返品」レポートには、製品の返品事由に関する情報が示されます。このレポートを開くには「製品返品額」レポートからドリルダウンします。表示される内容は、返品額、比較期間を基準とする増減、返品額合計に対する各事由の比率および返品明細の件数です。

また、返品明細の件数をドリルダウンすると「製品返品詳細」レポートに移動できます。このレポートには、返品額に対応する全受注、明細または両方のリストが表示されます。

「「製品管理」ダッシュボード」を参照してください。

製品返品詳細

「製品返品詳細」レポートには、返品明細番号とその明細に関連付けられている受注番号が表示されます。このレポートは、「製品返品額」レポートおよび「事由別製品返品」レポートからのドリルダウン・レポートです。表示される内容は、受注番号、明細番号、顧客、履行済返品日および返品額です。

受注番号をクリックすると、Oracle Order ManagementのOrder Information Portal(OIP)に直接ドリルダウンできます。

このレポートには、「比較」パラメータは表示されません。

「「製品管理」ダッシュボード」を参照してください。

上位受注バックログ

「上位受注バックログ」レポートには上位25位までのオープン受注が示されます。受注バックログ額は受注明細から導出され、履行されていない受注(明細)の金額を表します。この情報から、顧客満足度を保証するために、受注バックログのパイプラインを理解し、バックログ削減に事前に取り組むことができます。このレポートでは、各受注に関する営業担当および営業グループの情報が示されることによって、営業の全体像も提供されます。

このレポートに表示されるデータは常に最新であり、現在日に基づきます。「期間タイプ」および「比較」パラメータはこのレポートには適用されません。

「「製品管理」ダッシュボード」を参照してください。

上位オープン商談

「上位オープン商談」レポートには、製品カテゴリ、製品、またはその両方に対する(商談値で)上位25位までのオープン商談が顧客別に表示されます。商談値は商談明細から導出され、現期間内にクローズ日がある商談を表します。製品マネージャはこの情報をもとに、商談成立に向けて事前に対策を講じたり、リスクのある商談を無事にまとめたり、積極的な競合他社に将来競り負けないような対抗戦略を定義することによってそれらの対応を強化することができます。

このレポートに表示されるデータは常に最新であり、ダッシュボードの現在日に基づきます。「期間タイプ」および「比較」パラメータはこのレポートには適用されません。

「「製品管理」ダッシュボード」を参照してください。

顧客および製品活動

「顧客および製品活動」レポートには、ビジネスの受注管理およびサービスの面から製品の概要が示されます。レポートには、現期間の受注明細に関する正味記帳済額、現期間に発生したサービス要求の数、有効サービス契約の合計値、および総合計に対する有効サービス契約値の比率が、比較期間を基準にして、その対応する増減とともに示されます。このレポートでは、サービス品目ではない販売可能製品が考慮されます。このレポートでは、サービスが提供された製品に対する新規サービス要求件数、およびサービス契約明細の製品に対する有効なサービス契約情報が示されます。

有効サービス契約の値をドリルダウンすると、「新規および更改のサポート比較」レポートにドリルダウンできます。

「顧客および製品活動トレンド」レポートは、KPIが経時増減で示される以外は、「顧客および製品活動」レポートと同じです。各KPIについて、選択した比較期間を基準にして、増減列が表示されます。トレンド・レポートからは、「新規および更改のサポート比較」レポートにドリルダウンできません。

「「製品管理」ダッシュボード」を参照してください。

新規および更改のサポート比較

「新規および更改のサポート比較」レポートには、有効サービス契約の値が、新規または更改のビジネス値別に示されます。表示される内容は、有効サービス契約の値、新規サービス契約の値、更改されたサービス契約の値、および比較期間を基準にしたその対応する増減です。このレポートでは、サービス品目ではない販売可能製品が考慮されます。このレポートでは、サービス契約明細の製品に対する契約値が示されます。

このレポートには、次の追加パラメータがあります。