Oracle Subledger Accountingインプリメンテーション・ガイド リリース12 E05608-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
診断フレームワークには、「補助元帳会計」プログラムにより作成された仕訳を検討する機能が用意されています。次のように、各取引に使用された入力データが提供されます。
取引オブジェクト
元帳情報
システム・ソース
ソース値
次の例では、診断フレームワーク機能の標準的な使用方法について説明します。
実装フェーズでは、「取引オブジェクト診断」レポートを起動して、取引オブジェクト内で使用可能なソース値を検討できます。
日常では、「取引オブジェクト診断」レポートを使用して、補助元帳仕訳の生成に関連する懸案を分析できます。
次の図に、診断フレームワーク出力データを生成してレポートするビジネス・プロセスを示し、図の後の本文で説明します。
診断フレームワークのビジネス・プロセス・フロー
次のステップでは、診断フレームワークのビジネス・プロセス・フローについて説明します。
管理者がユーザーまたは職責の「SLA: 診断の有効化」プロファイル・オプションを「Yes」に設定します。
参照: SLA: 診断の有効化
ユーザーが「会計の作成」プログラムを発行します。このプログラムにより、診断フレームワークが自動的に実行され、診断表が移入されます。
診断フレームワークにより、取引オブジェクトからソース値および他の情報が収集されます。
ユーザーが「取引オブジェクト診断」コンカレント要求を発行して診断レポートを表示します。
管理者が「取引オブジェクト診断のパージ」コンカレント要求を発行して、診断フレームワークの結果をパージします。
診断フレームワークの機能は、次のとおりです。
「SLA: 診断の有効化」プロファイル・オプションを使用して、「会計の作成」プログラムで診断情報を収集するかどうかを管理します。
参照: SLA: 診断の有効化
「SLA: 診断の有効化」プロファイル・オプションが「Yes」に設定されている場合は、診断フレームワークが「会計の作成」プログラムと同時に実行されます。診断フレームワークのデータは、診断表に格納されます。
診断フレームワーク・レポートを表示するには、次の表に示すパラメータを指定して「取引オブジェクト診断」プログラムを発行します。
フィールド | 摘要 |
---|---|
元帳 | オプション。選択される診断データを特定の元帳に限定します。 「SLA: 補助元帳でのデータ・アクセス・セット・セキュリティの有効化」プロファイル・オプションが「Yes」に設定されている場合、値リストには職責に割り当てられているGLアクセス・セットに含まれる元帳のみが表示されます。このプロファイル・オプションが「No」に設定されている場合は、すべての元帳が表示されます。 値リストには、補助元帳会計処理基準が割り当てられている主要元帳と副元帳が表示されます。 |
イベント区分名 | オプション。診断データをアプリケーション内の指定のイベント区分に限定します。 値リストには、対応するアプリケーションのイベント区分が表示されます。 |
イベント・タイプ名 | オプション。診断データをイベント区分内の指定のイベント・タイプに限定します。このイベントを有効化するには、取引番号を入力します。 値リストには、現行のアプリケーション、エンティティおよびイベント区分と一致するイベント・タイプが表示されます。 イベント区分を選択しなければ、値を入力できません。イベント区分を入力すると、値リストにはイベント区分の値に依存する値が表示されます。「イベント・タイプ」フィールドが空白の場合は、すべてのイベント・タイプが選択されます。 |
取引番号 | オプション。取得される診断データを指定の取引に限定します。このフィールドを有効化するには、取引番号を入力する必要があります。 |
イベント番号 | オプション。取得される診断データを指定のイベントに限定します。 |
抽出明細番号:自 | オプション。指定した番号以上の番号が付いている取引オブジェクト明細のデータが表示されます。 このフィールドを有効化するには、取引番号とイベント番号を入力する必要があります。 値リストには、指定したイベントの取引オブジェクト明細番号がすべて表示されます。 |
抽出明細番号:至 | オプション。指定した番号以下の番号が付いている取引オブジェクト明細のデータが表示されます。 このフィールドを有効化するには、取引番号とイベント番号を入力する必要があります。 値リストには、指定したイベントの取引オブジェクト明細番号がすべて表示されます。 |
会計プログラム要求ID | オプション。診断データを指定の要求IDに限定します。 値リストでは、診断フレームワークの表に格納された要求IDが取得されます。 |
エラーのみ | 必須。 「Yes」を選択すると、選択基準を満たす「エラー」ステータスのイベントに関する診断フレームワーク・データのみが表示されます。デフォルトは「No」です。 |
ソース名の表示 | 必須。 「Yes」を選択すると、ソース名が表示されます。「No」を選択すると、ソース・コードが表示されます。デフォルトは「No」です。 |
会計属性の表示 | 必須。 「Yes」を選択すると、会計属性が表示されます。デフォルトは「No」です。 |
次の時点で診断フレームワーク・データをパージできます。
前に草案モードで会計処理済の取引が再び会計処理に適格になる時点
これは、「会計の作成」プログラム・サイクルの一部として全イベント・データがパージされると同時に発生します。
管理者が「取引オブジェクト診断のパージ」プログラムを起動する時点
次の表に、「取引オブジェクト診断のパージ」プログラムのパラメータを示します。
パラメータ | 摘要 |
---|---|
アプリケーション | 診断データのパージ対象を特定のアプリケーションに限定します。値は、プログラムの起動元の職責を所有しているアプリケーションからデフォルト設定されます。 |
終了日 | 指定した日付までの診断データがパージされます。 |
会計プログラム要求ID | 指定した要求IDの診断データがパージされます。この要求IDは、「会計の作成」プログラムの実行に対応します。 値リストには、診断を有効化して「会計の作成」プログラムを前回実行したときに使用した全要求IDが表示されます。 |