このセクションでは、Sun Ray Software をインストールする方法の詳細について説明します。
utinstall および utconfig コマンドは、システムに Sun Ray Software をインストールして構成するための基本コマンドです。基本の Sun Ray サーバーを構成してセッションをクライアントに提供する準備を行うために実行の必要があるその他のコマンドもいくつかあります。
utsetup は、utinstall や utconfig などのすべての適切なコマンドを、Sun Ray サーバーのインストールと構成を適切な順序で実行するためのコマンドです。設計では、utsetup コマンドは共有ネットワーク (LAN) を使用するように Sun Ray サーバーを構成し、Sun Ray クライアントファームウェアを管理するための一連の .parms
ファイルを /tftpboot
ディレクトリ内で生成します。この推奨構成の詳細については、Chapter 2, Sun Ray ネットワーク環境の計画で説明します。
Sun Ray サーバーをはじめてインストールするために utsetup コマンドを使用すると、次のコマンドが順に実行されます。
utinstall
utconfig
utpolicy -a -z both -g -M
utreplica (HA/フェイルオーバーグループが選択されている場合)
utfwadm -A -a -V (オプション)
utadm -L on (オプション)
utstart -c
utsetup コマンドを使用したインストール手順については、Section 3.2.5, “Sun Ray Software をインストールおよび構成する方法”を参照してください。
utsetup コマンドの内容とは異なる方法で Sun Ray サーバーをインストールおよび構成する必要がある場合は、Section 3.2.1, “utsetup コマンドを使用する”で説明する個別のコマンドを実行する必要があります。次のような状況ではそのようにしなければならない可能性があります。
JumpStart (Oracle Solaris) または Kickstart (Oracle Linux) を使用してソフトウェアをインストールする。
Sun Ray Software を Sun Ray データストアなしで構成する (ゼロ管理モードと呼ばれます)。
このドキュメントでは、utsetup コマンドを使用する代わりに個別のコマンドを使用する詳細な手順については説明しません。代替コマンドの詳細については、マニュアルページを参照してください。
utsetup コマンドでは、まずインストールプロンプトに対するユーザーの応答を記録してから、その応答を別のタイミングで、場合によっては別の Sun Ray サーバーで使用することで、Sun Ray Software のインストールおよび構成プロセスをクローニングできます。ユーザーの応答は /var/opt/SUNWut/utdialog.d/*.utdialog_responses.props
ファイルに格納され、応答ファイルと呼ばれます。
utsetup と応答ファイルを使用して、Sun Ray サーバーのインストールおよび構成のセットアップをクローニングしたり、無介入で自動化されたインストールおよび構成ソリューション用にデフォルト設定を提供したりできます。Sun Ray サーバーをクローニングすると、フェイルオーバーグループ内にいくつかの Sun Ray サーバーをセットアップするといった多くの場合で役立ちます。
utsetup コマンドをオプションなしで使用すると、実行したサーバーで実際のインストールおよび構成が実行されます。
次のコマンドは、応答ファイルに記録された情報を使用できます。
utsetup
utinstall
utconfig
utpolicy
utpw
utgroupsig
utreplica
Sun Ray Software のインストール自動化については、次の手順を参照してください。
Sun Ray Software リリース 5.3 以降では、Sun Ray Operating Software (以前は Sun Ray クライアントファームウェアと呼ばれていました) が Sun Ray Software に含まれなくなったため、別途 My Oracle Support からダウンロードする必要があります。Sun Ray クライアントを最新の Sun Ray Operating Software で更新することによって、最新の Sun Ray Software 機能が確実に提供されます。Sun Ray クライアントファームウェアは、正式に Sun Ray Operating Software と呼ばれるようになりましたが、これまでどおり「ファームウェア」という用語がこのドキュメント全体で使用されています。詳細については、Sun Ray Operating Software 11.0 リリースを参照してください。
サーバーに Sun Ray Software をインストールする前に最新の Sun Ray Operating Software をダウンロードしてインストールする場合、utsetup コマンドでインストール済みファームウェアを構成し、以前のリリースと同様の utfwadm コマンドを使用してクライアントで利用できるようにすることができます。現在のインストール手順では、ファームウェアをダウンロードしてインストールする手順について説明しています。
Sun Ray Software をインストールする前に最新の Sun Ray Operating Software をインストールすることをお勧めしますが、Sun Ray Software をインストールしたあとでファームウェアをインストールおよび構成することもできます。Sun Ray Software インストールプロセスとは別に Sun Ray クライアントでファームウェアを更新するには、Section 14.3, “Sun Ray クライアントでファームウェアを更新する方法”を参照してください。
サーバーにファームウェアがインストールされていない場合は、Sun Ray Software インストールスクリプトで次の警告が発生します。
Sun Ray Operating Software (firmware) is not installed. It is recommended that you install the latest firmware before installing Sun Ray Software. Continue without firmware? (Y/N) [Y]
また、サーバーに古いファームウェアバージョンがインストールされている場合は、Sun Ray Software インストールスクリプトで次の警告が発生します。
You are attempting to install SRS on a system with an old version of Sun Ray Operating Software. Continue with old firmware? (Y/N) [N]
この手順では、Oracle Linux と Oracle Solaris の両方のオペレーティングシステムで utsetup コマンドを使用して Sun Ray サーバーをインストールして構成します。
utsetup コマンドでは、共有ネットワークを (LAN) を使用するように Sun Ray サーバーを構成したり、Sun Ray クライアントファームウェアを管理するために一連の .parms
ファイルを /tftpboot
ディレクトリ内に生成したりすることもできます (ファームウェアのダウンロードを管理するように DHCP は構成されていません)。この構成の詳細については、Chapter 2, Sun Ray ネットワーク環境の計画で説明します。
Sun Ray サーバーにするサーバーが Sun Ray Software の製品要件を満たしていることを確認します。
Sun Ray サーバーには、固定ホスト名と静的 IP アドレスの両方が必要です。Sun Ray サーバーは DHCP クライアントにできません。
Sun Ray Software のインストールを始める前に、最新の Sun Ray Operating Software (ファームウェア) をダウンロードしてインストールすることをお勧めします。Sun Ray クライアントを最新のファームウェアで更新することによって、最新の Sun Ray Software 機能が確実に提供されます。
(Oracle Linux のみ) Sun Ray Software インストールスクリプトは、コンソールからシャットダウン/再起動のオプションを削除しますが、端末を開いてコマンドを実行することはできます。
Sun Ray Software 5.3 メディアパックをダウンロードして解凍し、Sun Ray サーバーからアクセスできるようにします。
http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/sunrayproducts/downloads/index.html を参照してください。
(省略可能) 最新の Sun Ray Operating Software (ファームウェア) をダウンロードして解凍し、Sun Ray サーバーからアクセスできるようにします。
http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/sunrayproducts/downloads/index.html を参照してください。
Sun Ray クライアントを最新のファームウェアで更新することによって、最新の Sun Ray Software 機能が確実に提供されます。
Sun Ray サーバーのスーパーユーザーになります。
ユーザー環境設定が進められている場合に発生する可能性があるインストールスクリプトエラーを避けるため、次のコマンドを使用します。
% su - root
最新の Sun Ray Operating Software (ファームウェア) をダウンロードした場合は、ディレクトリを解凍したファームウェアのディレクトリに変更し、ファームウェアをインストールして Sun Ray Software インストールスクリプトから利用できるようにします。
# ./utfwinstall
ディレクトリを解凍した Sun Ray Software メディアパックに変更し、Sun Ray Software を Sun Ray サーバーにインストールします。
# ./utsetup
utsetup 出力の例については、後述する例のセクションを参照してください。
インストールスクリプトが終了すると、ログファイルは次の場所にあります。
Oracle Linux:
/var/log/utsetup.year
_month
_date
_hour
:minute
:second
.log
Oracle Solaris:
/var/adm/log/utsetup.year
_month
_date
_hour
:minute
:second
.log
ファイル名の値は、コマンドが開始した時点のタイムスタンプを反映しています。問題の兆候があるかどうかをこれらのファイルでチェックしてください。
utinstall エラーメッセージのリストについては、Section 3.2.11, “インストール (utinstall) のエラーメッセージ”を参照してください。
Sun Ray サーバーが Oracle Solaris を実行している場合は、次の手順を使用して Sun Ray クライアントのパフォーマンスを向上させます。
次の行を Sun Ray サーバーの /etc/system
ファイルに追加します。
set hires_tick=1
Sun Ray サーバーをリブートします。
詳細については、Section 21.2, “ネットワークスイッチでのバッファリングを減らすことで Sun Ray クライアントのパフォーマンスを向上させる方法 (Oracle Solaris)”を参照してください。
セカンダリサーバーがフェイルオーバーグループ内にある場合は、それぞれについて手順 3 - 6 を繰り返します。
プライマリサーバーの utsetup インストール中に HA グループ (フェイルオーバーグループ) 構成を選択した場合は、生成された応答ファイルを各セカンダリサーバーにコピーし、utsetup コマンドを使用してフェイルオーバーグループ構成をレプリケートできます。たとえば、応答ファイルをセカンダリサーバーの /tmp
ディレクトリに保存してから、utsetup -a -D /tmp コマンドを使用できます。
この方針により、同じ構成情報を入力し直すために必要な時間が減り、構成エラーを最小限に抑えることができます。詳細については、Section 3.2.8, “Sun Ray サーバーをクローニングする方法”を参照してください。
Sun Ray サーバーのホスト名または IP アドレスを sunray-config-servers
および sunray-servers
DNS エントリに追加して、それぞれファームウェア更新および Sun Ray セッションでクライアントからサーバーを利用できるようにします。
詳細については、Chapter 2, Sun Ray ネットワーク環境の計画を参照してください。
Sun Ray クライアントをリブートして、Sun Ray サーバーによって提供される新しい Sun Ray Operating Software (ファームウェア) をダウンロードし更新します。
Sun Ray Software 5.3 ファームウェアを Sun Ray 3 シリーズのクライアントにインストールする場合は、スマートカードコントローラのファームウェアが更新されている約 40 秒間、スマートカードの LED が点滅します。これは正常です。
Windows Connector を使用することを計画している場合は、指定された Windows サーバーに Windows Connector コンポーネントをインストールします。詳細については、Section 3.2.7, “Windows システムに Windows Connector コンポーネントをインストールする方法”を参照してください。
Sun Java Desktop System (JDS) 統合パッケージは、Oracle Solaris 10 上での Windows Connector と JDS デスクトップの統合を向上させる、uttscwrap と呼ばれる CLI を提供します。
JDS 統合パッケージがあるメディアパックの場所に変更します。
# cd media_pack_directory
/Supplemental/JDS_Integrator/Solaris10+/sparc/Packages
JDS 統合パッケージ (SUNWuttscwrap
) をインストールします。
# pkgadd -d .
uttscwrap コマンドは /opt/SUNWuttscwrap/bin
ディレクトリにインストールされます。uttscwrap コマンドの詳細については、Section 18.3, “Windows Connector の使用”を参照してください。
Sun Ray Software のインストールでは、デフォルトで管理 GUI の一部のロケールがインストールされません。スウェーデン語またはポルトガル語のロケールをインストールする場合は、次の手順を使用します。
ロケールパックがあるメディアパックイメージの場所にディレクトリを変更します (kio
パッケージは Kiosk_Mode_4.4
パスにあります):
# cd media_pack_directory
/Components/10-SRSS/Content/Sun_Ray_Core_Services_4.4/Linux/Packages
# cd media_pack_directory
/Components/10-SRSS/Content/Kiosk_Mode_4.4/Linux/Packages
ポルトガル語のロケールをインストールします。
# rpm -i SUNWputo-4.1-04.i386.rpm # rpm -i SUNWpkio-4.1-04.i386.rpm
スウェーデン語のロケールをインストールします。
# rpm -i SUNWsuta-4.3-04.i386.rpm # rpm -i SUNWsuto-4.3-04.i386.rpm # rpm -i SUNWsutwa-4.3-04.i386.rpm # rpm -i SUNWsutwh-4.3-04.i386.rpm # rpm -i SUNWsutwl-4.3-04.i386.rpm # rpm -i SUNWskio-4.3-04.i386.rpm
Sun Ray Software のインストールでは、デフォルトで管理 GUI の一部のロケールがインストールされません。スウェーデン語またはポルトガル語のロケールをインストールする場合は、次の手順を使用します。
Sun Ray サーバーのハードウェアアーキテクチャに応じてロケールパックがあるメディアパックイメージの場所にディレクトリを変更します (kio
パッケージは Kiosk_Mode_4.4
パスにあります):
# cd media_pack_directory
/Components/10-SRSS/Content/Sun_Ray_Core_Services_4.4/Solaris_10+\
/sparc/Packages
# cd media_pack_directory
/Components/10-SRSS/Content/Kiosk_Mode_4.4/Solaris_10+\
/sparc/Packages
# cd media_pack_directory
/Components/10-SRSS/Content/Sun_Ray_Core_Services_4.4/Solaris_10+\
/i386/Packages
# cd media_pack_directory
/Components/10-SRSS/Content/Kiosk_Mode_4.4/Solaris_10+\
/i386/Packages
ポルトガル語のロケールをインストールします。
# pkgadd -d . SUNWputes # pkgadd -d . SUNWputo # pkgadd -d . SUNWpkio
スウェーデン語のロケールをインストールします。
# pkgadd -d . SUNWsuta # pkgadd -d . SUNWsutes # pkgadd -d . SUNWsuto # pkgadd -d . SUNWsutwa # pkgadd -d . SUNWsutwh # pkgadd -d . SUNWsutwl # pkgadd -d . SUNWskio
Oracle Linux を実行するヘッドレス Sun Ray サーバーと Gnome Display Manager (GDM) を使用する Sun Ray クライアントとを使用することを計画している場合、この構成は Sun Ray クライアントでエラーを生成し、CPU プロセスを消費します。エラーが発生するのは、GDM はコンソールディスプレイが存在していることを前提としていて、GDM は存在しないコンソールデバイスにサービスを提供し続けようとする (そして失敗し続ける) ためです。
回避方法は、Sun Ray サーバーの /etc/inittab
ファイルで、preadm コマンドに -no-console
オプションを追加することです。
x:5:respawn:/etc/X11/prefdm --nodaemon --no-console
Oracle サーバーでは、仮想コンソールを提供する Integrated Lights Out Manager (ILOM) のサービスプロセッサを備えているため、この回避方法は必要ありません。
次のコード出力は、utsetup -d コマンドを使用して Oracle Solaris ベースの Sun Ray サーバーをインストールする例を示します (すべてのデフォルト設定をインストールします)。
# ./utsetup -d ================================================================== === Installing Sun Ray Software - utinstall === . . . . . ***License Agreement (not shown)*** . . . . . Accept? (Y/N) # utinstall-srss Version: 4.4 Thu Dec 29 09:44:34 CST 2011 Sun Ray Server Software 4.4 not installed Sun Ray Data Store 3.4 not installed Kiosk Mode 4.4 not installed Enter Java v1.6 (or later) location: [/usr/java] About to Install Sun Ray Server Software 4.4 Continue? (Y/N) [Y] About to carry out the following operations: Install [ Sun Ray Server Software 4.4 ] Install [ Sun Ray Data Store 3.4 ] Install [ Sun Ray Server Software 4.4 French Admin GUI ] Install [ Sun Ray Server Software 4.4 Japanese Admin GUI ] Install [ Sun Ray Server Software 4.4 Simplified Chinese Admin GUI ] Install [ Sun Ray Server Software 4.4 ] Install [ Kiosk Mode 4.4 ] Install [ Kiosk Mode 4.4 localized files ] Install [ data for utslaunch ] Install [ Sun Ray Server Software 4.4 modules for utsunmc ] Install [ Service Tags 1.1 ] Install [ Smart Card Services 1.5 ] Install [ VMware View Connector 1.4 ] . . . . . ***Sun Ray Server Software package/RPM installation output (not shown)*** . . . . . Installation of Sun Ray Server Software has completed. +++ Installing 'Sun Ray Connector 2.5' . . . . . ***Sun Ray Connector package/RPM installation output (not shown)*** . . . . . +++ Done. ================================================================== === Creating directory structure - utacleanup ================================================================== === Performing basic configuration - utconfig Activating product Product activation output being logged at /var/adm/log/utctl.2011_12_29_09:47:26.log Configuration of Sun Ray Server Software This script automates the configuration of the Sun Ray Server Software and related software products. Before proceeding, you should have read the Installation and Configuration Guide for planning purposes. For your convenience, default values (where applicable) are shown in brackets. Continue? (Y/N) [Y] Enter new UT admin password: Again: Enter new UT admin password: Configure Sun Ray Web Administration? (Y/N) [N] Enter Apache Tomcat installation directory [/opt/apache-tomcat] Enter HTTP port number [1660] Enable secure connections? (Y/N) [Y] Enter HTTPS port number [1661] Enter Tomcat process username [utwww] Enable remote server administration? (Y/N) [N] Configure Sun Ray Kiosk Mode? (Y/N) [N] Enter user prefix [utku] Enter group [utkiosk] Enter userID range start [150000] Enter number of users [25] Configure this server for a failover group? (Y/N) [N] About to configure the following software products: Sun Ray Data Store 3.4 Hostname: sray-server Sun Ray root entry: o=utdata Sun Ray root name: utdata Sun Ray utdata admin password: (not shown) SRDS 'rootdn': cn=admin,o=utdata Sun Ray Web Administration hosted at Apache Tomcat/5.5.20 Apache Tomcat installation directory: /opt/apache-tomcat HTTP port number: 1660 HTTPS port number: 1661 Tomcat process username: utwww Remote server administration: Disabled Sun Ray Server Software 4.4 Failover group: no Sun Ray Kiosk Mode: yes Sun Ray Kiosk Mode 4.4 User name prefix: utku Base user ID: 300000 Number of accounts: 25 Kiosk group name: utkiosk Kiosk group ID: auto Continue? (Y/N) [Y] Updating Sun Ray Data Store schema ... Updating Sun Ray Data Store ACL's ... Creating Sun Ray Data Store ... Restarting Sun Ray Data Store ... . Thu Dec 29 09:51 : utdsd starting Loading Sun Ray Data Store ... Executing '/usr/bin/ldapadd -p 7012 -D cn=admin,o=utdata' ... adding new entry o=utdata adding new entry o=v1,o=utdata adding new entry utname=sray-server,o=v1,o=utdata adding new entry utname=desktops,utname=sray-server,o=v1,o=utdata adding new entry utname=users,utname=sray-server,o=v1,o=utdata adding new entry utname=logicalTokens,utname=sray-server,o=v1,o=utdata adding new entry utname=rawTokens,utname=sray-server,o=v1,o=utdata adding new entry utname=multihead,utname=sray-server,o=v1,o=utdata adding new entry utname=container,utname=sray-server,o=v1,o=utdata adding new entry utname=properties,utname=sray-server,o=v1,o=utdata adding new entry cn=utadmin,utname=sray-server,o=v1,o=utdata adding new entry utname=smartCards,utname=sray-server,o=v1,o=utdata adding new entry utordername=probeorder,utname=smartCards,utname=sray-server,o=v1,o=utdata adding new entry utname=policy,utname=sray-server,o=v1,o=utdata adding new entry utname=resDefs,utname=sray-server,o=v1,o=utdata adding new entry utname=prefs,utname=sray-server,o=v1,o=utdata adding new entry utPrefType=resolution,utname=prefs,utname=sray-server,o=v1,o=utdata adding new entry utPrefClass=advisory,utPrefType=resolution,utname=prefs,utname=sray-server, o=v1,o=utdata Added 18 new LDAP entries. Creating Sun Ray Server Software Configuration ... Adding user account for 'utwww' (ut admin web server user) ...done Sun Ray Web Administration enabled to start at system boot. Starting Sun Ray Web Administration... See /var/opt/SUNWut/log/utwebadmin.log for server logging information. Unique "/etc/opt/SUNWut/gmSignature" has been generated. Restarting Sun Ray Data Store ... .. Thu Dec 29 09:52 : utdsd starting Adding user admin ... User(s) added successfully! Creating new Sun Ray Kiosk Mode configuration ... Validating new user ids. Validating new user accounts. Creating kiosk group utkiosk Configuring new kiosk user accounts: ......................... 25 users configured *********************************************************** The current policy has been modified. You must restart the authentication manager to activate the changes. *********************************************************** Enter groupname for Windows Connector [utwc] The group 'utwc' already exists. A dedicated group should be used for SRWC. Use existing group anyway (Y/N) [Y] Creating required LDAP schema ... adding new entry utname=remoteclient,utname=sray-server,o=v1,o=utdata adding new entry utname=users,utname=remoteclient,utname=sray-server,o=v1,o=utdata Done. ***************************************************************************** A restart of Sun Ray services is required before the Sun Ray Connector for Windows Operating Systems is used. Please run : /opt/SUNWut/sbin/utstart Note that this will *NOT* terminate any sessions. ***************************************************************************** Configuration of Sun Ray Server Software has completed. Please check the log file, /var/adm/log/utconfig.2011_12_29_09:47:26.log, for errors. ================================================================== === Configuring access policy - utpolicy Enter policy specification as if on utpolicy command line: [-a -g -z both -M] The authentication manager must be restarted for changes to take effect. If a significant policy change has been made then a cold restart must be initiated with the following command, note that all existing sessions will be terminated: /opt/SUNWut/sbin/utstart -c If a minor policy change was made then it is not necessary to terminate existing sessions and a warm restart is sufficient by executing the following command: /opt/SUNWut/sbin/utstart ================================================================== === Configuring firmware downloads - utfwadm Do you want to configure Firmware downloads for Sun Ray clients? (Y/N) [Y] ================================================================== === Enabling LAN access - utadm Do you want to enable LAN access for Sun Ray clients at this time? (Y/N) [N] ### Turning on Sun Ray LAN connection NOTE: utstart must be run before LAN connections will be allowed ================================================================== === Starting Sun Ray Software - utstart A cold restart has been initiated... messages will be logged to /var/opt/SUNWut/log/messages.
Sun Ray クライアントは、ファームウェアサーバーを発見すると対応する *.parms
ファイルをダウンロードします。このファイルにはファームウェアリビジョンが含まれています (ファームウェアが最新であることを確認するためにクライアントで確認されます)。.parms
ファイルは、sunray-servers
DNS エントリが使用されない場合に Sun Ray サーバーを指定するために使用される servers
キーワードなど、Sun Ray クライアントのほかの構成値を一元管理して提供するためにも使用できます。構成値のリストについては、Table 3.7, “Sun Ray クライアントの構成パラメータ (.parms)”を参照してください。
デフフォルトで、utsetup は Sun Ray モデルタイプごとに .parms
ファイルの初期セットを作成します。すべての .parms
ファイルのための一元管理された更新に対して、utfwadm コマンドの -i
オプションおよびテンプレートファイルを使用できます。テンプレート内のキー/値エントリは、モデル固有の各 .parms
ファイルに付加されます。
Sun Ray サーバーのスーパーユーザーになります。
Sun Ray サーバーに /tftpboot
ディレクトリが存在しない場合は、作成します。
# mkdir /tftpboot
.parms
ファイルのテンプレートを作成します。
このテンプレートはキー/値ペアを持つテキストファイルであり、ファイルシステムの任意の場所に配置できます。一般的には /tftpboot
ディレクトリに保存されます。次の例では、ファイルは srsconfig
という名前であり、/tftpboot
ディレクトリに存在します。
# vi /tftpboot/srconfig
.parms
ファイルに追加できるキー/値ペアのリストについては、Table 3.7, “Sun Ray クライアントの構成パラメータ (.parms)”を参照してください。
utfwadm コマンドを使用して .parms
ファイルを更新します。
utfwadm コマンドは、Sun Ray サーバーにインストールされている最新のファームウェアを自動的に使用します。次の例では、テンプレートファイルの場所に再び /tftpboot/srsconfig
を使用します。
# /opt/SUNWut/sbin/utfwadm -AaV -i /tftpboot/srconfig
Table 3.7, “Sun Ray クライアントの構成パラメータ (.parms)”にキー/値ペアを一覧表示します。
.parms
ファイルに追加するキー/値ペアは、
の形式で大文字と小文字を区別して記述し、空白文字は指定できません。key
=value
0
または 1
の値を指定できるオプションに値が指定されていない場合は、デフォルト値 0
が設定されます。次の表は、指定できるオプションのリストを示しています。.parms
ファイルの構成に使用されるオプションの詳細は、utfwadm
のマニュアルページを参照してください。
Table 3.7. Sun Ray クライアントの構成パラメータ (.parms)
鍵 | 説明 |
---|---|
bandwidth= | Sun Ray クライアントで使用する最大帯域幅制限を bps 単位で設定します。 |
cmdcashsize= | 最新のコマンドの一覧を保存するために使用するコマンドキャッシュを K バイト単位で設定します。デフォルト値は 512 K バイト、最大値は 8192 K バイト、0 という値はコマンドキャッシュを無効にします。 |
compress=[0 | 1] | 1 に設定すると、圧縮が有効になります。デフォルトは 1 (圧縮がオン) です。 |
fastload=[0 | 1] | 1 に設定すると、TFTP サーバーがサポートする限りの最大 TFTP 転送サイズに強制されます。デフォルトのパケットは 512 バイトです。応答時間の長い接続では、この設定を使用することで一般にファームウェアダウンロードの速度が倍増します。 |
fulldup=[0 | 1] | 1 に設定すると、全二重設定が有効になります。 |
enablegui=[force | none |
disablegui=[force | none | | 構成 GUI を有効または無効にします。これらのキーワードは、utfwadm -G または utfwadm -g コマンドを使用する場合にそれぞれ変更する必要があります。詳細については、Chapter 14, Sun Ray クライアントのファームウェアを参照してください。 |
kbcountry= | 国番号の値 0 を通知する米国向け以外の USB キーボードに、キーボード国番号 (キーボードマップ) を指定できます。この値は、構成 GUI の「詳細」メニューでも設定できます。 番号の一覧については、Section 13.17, “キーボード国番号”を参照してください。 |
Log | さまざまなログイベントのログレベルを設定します ( 外部 DHCP サーバーをサポートする共有ネットワーク (LAN) (utadm -L on を使用した構成済みネットワーク) を使用する場合、Log |
LogHost= | 1 つ以上の Log |
lossless=[0 | 1] | 1 に設定すると、損失の大きい圧縮を使用できなくなります。 |
MTU= | ネットワークの MTU を設定します。各種のソースから提供された値のうち、最小の値が使用されます。 |
poweroff= |
Sun Ray 3 シリーズのクライアントがオフになるまでのアイドル時間を設定します。デフォルトの電源切断時間は 30 分です。
たとえば、 |
select= |
許容される値は |
servers= | 使用可能なセッションサーバーを表すホスト名または IP アドレス (混在可) をコンマ区切りで指定します。 |
stopkeys=[ | 修飾キーの代替の組み合わせを指定して、Sun キーボードの Stop キーまたは Ctrl-Pause キーシーケンスと同じ機能を実行します。デフォルトでは、代替の組み合わせは Ctrl-Shift-Alt-Meta です。詳細については、Section 13.1, “Sun Ray クライアントのホットキー”を参照してください。
このパラメータに Meta キーは異なるキーボードで異なる名前を持っています。PC キーボードでは「Windows」キー、Mac キーボードでは「Command」キーです。 |
stopqon=[0 | 1] | 1 に設定すると、Stop-Q キーシーケンスを使用して、Sun Ray クライアントをサーバーから切断できます (特に VPN 接続を使用している場合)。 |
utloadoff=[0 | 1] | 1 に設定すると、utload プログラムを使用して Sun Ray クライアントにファームウェアを読み込ませる機能が無効になります。 |
videoindisable=[0 | 1] | 1 に設定すると、Sun Ray 270 クライアントの前面の入力ソースを無効にし、クライアントの出力のみを表示するようにモニターをロックします。 |
Windows Connector 機能は、Sun Ray クライアント上で Windows リモートデスクトップサービスを提供できます。Sun Ray Software には、リモートデスクトップサービスのパフォーマンスおよび機能を向上させるために Windows システムにインストールするべき Windows Connector コンポーネントがいくつか用意されています。
デフォルトでは、Windows システムでリモートデスクトップサービスは有効ではないため、明示的に有効にする必要があります。詳細については、Windows のドキュメントを参照してください。
この手順では、Windows システムに Windows Connector コンポーネントをインストールする手順を示します。
USB リダイレクション - Windows セッションから Sun Ray クライアントに接続された USB デバイスへのアクセスを有効にします。
メディアリダイレクション - Windows Media Player のパフォーマンスを向上します。
Adobe Flash の高速化 - Adobe Flash コンテンツの再生機能を向上させます。
オーディオ/ビデオの同期 - マルチメディアコンテンツのオーディオとビデオの同期を向上させます。
オーディオ入力 - Windows セッションから Sun Ray クライアント上のオーディオ録音を有効にします。
Client Information Agent - ホットデスク間でクライアント名を更新できるようにしたり、Windows セッションの切断時および再接続時にアクションを実行できる機能を提供したりします。
*.msi
ファイルを使用して Sun Ray Connector Windows コンポーネントをインストールする場合は、srs-winstaller.exe /S /D=c:path
を使用して srs-wininstaller.exe
実行可能ファイルから *.msi
ファイルを抽出できます。
インストール UI を省略するために、コマンド行から srs-winstaller /S を実行できます。
Adobe Flash 高速化やオーディオ/ビデオ同期コンポーネントには、Windows Performance Counter API をサポートするハードウェアが必要です。Windows Performance Counter API が正しく動作しない場合、コンポーネントは読み込みに失敗したり、予期しない動作になったりする可能性があります。既知の例として、コンピュータの BIOS で AMD Cool'n'Quiet テクノロジが有効である場合にこの問題が発生します (これは http://support.microsoft.com/kb/895980 で説明されています)。
Windows システムに管理者としてログインします。
仮想マシン (VM) に USB リダイレクションコンポーネントをインストールする場合、一部の VM で USB ドライバがデフォルトで提供されていない場合は、その VM にドライバを追加する必要があります。詳細については、Section 18.6.5, “USB ドライバを仮想マシンに追加する方法”を参照してください。
解凍された Sun Ray Software メディアパックの Sun Ray Connector Windows コンポーネントインストーラに Windows システムからアクセスできることを確認します。
media_pack_image
/Components/20-SRWC/Content/Sun_Ray_Connector_Windows_Components_2.5
srs-winstaller.exe
ファイルを Windows システムにコピーします。
srs-winstaller
アイコンをダブルクリックして、Sun Ray Connector Windows コンポーネントのセットアップウィザードを起動します。
ライセンス契約を確認し、「同意します
」をクリックします。
インストールするコンポーネントを選択し、「インストール
」をクリックします。
インストールが完了したら、「完了
」をクリックします。
Windows システムを再起動します (要求された場合)。
インストールした機能に応じて、次のセクション (次の手順) に進みます。
マルチメディアリダイレクションコンポーネントには、MPEG-2 および H.264 ビデオストリーム用のオーディオ/ビデオデマルチプレクサは組み込まれていません。ビデオが高速化されたことを確認するには、サードパーティーまたはフリーウェアのソリューション (MatroskaSplitter フリーウェア など) をダウンロードしてインストールしてください。
Adobe Flash ビデオの場合、ユーザーは Internet Explorer の「サード パーティー製のブラウザー拡張を許可する」を有効にする必要があります (「ツール」の「インターネット オプション」->「詳細設定」タブにあります)。
オーディオが正しく動作するには、Sun Ray オーディオドライバをデフォルトとして設定する必要があります。ユーザーがデフォルトのオーディオドライバを変更した場合は、各自が次の手順を実行して Sun Ray オーディオドライバをデフォルトにする必要があります。
Windows デスクトップから「設定」->「コントロール パネル」
を選択します。
「サウンドとオーディオ デバイス」
をクリックします。
「オーディオ」
タブをクリックします。
「Sun Ray RDP Audio Driver」がデフォルトではない場合は、それを選択し、「適用
」をクリックします。
ブラウザを閉じて開き直します。
「マイ コンピュータ」
で、「プロパティー」->「ハードウェア」->「デバイス マネージャ」
を選択し、「システム デバイス」
セクションに utSrServerBus
エントリが表示されていることを確認します。例については、Figure 3.2, “USB リダイレクションのインストールを確認する”を参照してください。
新しい Window セッションから USB リダイレクションが動作していることを確認する方法については、Section 18.6.6.1, “USB リダイレクションがアクティブであることを確認する方法”を参照してください。
srs-winstaller.exe 実行可能ファイルはアーカイブで、2 つの .msi
ファイルを一時ディレクトリに展開してから制御を Microsoft Windows インストーラに移行します。インストール済みの Windows Connector コンポーネントソフトウェアを修復する必要がある場合は、.msi
ファイルを使用できなくなっている可能性があります。
Windows Connector コンポーネントソフトウェアを修復するには、2 つの方法があります。もっとも簡単な方法は、追加/削除インタフェースを使用してソフトウェアをアンインストールしてから前述の手順を使用して再インストールすることです。
もう 1 つの修復方法は、追加/削除インタフェースで Windows Connector コンポーネントを選択し、「修復」をクリックすることです。修復プロセスで .msi
ファイルの場所が要求される場合は、次の手順を使用してファイルを srs-winstaller.exe 実行可能ファイルから展開します。
パスや名前に空白文字を含まない新しいディレクトリを作成します。この手順の例では、c:\srwc
を使用します。
コマンドシェルウィンドウで、次のコマンドを実行します。
srs-winstaller.exe /S /D=c:\srwc
これで .msi
ファイルが c:\srwc
ディレクトリで利用できるようになります。
utsetup コマンドは、Sun Ray サーバーと Sun Ray Software をインストールして構成できます。その後、作成された応答ファイルを使用して、ほかのサーバーをインストールして構成できます。Sun Ray Software のインストールを自動化する方法の詳細については、Section 3.2.3, “Sun Ray Software のインストールを自動化する”を参照してください。
Figure 3.3, “Sun Ray サーバーをクローニングする”に、utsetup コマンドを使用して Sun Ray サーバーをクローニングする方法について示します。
*.utdialog_responses.props
ファイルにはパスワードが含まれている可能性があり、悪意のあるユーザーが読み取った場合に復号化される恐れがあるため、これらのファイルをコピーするときはセキュリティーに十分注意してください。たとえば、ファイルにセキュアなアクセス権 (グループや「other」には読み取り不可) を設定したり、構成が完了したら一時的な場所からファイルを削除したりすることをお勧めします。
解凍された Sun Ray Software メディアパックから、utsetup コマンドを実行して Sun Ray サーバーをインストールして構成します。
応答は、/var/opt/SUNWut/utdialog.d/*.utdialog_responses.props
ファイルに保存されます。
応答ファイルを別のサーバーにコピーします。この例では、ファイルは Server B の /tmp
ディレクトリにコピーされています。
解凍された Sun Ray Software メディアパックから、utsetup -a -D /tmp コマンドを実行して、手順 1 で作成したサーバー上のインストールおよび構成をクローニングします。
通常は、同じフェイルオーバーグループのメンバーから、変更なしで構成を適用できます。新しいフェイルオーバーグループの場合は、新しい構成を作成するために応答ファイルの編集が必要になる可能性があります (たとえば、レプリケーション用に新しいプライマリとセカンダリを指定します)。utdialog_responses.props(5)
マニュアルページでは、ファイルの書式の詳細を説明しています。
utsetup コマンドを使用する別の方法は、デフォルト設定ですばやくサーバーをインストールおよび構成することです。
スタンドアロンで使用するように (フェイルオーバーグループ構成なしで) 基本的な Sun Ray Software 製品機能をインストール、構成、有効化しますが、最小限のユーザー応答が必要です (先に進む前に JRE 1.6 が /usr/java
にインストールされている必要があります)。
utsetup -d
構成を完了します。
(省略可能) フェイルオーバーグループ内でシステムを構成します (各システムで utsetup コマンドを使用して同一の管理パスワードを指定しなかった場合は、この時点で utpw コマンドを実行する必要があります)。
# utgroupsig
# utreplica -psecondary-server1
[secondary-server2
...]
または
# utreplica -s primary-server
(省略可能) キオスク機能を構成します。
# utconfig -k -d
(省略可能) ブラウザの Web 管理インタフェースを構成します (先に進む前に、Apache Tomcat が /opt/apache-tomcat
にインストールされている必要があります)。
utconfig -w -d
Sun Ray ネットワークサービスを構成します。
# utadm -L on
または
# utadm -A subnet
または
# utadm -a interface
Sun Ray サービスを起動します
# utstart
Sun Ray Software を完全に削除するには、この手順に従います。
Sun Ray サーバーのスーパーユーザーとしてログインします。
シェルウィンドウを開き、/opt/SUNWut/sbin
ディレクトリに変更します。
# cd /opt/SUNWut/sbin
フェイルオーバーグループ内のサーバーから Sun Ray Software を削除している場合は、Sun Ray クライアントファームウェアの更新を無効にします。
詳細については、Section 14.11, “すべての Sun Ray クライアントのファームウェア更新を無効にする方法”を参照してください。
複製構成を削除します。
# ./utreplica -u
Sun Ray ネットワークインタフェースを削除します。
# ./utadm -r
Sun Ray Software の構成を解除します。
# ./utconfig -u
すべてのプロンプトに対して y と答えます。
Sun Ray Software をアンインストールします。
# cd / # /opt/SUNWut/sbin/utinstall -u
すべてのプロンプトに対して y と答えます。
残りの Sun Ray サーバーすべてに対してこの手順を繰り返します。
インストール、アップグレード、またはアンインストール時に utinstall スクリプトがエラーを返す場合は、次の表を参照してください。
メッセージ | 意味 | 解決方法 |
---|---|---|
|
|
|
| 関連パッケージが正しくインストールされていない場合に、アプリケーションやパッチのインストール時に発生することがあります。 | コンポーネント xxxxxx がインストールメディアディレクトリパス内に存在し、適切なアクセス権が設定されていることを確認してから、utinstall スクリプトをもう一度実行してください。 |
| Sun Ray Software に付属する一部のアプリケーションは、ほかのアプリケーションの特定バージョンのみと互換性があります。 | 互換性のある必要なアプリケーションは、Sun Ray Software に含まれています。古いバージョンを削除し、utinstall スクリプトをもう一度実行してください。 |
| このシステムにインストールされている Sun Ray コンポーネントがありません。 | 製品がインストールされていないため、操作は必要ありません。 |
| 一部のファイルは、アップグレード中に正しく置換されませんでした。 | 示されたファイルをディレクトリから手動でコピーし、新しいファイルを適宜上書きします。 |
Partition Name Space Required Space Available -------------- -------------- --------------- partition xxx yyy | パーティションに十分なディスクスペースが割り当てられていませんでした。ディスクのパーティションを設定し直し、utinstall をもう一度実行します。 |
メッセージ | 意味 | 解決方法 |
---|---|---|
| 示されたパッケージは正しく削除されませんでした。 | rpm -e コマンドを使用して示された RPM をそれぞれ手動で削除してから、utinstall -u をもう一度実行してください。 |
| Sun Ray Software の削除は完了しませんでした。 | ログファイルで問題の始まったパッケージをチェックし、rpm -e コマンドでそのパッケージを手動で削除してから、utinstall -u をもう一度実行してください。 |
メッセージ | 意味 | 解決方法 |
---|---|---|
|
|
インストール管理ファイル (( |
SPARC プラットフォームの場合: | Sun Ray Software をその Sun Ray Software リリースをサポートしていない Oracle Solaris バージョンにインストールしようとしています。 | Sun Ray Software をインストールする前に、Oracle Solaris OS のサポートバージョン 10 へアップグレードします。 |
x86 プラットフォームの場合: | このプラットフォーム用の有効な OS リリースを実行していません。 | Sun Ray Software をインストールする前に、Oracle Solaris OS のサポートバージョン 10 へアップグレードします。 |
|
| ディレクトリから無関係なファイルを削除します。 |
| 示された tar ファイルから復元しないことにしました。 | utinstall をもう一度実行する前に、tar ファイルを削除してください。 |
| utinstall スクリプトは、既存の構成ファイルを保持できませんでした。 | 終了してこれらのファイルを手動で保持するか、または続けてください。 |
| 示されたパッケージは正しく削除されませんでした。 | pkgrm コマンドを使用して示されたパッケージをそれぞれ手動で削除してから、utinstall -u をもう一度実行してください。 |
| Sun Ray Software の削除は完了しませんでした。 | ログファイルで問題の始まったパッケージをチェックし、pkgrm コマンドで手動で削除してから、utinstall -u をもう一度実行してください。 |
次のファイルは utadm 中に変更されます。
/etc/inet/hosts
/etc/inet/networks
/etc/inet/netmasks
/etc/inet/dhcpsvc.conf
# DHCP 関連のすべてのファイルを含む
/etc/nsswitch.conf
/etc/hostname.
intf
次のファイルは Sun Ray サービスの起動中に変更されます。
/etc/inet/services
/etc/inet/inetd.conf
次のファイルは utconfig 中に変更されます。
/etc/passwd
/etc/shadow
/etc/group
次のファイルはインストール後のリブート時に更新されます。
/etc/syslog.conf
/etc/pam.conf
次のファイルは utadm 中に変更されます。
/etc/dhcpd.conf
/etc/nsswitch.conf
/etc/opt/SUNWut/net/dhcp/SunRay-options
/etc/opt/SUNWut/net/dhcp/SunRay-interface-eth1
/etc/opt/SUNWut/net/hostname.eth1
/etc/opt/SUNWut/net/networks
/etc/opt/SUNWut/net/netmasks
/etc/hosts
次のファイルは utconfig 中に変更されます。
/etc/passwd
/etc/shadow
/etc/group
また、Sun Ray クライアントごとにディスプレイファイルが次のディレクトリに作成されます。
/etc/gdm/PreSession
/etc/gdm/PostSession
/etc/gdm/Init
/etc/gdm/PostLogin