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Oracle® Enterprise Managerライセンス情報ユーザー・マニュアル
12c リリース5 (12.1.0.5)
B66197-15
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5 その他のインフラストラクチャ管理

この章では、次の各カテゴリに属するその他のEnterprise Managerインフラストラクチャ管理について、それらのライセンスに含まれる機能と、そのアクセス・ポイントを示します。

5.1 Configuration Management Pack for Applications

Configuration Management Pack for Applicationsは、OracleソフトウェアおよびOracle以外のソフトウェア(Oracle Databaseを除く)を使用したホストについてソフトウェアとハードウェアの構成やデプロイメントを管理するという、時間がかかり、エラーも発生しやすいプロセスを自動化します。このパックには、全システムに対する検索と比較、構成監視、コンプライアンス管理などの機能があり、デプロイメント全体の整合性がとれます。

Configuration Management Pack for Applicationsの機能には、Enterprise Manager Cloud Controlに含まれるライセンスの必要なリンク(後続の表を参照)を介してアクセスできます。これらのコンポーネントは、Configuration Management Pack for Applicationsで提供される機能を含みます。

Configuration Management Pack for Applicationsには次の機能が含まれています。

  • 検出およびインベントリ追跡: 資産を検出して追跡する機能。

  • 構成管理: インベントリ追跡、構成のずれの検出および構成の詳細検索。

  • コンプライアンス管理: 業界標準および法的コンプライアンス標準の管理とレポート作成。

次の各項で、Enterprise Managerによって提供されるこの管理パックのライセンスが必要な機能とリンクについて説明します。

5.1.1 Configuration Management Pack for Applicationsの機能

次の各機能は、既存のConfiguration Management Pack for Applicationsライセンスで使用できます。

機能 説明
クライアント・システム・アナライザ システム管理者が、エンドユーザー・システムから構成情報とデータを収集して分析できます。事前インストールされたアプリケーションを使用することで、Webサーバーを個別に設定することなく、エンド・ユーザーの構成情報を収集できます。管理エージェントは、エンド・ユーザーの構成情報を収集および分析して、管理リポジトリにアップロードします。
コンプライアンス 業界要件および法的コンプライアンス要件に対応したコンプライアンス・フレームワーク、標準および拡張性を提供します。
構成収集の拡張性 カスタム構成収集を作成して、現在の構成収集を拡張します。
構成比較 構成を比較します(1対1、1対多)。
構成履歴 特定の時間枠における構成または関係の変更についてレポートを作成します。
構成インスタンス・ブラウザ 構成アイテムおよびターゲットに関連付けられているアソシエーションを表示します。
構成の保存 構成を保存し、参照、ベースラインまたはゴールド・スタンダードに使用します。
構成検索 特定のターゲットまたは関係全体を対象に構成アイテムを検索します。
構成トポロジ 特定のターゲットと、それに依存している他のターゲットとの依存関係のトポロジを表示します。
ファイルの同期 比較中に、構成ファイルの差異を同期します。
リアルタイムな構成変更の検出 リアルタイムに構成変更を検出し、コンプライアンス・フレームワークを自動化します。
サイト・ガードを介した障害時リカバリ Oracle Fusion MiddlewareとOracle Databaseの完全なサイト・フェイルオーバーを自動化し、他のデータ・センター・コンポーネントを含むように拡張します。

注意:

Oracle以外のソフトウェアでのみ使用可能です。Oracleソフトウェアでサイト・ガードを使用するには、WebLogic Server Management Pack Enterprise EditionまたはDatabase Lifecycle Management Pack for Oracle Databaseいずれかのライセンスが必要です。

ユーザー定義デプロイメント・プロシージャ(UDDP) 必要なフェーズ、ステップおよび変数を挿入して最初からプロシージャを作成し、カスタム・プロセスを自動化します。

5.1.1.1 ライセンスが必要なその他の機能

Configuration Management Pack for Applicationsを購入すると、次の項に記載されている機能も使用できます。これらの機能は、OracleソフトウェアおよびOracle以外のソフトウェア(Oracle Databaseを除く)を使用したホストのソフトウェアとハードウェアの構成およびデプロイメントに制限されます。

ライセンスが必要な機能 説明
自己更新 Enterprise Managerのホームページで、「設定」メニュー、「拡張性」、「自己更新」の順にクリックします。「構成」と「コンプライアンス」で、ホスト、OracleソフトウェアおよびOracle以外のソフトウェア(Oracle Databaseを除く)に関連する更新をダウンロードして適用するには、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスが必要です。

5.1.2 Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスが必要なリンクへのアクセス

次に示すページ、リンクおよび各機能は、使用するのにこのパックのライセンスが必要です。これらのページ、リンクおよび各機能は、ホストのソフトウェア、プラットフォーム、OracleソフトウェアおよびOracle以外のソフトウェア(Oracle Databaseを除く)に適用されます。Oracle Databaseを管理したり、これらの機能をOracle Databaseに拡張するには、Database Lifecycle Management Pack for Oracle Databaseを購入する必要があります。

次に示すページ、リンクおよび各機能は、既存のConfiguration Management Pack for Applicationsライセンスで使用できます。

ライセンスが必要なページ/リンク アクセス方法
クライアント・システム・アナライザ Enterprise Managerのホームページで、「Enterprise」メニュー、「構成」の順にクリックします。「クライアント・システム・アナライザ」と「クライアント構成」の項目は、WebLogic Server Management Pack Enterprise Editionのライセンスを必要とします。
構成検索 Enterprise Managerのホームページで、「Enterprise」メニュー、「構成」、「検索」の順にクリックします。このページにあるすべての機能、リンク、ボタンおよびドリルダウン(Oracle Databaseに適用される機能を除く)は、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスを必要とします。
構成インスタンス・ブラウザ Enterprise Managerのホームページで、「ターゲット」リンクをクリックします。Oracle Database以外のターゲットを選択します。ターゲットのホームページで、「ターゲット・タイプ」「構成」のドロップダウンを選択します。このページにあるすべての機能、リンク、ボタンおよびドリルダウン(Oracle Databaseに適用される機能を除く)は、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスを必要とします。

ターゲットのホームページに直接または別の方法でアクセスしている場合は、次の手順を実行します。

ターゲットのホームページで、「ターゲット・タイプ」「構成」のドロップダウンを選択します。このページにあるすべての機能、リンク、ボタンおよびドリルダウン(Oracle Databaseに適用される機能を除く)は、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスを必要とします。

構成履歴 Enterprise Managerのホームページで、「Enterprise」メニュー、「構成」、「履歴」の順にクリックします。このページにあるすべての機能、リンク、ボタンおよびドリルダウン(Oracle Databaseに適用される機能を除く)は、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスを必要とします。
構成比較 Enterprise Managerのホームページで、「Enterprise」メニュー、「構成」、「比較」の順にクリックします。このページにあるすべての機能、リンク、ボタンおよびドリルダウン(Oracle Databaseに適用される機能を除く)は、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスを必要とします。
ファイルの同期 「構成比較」の機能で説明されているように、比較結果の差異を表示しているときに左側のツリーで特定の構成を選択します。「ファイルの同期の有効化」を選択します。このページにあるすべての機能、リンク、ボタンおよびドリルダウンは、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスを必要とします。
構成トポロジ Enterprise Managerのホームページで、「ターゲット」リンクをクリックします。ターゲットのホームページで、Oracle Database以外のターゲットを選択します。「ターゲット・タイプ」「構成」「トポロジ」の各ドロップダウンを選択します。「表示」ドロップダウンにある「使用者」は、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスを必要とします。

Enterprise Managerのホームページで、「ターゲット」リンクをクリックします。ターゲットのホームページで、Oracle Database以外のターゲットを選択します。「ターゲット・タイプ」「構成」「トポロジ」「カスタマイズ」の各ドロップダウンを選択します。このページにあるすべての機能、リンク、ボタンおよびドリルダウンは、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスを必要とします。

ターゲットのホームページに直接または別の方法でアクセスしている場合は、次の手順を実行します。

  • ターゲットのホームページで、Oracle Database以外のターゲットを選択します。「ターゲット・タイプ」「構成」「トポロジ」の各ドロップダウンを選択します。「表示」ドロップダウンにある「使用者」は、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスを必要とします。

  • ターゲットのホームページで、「ターゲット・タイプ」「構成」「トポロジ」「カスタマイズ」の各ドロップダウンを選択します。このページにあるすべての機能、リンク、ボタンおよびドリルダウンは、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスを必要とします。

構成の保存 Enterprise Managerのホームページで、「Enterprise」メニュー、「構成」、「保存」の順にクリックします。このページにあるすべての機能、リンク、ボタンおよびドリルダウン(Oracle Databaseに適用される機能を除く)は、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスを必要とします。
構成収集の拡張性 Enterprise Managerのホームページで、「Enterprise」メニュー、「構成」、「カスタム」の順にクリックします。このページにあるすべての機能、リンク、ボタンおよびドリルダウン(Oracle Databaseに適用される機能を除く)は、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスを必要とします。
コンプライアンス Enterprise Managerのホームページで、「Enterprise」メニュー、「コンプライアンス」の順にクリックします。このページにあるすべての機能、リンク、ボタンおよびドリルダウン(Oracle Databaseに適用される機能を除く)は、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスを必要とします。
リアルタイムな構成変更の検出 Enterprise Managerのホームページで、「Enterprise」メニュー、「コンプライアンス」の順にクリックします。このページにあるすべての機能、リンク、ボタンおよびドリルダウン(Oracle Databaseに適用される機能を除く)は、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスを必要とします。
ユーザー定義デプロイメント・プロシージャ(UDDP) Enterprise Managerのホームページで、「Enterprise」メニュー、「プロビジョニングとパッチ適用」「プロシージャ・ライブラリ」の順にクリックします。プロビジョニング・ライブラリ・ページのアクション・リストの「新規作成」オプションは、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスを必要とします。

5.1.3 Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスが必要なCLI動詞

次のEnterprise Managerコマンドライン・インタフェース(CLI)動詞は、使用するのにConfiguration Management Pack for Applicationsのライセンスが必要です。

confirm_instance
describe_instance
describe_procedure_input
get_executions
get_instance_data
get_instance_status
get_instances
get_procedure_types
get_procedure_xml
get_procedures
get_retry_argument
ignore_instance
reschedule_instance
resume_instance
save_procedure
stop_instance
submit_procedure
suspend_instance
update_and_retry_step
update_procedure_input

5.1.4 Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスが必要なレポート

次のレポートは、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスを必要とします。すべてのレポート(Oracle Database関連を除く)は、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスを必要とします。レポートにアクセスするには、Enterprise Managerのホームページに移動し、「レポート」をクリックして、「情報パブリッシャ・レポート」または「BI Publisher Enterpriseレポート」を選択します。

次に示す「情報パブリッシャ・レポート」のレポート領域、レポートおよびサブレポートは、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスを必要とします。

  • コンプライアンス

  • 構成

次に示す「BI Publisher Enterpriseレポート」のレポート領域、レポートおよびサブレポートは、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスを必要とします。

  • コンプライアンス

  • 構成

5.1.5 Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスが必要なリポジトリ・ビュー

次のリポジトリ・ビューは、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスを必要とします。

構成ビュー
MGMT$CCS_DATA
MGMT$CCS_DATA_SOURCE
MGMT$CCS_DATA_SOURCE_VISIBLE
MGMT$CCS_DATA_VISIBLE
MGMT$CS_ASM_DISKGRP_SETTINGS
MGMT$CS_DB_CONTROL_FILE_COUNT
MGMT$CS_DB_INIT_PARAMS
MGMT$CS_DB_RBS_IN_SYSTEM
MGMT$CS_DB_REC_SEG_SETTINGS
MGMT$CS_DB_REC_TS_SETTINGS
MGMT$CS_DB_REC_USER_SETTINGS
MGMT$CS_DB_REDO_LOG_COUNT
MGMT$CS_DB_REDO_LOGS
MGMT$CS_DB_TABLESPACES
MGMT$CS_DB_TBSP_SEGSPACE_MGMT
MGMT$CS_FEATURE_USAGE
MGMT$CS_HA_INFO
MGMT$ECM_CURRENT_SNAPSHOTS
MGMT$ECM_VISIBLE_SNAPSHOTS
MGMT$HW_CPU_DETAILS
MGMT$HW_IO_DEVICES
MGMT$HW_NIC_BONDS
MGMT$J2EE_APPLICATION
MGMT$J2EEAPP_EJBCOMPONENT
MGMT$J2EEAPP_JRFWS
MGMT$J2EEAPP_JRFWSOPER
MGMT$J2EEAPP_JRFWSPOLICY
MGMT$J2EEAPP_JRFWSPORT
MGMT$J2EEAPP_WEBAPPCOMPONENT
MGMT$J2EEAPP_WSCONFIG

Oracleホーム・パッチ適用ビュー
MGMT$OH_CLONE_PROPERTIES
MGMT$OH_COMPONENT
MGMT$OH_COMP_DEP_RULE
MGMT$OH_COMP_INST_TYPE
MGMT$OH_CRS_NODES
MGMT$OH_DEP_HOMES
MGMT$OH_FILE
MGMT$OH_HOME_INFO
MGMT$OH_INSTALLED_TARGETS
MGMT$OH_INV_SUMMARY
MGMT$OH_PATCH
MGMT$OH_PATCHED_COMPONENT
MGMT$OH_PATCHED_FILE
MGMT$OH_PATCHSET
MGMT$OH_PATCH_FIXED_BUG
MGMT$OH_VERSIONED_PATCHV MGMT$CPF_ADVISORY_INFO
MGMT$CPF_HOMES_INFO
MGMT$CPF_PATCH_INFO
MGMT$EM_HOMES_PLATFORM
MGMT$HOMES_AFFECTED MGMT$PATCH_ADVISORIES
MGMT$APPL_PATCH_AND_PATCHSET
MGMT$APPLIED_PATCHES
MGMT$APPLIED_PATCHSETS

コンプライアンス・ビュー
MGMT$COMPLIANCE_STANDARD_RULE
MGMT$COMPLIANCE_STANDARD
MGMT$COMPLIANCE_STANDARD_GROUP
MGMT$CS_EVAL_SUMMARY
MGMT$COMPOSITE_CS_EVAL_SUMMARY
MGMT$CS_ASM_DISKGRP_SETTINGS
MGMT$CS_DB_CONTROL_FILE_COUNT
MGMT$CS_DB_INIT_PARAMS
MGMT$CS_DB_RBS_IN_SYSTEM
MGMT$CS_DB_REC_SEG_SETTINGS
MGMT$CS_DB_REC_TS_SETTINGS
MGMT$CS_DB_REC_USER_SETTINGS
MGMT$CS_DB_REDO_LOG_COUNT
MGMT$CS_DB_REDO_LOGS
MGMT$CS_DB_TABLESPACES
MGMT$CS_DB_TBSP_SEGSPACE_MGMT
MGMT$CS_FEATURE_USAGE
MGMT$CS_HA_INFO
MGMT$CS_GROUP_EVAL_SUMMARY
MGMT$CS_RULE_EVAL_SUMMARY
MGMT$CS_TARGET_ASSOC
MGMT$CCC_ALL_OBSERVATIONS
MGMT$CCC_ALL_OBS_BUNDLES
MGMT$CCC_DIAG_ANALYTICS
MGMT$CCC_DIAG_QUEUEBACKLOG

クライアント構成ビュー
MGMT$CSA_COLLECTIONS
MGMT$CSA_FAILED
MGMT$CSA_HOST_OS_COMPONENTS
MGMT$CSA_HOST_SW
MGMT$CSA_HOST_COOKIES
MGMT$CSA_HOST_CUSTOM
MGMT$CSA_HOST_RULES
MGMT$CSA_HOST_CPUS
MGMT$CSA_HOST_IOCARDS
MGMT$CSA_HOST_NICS
MGMT$CSA_HOST_OS_PROPERTIES
MGMT$CSA_HOST_OS_FILESYSEMS
MGMT$ECM_CONFIG_HISTORY

5.1.6 以前のConfiguration Management Pack

次のような以前のConfiguration Management Packを持っている場合

  • Configuration Management Pack

  • Configuration Management Pack for Oracle Middleware

  • Configuration Management Pack for Non-Oracle Systems

以前にライセンスを購入したターゲットに対してのみ、Configuration Management Pack for Applicationsのライセンスを必要とする、次のもの以外のすべての機能を使用できます。

  • Application Configuration Console

  • 構成収集の拡張性

  • カスタム比較テンプレートの作成

  • 構成比較指定の一部としての比較テンプレートの使用

5.2 Management Pack for Non-Oracle Middleware

このパックは、少ないオーバーヘッドで、かつ詳細な診断を実行して、Oracle以外のミドルウェア(IBM WebSphere Application Server、JBoss Application Server、Apache Tomcatなど)にデプロイされているJavaアプリケーションの可用性とパフォーマンスを改善します。

Management Pack for Non-Oracle Middlewareには、次のコンポーネントが含まれています。

  • IBM WebSphere Application Server、JBoss Application ServerおよびApache Tomcat用のEnterprise Managerシステム監視機能。

  • Microsoft Internet Information Services、Microsoft .NET FrameworkおよびMicrosoft BizTalk Server用のEnterprise Manager監視プラグイン。

  • 既存のメタデータに基づいてJava Enterprise Editionアプリケーションをモデル化し、Java Enterprise Edition標準コンポーネントに関するメトリックを収集できるアプリケーションの依存性とパフォーマンスの機能。上位レベルのメトリックはそのURIマッピングに基づいて編成され、下位レベルのメトリックはそのメソッドレベルのコール・グラフに基づいて編成されます。

  • Oracle Service Busの使用制限付きライセンスでプロキシ設定できる、Oracle以外のプラットフォーム専用ビジネス・トランザクション管理機能。

  • サポート対象のJVMで実行されているアプリケーション・サーバーおよびスタンドアロンJavaアプリケーションに適用可能なJVM診断。このコンポーネントは、Javaアプリケーションのパフォーマンス問題の根本原因を、非常に少ないパフォーマンス・オーバーヘッドで診断します。JVMおよびプラットフォームのサポートに関する最新情報は、次のMy Oracle Supportサイトを参照してください。

    https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1415144.1
    
  • アプリケーション・サーバーおよびスタンドアロンJavaアプリケーションに適用可能なJava Mission Control (JMC)。

  • 構成管理: インベントリ追跡、構成のずれの検出および構成の詳細検索。

次の各項で、Enterprise Managerによって提供されるこの管理パックのライセンスが必要な機能とリンクについて説明します。

5.2.1 Management Pack for Non-Oracle Middlewareの機能

Management Pack for Non-Oracle Middlewareには次の機能が含まれています。

機能 説明
アプリケーションの依存性とパフォーマンスの監視 トポロジ、機能/フロー、アーキテクチャのビューなど、アプリケーションのビューを複数表示して、管理アプリケーションを自動的にモデル化および検出します。
ブラックアウト ターゲットの監視を一時停止して、スケジュールされたメンテナンス期間に対応します。
ビジネス・トランザクションの監視 複数のJVM、コンテナおよびプラットフォームにわたるコンポーネント全体を移動するトランザクションの検出、記録および関連付けを行います。
構成収集の拡張性 カスタム構成収集を作成して、現在の構成収集を拡張します。
構成比較 構成を比較します(1対1、1対多)。
構成履歴 特定の時間枠における構成または関係の変更についてレポートを作成します。
構成インスタンス・ブラウザ 構成アイテムおよびターゲットに関連付けられているアソシエーションを表示します。
構成の保存 構成を保存し、参照、ベースラインまたはゴールド・スタンダードに使用します。
構成検索 特定のターゲットまたは関係全体を対象に構成アイテムを検索します。
構成トポロジ 特定のターゲットと、それに依存している他のターゲットとの依存関係のトポロジを表示します。
管理コネクタ ヘルプデスク(チケット)コネクタでは、Enterprise Managerで発生したインシデントに対してヘルプデスク・チケットを発行します。イベント・コネクタでは、イベント情報を他の管理システムと共有します。
メモリー・リークの検出および分析 本番環境でメモリー・リーク分析を行います。
メトリックおよびアラート/イベント履歴 メトリックとアラート/イベントの履歴、それに関連する詳細を表示します。
メトリック拡張 新しいメトリックを作成して、ユーザー環境に固有の状況を監視します。
監視テンプレートとテンプレート・コレクション 監視テンプレートでは、ターゲットの監視設定をカプセル化し、後で複数のターゲットに適用できます。管理グループでテンプレート・コレクションを使用すれば、ターゲットをグループに追加する際、管理設定が自動的にデプロイされます。
通知 様々な通知メソッド(電子メール、カスタムOSスクリプトの実行、PL/SQLプロシージャ、SNMPトラップなど)、繰返し通知、インシデント・ルール・セットを使用した通知関連のアクション、管理者の通知スケジュールを定義および使用します。
パフォーマンスの監視 リアルタイムおよび履歴のパフォーマンス監視を実行します。
JVMのリアルタイム監視 データベース、I/O、CPU、ロックなど、パフォーマンスに影響を及ぼすリソース・ボトルネックのサマリー・ビューを提供します。
処理中のトランザクションのトレース リクエストのパフォーマンス問題をリアルタイムで表示します。各リソース・ボトルネックで消費された時間を分析します(各Javaメソッドにも適用)。
ユーザー定義デプロイメント・プロシージャ(UDDP) 必要なフェーズ、ステップおよび変数を挿入して最初からプロシージャを作成し、カスタム・プロセスを自動化します。

5.2.2 Management Pack for Non-Oracle Middlewareのライセンスが必要なリンクへのアクセス

次のページは、使用するのにManagement Pack for Non-Oracle Middlewareのライセンスが必要です。

ライセンスが必要なページ/リンク アクセス方法
「ページ・パフォーマンス」タブ 「エンタープライズ・サマリー」ページで、「ターゲット」タブ、「Webアプリケーション」サブタブの順に選択します。表のいずれかのWebアプリケーション名をクリックします。「Webアプリケーション」ページにあるこのタブは、ライセンスを必要とします。
「ページ・パフォーマンス」ページ 「エンタープライズ・サマリー」ページで、「ページ・パフォーマンス」プロパティ・ページをクリックします。このページにあるすべてのリンク、ボタンおよびドリルダウンは、ライセンスを必要とします。
  • 「拡張分析」リンク
  • 「アラート履歴」リンク

  • 「ブラックアウト」リンク

  • 「メトリック・ベースライン」リンク

「エンタープライズ・サマリー」ページで、「ページ・パフォーマンス」プロパティ・ページをクリックします。「ページ・パフォーマンス」ページの「関連リンク」セクションにあるこれらのリンクは、ライセンスを必要とします。
「Oracle JVM診断」ページ 「Oracle JVM診断」のすべてのページは、ライセンスを必要とします。

Oracle Application Diagnostics for Java (AD4J)の「Oracle JVM診断」にあるすべてのリンクは、ライセンスを必要とします。

「可用性」リンク 「エンタープライズ・サマリー」ページで、「ターゲット」「ミドルウェア」の順にクリックします。「ミドルウェア」ページで、IBM WebSphere Application Serverのリンクをクリックします。IBM WebSphere Application Serverページの「一般」セクションにあるこのリンクは、ライセンスを必要とします。

「エンタープライズ・サマリー」ページで、「ターゲット」「ミドルウェア」の順にクリックします。「ミドルウェア」ページで、JBoss Application Serverのリンクをクリックします。JBoss Application Serverページの「一般」セクションにあるこのリンクは、ライセンスを必要とします。

「エンタープライズ・サマリー」ページで、「ターゲット」「ミドルウェア」の順にクリックします。「ミドルウェア」ページで、Apache Tomcat Application Serverのリンクをクリックします。Apache Tomcat Application Serverページの「一般」セクションにあるこのリンクは、ライセンスを必要とします。

  • 「アラート履歴」リンクと通知機能
  • 「すべてのメトリック」リンク

  • 「ブラックアウト」リンク

「エンタープライズ・サマリー」ページで、「ターゲット」「ミドルウェア」の順にクリックします。「ミドルウェア」ページで、IBM WebSphere Application Serverのリンクをクリックします。IBM WebSphere Application Serverページの「関連リンク」セクションにあるこれらのリンクは、ライセンスを必要とします。

「エンタープライズ・サマリー」ページで、「ターゲット」「ミドルウェア」の順にクリックします。「ミドルウェア」ページで、JBoss Application Serverのリンクをクリックします。JBoss Application Serverページの「関連リンク」セクションにあるこれらのリンクは、ライセンスを必要とします。

「エンタープライズ・サマリー」ページで、「ターゲット」「ミドルウェア」の順にクリックします。「ミドルウェア」ページで、Apache Tomcat Application Serverのリンクをクリックします。Apache Tomcat Application Serverページの「関連リンク」セクションにあるこれらのリンクは、ライセンスを必要とします。

「パフォーマンス・リンク」セクション 「エンタープライズ・サマリー」ページで、「ターゲット」「ミドルウェア」の順にクリックします。「ミドルウェア」ページで、IBM WebSphere Application Serverのリンクをクリックします。IBM WebSphere Application Serverページで、「パフォーマンス」タブをクリックします。IBM WebSphere Application Serverページのこのセクションにあるすべてのリンクは、ライセンスを必要とします。

「エンタープライズ・サマリー」ページで、「ターゲット」「ミドルウェア」の順にクリックします。「ミドルウェア」ページで、JBoss Application Serverのリンクをクリックします。JBoss Application Serverページで、「パフォーマンス」タブをクリックします。JBoss Application Serverページのこのセクションにあるすべてのリンクは、ライセンスを必要とします。

レポート・リンク・セクション 「エンタープライズ・サマリー」ページで、「ターゲット」「ミドルウェア」の順にクリックします。「ミドルウェア」ページで、Apache Tomcat Application Serverのリンクをクリックします。Apache Tomcat Application Serverページで、「レポート」タブをクリックします。このセクションのすべてのリンクは、ライセンスを必要とします。
構成収集の拡張性 Enterprise Managerのホームページで、「Enterprise」メニュー、「構成」、「カスタム」の順にクリックします。このページにある、Oracle Databaseに適用される機能を除いた、すべての機能、リンク、ボタンおよびドリルダウンは、ライセンスを必要とします。
構成比較 Enterprise Managerのホームページで、「Enterprise」メニュー、「構成」、「比較」の順にクリックします。このページにある、Oracle Databaseに適用される機能を除いた、すべての機能、リンク、ボタンおよびドリルダウンは、ライセンスを必要とします。
構成履歴 Enterprise Managerのホームページで、「Enterprise」メニュー、「構成」、「履歴」の順にクリックします。このページにある、Oracle Databaseに適用される機能を除いた、すべての機能、リンク、ボタンおよびドリルダウンは、ライセンスを必要とします。
構成インスタンス・ブラウザ Enterprise Managerのホームページで、「ターゲット」リンクをクリックします。Oracle Database以外のターゲットを選択します。ターゲットのホームページで、「ターゲット・タイプ」「構成」のドロップダウンを選択します。このページにある、Oracle Databaseに適用される機能を除いた、すべての機能、リンク、ボタンおよびドリルダウンは、ライセンスを必要とします。

ターゲットのホームページに直接または別の方法でアクセスしている場合は、次の手順を実行します。

ターゲットのホームページで、「ターゲット・タイプ」「構成」のドロップダウンを選択します。このページにある、Oracle Databaseに適用される機能を除いた、すべての機能、リンク、ボタンおよびドリルダウンは、ライセンスを必要とします。

構成の保存 Enterprise Managerのホームページで、「Enterprise」メニュー、「構成」、「保存」の順にクリックします。このページにある、Oracle Databaseに適用される機能を除いた、すべての機能、リンク、ボタンおよびドリルダウンは、ライセンスを必要とします。
構成検索 Enterprise Managerのホームページで、「Enterprise」メニュー、「構成」、「検索」の順にクリックします。このページにある、Oracle Databaseに適用される機能を除いた、すべての機能、リンク、ボタンおよびドリルダウンは、ライセンスを必要とします。
構成トポロジ Enterprise Managerのホームページで、「ターゲット」リンクをクリックします。ターゲットのホームページで、Oracle Database以外のターゲットを選択します。「ターゲット・タイプ」「構成」「トポロジ」の各ドロップダウンを選択します。「ビュー」ドロップダウンにある「使用者」は、ライセンスを必要とします。

Enterprise Managerのホームページで、「ターゲット」リンクをクリックします。ターゲットのホームページで、Oracle Database以外のターゲットを選択します。「ターゲット・タイプ」「構成」「トポロジ」「カスタマイズ」の各ドロップダウンを選択します。このページにあるすべての機能、リンク、ボタンおよびドリルダウンは、ライセンスを必要とします。

ターゲットのホームページに直接または別の方法でアクセスしている場合は、次の手順を実行します。

  • ターゲットのホームページで、Oracle Database以外のターゲットを選択します。「ターゲット・タイプ」「構成」「トポロジ」の各ドロップダウンを選択します。「ビュー」ドロップダウンにある「使用者」は、ライセンスを必要とします。

  • ターゲットのホームページで、「ターゲット・タイプ」「構成」「トポロジ」「カスタマイズ」の各ドロップダウンを選択します。このページにあるすべての機能、リンク、ボタンおよびドリルダウンは、ライセンスを必要とします。


5.2.3 アプリケーションの依存性とパフォーマンス

Oracle Application Dependency and Performanceは、Java EEとWebサービス・アプリケーションのモデル化と監視を行います。これは、Management Pack for Non-Oracle Middleware内のJava EEおよびWebサービスに限定されます。

次の各項で、Enterprise Managerによって提供される管理パックのこの部分のライセンスが必要な機能とリンクについて説明します。

5.2.3.1 Oracle Application Dependency and Performanceの機能

Management Pack for Non-Oracle MiddlewareのOracle Application Dependency and Performanceには次の機能が含まれています。

機能 説明
自動モデリングおよび自動検出 トポロジ、機能/フロー、アーキテクチャのビューなど、アプリケーションのビューを複数表示して、管理アプリケーションを自動的にモデル化および検出します。
J2EEおよびWebサービスのメトリックのコンテキスト表示 Java EEおよびWebサービスのメトリックをドリルダウン・コンテキストで表示します。
任意のレイヤーでのメトリック表示 アプリケーションの任意のレイヤーで、グラフや表を使用してメトリックを表示するように、カスタマイズされたダッシュボードおよびビューを自動的に生成します。
トランザクション追跡 アプリケーション・スタックを縦断しコンテナを横断して、Java EEのメトリックに関するトランザクションを追跡します。

5.2.3.2 Oracle Application Dependency and Performanceのライセンスが必要なリンクへのアクセス


注意:

Management Pack for Non-Oracle Middlewareでは、アプリケーションの依存性とパフォーマンスのライセンス対象はIBM WebSphere Application Server (WAS)用のJava EEおよびWebサービス・コンポーネントに限定されており、BPEL、ESB、AIA、PortalあるいはPageflowコンポーネントは対象外です。Oracle WebLogicあるいはOC4J (iAS)プラットフォームも対象外です。

アプリケーションの依存性とパフォーマンスのユーザー・インタフェースのデフォルト・ビューで、次のリンクおよびメニュー項目は、Management Pack for Non-Oracle Middlewareのライセンスを必要とします。

ライセンスが必要なページ/リンク アクセス方法
  • 「Oracle Enterprise Manager」リンク
  • 「Webサービス」リンク

  • 「サービス」リンク

  • 「プロセス」リンク

  • 「アプリケーション」リンク

  • 「リソース」リンク

  • CAMMリンク

左上のナビゲーション・ペインで、「監視」タブをクリックします。これらのリンク(右側のペインのすべての関連リンクを含む)と、ページ、ビュー、またはそれらに含まれるリンクおよび項目は、ライセンスを必要とします。右側のペインで使用できるすべてのタブ化されたペイン・リンクおよびデータの他、ツール・バーの項目からあるいは右側のペインの項目をダブルクリックして使用できるすべてのリンクは、ライセンスを必要とします。
「カスタム・ビュー」タブ・リンク 左上のナビゲーション領域で、「カスタム・ビュー」タブ・リンクをクリックします。左下部のナビゲーション・ツリーのすべてのナビゲーション・ツリー・ノードと、右側のペインで使用できるすべてのタブ化されたペイン・リンクおよびデータは、ライセンスを必要とします。
「ダッシュボード」タブ・リンク 左下のナビゲーション領域で、「ダッシュボード」タブ・リンクをクリックします。左下部のナビゲーション・ツリーのすべてのナビゲーション・ツリー・ノードと、右側のペインで使用できるすべてのタブ化されたペイン・リンクおよびデータは、ライセンスを必要とします。
  • 「マネージャ」>「ステータス」
  • 「マネージャ」>「ログアウト」

  • 「問合せ」>「URL問合せ」

  • 「ダッシュボード」>「カスタム・ビュー」

  • 「ダッシュボード」>「カスタム・ダッシュボードの設定」

  • 「ヘルプ」>「ヘルプ・トピック」

  • 「ヘルプ」>「メモリー情報」

  • 「ヘルプ」>「Oracle Application Dependency and Performanceバージョン情報」

すべてのドロップダウン・メニュー項目およびサブ項目、ナビゲーション・バー、下部の情報バー(インタフェースの一番下)、アプリケーションの依存性とパフォーマンス・ユーザー・インタフェースの一番上にある時間枠変更機能、およびこれらのドロップダウン・メニューからアクセス可能なリンクは、ライセンスを必要とします。

5.2.4 Management Pack for Non-Oracle Middlewareの制限付きライセンス

Management Pack for Non-Oracle Middlewareには、Enterprise Manager Cloud Control Service Level Managementの全機能が含まれます。

詳細は、第7章「Enterprise Manager Cloud Control Service Level Management」を参照してください。

5.2.5 ビジネス・トランザクション管理のライセンス

Management Pack for Non-Oracle Middlewareには、Oracle Service Busの使用制限付きライセンスでプロキシ設定できる、Oracle以外のプラットフォーム専用ビジネス・トランザクション管理機能が含まれています。

Management Pack for Non-Oracle Middleware Application Dependency and PerformanceのBTMには次の機能が含まれています。

機能 説明
Java EEおよび.NETのメトリックのコンテキスト表示 Java EEおよび.NETメトリックをドリルダウン・コンテキストで表示します。
例外管理 トランザクションのアラートおよび検索機能を提供し、複数のアプリケーション・コンポーネント全体にわたるトランザクション内の例外およびエラーを特定します。
トランザクション検出 複数のJVM、コンテナおよびプラットフォームにわたるコンポーネント全体を移動するトランザクションの検出、記録および関連付けを行います。
トランザクション・レベル合意 複数の相互作用コンポーネント全体にわたるトランザクション・レベル目標値(TLO)を提供します。

5.2.5.1 ビジネス・トランザクション管理の使用制限付きライセンス

Enterprise Managerのビジネス・トランザクション管理には、エンドポイントの監視という明確な用途で、Oracle Service Busとそのサブコンポーネントの使用制限付きライセンスが含まれ、プロキシ・サービスとビジネス・サービスをパススルー・モードでのみ作成できます。Oracle Service Busでは、ビジネス・トランザクション管理のオブザーバ・エージェントが単一インスタンスで構成され、プロキシ・フェイルオーバー用には別のOracle Service Busインスタンスが構成される場合があります。

5.3 Oracle以外のミドルウェア用システム監視プラグイン

Enterprise ManagerのOracle以外のミドルウェア用システム監視プラグインでは、Oracle以外のミドルウェアについてパフォーマンスと可用性のデータ収集、リアルタイム監視と履歴の監視、イベントの管理と監視、通知およびレポートを行います。

次のOracle以外のミドルウェア用のシステム監視プラグインがあります。

  • Apache HTTPサーバー

  • IBM WebSphere MQ

  • Microsoft Active Directory

ここに示したOracle以外のミドルウェア・ターゲットをOracle Enterprise Manager Cloud Control 12cに追加する方法の詳細は、次のドキュメントを参照してください。

Oracle以外のミドルウェア・ターゲット ドキュメント
Apache HTTPサーバー Oracle Enterprise Manager Cloud Control Oracle Fusion Middleware管理ガイドの「Apache HTTPサーバーの検出と監視」を参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/install.121/e24215/apache.htm
IBM WebSphere MQ Oracle Enterprise Manager Cloud Control Oracle Fusion Middleware管理ガイドの「IBM WebSphere MQの検出と監視」を参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/install.121/e24215/wmq.htm
Microsoft Active Directory 『Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-inインストレーション・ガイド for Microsoft Active Directory』
http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/install.121/e28548/toc.htm

次の各項で、Enterprise Managerによって提供されるシステム監視プラグインのライセンスが必要な機能とリンクについて説明します。

5.3.1 Oracle以外のミドルウェア用システム監視プラグインの機能

Apache HTTPサーバーを管理するために次の機能が用意されています。

  • リアルタイムおよび過去の可用性監視

  • イベントの管理と監視

  • イベントとアラートの通知: 通知方法、ルールおよびスケジュール

  • イベントとアラートの履歴/メトリックの履歴

  • メトリック拡張

  • ブラックアウト/計画停止

  • 監視テンプレート

  • 可用性とイベントのレポート

  • 前述のデータの格納や公開を行うリポジトリ表とビュー

  • 構成管理: 構成収集の拡張性、構成の比較(比較テンプレートの使用以外)、構成履歴、構成インスタンス・ブラウザ、構成の保存および構成の検索

IBM WebSphere MQおよびMicrosoft Active Directoryプラグインのために次の機能が用意されています。

  • リアルタイムおよび過去のパフォーマンス監視と傾向分析

  • イベントの管理と監視

  • イベントとアラートの通知: 通知方法、ルールおよびスケジュール

  • イベントとアラートの履歴/メトリックの履歴

  • メトリック拡張

  • ブラックアウト/計画停止

  • 監視テンプレート

  • パフォーマンスとイベントのレポート

  • 前述のデータの格納や公開を行うリポジトリ表とビュー

  • グループおよびシステムを介した分散管理

  • カスタム構成ファイルの追加を可能にする構成拡張

前述の機能を使用するには、Oracle以外のミドルウェア用システム監視プラグインのライセンスが必要です。

5.3.2 Oracle以外のミドルウェア用システム監視プラグインのライセンスが必要なリンクへのアクセス

リンクとナビゲーションのリストが次のプラグインに対して提供されます。これらのリンクとナビゲーションは、Oracle以外のミドルウェア用のシステム監視プラグインのライセンスを必要とします。

5.3.2.1 Apache HTTPサーバーのライセンスが必要なリンクへのアクセス

次に示すリンクおよびそのナビゲーションのリストは、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cでApache HTTPサーバーを管理する場合に対応し、Oracle以外のミドルウェア用システム監視プラグインのライセンスを必要とします。

ライセンスが必要なページ/リンク アクセス方法
次のページ/リンクは一般的な監視機能に関連するものです。「エンタープライズ・サマリー」ページからアクセスできます。
ホームページ 「ターゲット」メニューで「すべてのターゲット」を選択してから、「Apache HTTPサーバー」ターゲット・タイプを選択して、すべてのApache HTTPサーバー・ターゲットを表示します。Apache HTTPサーバー・ターゲットを選択して、そのホームページにナビゲートします。このページにあるすべてのリンクは、ライセンスを必要とします。
ブラックアウトの作成 「ターゲット」メニューで「すべてのターゲット」を選択してから、「Apache HTTPサーバー」ターゲット・タイプを選択して、すべてのApache HTTPサーバー・ターゲットを表示します。Apache HTTPサーバー・ターゲットを選択して、そのホームページにナビゲートします。このページで、「ブラックアウト」を選択します。このページにあるすべてのリンク、メニュー項目、タブおよびセクションは、ライセンスを必要とします。

「ターゲット」メニューで「すべてのターゲット」を選択してから、「Apache HTTPサーバー」ターゲット・タイプを選択して、すべてのApache HTTPサーバー・ターゲットを表示します。Apache HTTPサーバー・ターゲットを選択して、そのホームページにナビゲートします。このページで、「ターゲット」メニュー、「制御」「ブラックアウトの作成」の順に選択します。このページにあるすべてのリンク、メニュー項目、タブおよびセクションは、ライセンスを必要とします。

ブラックアウトの終了 「ターゲット」メニューで「すべてのターゲット」を選択してから、「Apache HTTPサーバー」ターゲット・タイプを選択して、すべてのApache HTTPサーバー・ターゲットを表示します。Apache HTTPサーバー・ターゲットを選択して、そのホームページにナビゲートします。このページで、「ブラックアウトの終了」を選択します。このページにあるすべてのリンク、メニュー項目、タブおよびセクションは、ライセンスを必要とします。

「ターゲット」メニューで「すべてのターゲット」を選択してから、「Apache HTTPサーバー」ターゲット・タイプを選択して、すべてのApache HTTPサーバー・ターゲットを表示します。Apache HTTPサーバー・ターゲットを選択して、そのホームページにナビゲートします。このページで、「ターゲット」メニュー、「制御」「ブラックアウトの終了」の順に選択します。このページにあるすべてのリンク、メニュー項目、タブおよびセクションは、ライセンスを必要とします。

すべてのメトリック 「ターゲット」メニューで「すべてのターゲット」を選択してから、「Apache HTTPサーバー」ターゲット・タイプを選択して、すべてのApache HTTPサーバー・ターゲットを表示します。Apache HTTPサーバー・ターゲットを選択して、そのホームページにナビゲートします。このページで、「ターゲット」メニュー、「監視」「すべてのメトリック」の順に選択します。このページにあるすべてのリンク、メニュー項目、タブおよびセクションは、ライセンスを必要とします。
ステータス履歴 「ターゲット」メニューで「すべてのターゲット」を選択してから、「Apache HTTPサーバー」ターゲット・タイプを選択して、すべてのApache HTTPサーバー・ターゲットを表示します。Apache HTTPサーバー・ターゲットを選択して、そのホームページにナビゲートします。このページで、「ターゲット」メニュー、「監視」「ステータス履歴」の順に選択します。このページにあるすべてのリンク、メニュー項目、タブおよびセクションは、ライセンスを必要とします。
アラート履歴 「ターゲット」メニューで「すべてのターゲット」を選択してから、「Apache HTTPサーバー」ターゲット・タイプを選択して、すべてのApache HTTPサーバー・ターゲットを表示します。Apache HTTPサーバー・ターゲットを選択して、そのホームページにナビゲートします。このページで、「ターゲット」メニュー、「監視」「アラート履歴」の順に選択します。このページにあるすべてのリンク、メニュー項目、タブおよびセクションは、ライセンスを必要とします。
ブラックアウト 「ターゲット」メニューで「すべてのターゲット」を選択してから、「Apache HTTPサーバー」ターゲット・タイプを選択して、すべてのApache HTTPサーバー・ターゲットを表示します。Apache HTTPサーバー・ターゲットを選択して、そのホームページにナビゲートします。このページで、「ターゲット」メニュー、「監視」「ブラックアウト」の順に選択します。このページにあるすべてのリンク、メニュー項目、タブおよびセクションは、ライセンスを必要とします。
次のページ/リンクは構成管理機能に関連するものです。「エンタープライズ・サマリー」ページからアクセスできます。
最新収集 「ターゲット」メニューで「すべてのターゲット」を選択してから、「Apache HTTPサーバー」ターゲット・タイプを選択して、すべてのApache HTTPサーバー・ターゲットを表示します。Apache HTTPサーバー・ターゲットを選択して、そのホームページにナビゲートします。このページで、「ターゲット」メニュー、「構成」「最新収集」の順に選択します。このページにあるすべてのリンク、メニュー項目、タブおよびセクションは、ライセンスを必要とします。
比較 「ターゲット」メニューで「すべてのターゲット」を選択してから、「Apache HTTPサーバー」ターゲット・タイプを選択して、すべてのApache HTTPサーバー・ターゲットを表示します。Apache HTTPサーバー・ターゲットを選択して、そのホームページにナビゲートします。このページで、「ターゲット」メニュー、「構成」「比較」の順に選択します。このページにあるすべてのリンク、メニュー項目、タブおよびセクションは、ライセンスを必要とします。
検索 「ターゲット」メニューで「すべてのターゲット」を選択してから、「Apache HTTPサーバー」ターゲット・タイプを選択して、すべてのApache HTTPサーバー・ターゲットを表示します。Apache HTTPサーバー・ターゲットを選択して、そのホームページにナビゲートします。このページで、「ターゲット」メニュー、「構成」「検索」の順に選択します。このページにあるすべてのリンク、メニュー項目、タブおよびセクションは、ライセンスを必要とします。
履歴 「ターゲット」メニューで「すべてのターゲット」を選択してから、「Apache HTTPサーバー」ターゲット・タイプを選択して、すべてのApache HTTPサーバー・ターゲットを表示します。Apache HTTPサーバー・ターゲットを選択して、そのホームページにナビゲートします。このページで、「ターゲット」メニュー、「構成」「履歴」の順に選択します。このページにあるすべてのリンク、メニュー項目、タブおよびセクションは、ライセンスを必要とします。
保存… 「ターゲット」メニューで「すべてのターゲット」を選択してから、「Apache HTTPサーバー」ターゲット・タイプを選択して、すべてのApache HTTPサーバー・ターゲットを表示します。Apache HTTPサーバー・ターゲットを選択して、そのホームページにナビゲートします。このページで、「ターゲット」メニュー、「構成」「保存…」の順に選択します。このページにあるすべてのリンク、メニュー項目、タブおよびセクションは、ライセンスを必要とします。
保存 「ターゲット」メニューで「すべてのターゲット」を選択してから、「Apache HTTPサーバー」ターゲット・タイプを選択して、すべてのApache HTTPサーバー・ターゲットを表示します。Apache HTTPサーバー・ターゲットを選択して、そのホームページにナビゲートします。このページで、「ターゲット」メニュー、「構成」「保存済」の順に選択します。このページにあるすべてのリンク、メニュー項目、タブおよびセクションは、ライセンスを必要とします。
トポロジ 「ターゲット」メニューで「すべてのターゲット」を選択してから、「Apache HTTPサーバー」ターゲット・タイプを選択して、すべてのApache HTTPサーバー・ターゲットを表示します。Apache HTTPサーバー・ターゲットを選択して、そのホームページにナビゲートします。このページで、「ターゲット」メニュー、「構成」「トポロジ」の順に選択します。このページにあるすべてのリンク、メニュー項目、タブおよびセクションは、ライセンスを必要とします。
次のページ/リンクはコンプライアンス管理機能に関連するものです。「エンタープライズ・サマリー」ページからアクセスできます。
結果 「ターゲット」メニューで「すべてのターゲット」を選択してから、「Apache HTTPサーバー」ターゲット・タイプを選択して、すべてのApache HTTPサーバー・ターゲットを表示します。Apache HTTPサーバー・ターゲットを選択して、そのホームページにナビゲートします。このページで、「ターゲット」メニュー、「コンプライアンス」「結果」の順に選択します。このページにあるすべてのリンク、メニュー項目、タブおよびセクションは、ライセンスを必要とします。
標準アソシエーション 「ターゲット」メニューで「すべてのターゲット」を選択してから、「Apache HTTPサーバー」ターゲット・タイプを選択して、すべてのApache HTTPサーバー・ターゲットを表示します。Apache HTTPサーバー・ターゲットを選択して、そのホームページにナビゲートします。このページで、「ターゲット」メニュー、「コンプライアンス」「標準アソシエーション」の順に選択します。このページにあるすべてのリンク、メニュー項目、タブおよびセクションは、ライセンスを必要とします。

5.3.2.2 IBM WebSphere MQ Queue Managerのライセンスが必要なリンクへのアクセス

次に示すリンクおよびそのナビゲーションのリストは、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cでIBM WebSphere MQ Queue Managerを管理する場合に対応し、Oracle以外のミドルウェア用システム監視プラグインのライセンスを必要とします。

ライセンスが必要なページ/リンク アクセス方法
IBM WebSphere MQ Queue Managerプラグイン Enterprise Managerのホームページで、「設定」メニュー、「エージェント」の順にクリックします。IBM WebSphere MQ Queue Managerプラグインのリンクおよびリンク先のページはすべて、ライセンスを必要とします。

5.3.3 Oracle以外のミドルウェア用システム監視プラグインのライセンスが必要なCLI動詞

次のコマンドライン・インタフェース(CLI)は、(Oracle以外のミドルウェアの追加に関連するため)使用するのにOracle以外のミドルウェア用システム監視プラグインのライセンスが必要です。


注意:

Apache HTTPサーバーに関連付けられ、ライセンス付与できるEM CLI動詞はありません。

  • add_target

add_target動詞とともに使用される内部名は次のとおりです。

  • wmq(後述の注意を参照してください。)

  • active_directory


注意:

wmqには、
add_targetコマンドの実行後、別のjarファイルが必要です。ターゲットの追加後、次のパスが含まれるよう「監視構成」リンクからjarパスを適切に変更します。
/scratch/mqjars/com.ibm.mq.jar

エージェントがLinuxベースの場合は、2つのjarファイルの区切り文字としてコロンを使用し、エージェントがWindowsベースの場合はセミコロンを使用します。


5.4 Oracle以外のデータベース用システム監視プラグイン

次のOracle以外のデータベース用のプラグインがあります。

  • Oracle System Monitoring Plug-in for Microsoft SQL Server

  • Oracle System Monitoring Plug-in for IBM DB2

  • Oracle System Monitoring Plug-in for Sybase Adaptive Server Enterprise

次の各項で、Enterprise Managerによって提供されるシステム監視プラグインのライセンスが必要な機能とリンクについて説明します。

5.4.1 Oracle以外のデータベース用システム監視プラグインの機能

これらのプラグインでは、次の機能を使用できます。

  • パフォーマンスの監視および傾向分析

  • ヘルプデスク(チケッティング)とイベント・コネクタ

  • メトリック・アラート管理: メトリック履歴と関連ドリルダウン、アラート履歴と関連ドリルダウン、イベント履歴と関連ドリルダウン

  • メトリック拡張

  • イベントとアラートの通知: 様々な通知方法(電子メール、カスタムOSスクリプトの実行、PL/SQLプロシージャ、SNMPトラップなど)、繰返し通知、インシデント・ルール・セットを使用した通知関連のアクション、管理者の通知スケジュール

  • ブラックアウト/計画停止

  • 監視テンプレート、管理グループによるテンプレート収集およびメトリック拡張

  • パフォーマンスとイベントのレポート

  • 構成管理: ライセンス供与されているターゲット・タイプに対する構成収集の拡張性、構成の比較(比較テンプレートの使用以外)、構成履歴、構成インスタンス・ブラウザ、構成の保存およびライセンス供与されているターゲット・タイプに対する構成の検索

  • 前述のデータの格納や公開を行うリポジトリ表とビュー

  • ユーザー定義デプロイメント・プロシージャ(UDDP): 必要なフェーズ、ステップおよび変数を挿入して最初からプロシージャを作成し、カスタム・プロセスを自動化します。

これらの機能を使用するには、Oracle以外のデータベース用システム監視プラグインのライセンスが必要です。

5.4.2 Oracle以外のデータベース用システム監視プラグインのライセンスが必要なリンクへのアクセス

次のリストに、プラグインのライセンスを必要とするリンクを示します。これらの機能には、いくつかの方法で移動できます。次に示すリストでは、Enterprise Manager Cloud Controlのホームページから操作を開始するものとします。

ページ右上隅の「設定」をクリックした後、「ターゲットの追加」を選択し、最後に「ターゲットの手動追加」を選択します。このページで、「ターゲット監視プロパティを指定して非ホスト・ターゲットを追加」オプションを選択します。「ターゲット・タイプ」ドロップダウン・メニューの次の選択肢は、Oracle以外のデータベース用システム監視プラグインのライセンスを必要とする機能です。

  • Microsoft SQL Server

  • IBM DB2データベース

  • Sybase Adaptive Server Enterprise

5.4.3 Oracle以外のデータベース用システム監視プラグインのライセンスが必要なCLI動詞

次のコマンドライン・インタフェース(CLI)は、使用するのにOracle以外のデータベース用システム監視プラグインのライセンスが必要です。

  • add_target

add_target動詞とともに使用される内部名は次のとおりです。

  • microsoft_sqlserver_database

  • ibm_db2_database

  • sybase_ase