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Oracle® Enterprise Manager Cloud管理ガイド
12c リリース5 (12.1.0.5)
B70509-13
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32 Oracle Computeの使用

この章では、セルフ・サービスのユーザーがOracle Computeセルフ・サービス・ポータルを使用してOracle Computeインスタンスをリクエスト、監視および管理する手順について説明します。内容は次のとおりです。

32.1 Oracle Computeセルフ・サービス・ポータルの使用

「Oracle Computeセルフ・サービス・ポータル」ページへ移動するには、EM_SSA_USERロールを持つユーザーとしてログインします。「セルフ・サービス・ポータル」ページが表示されます。ドロップ・ダウン・リストから「インフラストラクチャ - Oracle Compute」を選択します。次のページが表示されます。

図32-1 Oracle Computeセルフ・サービス・ポータル

図32-1については周囲のテキストで説明しています。

これには次のタブが含まれます。

  • ホーム: ホームページには、次のリージョンがあります。

    • サービス: このリージョンには、作成されたインスタンスおよびそれが「稼働中」か「停止中」かを示すステータスのリストが表示されます。

    • 通知: このリージョンには、検出されなかったオーケストレーション、過去7日間に公開されたサービス・オファーの数などの通知が表示されます。

    • 使用量: 「使用量」アイコンをクリックすると、ユーザーが作成したすべてのサービスを含む、セルフ・サービス・ユーザーによってこれまで使用された割当ての合計(サーバーおよびメモリー)が表示されます。割当てには、Oracle VMインスタンスの数、CPU、メモリーおよびすべてのインスタンスにわたる記憶域が含まれます。

    • サービス: このリージョンには、セルフ・サービス・ユーザーが所有するOracle VMインスタンスのリストが表示されます。サービスごとに、サービスの名前、ステータス、サービス・タイプ、リソース・プロバイダ、作成日および期限切れ予定日が表示されます。権限が付与されたサービスも表示できます。次の作業が実行できます。

      • 新規サービスのリクエスト: オーケストレーションを作成するには、「新規サービスのリクエスト」をクリックします。「新しいオーケストレーションの作成」を参照してください。

      • サービスの表示: 「名前」リンクをクリックして、VMインスタンス・ホームページにドリルダウンします。

      • サービスの削除: 表からサービスを選択し、「削除」をクリックします。確認メッセージが表示されます。インスタンスを削除するには、インスタンスを選択し、「はいをクリックします。

      • サービスの開始: 表からサービス・インスタンスを選択し、「開始」をクリックします。サービスの開始リクエストが発行されます。

      • サービスの停止: 表からサービス・インスタンスを選択し、「停止」をクリックします。確認メッセージが表示されます。「はいをクリックして、サービスを停止するリクエストを発行します。

      • 履歴: サービス・インスタンスを選択して「履歴」をクリックすると、サービス・インスタンスで実行されている操作の履歴を表示できます。

      • 検出: このオプションを選択すると、任意のオーケストレーションを検出してサービス・インスタンスにプロモートします。

      • 付与: 他のユーザーまたはロールにサービス・インスタンスに対する表示権限またはFULL権限を付与できます。「権限の付与と取消し」を参照してください。

      • 権限の取消し: 他のユーザーまたはロールに付与された権限を取り消すことができます。

    • リクエスト: このリージョンには、「オーケストレーションの開始」、「オーケストレーションの検出」および「サービスの削除」リクエストが表示されます。各リクエストに対して、リクエストのステータス、タイプ、開始日、および送信日が表示されます。「表示」メニューから列を選択し、リクエストの詳細を表示します。スケジュール済のリクエストを選択して、「再スケジュール」をクリックすると、リクエストを再スケジュールできます。スケジュール済のリクエストを削除するには、リクエストを選択してから「取消」をクリックします。作成などのスケジュールされたリクエストが取り消された場合、他のすべての関連リクエストも取り消されます。

  • ネットワーク: 第32.4項「ネットワークの作成」を参照してください。

  • 記憶域: 第32.5項「記憶域ボリュームの作成」を参照してください。

  • チャージバック: 第43章「チャージバック管理」を参照してください。

  • ライブラリ: 第32.6項「ライブラリの管理」を参照してください。

32.2 新しい編成の作成

カスタマイズされた構成を持つOracle VMインスタンスのセットを作成するには、次の手順を実行して新しい編成を作成する必要があります。

  1. インフラストラクチャ - Oracle Computeセルフ・サービス・ポータル・ページで「新規サービスのリクエスト」をクリックします。

    注意: 初めてログインするときに、Oracle Compute資格証明を設定する必要があります。ページの右上隅にある「プリファレンス」リンクをクリックします。「プリファレンス」ウィンドウが表示されます。左パネルの「インフラストラクチャ: Oracle Compute」リンクをクリックします。「Oracle Computeサイトの資格証明」リージョンの設定をクリックして、Oracle Computeサイトへのアクセスに必要なユーザー名とパスワードを入力します。オプションで、管理エージェントをデプロイするためのホスト資格証明を指定できます。

  2. 「オーケストレーション・サービス・テンプレート」を「サービス・カタログ」から選択します。編成のリクエスト・ウィザードが表示されます。

    図32-2 オーケストレーションのリクエスト: 一般

    オーケストレーションのリクエスト: 一般
  3. VMインスタンスが作成されるOracle Computeサイトを選択します。

  4. 編成の名前を入力して説明を指定します。

  5. なんらかの編成がデプロイメント・プランやJSONファイルとして保存されている場合はここで選択します。保存されている使用可能なオーケストレーションがない場合は、「次へ」クリックして続行します。デプロイメント構成ページが表示されます。

  6. このページでは、1つ以上の起動プランを使用して、編成内の様々なコンポーネントの構成を指定することができます。起動プランは、1つ以上のVMインスタンスの構成設定を定義します。「起動プラン」ウィンドウで起動プランの名前を入力して、「追加」をクリックします。入力した起動プラン名は、起動パネルの編成プラン・ヘッダーの下に表示されます。

  7. 「起動プランの構成」タブをクリックします。次の詳細を入力します。

    • 高可用性: オーケストレーションに対して高可用性ポリシーを指定できます。これは、オーケストレーションがシステムによってどのように管理されるかに影響します。次のものがあります:

      • 高可用性なし: このオプションを選択した場合、オーケストレーション・コンポーネントは再起動もモニターも行われません。

      • アクティブ: オーケストレーションで定義されたコンポーネントは、電源障害、ノードの切断などが原因で予期せずに停止した場合に再起動されます。

        注意: インスタンスの再起動、無効なテンプレート・リストまたは形状などのオペレータ・エラーのために停止された場合、コンポーネントは再起動されません。この場合は、オーケストレーションのステータスにはエラーが反映されますが、コンポーネントは再作成されません。レポートされたオペレータ・エラーを修正して、オーケストレーションを再起動する必要があります。

      • モニター: コンポーネントは再起動されず、モニタ-のみ実行されます。

    • 異なるノードでのデプロイ: このチェック・ボックスを選択すると、異なるノードに起動プランをデプロイします。

  8. 「共通設定」タブをクリックして、この起動プランのすべてのVMインスタンスに対して使用されるデフォルト設定を定義します。デフォルトの設定はVMインスタンス・レベルでオーバーライドできます。

    図32-3 オーケストレーションのリクエスト: デプロイメント構成

    図32-3については周囲のテキストで説明しています。

    次の詳細を指定します。

    • Oracle Computeテンプレート: テンプレートは、オペレーティング・システムがインストールされた仮想ハード・ディスクのコピーであり、インスタンスの起動に使用されます。テンプレートは、gzipで圧縮されてtarアーカイブに格納されたディスク・イメージ全体(パーティション表とカーネルを含む)である必要があります。「検索」アイコンをクリックして、リストから「テンプレート」を選択します。

    • 形状: 形状とは、仮想マシンの特性を定義するCPU、メモリーおよびIOの組合せです。ドロップダウン・リストから形状を選択します。

    • EMエージェントの構成: セルフ・サービス・ユーザーが、仮想マシンに管理エージェントをデプロイするために必要なEoIB OMSネットワークおよびIPoIBインスタンス記憶域ネットワークへのアクセス権を持っていない場合、このチェック・ボックスは無効化されています。

    • 資格証明: VMインスタンスにパスワードなしでアクセスするSSHキー資格証明および管理エージェントをデプロイするためのホスト資格証明を設定できます。次を使用できます:

      • Oracle SSHキー: SSHキー資格証明が設定されており、優先資格証明として使用できる場合、プリファレンスの使用を選択し、ドロップダウン・ボックスから資格証明のセットを選択します。「キーの入力」を選択する場合は、VMインスタンスにアクセスするために必要なSSH公開および秘密鍵のペアを指定する必要があります。「キーはファイル内にあります」を選択した場合、「参照」をクリックし、ファイルの公開/秘密鍵をクリックします。

      • Root SSHキー: ホストにSSHキー資格証明が設定されており、優先資格証明として使用できる場合、プリファレンスの使用を選択し、ドロップダウン・ボックスから資格証明のセットを選択します。「キーの入力」を選択する場合は、VMインスタンスにアクセスするために必要なSSH公開および秘密鍵のペアを指定する必要があります。「キーはファイル内にあります」を選択した場合、「参照」をクリックし、ファイルの公開/秘密鍵をクリックします。

      • Oracleユーザー: 「プリファレンスの使用」を選択した場合、ドロップダウン・ボックスから優先資格証明を選択します。「パスワードの入力」を選択した場合、Oracleユーザーのパスワードを入力する必要があります。

      • ルート・ユーザー: 「プリファレンスの使用」を選択した場合、ドロップダウン・ボックスから優先資格証明を選択します。「パスワードの入力」を選択する場合、ルート・ユーザーのパスワードを入力する必要があります。

    • ネットワーク構成: 「追加」をクリックして、VMインスタンスに関連付けられた1つ以上のネットワーク・インタフェースを選択します。ネットワークは、IPoIBまたはEoIBネットワークです。「ネットワークの選択」ウィンドウで、次を選択できます。

      • テナント・ネットワーク: これは、各テナントがExalogic内またはExalogic外の他のサーバーと通信するために構成されたネットワークです。

      • サービス・ネットワーク: これは、ZFSSAまたはExadataシステムなど、他のサービス・プロバイダと通信するために構成されたネットワークです。

    • 記憶域構成: 作成されるVMインスタンスに、1つ以上の記憶域ボリュームを関連付けることができます。「作成」をクリックします。「記憶域ボリュームの作成」ウィンドウで、記憶域ボリュームの名前やサイズを入力し、記憶域プロパティと、作成されるボリュームの数を選択して、「追加」をクリックします。

    • 拡張構成: オプションでVMインスタンスの追加の属性を指定できます。属性のキーと値を追加するには、「追加」をクリックします。

  9. 起動プランを作成した後で、起動プランを使用できる1つ以上のVMインスタンスを追加できます。作成した起動プランを選択して、「VMインスタンスの追加」をクリックします。「VMインスタンスの追加」ウィンドウで、作成されるVMインスタンスの名前と数を指定します。複数のインスタンスを追加する場合、指定した名前は各VMインスタンスの一意の名前を生成するための接頭辞として使用されます。インスタンス・レベルで構成設定を定義して、起動プラン・レベルで定義された設定をオーバーライドすることができます。

    インスタンス・レベル固有の構成設定を定義するには、左のパネルからVMインスタンスを選択します。「Oracle VMインスタンス構成」ページが表示されます。インスタンス・レベル設定を定義するには、共通設定をオーバーライドするチェックボックスを選択して、デフォルトの起動プラン・レベル設定をオーバーライドします。Oracle Computeテンプレート、形状、ネットワークおよび記憶域構成を選択します。

  10. 「拡張構成」リージョンで、オプションで追加の属性を指定できます。「追加」をクリックします。「属性の追加」ウィンドウで、属性のキーと値を指定します。「タグ」フィールドでは、タグを入力してインスタンス・デプロイメント・リクエストを特定できます。オプションのネットワーク構成リージョンで、「ネットワーク構成」リージョンで定義したネットワークに追加の構成パラメータを指定できます。DNSサーバーのリストを指定したり、ネットワークをデフォルト・ゲートウェイ・ネットワークとして構成したり、基礎となる選択されたサービス・ネットワーク上でVMインスタンスをプロバイダとして構成したりすることができます。「次へ」をクリックします。

  11. 確認ページが表示されます。ここまでに入力した情報を検討し、「送信」をクリックして編成リクエストを送信するか、「デプロイメント・プランとして保存」をクリックして、他の編成に使用できるデプロイメント計画として編成を保存します。

32.3 編成の詳細の表示

編成の詳細を表示するには、「インフラストラクチャ - Oracle Computeセルフ・サービス・ポータル」ページの「サービス」リージョンにある「名前」リンクをクリックします。

図32-4 「Oracle Computeオーケストレーション」ページ

「Oracle Computeオーケストレーション」ページ

このページには、次のリージョンがあります。

  • 一般: このリージョンには、Oracle Computeサイトの名前、ターゲット名、起動プランの数、CPU、および割当て済メモリーが表示されます。

  • VMインスタンス: 起動プラン内のVMインスタンスと、各VMインスタンスの構成(ステータス、形状、テンプレート、VNC URL、IPアドレスなど)がリストされます。VMインスタンスのホームページにドリルダウンするには、「VMインスタンス」リンクをクリックします。VMインスタンスが稼働中の場合は、「VMインスタンス」を選択し、「停止」をクリックすると、インスタンスが停止します。VMインスタンスが停止している場合にインスタンスを再開するには、「再開」をクリックします。

このページでは、次の操作を実行できます。

  • 起動

  • 停止

  • 更新

  • 停止

32.3.1 Oracle VMインスタンス・ホームページの表示

このページを表示するには、「Oracle Computeオーケストレーション」の詳細ページで、「VMインスタンス」リージョンの「名前」リンクをクリックします。

図32-5 Oracle VMインスタンス・ホームページ

Oracle VMインスタンスのホームページ

このページには、VMインスタンスの詳細が表示されます。このインスタンスが関連付けられているOracle Computeサイトの名前、CPUの数、割り当てられているメモリー、記憶域、ネットワーク、関連するCPU使用率などが表示されます。次の作業が実行できます。

  • 記憶域のアタッチ: VMインスタンスに記憶域をアタッチするには、このオプションを使用します。1つ以上の記憶域ボリュームを選択し、各ボリュームの索引を指定します。索引値は1から10の間にする必要があります。「アタッチ」をクリックすると、VMインスタンスに記憶域ボリュームをアタッチできます。

  • 記憶域のデタッチ: VMインスタンスから記憶域をデタッチするには、リストから1つ以上の記憶域ボリュームを選択し、「デタッチ」をクリックします。

  • VMインスタンスの編集: VMインスタンスの形状およびネットワーク構成を変更するには、このオプションを選択します。

  • VNCコンソールの起動: VNCコンソールを起動するには、このオプションを選択します。

32.4 ネットワークの作成

VMインスタンスのために予約されている可能性があるVNetの範囲を含むネットワーク・サブネットを作成できます。ネットワーク・ページに移動するには、「ネットワーク」アイコンをクリックします。各ネットワーク内のテナント・ネットワーク、ビュー・サービス・ネットワークおよび予備IPアドレスを作成および編集できます。

図32-6 Oracle Computeセルフ・サービス・ポータル: ネットワーク

Oracle Computeセルフ・サービス・ポータル: ネットワーク

「作成」をクリックして、テナント・ネットワークのIPoIBサブネットを作成します。参照先

32.4.1 テナント・ネットワークのIPoIBサブネットの作成

IPoIBネットワークは、プライベート・セキュリティ・ドメインにデプロイされます。複数のIPoIB仮想ネットワークを、テナントのセキュリティ・ドメインにデプロイできます。これらのIPoIBネットワークは相互に隔離されず、各テナントに対して作成できます。

IPoIBサブネットを作成するには、次の手順に従います。

  1. 「テナント・ネットワーク」ボックスを選択し、「作成」をクリックします。次の詳細を入力します。

    • 名前: テナント管理者ユーザーの名前を入力します。

    • vEthernet名: 「検索」アイコンをクリックして、リストから「VEthernet」を選択します。

    • 作成モード: 「CIDR/IP範囲」または「グローバルIP」です。

      • CIDR: サブネットのIPアドレスをCIDR(Classless Inter-Domain Routing)形式で入力します。CIDRアドレスは標準の32ビットIPアドレスを含み、いくつのビットが接頭辞として使用されるかを示します。

        たとえば、206.13.1.48/25というアドレスは、最初の25ビットが一意のネットワークを識別するために使用されることを示しています。残りのビットは、特定のホストを識別するために利用できます。指定したネットワークを他のEoIBネットワークで使用することはできません。

      • グローバルIP: IPプールは、1つ以上のIPプール・エントリで構成される公開IP範囲のプールです。グローバルIPプールがサイト構成で有効化されている場合、グローバルIPプール・アドレス番号を指定します。この番号が指定されている場合、IPアドレスはIPアドレスのグローバル・プールから割り当てられます。

    • Ethernetインタフェース索引: このチェック・ボックスを選択してEthernetインタフェース索引番号を指定します。

    • 説明: EoIBネットワークの説明を入力します。

    • IP範囲: 「追加」をクリックして、IP-IPの形式で、IPアドレス範囲を追加します。たとえば、10.242.2.211-10.242.2.215となります。

  2. 「作成」をクリックすると、IPoIBサブネットが作成され、「ネットワーク」ページに戻ります。

32.4.2 サービス・ネットワークの表示

使用可能なサービス・ネットワークがここにリストされます。サブネット、タイプ、説明、CIDRおよびIPアドレス範囲が表示されます。

32.5 記憶域ボリュームの作成

記憶域ボリューム・ページを表示するには、「記憶域」アイコンをクリックします。記憶域ボリューム・オブジェクトはインスタンスにアタッチできる単一ボリュームです。このページには、記憶域ボリュームの名前、ステータス、サイズおよびそのプロパティが表示されます。

図32-7 Oracle Computeセルフ・サービス・ポータル: 記憶域

Oracle Computeセルフ・サービス・ポータル: 記憶域

「作成」をクリックします。記憶域ボリュームの作成ページに、記憶域ボリュームの名前が表示されます。サイズ、説明を入力し、ボリュームのテンプレートを選択します。「OK」をクリックすると、記憶域ボリュームが作成されます。

記憶域ボリュームのスナップショットまたはコピーをとって、別のテナントに属するユーザーが利用できるようにできます。リストから記憶域ボリュームを選択して、「スナップショット」をクリックします。記憶域ボリュームのスナップショットのウィンドウの「ターゲット・ボリューム」ドロップダウン・フィールドでターゲット・テナント名を選択し、スナップショットの名前を入力して、サイズとスナップショットの説明を指定します。「OK」をクリックするとスナップショットが作成され、「記憶域」ページに戻ります。

32.6 ライブラリの管理

このページにはテンプレートと、テナント・ユーザーが利用できる保存済デプロイメント・プランがリストされます。このページにアクセスするには、「ライブラリ」アイコンをクリックします。

図32-8 Oracle Computeセルフ・サービス・ポータル: ライブラリ

Oracle Computeセルフ・サービス・ポータル: ライブラリ

各テンプレートに、テンプレートの名前、属性、割り当てられた割当て制限およびサイズが表示されます。すべてのテンプレート、パブリックで使用できるテンプレートまたは選択されたテナンシーで使用できるテンプレートを選択して表示できます。

32.6.1 テンプレートのアップロード

テンプレートは、オペレーティング・システムがインストールされた仮想ハード・ディスクのコピーであり、インスタンスの起動に使用されます。テンプレートは、gzipで圧縮されてtarアーカイブに格納されたディスク・イメージ全体(パーティション表とカーネルを含む)である必要があります。テンプレートをアップロードするには、次の手順に従います。

  1. 「アップロード」をクリックします。「テンプレート管理: テンプレートのアップロード」ウィンドウが表示されます。テンプレートのアップロード時に、テンプレートの適用範囲は次のいずれかです。

    • パブリック: テンプレートはすべてのユーザーが利用できます。このオプションを選択した場合、「名前」フィールドにテンプレートの名前を入力します。

    • テナント: テンプレートは、選択したテナントに属するユーザーのみが利用できます。このオプションを選択する場合、「名前」ドロップダウン・フィールドで「テナント」を選択し、テンプレートの名前を指定します。テンプレートは、選択したテナント内のすべてのユーザーが利用できます。

  2. サービス・インスタンスがプロビジョニングされたときに使用される追加の属性を指定します。

  3. 「テンプレートの選択」フィールドで、アップロードするテンプレートを選択します。アップロードするテンプレートは、ローカル・ディスクまたはソフトウェア・ライブラリのどちらにあるものでも使用できます。

  4. 「アップロード」をクリックすると、テンプレートがアップロードされます。新規にアップロードされたテンプレートは、次の詳細とともに表示されます。

    • 名前: テンプレートの名前。すべてのユーザーがテンプレートを利用できる場合、名前の形式は/oracle/public/<image_name>です。選択したテナントに属するユーザーのみがテンプレートを利用できる場合、形式は<tenant_name>/public/<image_name>です。

    • 属性: テンプレートのアップロード時に指定された、任意のユーザー定義の属性。

    • 割当て: テンプレートに指定された割当て。

    • アップロード済のサイズ: アップロードされたテンプレートのサイズ。

    • 合計サイズ: テンプレートの合計サイズ。

    • 解凍済サイズ: 解凍された状態でのテンプレートのサイズ。

    • 構成済エージェント: このテンプレートに対して管理エージェントが構成されているかどうかを示します。

32.6.2 テンプレートまたはデプロイメント・プランの削除

テンプレートを削除するには、「ライブラリ」リージョンのリストからテンプレートを選択し、「削除」をクリックします。確認メッセージが表示されます。「削除」をクリックして確認します。

後でデプロイメントするために保存されたデプロイメント・プランは、保存済デプロイメント・プランのリージョンに表示されます。プランを選択して「削除」をクリックし、「OK」をクリックして削除を確認します。

32.7 オーケストレーションの検出

このオプションを使用して、Enterprise Managerを使用せずに外部的に作成した任意のオーケストレーションを検出できます。

オーケストレーションを検出するには、次の手順を実行します:

  1. 「アクション」メニューから、「検出」を選択し、「オーケストレーションを選択します。」

  2. 確認メッセージが表示されます。「送信」をクリックして、リクエストを送信し、オーケストレーションを検出します。