システムがコンソールモードでブートした場合に実行する操作

システムのグラフィックカードが LiveCD でサポートされていないか、またはシステムにグラフィックカードが搭載されていない場合、LiveCD を挿入するとシステムはコンソールモードでブートします。この場合、GUI インストールは実行できません。

次の 2 つの方法を選択できます。

LiveCD の ISO イメージの代わりにテキストインストーライメージを使用します。

ローカルコンソールで、ネットワークにアクセスせずにテキストインストーラを実行できます。第 4 章テキストインストーラの使用を参照してください。
次の手順に従ってリモートインストールを実行します。

注 - この方法を使用する場合、テキストインストーライメージをダウンロードする必要はありません。ただし、リモート ssh アクセスと、ターゲットシステムで X サーバーが動作していることが必要です。

システムがコンソールモードでブートした場合に LiveCD から Oracle Solaris をインストールする方法

始める前に

この手順では、LiveCD がブートされたシステム (ターゲットシステム) とインストールの実行元となるリモートシステムの 2 つのシステムがネットワーク上に必要です。両方のシステムをネットワークにアクセスできるようにします。2 つのシステムは、同じサブネット上に存在する必要はありません。ただし、ターゲットシステムがリモートシステムから到達可能である必要があります。また、リモートシステムでは、グラフィカルデスクトップをサポートする OS を実行している必要があります。

インストール先のシステムに LiveCD を挿入してから、システムをブートします。
コンソールログインで、デフォルトのログインおよびパスワードを入力します。
Oracle Solaris のデフォルトのユーザーログインおよびパスワードは jack です。
root ユーザーになります。
```
$ su root
Password: solaris
```
root パスワードは solaris です。
ssh リモートログインプログラムのサービスを使用可能にします。
```
# svcadm enable ssh:default
```
DHCP によってターゲットシステムに割り当てられている IP アドレスを表示します。
```
# ifconfig -a
```
リモートシステムで端末ウィンドウを開き、次のように入力します。
```
$ ssh -X ip-address-of-target -l jack
```
ip-address-of-target は、ターゲットシステムで実行した ifconfig -a コマンドの出力です。
このコマンドをリモートシステムで実行すると、Secure Shell が開かれ、ターゲットシステムにアクセスして GUI インストーラを使用できるようになります。
root 役割になります。
```
$ su root
Password: solaris
```
注 - インストール前のデフォルトの root パスワードは「solaris」です。
GUI インストーラを実行します。
```
# /usr/bin/gui-install
```
注 - この方法を使用すると、インストーラのグラフィック表示が不完全な場合があります。
インストールが完了したら、ターゲットシステムをリブートします。

参照

次のトピックについては、『Oracle Solaris の管理: 一般的なタスク』を参照してください。

ユーザーアカウントおよびグループの管理
システムのブートとシャットダウン
サービスの管理
ハードウェア障害の管理
システムプロセスの管理
次のような一般的なシステム問題のトラブルシューティング
- リブートが失敗した場合の対処
- root パスワードを忘れた場合の対処
- システムがハングした場合の対処

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