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マニュアルページセクション 1M: システム管理コマンド Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
- 仮想コンソールデーモン
/platform/platform_name/cvcd [-a auth] [-e encr] [-u esp_auth]
仮想コンソールデーモン cvcd は、一部のプラットフォームで提供されているネットワークコンソールをサポートするサーバープロセスです。cvcd デーモンは、遠隔ホストからのネットワークコンソールの接続を受け入れます (一回につき 1 つのホストのみ)。コンソールの入力はこの接続から読み取られ、cvcredir(7D) を経由して cvc(7D) へ転送されます。
同様に、コンソールの出力は cvcredir(7D) から読み取られ、ネットワークコンソールの接続を介して転送されます。cvcd が終了した場合は、コンソールトラフィックは自動的に内部ハードウェアインタフェースによってルート変更されます。
通常、cvcd デーモンはシステムブート時にブートされます。各ドメインで同時に実行することができる cvcd プロセスは、1 つだけです。
![]() | 注意 - Sun Enterprise 10000 ドメインでは、cvcd は 構成ファイル (/etc/ssphostname) を使用して、ネットワークコンソールの接続が許可されるホストの名前を決定します。遠隔コンソールホストの名前が変更された場合は、構成ファイルを編集し、その変更点を反映させる必要があります。 |
cvcd デーモンは、次に説明する各オプションを通じてソケット単位の IP セキュリティーアーキテクチャー (IPsec) をサポートします。ipsec(7P) を参照してください。
cvcd デーモンがサポートするオプションは、次のとおりです。
IPsec 認証ヘッダー (AH) アルゴリズムを制御します。auth に指定できるのは、none、md5、sha1 のいずれかです。
IPsec ESP (Encapsulating Security Payload) 暗号化アルゴリズムを制御します。encr に指定できるのは、none、des、3des のいずれかです。
IPsec ESP (Encapsulating Security Payload) 認証アルゴリズムを制御します。esp_auth に指定できるのは、none、md5、sha1 のいずれかです。
次のオペランドがサポートされています。
パッケージおよびコードで使用されている、Sun の正式なプラットフォーム名。たとえば、Sun Fire 15000 サーバーの場合は platform_name は SUNW,Sun-Fire-15000 になります。
例 1 IPSec オプションの設定
次のコマンドは、IPsec 認証ヘッダーアルゴリズムの値を md5 に設定します。このコマンドの結果として、cvcd は HMAC-MD5 認証アルゴリズムを使用するようになります。
# svccfg -s svc:/system/cvc setprop cvc/ah_auth = "md5" # svccfg -s svc:/system/cvc setprop cvc/esp_encr = "none" # svccfg -s svc:/system/cvc setprop cvc/esp_auth = "none" # svcadm refresh svc:/system/cvc
属性についての詳細は、attributes(5) を参照してください。
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svcs(1), svcadm(1M), svccfg(1M), services(4), attributes(5), smf(5), cvc(7D), cvcredir(7D), ipsec(7P)
『Sun Enterprise 10000 SSP リファレンスマニュアル』
『System Management Services (SMS) リファレンスマニュアル』
cvcd サービスは、サービス管理機能 smf(5) によって、次の障害管理リソース識別子 (FMRI) の下で管理されます。
svc:/system/cvc
有効化、無効化、再起動要求など、このサービスに関する管理操作は、svcadm(1M) または svccfg(1M) を使用して実行できます。サービスのステータスを照会するには、svcs(1) コマンドを使用します。