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Oracle® WebCenter Content Dynamic Converter管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
B66698-01
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2 Dynamic Converterの構成

この項の内容は、次のとおりです。

2.1 Dynamic Converterを使用する前に

コンテンツ・アイテムのテンプレートを設計するためにDynamic Converterの使用を開始する前に、次のものを準備しておく必要があります。

2.2 デフォルト・テンプレートの設定

デフォルト・テンプレートは、定義したテンプレート基準に一致しないコンテンツ・アイテムに適用されます。コンテンツ・アイテムと関連付けられたデフォルト・テンプレートを変更するには、次のようにします。

  1. 「Dynamic Converterの管理」ページを開きます(「「Dynamic Converterの管理」ページ」を参照)。

  2. 「構成設定」をクリックします。

    「Dynamic Converterの構成」ページが表示されます(「「Dynamic Converterの管理」ページ」を参照)。

  3. 「デフォルトのテンプレート」見出しの下にある「テンプレート」テキスト・ボックスで、テンプレートのコンテンツIDを入力します。「テンプレート・タイプ」メニューからテンプレートのタイプを選択し、「使用できるテンプレート」メニューから必要なテンプレートを選択できます。

  4. 「デフォルト・レイアウト」見出しの下にある「レイアウト」テキスト・ボックスで、レイアウト・テンプレートのコンテンツIDを入力します。「使用できるレイアウト」メニューから必要なレイアウト・テンプレートを選択することもできます。(レイアウトは、クラシックHTML変換テンプレートにのみ適用されます。)

  5. 「Dynamic Converterの構成」ページの下部にある「更新」をクリックして、デフォルトのテンプレートを有効にします。

Dynamic Converterの旧リリースでは、コンテンツ・アイテムがどのテンプレート基準にも一致せず、デフォルト・テンプレート(plain.hcstなど)が指定されていなかった場合、次のエラー・メッセージが表示されました。

Content Server Request Failed. Could not convert the content to html. The default conversion template has not been set.

現在は異なります。テンプレート基準のいずれにも一致しないコンテンツ・アイテムには、空白のテンプレートが自動的に割り当てられます。前述の手順に従うことで、このテンプレートを独自のデフォルト・テンプレートに置き換えることができます。

2.3 変換形式の設定

Dynamic Converterでコンテンツ・アイテムを認識して変換するには、変換形式リストにコンテンツ・アイテムのファイル形式(MS Word、RTF、プレーン・テキストなど)が含まれている必要があります。このリストに含まれている形式にのみ、検索結果ページやコンテンツ情報ページなどで、隣に(HTML)リンクが付きます。

この項の内容は、次のとおりです。

2.3.1 動的変換用のファイル形式の追加

「Dynamic Converterの構成」ページでは、1つ以上のファイル形式をいつでも追加できます。新しいファイル形式を追加するには、次のようにします。

  1. 「Dynamic Converterの管理」ページを開きます(「「Dynamic Converterの管理」ページ」を参照)。

  2. 「構成設定」をクリックします。

    「Dynamic Converterの構成」ページが表示されます(「「Dynamic Converterの構成」ページ」を参照)。

  3. 「変換フォーマット」見出しの下にある「フォーマット」テキスト・ボックスに、Webページに変換するファイル形式を入力(または右側のメニューから選択)します。テキスト・ボックスの形式は、次のようにカンマまたは空白で区切ります。

    application/msword, application/vnd.ms-excel
    

    ファイル形式は、Content Serverの構成マネージャでのネーミング規則に従う必要があります。たとえば、Microsoft Wordドキュメントは、application/docまたはapplication/mswordとして入力します。

    Office 2007のファイル(docx、xlsx、pptxなど)の場合、(HTML)リンクを表示するには、「Dynamic Converterの構成」ページで次の形式を有効化する必要があります。

    application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.presentation
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.slide
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.slideshow
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.template
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.spreadsheetml.sheet
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.spreadsheetml.template
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.wordprocessingml.document
    application/vnd.openxmlformats-officedocument.wordprocessingml.template
    

    ファイル形式のネーミング規則の詳細は、Content Serverの管理ドキュメントを参照してください。

  4. 「更新」をクリックして、Dynamic Converterにファイル形式を追加します。

2.3.2 動的変換からのファイル形式の削除

「Dynamic Converterの構成」ページでは、ファイル形式をいつでも削除できます。ファイル形式を削除するには、次のようにします(この操作は元に戻せません)。

  1. 「Dynamic Converterの管理」ページを開きます(「「Dynamic Converterの管理」ページ」を参照)。

  2. 「構成設定」をクリックします。

    「Dynamic Converterの構成」ページが表示されます(「「Dynamic Converterの構成」ページ」を参照)。

  3. 「変換フォーマット」見出しの下にある「フォーマット」テキスト・ボックスで、削除するファイル形式を選択します。

  4. キーボードで[Del]キーを押して、テキスト・ボックスからファイル形式を削除します。ボックスにリスト表示されているすべての形式ではなく、削除が必要な形式のみを削除してください。

  5. 「更新」をクリックして、Dynamic Converterからファイル形式を削除します。


    注意:

    誤って違うファイル形式を削除した場合は、その形式をもう一度追加してから、「更新」をクリックします。

2.4 PowerPointプレゼンテーション用スライドショー・テンプレート・ファイルの構成

Dynamic Converterテンプレートを使用してPowerPointプレゼンテーションを変換する場合は、HTML変換テンプレートの使用をお薦めします。テンプレート・エディタのドキュメント・フォーマット→「プレゼンテーション」タブに移動すると、テンプレートをカスタマイズできます。

クラシックHTML変換テンプレートを使用する場合は、提供されるスライドショーのhcstファイルを使用する必要があります。3つのスライドショー・ファイル(slideshow.hcstslideshowb.hcstおよびslideshowc.hcst)のすべてをチェックインする必要があります。サンプルPowerPointファイル(dc_powerpoint.ppt)は、/ucm/Distribution/DynamicConverterSamplesディレクトリにも含まれています。

ファイルのチェックインと同時にコンテンツIDを自動的に割り当てるようにDynamic Converterを構成した場合は、これを反映するために、各スライドショー・テンプレート・ファイルを編集する必要があります。その後、各ファイルを再びチェックインすることにより、そのテンプレートの使用を開始できます。

PowerPointプレゼンテーションの変換用にスライドショー・テンプレート・ファイルを構成するには、次のようにします。

  1. 3つのスライドショー・ファイル(slideshow.hcstslideshowb.hcstおよびslideshowc.hcst)をすべてContent Serverにチェックインします。それらをスクリプト・テンプレートとしてチェックインしてください。詳細は、「テンプレートのチェックイン」を参照してください。

    ファイルが確実に正しいWeb Layoutディレクトリにチェックインされるようにするには、3つのファイルすべてに同じコンテンツ・タイプ、セキュリティ・グループおよびアカウント(該当する場合)を使用します。

    コンテンツIDが自動的に生成される場合、自動生成された各スライドショー・ファイルのコンテンツIDを検索し、書き留めます。

    コンテンツIDが自動的に生成されない場合、DC-Slideshow、DC-SlideshowBおよびDC-SlideshowCのようなIDを使用することをお薦めします。

  2. スライドショー・ファイルにアクセスします。

  3. 各hcstスライドショー・ファイルをテキスト・エディタ(WordPadやviなど)で開き、次のスライドショー参照を検索し、適切なコンテンツIDで置換します。


    重要:

    各ファイルを閉じる前に、必ず変更を保存してください。

    • slideshow.hcst:

      検索: slideshowbtemplate

      置換: チェックインしたslideshowb.hcstテンプレートのコンテンツID。1002またはDC-SlideshowBなどです。

    • slideshowb.hcst:

      検索: slideshowctemplate

      置換: チェックインしたslideshowc.hcstテンプレートのコンテンツID。1003またはDC-SlideshowCなどです。

    • slideshowc.hcst:

      検索: slideshowbtemplate

      置換: チェックインしたslideshowb.hcstテンプレートのコンテンツID。1002またはDC-SlideshowBなどです。

      次のようにして、必ずファイル拡張子を保持してください。

      {## link element=sections.current.bodyorimage template=slideshowbtemplate.hcst}.
      

      そうでない場合、HTML変換中にアプリケーションで例外がスローされる可能性があります。

      UNIXシステムでは、コンテンツIDは大文字/小文字が区別されるため、dc-slideshowはDC-SlideshowやDC-SLIDESHOWと同じではありません。

  4. Content Serverでスライドショー・ファイルを検索し、検索結果ページで「情報」リンクをクリックします。

    コンテンツ情報ページが表示されます。

  5. 「チェックアウト」をクリックします。

  6. チェックアウト確認ページで「チェックイン」をクリックします。

  7. /ucm/Distribution/DynamicConverterSamplesディレクトリで変更されたスライドショー・ファイルを参照し、コンテンツ・チェックイン・フォーム上の「チェックイン」をクリックします。

  8. スライドショー・ファイルごとに、手順4から7を繰り返します。

これで、PowerPointプレゼンテーション用の変換形式の設定(「変換形式の設定」を参照)と、チェックイン・テンプレートのテンプレート・ルールへの割当て(第3章「テンプレート・ルール」を参照)ができるようになりました。

2.5 ワイヤレス・テンプレートの削除

Dynamic Converter 11gR1ではワイヤレス・テンプレート・タイプはサポートされていませんが、クラシックHTML変換テンプレートに基づいたワイヤレス・サポートは行われています。Dynamic Converterの旧リリースがインストールされている既存のContent Serverには、まだワイヤレス・テンプレート・タイプが残っている可能性がありますが、使用を試行すると失敗の原因となります。

ワイヤレス・テンプレートを使用可能なテンプレートのリストから削除するには、次のようにします。

  1. 新規のブラウザ・ウィンドウを開き、Content Serverにシステム管理者(sysmanagerロールを持つ)としてログインします。

  2. 「管理アプレット」ページを開きます。

  3. 管理アプレット・セクションの下にある「構成マネージャ」をクリックします。

    構成マネージャ・ウィンドウが表示されます。

    図2-1 構成マネージャ・ウィンドウ

    「構成マネージャ」の「情報フィールド」タブ
  4. 「情報フィールド」タブで、TemplateTypeの行を選択して「編集」をクリックします。

    TemplateTypeフィールドの編集ダイアログが表示されます。

    図2-2 TemplateTypeの編集ダイアログ

    TemplateTypeの編集ダイアログ
  5. 「構成」をクリックします。

    「オプション・リスト」構成ダイアログが表示されます。

  6. 「編集」をクリックします。

    「オプション・リスト」ダイアログが表示されます。

    図2-3 TemplateTypeのオプション・リスト。

    「オプション・リスト」ダイアログ
  7. ワイヤレス・テンプレートを強調表示し、[Del]キーを押してオプションとしてのワイヤレス・テンプレートを削除します。

  8. 「OK」を3回クリックして、構成マネージャ・ウィンドウに戻ります。

  9. メニュー・バーから「オプション」を選択します。

  10. 「スキーマのパブリッシュ」を選択します。これにより変更をContent Serverに伝播します。

  11. 構成マネージャ・アプリケーションを終了し、2、3分待機します。次にテンプレート・チェックイン・フォームを再び参照します。