この項の内容は、次のとおりです。
コンテンツ・アイテムのテンプレートを設計するためにDynamic Converterの使用を開始する前に、次のものを準備しておく必要があります。
Content Serverにチェックインしたコンテンツ・アイテム。コンテンツのチェックイン方法については、『Content Serverユーザー・ガイド』を参照してください。
正しいテンプレート・タイプでContent ServerにチェックインされたDynamic Converterテンプレート。詳細は、第4章「変換テンプレート」を参照してください。
関連のメタデータおよびテンプレートとともに追加されたテンプレート選択ルール。詳細は、第3章「テンプレート・ルール」を参照してください。
「Dynamic Converterの構成」ページで指定された変換形式およびその他の関連情報。詳細は、「「Dynamic Converterの構成」ページ」を参照してください。
デフォルト・テンプレートは、定義したテンプレート基準に一致しないコンテンツ・アイテムに適用されます。コンテンツ・アイテムと関連付けられたデフォルト・テンプレートを変更するには、次のようにします。
「Dynamic Converterの管理」ページを開きます(「「Dynamic Converterの管理」ページ」を参照)。
「構成設定」をクリックします。
「Dynamic Converterの構成」ページが表示されます(「「Dynamic Converterの管理」ページ」を参照)。
「デフォルトのテンプレート」見出しの下にある「テンプレート」テキスト・ボックスで、テンプレートのコンテンツIDを入力します。「テンプレート・タイプ」メニューからテンプレートのタイプを選択し、「使用できるテンプレート」メニューから必要なテンプレートを選択できます。
「デフォルト・レイアウト」見出しの下にある「レイアウト」テキスト・ボックスで、レイアウト・テンプレートのコンテンツIDを入力します。「使用できるレイアウト」メニューから必要なレイアウト・テンプレートを選択することもできます。(レイアウトは、クラシックHTML変換テンプレートにのみ適用されます。)
「Dynamic Converterの構成」ページの下部にある「更新」をクリックして、デフォルトのテンプレートを有効にします。
Dynamic Converterの旧リリースでは、コンテンツ・アイテムがどのテンプレート基準にも一致せず、デフォルト・テンプレート(plain.hcstなど)が指定されていなかった場合、次のエラー・メッセージが表示されました。
Content Server Request Failed. Could not convert the content to html. The default conversion template has not been set.
現在は異なります。テンプレート基準のいずれにも一致しないコンテンツ・アイテムには、空白のテンプレートが自動的に割り当てられます。前述の手順に従うことで、このテンプレートを独自のデフォルト・テンプレートに置き換えることができます。
Dynamic Converterでコンテンツ・アイテムを認識して変換するには、変換形式リストにコンテンツ・アイテムのファイル形式(MS Word、RTF、プレーン・テキストなど)が含まれている必要があります。このリストに含まれている形式にのみ、検索結果ページやコンテンツ情報ページなどで、隣に(HTML)リンクが付きます。
この項の内容は、次のとおりです。
「Dynamic Converterの構成」ページでは、1つ以上のファイル形式をいつでも追加できます。新しいファイル形式を追加するには、次のようにします。
「Dynamic Converterの管理」ページを開きます(「「Dynamic Converterの管理」ページ」を参照)。
「構成設定」をクリックします。
「Dynamic Converterの構成」ページが表示されます(「「Dynamic Converterの構成」ページ」を参照)。
「変換フォーマット」見出しの下にある「フォーマット」テキスト・ボックスに、Webページに変換するファイル形式を入力(または右側のメニューから選択)します。テキスト・ボックスの形式は、次のようにカンマまたは空白で区切ります。
application/msword, application/vnd.ms-excel
ファイル形式は、Content Serverの構成マネージャでのネーミング規則に従う必要があります。たとえば、Microsoft Wordドキュメントは、application/docまたはapplication/mswordとして入力します。
Office 2007のファイル(docx、xlsx、pptxなど)の場合、(HTML)リンクを表示するには、「Dynamic Converterの構成」ページで次の形式を有効化する必要があります。
application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.presentation application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.slide application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.slideshow application/vnd.openxmlformats-officedocument.presentationml.template application/vnd.openxmlformats-officedocument.spreadsheetml.sheet application/vnd.openxmlformats-officedocument.spreadsheetml.template application/vnd.openxmlformats-officedocument.wordprocessingml.document application/vnd.openxmlformats-officedocument.wordprocessingml.template
ファイル形式のネーミング規則の詳細は、Content Serverの管理ドキュメントを参照してください。
「更新」をクリックして、Dynamic Converterにファイル形式を追加します。
「Dynamic Converterの構成」ページでは、ファイル形式をいつでも削除できます。ファイル形式を削除するには、次のようにします(この操作は元に戻せません)。
「Dynamic Converterの管理」ページを開きます(「「Dynamic Converterの管理」ページ」を参照)。
「構成設定」をクリックします。
「Dynamic Converterの構成」ページが表示されます(「「Dynamic Converterの構成」ページ」を参照)。
「変換フォーマット」見出しの下にある「フォーマット」テキスト・ボックスで、削除するファイル形式を選択します。
キーボードで[Del]キーを押して、テキスト・ボックスからファイル形式を削除します。ボックスにリスト表示されているすべての形式ではなく、削除が必要な形式のみを削除してください。
「更新」をクリックして、Dynamic Converterからファイル形式を削除します。
注意: 誤って違うファイル形式を削除した場合は、その形式をもう一度追加してから、「更新」をクリックします。 |
Dynamic Converterテンプレートを使用してPowerPointプレゼンテーションを変換する場合は、HTML変換テンプレートの使用をお薦めします。テンプレート・エディタのドキュメント・フォーマット→「プレゼンテーション」タブに移動すると、テンプレートをカスタマイズできます。
クラシックHTML変換テンプレートを使用する場合は、提供されるスライドショーのhcstファイルを使用する必要があります。3つのスライドショー・ファイル(slideshow.hcst、slideshowb.hcstおよびslideshowc.hcst)のすべてをチェックインする必要があります。サンプルPowerPointファイル(dc_powerpoint.ppt)は、/ucm/Distribution/DynamicConverterSamplesディレクトリにも含まれています。
ファイルのチェックインと同時にコンテンツIDを自動的に割り当てるようにDynamic Converterを構成した場合は、これを反映するために、各スライドショー・テンプレート・ファイルを編集する必要があります。その後、各ファイルを再びチェックインすることにより、そのテンプレートの使用を開始できます。
PowerPointプレゼンテーションの変換用にスライドショー・テンプレート・ファイルを構成するには、次のようにします。
3つのスライドショー・ファイル(slideshow.hcst、slideshowb.hcstおよびslideshowc.hcst)をすべてContent Serverにチェックインします。それらをスクリプト・テンプレートとしてチェックインしてください。詳細は、「テンプレートのチェックイン」を参照してください。
ファイルが確実に正しいWeb Layoutディレクトリにチェックインされるようにするには、3つのファイルすべてに同じコンテンツ・タイプ、セキュリティ・グループおよびアカウント(該当する場合)を使用します。
コンテンツIDが自動的に生成される場合、自動生成された各スライドショー・ファイルのコンテンツIDを検索し、書き留めます。
コンテンツIDが自動的に生成されない場合、DC-Slideshow、DC-SlideshowBおよびDC-SlideshowCのようなIDを使用することをお薦めします。
スライドショー・ファイルにアクセスします。
各hcstスライドショー・ファイルをテキスト・エディタ(WordPadやviなど)で開き、次のスライドショー参照を検索し、適切なコンテンツIDで置換します。
重要: 各ファイルを閉じる前に、必ず変更を保存してください。 |
slideshow.hcst:
検索: slideshowbtemplate
置換: チェックインしたslideshowb.hcstテンプレートのコンテンツID。1002またはDC-SlideshowBなどです。
slideshowb.hcst:
検索: slideshowctemplate
置換: チェックインしたslideshowc.hcstテンプレートのコンテンツID。1003またはDC-SlideshowCなどです。
slideshowc.hcst:
検索: slideshowbtemplate
置換: チェックインしたslideshowb.hcstテンプレートのコンテンツID。1002またはDC-SlideshowBなどです。
次のようにして、必ずファイル拡張子を保持してください。
{## link element=sections.current.bodyorimage template=slideshowbtemplate.hcst}.
そうでない場合、HTML変換中にアプリケーションで例外がスローされる可能性があります。
UNIXシステムでは、コンテンツIDは大文字/小文字が区別されるため、dc-slideshowはDC-SlideshowやDC-SLIDESHOWと同じではありません。
Content Serverでスライドショー・ファイルを検索し、検索結果ページで「情報」リンクをクリックします。
コンテンツ情報ページが表示されます。
「チェックアウト」をクリックします。
チェックアウト確認ページで「チェックイン」をクリックします。
/ucm/Distribution/DynamicConverterSamplesディレクトリで変更されたスライドショー・ファイルを参照し、コンテンツ・チェックイン・フォーム上の「チェックイン」をクリックします。
これで、PowerPointプレゼンテーション用の変換形式の設定(「変換形式の設定」を参照)と、チェックイン・テンプレートのテンプレート・ルールへの割当て(第3章「テンプレート・ルール」を参照)ができるようになりました。
Dynamic Converter 11gR1ではワイヤレス・テンプレート・タイプはサポートされていませんが、クラシックHTML変換テンプレートに基づいたワイヤレス・サポートは行われています。Dynamic Converterの旧リリースがインストールされている既存のContent Serverには、まだワイヤレス・テンプレート・タイプが残っている可能性がありますが、使用を試行すると失敗の原因となります。
ワイヤレス・テンプレートを使用可能なテンプレートのリストから削除するには、次のようにします。
新規のブラウザ・ウィンドウを開き、Content Serverにシステム管理者(sysmanagerロールを持つ)としてログインします。
「管理アプレット」ページを開きます。
管理アプレット・セクションの下にある「構成マネージャ」をクリックします。
構成マネージャ・ウィンドウが表示されます。
「情報フィールド」タブで、TemplateTypeの行を選択して「編集」をクリックします。
TemplateTypeフィールドの編集ダイアログが表示されます。
「構成」をクリックします。
「オプション・リスト」構成ダイアログが表示されます。
「編集」をクリックします。
「オプション・リスト」ダイアログが表示されます。
ワイヤレス・テンプレートを強調表示し、[Del]キーを押してオプションとしてのワイヤレス・テンプレートを削除します。
「OK」を3回クリックして、構成マネージャ・ウィンドウに戻ります。
メニュー・バーから「オプション」を選択します。
「スキーマのパブリッシュ」を選択します。これにより変更をContent Serverに伝播します。
構成マネージャ・アプリケーションを終了し、2、3分待機します。次にテンプレート・チェックイン・フォームを再び参照します。