この項の内容は、次のとおりです。
関連項目:
Dynamic Converterの能力、柔軟性および複雑さの大部分は、変換プロセスを機能させるテンプレートの使用と密接な関係があります。テンプレートを使用することで、変換されたWebページの視覚およびナビゲーションのプロパティを強力に制御できます。
テンプレートはプレーンテキストHTMLまたはXMLファイルで、そこに含まれている特殊なタグを使用して、テンプレートの作成者はソース・ドキュメント内の様々な要素について挿入、繰返し、条件付けや関連付けができます。これらの書式設定の指示セットを、Content Serverに格納されている1つまたは複数のコンテンツ・アイテムと関連付けられます。「テンプレートの選択ルール」ページ(「「テンプレートの選択ルール」ページ」を参照)でテンプレートをコンテンツ・アイテムに割り当てる際に、コンテンツ・アイテムをWebページとしてどのように表示するかを制御します。
ユーザーがコンテンツ・アイテムの(HTML)リンク(Dynamic Converterで生成)をクリックすると、そのコンテンツ・アイテムと関連付けられたテンプレートを使用して、動的変換が行われます(「Dynamic Converterプロセス」を参照)。
Dynamic Converterで使用可能なテンプレートには次の4つのタイプがあります。
クラシックHTML変換テンプレート: クラシックHTML変換テンプレート(旧GUIテンプレート)は、XML (Extensible Markup Language)で記述され、Dynamic ConverterのクラシックHTML変換エディタとともに使用するように設計されています。クラシックHTML変換エディタを使用して、これらのテンプレートに変更を加え、それらをリアルタイムで表示できます。クラシックHTML変換テンプレートには、.ttpファイル拡張子が付いています。詳細は、第5章「HTML変換テンプレート」を参照してください。
HTML変換テンプレート: HTML変換エディタの主要な目的は、HTML、GIF、JPEGおよびPNG形式を使用して、ソース・ファイルを正確に表現することです。C APIおよび強力でカスタマイズ可能なXMLファイルを使用すると、HTML変換エディタを使用して、出力のコンテンツおよび構造に影響を与える様々なオプションを設定できます。HTML変換エディタはJavaベースで、JREが存在する任意のブラウザ・インスタンスで実行できます。詳細は、第5章「HTML変換テンプレート」を参照してください。
クラシックHTML変換レイアウト・テンプレート: レイアウト・テンプレートは、変換済のコンテンツ・アイテムの全体的なページ・レイアウトを制御するGUIテンプレートを補足するよう設計されています。レイアウト・テンプレートは、変換済の各Webページ上で、枠線、サイト・ナビゲーションまたは会社ロゴの共通セットを作成するために使用できます。Content Serverのルック・アンド・フィールを「ホーム」や「検索」などへのリンクを使用して維持するためにも使用されます。レイアウト・テンプレートには通常、HTMLコード(特にHTMLの表)、トークン(GUIテンプレートの設定を表す)、およびIdoc Scriptまたは別のスクリプト言語が含まれます。詳細は、第6章「クラシックHTML変換レイアウト・テンプレート」を参照してください。
スクリプト・テンプレート: スクリプト・テンプレートは、テキストベースの変換テンプレートで、一連のスクリプト化されたルールを変換済ドキュメントに適用します。プレーンテキスト・ファイルであるため、要素、索引、マクロ、プラグマ、Idoc Scriptを使用して手動でコード化する必要があります。スクリプト・テンプレートを変更するには、書かれた言語の知識が必要です。スクリプト・テンプレートには、.hcstファイル拡張子が付いています。詳細は、第7章「スクリプト・テンプレート」を参照してください。
HTML変換テンプレートとスクリプト・テンプレートの相違点の詳細、および移行のための提案は、「スクリプト・テンプレートからクラシックHTML変換テンプレートへの移行」を参照してください。
テンプレートを使用することにより、Dynamic Converterユーザーは、柔軟に変換済ドキュメントを提示できます。ユーザーは通常、次の3つの方針のいずれかを使用して、テンプレートを選択します。
Dynamic Converterには、いくつかのサンプル・テンプレートが付属しており、これらはDynamic Converterユーザーの様々なニーズを満たすように設計されています(洗練されたナビゲーション、ドキュメントの索引付けエンジン用の簡単なHTMLなど)。サンプル・テンプレートは、/ucm/Distribution/DynamicConverterSamplesディレクトリにあります。
少しの手間で、Dynamic Converter付属のサンプル・テンプレートの1つを変更できます。画像または静的テキストの追加などの簡単な変更は、これらのテンプレートを使用して試す意欲があれば容易にできます。
上級ユーザーは、特に自分のニーズに合せてカスタマイズした独自のデザインで、テンプレートを作成できます。そのようなテンプレートは、広範なWeb標準(Javaなど)から要素を組み込むことができます。言うまでもなく、この方法を取るユーザーには、まず高い技術的スキルが必要です。
テンプレートをテンプレートの選択ルール(第3章「テンプレート・ルール」を参照)に割り当て、Dynamic Converterで変換プロセスに使用できるようにするには、テンプレートをContent Serverにチェックインする必要があります。
テンプレートをチェックインするには、次のようにします。
「Dynamic Converterの管理」ページ(「「Dynamic Converterの管理」ページ」を参照)を開きます。
「既存のテンプレートのチェックイン」をクリックします。
テンプレート・チェックイン・フォームが表示されます(「テンプレート・チェックイン・フォーム」を参照)。
そのテンプレートに必要なすべてのメタデータを指定します。
必ず正しいテンプレート・タイプを選択してください。正しいタイプを選択しないと、テンプレートが特定のタイプの使用可能なテンプレート・リストに含まれない可能性があります。その場合、チェックインするテンプレートのコンテンツ情報ページを開き、そのテンプレート・タイプを更新する必要があります。
指定が終わったら、「チェックイン」をクリックして、テンプレート・ファイルをContent Serverにチェックインします。
コンテンツのContent Serverへのチェックインの詳細は、『Content Serverユーザー・ガイド』を参照してください。