OracleR Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・ガイド 11g リリース1 (11.1.1) B66703-02 |
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この章では、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用して、Oracle WebCenter Content: Imagingを含むドメインの拡張方法について説明します。この章には次の項目があります。
注意: セットアップ・プロセスを開始する前に、リリース・ノートを読み、インストールおよびデプロイメントに関する追加情報を確認してください。これらは、Oracle Fusion Middlewareドキュメント・ライブラリ( |
Oracle WebCenter Content: Imagingシステムは、第6章「エンタープライズ・デプロイメント用のソフトウェアのインストール」で作成された、共有記憶域でのWL_HOMEおよびORACLE_HOMEの場所を使用してインストールされます。WCCHOST1およびWCCHOST2はMW_HOMEをマウントし、既存のOracle WebLogic Server、Oracle SOA SuiteおよびOracle WebCenter Contentのバイナリ・インストールを再利用します。pack
ユーティリティおよびunpack
ユーティリティを使用して、この2つの新しいノードでWLS_IMG1サーバーおよびWLS_IMG2サーバーのドメイン構成をブートストラップします。この結果、各ノードにソフトウェアをインストールする必要がなくなります。Imagingシステムが正常に機能するには、SOAHOST1およびSOAHOST2にOracle Fusion Middlewareをインストールするときに必要としたシステム構成と同一の構成をWCCHOST1およびWCCHOST2で保持しておく必要があります。このシステム構成がないと、バイナリの実行で予期しない動作が発生することがあります。
Imagingを追加するためにドメインを拡張します。表11-1に、Imagingの構成手順と、Imaging管理対象サーバーを含むドメインの拡張に必要なタスクを示します。
表11-1 Imagingを含むドメインの拡張手順
手順 | 説明 | 詳細 |
---|---|---|
Imagingを使用するためのドメインの拡張の準備 |
ホスト名のそれぞれに対してVIPマッピングを有効にします。 |
第11.2項「WCCHOST1およびWCCHOST2のVIP4およびVIP5の有効化」 |
Imagingを使用するためのドメインの拡張 |
第8章「エンタープライズ・デプロイメント用のドメインの作成」で作成したImagingドメインを拡張します。 |
第11.3項「Imagingを追加するためのドメインの拡張」 |
Imaging管理対象サーバーへのドメイン構成の伝播 |
起動スクリプトとクラスパス構成を管理サーバーのドメイン・ディレクトリから管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリに伝播します。 |
第11.7項「unpackユーティリティを使用したWCCHOST1およびWCCHOST2へのドメイン構成の伝播」 |
WebCenter Content管理対象サーバーのノード・マネージャの起動 |
setNMProps.shスクリプトを実行し、WCCHOST1およびWCCHOST2のノード・マネージャを起動します。 |
第11.5項「WCCHOST1およびWCCHOST2でのノード・マネージャの起動」 |
ドメインの管理サーバーの再起動 |
管理サーバーを停止し、再起動します。 |
|
JMS永続ストアの構成 |
両方のImaging管理対象サーバーへ参照できるディレクトリとして、JMS永続ストアの場所を構成します。 |
第11.8項「Oracle WebCenter Content: Imaging用のJMS永続ストアの構成」 |
デフォルト永続ストアの構成 |
トランザクション・リカバリのためのデフォルトの永続ストアを構成します。 |
第11.9項「トランザクション・リカバリのためのデフォルトの永続ストアの構成」 |
Imagingのホスト名検証の無効化 |
トポロジの設定と検証中にホスト名の検証を無効にします。 |
第11.4項「WLS_IMG管理対象サーバーに対するホスト名検証の無効化」 |
Imaging管理対象サーバーの起動 |
WLS_IMG1およびWLS_IMG2管理対象サーバーを起動します。 |
|
GridLinkデータ・ソースおよびOracle Notification Service (ONS)の構成の確認 |
GridLinkデータ・ソースおよびONSの構成が適切であることを確認する手順に従います。 |
第11.6項「WCC_IMG1のGridLinkデータ・ソースの検証」 |
ImagingのシステムMBeanの構成 |
システムMBeanブラウザで、 |
第11.13項「Oracle WebCenter Content: Imaging用のシステムMBeanの構成」 |
WebCenter ContentのImaging機能セットの有効化 |
コンテンツ・サーバーのIpmRepositoryコンポーネントを有効にします。 |
第11.14項「Oracle WebCenter ContentにおけるImaging機能セットの有効化」 |
Imaging管理対象サーバーに対するリスニング・アドレスの追加 |
WLS_IMG1およびWLS_IMG2管理対象サーバー(WCCHOST1VHN1およびWCCHOST2VHN1)のホスト名を |
第11.15項「Oracle WebCenter Contentで許可されたホストのリストに対するImagingサーバーのリスニング・アドレスの追加」 |
ImagingとOracle WebCenter Content間の接続の作成 |
Oracle WebCenter Content Serverへの接続を作成します。 |
第11.16項「Oracle WebCenter Contentへの接続の作成」 |
BPEL CSF資格証明の構成 |
Oracle SOA Suiteとの通信に必要な資格証明を構成します。 |
|
Imaging用のワークフロー接続の構成 |
ワークフロー接続を作成し、テストします。 |
|
拡張したドメインでのOracle HTTP Serverの構成 |
管理対象サーバーとともにOracle HTTP Serverを構成し、IMG_ClusterのWLSクラスタ・アドレスを設定します。 |
第11.19項「WLS_IMG管理対象サーバー用のOracle HTTP Serverの構成」 |
Imagingに対するフロントエンドHTTPのホストおよびポートの設定 |
IMG_Clusterに対するフロントエンドHTTPのホストおよびポートを構成します。 |
第11.20項「フロントエンドHTTPホストおよびポートの設定」 |
Oracle HTTP Serverを介したWebCenter Contentへのアクセスの検証 |
URLを検証し、Oracle HTTP ServerからIMG_Clusterへのルーティングとフェイルオーバーが適切に機能していることを確認します。 |
第11.21項「Oracle HTTP Serverを使用したアクセスの検証」 |
カスタム・キーストアを使用するためのImaging管理対象サーバーの構成 |
Imagingのカスタム・キーストアとともにノード・マネージャを構成します。 |
第11.22項「WLS_IMG管理対象サーバーのノード・マネージャの構成」 |
Imaging管理対象サーバー用のサーバー移行の構成 |
移行のためのImaging管理対象サーバー名、ホスト名およびクラスタ名を指定します。 |
第11.23項「WLS_IMG管理対象サーバー用のサーバー移行の構成」 |
Imagingの構成のバックアップ |
新しく拡張したドメイン構成をバックアップします。 |
|
Oracle WebCenter Content: Imagingシステムは、システムが実行している管理対象サーバーのリスニング・アドレスとして仮想ホスト名を使用します。これらの仮想ホスト名および対応する仮想IPは、Oracle WebCenter Content: Imagingコンポーネントのサーバー移行を有効にするために必要です。WCCHOST1ではWCCHOST1VHN1、WCCHOST2ではWCCHOST2VHN1にVIP(VIP4/VIP5)マッピングを有効にして、トポロジで使用されるネットワーク・システムでもホスト名を(DNSサーバーまたはhosts解決のいずれかで)正しく解決する必要があります。
VIPを有効にするには、第9.2項「SOAHOST1でのSOAHOST1VHN1およびSOAHOST2でのSOAHOST2VHN1の有効化」で説明した例に従ってください。
第10章「Oracle WebCenter Contentを追加するためのドメインの拡張」で構成されたドメインを拡張して、Oracle WebCenter Content: Imagingを追加します。この項の手順は、Oracle WebCenter Contentのデプロイメントと同じデータベース・サービス(wccedg.mycompany.com
)をImagingのデプロイメントでも使用することを前提としています。ただし、Imaging専用の別のデータベース・サービスをデプロイメントに使用することもできます。
注意: これらの手順を実行する前に、Oracle Fusion Middleware管理者ガイドの説明に従ってドメインをバックアップしてください。 |
Oracle WebCenter Content: Imagingを追加するためにドメインを拡張する手順は次のとおりです。
リポジトリをインストールしたデータベースを実行していることを確認します。
Oracle RACデータベースの場合は、後で実行する検証チェックの信頼性を確保するために、すべてのインスタンスを実行しておくことをお薦めします。
SOAHOST1で、ディレクトリをFusion Middleware構成ウィザードの場所に変更します。これはOracle共通ホーム・ディレクトリ内にあります(ドメインの拡張は、管理サーバーが存在するノードから実行します)。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
Fusion Middleware構成ウィザードを起動します。
./config.sh
「ようこそ」画面で、「既存のWebLogicドメインの拡張」を選択し、「次へ」をクリックします。
「WebLogicドメイン・ディレクトリ」画面で、WebLogic Serverドメイン・ディレクトリ(ORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver/domain_name)を選択し、「次へ」をクリックします。
「拡張ソースの選択」画面(図11-1)で、次の選択を行います。
「以下の追加製品をサポートするために、自動的にドメインを拡張する」を選択します。
次の製品を選択します。
Oracle WebCenter Content: Imaging - 11.1.1.0 [wcc]
次の製品はすでに選択されてグレー表示されています。これらは、ドメインを作成した際(第8.3項)あるいはOracle SOA Suiteコンポーネント用(第9.3項)またはWebCenter Content用(第10.3項)に拡張した際に選択されました。
WebLogic Serverの基本ドメイン - 10.3.6.0 [wlserver_10.3]
Oracle SOA Suite for developers - 11.1.1.0 [soa]
Oracle SOA Suite - 11.1.1.0 [soa]
Oracle Universal Content Management - Content Server - 11.1.1.0 [wcc]
Oracle Enterprise Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]
Oracle WSM Policy Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]
Oracle JRF - 11.1.1.0 [oracle_common]
「次へ」をクリックします。
「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面(図11-2)で、次の手順を実行します。
(Imagingの場合は)IPMスキーマのみを選択します。他の既存スキーマはいずれも選択しないでください。
RAC構成については、「GridLinkへ変換」または「RACマルチ・データ・ソースへ変換」を選択できます(付録A「Oracle RACでのマルチ・データ・ソースの使用」を参照)。ここでの説明に合わせて、「GridLinkへ変換」を選択します。
RAC構成を選択すると、選択されたすべてのスキーマがグレー表示されます。
「次へ」をクリックします。
「GridLink RACコンポーネント・スキーマの構成」画面(図11-3)で、次の手順を実行します。
(Imagingの場合は)IPMスキーマを選択します。その他のデータ・ソースはそのままにします。
次の各フィールドに値を入力して、RCUでシードされたGridLink RACデータベースの接続情報を指定します。
ドライバ: OracleのGridLink接続用のドライバ(Thin)、バージョン:10以降を選択します。
サービス名: Oracle RACデータベースのサービス名は小文字で入力し、ドメイン名を続けます(例: wccedg.mycompany.com
)。
ユーザー名: 対応するコンポーネントのデータベース・スキーマの所有者の完全なユーザー名を入力します。
このガイドでは、データベース・スキーマのユーザー名の接頭辞としてDEV
を使用しています。
パスワード: データベース・スキーマの所有者のパスワードを入力します。
「FANの有効化」を選択します。
SSLの有効化: このオプションは選択解除したままにします。
SSLを選択してOracle Notification Service (ONS)の通知暗号化を有効にする場合は、「ウォレット・ファイル」および「ウォレット・パスワード」の詳細を適切に指定します。
サービス・リスナー: 使用するOracle RACデータベースのOracle Single Client Access Name (SCAN)のアドレスとポートを入力します。プロトコルはTCP
である必要があります。
SCANアドレスを使用してサービス・リスナー(およびOSNホスト)を指定することをお薦めします。これにより、Oracle RACノードを追加または削除しても、SCANアドレスを含むGridLinkデータ・ソースを更新する必要がありません。SCANアドレスを特定するには、データベース内のremote_listener
パラメータを問い合せます。
SQL>show parameter remote_listener; NAME TYPE VALUE ----- ------ ------- remote_listener string db-scan.mycompany.com :1521
注意: Oracle Database 11gリリース1 (11.1)の場合は、各データベース・インスタンス・リスナーの仮想IPとポートを使用します。次に例を示します。 custdbhost1-vip.mycompany.com (port 1521) および custdbhost2-vip.mycompany.com (1521) Oracle Database 10gの場合は、マルチ・データ・ソースを使用してOracle RACデータベースに接続します。マルチ・データ・ソースの構成の詳細は、付録A「Oracle RACでのマルチ・データソースの使用」を参照してください。 |
ONSホスト: データベースによって報告されるRACデータベースのSCANアドレスとONSリモート・ポートも入力します。
[orcl@CUSTDBHOST1 ~]$ srvctl config nodeapps -s ONS exists: Local port 6100, remote port 6200, EM port 2016
注意: Oracle Database 11gリリース1 (11.1)の場合は、各データベースのONSサービスのホスト名とポートを使用します。次に例を示します。 custdbhost1.mycompany.com (port 6200) および custdbhost2.mycompany.com (6200) |
「次へ」をクリックします。
注意: UCMスキーマ、「SOAインフラストラクチャ」、「ユーザー・メッセージング・サービス」、OWSM MDSスキーマおよびSOA MDSスキーマの情報はそのままにしておきます。 |
「JDBCコンポーネント・スキーマのテスト」画面で、IPMスキーマ行を選択し、 「接続のテスト」をクリックします。
結果は「接続結果ログ」に表示されます。スキーマを含むデータベースへの接続が成功したことを確認します。正常に接続できない場合は、「前へ」をクリックして前の画面に戻り、入力内容を修正してテストを再試行します。
接続に成功したら、「次へ」をクリックします。
「オプションの構成を選択」画面で、次のオプションを選択します。
JMS分散宛先
管理対象サーバー、クラスタ、およびマシン
デプロイメントとサービス
「次へ」をクリックします。
「JMS分散宛先タイプの選択」画面で、すべてのOracle Fusion MiddlewareコンポーネントのJMSモジュールのドロップダウン・リストからUDDを選択します。「次へ」をクリックします。
オーバーライドの警告が表示された場合、「OK」をクリックして、このメッセージを確認します。
「管理対象サーバーの構成」画面で、必要な管理対象サーバーを追加します。
サーバーが自動的に作成されます。このサーバーの名前をWLS_IMG1に変更し、WLS_IMG2という新しいサーバーを追加します。表11-2に示す属性をこれらのサーバーに指定します。この画面に表示されている他のサーバーは、このまま変更しません。
表11-2 管理対象サーバー
名前 | リスニング・アドレス | リスニング・ポート | SSLリスニング・ポート | SSL有効 |
---|---|---|---|---|
WLS_IMG1 |
WCCHOST1VHN1 |
16000 |
n/a |
いいえ |
WLS_IMG2 |
WCCHOST2VHN2 |
16000 |
n/a |
いいえ |
「次へ」をクリックします。
「クラスタの構成」画面で、「追加」をクリックし、表11-3に示すクラスタを追加します。画面に表示されている他のクラスタは変更せず、そのままにしておきます。
表11-3 クラスタ
名前 | クラスタ・メッセージング・モード | マルチキャスト・アドレス | マルチキャスト・ポート | クラスタ・アドレス |
---|---|---|---|---|
IMG_Cluster |
ユニキャスト |
n/a |
n/a |
空のままにします。 |
「次へ」をクリックします。
「サーバーのクラスタへの割当」画面で、次の項目を追加します。この画面に表示されている他の割当ては、このまま変更しません。
IMG_Cluster:
WLS_IMG1
WLS_IMG2
「次へ」をクリックします。
「マシンの構成」画面で、「Unixマシン」タブを開きます。マシンWCCHOST1およびWCCHOST2を確認して、次のように入力します。
表11-4 マシン
名前 | ノード・マネージャのリスニング・アドレス |
---|---|
SOAHOST1 |
SOAHOST1 |
SOAHOST2 |
SOAHOST2 |
ADMINVHN |
localhost |
WCCHOST1 |
WCCHOST1 |
WCCHOST2 |
WCCHOST2 |
他のフィールドはすべてデフォルト値のままにします。「次へ」をクリックします。
「サーバーのマシンへの割当」画面で、マシンに次のサーバーを割り当てます。
WLS_IMG1をWCCHOST1に割り当てます。
WLS_IMG2をWCCHOST2に割り当てます。
「次へ」をクリックします。
「デプロイメントのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」画面で、次のターゲットを確認します。
usermessagingserverおよびusermessagingdriver-emailは、SOA_Clusterにのみターゲット設定する必要があります(usermessaging-xmpp、usermessaging-smppおよびusermessaging-voicexmlの各アプリケーションはオプションです)。
WSM-PMはSOA_Clusterにのみターゲット設定する必要があります。
oracle.rules.*、oracle.sdp.*およびoracle.soa.*の各デプロイメントは、SOA_Clusterにのみターゲット設定する必要があります。ただし、oracle.soa.workflow.wcライブラリは除きます。これは、SOA_ClusterとIMG_Clusterの両方にターゲット設定する必要があります。
「次へ」をクリックします。
「サービスのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」画面で、「次へ」をクリックします。
「構成のサマリ」画面で、「拡張」をクリックします。
ドメインのポートの競合に関する警告ダイアログ・ウィンドウが表示された場合、「OK」をクリックします。この警告は、ノードに以前から存在していたサーバーによるもので、無視してかまいません。
「ドメインの作成中」画面で、「完了」をクリックします。
加えた変更を有効にするために管理サーバーを再起動します。第11.10項「管理サーバーの再起動」を参照してください。
この手順は、管理サーバーで様々なノードを認証するための適切な証明書を設定していない場合に必要です(第13章「ノード・マネージャの設定」を参照)。サーバー証明書を構成していないと、様々なWebLogicサーバーを管理する際にエラーが発生します。このエラーを回避するには、トポロジの設定と検証中にホスト名の検証を無効にし、EDGトポロジの構成完了後に第13章「ノード・マネージャの設定」の説明に従って再びホスト名の検証を有効にします。
ホスト名検証を無効化するには:
WebLogic Server管理コンソールにログインします。
管理コンソールで、「WLS_IMG1」→「SSL」→「詳細」を選択します。
「ロックして編集」をクリックします。
ホスト名の検証をNone
に設定します。
管理コンソールで、「WLS_IMG2」→「SSL」→「詳細」を選択します。
ホスト名の検証をNone
に設定します。
変更を保存してアクティブ化します。
ノード・マネージャがまだ起動されていない場合に、WCHOST1およびWCHOST2でノード・マネージャを起動する手順は次のとおりです。
ノード・マネージャを起動する前に、WEBHOST1およびWEBHOST2の両方で、ORACLE_COMMON_HOME/common/binディレクトリにあるsetNMProps.shスクリプトを実行し、StartScriptEnabled
プロパティをtrue
に設定します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
./setNMProps.sh
注意: クラスのロードの失敗やその他の問題を回避するには、 |
注意: 第3章「エンタープライズ・デプロイメント用のネットワークの準備」の共有記憶域構成で示しているように、Imaging管理対象サーバーがローカル記憶域または共有記憶域でOracle WebCenter ContentとMW_HOMEを共有している場合には、setNMProps.shを再度実行する必要はありません。この場合、ノード・マネージャはすでに起動スクリプトを使用するように構成されています。また、Oracle WebCenter Contentのノードですでに実行している可能性があります。 |
WCHOST1およびWCHOST2の両方で次のコマンドを実行し、ノード・マネージャを起動します。
cd WL_HOME/server/bin
./startNodeManager.sh
ドメイン構成をWCCHOST2に伝播する前に、作成したすべてのGridLinkデータ・ソースが適切に構成されており、各管理対象サーバーで各データ・ソースのOracle Notification Service (ONS)設定が適切であることを確認します。
ImagingのGridLinkデータ・ソースの構成を確認する手順は次のとおりです。
WebLogicサーバーの管理コンソールにログインします。
「ドメイン構造」ツリーで「サービス」を開き、「データ・ソース」をクリックします。
作成したGridLinkデータ・ソースの名前をクリックします。
「監視」タブをクリックし、いずれかのサーバーの名前をクリックします。
「テスト」タブ(図11-5)をクリックし、いずれかのサーバーを選択し、「データ・ソースのテスト」をクリックします。
構成が適切であればテストは成功します。
GridLinkデータ・ソースを使用するすべてのWebLogic Serverインスタンスでテストを繰り返します。
ImagingのGridLinkデータ・ソースのONSの構成を確認する手順は次のとおりです。
WebLogicサーバーの管理コンソールにログインします。
「ドメイン構造」ツリーで「サービス」を開き、「データ・ソース」をクリックします。
GridLinkデータ・ソースの名前をクリックします。
「ONS」タブをクリックし、「テスト」タブ(図11-6)をクリックします。
サーバーを選択し、「ONSのテスト」をクリックします。
構成が適切であればテストは成功します。ONSテストが失敗する場合は、Oracle RACデータベース・ノード内でONSサービスが稼動していることを確認します。
[orcl@CUSTDBHOST1 ~]$ srvctl status scan_listener SCAN Listener LISTENER_SCAN1 is enabled SCAN listener LISTENER_SCAN1 is running on node CUSTDBHOST1 SCAN Listener LISTENER_SCAN2 is enabled SCAN listener LISTENER_SCAN2 is running on node CUSTDBHOST2 SCAN Listener LISTENER_SCAN3 is enabled SCAN listener LISTENER_SCAN3 is running on node CUSTDBHOST2 [orcl@CUSTDBHOST1 ~]$ srvctl config nodeapps -s ONS exists: Local port 6100, remote port 6200, EM port 2016 [orcl@CUSTDBHOST1 ~]$ srvctl status nodeapps | grep ONS ONS is enabled ONS daemon is running on node: CUSTDBHOST1 ONS daemon is running on node: CUSTDBHOST2
GridLinkデータ・ソースを使用するすべてのWebLogic ServerインスタンスでONSテストを繰り返します。
ドメイン構成を伝播する手順は次のとおりです。
次の一連のコマンドを使用し、SOAHOST1でpack
コマンドを実行してテンプレート・パックを作成します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin ./pack.sh -managed=true -domain=ORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver/domain_name -template=edgdomaintemplateIMG.jar -template_name=edgdomain_templateIMG
次のコマンドをSOAHOST1で実行し、前の手順で作成したテンプレート・パックをWCCHOST2にコピーします。
注意: WCCHOST1がORACLE_HOMEをSOAHOST1と共有していると仮定した場合、テンプレートは、WCCHOST1の同一のディレクトリに存在します。そうでなければ、これもWCCHOST1にコピーします。 |
scp edgdomaintemplateIMG.jar oracle@WCCHOST2:ORACLE_BASE/product/fmw/oracle_common/common/bin
unpack
コマンドをWCCHOST1で実行し、伝播されたテンプレートを解凍します。
注意:
|
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin ./unpack.sh -domain=ORACLE_BASE/admin/domain_name/mserver/domain_name -template=edgdomaintemplateIMG.jar –app_dir= ORACLE_BASE/admin/domain_name/mserver/applications –overwrite_domain=true
注意:
|
WCCHOST2に対して3の手順を繰り返します。
2つのノードから参照できるディレクトリとして、JMS永続ストアの場所を構成します。デフォルトでは、Oracle WebCenter Content: Imagingで使用されるJMSサーバーに永続ストアは構成されず、Oracle WebLogic Serverのストア(ORACLE_BASE/admin/domain_name/mserver/domain_name/servers/server_name/data/store/default)を使用しています。次のように、共有ベースのディレクトリを使用するように、ImagingのJMSサーバーの永続ストアを変更する必要があります。
Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。
「ドメイン構造」ウィンドウで、「サービス」ノードを開いて永続ストアノードをクリックします。
「永続ストアの概要」ページで「ロックして編集」をクリックします。
「新規」をクリックしてから、「ファイル・ストアの作成」をクリックします。
名前(例: IMGJMSServer1Store
。これにより、作成対象のサービスを特定できます)およびターゲットのWLS_IMG1を入力します。WCCHOST1とWCCHOST2の両方からアクセスできる共有記憶域にあるディレクトリを入力します(ORACLE_BASE/admin/domain_name/img_cluster_name/jms)。
「OK」をクリックして、変更をアクティブ化します。
「ドメイン構造」ウィンドウで、「サービス」ノードを開いて「メッセージング」→「JMSサーバー」ノードをクリックします。
「JMSサーバーのサマリー」ページで、表の「名前」列にある(ハイパーリンクで表示されている)JMSサーバー「IpmJmsServer1」をクリックします。
このJMSサーバーの「設定」ページで、「ロックして編集」をクリックしてください。
「永続ストア」ドロップダウン・リストで、「IMGJMSServer1Store」を選択します。
「保存してアクティブ化」をクリックします。
手順を繰り返して、IMGJMSServer2のIMGJMSServer2Storeを作成します。
各サーバーにはトランザクション・ログがあり、サーバーによって調整およびコミットされた、未完了の可能性のあるトランザクションについての情報が格納されます。Oracle WebLogic Serverは、システム・クラッシュやネットワーク障害のリカバリでこのトランザクション・ログを使用します。クラスタにあるサーバーに対してトランザクション・リカバリ・サービスの移行機能を活用するには、サーバーからアクセスできる場所にトランザクション・ログを格納します。
注意: デュアルポートのSCSIディスクまたはストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)をこの場所とすることをお薦めします。 |
WLS_IMG1のデフォルト永続ストアの場所を設定する手順は次のとおりです。
WebLogicサーバーの管理コンソールにログインします。
「ドメイン構造」ウィンドウで、「環境」ノードを開いて「サーバー」ノードをクリックします。
「サーバーのサマリー」ページで、表の「名前」列にある(ハイパーリンクで表示されている)「WLS_IMG1」をクリックします。WLS_IMG1サーバーの設定ページが開き、「構成」タブがアクティブに表示されます。
「サービス」タブを開きます。
「ロックして編集」をクリックします。
表示されたページの「デフォルト・ストア」セクションで、デフォルトの永続ストアのデータ・ファイルを格納するフォルダのパスを入力します。このパスのディレクトリ構造は次のとおりです。
ORACLE_BASE/admin/domain_name/img_cluster_name/tlogs
「保存」をクリックして、変更をアクティブ化します。
WLS_IMG2サーバーに対して手順を繰り返します。
注意: トランザクション・リカバリ・サービスの移行機能を有効にするには、クラスタにある他のサーバーで使用可能な永続記憶域ソリューションの場所を指定します。WCCHOST1とWCCHOST2の両方が、このディレクトリにアクセスできる必要があります。また、サーバーを再起動する前に、このディレクトリが存在している必要があります。 |
管理サーバーを再起動して、ここまでの変更を有効にします。管理サーバーを再起動するには、最初に管理コンソールを使用してサーバーを停止し、第8.4.4項「SOAHOST1での管理サーバーの起動」の説明に従って再起動します。
WCCHOST1でWLS_IMG1管理対象サーバーを起動する手順は次のとおりです。
管理対象サーバーWLS_IMG1を起動します。
http://ADMINVHN:7001/consoleでWebLogic Server管理コンソールにログインします。
「ドメイン構造」ウィンドウの「環境」ノードを開き、「サーバー」を選択します。
「サーバーのサマリー」ページで、「制御」タブを開きます。
表の「サーバー」列から「WLS_IMG1」を選択します。
「起動」をクリックします。
http://WCCHOST1VHN1:16000/imagingにアクセスしてWLS_IMG1のステータスを確認します。Oracle WebCenter Content: Imagingのログイン・ページが表示されます。Oracle WebLogic Server管理のユーザー名とパスワードを入力し、ログインします。
データベースのPROCESSES初期化パラメータができるだけ高い値に設定されていることを確認してください。詳細は、第5.2.3項「初期化パラメータ」を参照してください。このエラーが発生する可能性があるのは、1台のサーバーを起動した後に別のサーバーを起動したときです。
管理対象サーバーWLS_IMG2を起動します。
http://ADMINVHN:7001/consoleでWebLogic Server管理コンソールにログインします。
「ドメイン構造」ウィンドウの「環境」ノードを開き、「サーバー」を選択します。
「サーバーのサマリー」ページで、「制御」タブを開きます。
表の「サーバー」列から「WLS_IMG2」を選択します。
「起動」をクリックします。
http://WCCHOST2VHN1:16000/imagingにアクセスしてWLS_IMG2のステータスを確認します。Oracle WebCenter Content: Imagingのログイン・ページが表示されます。Oracle WebLogic Server管理のユーザー名とパスワードを入力し、ログインします。
注意: ここで示す手順は、SOAHOST2でOracle WSMまたはOracle SOA Suiteの管理対象サーバーについて事前にホスト名の検証が行われており、さらに、SOAHOST2でノード・マネージャがすでに実行されていることを前提としています。 |
WLS_IMG1およびWLS_IMG2の構成が終了し、管理サーバーおよび管理対象サーバーを起動した後、作成したすべてのGridLinkデータ・ソースが適切に構成されており、各管理対象サーバーで各データ・ソースのOracle Notification Service (ONS)設定が適切であることを確認します。
注意: 作成したGridLinkデータ・ソースが適切に構成されていることを確認するには、第11.6項「WCC_IMG1のGridLinkデータ・ソースの検証」に示されている手順に従います。ただし、2台目のサーバーはWLS_IMG2になります。 |
Oracle WebCenter Content: Imaging用に次のシステムMBeanを構成する手順は次のとおりです。
InputDirectories
SampleDirectory
GDFontPath
http://ADMINVHN:7001/emでOracle Fusion Middleware Controlにログインします(図11-7)。
左側のペインで、ファームのドメイン名→「WebLogicドメイン」→ドメイン名→「IMG_Cluster」」を開き、「WLS_IMG1」リンクをクリックします。
右側ペのインの上部で、「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューをクリックし、「システムMBeanブラウザ」を選択します。
「アプリケーション定義のMBean」→「oracle.imaging」を開きます。
「サーバー: WLS_IPM1」→「config」を開きます。
豆の形をした「config」リンクをクリックします。
右側のペインで、「InputDirectories」のMbeanを設定し、パスを入力ファイル(ORACLE_BASE/admin/domain_name/img_cluster_name/input_files)に指定します。
関連するすべてのOracle WebCenter Contentのサーバーがこの場所を解決(つまりNFSマウント・ポイントを経由)できる必要があります。
「SampleDirectory」のMBeanの設定: ORACLE_BASE/admin/domain_name/img_cluster_name/input_files/Samples
入力ファイルを処理するには、入力エージェントが入力ディレクトリに対して適切な権限を持ち、入力ディレクトリにおいてファイル・ロックができる必要があります。入力エージェントを使用する場合は、WebLogic Serverのサービスを実行中のユーザー・アカウントが、入力ディレクトリと入力ディレクトリ内のすべてのファイルとサブディレクトリに対して、読取りと書込みの権限を保持している必要があります。この必要な権限によって、入力エージェントは、ファイルを処理する際に様々なディレクトリにファイルを移動できます。クラスタのサーバー間で処理を調整するために、共有上のファイル・ロックが入力エージェントに必要になります。
X Windows環境用のGDフォントへのパスを指定するように「GDFontPath」のMBeanを設定します。システム管理者に確認してください。多くの場合、デフォルトは、/usr/share/X11/fonts/TTF
または/usr/lib/X11/fonts/TTF
です。
「適用」をクリックします。
WebCenter Contentにおいて、Imagingの機能セットを有効にする手順は次のとおりです。
http://WCCHOST1:16200/csでOracle Content Serverにログインします。
「管理」トレイまたはメニューを開いて、「管理サーバー」を選択します。
「コンポーネント・マネージャ」ページで、IpmRepositoryコンポーネントを有効にします。
「更新」をクリックして、処理を確定します。
管理対象サーバーを再起動後、Oracle WebCenter Contentのクラスタ内のすべての管理対象サーバーを再起動します。
WLS_IMG1およびWLS_IMG2管理対象サーバー(それぞれWCCHOST1VHN1およびWCCHOST2VHN1)のホスト名をSocketHostNameSecurityFilterパラメータ・リストに追加する手順は次のとおりです。
テキスト・エディタで、ORACLE_BASE/admin/domain_name/wcc_cluster_name/cs/config/config.cfgのファイルを開きます。
次の行を削除またはコメント・アウトします。
SocketHostAddressSecurityFilter=127.0.0.1|WCCHOST1|WCCHOST2|WEBHOST1|WEBHOST2
WLS_IMG1およびWLS_IMG2リスニング・アドレスをOracle WebCenter Contentへの接続を許可するアドレスのリストに含めるために、次の2行を追加します。
SocketHostNameSecurityFilter=localhost|localhost.mycompany.com|WCCHOST1|WCCHOST2|WCCHOST1VHN1|WCCHOST2VHN1 AlwaysReverseLookupForHost=Yes
変更されたconfig.cfgファイルを保存して、Oracle WebCenter Contentのサーバーを再起動し、変更を有効にします。
Oracle WebCenter Content Serverへの接続手順は次のとおりです。
http://WCCHOST1VHN1:16000/imagingでWLS_IMG1イメージング・コンソールにログインします。
左側のペインで、「接続の管理」→「Content Server接続の作成」をクリックします。
新しい接続の名前と説明を入力し、「次へ」をクリックします。
「接続設定」画面で、次の操作を実行します。
「ローカルContent Serverの使用」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。
Content Serverポートを4444に設定します。
Content Serverプールに2つのサーバーを追加します。
WCCHOST1:4444
WCCHOST2:4444
「次へ」をクリックします。
「接続セキュリティ」画面で、WebLogicユーザーに対するデフォルトの選択をそのまま受け入れて、「次へ」をクリックします。
接続の詳細を確認し、「送信」をクリックします。
Oracle WebCenter Content: ImagingからBPELシステムに接続する場合、Oracle SOA Suiteと通信するために必要な資格証明を構成する必要があります。これらの資格証明を追加するには、次の手順を実行します。
SOAHOST1で、(管理サーバーが存在する)SOAHOST1のOracle WebCenter Contentホーム配下のcommon/binの場所にディレクトリを変更します。
cd WCC_ORACLE_HOME/common/bin
(WCC_ORACLE_HOMEはOracle WebCenter ContentのOracleホームで、このOracleホームはEDGトポロジのMW_HOME/wccとなります。)
Oracle WebLogic Scripting Tool(WLST)を実行します。
./wlst.sh
connect()
を実行して、ユーザー名、パスワードおよび管理サーバーのURL (t3://ADMINVHN:7001)を指定します。
wls:/offline> connect()
CSF(資格証明ストア・フレームワーク)資格証明を作成します。この資格証明は、ImagingがBPELシステムへの接続に使用する資格証明です。これをBPEL管理ユーザーにします。CSF資格証明は、aliasがキーとなり、CSFのmapという中に保存されるユーザー名/パスワードのペアです。OWSM Webサービスと統合するため、Oracle WebCenter Content: Imagingは現在oracle.wsm.security
という標準のOWSM CSFマップを使用しています。資格証明を作成するには、createCred
WLSTコマンドを使用します。
wls:/domain_name/serverConfig> createCred(map="oracle.wsm.security", key="basic.credential", user="weblogic", password="password_for_credential")
コマンドのkeyは、Oracle WebCenter Content: Imaging管理ユーザー・インタフェースのBPEL接続定義の「資格証明別名」
プロパティに使用されるaliasです(APIのConnection.CONNECTION_BPEL_CSFKEY_KEY
プロパティにも使用されます)。OWSMおよびBPELで使用される標準のデフォルト名であるため、この例では別名basic.credential
を使用します。ただし、別名はマップ内で一意であれば、任意に指定できます。
注意: Oracle SOA Suiteシステムと、中央のLDAPおよびシングル・サインオン(SSO)のシステムとの統合時に、異なるユーザーやパスワードを後で使用する場合、新しいマップの作成または既存マップの更新が必要となります。作成されるサンプル・ユーザーの詳細は、第15章「Oracle Identity Managementとの統合」を参照してください。 |
資格証明のリストコマンドを実行して、資格証明が作成されたことを確認します。
wls:/domain_name/serverConfig> listCred(map="oracle.wsm.security", key="basic.credential") {map=oracle.wsm.security, key=basic.credential} Already in Domain Runtime Tree [Name : weblogic, Description : null, expiry Date : null] PASSWORD: password_for_credential
ワークフロー接続を構成する手順は次のとおりです。
http://ECHMHOSTVHN1:16000/imagingでWLS_IMG1イメージング・コンソールにログインします。
ナビゲーション・ペインから、「接続の管理」の下で「追加」アイコン→「ワークフロー接続の作成」をクリックします。
「ワークフロー接続基本情報」ページで、接続名を入力します。この名前は、「接続の管理」パネルに表示されます。このフィールドは必須です。必要に応じて、接続の簡単な説明を入力します。接続タイプはデフォルトで「ワークフロー接続」に設定されます。
「次へ」をクリックします。
「ワークフロー接続設定」ページで、次の操作を実行します。
「HTTPフロントエンド・アドレス」フィールドで、ワークフロー・サーバー(http://soainternal.mycompany.com:80)のホスト名またはIPアドレス、ドメイン、およびポート番号を指定します。このフィールドは必須です。
「資格証明別名」フィールドに、第11.17項「BPEL CSF資格証明の構成」の説明に従って先ほど作成した資格証明の別名を入力します。
「プロバイダ」フィールドに、2つのOracle SOA Suiteサーバー・リスニング・アドレスをカンマで区切って、t3://SOAHOST1VHN1,SOAHOST2VHN1:8001
と入力します。
「接続のテスト」ボタンをクリックして、接続パラメータを確認し、BPELマシンに存在するコンポジットを確かめます。
「次へ」をクリックします。
必要に応じて、付与するセキュリティを変更します。
「次へ」をクリックします。
「送信」をクリックします。
WLS_IMG1とWLS_IMG2の管理対象サーバーが属するIMG_ClusterにOracle HTTP Serverからルーティングをできるようにするには、次のようにWebLogicCluster
パラメータをこのクラスタにあるノードのリストに設定する必要があります。
WEBHOST1とWEBHOST2で、ORACLE_BASE/admin/instance_name/config/OHS/component_name/mod_wl_ohs.confに次の行を追加します。
# Oracle WebCenter Content: Imaging Application <Location /imaging > WebLogicCluster WCCHOST1VHN1:16000,WCCHOST2VHN1:16000 SetHandler weblogic-handler WLProxySSL ON WLProxySSLPassThrough ON </Location> # AXF WS Invocation <Location /axf-ws > WebLogicCluster WCCHOST1VHN1:16000,WCCHOST2VHN1:16000 SetHandler weblogic-handler WLProxySSL ON WLProxySSLPassThrough ON </Location>
WEBHOST1とWEBHOST2の両方でOracle HTTP Serverを起動します。
ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin/opmnctl restartproc ias-component=ohsX
ias-component
に対して、WEBHOST1ではohs1
を使用し、WEBHOST2ではohs2
を使用します。
Oracle WebLogic Server Imagingクラスタ(IMG_Cluster)について、フロントエンドHTTPのホストとポートを設定する必要があります。
WebLogic Server管理コンソールにログインします。
「チェンジ・センター」セクションに移動して、「ロックして編集」をクリックします。
「ドメイン構造」ウィンドウの「環境」ノードを開きます。
「クラスタ」をクリックします。
「クラスタの概要」ページで、「IMG_Cluster」を選択します。
「HTTP」タブを開きます。
次の値を設定します。
フロントエンド・ホスト: wcc.mycompany.com
フロントエンドHTTPSポート: 443
フロントエンドHTTPポート: 80
「保存」をクリックします。
管理コンソールの「チェンジ・センター」セクションで「変更のアクティブ化」をクリックします。
サーバーを再起動して、クラスタ内のフロントエンド・ホスト・ディレクティブを有効にします。
URLを検証して、HTTPサーバーからIMG_Clusterへのルーティングとフェイルオーバーが適切に機能することを確認します。URLを検証する手順は次のとおりです。
WLS_IMG2が稼動している状態で、WebLogic Server管理コンソールを使用してWLS_IMG1を停止します。
http://WEBHOST1:7777/imagingにアクセスし、正しく動作していることを確認します。(Imagingサーバーが停止しているので、レポートやデータは取得できません。)
WebLogic Server管理コンソールからWLS_IMG1を起動します。
WebLogic Server管理コンソールでWLS_IMG2を停止します。
http://WEBHOST1:7777/imagingにアクセスし、正しく動作していることを確認します。
WebLogic Server管理コンソールからWLS_IMG2を起動します。
第10.16項「WLS_WCCおよびWLS_IMG管理対象サーバーのノード・マネージャの構成」の説明のとおり、WLS_IMG管理対象サーバーがリスニング・アドレスとして使用するホスト名は、ホスト名検証用にすでに構成されていることを前提としています。
この時点で、Imaging管理対象サーバーがドメインに追加されてから、サーバーがカスタム・キーストアを使用するように構成されるためには、第13.3.5項「カスタム・キーストアを使用するための管理対象サーバーの構成」の手順を実行する必要があります。
サーバー移行は、WCCHOST1ノードとWCCHOST2ノードのどちらかで障害が発生した場合に、Oracle WebCenter Content: Imagingのコンポーネントを正しくフェイルオーバーするために必要です。詳細は、第14章「エンタープライズ・デプロイメント用のサーバー移行の構成」を参照してください。Oracle WebCenter Content: Imagingに関しては、その章で次の変数の値を使用します。
サーバー名:
WLS_SERVER1: WLS_IMG1
WLS_SERVER2: WLS_IMG2
ホスト名:
HOST1: WCCHOST1
HOST2: WCCHOST2
クラスタ名:
CLUSTER: IMG_Cluster
拡張したドメインが正常に動作していることを確認した後、そのインストール内容をバックアップします。これは、以降の手順で問題が発生した場合に短時間でリストアできることを考慮した迅速なバックアップです。バックアップ先はローカル・ディスクです。エンタープライズ・デプロイメントの設定が完了すれば、このバックアップは破棄してかまいません。その時点では、デプロイメント固有の定期的なバックアップ手順とリカバリ手順を実行できるようになっています。詳細は、Oracle Fusion Middleware管理者ガイドを参照してください。バックアップおよびリストアを必要とするOracle HTTP Serverのデータの詳細は、そのガイドでOracle HTTP Serverのバックアップとリカバリの推奨事項に関する項を参照してください。コンポーネントのリカバリ方法に関する詳細は、そのガイドでコンポーネントのリカバリに関する項およびコンポーネントが失われた後のリカバリに関する項を参照してください。ホストが失われた場合のリカバリに固有の推奨事項は、そのガイドで別のホストへのOracle HTTP Serverのリカバリに関する項を参照してください。また、データベースのバックアップに関する詳細は、Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ガイドを参照してください。
この時点でインストールをバックアップする手順は次のとおりです。
WEBHOST1でWeb層をバックアップする手順は次のとおりです。
opmnctl
を使用してインスタンスを停止します。
ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin/opmnctl stopall
次のコマンドをroot権限で実行して、Web層のミドルウェア・ホームをバックアップします。
tar -cvpf BACKUP_LOCATION/web.tar MW_HOME
次のコマンドを使用して、Web層のOracleインスタンスをバックアップします。
tar -cvpf BACKUP_LOCATION/web_instance_name.tar ORACLE_INSTANCE
opmnctl
を使用してインスタンスを起動します。
cd ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin opmnctl startall
データベースをバックアップします。これは、Oracle Recovery Managerを使用したデータベース全体のホット・バックアップまたはコールド・バックアップ(推奨)、または可能な場合はtarなどのオペレーティング・システム・ツールを使用したコールド・バックアップです。
ドメイン構成を保存するために、管理サーバーと管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリをバックアップします。構成ファイルはすべて、ORACLE_BASE/admin/domain_nameディレクトリにあります。SOAHOST1で次のコマンドを実行して、バックアップを作成します。
tar -cvpf edgdomainback.tar ORACLE_BASE/admin/domain_name