WebCenter Portalでは、リモートのポートレットなど、リモートで分散されたリソースを含むフェデレーテド・ポータルを作成できます。これらのリモート・リソースは、
プロデューサと呼ばれるポータルWebアプリケーションによって実行時に収集され、
コンシューマと呼ばれる別のポータルWebアプリケーションにまとめられ、これがフェデレーテッド・ポータルとしてエンド・ユーザーに提供されます。非フェデレーテッド・ローカル・ポータルと異なり、フェデレーテッド・ポータルの個々のリモート・パーツは、表示先のコンシューマ・ポータルを再デプロイせずに、単独でメンテナンス、更新およびリリースが可能です。
JSF Portlet Bridgeを使用すれば、JSFアーティファクトをリモートのポータル環境に対して公開し、従来のポートレットとともにフェデレートさせることができます。
フェデレーテッド・ポータルには次のような特徴があります。
- 分散: ポートレットは、企業全体にわたるリモート・システムにデプロイされます。
- 分離: ポータルおよびそのポートレットは相互に依存しません。多くの場合、リモート・ポートレットは、フェデレーテッド・ポータルから個別に維持およびデプロイできます。
- 連携: リモート・ポートレットは、データの通信および共有ができます。
- プラグアンドプレイ: プログラミングには通常、リモート・ポートレットを消費する必要はありません。
- 標準ベース: WebCenter Portalのフェデレーテッド・ポータルは、WSRP、SOAP、WSDL、SAML、UDDIおよびWS-Securityなどのオープン標準に基づいて構築されます。
プロデューサとコンシューマは、フェデレーテッド・ポータルの基本パーツです。プロデューサとコンシューマは両方とも、通信を可能にするWebサービス・レイヤーを実装しています。このWebサービス・レイヤーにより、プロデューサは、リモート・システム上のコンシューマにポートレットを提供できます。コンシューマは、これらリモートの分散ポートレットを実行時に集約します。リモート・ポートレット自体は、別のグループの人による、開発およびメンテナンスが可能です。あるプロデューサ上の1つのリモート・ポートレットが変更されると、更新されたポートレットを消費するコンシューマ内の他のポートレットは、通常影響を受けません。さらに、リモート・ポートレットのルック・アンド・フィールは、ポートレットが常駐するフェデレーテッド・ポータルと同期化されます。フェデレーテッド・ポータルのエンド・ユーザーにとって、リモート・ポートレットはローカル・ポートレットと見分けがつきません。