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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Interactionアップグレード・ガイド
10gリリース4(10.3.3.0.0)for Unix and Linux
B66150-01
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5 インストール後の作業

この章では、環境設定の構成、以前のデプロイメントからの変更のマージ、ポータル・アプリケーションおよびイメージ・サービスのアプリケーション・サーバーへのデプロイ、検索索引の再構築など、Oracle WebCenter Interactionのインストールおよび起動後に実行する必要がある作業について説明します。

この手順は次のとおりです。

  1. Oracle WebCenter Interactionの環境設定を構成します。

    install_dir/pthome.shスクリプトをアプリケーション・サーバーの起動スクリプトに追加します。pthome.shスクリプトはOracle WebCenterコンポーネントの環境を設定します。

  2. BaseURLパラメータをportalconfig.xmlに追加します。

    BaseURLパラメータは新しいopenconfig設定です。アップグレード中に、元のportalconfig.xmlファイルは変更を上書きしないように保存されます。つまり、新しい設定はportalconfig.xmlファイルに表示されないため、手動で追加する必要があります。

    BaseURLパラメータを追加するには、テキスト・エディタを使用して、portalconfig.xmlファイル(install_dir/settings/portal)のportal:CachedSettingsセクションに次の行を追加します。

    <setting name="BaseURL">
          <value xsi:type="xsd:string">strBaseURL</value>
    </setting>
    

    注意:

    新たなインストールでインストールされるportalconfig.xmlファイル(install_dir/uninstall/ptportal/10.3.3/register/common-settings/noarch/settings/portal\)を参照できます。


  3. configuration.xmlファイルで加えた変更を、新しくインストールしたconfiguration.xmlファイルにマージします。

  4. アダプティブ・レイアウト・ファイルで加えた変更を、新しいアダプティブ・レイアウト・ファイルにマージします。

    アップグレード時に、install_dir/ptimages/imageserver/plumtree/portal/private/pagelayoutsのファイルは、install_dir/backup/ptimages/imageserver/plumtree/portal/private/pagelayoutsにバックアップされます。これらのファイルに加えた変更を、新しいファイルにマージする必要があります。

  5. ポータル・アプリケーションをアプリケーション・サーバーにデプロイします。

    ポータルWebアプリケーションのアーカイブはinstall_dir/ptportal/10.3.3/webapp/にあります。

    • Tomcatにデプロイしている場合は、portal.warをデプロイします。

    • Oracle WebLogic ServerまたはIBM WebSphereにデプロイしている場合は、portal.earをデプロイします。

  6. イメージ・サービスをアプリケーション・サーバーにデプロイします。詳細は、「イメージ・サービスのデプロイ」を参照してください。

  7. ポータルおよび検索デーモンを再起動します。詳細は、「Oracle WebCenter Interactionデーモンの起動」を参照してください。


    注意:

    自動化サーバー・デーモンを起動しないでください。


  8. ポータルの検索索引を再構築します。詳細は、「検索索引の再構築」を参照してください。

  9. 以前にインストールした他のOracle WebCenter製品があれば、対応する10.3.0.1インストーラを使用してそれをアップグレードします。

    たとえば、アイデンティティ・サービス、コンテンツ・サービス、Oracle WebCenter Collaboration、Oracle WebCenter Analyticsまたはその他のOracle WebCenter製品を使用している場合は、これらの製品もアップグレードする必要があります。詳細は、対応する製品のアップグレード・ガイドを参照してください。

  10. Oracle WebCenter CollaborationまたはOracle-BEA AquaLogic Interaction Publisherを使用している場合は、関連する検索索引を再構築します。

    索引を再構築するには、ポータルから各製品の管理ユーティリティにアクセスします。詳細は、次の管理者ガイドを参照してください。

    • Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Collaboration管理者ガイド

    • AquaLogic Interaction Publisher管理者ガイド

  11. 自動化サーバー・デーモンを起動します。詳細は、「Oracle WebCenter Interactionデーモンの起動」を参照してください。

  12. 次の各付録の説明に従って、オプションのコンポーネントのアップグレード後の追加作業を実行します。

イメージ・サービスのデプロイ

イメージ・サービスは、Apache HTTP ServerなどのHTTPサーバーによって提供される必要がある、静的でセキュアでないファイルの集合です。イメージ・サービス・ファイルはinstall_dir/ptimages/imageserverにあります。

インストーラの実行時にイメージ・サービスに対して指定されたURLが正しくなるように、このディレクトリはHTTPサーバー構成内で別名指定する必要があります。たとえば、Apache HTTP Serverをポート8082上で実行しており、イメージ・サービスのURLとしてhttp://webserver:8082/imageserverを指定した場合、Apache HTTP Serverを次のように構成します。


注意:

これは単なる例です。本番環境では、知識が豊富なWebサーバー管理者が、Webサーバーに対してimageserverディレクトリを別名指定する必要があります。


  1. テキスト・エディタで、Apache_home/conf/httpd.confファイルを開きます。

  2. 次の別名をhttpd.confファイルに追加することにより、install_dir/ptimages/imageserverディレクトリをWebサーバー上の/imageserverに対して別名指定します。

    Alias /imageserver/ “install_dir/ptimages/imageserver/”
    
  3. imageserverディレクトリのDirectoryエントリを次のように作成します。

    <Directory “install_dir/ptimages/imageserver”>
    Options Indexes MultiViews
    AllowOverride None
    Order allow,deny
    Allow from all
    </Directory>
    
  4. httpd.confを保存し、テキスト・エディタを終了します。

  5. /opt/oracle/middleware/wci/ptimages/imageserverがApache HTTP Serverから読取り可能であることを確認します。

    $ chmod a+r /opt
    $ chmod a+r /opt/oracle
    $ chmod a+r /opt/oracle/middleware/wci
    $ chmod a+r /opt/oracle/middleware/wci/ptimages
    $ chmod -R a+r /opt/oracle/middleware/wci/ptimages/imageserver
    
  6. Apache HTTP Serverを再起動すると、http://webserver:8082/imageserver/はinstall_dir/ptimages/imageserverを指すようになります。

Oracle WebCenter Interactionデーモンの起動

この項では、Oracle WebCenter Interactionコンポーネントに関連するデーモンの起動方法およびそれらを起動する順序について説明します。インストールしたコンポーネントによっては、ポータル・インストールに適用できないデーモンがあります。

  1. install_dir/ptsearchserver/10.3.3/bin/searchserverd.sh startを実行して、検索デーモンを起動します。

  2. install_dir/ptsearchserver/10.3.3/adminui/bin/clusterui.sh startを実行して、検索クラスタ・マネージャ・デーモンを起動します。

  3. install_dir/ptws/10.3.3/bin/apiserviced.sh startを実行して、APIデーモンを起動します。

  4. install_dir/aluidirectory/1.1/bin/ldapserverd.sh startを実行して、LDAPディレクトリ・デーモンを起動します。

  5. install_dir/ptportal/10.3.3/bin/automationserverd.sh startを実行して、自動化デーモンを起動します。


    注意:

    ポータル検索索引、また必要に応じてOracle WebCenter CollaborationおよびOracle-BEA AquaLogic Interaction Publisherの検索索引を再構築するまで、自動化デーモンは起動しないでください。


  6. install_dir/cns/1.1/bin/cnsd.sh startを実行して、通知デーモンを起動します。

  7. install_dir/ptdr/10.3.3/bin/drserverd.sh startを実行して、ドキュメント・リポジトリ・デーモンを起動します。

  8. install_dir/ptlogging/10.3.3/bin/ptlogger.sh startを実行して、コンソール・ロガー・デーモンを起動します。

  9. install_dir/configmgr/2.1/bin/configmgr.sh startを実行して、構成マネージャ・デーモンを起動します。

  10. install_dir/ptupload/10.3.3/bin/contentuploadd.sh startを実行して、コンテンツ・アップロード・デーモンを起動します。

  11. install_dir/pathways/10.3.3/bin/pathwaysserverd.sh startを実行して、タグ・エンジン・デーモンを起動します。

  12. install_dir/searchservice/1.2/bin/searchserviced.sh startを実行して、検索サービス・デーモンを起動します。

  13. install_dir/remoteps/1.1/bin/remotepsd.sh startを実行して、リモート・ポートレット・デーモンを起動します。

  14. install_dir/dctmcws/10.3.3/bin/dctmcsd.sh startを実行して、Content Service for Documentumを起動します。

  15. install_dir/ptucmcws/10.3.3/bin/ucmcwsd.sh startを実行して、Content Service for UCMデーモンを起動します。

  16. install_dir/ptldapaws/10.3.3/bin/ldapawsd.sh startを実行して、Identity Service for LDAPデーモンを起動します。

診断スクリプトの実行

この項では、アップグレード後に初めてポータルを実行する前に、診断スクリプトを使用してOracle WebCenter Interactionのインストールの状態を判断する方法について説明します。

診断スクリプトを実行する前に、構成マネージャを使用してOracle WebCenter Interactionを完全に構成しておく必要があります。ポータル・データベースもアップグレードする必要があります。

診断スクリプトは、アップグレード後にポータルを初めて起動する前に実行します。これにより、基本的なポータルの起動機能がテストされます。Oracle WebCenter Interactionのインストールに問題がある場合、診断スクリプトは、問題の修正方法に関する警告と推奨事項のリストを生成します。初めてポータルを起動する前に、スクリプトを実行し、推奨事項に従って問題を修正してください。


注意:

診断スクリプトが失敗した場合は、install_dir/ptportal/10.3.3/bin/ptverify.shを実行し、検出された問題を確認します。


検索索引の再構築

この項では、検索索引を再構築するための適切な手順について説明します。


注意:

管理フォルダから「一度のみ実行」をクリックしたり、ジョブ・エディタから「一度のみ実行」を選択したりすることはお薦めしません。管理フォルダから「一度のみ実行」をクリックすると、ジョブ・エディタでジョブ・ログを使用できず、再構築に失敗した場合にトラブルシューティングを行えない場合があります。ジョブ・エディタ内で「一度のみ実行」を選択すると、検索更新エージェントがそれ以降に再度実行されるようにスケジュールされません。


  1. ポータルに管理者としてログインします。

  2. 「管理」をクリックします。

  3. 「ユーティリティの選択」ドロップダウン・メニューから「検索サービス・マネージャ」を選択します。

  4. 次回の検索修正が過去の時間または近い将来に実行されるようにスケジュールします。

  5. 「終了」をクリックします。

  6. 自動化サービスに登録されている検索更新エージェントを含む管理フォルダに移動します。

  7. 過去の時間または近い将来に実行されるように、検索更新エージェントをスケジュールします。

  8. 「終了」をクリックします。

次に実行される検索更新エージェントにより、検索索引が再構築されます。