| ナビゲーションリンクをスキップ | |
| 印刷ビューの終了 | |
|
Sun Storage Archive Manager 5.3 構成および管理ガイド Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Information Library (日本語) |
ファイルシステムの利用率が、構成されている高位境界値 (HWM) を超えると、ファイルシステム管理ソフトウェアによってリリーサが呼び出され、次を実行します。
releaser.cmd ファイルを読み取り、解放プロセスを制御する指示を収集します
ファイルシステムをスキャンし、各ファイルに関する情報を収集します
優先順位に従ってファイルの解放を開始します
ファイルシステムには、何千ものファイルを格納できます。大きなファイルをいくつか解放するだけでファイルシステムを低位境界値 (LWM) に戻せる可能性があるので、すべてのファイルの解放優先順位を把握し続ける必要はありません。しかし、解放対象に適したファイルを見逃す危険性があるため、各ファイルの優先順位を確認する必要があります。リリーサは、このために、上位 10,000 個の解放の候補となるファイルを特定します。このとき、最初の 10,000 個のファイル中でもっとも優先順位の低いファイルよりも、残りのファイルの優先順位が高くない場合は、残りのファイルを放棄します。
リリーサは、上位 10,000 個の解放候補の優先順位を確認し、優先順位がもっとも高いファイルを解放対象として選択します。各ファイルを解放したあと、リリーサは、ファイルシステムのキャッシュ利用率が低位境界値より低くなっているかどうかを確認します。低くなっている場合、リリーサはファイルの解放を停止します。低くなっていない場合には、優先順位に従ってファイルの解放を続行します。
上位 10,000 個の解放候補のファイルをすべて解放しても、ファイルシステムがまだ低位境界値より高いレベルにある場合は、リリーサが新しい 10,000 個の解放候補のファイルを特定します。
実行可能な候補が見つからない場合、リリーサは終了します。この状況は、ファイルにアーカイブのコピーがまだない場合などに発生する可能性があります。この場合、SAM ソフトウェアは 1 分が経過するとリリーサをふたたび起動します。
高位境界値と低位境界値は、ファイルシステムのマウントオプション high= percent および low= percent で設定します。これらのマウントオプションの詳細は、『Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Reference Manual』の「mount_samfs(1M)」 を参照してください。