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Sun Storage Archive Manager 5.3 構成および管理ガイド Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Information Library (日本語) |
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Sun Storage Archive Manager 5.3 構成および管理ガイド Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Information Library (日本語) |
4. ネットワーク接続自動ライブラリのパラメータファイルの作成
Sun SAM-Remote サーバーと Sun SAM-Remote クライアントの対話
Sun SAM-Remote ソフトウェアでのデータ整合性の検証
手順 1: サーバーおよびクライアントにする予定のホストにログインする
手順 2: クライアントおよびサーバーのソフトウェアを確認する
Sun SAM-Remote 環境でのリサイクル (方法 1)
この節では、Sun SAM-Remote サーバーおよびクライアントソフトウェアの初期構成の方法について説明します。
次の構成例では、portland と sacramento の SAM-QFS ファイルシステムは chicago の Sun SAM-Remote サーバーのクライアントです。
図 18-3 Sun SAM-Remote の構成例
次の手順では、Sun SAM-Remote ソフトウェアを 1 台の Sun SAM-Remote サーバーと 1 台以上の Sun SAM-Remote クライアント上に構成する方法を説明します。手順では、図 18-3 に示されている構成を使用します。
手順は説明されている順序で実行してください。
SunSAM-Remote ソフトウェアをインストールするサーバーシステムには、スーパーユーザーとしてアクセスできなければなりません。
Sun SAM-Remote ソフトウェアをインストールするクライアントシステム (単数または複数) には、スーパーユーザーとしてアクセスできなければなりません。
Sun SAM-Remote 環境のすべてのクライアントおよびサーバーホスト上に、同じリリースとリビジョンレベルの SAM-QFS ソフトウェアをインストールする必要があります。
Sun SAM-Remote 環境のすべてのクライアントおよびサーバーホストに、同じパッチコレクションをインストールする必要があります。
Sun SAM-Remote 環境の一部として構成する各システムで、これらの手順に従います。
# pkginfo -l SUNWsamfsr
PKGINST: SUNWsamfsr
PKGINST: SUNWsamfsr
NAME: Sun SAM and Sun SAM-QFS software Solaris 11 (root)
CATEGORY: system
ARCH: i386
VERSION: 5.3.0,REV=5.11.2011.10.27
BASEDIR: /
VENDOR: Sun Microsystems, Inc.
DESC: Storage and Archive Manager File System
PSTAMP: build34-mn20111027150903
INSTDATE: Oct 28 2011 02:57
HOTLINE: Please contact your local service provider
STATUS: completely installed
FILES: 641 installed pathnames
7 shared pathnames
23 linked files
79 directories
208 executables
1 setuid/setgid executables
96696 blocks used (approx)
chicago# pkginfo -l SUNWsamfsu
PKGINST: SUNWsamfsu
NAME: Sun SAM and Sun SAM-QFS software Solaris 11 (usr)
CATEGORY: system
ARCH: i386
VERSION: 5.3.0,REV=5.11.2011.10.27
BASEDIR: /
VENDOR: Sun Microsystems, Inc.
DESC: Storage and Archive Manager File System
PSTAMP: build34-mn20111027150917
INSTDATE: Oct 28 2011 02:58
HOTLINE: Please contact your local service provider
STATUS: completely installed
FILES: 57 installed pathnames
9 shared pathnames
20 directories
19 executables
12584 blocks used (approx)
chicago#出力は、サーバー (chicago) がソフトウェアバージョン 5.3 を実行していることを示しています。このサーバーとともに環境に含まれているシステムも、バージョン 5.3 を実行している必要があります。
chicago# showrev -p | grep SUNWsamfs chicago#
出力は、サーバーに SAM-QFS パッチがインストールされていないことを示しています。このサーバーとともに環境に含まれているシステムも、バージョンおよびパッチレベルを実行している必要があります。
ソフトウェアのアップグレードを実行する必要がある場合は、『Sun QFS および Sun Storage Archive Manager 5.3 インストールガイド』の第 10 章「Sun QFS と SAM-QFS のアップグレード」を参照してください。
mcf ファイルはファイルシステムを定義します。この手順では、Sun SAM-Remote クライアントとしてホストの定義を追加します。
# samcmd idle eq1 # samcmd idle eq2. . # samcmd idle eqn
eq には、mcf ファイルに定義されている、リムーバブルメディアドライブの装置番号を指定します。
代わりに、samu オペレータユーティリティーを使用してドライブをアイドル状態にすることもできます。詳細は、『Sun QFS File System 5.3 構成および管理ガイド』の第 13 章「samu オペレータユーティリティーの使用」を参照してください。
注 - 次のコマンド samd stop を実行する前にすべてのドライブをアイドル状態にする必要があるため、アーカイバ、ステージャー、およびそのほかのプロセスが現在のタスクを完了でき、カートリッジをアンロードしてそれらのストレージスロットに入れることができます。
# /opt/SUNWsamfs/sbin/samd stop
コード例は、portland を Sun SAM-Remote サーバー chicago のクライアントにするように編集したあとの、クライアント portland の mcf ファイルを示しています。
例では、クライアント sacramento の mcf ファイルが編集されています。
例では、最後の行のセットを portland の mcf ファイルから sacramento の mcf ファイルにコピーします。
例 18-1 クライアント上の mcf ファイル
# mcf file on portland # # Define a Sun QFS file system # # Equipment Eq Eq Family Dev Additional # Identifier Ord Ty Set St Parameters # ========== === == ====== == ========== samfs1 10 ms samfs1 on /dev/dsk/c7t60003BA13F71500048EDCE5F00048F2Dd0s6 11 md samfs1 on /dev/dsk/c7t60003BA13F71500048EDCE23000B24C2d0s6 12 md samfs1 on # Define Sun SAM-Remote Client portland to Sun SAM-Remote server chicago # /etc/opt/SUNWsamfs/rmt200 200 sc chicagoss on /var/opt/SUNWsamfs/catalog/tcat /dev/samrd/rd0 201 rd chicagoss on /dev/samrd/rd1 202 rd chicagoss on
クライアント上の mcf エントリは、1 行の Sun SAM-Remote クライアントのエントリと、構成する各デバイスの、rd 装置タイプで示されている擬似デバイスエントリからなっています。擬似デバイスは、Sun SAM-Remote サーバー上の実際のデバイスへのネットワーク接続を定義します。各エントリは、次の表に示されているフィールドを使用します。
|
Sun SAM-Remote クライアントの構成ファイルには、1 つのエントリ (Sun SAM-Remote サーバーの名前) が含まれています。
次に例を示します。
portland# vi /etc/opt/SUNWsamfs/rmt200
次の例は、クライアント portland のクライアント構成ファイルを示しており、その Sun SAM-Remote サーバーが chicago システムであることを指定しています。
次の例は、クライアント構成ファイルを示しています。
portland# cat /etc/opt/SUNWsamfs/rmt200 chicago
少なくとも 1 つの SAM-QFS ファイルシステムが必要です。次の例は、chicago 上の mcf ファイルを示しています。
次の例は、サーバー上の mcf ファイルを示しています
# mcf file on Sun SAM-Remote server chicago: # Define a SAM-QFS file system # # Equipment Eq Eq Family Dev Additional # Identifier Ord Ty Set St Parameters # ========== === == ====== == ========== samfs1 10 ms samfs1 on /dev/dsk/c6t600A0B80004850A600000F8048EF90ADd0s6 11 md samfs1 on /dev/dsk/c6t600A0B800048505600000E9D48EF91EEd0s6 12 md samfs1 on # Define a tape library that client portland can use: /dev/samst/c4t500104F0009C2F6Fu0 100 sn rb100 on /var/opt/SUNWsamfs/catalog/rb100.cat /dev/rmt/0cbn 101 li rb100 on /dev/rmt/1cbn 102 li rb100 on # Define Sun SAM-Remote server chicago # /etc/opt/SUNWsamfs/rmt200 50 ss chicagoss on
注 - SAM-Remote サーバーのファミリセット名は、SAM-Remote クライアントのファミリセット名と一致する必要があります。
Sun SAM-Remote サーバー構成ファイルは、各クライアントに使用するディスクバッファー特性とメディアを定義します。1 サーバーデーモン当たり 10 クライアントを構成できます。それ以上のクライアントをサポートするには、別の Sun SAM-Remote サーバーデーモンを構成します。
client-name
[ parameter1 ]
media
eq media-type regex
[eq media-type regex ]
[. . .]
endmedia 次の表で、クライアントで使用できるフィールドについて説明します。
|
たとえば、次の指定は有効なメディアタイプ定義です。
media
100 li (VSN1)
100 li (VSN2)
endmedia
注 - 同じ物理メディアカートリッジを複数のクライアントが使用することは禁止してください。また、Sun SAM-Remote サーバーが Sun SAM-Remote 環境の外部に独自のファイルシステムを持っている場合は、1 つのカートリッジをクライアントとサーバーの両方で使用することはできません。
次の例は、Sun SAM-Remote サーバー chicago のサーバー構成ファイル /etc/opt/SUNWsamfs/rmt200 を示しています。このファイルは、クライアントの portland と sacramento を定義します。
# Sun SAM-Remote server config file /etc/opt/SUNWsamfs/rmt200
#
portland
media
100 li (100031|100032|100034|100035|100037|100038)
100 li (200001|200002|200003|200004|200005|200006)
endmedia
#
#
sacramento
media
100 li (300141|300142|300143|300145|300146|300147)
100 li (400001|400002|400003|400005|400006|400007)
endmedia -tapenonstop
-offline_copy direct
server# samd start
詳細は、『Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Reference Manual』の「samu(1M)」または『Sun QFS File System 5.3 構成および管理ガイド』の第 13 章「samu オペレータユーティリティーの使用」を参照してください。
次の例は、Sun SAM-Remote クライアント portland のステータス s 表示を示しています。デバイスタイプ sc は Sun SAM-Remote クライアントを識別します。その行の下にあるメッセージは、サーバー chicago との接続が確立されたことを示しています。
Device status samcmd 5.3.0 20:44:09 Jul 30 2009
samcmd on portland
ty eq state device_name fs status
sc 200 on /etc/opt/SUNWsamfs/rmt200 200 ---------r
Remote server 10.1.229.92 connected
rd 201 on /dev/samrd/rd0 200 ----------
rd 202 on /dev/samrd/rd1 200 ----------
hy 203 on historian 203 ----------次の例は、Sun SAM-Remote サーバー chicago の samu ステータス s 表示を示しています。デバイスタイプ ss は Sun SAM-Remote サーバーを識別します。
Device status samcmd 5.3.0 20:40:05 Jul 30 2009
samcmd on chicago
ty eq state device_name fs status
sk 1 on /etc/opt/SUNWsamfs/SL500_SAM 1 m--------r
running
li 2 on /dev/rmt/0cbn 1 ---------p
empty
li 3 on /dev/rmt/1cbn 1 ---------p
empty
ss 50 on /etc/opt/SUNWsamfs/rmt200 50 -------o-r
hy 51 on historian 51 ----------次の例は、Sun SAM-Remote サーバー chicago からの samu Sun SAM-Remote R 表示を示しています。
Remote server eq: 50 addr: 00003858 samu 5.3.0 20:41:38 Jul 30 2009
message:
Client IPv4: jimmy 192.10.10.3 port - 5000
client index - 0 port - 0 flags - 0004
Client IPv4: portland 10.1.229.97 port - 5000
client index - 1 port - 32848 flags - 0005 connectedSun SAM-Remote 構成ファイルに複数のクライアントが含まれている場合は、Ctrl-f キーシーケンスを押して各クライアントをスクロールします。各クライアントは、名前とその client index フィールド (このサーバーデーモンに定義される可能な 10 クライアントの順序を示す整数 0 - 9) によって特定されます。ネットワークブロックサイズ、最大ファイルサイズ、および最小ファイルサイズはバイト単位で示されています。フラグは接続の状態を示します。
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:v eq
eq には、mcf ファイルで定義された Sun SAM-Remote クライアントデーモンの装置番号を指定します。
例は、portland がアクセスできるボリュームを示しています。
Robot VSN catalog by slot : eq 200 samu 5.3.0 Wed May 02 15:24:13 count 32 slot access time count use flags ty vsn 1 2003/01/02 10:40 0 0% -il-o-b-R-U- at 000032 2 2003/01/02 11:41 0 0% -il-o-b-R--- at 000034 3 2003/01/02 12:42 170 91% -il-o-b----- at 000035 4 2003/01/02 13:43 20 7% -il-o-b----- at 000037 5 2003/01/02 14:44 0 0% -il-o-b----- at 000038 6 2003/01/02 13:41 0 0% -il-o-b----- at 000031
このコマンドは、サーバーからの VSN も含め、アーカイバからのリストを書き込みます。このコマンドの詳細については、『Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Reference Manual』の「archiver(1M)」を参照してください。
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