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Sun Storage Archive Manager 5.3 構成および管理ガイド Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Information Library (日本語) |
DIV は Oracle の StorageTek T10000C テープドライブでサポートされています。アーカイブコピー用の SAM-QFS システムファイルで DIV モードを有効にすると、SAM-QFS ファイルシステムが mt DADP コマンドを使用して st ドライバの DIV を有効にします。そのあと、st ドライバは、アーカイバが論理ブロックをテープに書き込むたびに、チェックサム (ハードウェアまたはソフトウェア、サーバープラットフォームに応じて生成される) を計算します。チェックサムはテープストレージドライブによってチェックされ、テープに書き込まれるデータと一致する必要があります。StorageTek T10000C ドライブは、ユーザーデータとチェックサムの両方をメディアに入れます。チェックサムが一致しないと、アーカイバにエラーが返され、アーカイバはファイルに copy archdone とマークを付けません。st ドライバは、読み取りと書き込みの両方の操作中に DIV エラーを再試行します。エラーが一時的なものの場合は、st ドライバがエラーを返さずにデータを正常に転送します。
SAM-QFS は、st ドライバを使用して、ステージャーがテープから論理ブロックを読み取るたびに、チェックサムをチェックします。データがユーザーに返されるためには、チェックサムが一致する必要があります。エラーが検出されると、ステージャーが別のコピーに移動します。DIV は、正常なデータだけがテープに書き込まれること、および正常なデータだけがテープから返されることを保証するため、ブロックレベルで即座にフィードバックを提供します。StorageTek T10000C ドライブでは、データを SAM-QFS に転送して戻す必要のない、非常に高速なユーザーデータ検証オプションを使用できます。チェックサムはユーザーデータとともにメディアに格納されるため、テープストレージデバイスで直接検証できます。
SAM-QFS は、テープに書き込まれるデータを、データを書き込むことなく検証する、StorageTek T10000C ドライブ用の新しい tpverify コマンドをサポートしています。このチェックは、テープ上のデータが正しいことを検証するために、定期的に行うことができます。データが正しくない場合、SAM-QFS は代替コピーを書き込んで、ファイルを自動的に再アーカイブします。また、不正なデータを検出すると、tpverify コマンドがエラーを返します。もう 1 つのアーカイバ機能は verify-after-write で、アーカイバは、ファイル全体がテープに書き込まれたあとで検証を行います。verify-after-write 機能により、DIV Cyclic Redundancy Codes (CRC) が適切にテープに格納されます。
Sun SAM-Remote ソフトウェアの場合、DIV 機能を使用するためには、default.conf ファイルの div 設定が SAM-Remote サーバーおよびクライアントに対し有効になっている必要があります。SAM-Remote ソフトウェアの詳細は、第 18 章Sun SAM-Remote ソフトウェアの使用を参照してください。