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Oracle® Exalogic Elastic Cloudマシン・オーナーズ・ガイド
リリース2.0.6.4
B71906-08
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3.3 システムへの最初の電源投入

システムに初めて電源を入れる前に、マシンを点検し、電源コードを接続する必要があります。この項の内容は次のとおりです。

3.3.1 据付け後のマシンの点検

次の手順では、Exalogicマシンの据付け後、そのマシンの物理的システムを、電源を供給する前に視覚的に点検する方法について説明します。

  1. ラックに損傷がないかどうかを確認します。

  2. ラックのねじが緩んでいないか、または欠けていないかどうかを確認します。

  3. Exalogicマシンがオーダーした構成であることを確認します。梱包側面にある顧客情報シート(CIS)を参照します。

  4. 次のように、すべてのケーブル接続がしっかりと固定されていることを確認します。

    1. 電源ケーブルを確認します。データ・センター施設の電源用に正しいコネクタが用意されていることを確認します。

    2. ネットワーク・データ・ケーブルを確認します。

  5. 設置場所におけるケーブル・アクセスおよび通気用のタイル配置を確認します。

  6. データ・センターの空気の流れがExalogicマシンの正面に向かっていることを確認します。

関連項目

詳細は、「通気および冷却要件」を参照してください

3.3.2 電源コードの接続

次の手順では、電源コードをExalogicマシンに接続する方法について説明します。

  1. 背面のキャビネット・ドアを開けます。
  2. 正しい電源コネクタが用意されていることを確認します。
  3. 電源コードのケーブル・バンドを外します。このバンドは、輸送専用であり、今後は必要ありません。
  4. 図3-9および図3-10で示すように、ラックの上か床の下を通して電源コードを施設のレセプタクルまで配線します。
  5. 図3-9で示すように、電源コードを束ねます。
  6. PDUの電源コード・コネクタを施設のレセプタクルに接続します。

図3-9 ラック底部からの電源コードの配線

図3-9の説明が続きます。
「図3-9 ラック底部からの電源コードの配線」の説明

図3-10 ラック上部からの電源コードの配線例

図3-10の説明が続きます。
「図3-10 ラック上部からの電源コードの配線例」の説明

3.3.3 Exalogicマシンへの電源投入

次の手順では、Exalogicマシンに電源を投入する方法について説明します。

  1. 3本の主な電源コードがそれぞれ接続されていることを確認します。
  2. Exalogicマシン内部のメインPDU (PDU A)の背面にある6個の電力配分装置(PDU)回路ブレーカのスイッチを入れます。図3-11で示すように、回路ブレーカはExalogicマシン・キャビネットの背面にあります。トグル・スイッチのON (|)側を押します。

    注意:

    24kVA PDUには4個のプラグ、15kVA PDUには2個のプラグがあります。どちらの場合でも、この項の指示に従ってExalogicマシンの電源を投入できます。

    図3-11 PDUスイッチの場所

    図3-11の説明はこの後にあります
    「図3-11 PDUスイッチの場所」の説明
  3. Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)サービス・プロセッサが起動するまで3分から5分待ちます。
  4. 正面のキャビネット・ドアを開けます。
  5. Exalogicマシンの計算ノード、InfiniBandゲートウェイ・スイッチおよびストレージ・アプライアンス用のサーバー・スタンバイ電源がオンになっていることを確認します。

    サーバー・シャーシの後方にあるレセプタクルに電源が供給されている場合、スタンバイ電源が使用可能になります。スタンバイ電源がシャーシに分配される場合は、サービス・プロセッサ(SP)の電源がオンになり、システムの管理が開始されます。サーバー・シャーシ正面の電源ボタンを押すと、メイン電源がシャーシの残りの部分とファンに供給されます。SPの起動中は、電源ボタンは使用できません。起動中の状態であることは、システム正面の電源/OK LEDが1秒点灯して1秒消灯する一定の点滅パターンによって示されます。SPが起動すると、電源ボタンが使用可能になり、システムはスタンバイ電源モードに入ります。

    スタンバイ電源モードでは、図3-12で示すように、正面パネルの電源/OK LEDが0.1秒緑色に点灯して2.9秒消灯するパターンで点滅します。

    図3-12 Exalogic計算ノードのLEDライト

    図3-12の説明が続きます。
    「図3-12 Exalogic計算ノードのLEDライト」の説明
  6. 各計算ノードで、メイン電源がオンになっていることを確認します。

    メイン電源モードでは、システムBIOSが起動する間、正面パネルの電源/OK LEDが1秒点灯して1秒消灯するパターンで点滅します。BIOSの初期化が終了し、オペレーティング・システムが起動し始めると、電源/OK LEDが点灯し、緑色のままになります。

  7. 図3-13で示すように、ストレージ・アプライアンスの2つのストレージ・ヘッドの正面にあるソフト・スイッチを押します。図3-14も参照してください。

    図3-13 Sun ZFS Storage 7320 Applianceのサーバー・ヘッド上のソフト・スイッチ

    図3-13の説明が続きます。
    「図3-13 Sun ZFS Storage 7320 Applianceのサーバー・ヘッド上のソフト・スイッチ」の説明

    図3-14に、ストレージ・アプライアンスの各サーバー・ヘッドにあるソフト・スイッチとLEDライトを示します。

    図3-14 サーバー・ヘッド上のソフト・スイッチとLEDライト

    図3-14の説明が続きます。
    「図3-14 サーバー・ヘッド上のソフト・スイッチとLEDライト」の説明
  8. ストレージ・アプライアンスでNFSサービス、デーモンおよび基本サービスが開始されるまで3分から5分待ちます。

    ヒント:

    ストレージ・アプライアンスに割り当てられているIPアドレスをpingすることにより、システムが稼働中であるかどうかを確認できます。デフォルトのNET0 IPアドレスは、「デフォルトのIPアドレスとポート」を参照してください。

    また、ストレージ・アプライアンスの管理コンソールを起動して確認することもできます。IPアドレスのpingまたは管理コンソールの起動を行う前に、「Exalogicマシンへのラップトップの接続」の説明に従って、ラックにラップトップを接続する必要があります。

  9. ストレージ・アプライアンスが稼働中であることを確認したら、図3-13で示すように、Exalogicマシンの計算ノードの正面にあるソフト・スイッチを押します。電源をオンにすると、図3-14で示すように、LEDインジケータが緑色に変わります。

    注意:

    Exalogicマシン・フル・ラックを使用している場合、30台の計算ノードのスイッチをオンにする必要があります。Exalogicマシン・ハーフ・ラックを使用している場合、16台の計算ノードのスイッチをオンにする必要があります。Exalogicマシン・クォーター・ラックを使用している場合、8台の計算ノードのスイッチをオンにする必要があります。

  10. Cisco社製イーサネット・スイッチに電源が供給されていることを確認します。

    注意:

    イーサネット・スイッチは、ラックのユニット25にある通気加工フィラー・パネル内部にあります。

  11. Sun Network QDR InfiniBandゲートウェイ・スイッチに電源が供給されていることを確認します。

    注意:

    ゲートウェイ・スイッチは、通気加工フィラー・パネルの内部にあります。Exalogicマシン・フル・ラックを使用している場合、Exalogicマシンに組み込まれている4個のゲートウェイ・スイッチに電源が供給されていることを確認します。Exalogicマシン・ハーフ・ラックを使用している場合、Exalogicマシンに組み込まれている2個のゲートウェイ・スイッチに電源が供給されていることを確認します。Exalogicマシン・クォーター・ラックを使用している場合、Exalogicマシンに組み込まれている2個のゲートウェイ・スイッチに電源が供給されていることを確認します。

  12. オプション: Sun Datacenter InfiniBand Switch 36に電源が供給されていることを確認します。

    注意:

    Sun Datacenter InfiniBand Switch 36は、デプロイ時には通気加工フィラー・パネルに含まれています。このスパイン・スイッチは、マルチラック構成シナリオのみで使用され、個別に購入する必要があります。マルチラック構成は、別のExalogicマシンに接続されているExalogicマシンまたはOracle Exadata Database Machineで構成されています。