Oracle® Fusion Middleware Exalogicエンタープライズ・デプロイメント・ガイド ExalogicリリースX2-2、X3-2およびX5-2 E88001-01 |
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この項では、ECUクラウド管理タスクの後のネットワーク・インフォメーション・サービスの構成およびExalogicインストゥルメンテーション・ツールについて説明します。
Exalogic管理者は、クラウド・ユーザーのためにシステムを設定する必要があります。
注意:
Exalogicのインストール・プロセスの一環として、インストーラは新規に構成されたシステムを検証する必要があります。したがって、次の手順のいくつかはすでに実行されている可能性があります。たとえば、Exalogic Guest Base Template(EGBT)がダウンロードされ、インポートされてEnterprise Manager Ops Centerに登録されている可能性があります。『Oracle Exalogic Elastic Cloud管理者ガイド』の「タスクの概要および基本概念」も参照してください。次の項については、『Oracle Exalogic Elastic Cloud管理者ガイド』を参照してください。
クラウド管理の開始 5-1: vServerの作成に関する考慮事項
この項では、マスター/スレーブ・サーバーおよびNISクライアントで構成されたNIS環境を提供するために、Exalogic仮想環境を設定および構成する方法を手順を追って説明します。
Exalogic環境はNFS4を使用し、集中管理されたユーザー・ディレクトリに接続されるため、ネットワーク・インフォメーション・サービス(NIS)環境を構成する必要があります。NISでは、様々なサーバーへのアクセスを許可できるユーザーのマスター・リストを作成できます。これにより、サーバー上に個別のユーザー・アカウントを作成する必要がなくなります。
ユーザーがNISアカウントを介してシステムにログインするには、そのユーザーがNISサービスを使用できるようにサーバーを構成する必要があります。「ホストの構成」を参照できます。別のマスターNISサーバーがあり、複数のスレーブNISサーバーがある場合、1つに障害が発生してもユーザーのログインが妨げられることはありません。ExalogicアプライアンスでNISサービスを作成するオプションがあります。Exalogicアプライアンスをマスターにしていて、そのラックが停止した場合でも、新規ユーザーを作成せずに済みます。
お使いの環境で、ラック内にあるスレーブから外部NISマスターに接続できる場合は、NISマスターをラック外に作成し、ラック内のVMをスレーブにすることをお薦めします。これが不可能な場合は、ラックを起動するときに、ZFSでNISサービスを無効にし、IFSアプライアンスを起動し、NIS VMを起動してから、ZFSでNISサービスを有効にする必要があります。
必要に応じて、NISのかわりにLDAP認証を使用できます。このガイドでは、NISが使用されていると仮定します。
次の各項では、Exalogic仮想環境でNISを構成するための詳細な手順を説明します。
Exalogic環境でNISを構成するための詳細な手順を示します。
NISサーバーを仮想サーバーに配置する場合は、IPoIB-vServer-shared-storageおよびClient Access EoIBネットワークに接続されたLARGEのvServerを作成します。
Exalogic物理環境にNISを構成する場合は、NISサーバーを計算ノードに直接追加する必要があります。
NISのvServer/計算ノードにyp rpmがインストールされていることを確認します。
ディレクトリ/etc/yum.repos.d
を作成します
yumリポジトリをダウンロードするコマンドを実行します。
wget http://public-yum.oracle.com/public-yum-el5.repo
yum install ypserv
コマンドを実行して、YP servをNIS VMにインストールします。
NISサーバーをvServerに配置する場合は、クライアントEoIBネットワークおよびストレージIPoIBネットワークに接続された大規模なvServerを作成します。詳細は、「vServerの作成」を参照してください。
注意:
企業向けのNISを構成する場合は、NISマスターとスレーブを異なるホスト、異なるExalogicラック、または外部ホストと外部ラックとの間で分割することをお薦めします。これにより、Exalogicアプライアンスの障害がNISを使用する組織の機能に影響を与えないことが保証されます。この項では、LDAP認証に関する基本的な情報を提供します。
NISではなくLDAP認証を使用する場合は、「Oracle Exalogic Elastic Cloud - NFSv4用LDAPサービスの設定」を参照してください。
Exalogicインストゥルメンテーションは、構成データやトランザクション・データの収集、通知、診断、または自動化を支援するツールです。
Exalogicインストゥルメンテーションのマスター・ノートは、現在使用可能なすべてのインストゥルメンテーションについて、そのツールを要約しています。Exalogic Kinetic Infrastructure Tools(EKIT)は、Linuxを実行する仮想化されたExalogicラック上の様々なインフラストラクチャのライフサイクル管理アクティビティを簡素化、自動化、標準化するツールのコレクションです。これらのツールを使用して、多くのExalogicライフサイクル・タスクを自動化できるカスタム・スクリプトを作成できます。詳細は、Exalogic Kinetic Infrastructure Tools (EKIT)のマスター・ノートを参照してください。
Exalogic Lifecycle(ELLC)ツールは、Oracle Exalogicシステムのライフサイクル操作を自動化します。Exalogic Lifecycle(ELLC)ツールの詳細は、Exalogic Lifecycleツールキット・リリースのマスター・ノートを参照してください。
注意:
マスター・ノートを開くには、次の手順を実行します。My Oracle SupportのドキュメントIDを選択して、[Ctrl]キーを押しながら[F9]キーを押します。「Attributes」ダイアログが開きます。
「Url」属性の「Attribute Value」フィールドに、次のURLを入力します。
https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=note_id
画面の上部にある検索フィールドに、ノートIDまたはキーワードを入力します。
「Set Value」をクリックします。