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Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 リリースノート     Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 (日本語)
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ドキュメントの情報

はじめに

Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 リリースノート

Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 ソフトウェアの最新情報

Oracle 12c のサポート

VxVM および VxFS の資格認定

ゾーンクラスタを作成する新しい clsetup ウィザード

ノード単位で定義可能なリソースの依存関係

カーネルケージの動的再構成 (DR) のサポート

クラスタセキュリティーフレームワークの拡張

ストレージモニター機能による障害検出および応答の高速化

Oracle PeopleSoft Application Server データサービスを構成する新しい clsetup ウィザード

Oracle WebLogic Server データサービスを構成する新しい clsetup ウィザード

Oracle External Proxy 用の新しいデータサービス

SAP NetWeaver の新しいデータサービス

Oracle PeopleSoft Enterprise Process Scheduler 用の新しいデータサービス

Oracle Web Tier 用の新しいデータサービス

Geographic Edition での Sun ZFS Storage Appliance データ複製のサポート

制限

クラスタファイルシステムとしての Oracle ACFS

Oracle Solaris Cluster Manager でのトポロジページ

このリリースで変更されたコマンド

互換性の問題

Solaris ボリュームマネージャーを含む Oracle ASM が論理ボリュームをミラー化した

Oracle バイナリのインストール中に ACFS プロキシリソースがオフラインになる (16581850)

Tavor InfiniBand (IB) トランスポートクラスタノードでパニックが起きる: mutex_enter: bad mutex, lp (16372022)

Oracle Solaris 10 8/11 に Solaris をアップグレードすると、hostname.adp の内容が上書きされる (15882549)

Solaris Volume Manager の GUI

アクセシビリティーの情報

サポート対象製品

データサービス

ファイルシステム

メモリーの要件

Oracle Solaris オペレーティングシステム

Oracle VM Server for SPARC

Availability Suite

ボリュームマネージャー

このリリースでサポートされていない機能

Sun Management Center

Network Appliance NAS デバイス

Socket Direct Protocol (SDP)

製品のロケール設定

既知の問題点とバグ

管理

clprivnet インタフェース用のジャンボフレームの MTU サイズを設定できない (16618736)

クラスタ検査ユーティリティー S6708502 が RT プロセス ora_dism をサポート対象外として報告する (16365116)

パブリックネットワークの障害時に、SCAN リスナーを使用した DB サーバーリソースがフェイルオーバーしない (16231523)

クラスタファイルシステムが拡張属性をサポートしない (15790565)

Failover_mode が SOFT に設定されている場合、パブリックインタフェースの障害時に、リソースグループがフェイルオーバーしない (15711034)

ゾーンクラスタ内でリソースタイプ SUNW.scalable_acfs_proxy を登録できない (15700050)

いずれか 1 つのクラスタノードがクラスタにない場合、clzonecluster bootreboot、および halt サブコマンドが失敗する (15812235)

chmod を使用して setuid アクセス権を設定すると、PxFS セカンダリサーバーの非大域ゾーンでエラーを返す (15697690)

チューニング不可の拡張プロパティーがある構成ファイルからリソースを作成できない (15658184)

クラスタに負荷がかかっているときにデバイスフェンシングを無効にすると、予約の競合が発生する (15608862)

ハイブリッド I/O を持つ論理ドメインで自動検出が機能しない (15581535)

複製されたデバイスグループのステータスによってスイッチオーバーが発生すると EMC SRDF と Hitachi TrueCopy はスイッチオーバーを却下し、スイッチバックが失敗する (15538295)

クラスタ構成からノードを削除すると、ノードパニックが発生することがある (15500647)

DID を結合するときに検証チェックがさらに必要 (15423531)

データサービス

uadmin 5 1 後に sun.storage_proxy.type リソースがオフライン状態になる (16910145)

アクティブスタンバイ構成が HA for TimesTen でサポートされていない (16861602)

clzonecluster halt zonecluster コマンドに clzonecluster boot zonecluster を続けると、ゾーンクラスタでのノードブートが失敗する (16398199)

論理ドメインリソースを無効にすると、その論理ドメインがバインドされた状態のままになる (16323723)

ZFS ファイルシステムを手動でアンマウントしても、自動的に再マウントされない (16319552)

Oracle HTTP Server (OHS) エージェントが、この grep バージョンにとって不正なオプションである /bin/grep -q を呼び出す (16270576)

HA 論理ドメインリソースを削除するときにエラーが発生する (16229698)

clsetup WebLogic Server ウィザードが、ゾーンクラスタのゾーンでフェイルオーバーファイルシステムのリソースを作成しない (15943191)

ゾーンクラスタ内のゾーンが大域ゾーンノードより少ない場合、ウィザードはゾーンクラスタの rac-framework リソースグループを作成できない (15825830)

Oracle Solaris 10 Samba パッチ 119757-20 または 119758-20 は HA-Samba データサービスに影響する (15757158)

Debug_level=1 に設定した場合、pas-rg がノード 2 にフェイルオーバーし、ノード 1 で起動できなくなる (15803844)

クラスタファイルシステムでスケーラブルなリソースグループ内に構成された HAStoragePlus リソースが、いつまでも Starting 状態のままになる (15649193)

スケーラブルなアプリケーションがゾーンクラスタ間で切り離されない (15611122)

clnas add コマンドまたは clnas remove コマンドを複数のノードで同時に実行すると問題が発生することがある (15533979)

clresourcegroup add-node コマンドにより、HAStoragePlus リソースが Faulted 状態になる (15391480)

RAC ウィザードが「エラー: Oracle ASM がインストールされていないか、またはインストールが無効です。」で失敗する (15814020)

Geographic Edition

プライマリクラスタがストレージへのアクセスを失うと、Geographic Edition Hitachi TrueCopy 保護グループのテイクオーバーが失敗する (16013386)

Geographic Edition が正しくない順序で ASM リソースを無効にした結果、エラーメッセージが表示される (16004984)

クラスタノードが ZFS Storage Appliance プロジェクトまたは iSCSI LUN にアクセスできない (15924240)

ゾーンクラスタが使用中の場合、グローバルクラスタからの通知電子メールが複数送信される (15746425)

あるパートナーで DR 状態が unknown を報告したままになる (15808054)

BUI を使用してプロジェクトの複製を停止した場合、ZFS Storage Appliance の保護グループの作成および検証が失敗する (15797609)

インストール

DES 認証が有効であり、ノード名が完全修飾ホスト名として指定されている場合、scinstall ユーティリティーによる集中管理されたインストールで、クラスタの構成に失敗する (16228318)

ゾーンクラスタウィザードに、Oracle Solaris 10 OS を使用しているノードのデータを入力する方法が用意されていない (15874818)

scinstall -u コマンドを実行すると、「インストール完了」のゾーンが「マウント完了」状態のままになる (15817301)

インストールプログラムが、Ops Center Agent JavaDB データベースに対応した既存のパッケージを削除する (15646335)

ロケールの設定

システム要件を確認した結果が間違っている (12185261)

実行時

clzonecluster cancel コマンドによってエラーが発生する場合がある (15950187)

マニフェストで設定される環境変数が sc_delegated_restarter で考慮されない (15795184)

ifconfig unplumb interface でトランスポートインタフェースを無効にしたあと、再度有効にできない (15770198)

getnetmaskbyaddr() が原因で発生する論理ホスト名のフェイルオーバーの失敗 (15733435)

パッチと必須ファームウェアのレベル

Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 コアパッチの適用

Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 コアパッチを適用する方法

Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 コアパッチの削除

Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 コアパッチを削除する方法

パッチ管理ツール

Sun StorageTek 2530 アレイのクラスタサポート用のパッチ

My Oracle Support

Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 ドキュメントセット

ドキュメントに関する情報

ソフトウェアインストールガイド

HA for Oracle のガイド

HA for Oracle RAC のガイド

HA for Oracle Web Tier のガイド

マニュアルページ

複数のマニュアルページ

既知の問題点とバグ

次の既知の問題とバグが、Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 リリースの操作に影響します。修正が利用可能かどうかを確認するには、Oracle のサポート担当者にお問い合わせください。バグおよび問題は次のカテゴリに分類しています。

管理

clprivnet インタフェース用のジャンボフレームの MTU サイズを設定できない (16618736)

問題のサマリー: クラスタの clprivnet インタフェースの MTU は常にデフォルト値の 1500 に設定されており、ベースとなるプライベートインターコネクトの MTU に一致しません。そのため、clprivnet インタフェース用のジャンボフレームの MTU サイズを設定できません。

回避方法: 既知の回避方法はありません。パッチが利用可能かどうかを確認するには、Oracle のサポート担当者にお問い合わせください。

クラスタ検査ユーティリティー S6708502 が RT プロセス ora_dism をサポート対象外として報告する (16365116)

問題のサマリー: クラスタ検査ユーティリティーは、リアルタイムプロセス ora_dism が Oracle Solaris Cluster のサポート対象外であることを示す、検査違反 S6708502 を報告することがあります。

回避方法: この特定プロセスに関する検査違反は無視してください。このリアルタイムプロセスは Oracle RAC 12c の新機能であり、Oracle Solaris Cluster で認められています。

パブリックネットワークの障害時に、SCAN リスナーを使用した DB サーバーリソースがフェイルオーバーしない (16231523)

問題のサマリー: HA-Oracle データベースが Grid Infrastructure SCAN リスナーを使用するように構成されている場合、パブリックネットワークに障害が発生しても、HA-Oracle データベースリソースはフェイルオーバーしません。

回避方法: HA-Oracle データベースとともに Oracle Grid Infrastructure SCAN リスナーを使用する場合は、SCAN リスナーと同じサブネット上にある IP アドレスを持つ論理ホストを、HA-Oracle データベースリソースグループに追加します。

クラスタファイルシステムが拡張属性をサポートしない (15790565)

問題のサマリー: 現在、拡張属性はクラスタファイルシステムでサポートされていません。ユーザーが xattr マウントオプションを使用してクラスタファイルシステムをマウントするときは、次のような動作が見られます。

したがって、クラスタファイルシステムでファイルの拡張属性にアクセスするプログラムは、予期した結果が得られないことがあります。

回避方法: クラスタファイルシステムを noxattr マウントオプションを指定してマウントします。

Failover_mode が SOFT に設定されている場合、パブリックインタフェースの障害時に、リソースグループがフェイルオーバーしない (15711034)

問題のサマリー: HA for Oracle などのフェイルオーバーデータサービスが、ScalMountpoint リソースで、NAS ストレージのアクセス障害をプローブおよび検出するように構成されており、ケーブル接続の損失などのためにネットワークインタフェースが失われた場合、モニタープローブがハングします。データサービスリソースの Failover_mode プロパティーが SOFT に設定されている場合は、結果的に Stop-Failed ステータスになり、リソースはフェイルオーバーしません。関連付けられたエラーメッセージは次のようになります。

SC[SUNW.ScalMountPoint:3,scalmnt-rg,scal-oradata-11g-rs,/usr/cluster/lib/rgm 
     /rt/scal_mountpoint/scal_mountpoint_probe]: 
Probing thread for mountpoint /oradata/11g is hanging for timeout period 
     300 seconds

回避方法: データサービスリソース上の Failover_mode プロパティーを HARD に変更します。

# clresource set -p Failover_mode=HARD ora-server-rs
# clresource show -v ora-server-rs | grep Failover_mode
   Failover_mode:  HARD 

ゾーンクラスタ内でリソースタイプ SUNW.scalable_acfs_proxy を登録できない (15700050)

問題のサマリー: 現在の実装には、RTR ファイル (ファイルへのシンボリックリンクではなく) が /usr/cluster/lib/rgm/rtreg に存在している必要があります。

回避方法: グローバルクラスタの 1 つのノードでスーパーユーザーとして次のコマンドを実行します。

# cp /opt/SUNWscor/oracle_asm/etc/SUNW.scalable_acfs_proxy /usr/cluster/lib/rgm/rtreg/
# clrt register -Z zoneclustername SUNW.scalable_acfs_proxy
# rm /usr/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.scalable_acfs_proxy

いずれか 1 つのクラスタノードがクラスタにない場合、clzonecluster bootreboot、および halt サブコマンドが失敗する (15812235)

問題のサマリー: いずれかのクラスタノードがクラスタ内にない場合であっても、clzonecluster bootreboot 、および halt サブコマンドが失敗します。次のようなエラーが表示されます。

root@pnode1:~# clzc reboot zoneclustername 
clzc:  (C827595) "pnode2" is not in cluster mode.
clzc:  (C493113) No such object.

root@pnode1:~# clzc halt zoneclustername
clzc:  (C827595) "pnode2" is not in cluster mode.
clzc:  (C493113) No such object.

非クラスタモードであるノードでは、clzonecluster bootreboot、および halt サブコマンドは、失敗するのではなく、スキップする必要があります。

回避方法: clzonecluster boot または clzonecluster halt コマンドで次のオプションを使用し、サブコマンド用のノードのリストを指定します。

-n nodename[,…]

-n オプションは、指定されたノードサブセット上でサブコマンドを実行できます。たとえば、ノード pnode1pnode2、および pnode3 による 3 ノードクラスタでノード pnode2 がダウンすると、次の clzonecluster サブコマンドを実行してダウンしたノードを除外することができます。

clzonecluster halt -n pnode1,pnode3 zoneclustername
clzonecluster boot -n pnode1,pnode3 zoneclustername
clzonecluster reboot -n pnode1,pnode3 zoneclustername

chmod を使用して setuid アクセス権を設定すると、PxFS セカンダリサーバーの非大域ゾーンでエラーを返す (15697690)

問題のサマリー: chmod コマンドは、クラスタファイルシステム上のファイルで setuid アクセス権の変更に失敗することがあります。chmod コマンドが非大域ゾーンで実行され、その非大域ゾーンが PxFS プライマリサーバー上にない場合、 chmod コマンドは setuid アクセス権の変更に失敗します。

例:

# chmod 4755 /global/oracle/test-file
chmod: WARNING: can't change /global/oracle/test-file

回避方法: 次のいずれかを実行します。

チューニング不可の拡張プロパティーがある構成ファイルからリソースを作成できない (15658184)

問題のサマリー: XML 構成ファイルを使用してリソースを作成する場合に、リソースにチューニング不可の拡張プロパティー (つまり、Tunable リソースプロパティー属性が None に設定されている) があると、コマンドがリソースの作成に失敗します。

回避方法: XML 構成ファイルを編集して、チューニング不可の拡張プロパティーをリソースから削除します。

クラスタに負荷がかかっているときにデバイスフェンシングを無効にすると、予約の競合が発生する (15608862)

問題のサマリー: アクティブな入出力負荷がかかっている共有デバイスのフェンシングをオフにすると、そのデバイスに接続されているいずれかのノードで予約競合のパニックが発生することがあります。

回避方法: デバイスのフェンシングをオフにする前に、デバイスへの入出力を休止します。

ハイブリッド I/O を持つ論理ドメインで自動検出が機能しない (15581535)

問題のサマリー: ハイブリッド I/O を持つ論理ドメインでクラスタを構成しているときに、自動検出がクラスタインターコネクトのパスを一切報告しません。

回避方法: 対話式の scinstall ユーティリティーを実行するときに、単一の操作ですべてのノードを構成するのではなく、別々の操作でスポンサーノードと追加ノードを構成するようにします。ユーティリティーから「自動検出を使用しますか ?」と尋ねられた場合は、「いいえ」と答えます。続いて、scinstall ユーティリティーで表示されるリストから、トランスポートアダプタを選択できます。

複製されたデバイスグループのステータスによってスイッチオーバーが発生すると EMC SRDF と Hitachi TrueCopy はスイッチオーバーを却下し、スイッチバックが失敗する (15538295)

問題のサマリー: 複製ペアが COPY 状態である Hitachi TrueCopy デバイスグループ、または複製ペアが分割された EMC SRDF デバイスグループがデバイスグループを別のノードにスイッチオーバーしようとすると、そのスイッチオーバーは失敗します。さらに、複製ペアがペアード状態に戻るまで、デバイスグループは元のノードでオンラインに復帰できません。

回避方法: 関連付けられている Oracle Solaris Cluster グローバルデバイスグループを別のクラスタノードに切り替えようとする前に、TrueCopy の複製が COPY 状態でないことや SRDF の複製が分割されていないことを確認します。

クラスタ構成からノードを削除すると、ノードパニックが発生することがある (15500647)

問題のサマリー: クラスタ構成を 3 ノードクラスタから 2 ノードクラスタに変更した場合に、残りのノードの 1 つがクラスタを離れるか、クラスタ構成から削除されると、クラスタが完全に失われることがあります。

回避方法: 3 ノードクラスタ構成からノードを削除した直後に、残りのクラスタノードの 1 つで cldevice clear コマンドを実行します。

DID を結合するときに検証チェックがさらに必要 (15423531)

問題のサマリー: scdidadm および cldevice コマンドは、単一 DID デバイスに結合されている複製された SRDF デバイスが実際には相互の複製であり、指定された複製グループに属していることを検証できません。

回避方法: SRDF で使用する DID デバイスを結合するときは慎重に行ってください。指定された DID デバイスインスタンスが相互の複製であること、およびそれらが指定された複製グループに属していることを確認します。

データサービス

uadmin 5 1 後に sun.storage_proxy.type リソースがオフライン状態になる (16910145)

問題のサマリー: ノードのパニックなど、クラスタノードの異常な方法でのシャットダウン中に、sun.storage_proxy.type タイプの Oracle Clusterware sun.storage-proxy-resource が、ノードをブートしてもオフラインのままであることがあります。これによって Oracle Solaris Cluster RAC サーバーのプロキシリソースも同様にオフラインのままになります。

回避方法: 次の手順を実行します。

  1. ACFS ストレージプロキシリソースを手動で起動します。

    # crsctl stop res sun.storage-proxy-resource -n nodename
    # crsctl start res sun.storage-proxy-resource -n nodename
  2. Oracle Solaris Cluster RAC サーバーのプロキシリソースをオンラインにします。

    # clresourcegroup online rac-server-proxy-resource-group

アクティブスタンバイ構成が HA for TimesTen でサポートされていない (16861602)

問題のサマリー: TimesTen のアクティブスタンバイ構成には、TimesTen ttCWadmin ユーティリティーへの Oracle Solaris Cluster メソッドの統合が必要です。この統合は、『Oracle Solaris Cluster Data Service for Oracle TimesTen Guide 』で説明されていますが、まだ行われていません。そのため、TimesTen のアクティブスタンバイ構成を Oracle Solaris Cluster HA for TimesTen で使用したり、TimesTen ttCWadmin ユーティリティーを Oracle Solaris Cluster で使用したりしないでください。

Oracle Solaris Cluster TimesTen データサービスには 1 組のリソースタイプが付属しています。これらのリソースタイプのほとんどは、TimesTen のアクティブスタンバイ構成で使用するためのものです。Oracle Solaris Cluster での高可用性 TimesTen 構成には ORCL.TimesTen_server リソースタイプのみを使用する必要があります。

回避方法: TimesTen のアクティブスタンバイ構成を使用しないでください。

clzonecluster halt zonecluster コマンドに clzonecluster boot zonecluster を続けると、ゾーンクラスタでのノードブートが失敗する (16398199)

問題のサマリー: clzonecluster halt zonecluster コマンドに clzonecluster boot zonecluster コマンドを続けて実行すると、1 つ以上のノードがブートに失敗し、次のエラーが表示されます。

root@node1:/# clzonecluster boot zc1
Waiting for zone boot commands to complete on all the nodes of the
     zone cluster "zc1"...
clzc:  (C215301) Command execution failed on node node2.
zoneadm: zone 'zc1': These file-systems are mounted on subdirectories
     of /gpool/zones/zone1/root:
zoneadm: zone 'zc1':   /gpool/zones/zone1/root/u01
zoneadm: zone 'zc1': call to zoneadmd failed

ゾーンクラスタノードはブートせず、clzonecluster status コマンドはノードをオフラインとして表示します。

回避方法: オフラインノードの大域ゾーンで /usr/sbin/umount/gpool/zones/zone1/root/u01 (上記の場合) のファイルシステムをアンマウントし、ゾーンクラスタのいずれかのノードの大域ゾーンで /usr/cluster/bin/clzonecluster boot -n offline-node zonecluster コマンドを実行します。/usr/cluster/bin/clzonecluster status コマンドを実行して、オフラインノードがオンラインになっていることを確認します。

論理ドメインリソースを無効にすると、その論理ドメインがバインドされた状態のままになる (16323723)

問題のサマリー: 手動の保守操作中に HA for Oracle VM Server for SPARC (論理ドメインの HA) リソースを無効にすると、zpool エクスポートが失敗します。論理ドメインのバインドされた状態によって、フェイルオーバー ZFS リソースに依存している ZFS zpool がビジー状態のままになるため、この障害が発生します。スイッチオーバーおよびフェイルオーバーは影響されません。

回避方法: 次の手順を実行します。

  1. 論理ドメインからリソースを解放します。

    # ldm unbind-dom ldom
  2. STOP_FAILED 状態にある HASP リソースをクリアします。

    詳細は、『Oracle Solaris Cluster Data Services Planning and Administration Guide』の「Clearing the STOP_FAILED Error Flag on Resources」を参照してください。

ZFS ファイルシステムを手動でアンマウントしても、自動的に再マウントされない (16319552)

問題のサマリー: HAStoragePlus プローブは、Solaris ZFS ファイルシステムがアンマウントされている場合、そのファイルシステムを自動的に再マウントしません。

回避方法: データセットのマウントポイントを指定すると、手動でアンマウントしたすべてのファイルシステムは HAStoragePlus プローブによって自動的に再マウントされます。例:

# zfs list
NAME           USED  AVAIL  REFER  MOUNTPOINT
pool-1         414K   417G    32K  none
pool-1/test1  31.5K   417G  31.5K  /testmount1
pool-1/test2  31.5K   417G  31.5K  /testmount2

pool-1 にマウントポイントが与えられた場合、手動でアンマウントしたすべてのファイルシステムは HAStoragePlus プローブによって自動的に再マウントされます。

# zfs set -p mountpoint=/pool-1 pool-1
# zfs list
NAME           USED  AVAIL  REFER  MOUNTPOINT
pool-1         414K   417G    32K  /pool-1
pool-1/test1  31.5K   417G  31.5K  /testmount1
pool-1/test2  31.5K   417G  31.5K  /testmount2

Oracle HTTP Server (OHS) エージェントが、この grep バージョンにとって不正なオプションである /bin/grep -q を呼び出す (16270576)

問題のサマリー: HA-OHS データサービスを停止すると、たとえリソースが正常にオフラインになっても、/bin/grep: illegal option -q メッセージが表示されます。

回避方法: OHS アプリケーションをクラスタの制御下に移す前に、OHS プロセスが実行していないことを確認します。プロセスがクラスタの制御外で実行していない場合、このメッセージを無視してかまいません。

HA 論理ドメインリソースを削除するときにエラーが発生する (16229698)

問題のサマリー: リソースが削除されるときに、CCR エントリ (ドメイン構成) の削除に関連したエラーメッセージが表示されます。

回避方法: これらのエラーメッセージは無害なので、無視してかまいません。

clsetup WebLogic Server ウィザードが、ゾーンクラスタのゾーンでフェイルオーバーファイルシステムのリソースを作成しない (15943191)

問題のサマリー: WebLogic Server アプリケーションがフェイルオーバーファイルシステムで構成されている場合、ウィザードはリソースの作成に失敗します。WebLogic Server インスタンスが「すべての IP アドレス」で待機するように構成されている場合も、ウィザードはリソースの作成に失敗します。

回避方法: WebLogic Server アプリケーションがフェイルオーバーファイルシステム上に構成されており、ウィザードがリソースの作成に失敗する場合、フェイルオーバーファイルシステムの HA-WLS リソースを手動で作成します。WebLogic Server インスタンスが「すべての IP アドレス」で待機するように構成され、ウィザードがリソースの作成に失敗する場合、ドキュメントで推奨されているように、論理ホストでのみ待機するようにインスタンスを構成するか、HA-WLS リソースを手動で作成します。

ゾーンクラスタ内のゾーンが大域ゾーンノードより少ない場合、ウィザードはゾーンクラスタの rac-framework リソースグループを作成できない (15825830)

問題のサマリー: ゾーンクラスタに含まれていないノードからデータサービスウィザードを実行する場合、このウィザードを使用した RAC フレームワークの構成がゾーンクラスタで失敗します。

回避方法: ゾーンクラスタ内でデータサービスを構成する場合、ゾーンクラスタをホストしているクラスタノードのいずれかからウィザードを実行します。

Oracle Solaris 10 Samba パッチ 119757-20 または 119758-20 は HA-Samba データサービスに影響する (15757158)

問題のサマリー: Samba パッチ 119757-20 (SPARC) または 119758-20 (x86) を適用した後、バイナリの場所が /usr/sfw/bin から /usr/bin に、/usr/sfw/lib から /usr/lib/samba に変更します。これにより、Samba 用の Oracle Solaris Cluster データサービスは中断します。

回避方法: 上記にリストされたパッチがインストールされている場合、Samba リソース用の Oracle Solaris Cluster データサービスを再登録する必要があります (削除してから再度登録する必要があります)。/opt/SUNWscsmb/util/samba_config ファイルでは、上記のように、新しいバイナリの場所を指定する必要があります。samba_config ファイルを変更したあとで、/opt/SUNWscsmb/util/samba_register ファイルを実行して、リソースを再度登録する必要があります。

Debug_level=1 に設定した場合、pas-rg がノード 2 にフェイルオーバーし、ノード 1 で起動できなくなる (15803844)

問題のサマリー: Debug_level プロパティーを 1 に設定すると、ダイアログインスタンスリソースをどのノードでも起動できなくなります。

回避方法: Debug_level=2 を使用します (これは Debug_level=1 のスーパーセットです)。

クラスタファイルシステムでスケーラブルなリソースグループ内に構成された HAStoragePlus リソースが、いつまでも Starting 状態のままになる (15649193)

問題のサマリー: クラスタファイルシステムの /etc/vfstab ファイルエントリの mount-at-boot 値が no であり、そのクラスタファイルシステムが、スケーラブルなリソースグループに所属している SUNW.HAStoragePlus リソース内で構成されている場合、SUNW.HAStoragePlus リソースのオンライン化が失敗します。リソースは、prenet_start_method がタイムアウトするまで、Starting 状態のままです。

回避方法: クラスタファイルシステムの /etc/vfstab ファイルのエントリで、mount-at-boot 値を yes に設定します。

スケーラブルなアプリケーションがゾーンクラスタ間で切り離されない (15611122)

問題のサマリー: 異なるゾーンクラスタ内で実行されるように構成されたスケーラブルなアプリケーションが INADDR_ANY にバインドし、同じポートを使用する場合、異なるゾーンクラスタ内で実行されるこれらのアプリケーションのインスタンスをスケーラブルなサービスで識別することはできません。

回避方法: スケーラブルなアプリケーションは、ローカル IP アドレスとして INADDR_ANY にバインドするように構成しないでください。スケーラブルなアプリケーションは、別のスケーラブルなアプリケーションと競合しないポートにバインドするように構成します。

clnas add コマンドまたは clnas remove コマンドを複数のノードで同時に実行すると問題が発生することがある (15533979)

NAS デバイスを追加または削除するときに、clnas add コマンドまたは clnas remove コマンドを複数のノードで同時に実行すると、NAS 構成ファイルが破損する可能性があります。

回避方法: clnas add コマンドまたは clnas remove コマンドを実行するときには、一度に 1 つのノードで実行します。

clresourcegroup add-node コマンドにより、HAStoragePlus リソースが Faulted 状態になる (15391480)

問題のサマリー: ZFS プールが構成された HAStoragePlus リソースを含むリソースグループのノードリストに native ブランドの非大域ゾーンが追加されると、HAStoragePlus リソースが Faulted 状態になる場合があります。この問題は、native ゾーンをホストする物理ノードがリソースグループノードリストに含まれている場合にのみ発生します。

回避方法: 障害の発生した HAStoragePlus リソースを含むリソースグループを再起動します。

# clresourcegroup restart faulted-resourcegroup

RAC ウィザードが「エラー: Oracle ASM がインストールされていないか、またはインストールが無効です。」で失敗する (15814020)

問題のサマリー: Oracle RAC 構成ウィザードがメッセージ「エラー: Oracle ASM がインストールされていないか、またはインストールが無効です。」で失敗します。

回避方法: 次のように、/var/opt/oracle/oratab ファイル内で「ASM」エントリが 1 番目であることを確認します。

root@phys-schost-1:~# more /var/opt/oracle/oratab
…
+ASM1:/u01/app/11.2.0/grid:N            # line added by Agent
MOON:/oracle/ora_base/home:N

Geographic Edition

プライマリクラスタがストレージへのアクセスを失うと、Geographic Edition Hitachi TrueCopy 保護グループのテイクオーバーが失敗する (16013386)

問題のサマリー: プライマリクラスタがストレージデバイスへのアクセスを失うと、テイクオーバー操作が失敗します。

回避方法: ストレージへのアクセスが失われたプライマリクラスタを停止します。

Geographic Edition が正しくない順序で ASM リソースを無効にした結果、エラーメッセージが表示される (16004984)

問題のサマリー: Geographic Edition が、セカンダリロールに保護グループ (PG) を切り替えるときに、間違って ASM デバイスグループを管理解除します。クラスタが続いて再起動し、LUN が読み書き可能である場合、これらのデバイスグループは間違って再度有効にされます。Geographic Edition を再起動すると、これらの LUN への書き込みが無効になり、複数の致命的な書き込みエラーがシステムコンソールに表示される場合があります。これらのエラーは、深刻な問題を示していないので、無視してかまいません。Geographic Edition は正しく機能します。

回避方法: メッセージを無視してください。

クラスタノードが ZFS Storage Appliance プロジェクトまたは iSCSI LUN にアクセスできない (15924240)

問題のサマリー: サイトがプライマリであるときにノードがクラスタを離れた場合、プロジェクトまたは iSCSI LUN は防御されます。ただし、スイッチオーバーまたはテイクオーバーのあとにノードが新しいセカンダリに参加するとき、プロジェクトまたは iSCSI LUN の防御が解除されていないため、ノードがプライマリにプロモートしたあとでこのノード上のアプリケーションはファイルシステムにアクセスできません。

回避方法: ノードをリブートします。

ゾーンクラスタが使用中の場合、グローバルクラスタからの通知電子メールが複数送信される (15746425)

問題のサマリー: ゾーンクラスタで Oracle Solaris Cluster Geographic Edition が構成されている場合、パートナークラスタへの接続が失われたことについての通知電子メールが、ゾーンクラスタとグローバルクラスタの両方から重複して送信されます。電子メールは、ゾーンクラスタのみから送信される必要があります。

回避方法: これは、クラスタイベント処理の副作用です。これは無害なので、重複した電子メールは無視してください。

あるパートナーで DR 状態が unknown を報告したままになる (15808054)

問題のサマリー: DR 状態が unknown を報告したままになりますが、DR リソースは複製状態を正しく報告しています。

回避方法: geopg validate protection-group コマンドを実行して、保護グループに対してリソースグループの状態通知を強制的に実行します。

BUI を使用してプロジェクトの複製を停止した場合、ZFS Storage Appliance の保護グループの作成および検証が失敗する (15797609)

問題のサマリー: ブラウザユーザーインタフェース (BUI) を使用して複製を停止した場合、保護グループの検証に失敗すると保護グループが構成エラー状態になります。

回避方法: BUIから、次の操作を実行して複製を停止します。

  1. 「Shares」タブで、複製しているプロジェクトを選択します。

  2. 「Replication」タブをクリックし、「Scheduled」オプションを選択します。

  3. ステータスが manual に変化するまで待ってから、「Enable」/「Disable」ボタンをクリックします。

インストール

DES 認証が有効であり、ノード名が完全修飾ホスト名として指定されている場合、scinstall ユーティリティーによる集中管理されたインストールで、クラスタの構成に失敗する (16228318)

問題のサマリー: 集中管理されたインストールを使用する場合、DES 認証が有効になっており、ノードが完全修飾ホスト名として指定されていると、scinstall ユーティリティーはクラスタの構成に失敗します。次のようなエラーメッセージが表示されます。

Updating file ("ntp.conf.cluster) on node <FQ-host-name) ... failed
scinstall: Failed to configure ("ntp.conf.cluster") on node <FQ-host-name>
scinstall: scinstall did NOT complete successfully!

回避方法: scinstall ユーティリティーを再実行し、今度は一度に 1 つのノードを構成するオプションを選択します。ドメイン名を使用せずにノード名を指定します。2 ノードクラスタを構成する場合、定足数構成が失敗し、この結果、インストールモードがリセットされません。この場合、ノードがクラスタモードでブートした後、インストールモードを手動でリセットします。

ゾーンクラスタウィザードに、Oracle Solaris 10 OS を使用しているノードのデータを入力する方法が用意されていない (15874818)

問題のサマリー: ゾーンクラスタのゾーンでの Oracle Solaris システム構成が不完全なために、ゾーンクラスタは、ブート時に Ready-Offline 状態になる場合があります。ゾーンクラスタのゾーンは、対話式のシステム構成モードで入力を待機します。システム構成ファイル (/etc/sysidcfg) が存在しない場合、またはそのファイルに、クラスタノードの大域ゾーンにおける必須システム構成プロパティーの一部が含まれていない場合に、これが生じます。

回避方法: ゾーンクラスタをインストールする前に、/etc/sysidcfg ファイルを作成して、すべてのクラスタノードで必要なシステム構成プロパティーをすべて指定します。ファイルの構成プロパティーは、ゾーンクラスタの最初のブート時に Oracle Solaris システム構成を自動的に行うために使用されます。必須 Oracle Solaris システム構成プロパティーのリストは、Oracle Solaris OS のバージョンに応じて異なる場合があります。詳細は、『Oracle Solaris の管理: 基本管理』を参照してください。または、ゾーンクラスタがインストールされブートされたあとで、zlogin -C zone を使用して、ゾーンクラスタのすべてのノードでログインし、Oracle Solaris システム構成を手動で完了します。

scinstall -u コマンドを実行すると、「インストール完了」のゾーンが「マウント完了」状態のままになる (15817301)

問題のサマリー: scinstall -u コマンドを実行すると、「インストール完了」ゾーンが「マウント完了」状態のままになります。この状態は、別のブート環境に合わせたゾーンパスの修正が失敗するので、システムのリブート時に Live Upgrade の問題を引き起こします。

回避方法: 次の手順を実行します。

  1. svcadm disable zones コマンドを実行します。

    すべての実行中のゾーンは、現在、マウント完了状態になっている必要があります。サービスは 100 秒後に保守状態になる可能性がありますが、これは問題ではありません。

  2. すべてのゾーンに対して zoneadm —z zonename unmount コマンドを実行します。

  3. init 6 と入力します。

インストールプログラムが、Ops Center Agent JavaDB データベースに対応した既存のパッケージを削除する (15646335)

問題のサマリー: Oracle Enterprise Manager Ops Center Agent for Oracle Solaris 10 は、その構成データベースとして JavaDB ソフトウェアを使用します。installer ユーティリティーを使用して Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをインストールする場合、JavaDB ソフトウェアパッケージが再インストールされるため、既存のエージェント構成データベースが削除されます。

パッケージが削除された結果として、次のエラーメッセージが Ops Center Agent から報告されます。

java.sql.SQLException: Database '/var/opt/sun/xvm/agentdb' not found.
at org.apache.derby.impl.jdbc.SQLExceptionFactory40.getSQLException(Unknown Source)
at org.apache.derby.impl.jdbc.Util.newEmbedSQLException(Unknown Source)
at org.apache.derby.impl.jdbc.Util.newEmbedSQLException(Unknown Source)

このエージェントは現在破壊されており、構成解除または構成する必要があります。

回避方法: Oracle Solaris Cluster メディアから次の追加 JavaDB パッケージをすべてのクラスタノードに手動でインストールします。

installer ユーティリティーを実行しても、既存の JavaDB データベースパッケージは削除されません。

ロケールの設定

システム要件を確認した結果が間違っている (12185261)

問題のサマリー: 簡体字中国語および繁体字中国語ロケールで installer ユーティリティーを使用して、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをインストールする場合、システム要件を確認するソフトウェアが、スワップ空間が 0 M バイトであると間違った報告を行います。

回避方法: 報告される情報を無視します。これらのロケールでは、次のコマンドを実行すると正しいスワップ空間を判定できます。

# df -h | grep swap

実行時

clzonecluster cancel コマンドによってエラーが発生する場合がある (15950187)

問題のサマリー: clzonecluster 対話式構成 (clzonecluster configure コマンド zcname で開かれる) が、cancel サブコマンドが発行される状況でクラッシュする場合があります。「ゾーン構成コマンドの実行中にエラーが発生しました」というエラーメッセージが表示されます。

回避方法: この問題を無視しても安全です。問題によって失われるのは、未保存の構成データだけです。構成ユーティリティーのクラッシュを避けるには、cancel コマンドを使用しないでください。

マニフェストで設定される環境変数が sc_delegated_restarter で考慮されない (15795184)

問題のサマリー: サービスが SUNW.Proxy_SMF_failover リソースタイプの制御下にあるときに、サービスマニフェストで指定された環境変数がどれも認識されません。

回避方法: 環境変数を直接、設定するようにサービス方法を変更します。

ifconfig unplumb interface でトランスポートインタフェースを無効にしたあと、再度有効にできない (15770198)

問題のサマリー: プライベートトランスポートインタフェースで ifconfig unplumb コマンドを意図せず使用すると、クラスタトランスポートパスがオフラインになります。

回避方法: 無効になっているインタフェースが接続しているケーブルを無効にしてから再度有効にします。

  1. インタフェースが接続しているケーブルを判定します。

    # /usr/cluster/bin/clinterconnect show | grep Cable
  2. このノードのこのインタフェースのケーブルを無効にします。

    # /usr/cluster/bin/clinterconnect disable cable
  3. ケーブルを再度有効にして、パスをオンラインにします。

    # /usr/cluster/bin/clinterconnect enable cable

getnetmaskbyaddr() が原因で発生する論理ホスト名のフェイルオーバーの失敗 (15733435)

問題のサマリー: netmasks ネームサービスで nis/ldap が有効になっている場合、論理ホスト名のフェイルオーバーのために、ネットワークからネットマスクを取得する必要があります。この getnetmaskbyaddr() への呼び出しは、CR 7051511 が原因でしばらくの間ハングアップしますが、リソースグループマネージャー (RGM) によってそのリソースが FAILED 状態にされるくらいに長い間ハングアップすることがあります。これは、正しいネットマスクエントリが /etc/netmasks ローカルファイルにあっても発生します。この問題は、マルチホームのクラスタ (複数のサブネットにあるクラスタノードなど) にのみ影響します。

回避方法: SMF サービスによって処理される /etc/nsswitch.conf ファイルを構成して、netmasks の検索に files のみを使用するようにします。

# /usr/sbin/svccfg -s svc:/system/name-service/switch setprop config/netmask = astring:\"files\"
# /usr/sbin/svcadm refresh svc:/system/name-service/switch