パッチと必須ファームウェアのレベル

このセクションでは、Oracle Solaris Cluster 構成のパッチに関する情報を提供し、次のサブセクションについて説明します。

• 「Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 コアパッチの適用」

• 「Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 コアパッチの削除」

• 「パッチ管理ツール」

• 「Sun StorageTek 2530 アレイのクラスタサポート用のパッチ」

• 「My Oracle Support」

Oracle Solaris Cluster 製品向けの必要なパッチを確認してダウンロードするには、My Oracle Support のユーザー登録が必要です。My Oracle Support アカウントを持っていない場合は、Oracle のサービス担当またはセールスエンジニアに連絡するか、http://support.oracle.com でオンライン登録してください。

Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 コアパッチの適用

Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 コアパッチを適用するには、次の手順をすべて行なってください。クラスタのすべてのノードが同じパッチレベルで保守されていることを確認します。

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注意 - Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 コアパッチを削除すると、手順 3 でアップグレードしたリソースは、以前のリソースタイプのバージョンにダウングレードする必要があります。ダウングレードの手順には、これらのサービスの計画ダウンタイムが必要です。したがって、Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 コアパッチをクラスタに永続的にコミットする準備が整うまで、手順 3 を実行しないでください。

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Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 コアパッチを適用する方法

1. コアパッチの通常のリブートパッチ手順を使用して、パッチをインストールします。
2. パッチがすべてのノードに正しくインストールされ、適切に機能していることを確認します。
3. 利用できる新しいバージョンのリソースタイプへのリソースタイプのアップグレードを実行します。

   clsetup コマンドを実行して、新しいリソースタイプのリストを取得します。詳細は、『Oracle Solaris Cluster Data Services Planning and Administration Guide』の「Upgrading a Resource Type」を参照してください。

   リソースタイプの登録に関する情報は、『Oracle Solaris Cluster Data Services Planning and Administration Guide』の「Registering a Resource Type」を参照してください。

Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 コアパッチの削除

Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 コアパッチを削除するには、次の手順をすべて行なってください。

Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 コアパッチを削除する方法

1. クラスタ上のリソースタイプを一覧表示します。

   # clresourcetype list

2. コアパッチを適用した後で新しいリソースタイプにアップグレードした場合は、『Oracle Solaris Cluster Data Services Planning and Administration Guide』の「How to Remove a Resource Type」の指示に従ってください。
3. パッチをインストールした各ノードから Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 コアパッチを削除します。

   # patchrm patch-id

4. Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 コアパッチを削除したすべてのノードをクラスタモードでリブートします。

   影響を受けないノードをすべてリブートする前に、Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 コアパッチを削除したすべてのノードをリブートすると、CCR における正しい情報でクラスタが形成されます。クラスタのすべてのノードにコアパッチが適用されていた場合、ノードを任意の順序でクラスタモードでリブートできます。

5. 残りのノードをすべてクラスタモードでリブートします。

   クラスタモードでノードをリブートする手順については、『Oracle Solaris Cluster システム管理』の「ノードをリブートする方法」を参照してください。

パッチ管理ツール

Oracle Solaris OS のパッチ管理オプションに関する情報は、http://www.oracle.com/technetwork/oem/ops-center の Oracle Enterprise Manager Ops Center (以前の Sun Ops Center) の Web サイトで入手できます。

以下のツールが Oracle Solaris OS に含まれています。システムにインストールされている Oracle Solaris OS リリースについて発行されているマニュアルのバージョンを参照してください。

• Oracle Solaris パッチ管理ユーティリティー (patchadd) を使用するための情報は、『Oracle Solaris の管理: 基本管理』の第 23 章「パッチの管理」に記載されています。

• Oracle Solaris Live Upgrade を使用してパッチを適用するための情報は、『Oracle Solaris 10 1/13 インストールガイド: Live Upgrade とアップグレードの計画』の Live Upgrade とアップグレード計画に関する Solaris インストールガイドに記されています。

ノードが非クラスタモードであるときに一部のパッチを適用する必要がある場合は、パッチの手順によってクラスタ全体のシャットダウンが必要にならないかぎり、一度に 1 つのノードという展開方式で適用することができます。『Oracle Solaris Cluster システム管理』の「リブートするパッチを適用する方法 (ノード)」の手順に従って、ノードを準備し、それを非クラスタモードでブートします。インストールを簡単に行うために、非クラスタモードにするノードに一度にすべてのパッチを適用することを検討してください。

Sun StorageTek 2530 アレイのクラスタサポート用のパッチ

Sun StorageTek Common Array Manager (CAM) ソフトウェア (バージョン 6.0.1 が最低限必要) は、最高 3 つのノードの Sun StorageTek 2530 アレイに対する SCSI3 または PGR のサポートを提供します。パッチは、Sun StorEdge 6130、2540、6140、および 6540 と StorageTek FLX240、FLX280、および FLX380 プラットフォームの必須アップグレードではありません。CAM パッチは、My Oracle Support から入手できます。

My Oracle Support

My Oracle Support Web サイトには、Oracle 製品のパッチ、ソフトウェア、ファームウェアに関する最新情報が常時掲載されています。現在サポートされるソフトウェア、ファームウェア、およびパッチの最新のリビジョンについては、My Oracle Support サイト (http://support.oracle.com) にアクセスしてください。

Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 ソフトウェアをインストールし、クラスタコンポーネント (Oracle Solaris OS、Oracle Solaris Cluster ソフトウェア、ボリュームマネージャーソフトウェア、データサービスソフトウェア、またはディスクハードウェア) にパッチを適用する前に、取得したパッチに付属する各 README ファイルを確認してください。クラスタが正常に動作するためには、すべてのクラスタノードが同じパッチレベルである必要があります。

特定のパッチ手順およびパッチ管理のヒントについては、『Oracle Solaris Cluster システム管理』の第 11 章「Oracle Solaris Cluster ソフトウェアおよびファームウェアのパッチ適用」を参照してください。