43営業の構成、拡張および統合

この章の内容は次のとおりです。

CX営業アプリケーションの拡張の概要

Oracle CXアプリケーションは、サービス、コンポーネントおよびモジュールを構成、拡張および統合するための様々な方法を提供します。

機能の一部を次に示します。

  • オブジェクトおよびユーザー・インタフェース(UI)を変更します。

  • UIの外観とテーマを変更します。

  • お知らせを追加し、ナビゲーションを変更して、ホーム・ページを構成します。

  • スプリングボードの構造を変更し、ナビゲータを変更します。

  • ヘルプ構成を変更します。

  • 対話型のガイドを作成して、ユーザーがアプリケーションについて学習できるようにします。

  • 独自のレポートを作成するための関連する一連の豊富なサブジェクト領域にアクセスします。

  • 新しいレポートを追加するか、レイアウトを変更して、レポート・ダッシュボードを構成します。

  • コピー・マップを作成してフィールドをマップするか、コピーしたビジネス・オブジェクト間の情報を追加します。

  • セキュリティ・コンポーネントを構成します。

  • Webサービスを使用してサービスを統合します。

  • データをエクスポートして変更し、サービスにインポートして戻します。

  • 他のアプリケーションと統合して、Financialsアカウントと営業アプリケーションの同期などの機能を拡張します。

注意: オンライン・ヘルプの構成の詳細は、「共通コンポーネント」の章を参照してください。

ページの変更およびテキストの変更

Oracleの構成ツールであるアプリケーション・コンポーザおよびページ・コンポーザを使用して、アプリケーション・ページを変更します。アプリケーション・ページのテキストを変更するには、文字列エディタを使用します。

次に例を示します。

  • 新しいオブジェクトと関連フィールドを作成してから、そのオブジェクトとそのフィールドがユーザーに公開される新しいページを作成します。

  • デフォルトで非表示になっているタブをアプリケーション・ページに追加します。

  • フィールドおよび表を表示または非表示にして、実行時にUIを編集します。

  • リージョンの順序を変更するか、ダッシュボード・ページ・レイアウトを変更します。

  • たとえば、アプリケーション全体で用語を別の用語に置き換えることで、UIのデフォルト・テキストを変更します。

アプリケーション間でのフィールドのマップ

コピー・マップは、オブジェクト間のフィールドのデフォルト・マッピングです。たとえば、リードを商談に変換すると、アプリケーションではリード・オブジェクトと商談オブジェクトに定義されたコピー・マップを使用して、新しく作成された商談に継承されるリード・フィールドの名前を決定します。Oracle Application Composerを使用して、複数の営業ビジネス・オブジェクトのコピー・マップを作成できるため、マッピングを制御できます。

いくつかのユースケースを次に示します。

  • マップを作成して、次の場合にフィールド間のデフォルト・マッピングを変更します。

    • リードおよび商談がレスポンスからコピーされる

    • リードから商談が作成される

    • パートナ・ディール登録から商談が作成される

    • 既存の商談から商談がコピーされる

  • Groovyスクリプトを使用して、リードから変換された新しい商談のリードに関する情報を含めます。

Webサービスを使用したアプリケーションの統合およびインポートとエクスポートの使用

Webサービスを使用して、外部アプリケーションと統合できます。インポート管理を使用して、大量のデータをアプリケーションに対してインポートおよびエクスポートすることもできます。

Webサービス統合の例は次のとおりです。

  • 営業アプリケーションをバックオフィス・アプリケーションと統合します。

  • Webサービス・インタフェースを介して営業アプリケーションにアクセスするWebベースのポータル・アプリケーションを作成します。

インポートのユースケースの例は次のとおりです。

  • 製品カタログへの製品のインポート

  • ユーザーのインポート

  • 販売アカウントのインポート

セキュリティ・コンポーネントの構成

事前定義済セキュリティ構成がビジネス・ニーズを満たさない場合は、変更できます。たとえば、事前定義済の営業担当ジョブ・ロールには、売上予測職務が含まれています。組織内に、営業担当ではなく営業マネージャが予測タスクを担当しているビジネス・グループがある場合は、それらの職務なしの会社定義営業担当ロールを作成できます。または、事前定義済ジョブ・ロールの定義が狭すぎる場合は、事前定義済の同等の職務よりも広範囲の職務を持つジョブ・ロールを作成できます。詳細は、『CX SalesおよびB2Bサービスの保護』ガイドを参照してください。

Financialsアカウントの営業アプリケーションとの同期

ユーザーがOracle Financialsでアカウントおよび担当者を作成した後、Financials Cloudアカウントおよび担当者の同期のスケジュール済プロセスを使用して、営業アプリケーションに対してデータを同期します。詳細は、このトピックの関連リンクを参照してください。

他の製品との営業アプリケーションの統合

機能の追加のために、営業アプリケーションをOracle E-Business Suite、JD Edwards EnterpriseOne、Siebel CRM、Oracle Eloqua、Oracle Configure, Price, and Quotes (Oracle CPQ)などの他の製品と統合できます。

このトピックの概要と詳細情報の参照先

このトピックで説明する拡張および構成の詳細情報の入手先を確認するには、次の表を参照してください。

機能または構成 詳細の参照先

ヘルプ・システムの構成

参照:

  • このガイドの「共通コンポーネント」の章

  • Oracle Applications Cloud構成と拡張

ユーザーによるアプリケーションについての学習に役立つ対話型のガイドの作成

次の関連トピックの「ガイド付き学習の管理」を参照

ホーム・ページ、ナビゲータおよびスプリングボードの構成

参照:

  • このガイドの「共通コンポーネント」の章

  • Oracle Applications Cloud構成と拡張

UIの変更

参照:

  • 『Oracle Applications Cloudアプリケーション・コンポーザを使用したアプリケーションの構成』ガイド

  • Oracle Applications Cloud構成と拡張

  • このガイドの営業ビジネス・オブジェクトの拡張に関する章

コピー・マップの使用

このガイドの「リード」、「商談」および「リードおよびキャンペーンの拡張」の章

Oracle Business Intelligenceレポートおよび分析の使用

『Oracle CX分析の作成と管理』ガイド

Financialsアカウントの営業アプリケーションとの同期

次の関連トピックの「Financialsアカウントの同期」を参照

Webサービスを使用したアプリケーションの統合およびインポート/エクスポートの使用

このガイドのインポートおよびエクスポートに関する章と、My Oracle Supportで入手可能な営業Webサービスに関する記事(1354841.1)。

他の製品との営業アプリケーションの統合

My Oracle Supportで入手可能な営業統合に関する記事(1962226.1)を参照してください。

アプリケーション・コンポーザは、アプリケーション開発者のみでなく、ビジネス・アナリストおよび管理者がアプリケーションを拡張できるようにするブラウザ・ベースの構成ツールです。データ・モデルのタイプを変更します。これは、以前はアプリケーション開発者のみが行うことができました。たとえば、新しいオブジェクトと関連フィールドを簡単に作成し、そのオブジェクトとそのフィールドがユーザーに公開される新しいユーザー・インタフェース・ページを作成します。

アプリケーション・コンポーザはランタイム時のデザインタイム・ツールです。つまり、サインアウトしてサインインしなおすことなく、任意のアプリケーションからアプリケーション・コンポーザに直接ナビゲートし、変更を加え、ほとんどの変更がリアルタイムで即時に有効になることを確認できます。

注意: 変更内容をリアルタイムで確認するには、常にナビゲータを使用して、変更したランタイム・ページにナビゲートします。その後、アプリケーション・コンポーザに戻り、変更を続行します。つまり、アプリケーションの変更(およびテスト)時には、使用を単一のタブに制限します。複数のブラウザ・タブで作業しないでください。アプリケーション・コンポーザではこのタイプの使用がサポートされていないためです。

アプリケーション・コンポーザは、英語での使用のみサポートされます。また、アプリケーション・コンポーザは、iPadデバイスでの使用はサポートされていません。

非開発者向けのアプリケーション変更

アプリケーション・コンポーザでは、一連の標準設計パターンおよびウィザードを利用するため、複雑なアプリケーション変更がありません。ユーザーはビジネスに必要なアプリケーションの変更(オブジェクト・モデルの拡張やレイアウトの変更など)を行い、アプリケーション・コンポーザにより基礎となるオブジェクト・アーティファクトが作成されます。

アプリケーション・コンポーザを使用して、次のようなアプリケーション変更を行うことができます。

  • 新規フィールドを追加してオブジェクトを変更するか、完全に新規のオブジェクトを作成します。

  • 2つのオブジェクト間に外部キーベースの関係を作成します。

  • オブジェクト用に新規作成したフィールドを公開することでユーザー・インタフェース・ページを変更するか、カスタム・オブジェクト用の完全に新規の作業領域を作成します。

    オブジェクト関係をページ上のサブタブの形式で公開します。

  • 単一のオブジェクト向けに、または複数のオブジェクト間で使用するために、トリガー、検証ルール、ワークフローなどのアプリケーション・ロジックを作成します。

  • カスタム・オブジェクトに機能およびデータレベルのセキュリティを実装します。

  • カスタム・レポートに対してオブジェクトを有効にします。

サンドボックスでの作業

ほとんどのアプリケーションは、サンドボックスで作業して変更する必要があります。実際に、アプリケーション・コンポーザの多くの機能は、アクティブなサンドボックスに入るまで使用できません。サンドボックスを使用してアプリケーションを変更し、その環境の他のユーザーに影響を与えずにそれらの変更をテストします。可能な場合には、メインライン環境で直接変更を行うのではなく、サンドボックスでアプリケーションを変更します。

サンドボックスを使用することで、テストされていない構成変更がメインライン環境から切り離されます。これにより、サンドボックスを公開する前に、まずサンドボックスで変更をテストできます。公開後、変更はリフレッシュ後にメインライン・メタデータまたは他のサンドボックスで使用可能になるため、すべてのユーザーが変更を確認できます。メインライン・メタデータは、サンドボックスの公開先となるメタデータのプライマリ・ブランチです。

サンドボックスの詳細は、関連トピック「サンドボックスの概要」を参照してください。

アプリケーション・コンポーザへのアクセス

「ナビゲータ」メニューを使用し、「構成」カテゴリで「アプリケーション・コンポーザ」を選択して、実行時に任意のアプリケーションからアプリケーション・コンポーザにアクセスします。

アプリケーション・コンポーザの最初のビューは、すべてのタスク・オプションへのエントリ・ポイントであるメインの「概要」ページです。

スタート・ガイド

メインの「概要」ページから、次の操作を実行します。

  • オブジェクト・ツリーを使用して、変更するオブジェクトを選択します。または、「新規」アイコンをクリックして、新規オブジェクトを作成します。

  • メインの「概要」ページ(ローカル領域とも呼ばれる)のリンクを使用して、タスクを選択します。または、「共通設定」ペインでリンクを使用します。

ページ・コンポーザを使用したページの拡張

ページ・コンポーザを使用した営業ページの構成の概要

ページ・コンポーザを使用して、ユーザー・インタフェース(UI)ページのルック・アンド・フィールを構成します。

  • すべてのユーザーに対して、またはサブセットのみに対して、単一ページで変更を行います。たとえば、非表示のフィールドを有効にしたり、フィールドを必須にすることができます。

  • 様々な作業領域で保存済検索(リスト)を作成します。これらは、処理可能インフォレットでフィルタとして使用できます。

  • 作業領域ランディング・ページの要約表に表示する列を指定します。

  • 新しいインフォレットを作成し、ユーザー・セットごとに異なるデフォルト・ビューのインフォレットを作成します。

この章で説明する内容は、次のとおりです。

  • ページを構成する前の考慮点

  • 標準デスクトップ・ページ、ランディング・ページおよびダッシュボードの構成方法

  • アプリケーション・ページの構成方法

  • 直接選択モードを使用してユーザー・インタフェースを変更する方法

  • ページの構成のためのコンポーネントの操作方法

注意: ページ・コンポーザでは、「コンテンツの追加」と「選択」の2つの編集モードがサポートされます。「コンテンツの追加」モードを使用して、ページの様々なタブおよびウィンドウにナビゲートし、パートナ関係管理のパートナ・ポータルUIシェルでコンテンツを追加します。「選択」モードでのみ、フィールドを有効にしたり、他の構成を行うことができます。

ページ・コンポーザの使用とアプリケーション・コンポーザの使用の違い

UIを構成するには、複数のツールを使用できます。このトピックでは、アプリケーション・コンポーザおよびページ・コンポーザを使用して実行できる構成のタイプの違いを示します。

主な相違

比較の基準 ページ・コンポーザ アプリケーション・コンポーザ

表示しているページの構成

表示しているUIページを構成し、そのページに加えた変更をすぐに確認します。

ページ・コンポーザを使用して、一度に1つのページに変更を加えることができます。たとえば、「インフォレットの編集」ページであるフィールドを必須にした場合、そのフィールドは「インフォレットの作成」ページでは自動的に必須になりません。

構成はアプリケーション・コンポーザで行います。その後、該当するページにナビゲートして作業内容をテストできます。

アプリケーション・コンポーザを使用してアプリケーション・オブジェクトを構成すると、フィールドを必須にした場合は、そのフィールドが表示されるすべてのインタフェースに影響を与えます。

サポートされているインタフェース

アプリケーションUI

  • アプリケーションUI

  • モバイル

  • Microsoft Outlook

独自のフィールドとアプリケーション・オブジェクトの作成

サポートされていません。

カスタム・フィールドと完全に新規のオブジェクトを追加できます。

保存済検索の作成

ユーザーの保存済検索を作成し、編集します。保存済検索では、共通検索を高速化するために保存済検索基準が提供されます。また、処理可能インフォレットでフィルタとして使用することもできます。

サポートされていません。

異なるジョブ・ロールを持つユーザー向けに構成を調整

アプリケーション・ページに対して様々なレベルの構成をサポートします。

ジョブ・ロール別またはすべてのユーザーに対して構成をサポートします。

外部向けパートナ・ページの構成

パートナ登録ページやパートナ・ポータルのランディング・ページなど、外部向けのすべてのパートナ・ページを構成するには、ページ・コンポーザを使用する必要があります。

パートナの「概要」ページなど、組織内のパートナ・ページのみ構成するには、アプリケーション・コンポーザを使用する必要があります。

ページ・コンポーザで実行できない操作

ページ・コンポーザを使用して、次のタスクを実行できません。

  • ページのデータまたは機能セキュリティのいずれかの変更。一部のコンポーネントは非表示にできますが、アクセスを制御するようにセキュリティ設定を変更する必要があります。

  • 値リストのフィルタまたは順序変更。

  • ボタンやフィールドへのコード、検証ロジックまたはスクリプトの追加。

  • フィールドに値を移入するための、他のAPIへのコールアウトの追加。

  • ナビゲータ」メニューに表示される選択内容の変更。

  • 「検索と選択」ダイアログ・ボックス内の「検索」リージョンの構成。

ページ・コンポーザを使用してページのすべての要素を構成できますか。

いいえ、ページ・コンポーザを使用してページ上のすべてのUI要素を構成することはできません。一部のUI要素は、製品ビジネス・ロジックを保持するために、更新から保護されています。たとえば、アプリケーションで定義されたセキュリティ権限により、フィールドが読取り専用の場合、そのフィールドは編集できません。

ページ・コンポーザの選択モードでは、いくつかのページ要素を選択できません。その他の場合は、「コンポーネントの編集」オプションが無効になっているか、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログ・ボックスでプロパティのサブセットのみを使用できます。

注意: ページ・コンポーザの「タスク・リスト」プロパティで「「タスクフローID」パラメータを編集しないでください。これにより、ページのメタデータが破損する場合があります。

一般に、次のページ・コンポーネントのプロパティを少なくともいくつか構成できます。

  • af:activeOutputText

  • af:inputComboboxListOfValues

  • af:inputDate

  • af:inputFile

  • af:inputListOfValues

  • af:inputNumberSlider

  • af:inputNumberSpinbox

  • af:inputRangeSlider

  • af:goLink

  • af:query

  • af:inputText

  • af:outputFormatted

  • af:outputText

  • af:panelLabelAndMessage

  • af:panelFormLayout

  • af:panelHeader

  • af:richTextEditor

  • af:selectBooleanCheckbox

  • af:selectBooleanRadio

  • af:selectManyCheckbox

  • af:selectManyChoice

  • af:selectManyListbox

  • af:selectManyShuttle

  • af:selectOneChoice

  • af:selectOneListbox

  • af:selectOneRadio

  • af:selectOrderShuttle

  • af:showDetailHeader

  • af:table

  • af:column

  • fnd:applicationsTable

  • af:commandMenuItem

  • af:menu

  • af:panelGroupLayout

  • af:panelTabbed

  • af:group

  • af:commandButton

ページ・コンポーザを使用した営業ページの構成

Oracle Page Composerを使用して、アプリケーションでの作業中にサンドボックスで営業ページを構成できます。UI構成は、すべてのユーザーまたはユーザーのサブセット(パートナのみ、または特定のジョブ・ロールを持つユーザーなど)が使用できるようにすることができます。

Oracle Page Composerは、アプリケーション・ページのレイアウトおよびコンテンツを改訂するためにOracle WebCenterの一部として開発されたページ・エディタです。そのすべての機能は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterユーザーズ・ガイド』および『Oracle Fusion Applications拡張性ガイド』で説明されています。

ページ・コンポーザ(Oracle Composerとも呼ばれます)を使用して、営業アプリケーション・ページで次のタイプの構成を実行できます。

  • フィールドの表示/非表示の切替え、フィールド・ラベルの変更、フィールドの読取り専用化または必須化などの簡単なUI編集機能

  • ページ・レイアウトの変更と、ダッシュボード・ページへのOracle BI Publisherレポートおよびその他のコンテンツの追加

  • 新規インフォレットの作成

  • 組織内の他のユーザーのための保存済検索(保存済リストとも呼ばれる)の作成

  • 表での検索結果の表示の構成

注意: 特定のジョブ・ロールのUIを構成する場合、サンドボックスで構成をテストできるように、そのジョブ・ロールが割り当てられている必要があります。

ページ・コンポーザを開く方法

ページ・コンポーザを開くには、ページ・コンポーザをツールの1つとして使用してサンドボックスを作成して入力し、「ツール」メニューからページ・コンポーザを選択します。ページ・コンポーザを使用して特定のジョブ・ロールを変更する予定の場合は、ページ・コンポーザ専用の個別のサンドボックスを作成する必要があります。他のツールは、ジョブ・ロールによる変更をサポートしていません。

  1. サンドボックスをアクティブ化します。

    アクティブなサンドボックスの名前がページの最上部に表示されます。

  2. ユーザー・イメージまたはユーザー名をクリックし、「設定およびアクション」メニューから「ページの編集」を選択します。

ページ・コンポーザのモード

営業ページを構成する場合、ページ・コンポーザは、「コンテンツの追加」モードと「選択」モードの2つのモードのいずれかで使用できます。次の図に、2つのモードがコールアウトで強調表示されたページ・コンポーザのツールバーの一部のスクリーン・キャプチャを示します。

  • 「コンテンツの追加」モード(次の図のコールアウト1で強調表示)を使用して、ダッシュボードおよび外部向けパートナ・ページのリージョンを移動、追加および編集します。また、このモードは、保存済検索の作成、検索結果コンテンツの指定、およびページ・コンポーザのUIのナビゲートにも使用します。

    ページ・コンポーザを初めて開くときは、「コンテンツの追加」モードになります。ページの左上隅にある「コンテンツの追加」をクリックしても、このモードを選択できます。

  • 「選択」をクリックしてアクティブ化できる「選択」モード(コールアウト2)を使用して、フィールドや表の列などの様々なUI要素のプロパティを構成します。

    「コンテンツの追加」および「選択」モードが強調表示された
コールアウトを含むページ・コンポーザのツールバー

「コンテンツの追加」モード

「コンテンツの追加」モードを使用して、次を実行します。

  • デスクトップUIの「ようこそ」ページなど、ダッシュボード・ページのコンテンツを構成します。

    ダッシュボード・ページは、ユーザーがナビゲータを使用して作業領域にナビゲートするときに表示されるページです。ダッシュボード・ページには、分析、通知およびその他の情報が表示されます。

  • すべての外部向けランディング・ページおよびトランザクション・パートナ管理ページを構成します。

  • 検索結果の表の表示を構成します。

  • 保存済検索(保存済リスト)を作成します。

  • ページ・コンポーザでの作業中に他のページに移動します。

ページ・コンポーザを開くと、アプリケーションは自動的に「コンテンツの追加」モードで開きます。次の図の営業ダッシュボードなど、このモードでの構成がサポートされるページでは、様々なリージョンが境界線および表示構成コントロールで強調表示されます。

次のスクリーンショットは、「コンテンツの追加」の様々な機能がコールアウトで強調表示されたアプリケーション・ページの部分的なスクリーン・キャプチャを示しています。

  • ページの上部にバーが表示され、ページ・コンポーザでページを編集していることが示されます(コールアウト1)。

  • 「レイアウトの変更」(コールアウト2)をクリックすると、ページの列レイアウトを変更できます。

  • リージョンを移動するには、ツールバー(コールアウト3)をクリックして別の位置にドラッグします。

  • 新しいタブを追加できます(コールアウト4)。

前述のコールアウトで強調表示された
様々なページ・コンポーザの「コンテンツの追加」モードの機能が表示された
アプリケーション・ページの部分的なスクリーン・キャプチャ

また、各リージョンで次の変更もできます。

  • リージョンの右上隅にあるアイコン「クローズ」をクリックして、リージョンを削除できます。

  • 「コンテンツの追加」をクリックして、コンテンツを追加できます。

  • 「コンテンツの追加」ボタンの右側にあるアイコンのいずれかをクリックして、新規リージョンを追加できます。これらのアイコンは、新しいリージョンが作成されるページ内の場所を指定します。

「選択」モード

「選択」モードでは、カーソルを移動すると、個別のフィールドと他のUI要素の周囲に境界線が表示されます。

構成をサポートするUI要素の境界内をクリックすると、コンポーネントの編集親コンポーネントの編集のいずれかまたは両方のオプションを含むメニューが表示されます。

次のスクリーンショットは、ページ・コンポーザの「選択」モードのコンポーネントの編集メニューを示しています。

ページ・コンポーザの「選択」モードのコンポーネントの編集メニュー

すべてのUI要素が構成をサポートしているわけではないため、これらの編集オプションは常に有効になるわけではありません。

「コンポーネント・プロパティ」ウィンドウを使用して、構成を行います。すべてのUI要素ですべての構成を使用できるわけではないため、このウィンドウの内容は異なります。次のスクリーンショットでは、コールアウトを使用して様々なコンポーネントを強調表示しています。

  • フィールドを読取り専用にするには、「読取り専用」オプション(コールアウト1)を選択します。

  • フィールドを必須にするには、「必須」オプション(コールアウト2)を選択します。

    注意: フィールドを必須にするには、フィールドに値を表示する必要があります。そうでない場合は、このウィンドウを取り消して、最初に値を入力します。
  • フィールドを非表示にするには、「コンポーネントの表示」オプション(コールアウト3)の選択を解除します。

前述の機能を強調表示するコールアウトが表示された
「コンポーネント・プロパティ」ウィンドウのスクリーン・キャプチャ
注意: 一部のUIコンポーネントは、製品のビジネス・ロジックを保持するために更新から保護されます。たとえば、アプリケーションで定義されたセキュリティ権限のためにフィールドが読取り専用になっている場合、ページ・コンポーザで編集可能にすることはできません。

ページ・コンポーザ・ソース・ビューを使用したパートナ・ポータルUIシェルの編集方法

チャネル・パートナ・ポータル管理者は、ページ・コンポーザの「ソース」ビューを使用して、パートナが自分自身を登録し、登録後にサインインするために使用するページのヘッダーおよびフッター領域を構成できます。これは、このモードをサポートする唯一の営業ページです。このモードを使用して、会社のロゴ、コピーライト情報またはリンクなどを追加できます。

パートナ・ポータルUIシェルを構成するには、サンドボックスをアクティブ化し、チャネル・ダッシュボードで「パートナ・ポータルUIシェルの更新」タスクを選択する必要があります。

「ソース」ビューでの作業の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterユーザーズ・ガイド』を参照してください。

様々なユーザー・グループが構成を使用できるようにする方法

様々なユーザーのサブセットが構成を使用できるようにすることができます。

ページ・コンポーザを起動するときは、次のいずれかの構成レイヤーを選択する必要があります。

  • サイト: 構成はすべてのユーザーに表示されます。

  • 「外部」または「内部」: 選択内容に応じて、構成が内部ユーザー(従業員)または外部ユーザー(パートナまたは匿名ユーザー)に表示されます。

  • ジョブ・ロール: 構成は、選択したジョブ・ロールを持つユーザーに表示されます。使用可能なジョブ・ロールのリストには、直接割り当てられたすべてのジョブ・ロールと、それらのジョブ・ロールによって継承されたすべてのジョブ・ロールが含まれます。

    注意: 独自のジョブ・ロールを作成した場合、ジョブ・ロールを選択できるようにするには、「スケジュール済プロセス」作業領域から最新のLDAP変更の取得プロセスを実行する必要があります。

デフォルトでは、「含む」列でこれらのレイヤーの選択を解除しないかぎり、上位レベルで行った構成は下位レベルのレイヤーに伝播されます。

注意: デスクトップUIの「ようこそ」ページでは、異なる構成レイヤーはサポートされていません。このページはサイト・レベルで構成する必要があります。

ページ・コンポーザに関するFAQ

UIでの移動中にページ・コンポーザを閉じるとどうなりますか。

設計モードでページ・コンポーザを使用していて、アプリケーション内の異なるオブジェクト間でナビゲートしようとする場合、ページ・コンポーザが閉じられる場合があります。これは、一度に1つのオブジェクトを構成するように設計されているためです。画面の上部にページ・コンポーザのバーが表示されなくなった場合は、ページ・コンポーザを再起動します。以前の作業はアクティブなサンドボックスで保存されるため、データを失うことはありません。

エンド・ユーザーは、ページを明示的に(保存済検索の作成と同様に)、または暗黙的に(表の列幅の変更と同様に)パーソナライズできます。アプリケーション・コンポーザの「パーソナライズ」ページを使用して、特定のユーザーによるこのような変更をすべて元に戻すことができます。「共通設定」リージョンで、「パーソナライズ」をクリックします。ユーザーを検索し、「パーソナライズのリセット」をクリックします。そのユーザーが加えたすべての変更が削除され、すべてのページが、最初に提供されたデフォルトのコンテンツおよびレイアウトに復元されます。アプリケーション・コンポーザおよびページ・コンポーザを使用して管理者が実装した変更は、存在する場合は保持されます。

エンド・ユーザーも、ページ単位でのみ変更を元に戻すことができます。

ページ・コンポーザを使用して式言語(EL)式を編集できますか。

いいえ。ページ・コンポーザでは、EL式を編集して、EL式を介して実装されたビジネス・ロジックを保護できません。