ここでは、WebCenter Sites 11gリリース1 (11.1.1.8.0)の新機能と変更された機能、およびこのガイドで説明されている重要な変更について説明し、詳細情報の参照先を示します。また、非推奨の機能についてもリストします。
WebCenter Sites 11gリリース1 (11.1.1.8.0)には、このガイドで説明されている次の新機能と変更された機能が含まれます。
新機能
WebCenter Sites: Mobility。この機能では、モバイル・デバイス(携帯電話やタブレットなど)用のWebサイトの作成、プレビューおよび配信がサポートされます。詳細は、第IV部「Oracle WebCenter Sites: Mobilityの構成」の第68章「モバイルWebサイトをサポートするためのOracle WebCenter Sites: Mobilityの構成」を参照してください。
モバイルWebサイトのレンダリング用のテンプレート作成機能もWebCenter Sites: Developer Toolsに追加されました。詳細は、第55章「Developer Tools: モバイルWebサイト用テンプレートの作成」を参照してください。
プロキシ・アセット・タイプ・フレームワーク。この機能は、WebCenter Sitesで提供されるWebサイトへの外部Webコンテンツの統合を有効にします。詳細は、第48章「プロキシ・アセット: サード・パーティ・コンテンツ・ソースの統合」を参照してください。
バニティURL。この機能を使用すると、ユーザーは、WebページにユーザーフレンドリなURLを作成できます。開発者はrender:gettemplateurl
を使用して、バニティURLリンクを作成します。詳細は、第45章「WebCenter SitesのURLアセンブラ」の第45.4項「WebページでのバニティURLリンクの生成」を参照してください。バニティURLの追加情報については、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sitesユーザーズ・ガイド』および『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド』を参照してください。
Oracle Real-Time Decisionsとの統合。この機能では、サイトの訪問者にとって最適なオプションを動的に推奨することにより、訪問者の決定を支援します。詳細は、第40章「Engageページのコーディング」の「Oracle Real-Time Decisionsを使用した推奨のテンプレートの作成」を参照してください。
変更された機能
「新機能」で説明しているように、WebCenter Sites: Developer ToolsでWebCenter Sites: Mobilityがサポートされるようになりました。第52章「Developer Tools: インストールと構成」には、このリリースでのWebCenter Sites: Developer Toolsのインストール手順が記載されています。
WebCenter SitesのContributorインタフェースのカスタマイズ。コンテキスト・メニューの構成が、config.contextMenus
プロパティによって定義されるようになりました。詳細は、第66.4項「コンテキスト・メニューのカスタマイズ」を参照してください。
WebCenter SitesのCommunity-Gadgetsアプリケーションのパッケージ化。これらのアプリケーションは、独自のインタフェースを持つWebエクスペリエンス管理(WEM)フレームワークのアプリケーションとしてそのまま残されますが、WebCenter Sites: Community-GadgetsというWebアプリケーションとして一緒にパッケージ化されるようになりました。この変更を反映するため、第VI部「Community-Gadgetsアプリケーションの開発」の内容が更新されました。
ドキュメントの統合
このガイドの内容は、個別のドキュメントとして提供されていた開発者向けのドキュメントを統合したものです。このガイドには、次のトピックが追加されています。
WebCenter Sites: Site Captureクローラ・コード。詳細は、第50章「クローラ構成ファイルのコーディング」を参照してください。この章では、BaseConfigurator
クラスに関する情報と、このクラスのメソッドおよびインタフェースを実装してクローラのサイト・キャプチャ・プロセスを制御する方法について説明します。また、FirstSiteIIクローラのSite Captureインストールに使用できるサンプル・コードについても説明します。
第II部「Developer Toolsの使用」。この部では、Eclipse統合開発環境(IDE)にOracle WebCenter Sitesを統合するために使用されるツールキットについて説明します。Developer Toolsキットを使用すると、開発者は、Eclipse IDEとバージョン・コントロール・システム(VCS)を使用して分散環境で作業できるようになります。
第III部「Contributorインタフェースのカスタマイズ」。この部では、ダッシュボード、検索ビュー、グローバル・プロパティ、ツールバー、メニュー・バー、コンテキスト・メニュー、アセット・フォームなどのContributorインタフェース機能のカスタマイズ・プロセスについて説明します。
第IV部「Oracle WebCenter Sites: Mobilityの構成」
注意: この部は新規箇所です。ここでは、新機能であるWebCenter Sites: Mobilityについて説明します。また、そのフレームワークを構成してモバイルWebサイトの開発をサポートする方法を示します。 |
第V部「Webエクスペリエンス管理(WEM)フレームワークを使用したアプリケーションの開発」。この部では、WEMフレームワークの概要、アプリケーションおよびRepresentational State Transfer (REST)のカスタム・リソースの開発プロセス、シングル・サインオン(SSO)の実装およびカスタマイズ方法について説明します。
第VI部「Community-Gadgetsアプリケーションの開発」。この部では、Community-Gadgetsアプリケーションと、Facebook、Twitter、Google、Janrainとのアプリケーションの統合プロセスについて説明します。この部では、Community-Gadgetsのカスタマイズ方法、その機能の各種言語への翻訳方法、およびCommunity-Gadgets Webサイトのプレゼンスの管理方法についても説明します。
第VII部「Community Blogsの開発」。この部では、ブログ・データ・モデルをカスタマイズするための手順が記載されています。また、テンプレート・コードについて説明し、様々なコンテンツ管理サイトのブログ機能の開発に関するガイドラインを示します。
第VIII部「ガジェットの開発」。この部では、テンプレート開発者向けに、Oracle WebCenter Sites: Gadgetsアプリケーションのガジェット作成プロセスについて紹介します。この部を通じて、Gadgetsアプリケーションに同梱されているサンプル・ガジェットが、開発タスクを説明するために使用されます。
第IX部「CIP用のJavaコネクタおよびプラグインの開発」では、Oracle WebCenter Sites: Content Integration Platformをどのように拡張して、選択したシステムからOracle WebCenter Sitesへパブリッシュするかを開発者に示します。
次の機能は、WebCenter Sites 11gリリース1 (11.1.1.8.0)で非推奨になりました。
SOAPベースのWebサービス。この機能は、RESTサービスに置き換えられました。
ミラー・パブリッシュ。この機能は、リアルタイム・パブリッシュに置き換えられました。
静的パブリッシュ
ページ・デバッグ
WebCenter Sitesデスクトップ
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