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Oracle® Database Applianceサービス・マニュアル
リリース2.6 for Linux x86-64

部品番号 B66176-05
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13 Oracle Database Appliance X3-2の保守の準備

次の各項では、安全上の注意事項およびサーバー・ノード内のコンポーネントを交換するために必要な手順と情報を示します。

安全上の注意事項

危害予防のために、装置の設定時には次の安全上の注意事項を守ってください。

関連情報

安全に関する記号

このマニュアルには次の記号が使用されている箇所があります。その意味に注意してください。


温度注意アイコンを示す図

注意 - 人的傷害。表面は高温なため、触れないでください。



電圧注意アイコンを示す図

注意 - 人的傷害。危険電圧が存在します。感電のリスクを減らすには、次の指示に従ってください。


関連情報

静電放電安全対策

マザーボード、PCIeカード、ドライブ、プロセッサ、メモリー・カードなど、静電放電(ESD)に弱いデバイスは、特別な取り扱いを必要とします。


電圧注意アイコンを示す図

注意 - 装置の損傷。「静電気防止対策をとる」で説明されている静電気防止対策に従い、部品のコネクタ付近には触れないでください。


関連情報

必要な工具

サーバー・ノードは、次の工具を使用して保守できます。

コンポーネント交換のためのサーバー・ノードの準備

ほとんどの保守の手順で、システム全体を停止する必要はありません。

サーバー・ノード、ストレージ・シェルフまたはシステム全体を停止する場合、「Oracle Database Appliance X3-2の電源切断」を参照してください。

次のコンポーネントは、システム・コンポーネントの電源を切断したり、ケーブルを取り外さずにホットスワップできます(電源装置の場合、1つの電源コードを取り外す必要があります)。

他のコンポーネントの場合、次のタスクの1つ以上を実行する必要があります。

Oracle Database Appliance X3-2の電源切断

Oracle Database Appliance X3-2は、堅牢なフェイルオーバー機能を持つよう設計されています。一部のコンポーネントは、データベースを稼働させたまま、停止または取り外して保守することができます。次の点に注意してください。

次の場合、データベース全体を停止する必要はありません。

次のいずれかの場合、データベース全体を停止する必要があります。


注意アイコンを示す図

注意 - 装置の損傷: サーバー・ノードの電源を完全に切断するには、停止後、両方のAC電源コードを取り外します。



注意アイコンを示す図

注意 - データ消失: ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフの電源を落としたままデータベースを稼働させないでください。



注意アイコンを示す図

注意 - データ消失: 可能なかぎり、サーバー・ノードを緊急停止しないでください。


  1. データベースのドキュメントで説明されているように、データベースを停止します。
  2. ストレージ・シェルフおよびストレージ拡張シェルフ(ある場合)の場合、電源スイッチをオフの位置にし、両方の電源を切断します。

    各ストレージ・シェルフには、バック・パネルの右側と左側に2つの電源があります。

  3. サーバー・ノード・ホストの電源を切断するには、各サーバー・ノードについて、次のいずれかを行います。
    • 電源ボタンを押して放します。これにより、正常に停止します。

      埋込み式電源ボタンは、サーバー・ノードのフロント・パネルの左下隅にあります。

    • Oracle ILOM CLIプロンプトで、stop /SYSと入力します。これにより、正常に停止します。

    • ILOM Webインタフェースから、「Remote Control」タブ→「Remote Power Control」タブを選択します。次に、「Select Action」リスト・ボックスから「Power Off」を選択します。これにより、正常に停止します。

    • サーバー・ノードのフロント・パネルの電源ボタンを押して、そのまま維持します。これにより、緊急停止されます。

      埋込み式電源ボタンは、LEDクラスタの左下隅にあります。

  4. サーバー・ノードの電力を完全に断つには、電源装置からACケーブルを外します。

    注意 - 電源の冗長性を維持するには、電源コードを保護します。

    電圧注意アイコンを示す図

    注意 - 装置の損傷。システムを保守する前に、電源コードを取り外します。サーバー・ノードの電源を切断しても、電力はサービス・プロセッサと電源ファンに送られています。サーバー・ノードの電源を完全に切るには、電源装置の背面から電源コードを取り外す必要があります。



    注意アイコンを示す図

    注意 - データ消失。電源装置は、切断時に接続されていたのと同じ回路に必ず再接続します。必要に応じて、電源装置またはコネクタにラベルを付けます。電源装置を別の回路に接続すると、電力回路の障害の際の冗長性が低減する可能性があります。


サーバー・ノードを保守位置に引き出す

開始する前に

次のコンポーネントは、サーバー・ノードを保守位置にして保守する必要があります。

延長可能スライド・レールを使用してサーバー・ノードをラックに設置している場合は、次の手順に従って、サーバー・ノードを保守位置まで引き出します。

  1. サーバー・ノードを引き出すときに、損傷したり、妨げになったりするケーブルがないことを確認します。

    サーバー・ノードに付属のケーブル管理アーム(CMA)はサーバー・ノードを引き出せるようにちょうつがいで連結されていますが、すべてのケーブルおよびコードを引き出すことができるか確認してください。

  2. ラック・レールをリリースするには、サーバー・ノードのフロント・パネルの両側にあるフリップダウン・ハンドルを押し下げて、シャーシの前面にあるスライド・レール・ロックを解除し、スライド・レール・ラッチまでサーバー・ノードをゆっくり前方に引き出します。次の図([1])を参照してください。

    注意 - スライド・レール・ロックは、サーバー・ノードの前面のフリップダウン・ハンドルの後ろにあります。

    これで、サーバー・ノードは保守位置に引き出されました。


    画像: スライド・レールのリリース方法を示す図。
    番号
    説明
    1
    スライド・レール・ロック
    2
    スライド・レール・リリース・ボタン
関連情報

ラックからサーバー・ノードを取り外す


注意アイコンを示す図

注意 - 人的傷害または装置の損傷。サーバー・ノードの取外しおよび移動は2人の作業者で行います。サーバー・ノードは約18.1kg (39.9lb)あります。


  1. サーバー・ノードからすべてのケーブルと電源コードを取り外します。

    サーバー・ノードに再接続する際に正しく再接続できるよう、すべてのケーブルにラベルを付けます。

  2. サーバー・ノードを保守位置に引き出します。

    「サーバー・ノードを保守位置に引き出す」を参照してください。

  3. レール・アセンブリ(2)の内側にある金属レバーを押して、レール・アセンブリからケーブル管理アーム(CMA) (1)を取り外します。

    CMAはまだキャビネットに付いていますが、これでシャーシはCMAから外されました。


    画像: ケーブル管理アームのリリース方法を示す図
    番号
    説明
    1
    CMAスライドレール・コネクタ
    2
    左スライド・レール
  4. サーバー・ノードの前面から、スライドレール・リリース・ボタンを押し、ラック・レールから外れるまでサーバー・ノードをラックから引き出します。

    スライドレール・リリース・ボタンは各レールにあります(前の図[2]を参照)。

  5. 安定した作業台にサーバーを置きます。
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静電気防止対策をとる

  1. 取外しおよび取付け時に部品を置く静電気防止面を準備します。

    プリント基板などの静電放電(ESD)に弱い部品は静電気防止用マット上に置きます。次のものを静電気防止用マットとして使用できます。

    • 交換部品の梱包に使用されている静電気防止袋

    • ESDマット(オラクル社に注文可能)

    • 使い捨て静電気防止用マット(一部の交換部品またはオプションのシステム・コンポーネントに同梱)

  2. 静電気除去リスト・ストラップを着用します。

    サーバー・ノード・コンポーネントの保守または取外しを行う際には、静電気除去ストラップを手首に着用し、シャーシの金属部分に取り付けます。その後、サーバー・ノードから電源コードを取り外します。


    注意 - 静電気除去リスト・ストラップは、アクセサリ・キットには含まれていません。ただし、オプションおよびコンポーネントには静電気除去リスト・ストラップが同梱されています。

サーバーのファンのドアを開く

サーバー・ノードの前面にあるファン・モジュールおよびその他のコンポーネントを保守するには、ファンのドアを開く必要があります。これには、前面のインジケータやディスク・バックプレーンなどがあります。ファンのドアを最初に開くと、サーバー・ノードの上部カバーの取り外しも簡単になります。

  1. ファンのドアを開くには、ファンのドアのラッチを前方にスライドさせ、ドアを開位置まで開けます。
    画像: サーバー・ノードのファンのドアの開き方を示す図。
関連情報

サーバー・ノードの上部カバーを取り外す

ほとんどのサーバー・ノードのコンポーネントの保守で、上部カバーの取り外しが必要になります。


注意アイコンを示す図

注意 - システム障害。上部カバーを取り外す前に、AC電源コードを取り外します。そうしないと、ホストが即座に停止し、シャーシの上部カバーが取り外されたことを示すイベントがログに記録されます。


  1. AC電源コードが電源装置から取り外されていることを確認します。
  2. ファンのドアを開くには、ラッチをサーバー・ノードの前方にスライドさせ、開位置まで開けます。
  3. 上部カバーを開くには、上部カバーのリリース・ボタンを押し、埋込み式の領域を使用して上部カバーをサーバー・ノードの背面方向へ約0.5インチ(12.7mm)スライドさせます[1]。
    画像: サーバー・ノードの上部カバーの取外し方法を示す図。
  4. カバーをシャーシから外し、脇に置きます[2]。
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