Oracle® Database Applianceサービス・マニュアル リリース2.6 for Linux x86-64 部品番号 B66176-05 |
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次の各項では、安全上の注意事項およびサーバー・ノード内のコンポーネントを交換するために必要な手順と情報を示します。
危害予防のために、装置の設定時には次の安全上の注意事項を守ってください。
装置上およびオンラインのOracle Database Appliance X3-2セーフティおよびコンプライアンス・ガイドや印刷されたSunハードウェア・システムの重要な安全性に関する情報に記載されているべての標準の注意事項、警告および指示に従ってください。
使用電源の電圧および周波数が、装置の電気定格ラベルに記載されている電圧および周波数と一致することを確認してください。
この項で説明されている静電放電安全対策に従ってください。
コンポーネントを保守する前に、両方の電源コードを外してください。
関連情報
このマニュアルには次の記号が使用されている箇所があります。その意味に注意してください。
![]() | 注意 - 人的傷害。表面は高温なため、触れないでください。 |
![]() | 注意 - 人的傷害。危険電圧が存在します。感電のリスクを減らすには、次の指示に従ってください。 |
関連情報
マザーボード、PCIeカード、ドライブ、プロセッサ、メモリー・カードなど、静電放電(ESD)に弱いデバイスは、特別な取り扱いを必要とします。
静電気除去リスト・ストラップの使用
ドライブ・アセンブリ、基盤、カードなどのコンポーネントを取り扱う場合は、静電気除去リスト・ストラップを着用し、静電気防止用マットを使用します。サーバー・ノード・コンポーネントの保守または取外しを行う際には、静電気除去ストラップを手首に着用し、シャーシの金属部分に取り付けます。その後、サーバー・ノードから電源コードを取り外します。これによって、作業者とサーバー・ノードの間の電位が等しくなります。
静電気防止用マットの使用
マザーボード、メモリー、その他のPCBカードなど、ESDに弱いコンポーネントは静電気防止用マットの上に置いてください。次のものを静電気防止用マットとして使用できます。
Oracleの交換部品の梱包に使用されている静電気防止袋
ESDマット(オラクル社に注文可能)
使い捨てESDマット(一部の交換部品またはオプションのシステム・コンポーネントに同梱)
関連情報
サーバー・ノードは、次の工具を使用して保守できます。
静電気除去リスト・ストラップ
静電気防止用マット
2番のプラスねじ回し
ほとんどの保守の手順で、システム全体を停止する必要はありません。
サーバー・ノード: システム全体の電源を切断せずに、サーバー・ノードの電源を切断して保守できます。
ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフ: ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフの交換可能コンポーネントはすべて、電源を切断せずに交換できます。
サーバー・ノード、ストレージ・シェルフまたはシステム全体を停止する場合、「Oracle Database Appliance X3-2の電源切断」を参照してください。
次のコンポーネントは、システム・コンポーネントの電源を切断したり、ケーブルを取り外さずにホットスワップできます(電源装置の場合、1つの電源コードを取り外す必要があります)。
サーバー・ノードのストレージ・ドライブ。「サーバー・ノードのストレージ・ドライブを取り外す」を参照してください。
サーバー・ノードのファン・モジュール「サーバー・ノードのファン・モジュール(CRU)の保守」を参照してください。
サーバー・ノードの電源装置。「サーバー・ノードの電源装置(CRU)の保守」を参照してください。
ストレージ・シェルフのすべてのコンポーネント。第17章「Oracle Database Appliance X3-2のストレージ・シェルフ・コンポーネントの交換」を参照してください。
他のコンポーネントの場合、次のタスクの1つ以上を実行する必要があります。
Oracle Database Appliance X3-2は、堅牢なフェイルオーバー機能を持つよう設計されています。一部のコンポーネントは、データベースを稼働させたまま、停止または取り外して保守することができます。次の点に注意してください。
次の場合、データベース全体を停止する必要はありません。
1つのサーバー・ノードのみ停止または電源を切る必要があります。
次のようなホットスワップ対応コンポーネントを交換します。
サーバー・ノード、ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフのディスク・ドライブ
サーバー・ノード、ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフの冗長化された電源またはファンの1つ。
ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフの冗長化されたI/Oコントローラの1つ。
コンポーネントのホットスワップの詳細は、『Oracle Database Applianceサービス・マニュアル』を参照してください。
次のいずれかの場合、データベース全体を停止する必要があります。
両方のサーバー・ノードを停止または電源を切断する必要があります。
ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフの電源を切断する必要があります。
![]() | 注意 - 装置の損傷: サーバー・ノードの電源を完全に切断するには、停止後、両方のAC電源コードを取り外します。 |
![]() | 注意 - データ消失: ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフの電源を落としたままデータベースを稼働させないでください。 |
![]() | 注意 - データ消失: 可能なかぎり、サーバー・ノードを緊急停止しないでください。 |
各ストレージ・シェルフには、バック・パネルの右側と左側に2つの電源があります。
電源ボタンを押して放します。これにより、正常に停止します。
埋込み式電源ボタンは、サーバー・ノードのフロント・パネルの左下隅にあります。
Oracle ILOM CLIプロンプトで、stop /SYSと入力します。これにより、正常に停止します。
ILOM Webインタフェースから、「Remote Control」タブ→「Remote Power Control」タブを選択します。次に、「Select Action」リスト・ボックスから「Power Off」を選択します。これにより、正常に停止します。
サーバー・ノードのフロント・パネルの電源ボタンを押して、そのまま維持します。これにより、緊急停止されます。
埋込み式電源ボタンは、LEDクラスタの左下隅にあります。
![]() | 注意 - 装置の損傷。システムを保守する前に、電源コードを取り外します。サーバー・ノードの電源を切断しても、電力はサービス・プロセッサと電源ファンに送られています。サーバー・ノードの電源を完全に切るには、電源装置の背面から電源コードを取り外す必要があります。 |
![]() | 注意 - データ消失。電源装置は、切断時に接続されていたのと同じ回路に必ず再接続します。必要に応じて、電源装置またはコネクタにラベルを付けます。電源装置を別の回路に接続すると、電力回路の障害の際の冗長性が低減する可能性があります。 |
開始する前に
次のコンポーネントは、サーバー・ノードを保守位置にして保守する必要があります。
DDR3 DIMM
PCIeライザー
PCIeカード
マザーボードのバッテリ
プロセッサ
ディスク・バックプレーン
FIM(前面インジケータ・モジュール)
マザーボード
延長可能スライド・レールを使用してサーバー・ノードをラックに設置している場合は、次の手順に従って、サーバー・ノードを保守位置まで引き出します。
サーバー・ノードに付属のケーブル管理アーム(CMA)はサーバー・ノードを引き出せるようにちょうつがいで連結されていますが、すべてのケーブルおよびコードを引き出すことができるか確認してください。
これで、サーバー・ノードは保守位置に引き出されました。
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![]() | 注意 - 人的傷害または装置の損傷。サーバー・ノードの取外しおよび移動は2人の作業者で行います。サーバー・ノードは約18.1kg (39.9lb)あります。 |
サーバー・ノードに再接続する際に正しく再接続できるよう、すべてのケーブルにラベルを付けます。
「サーバー・ノードを保守位置に引き出す」を参照してください。
CMAはまだキャビネットに付いていますが、これでシャーシはCMAから外されました。
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スライドレール・リリース・ボタンは各レールにあります(前の図[2]を参照)。
プリント基板などの静電放電(ESD)に弱い部品は静電気防止用マット上に置きます。次のものを静電気防止用マットとして使用できます。
交換部品の梱包に使用されている静電気防止袋
ESDマット(オラクル社に注文可能)
使い捨て静電気防止用マット(一部の交換部品またはオプションのシステム・コンポーネントに同梱)
サーバー・ノード・コンポーネントの保守または取外しを行う際には、静電気除去ストラップを手首に着用し、シャーシの金属部分に取り付けます。その後、サーバー・ノードから電源コードを取り外します。
サーバー・ノードの前面にあるファン・モジュールおよびその他のコンポーネントを保守するには、ファンのドアを開く必要があります。これには、前面のインジケータやディスク・バックプレーンなどがあります。ファンのドアを最初に開くと、サーバー・ノードの上部カバーの取り外しも簡単になります。
関連情報ほとんどのサーバー・ノードのコンポーネントの保守で、上部カバーの取り外しが必要になります。
![]() | 注意 - システム障害。上部カバーを取り外す前に、AC電源コードを取り外します。そうしないと、ホストが即座に停止し、シャーシの上部カバーが取り外されたことを示すイベントがログに記録されます。 |