12 Oracle Database Appliance X3-2について
次の各項では、サーバー・ノードのコントロール、コネクタ、ステータス・インジケータ、システム、コンポーネントおよび交換可能コンポーネントについて説明します。
製品説明
Oracle Database Appliance X3-2には、2台のSun Server X3-2サーバー・ノードとOracle DE2-24Pストレージ・シェルフが含まれています。ユニット全体で4RUです。オプションのストレージ拡張シェルフには追加で2RU必要で、合計6RUになります。
フロント・パネルの機能
次の各項では、Oracle Database Appliance X3-2のフロント・パネルにある機能、コントロールおよびコネクタについて説明します。内容は、次のとおりです。
コントロールとインジケータの詳細は、「ステータス・インジケータ」を参照してください。
サーバー・ノードのフロント・パネルの機能
次の図は、サーバー・ノードのフロント・パネルにあるステータス・インジケータ(LED)、コネクタおよびドライブを示しています。
サーバー・ノード・ドライブにはオペレーティング・システムが含まれています。

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1
| 製品シリアル番号(PSN)ラベルとラジオ周波識別(RFID)タグ
| 10
| システム過熱警告LED: オレンジ色
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2
| 位置特定LED/ボタン: 白色
| 11
| ストレージ・ドライブ0
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3
| USB 2.0コネクタ(2)
| 12
| ストレージ・ドライブ1
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4
| SP OK LED: 緑色
| 13
| ストレージ・ドライブ2(フィラー)
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5
| 保守要求LED: オレンジ色
| 14
| ストレージ・ドライブ3(フィラー)
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6
| 電源/OK LED: 緑色
| 15
| ストレージ・ドライブ4(フィラー)
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7
| 電源ボタン
| 16
| ストレージ・ドライブ5(フィラー)
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8
| ファン障害LED: オレンジ色
| 17
| ストレージ・ドライブ6(フィラー)
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9
| 電源(PS)障害LED: オレンジ色
| 18
| ストレージ・ドライブ7(フィラー)
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関連情報
ストレージ・シェルフのフロント・パネルの機能
次の図は、ストレージ・シェルフのフロント・パネルの機能を示しています。

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1
| システム電源インジケータ
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2
| モジュール障害インジケータ
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3
| 位置特定インジケータ
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4
| ドライブ障害インジケータ
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5
| 電源/アクティビティ・インジケータ
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関連情報
バック・パネルの機能
次の各項では、Oracle Database Appliance X3-2のバック・パネルにある機能、コントロールおよびコネクタについて説明します。内容は次のとおりです。
コントロールとインジケータの詳細は、「ステータス・インジケータ」を参照してください。
サーバー・ノードのバック・パネルの機能
次の図は、Oracle Database Appliance X3-2のバック・パネルと、電源、ステータス・インジケータ(LED)、コネクタおよびPCIeスロットの位置を示しています。

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1
| ファン・モジュール付き電源(PS) 0
| 9
| Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)サービス・プロセッサ(SP)ネットワーク管理10/100BASE-Tポート(NET MGT)
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2
| 電源(PS) 0ステータス・インジケータ: 保守要求LED: オレンジ色、AC OK LED: 緑色
| 10
| シリアル管理(SER MGT)/RJ-45シリアル・ポート
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3
| ファン・モジュール付き電源(PS) 1
| 11
| ネットワーク(NET) 100/1000/10000ポート: NET 3
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4
| 電源(PS) 1ステータス・インジケータ: 保守要求LED: オレンジ色、AC OK LED: 緑色
| 12
| ネットワーク(NET) 100/1000/10000ポート: NET 2
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5
| システム・ステータス・インジケータ: ロケータLED: 白色、保守要求LED: オレンジ色、電源/OK LED: 緑色
| 13
| ネットワーク(NET) 100/1000/10000ポート: NET 1
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6
| PCIeカード・スロット1
| 14
| ネットワーク(NET) 100/1000/10000ポート: NET 0
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7
| PCIeカード・スロット2
| 15
| USB 2.0コネクタ(2)
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8
| PCIeカード・スロット3および4
| 16
| DB-15ビデオ・コネクタ
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注意 - PCIeスロットはすべてPCI Express 3.0仕様に準拠し、25W PCIe3カードを収容できます。
関連情報
ストレージ・シェルフのバック・パネルの機能
次の図は、ストレージ・シェルフのバック・パネルの機能を示しています。

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1
| AC電源障害インジケータ
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2
| 電源装置のステータス・インジケータ
|
3
| ファン障害インジケータ
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4
| DC電源障害インジケータ
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5
| ファン・モジュール0付き電源
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6
| I/Oコントローラ1
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7
| I/Oコントローラ0
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8
| ファン・モジュール1付き電源
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関連情報
ステータス・インジケータ
次の各項では、コンポーネントおよびポートにあるインジケータを含む、Oracle Database Appliance X3-2の前面および背面にあるステータス・インジケータ(LED)について説明します。
サーバー・ノードの一般的なステータス・インジケータ
サーバー・ノードには、システムレベルのステータス・インジケータ(LED)が6個あり、その一部はサーバー・ノードのフロント・パネルとバック・パネルの両方にあります。
表28 サーバー・ノードの一般的なステータス・インジケータ | | | |
ロケータLEDとボタン
| | 白色
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保守要求
| | オレンジ色
| 注意 - このインジケータが点灯する場合は常に、推奨される保守作業を含むシステム・コンソール・メッセージが表示されます。
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電源/OK
| | 緑色
| シャーシの動作状態を示します。このインジケータの状態は、次のいずれかです。 消灯 - AC電源がないか、Oracle ILOMの起動が完了していません。
点滅 - スタンバイ電源は入っていますが、シャーシ電源は切れており、Oracle ILOM SPは稼働しています。
低速点滅 – 起動シーケンスがホストで開始されました。サーバー・ノードの電源を入れるとすぐ、このパターンが始まります。この状態は、(1) ホスト・システム上でPOSTコード・チェックポイント・テストが実行中、または(2) ホストが電源の入った状態から停止のスタンバイ状態に移行中のいずれかであることを示します。
点灯 - サーバー・ノードの電源は入っており、すべてのホストPOSTコード・チェックポイント・テストは完了しています。サーバー・ノードは、1) ホストはオペレーティング・システム(OS)を起動中、2) ホストはOSを実行中のいずれかの状態です。
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SP OK
| | 緑色
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上部ファン、プロセッサ、メモリー障害
| 上部
| オレンジ色
| 内部のファン・モジュール、プロセッサまたはメモリーDIMMのいずれか1つ以上に障害があることを示します。
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背面電源障害
| 背面
| オレンジ色
| サーバー・ノードのいずれかの電源に障害があることを示します。
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過熱警告
| | オレンジ色
| 消灯 - 正常動作、保守は不要です。
点灯 - システムは現在過熱の警告状態です。
注意 - これは警告を示すもので、致命的な過熱状態ではありません。この状態を解消しないと、システムが過熱し、突然停止する可能性があります。
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関連情報
サーバー・ノードのファンのステータス・インジケータ
サーバー・ノードの各ファン・モジュールには、2色のステータス・インジケータ(LED)が1つあります。これらのインジケータは、サーバー・ノードのファン・モジュール近くの側面にあり、上部カバー・ファン・ドアを開けると見えます。
表29 サーバー・ノードのファンのステータス・インジケータ | | | |
ファンのステータス
| なし
| 2色: オレンジ色/緑色
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関連情報
サーバー・ノードのストレージ・ドライブのステータス・インジケータ
各サーバー・ノード・ドライブには、3つのステータス・インジケータ(LED)があります。
表30 サーバー・ノードのストレージ・ドライブのインジケータ | | | |
取外し可能
| | 青色
| ホットプラグ作業中にストレージ・ドライブを安全に取り外すことができます。
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保守要求
| | オレンジ色
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OK/アクティビティ
| | 緑色
| 消灯 - 電源が切れているか、取り付けられたドライブがシステムによって認識されていません。
点灯 - ドライブは稼働中で、電力が供給されています。
点滅 - ディスクが動作中です。インジケータが点滅し、動作中であることを示します。
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サーバー・ノードの電源装置のステータス・インジケータ
サーバー・ノードの各電源には、2つのステータス・インジケータ(LED)があります。これらのインジケータは、システムの背面から見えます。
表31 サーバー・ノード・サーバー電源インジケータ | | | |
AC OK/DC OK
| | 緑色
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保守要求
| | オレンジ色
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ストレージ・シェルフのコントロールとインジケータ
ストレージ・シェルフには、フロント・パネル、ハード・ドライブ、SSDドライブ、電源装置およびI/Oコントローラにコントロールとインジケータがあります。
ストレージ・シェルフのフロント・パネルとドライブのコントロールとインジケータ
次の図は、ストレージ・シェルフのフロント・パネルとドライブのコントロールとインジケータを示しています。

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1
| OK
| 緑色
| ストレージ・シェルフの電源は入っており、正常に動作しています。
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2
| 障害
| オレンジ色
| ストレージ・シェルフに障害があります。
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3
| 位置特定
| 白色
| 点灯している場合、物理的に存在することを示します。
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4
| ドライブ障害
| 赤色またはオレンジ色
| 点灯している場合、ドライブに障害があることを示します。
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5
| 電源/アクティビティ
| 緑色
| 緑色は、ドライブの電源が入っていることを示します。点滅は、ドライブが読取り中または書込み中であることを示します。
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ストレージ・シェルフのバック・パネルのコントロールとインジケータ
次の図は、ストレージ・シェルフのバック・パネルとドライブのコントロールとインジケータを示しています。

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1
| AC電源障害インジケータ
|
2
| 電源装置のステータス・インジケータ
|
3
| ファン障害インジケータ
|
4
| DC電源障害インジケータ
|
5
| 電源0ファン
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6
| I/Oコントローラ1
|
7
| I/Oコントローラ0
|
8
| ファン・モジュール付き電源1
|
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サーバー・ノードのマザーボードのステータス・インジケータ
マザーボードとマザーボートに取り付けられているモジュールにはいくつかのステータス・インジケータ(LED)があり、次の各項で説明します。
DDR3 DIMM障害ステータス・インジケータ
マザーボード上の16個のDDR3 DIMMスロットにはそれぞれ、対応するオレンジ色の障害ステータス・インジケータ(LED)があります。Oracle ILOMによってDIMMに障害があると判断された場合、マザーボード上の障害検知ボタンを押すと、サービス・プロセッサに信号が送られ、障害のあるDIMMに対応する障害LEDが点灯します。
プロセッサ障害ステータス・インジケータ
マザーボードには、2つのプロセッサ・ソケットのそれぞれのそばに障害ステータス・インジケータ(LED)があります。これらのLEDは、プロセッサに障害があることを示します。たとえば、再起動時、明らかに前回の起動時に残された修正不能なプロセッサ・エラーがマシン・チェック・アーキテクチャ(MCA)レジスタに記録されていることがBIOSによって検出された場合、BIOSとOracle ILOMが連携し、これらのエラーを記録および診断します。プロセッサに障害があると判断された場合、マザーボード上の障害検知ボタンを押すと、サービス・プロセッサに信号が送られ、障害のあるプロセッサに対応する障害LEDが点灯します。
障害検知電源ステータス・インジケータ
このステータス・インジケータ(LED)は障害検知ボタンの隣にあり、マザーボード上の障害LEDに電力を供給する超コンデンサから電力を得ています。このLEDの点灯は、コンポーネントに障害がなく、その結果、コンポーネントの障害LEDが点灯していない場合に障害検知回路が適切に機能していることを示します。
スタンバイ電源良好ステータス・インジケータ
すべての内部コンポーネントの保守手順で、サーバー・ノードの上部カバーを取り外す前に電源装置からすべてのAC電源を取り外すよう求められています。この緑色のステータス・インジケータ(LED)にはSTBY PWRGDと記され、サーバー・ノードの背面のPCIeスロット2の近くにあります。
注意 - PCIeスロット2にPCIeカードが取り付けられている場合、このLEDが見えにくい場合があります。
このLEDの点灯によって、サービス技術者は、1つ以上の電源からマザーボードがスタンバイ電源を得ていることがわかります。このインジケータによって、AC電源コードが取り付けられ、サーバー・ノードに電力が供給されているときにサーバー・ノードの内部コンポーネントに対する保守作業が行われることを防ぐことができます。
システム・コンポーネントについて
次の各項で、サーバー・ノードのコンポーネントについて説明します。
部品展開図
次の図は、サーバー・ノードの主なコンポーネントを示しています。

| | | |
1
| サーバー・ノード・シャーシ
| 9
| バッテリ
|
2
| ストレージ・ドライブおよびフィラー
| 10
| PCIeカードおよび内蔵HBAカード
|
3
| 前面インジケータ・モジュール
| 11
| 上部カバー
|
4
| ディスク・バックプレーン
| 12
| PCIeライザー
|
5
| ファン
| 13
| USBフラッシュ・ドライブ(未使用)
|
6
| シャーシの中央壁
| 14
| ヒート・シンク
|
7
| プロセッサ
| 15
| マザーボード
|
8
| DIMM
| 16
| 電源
|
|
顧客交換可能ユニット
次の表に、サーバー・ノードの顧客交換可能ユニット(CRU)および交換手順を示します。
| | |
バッテリ
| CMOS BIOSおよびリアルタイム・クロックに電力を供給するリチウム・コイン電池。
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DIMM
| システムにメモリーを追加するか、交換します。
| |
ストレージ・ドライブ
| 2個のSASハードディスク・ドライブと6個のフィラー。
| |
ファン・モジュール
| マザーボード・アセンブリおよび取り付けられているコンポーネントを冷却するための4個のファン・モジュールが含まれます。
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PCIeカード
| システムの機能の拡張に使用されるアドオン・カード。
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PCIeライザー
| PCIeカードを収容し、接続します。
| |
電源装置(PS)
| 2個の完全冗長AC電源装置。
| |
ストレージ・シェルフ
| | |
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関連情報
現場交換可能ユニット
次の表に、サーバー・ノードの現場交換可能ユニット(FRU)および交換手順を示します。これらは、Oracleサービス担当者のみ交換できます。
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プロセッサ
| システムの命令を実行します。
| |
ディスク・バックプレーン
| ストレージ・ドライブとホスト・バス・アダプタ(HBA)カード間のインタフェースとして機能します。
| |
前面インジケータ・モジュール(FIM)
| フロント・パネルのコントロール、インジケータおよびUSBポートが含まれます。
| |
マザーボード・アセンブリ
| ファン、DIMM、プロセッサ、PCIeライザーおよび内部USBポート用のコネクタ、および電源装置を提供します。
| |
内蔵HBA SASコントローラ・ケーブル
| ディスク・バックプレーンを内蔵ホスト・バス・アダプタ(HBA)カードに接続するために使用されます。
| |
|
関連情報
Oracle Database Appliance X3-2のシステム仕様
この項の内容は次のとおりです。
Oracle Database Appliance X3-2の環境要件
次の表は、単一の非ラックOracle Database Appliance X3-2の環境要件を示しています。
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動作温度
| 5°Cから35°C(41°Fから95°F)
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非動作温度
| -40°Cから70°C(-40°Fから158°F)
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動作湿度
| 10%から90%の相対湿度、結露なし
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非動作湿度
| 最大93%の相対湿度、結露なし
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動作高度
| 最高9,840フィート(3,048m*)。高度900m超では300m上昇するごとに最高周囲温度が1℃低下 * インストールが最大高度2,000mまでに規制されている中国以外
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非動作高度
| 最高12,000m(39,370ft)
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通気
| 標準290CFM、最大400CFM
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Oracle Database Appliance X3-2の電気仕様
次の表は、Oracle Database Appliance X3-2の入力電気仕様を示しています。
N+1の電源の冗長性を維持するには、2つの異なるAC回路を使用します。詳細は、「Oracle Database Appliance X3-2の電源を入れる」を参照してください。
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公称周波数
| 50-60Hz
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公称電圧範囲
| 100VAC 110-127VAC 200-240VAC
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最大電流AC RMS
| 110-127VACで最大12A 200-240VACで最大7A 100VACで最大13A (日本のみ)
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AC動作範囲
| 90-264VAC
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最大消費電力
| 100-120VACで1270W 200-240VACで1370W
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定格電圧電流(VA)
| 240VAC、0.98P.F.で1400VA
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次の表は、Oracle Database Appliance X3-2の出力電気仕様を示しています。
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3.3VDC STBY
| 4.0A
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+12VDC
| 100-127VACで90.8A 200-240VACで99.2A
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