ヘッダーをスキップ
Oracle® Database Applianceサービス・マニュアル
リリース2.6 for Linux x86-64

部品番号 B66176-05
ドキュメント・ホームへ移動
ホーム
ブック・リストへ移動
ブック・リスト
目次へ移動
目次
フィードバック・ページへ移動
お問合せ

前のページへ移動
次のページへ移動
PDF

14 Oracle Database Appliance X3-2サーバー・ノードのホットスワップ・コンポーネントの保守

次の各項では、サーバー・ノードの電源を切る必要のない顧客交換可能ユニット(CRU)を保守する方法について説明します。内容は次のとおりです。

ストレージ・シェルフ・コンポーネントの交換手順については、第17章「Oracle Database Appliance X3-2のストレージ・シェルフ・コンポーネントの交換」を参照してください。

動画の手順が入手可能です。このドキュメントにあるサービス手順に加えて、Oracleでは、特定のコンポーネントの削除およびインストール方法を説明する動画のサービス手順を提供しています。Sun Server X3-2のサービス動画を表示するには、http://docs.oracle.com/cd/E22368_01/html/E38015/index.htmlを参照してください。

サーバー・ノードのストレージ・ドライブ(CRU)の保守

次の各項では、ストレージ・ドライブの取外し方法と取付け方法について説明します。

サーバー・ノードのハード・ディスク・ドライブ(HDD)にはオペレーティング・システムが含まれています。一度に1つのドライブのみを取り外すかぎり、ホットスワップ可能です。

サーバー・ノードのストレージ・ドライブのステータス・インジケータ

次の図と表で、ストレージ・ドライブのステータス・インジケータ(LED)について説明します。

画像: ストレージ・ドライブのステータス・インジケータを示す図 表32 ストレージ・ドライブのLEDインジケータ
凡例
LED
点灯時
1
取外し可能
青色
ホットスワップ作業中にストレージ・ドライブを安全に取り外すことができます。
2
保守要求
オレンジ色
システムは稼働中で、ストレージ・ドライブに障害があります。システムによってストレージ・ドライブの障害が検出されると、フロント・パネルおよびバック・パネルの保守要求LEDも点灯します。
3
OK/アクティビティ
緑色
  • 消灯 - 電源が切れているか、取り付けられたドライブがシステムによって認識されていません。

  • 点灯 - ドライブは稼働中で、電力が供給されています。

  • 点滅 - ディスクが動作中です。インジケータが点滅し、動作中であることを示します。

サーバー・ノードのストレージ・ドライブを取り外す

  1. 取り外すドライブの位置を確認します。

    次の図に、ドライブの位置とドライブの内部システム・ソフトウェアの指定を示します。


    画像: システム・コントローラの前面にあるディスク・ドライブを示す図。
    HDD4(フィラー)
    HDD5(フィラー)
    HDD6(フィラー)
    HDD7(フィラー)
    HDD0
    HDD1
    HDD2(フィラー)
    HDD3(フィラー)
  2. 取り外すドライブ上で、ラッチ・リリース・ボタンを押して、ラッチを開きます。
    画像: ハード・ドライブのリリース・ボタンとラッチの位置を示す図。

    注意アイコンを示す図

    注意 - 装置の損傷。ラッチをイジェクタとして使用しないでください。右に曲げすぎないようにしてください。


  3. ラッチをしっかり持ち、ドライブ・スロットからドライブを引き出します。
  4. ドライブを交換するには、「サーバー・ノードのストレージ・ドライブを取り付ける」を参照してください。
関連情報

サーバー・ノードのストレージ・ドライブを取り付ける

開始する前に

「サーバー・ノードのストレージ・ドライブを取り外す」で説明されているように、交換するドライブを取り外します。ディスク・スロットが空である必要があります。

  1. 交換用のドライブをパッケージから取り出し、静電気防止用マットの上に置きます。
  2. 交換用のドライブを、ドライブ・スロットの位置に合せます。

    ドライブは、取り付けたスロットに応じて、物理的にアドレスが指定されます。取り外したドライブと同じスロットに、交換用のドライブを取り付けることが重要です。

  3. ドライブがしっかり固定されるまでベイにスライドさせます[1]。
    画像: ハード・ドライブの取付けを示す図。
  4. ドライブ・ラッチを閉じて、ドライブを所定の位置に固定します[2]。

    注意 - ドライブの同期が必要な場合があります。詳細は、http://support.oracle.comを参照してください。
関連情報

サーバー・ノードのファン・モジュール(CRU)の保守

この項では、障害のあるファン・モジュールを特定し、保守する方法について説明します。内容は次のとおりです。

動画の手順が入手可能です。このドキュメントにあるサービス手順に加えて、Oracleでは、特定のコンポーネントの削除およびインストール方法を説明する動画のサービス手順を提供しています。Sun Server X3-2のサービス動画を表示するには、http://docs.oracle.com/cd/E22368_01/html/E38015/index.htmlを参照してください。

障害のあるサーバー・ノードのファン・モジュールを診断し、取り外す

開始する前に

ファン・モジュールを保守するためにサーバーの電源を切断する必要はありません。

交換用のファンを用意して、すぐに取り付ける準備ができていない場合は、この手順を開始しないでください。

  1. サーバーを保守位置に引き出します。

    「サーバー・ノードを保守位置に引き出す」を参照してください。

  2. ファン・モジュールにアクセスするには、サーバーのファンのドアを開きます。

    サーバーのファンのドアを開く


    注意 - 十分な通気を維持してサーバーを適切に冷却するには、60秒以内にサーバーのファンのドアを閉じてください。サーバーの稼働中に60秒超ドアを開けたままにすると、サーバーが過熱して停止する可能性があります。
  3. 障害のあるファン・モジュールを特定します。

    各ファン・モジュールには、ステータス・インジケータ(LED)があります。LEDがオレンジ色に点灯している場合は、ファンに障害が発生しています。ステータスLEDは、次の図に示すように、ファン・モジュールに隣接するシャーシ中央壁面にファン・モジュールと並んであります。


    画像: ファン・モジュールLEDを示す図。
    LED
    状態の意味
    ファンのステータス
    2色: オレンジ色/緑色
    • オレンジ色 - ファン・モジュールに障害があります。システムによってファン・モジュールの障害が検出されると、前面の上部にあるファンLEDおよびフロント・パネルとバック・パネルの保守要求LEDも点灯します。

    • 緑色 - ファン・モジュールが正しく取り付けられ、仕様範囲内で動作していることを示します。

  4. 障害のあるファン・モジュールを取り外します。
    1. ファンの間のプラスチック部分にあるファン・モジュールのくぼみを、親指と人差し指で持ちます。
    2. ファン・モジュールをまっすぐ持ち上げて、シャーシから取り出します。
      画像: シャーシからのファンの取外しを示す図。
  5. ファン・モジュールを脇に置きます。

    注意アイコンを示す図

    注意 - 装置の損傷。 1) ファン・モジュールを前後に動かして外さないでください。これによって、マザーボードのコネクタが損傷する場合があります。2) ファン・コンパートメント内の他のコンポーネントを交換する前に、サーバー・ノードを停止し、電源コードを取り外してください。


  6. 次の手順を確認します。

サーバー・ノードのファン・モジュールを取り付ける

  1. 交換用のファン・モジュールをパッケージから取り出し、静電気防止用マットの上に置きます。
  2. ファンのドアを開いた状態で、交換用のファン・モジュールをサーバーに取り付けます。

    確実に正しい向きで取り付けられるように、ファン・モジュールには突起が付けられています。


    画像: シャーシへのファンの挿入を示す図。
  3. ファン・モジュールを押し込み、ファン・モジュールが完全に固定されるよう強く押します。
  4. 交換したファン・モジュールと並ぶファン・ステータスLEDが緑色に点灯していることを確認します。
  5. ファンのドアを閉めます。
  6. サーバーの前面の上部にあるファンLEDとサーバーの前面および背面にある保守要求LEDが消灯していることを確認します。

    システムのLEDの識別および解釈の詳細は、「フロント・パネルの機能」を参照してください。

  7. 次の手順を確認します。
関連情報

サーバー・ノードの電源装置(CRU)の保守

サーバーの冗長電源装置では並行保守がサポートされるため、他の電源装置がオンラインで動作している場合は、サーバーを停止せずに電源装置の取り外しと交換が可能です。

電源装置に障害が検出された場合、次のLEDが点灯します。

電源装置に障害が発生したときに使用可能な交換用電源装置がない場合は、障害のある電源装置を取り付けたままにし、サーバー内の適切な通気を確保します。

詳細は、次の各項を参照してください。

動画の手順が入手可能です。このドキュメントにあるサービス手順に加えて、Oracleでは、特定のコンポーネントの削除およびインストール方法を説明する動画のサービス手順を提供しています。Sun Server X3-2のサービス動画を表示するには、http://docs.oracle.com/cd/E22368_01/html/E38015/index.htmlを参照してください。

関連情報

サーバー・ノードの電源装置のステータス・インジケータ

各電源装置には、バック・パネルにそれぞれ2つのステータス・インジケータ(LED)があります。次の図と表は、電源装置のステータス・インジケータの説明です。

画像: 電源装置のステータスLEDの位置を示す図。 表33 サーバーの電源装置のインジケータ
凡例
LED名
アイコン
状態の意味
1
AC OK/DC OK
画像: OK LEDアイコン。
緑色
  • 消灯 – AC電力が存在しません。

  • 低速点滅 - 正常動作。入力電源は仕様範囲内です。DC出力電圧が有効になっていません。

  • 点灯 – 正常動作。入力AC電源とDC出力電圧は仕様範囲内です。

2
保守要求
画像: 保守要求LEDアイコン。
オレンジ色
  • 消灯 - 通常動作、保守作業は必要ありません。

  • 点灯 - 電源装置(PS)により、PSファンの障害、PSの過熱、PSの過電流またはPSの過/低電圧が検出されました。

サーバー・ノードの電源装置を取り外す

  1. 交換が必要な電源装置を特定します。

    電源装置のLEDがオレンジ色に点灯している場合は、障害が検出されたことを示します。Oracle ILOMプロンプト(->)で、Oracle ILOMのshow Systems/Open_Problemsコマンドを使用して電源装置の障害を特定することもできます。


    注意 - システムの電源を入れると、障害が発生した電源装置のファンが回転する場合があります。ファンが回転している間でも、電源装置を取り外すことができます。
  2. 障害が発生した電源装置があるサーバーの背面にアクセスできるようにします。
  3. ケーブル管理アーム(CMA)を外します。

    CMAは、サーバー・ラックの背面にあります(コンポーネントの位置については、「ラックからサーバー・ノードを取り外す」を参照)。

    1. CMAリリース・タブを押し続けます。
    2. 邪魔にならな所にケーブル管理アームを回転させ、電源装置にアクセスできるようにします。
  4. 障害のある電源装置から電源コードを外します。
  5. 電源装置のハンドルをしっかり握り、電源装置のラッチを左に押します。
    画像: 電源装置の取外しを示す図。
    凡例
    1
    電源装置0
    2
    電源装置1
  6. 電源装置をシャーシから引き出します。

    注意アイコンを示す図

    注意 - 装置の損傷。電源装置を取り外したら、別の電源装置と交換します。そうしないと、通気が不適切なためにサーバーが過熱する恐れがあります。


  7. 「サーバー・ノードの電源装置を取り付ける」に進みます。
関連情報

サーバー・ノードの電源装置を取り付ける

  1. 交換用の電源装置をパッケージから取り出し、静電気防止用マットの上に置きます。
  2. 交換用の電源装置を、空いている電源装置ベイの位置に合せます。
  3. ぴったりはまるまで電源装置をスライドさせます。

    電源装置が完全に固定されると、「カチッ」と音がします。


    画像: 電源装置の取付けを示す図。
  4. 電源コードを電源装置に再び接続します。
  5. 交換した電源装置のオレンジ色のLEDとシャーシの保守要求のLEDが点灯していないことを確認します。
関連情報