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Oracle® Database Applianceサービス・マニュアル
リリース2.6 for Linux x86-64

部品番号 B66176-05
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15 サーバー・ノードの電源を切る必要のあるOracle Database Appliance X3-2 CRUの保守

次の各項では、サーバーの電源を切る必要のある顧客交換可能ユニット(CRU)を保守する方法について説明します。これらのCRUはすべてサーバー・ノードにあります。


注意 - ストレージ・シェルフおよびストレージ拡張シェルフのCRUはすべて、電源が入ったまま交換できます。ストレージ・シェルフ・コンポーネントの交換手順については、第17章「Oracle Database Appliance X3-2のストレージ・シェルフ・コンポーネントの交換」を参照してください。

CRUの位置

CRUの位置を次の図に示します。

画像: 図は、番号付きのコールアウトを含むCRUの位置を示します。
凡例
1
DIMM
2
バッテリ
3
スロット3および4用PCIeライザー
4
スロット3および4用PCIeライザー上のスロット3にあるPCIeカード
5
スロット3および4用PCIeライザー上のスロット4にあるPCIeカード
6
スロット1用PCIeライザー
7
USBフラッシュ・ドライブ(未使用)

DIMM (CRU)の保守

この項では、障害が発生したDIMMの交換手順を示します。

Oracle Database Appliance X3-2では、1サーバー・ノード当たり256GBのDIMMがサポートされます。


電圧注意アイコンを示す図

注意 - 装置の損傷。「静電気防止対策をとる」で説明されている静電気防止対策に従い、部品のコネクタ付近には触れないでください。



電圧注意アイコンを示す図

注意 - 装置の損傷。DIMMの取外しまたは取付けを行う前に、サーバー・ノードのすべての電源を切断します。次の手順を実行する前に、サーバー・ノードの電源を切り、電源装置から電源ケーブルを取り外します。


次の各項では、DIMMを交換またはアップグレードする際に役立つ情報について説明します。

動画の手順が入手可能です。このドキュメントにあるサービス手順に加えて、Oracleでは、特定のコンポーネントの削除およびインストール方法を説明する動画のサービス手順を提供しています。Sun Server X3-2のサービス動画を表示するには、http://docs.oracle.com/cd/E22368_01/html/E38015/index.htmlを参照してください。

DIMMおよびプロセッサの物理的な配置

DIMMおよびプロセッサの物理的配置を次の図に示します。サーバーを正面から見ると、プロセッサ0 (P0)は左側にあります。

画像: この図は、DIMMおよびプロセッサの物理的な配置を示しています。

DIMM障害LEDと障害のあるDIMMのBIOS分離の不一致

1つのDIMMがOracle ILOMによって障害とマークされる(たとえば、fault.memory.intel.dimm.training-failedがSPイベント・ログにリストされるなど)と、BIOSによってメモリー・チャネル全体が無効にされる場合があります。メモリー・チャネルには、障害のあるDIMMともう1つ別のDIMMが含まれていることがあります。その結果、オペレーティング・システムで使用できるメモリーが少なくなります。

ただし、障害検知ボタンを押すと、障害のあるDIMMのみ識別され、メモリー・チャネルの他のDIMMの障害LEDは消灯したままです。

障害のあるDIMMを交換すると、オペレーティング・システムで使用可能なメモリーが正常に戻ります。

Oracle ILOMの「Open Problem」下のDIMMの障害メッセージが自動的に消去されない場合、Oracle ILOMを使用して障害を消去します。障害を手動で消去する手順は、Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM) 3.1ドキュメント・ライブラリ(http://www.oracle.com/goto/ILOM/docs)にあるOracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM) 3.1ユーザーズ・ガイドの交換または修復された未検出のハードウェア・コンポーネントに関する項を参照してください。

障害検知ボタンの使用

障害検知ボタンを押すと、障害検知回路に電力を供給するコンデンサに障害LEDを点灯させるのに十分な電力が蓄えられているかが、障害検知回路によってチェックされます。十分な電力がある場合、障害検知ボタンの隣にある緑色のLEDが点灯します。LEDが点灯しない場合、回路に十分な電力がありません。これは、障害LEDが点灯した状態で障害検知ボタンを長時間押すか、サーバーの電源が15分以上切れている場合に発生する可能性があります。

次の図は、障害検知ボタンの位置を示しています。

画像: 障害検知ボタンの位置を示す図。

障害のあるDIMMを特定し、取り外す

  1. サーバーの保守の準備をします。
    1. サーバーの電源を切り、電源装置から電源コードを取り外します。

      「Oracle Database Appliance X3-2の電源切断」を参照してください。

    2. サーバーを保守位置に引き出します。

      「サーバー・ノードを保守位置に引き出す」を参照してください。

    3. 静電気除去リスト・ストラップを着用します。

      「静電気防止対策をとる」を参照してください。

    4. 上部カバーを取り外します。

      「サーバー・ノードの上部カバーを取り外す」を参照してください。

  2. 障害のあるDIMMを交換します。
    1. 障害のあるDIMMの位置を特定するには、マザーボード上の障害検知ボタンを押します。
    2. 障害のあるDIMMの位置を書き留めます。

      障害のあるDIMMは、マザーボード上の対応するオレンジ色のLEDで識別されます。


      画像: DIMM障害LEDの位置を示す図。
      • DIMM障害LEDが消灯している場合: DIMMは正常に動作しています。

      • DIMM障害LEDが点灯(オレンジ色) している場合: DIMMに障害が発生し、交換が必要です。

    3. 障害のあるDIMMを取り外すには、次のようにします。
      1. 両側のDIMMソケット・イジェクタを外側いっぱいに開きます。

        DIMMの一部がソケットから外れます。

      2. DIMMを慎重にまっすぐ持ち上げ、ソケットから外します。
    4. 障害のあるDIMMをそれぞれ同じランク・サイズ(クワッド・ランク、デュアル・ランクまたはシングル・ランク)の別のDIMMに交換するか、ソケットを空のままにします。

      注意 - DIMMフィラー・パネルはオプションで、必須ではありません。

      DIMMの交換の手順は、「DIMMを取り付ける」を参照してください。


      画像: DIMMの取外し方法を示す図。
      凡例
      1
      DIMMコネクタ・ソケット
      2
      DIMMコネクタ・キー
      3
      DIMMイジェクタ・レバー

DIMMを取り付ける

  1. 交換用DIMMを包みから取り出し、静電気防止用マット上に置きます。
  2. 交換用DIMMが、交換するサイズと一致することを確認します。
  3. DIMMを取り付けます。
    1. イジェクタのタブが開いた状態になっていることを確認します。
    2. 交換用DIMMの刻み目をコネクタの突起に合せます。

      この刻み目により、DIMMを正しく取り付けることができます。

    3. イジェクタのタブによりDIMMが正しい位置に固定されるまで、DIMMをコネクタに押し込みます。

      DIMMが簡単にコネクタに納まらない場合、DIMMの刻み目がコネクタの突起と合っていることを確認します。刻み目の位置が合っていないと、DIMMが破損する可能性があります。

  4. すべてのDIMMを取り付けるまで繰り返します。
  5. サーバーを稼働状態に戻します。
    1. 上部カバーを取り付けます。

      「上部カバーを取り付ける」を参照してください。

    2. ファンのドアを閉めます。
    3. サーバーを通常のラック位置に戻します。

      「サーバーを通常のラック位置に戻す」を参照してください。

    4. 電源コードとデータ・ケーブルを再び接続します。

      「データ・ケーブルと電源コードを再接続する」を参照してください。

    5. サーバーの電源を入れます。

      「Oracle Database Appliance X3-2の電源を入れる」を参照してください。

      電源/OKインジケータが点灯していることを確認します。


    注意 - 最初の起動時、BIOS設定ユーティリティを使用して、サーバー・ホスト時間を再設定します。

PCIeライザー(CRU)の保守

すべてのスロットのPCIeカードは垂直のライザーに取り付けられています。PCIeカードを取り外して交換するには、対応するライザーを取り外す必要があります。マザーボードを交換する場合は、3つのPCIeライザーをすべて取り外す必要があります。


電圧注意アイコンを示す図

注意 - 装置の損傷。「静電気防止対策をとる」で説明されている静電気防止対策に従い、部品のコネクタ付近には触れないでください。



電圧注意アイコンを示す図

注意 - 装置の損傷。PCIeライザーの取外しまたは取付けを行う前に、サーバー・ノードのすべての電源を切断します。次の手順を実行する前に、サーバー・ノードの電源を切り、電源装置から電源ケーブルを取り外します。


内容は次のとおりです。

動画の手順が入手可能です。このドキュメントにあるサービス手順に加えて、Oracleでは、特定のコンポーネントの削除およびインストール方法を説明する動画のサービス手順を提供しています。Sun Server X3-2のサービス動画を表示するには、http://docs.oracle.com/cd/E22368_01/html/E38015/index.htmlを参照してください。

関連情報

PCIeライザーの位置と違い

PCIeスロット3および4に取り付けるPCIeライザーは、PCIeスロット1および2のライザーと異なります。スロット3および4用のライザーは、標準のPCIeカードと内蔵HBAカードの2つのカードをサポートします。PCIeスロット3および4用のライザーをスロット1または2に取り付けようとしないでください(その逆も同様)。

画像: システムに取り付けられているPCIeライザーの位置を示す図。
凡例
1
PCIeライザーとスロット1に取り付けられたPCIeカード
2
PCIeライザーとスロット2に取り付けられたPCIeカード
3
PCIeライザーとスロット3および4に取り付けられたカード(2枚) (このライザーには内蔵HBAカードが含まれます。)注意: このライザーは、スロット1および2のライザーとは異なります。

関連情報

PCIeスロット1または2からPCIeライザーを取り外す

  1. サーバーの保守の準備をします。
    1. サーバーの電源を切り、電源装置から電源コードを取り外します。

      「Oracle Database Appliance X3-2の電源切断」を参照してください。

    2. サーバーを保守位置に引き出します。

      「サーバー・ノードを保守位置に引き出す」を参照してください。

    3. 静電気除去リスト・ストラップを着用します。

      「静電気防止対策をとる」を参照してください。

    4. 上部カバーを取り外します。

      「サーバー・ノードの上部カバーを取り外す」を参照してください。

  2. 取り外すPCIeライザーを選択します。

    「PCIe スロットの特性」を参照してください。

  3. 外部ケーブルまたは内部ケーブルをカードから外します。
  4. サーバーのシャーシ背面の該当するPCIeスロットの横にある緑色のタブ付きラッチを持ち上げ、PCIeカードの背面側ブラケットを解除します[1]。
    画像: PCIeライザーのスロット1および2からの取外し方法を示す図。
  5. 一方の手でライザー・リリース・レバーを持ち上げ、もう一方の手でライザーをマザーボードから取り外します[2、3]。

    リリース・レバーには緑色のタブが付いています。

  6. ライザーにPCIeカードが取り付けられている場合は、ライザーを静電気防止マットの上に置き、PCIeライザーが取り付けられていたスロットをメモします。そうでない場合は、PCIeライザーを脇に置きます。
関連情報

PCIeスロット1または2にPCIeライザーを取り付ける

スロット3および4のPCIeライザーは、スロット1および2のPCIeライザーと異なります。スロット1または2のPCIeライザーをPCIeスロット3および4に取り付けようとしないでください(その逆も同様)。

  1. PCIeライザーを取り付けるスロットを確認します。
  2. PCIeライザーとそれに取り付けられたPCIeカードを取り出します。
  3. PCIeライザー・リリース・レバー(緑色のタブが付いている)を開位置まで上げます[1]。
  4. ライザーが固定されるまで、マザーボードのコネクタにゆっくり押し込み、緑色のタブ付きライザー・リリース・レバーを押して閉めます[2]。
    画像: PCIeライザーのスロット1および2への取付け方法を示す図。
  5. PCIeカードがライザーに取り付けられている場合は、外部および内部ケーブルをカードに再接続します。
  6. サーバーのシャーシ背面の該当するPCIeスロットの横にある緑色のタブ付きラッチを閉じ、PCIeカードの背面側のブラケットをサーバーのシャーシに固定します[3]。
  7. サーバーを稼働状態に戻します。
    1. 上部カバーを取り付けます。

      「上部カバーを取り付ける」を参照してください。

    2. ファンのドアを閉めます。
    3. サーバーを通常のラック位置に戻します。

      「サーバーを通常のラック位置に戻す」を参照してください。

    4. 電源コードとデータ・ケーブルを再び接続します。

      「データ・ケーブルと電源コードを再接続する」を参照してください。

    5. サーバーの電源を入れます。

      「Oracle Database Appliance X3-2の電源を入れる」を参照してください。

      電源/OKインジケータが点灯していることを確認します。


    注意 - 最初の起動時、BIOS設定ユーティリティを使用して、サーバー・ホスト時間を再設定します。
  8. 必要に応じてOracle ILOMの「Open Problems」リストをチェックし、PCIeライザーの障害を消去します。

    障害が自動的に消去されない場合、Oracle ILOMを使用して手動で消去します。Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM) 3.1ドキュメント・ライブラリ(http://www.oracle.com/goto/ILOM/docs)にあるOracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM) 3.1ユーザーズ・ガイドの交換または修復された未検出のハードウェア・コンポーネントに関する項を参照してください。

関連情報

PCIeスロット3および4からPCIeライザーを取り外す

  1. サーバーの保守の準備をします。
    1. サーバーの電源を切り、電源装置から電源コードを取り外します。

      「Oracle Database Appliance X3-2の電源切断」を参照してください。

    2. サーバーを保守位置に引き出します。

      「サーバー・ノードを保守位置に引き出す」を参照してください。

    3. 静電気除去リスト・ストラップを着用します。

      「静電気防止対策をとる」を参照してください。

    4. 上部カバーを取り外します。

      「サーバー・ノードの上部カバーを取り外す」を参照してください。

  2. 外部ケーブルまたは内部ケーブルを外します。

    注意 - ライザーをサーバーから取り外すまでは、SASケーブルを内蔵HBAカードから外さないでください。
  3. サーバーのシャーシ背面のPCIeスロット3の横にある緑色のタブ付きラッチを開き、PCIeカードを固定しているブラケットを解除します[1]。
    画像: PCIeライザーのスロット3からの取外し方法を示す図。
  4. ライザーをマザーボードのコネクタから解除するには、ライザーの緑色のタブ付きリリース・レバーを開位置まで上げます[2]。
  5. シャーシの側面に取り付けられているブラスチックのPCIeカードの止め具を手前にスライドさせ、ライザーに取り付けられているカードを解除します[3]。
  6. 両手でライザーをつかみ、サーバーから取り外します[4]。
  7. PCIeスロット4に取り付けられている内蔵HBAカードからSASストレージ・ドライブ(HDD)のケーブルを外します[5]。
  8. ライザーを静電気防止用マットの上に置きます。
関連情報

PCIeスロット3および4にPCIeライザーを取り付ける


注意 - スロット3および4のPCIeライザーは、スロット1および2のPCIeライザーと異なります。スロット1または2のPCIeライザーをPCIeスロット3および4に取り付けようとしないでください(その逆も同様)。
  1. PCIeライザーとそれに取り付けられたPCIeカードを取り出します。
  2. SASケーブルを内蔵HBAカードに再接続します[1]。

    HBAカードが取り付けられているライザーから離れている方のコネクタに、ストレージ・ドライブ0 - 3のSASケーブル(HDD 0-3)を必ず接続してください。そうしないと、サーバーの電源を入れたときに、ストレージ・ドライブが正しく識別されません。


    画像: PCIeライザーのスロット3への取り付け方法を示す図。
  3. PCIeライザーの緑色のタブ付きリリース・レバーを開位置まで上げ、ライザーが固定されるまで、マザーボードのコネクタにゆっくり押し込みます[2]。
  4. PCIeスロット4の内蔵HBAカードにある背面のブラケットがサーバーのシャーシの側壁のスロットに接続されていることを確認します。ブラケットが接続されていない場合は、ライザーを取り外し、背面のブラケットが側壁に接続されるように位置を動かし、ライザーをマザーボードのコネクタにゆっくりと押し込みます。
  5. シャーシの側面に取り付けられているブラスチックのPCIeカードの止め具をサーバーの後方にスライドさせ、ライザーに取り付けられているカードを固定します[3]。
  6. PCIeライザーの緑色のタブ付きリリース・レバーを押して閉めます[4]。
  7. PCIeカードの背面のブラケットをサーバーに固定するには、サーバーのシャーシの背面にある緑色のタブ付きラッチを閉じます[5]。
  8. 外部ケーブルまたは内部ケーブルをカードに再接続します。
  9. サーバーを稼働状態に戻します。
    1. 上部カバーを取り付けます。

      「上部カバーを取り付ける」を参照してください。

    2. ファンのドアを閉めます。
    3. サーバーを通常のラック位置に戻します。

      「サーバーを通常のラック位置に戻す」を参照してください。

    4. 電源コードとデータ・ケーブルを再び接続します。

      「データ・ケーブルと電源コードを再接続する」を参照してください。

    5. サーバーの電源を入れます。

      「Oracle Database Appliance X3-2の電源を入れる」を参照してください。

      電源/OKインジケータが点灯していることを確認します。


    注意 - 最初の起動時、BIOS設定ユーティリティを使用して、サーバー・ホスト時間を再設定します。
  10. 必要に応じてOracle ILOMの「Open Problems」リストをチェックし、障害を消去します。

    障害が自動的に消去されない場合、Oracle ILOMを使用して手動で消去します。Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM) 3.1ドキュメント・ライブラリ(http://www.oracle.com/goto/ILOM/docs)にあるOracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM) 3.1ユーザーズ・ガイドの交換または修復された未検出のハードウェア・コンポーネントに関する項を参照してください。

関連情報

PCIeカード(CRU)の保守

次の各項では、PCIeカードの保守方法について説明します。カードのソフトウェアおよびケーブル配線の詳細は、PCIeカードのドキュメントを参照してください。


電圧注意アイコンを示す図

注意 - 装置の損傷。「静電気防止対策をとる」で説明されている静電気防止対策に従い、部品のコネクタ付近には触れないでください。



電圧注意アイコンを示す図

注意 - 装置の損傷。PCIeカードの取外しまたは取付けを行う前に、サーバー・ノードのすべての電源を切断します。次の手順を実行する前に、サーバー・ノードの電源を切り、電源装置から電源ケーブルを取り外します。


この項の内容は次のとおりです。

動画の手順が入手可能です。このドキュメントにあるサービス手順に加えて、Oracleでは、特定のコンポーネントの削除およびインストール方法を説明する動画のサービス手順を提供しています。Sun Server X3-2のサービス動画を表示するには、http://docs.oracle.com/cd/E22368_01/html/E38015/index.htmlを参照してください。

関連情報

PCIe スロットの特性

サーバー・ノードには、3つの外部PCIeスロットと1つの内蔵PCIeスロットがあります。外部スロットには、サーバーを背面から見て左から順に1、2、3と番号が付けられています。内蔵スロットはPCIeスロット3および4のライザーに取り付けられ、必要な内蔵SASコントローラHBAカードをサポートします。PCIeスロットの番号を示すバック・パネルの表示については、「サーバー・ノードのバック・パネルの機能」を参照してください。


注意 - PCIeスロットはすべてPCI Express 3.0仕様に準拠し、25W PCIeカードを収容できます。

次の表は、PCIeスロットの特性および要件の一覧です。

スロット番号
サポートされるPCIeカードのタイプ
サポートされるPCIeの仕様
スロット・コネクタの幅/PCI Expressレーン
1
ロープロファイルのカードのみ
PCIe 1.0、PCIe 2.0、PCIe 3.0
x16機械式/x16電気式
2
ロープロファイルのカードのみ
PCIe 1.0、PCIe 2.0、PCIe 3.0
x16機械式/x8電気式
3および4
ロープロファイルのカードのみ
PCIe 1.0、PCIe 2.0、PCIe 3.0
x8機械式/x8電気式

関連情報

PCIeスロット1または2からPCIeカードを取り外す

  1. サーバーからPCIeライザーを取り外します。

    手順については、「PCIeスロット3および4からPCIeライザーを取り外す」を参照してください。

  2. PCIeカードをPCIeライザーから取り外します。
    1. 一方の手でライザーを持ち、もう一方の手でPCIeカードのコネクタをライザーから慎重に引き出します。
    2. PCIeカードに付いている背面ブラケットをPCIeライザーの背面から外します。

    画像: スロット1および2のライザーからのPCIeカードの取外し方法を示す図。
  3. PCIeカードを静電気防止用マット上に置きます。

    注意アイコンを示す図

    注意 - 装置の損傷。PCIeカードを取り外したら、別のPCIeカードと交換してください。


PCIeスロット1または2にPCIeカードを取り付ける

  1. PCIeカードを取り付けます。
    1. PCIeカードに付いている背面ブラケットをPCIeライザーに挿入します。
    2. 一方の手でライザーを持ち、もう一方の手でPCIeカードのコネクタをライザーに慎重に挿入します。

    画像: PCIeカードのスロット1および2への取付け方法を示す図。
  2. PCIeライザーをサーバーに取り付けます。

    手順については、「PCIeスロット1または2にPCIeライザーを取り付ける」を参照してください。

PCIeスロット3からPCIeカードを取り外す

  1. サーバーからPCIeライザーを取り外します。

    手順については、「PCIeスロット3および4からPCIeライザーを取り外す」を参照してください。

  2. PCIeカードをライザーから取り外します。
    1. 一方の手でライザーを持ち、もう一方の手でPCIeカードのコネクタをライザーから慎重に取り外します。
    2. PCIeカードに付いている背面ブラケットをPCIeライザーの背面から外します。
      画像: PCIeカードのスロット3からの取外し方法を示す図。
  3. PCIeカードを静電気防止用マット上に置きます。

    注意アイコンを示す図

    注意 - 装置の損傷。PCIeカードを取り外したら、別のPCIeカードと交換してください。


スロット3のPCIeライザーにPCIeカードを取り付ける

  1. PCIeカードをライザーに取り付けます。
    1. PCIeカードに付いている背面ブラケットをPCIeライザーに挿入します。
    2. PCIeカードのコネクタをライザーに挿入します。
      画像: PCIeカードのスロット3への取付け方法を示す図。
  2. PCIeライザーを取り付けます。

    手順については、「PCIeスロット3および4にPCIeライザーを取り付ける」を参照してください。

内蔵HBAカードを取り外す

  1. スロット3からPCIeライザーを取り外します。

    手順については、「PCIeスロット3および4からPCIeライザーを取り外す」を参照してください。

  2. 内蔵HBAカードをライザーから取り外します。
    1. 一方の手でライザーを持ち、もう一方の手でカードをライザーのスロット4から慎重に取り外します。
    2. PCIeカードに付いている背面ブラケットをPCIeライザーの背面から外します。
      画像: 内蔵HBAカードのスロット4からの取外し方法を示す図。
  3. PCIeカードを静電気防止用マット上に置きます。

    注意アイコンを示す図

    注意 - 装置の損傷。PCIeカードを取り外したら、別のPCIeカードと交換してください。


内蔵HBAカードをPCIeライザーに取り付ける

  1. 内蔵HBAカードをスロット3のライザーに取り付けます。
    1. 内蔵HBAカードに付いている背面ブラケットをPCIeライザーの背面のコネクタに挿入します。
    2. 内蔵HBAカードのコネクタをライザーの下部のコネクタに挿入します。
      画像: 内蔵HBAカードのスロット4への取付け方法を示す図。
  2. PCIeライザーを取り付けます。

    手順については、「PCIeスロット3および4にPCIeライザーを取り付ける」を参照してください。

バッテリ(CRU)の保守

サーバーの電源が切断され、時間サーバーが使用できない場合、バッテリによってシステム時間が維持されます。サーバーの電源が切断され、ネットワークに接続されていないときに、サーバーが正しい時間を維持できない場合は、バッテリを交換します。

BIOSの電源投入時自己診断(POST)コード・チェックポイント・テストでは、サーバーの電源の投入時にバッテリをチェックします。バッテリが低下していると、BIOS POSTコード・チェックポイント・テストによってバッテリ低下のエラーが生成され、Oracle ILOMサービス・プロセッサ(SP)イベント・ログに記録されます。


電圧注意アイコンを示す図

注意 - 装置の損傷。バッテリの取外しまたは取付けを行う前に、サーバー・ノードのすべての電源を切断します。次の手順を実行する前に、サーバー・ノードの電源を切り、電源装置から電源ケーブルを取り外します。


この項の内容は次のとおりです。

バッテリを取り外す

  1. サーバーの保守の準備をします。
    1. サーバーの電源を切り、電源装置から電源コードを取り外します。

      「Oracle Database Appliance X3-2の電源切断」を参照してください。

    2. サーバーを保守位置に引き出します。

      「サーバー・ノードを保守位置に引き出す」を参照してください。

    3. 静電気除去リスト・ストラップを着用します。

      「静電気防止対策をとる」を参照してください。

    4. 上部カバーを取り外します。

      「サーバー・ノードの上部カバーを取り外す」を参照してください。

  2. 止め具からバッテリを取り外すには、バッテリの背面(サーバーの背面に最も近い側)の下に指を入れ[1]、ゆっくりと持ち上げて止め具から外します[2]。
    画像: バッテリの取外し方法を示す図。

バッテリを取り付ける

  1. 交換用バッテリを包みから取り出します。
  2. プラス(+)の面を上に向けて、新しいバッテリをバッテリの止め具に押し入れます(「バッテリを取り外す」の図[1]を参照)。
  3. サービス・プロセッサが、ネットワーク時間プロトコル(NTP)を使用してネットワーク時間サーバーと同期するように構成されている場合は、サーバーの電源を投入してネットワークに接続すると、すぐにOracle ILOMクロックがリセットされます。それ以外の場合は、次の手順に進みます。
  4. サービス・プロセッサがNTPを使用するように構成されていない場合は、次を実行する必要があります。
    1. Oracle ILOM CLIまたはWebインタフェースを使用して、Oracle ILOMクロックをリセットします。

      手順については、Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM) 3.1ドキュメント・ライブラリ(http://www.oracle.com/goto/ILOM/docs)を参照してください。

    2. BIOS設定ユーティリティを使用して、ホストのクロックを再プログラムします。

      このタスクをサポートするBIOSのメイン・メニュー画面については、管理、BIOS構成パラメータの設定を参照してください。

  5. サーバーを稼働状態に戻します。
    1. 上部カバーを取り付けます。

      「上部カバーを取り付ける」を参照してください。

    2. ファンのドアを閉めます。
    3. サーバーを通常のラック位置に戻します。

      「サーバーを通常のラック位置に戻す」を参照してください。

    4. 電源コードとデータ・ケーブルを再び接続します。

      「データ・ケーブルと電源コードを再接続する」を参照してください。

    5. サーバーの電源を入れます。

      「Oracle Database Appliance X3-2の電源を入れる」を参照してください。

      電源/OKインジケータが点灯していることを確認します。


    注意 - 最初の起動時、BIOS設定ユーティリティを使用して、サーバー・ホスト時間を再設定します。