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Oracle® ZFS Storage Appliance 管理ガイド
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Document Information

このドキュメントの使用法

 1 Oracle ZFS Storage Appliance の概要

 2 ステータス

 3 初期構成

 4 ネットワーク構成

「ネットワーク構成」ページ

デバイス

データリンク

ネットワークインタフェース

ネットワーク IP マルチパス (IPMP)

ネットワークのパフォーマンスと可用性

ネットワークルーティングの構成

ネットワークルーティングのエントリ

ネットワークルーティングのプロパティー

BUI を使用したネットワーク構成

「ネットワーク構成」ページ

ネットワークアドレス

「ネットワークルーティング」ページ

CLI を使用したネットワーク構成

BUI を使用したネットワーク構成タスク

シングルポートインタフェースの作成

インタフェースの変更

シングルポートインタフェースの作成、ドラッグ & ドロップ

LACP 集合リンクインタフェースの作成

プローブベースのリンク状態障害検出を使用した IPMP グループの作成

リンク状態のみの障害検出を使用した IPMP グループの作成

LACP アグリゲーションの拡張

IPMP グループの拡張

InfiniBand パーティションのデータリンクとインタフェースの作成

クラスタ化されたコントローラでの VLAN ID なしの VNIC の作成

クラスタ化されたコントローラでの同じ VLAN ID の VNIC の作成

静的ルートの追加

静的ルートの削除

CLI を使用したネットワーク構成タスク

静的ルートの追加

静的ルートの削除

マルチホーミングプロパティーの「厳しい」への変更

 5 ストレージ構成

 6 Storage Area Network の構成

 7 ユーザー構成

 8 ZFSSA の設定

 9 警告の構成

 10 クラスタ構成

 11 ZFSSA サービス

 12 シェア、プロジェクト、およびスキーマ

 13 レプリケーション

 14 シャドウ移行

 15 CLI のスクリプト化

 16 保守のワークフロー

 17 統合

索引

ネットワーク IP マルチパス (IPMP)

IP マルチパスグループは、IP インタフェースの障害 (物理的な回線の切断や、ネットワークデバイスとスイッチの間の接続の障害など) が発生した場合、またはシステムとネットワークゲートウェイの間のパスの障害が発生した場合でも引き続き使用できる IP アドレスを提供するために使用されます。システムは、下記で説明するように、IP インタフェースの基になるデータリンクのリンクアップおよびリンクダウン通知をモニタリングしたり、オプションでグループ内の各 IP インタフェースに割り当てることができるテストアドレスを使用してプローブしたりすることによって障害を検出します。IPMP グループには、すべてが同じリンク (LAN、IB パーティション、または VLAN) 上に存在するかぎり任意の数の IP インタフェースを設定でき、また任意の数の高可用性アドレスを割り当てることができます。

IPMP グループ内の各 IP インタフェースは、<i>アクティブ</i>または<i>スタンバイ</i>のどちらかに指定されます。

アクティブおよびスタンバイ IP インタフェースは複数構成できますが、各 IPMP グループには、少なくとも 1 つのアクティブ IP インタフェースが構成されている必要があります。IPMP は、構成された数のアクティブインタフェースを保持するために、必要な数のスタンバイをアクティブにしようとします。たとえば、IPMP グループに 2 つのアクティブインタフェースと 2 つのスタンバイインタフェースが構成されており、すべてのインタフェースが正しく機能している場合は、2 つのアクティブインタフェースのみがデータを送受信するために使用されます。アクティブインタフェースに障害が発生した場合は、いずれかのスタンバイインタフェースがアクティブ化されます。ほかのアクティブインタフェースに障害が発生した (または、アクティブ化されたスタンバイに障害が発生した) 場合は、2 番目のスタンバイインタフェースがアクティブ化されます。そのあと、アクティブインタフェースが修復された場合は、スタンバイインタフェースがもう一度非アクティブ化されます。

IP インタフェースの障害は、リンクベースの検出またはプローブベースの検出 (つまり、テストアドレスが構成されている) で発見できます。

IP インタフェース上でプローブベースの障害検出が有効になっている場合、システムは、プローブするターゲットシステムを動的に決定します。最初に、IP インタフェースのテストアドレスと同じサブネット上にゲートウェイ (ルーター) がないかどうかルーティングテーブルがスキャンされ、最大 5 つが選択されます。同じサブネット上にゲートウェイが見つからない場合、システムはマルチキャスト ICMP プローブを (IPv4 の場合は 224.0.01、IPv6 の場合は ff02::1 に) 送信し、同じサブネット上の応答した最初の 5 つのシステムを選択します。そのため、IPMP を使用したネットワーク障害検出および修復のために、各リンク上の少なくとも 1 つの近傍ノードまたはデフォルトゲートウェイが ICMP エコーリクエストに応答することを確認してください。IPMP は、IPv4 と IPv6 の両方のアドレス構成で動作します。IPv6 の場合は、インタフェースのリンクローカルアドレスがテストアドレスとして使用されます。


注 -  IPMP テストのアドレスと同じサブネット上に、ICMP エコーリクエストに応答するように構成されている (クラスタピア以外の) システムがない場合、プローブベースの障害検出を使用しないでください。

システムは、選択されたターゲットシステムをラウンドロビン方式でプローブします。5 回のプローブに連続して応答がない場合、その IP インタフェースは障害が発生していると見なされます。逆に、10 回のプローブに連続して応答があった場合、システムは、以前に障害が発生した IP インタフェースを修復されたと見なします。システムの IPMP プローブ障害検出時間を、「IPMP」画面から設定できます。この時間によって、プローブの頻度と修復間隔が間接的に制御されます。たとえば、障害検出時間が 10 秒である場合、システムはおおよそ 2 秒間隔でプローブを送信すること、およびシステムがプローブベースのインタフェース修復を検出するには 20 秒かかることを示します。システムが選択したターゲットシステムを直接制御することはできませんが、ルーティングテーブルを介して間接的に制御することは可能です。

システムはルーティングテーブルをモニターし、必要に応じて、選択したターゲットシステムを自動的に調整します。たとえば、システムではマルチキャスト検出ターゲットを使用しているが、そのあと IP インタフェースのテストアドレスと同じサブネット上にゲートウェイを含むルートが追加された場合、システムはそのゲートウェイのプローブに自動的に切り替えます。同様に、マルチキャスト検出ターゲットがプローブされている場合、システムは一連の選択されたターゲットを定期的にリフレッシュします (たとえば、以前に選択されたターゲットの一部が応答しなくなっているため)。

IPMP グループを作成する手順については、ネットワーク IP マルチパス (IPMP) を参照してください。

プライベートローカルインタフェースの詳細は、Chapter 10, クラスタ構成を参照してください。