サーバーに電源が投入されない場合、問題の原因は次である可能性があります。
AC 電源コードは、サーバーの電源装置と電源を直接接続するものです。サーバーの電源装置には、別々の安定した AC 回路が必要です。電源の電圧のレベルや変動が不十分な場合は、サーバーの電源の問題が発生する可能性があります。電源装置は、特定の電圧で、許容範囲内の電圧変動で動作するように設計されています (Sun Server X4-8 設置ガイド のサーバーの仕様を参照)。
処置: AC 電源コードがサーバーに接続されていることを確認します。コンセントに正しい電力が供給されていることを確認し、電力をモニターして許容範囲内にあることを確認してください。サーバー背面の PSU 上にある PSU インジケータパネルを確認することで、接続と動作が適切であることを確認できます。点灯した緑色の AC OK インジケータと DC OK インジケータは、PSU が適切に機能していることを示します。オレンジ色の AC OK インジケータは、PSU への交流電力が不十分であることを示します。
予防策: AC 電源コードの固定クリップを使用し、偶発的に外れるリスクが最小限に抑えられるようにコードを取り付けてください。サーバーに電力を供給する AC 回路が安定していて、過度な負荷がかかっていないことを確認してください。
サーバーの電源装置 (PSU) は、必要なサーバーの電圧を AC 電源コンセントから供給します。PSU が動作不能であったり、プラグが電源から抜かれていたり、内部コネクタから取り外されていると、サーバーの電源を投入することができません。
冗長性を確保するため、サーバーには 2 基の PSU があります。この冗長構成により、障害が発生した PSU によるサーバーのダウンタイムや予期しないシャットダウンが防止されます。冗長性により、PSU のいずれかに障害が発生した場合でも、サーバーは作動し続けることができます。ただし、サーバーが 1 基の PSU から電源を供給されるようになると、冗長性は存在しなくなり、ダウンタイムや予期しないシャットダウンのリスクが高くなります。
処置: AC ケーブルが両方の PSU に接続されていることを確認してください。PSU が動作可能状態であることを確認してください (PSU インジケータパネルで緑色の AC OK インジケータが点灯しているはずです)。PSU が適切に取り付けられていることを確認してください。内部コネクタにしっかり固定されていない PSU には、電力が供給されず、緑色の AC OK インジケータが点灯しません。
予防策: 電源装置に障害が発生した場合は、すぐに交換してください。電源装置を取り付ける際は、しっかり固定されて、ドライブベイ内部のコネクタに固定されていることを確認してください。適切に取り付けられている PSU では、緑色の AC OK インジケータが点灯します。