このセクションでは、js2ai が JumpStart プロファイル指定から AI マニフェスト用のターゲット要素を決定する方法について説明します。
プロファイルの変換プロセス中、js2ai はプロファイルが参照するクライアントシステムにアクセスしないため、js2ai はできるかぎり JumpStart と一致するプロセスを使用して、変換中にルートディスクを決定しようとします。
js2ai コマンドは次の段階を実行して、ルートディスクに使用するデバイスを決定します。
プロファイルで root_device キーワードが指定されている場合、js2ai は rootdisk をスライスが存在するデバイスに設定します。
rootdisk が設定されておらず、プロファイルで boot_device キーワードが指定されている場合、js2ai は rootdisk をブートデバイスに設定します。
rootdisk が設定されておらず、partitioning default が指定され、solaris fdisk エントリが指定されている場合、js2ai は rootdisk を指定されたディスク名に設定します。
rootdisk が設定されておらず、プロファイルで filesys cwtxdysz size / エントリが指定されている場合、js2ai は rootdisk をそのエントリで指定された cwtxdysz ディスクに設定します。
rootdisk が設定されておらず、プロファイルで usedisk disk-name エントリが指定されている場合、js2ai は rootdisk をそのエントリで指定された disk-name ディスクに設定します。
rootdisk が設定されておらず、プロファイルで次の指定が見つかった場合 (size は 0 または delete でなく、disk は all でない)、rootdisk はこのディスク名に設定されます。
fdisk disk-name solaris size
rootdisk が設定されていない場合、デバイスが rootdisk として指定されたオカレンスで変換エラーが生成されます。
js2ai コマンドは次の段階を実行して、any キーワードが指定されているときに使用するデバイスを決定します。
any デバイスが指定されていて、キーワードアクション (ミラー化されていないプール、または / マウントポイントを使用した filesys) が指定されている場合、any デバイスは rootdisk に設定されます (rootdisk が設定されている場合)。
any デバイスが変換されておらず、usedisk 文がプロファイル内に存在する場合、any デバイスは usedisk 文で指定されたデバイスに設定されます。
any デバイスが変換されておらず、any デバイスが指定されたアクションによって ZFS ルートプールが作成される場合、AI はそのデバイスを選択します (ただし、ミラープールが指定されている場合を除きます)。
js2ai コマンドは次のステップを実行して、ZFS ルートプールで使用するデバイスを決定します。ZFS ルートプールが決定されると、その後に検出される定義がすでに決定されている ZFS ルートプールと競合する場合、エラーとしてフラグが設定されます。
プロファイルで pool キーワードが指定されている場合、js2ai は ZFS ルートプールを pool キーワードで指定されたデバイスに設定します。
ZFS ルートプールが決定されておらず、プロファイルでマウントポイント / を使用してファイルシステムが指定された場合、ZFS ルートプールは指定されたデバイスを使用して作成されます。
ZFS ルートプールが決定されておらず、プロファイル内のすべてのキーワードが処理され、rootdisk が設定されている場合、ZFS ルートプールは rootdisk デバイスを使用して作成されます。
ZFS ルートプールが決定されておらず、パーティションタイプが default の場合、AI は ZFS ルートプールで使用するデバイスを選択します。
ZFS ルートプールが決定されておらず、処理中にエラーが発生しなかった場合、AI は ZFS ルートプールで使用するデバイスを選択します。
ZFS ルートプールがミラー化されたプールではなく、指定された 1 つ以上の usedisk デバイスが rootdisk デバイスまたは any デバイスの変換で使用されていない場合、これらのディスクが ZFS ルートプールに追加されます。