Oracle® Solaris 11.2 での Secure Shell アクセスの管理

印刷ビューの終了

更新: 2014 年 9 月
 
 

Secure Shell を使用してファイルをコピーする方法

次の手順では、scp コマンドを使用して、暗号化されたファイルをホスト間でコピーする方法を示します。暗号化されたファイルは、ローカルホストとリモートホストとの間、または 2 つのリモートホスト間でコピーできます。scp コマンドは、認証を求めるプロンプトを表示します。詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのリモートシステムの管理 のscp コマンドによるリモートコピーscp(1) のマニュアルページを参照してください。

セキュアなファイル転送プログラム sftp も使用できます。詳細は、sftp(1) のマニュアルページを参照してください。例については、Example 1–6Oracle Solaris 11.2 でのリモートシステムの管理 のファイルをコピーするためのリモートシステムへのログイン (sftp)を参照してください。


注 -  監査サービスでは、ft 監査クラスを通じて sftp トランザクションを監査できます。scp については、監査サービスで ssh セッションのアクセスおよび終了を監査できます。詳細は、Oracle Solaris 11.2 での監査の管理 のFTP および SFTP ファイル転送を監査する方法を参照してください。
  1. セキュアなコピープログラムを起動します。

    ソースファイル、リモートコピー先のユーザー名、およびコピー先ディレクトリを指定します。

    mySystem% scp myfile.1 username@myRemoteHost:~
  2. プロンプトが表示されたら、パスフレーズを入力します。
    Enter passphrase for key '/home/username/.ssh/id_rsa':  <Type passphrase>
    myfile.1       25% |*******                      |    640 KB  0:20 ETA
    myfile.1 

      パスフレーズを入力すると、出力の 2 行目のように進行状況インジケータが表示されます。進行状況インジケータには、次の項目が表示されます。

    • ファイル名

    • そのファイル全体に対する、転送が完了した量の割合 (%)

    • そのファイル全体に対する、転送が完了した量の割合を示すアスタリスク(*)

    • 転送が完了したデータの量

    • ファイル全体が転送されるまでの推定時間 (ETA)。推定残り時間

使用例 1-6  sftp コマンドを使用するときにポートを指定する

この例では、ユーザーは sftp コマンドで特定のポートを使用しようとしています。ユーザーは –o オプションを使用してポートを指定します。

% sftp -o port=2222 guest@RemoteFileServer