アプリのパートナになる

Oracle Data Cloudプラットフォームには、広告ターゲッティング・ソリューションを作成するメディア・パートナや、プラットフォームのデータを活用して最適化、モデリングおよびアナリティクスを提供するデータ・アプリ・パートナなどの、専任のパートナの包括的なネットワークが含まれます。

Oracle Data Cloudプラットフォーム・クライアントは、データを収集してアクティブ化するために、アプリ・パートナのプラットフォームに接続するためのアプリをインストールできます。

このトピックでは、Oracle Data Cloudプラットフォームとのインテグレーションを希望している、次のタイプのアプリをサポートするパートナ向けの手順を示します。

インテグレーションに明確な財務条件が含まれない場合、パートナは必要な契約を締結して、インテグレーションを開始できます。必要なステップは、次のとおりです:

AppCloudテクノロジ・パートナのアプリケーションを送信します。
開発者として登録します。
Oracle Data Cloudプラットフォームのアプリ・パートナの要件に準拠します。

データ・トランスファーの責任に関する法的契約に署名する必要があります。この要件の詳細は、Oracle Data Cloudの営業アドバイザにお問い合せください。

これらの要件を完了したら、Oracle Data Cloudプラットフォームのセルフサービス型アプリ開発ツールを使用してアプリを開発し、承認のために送信できます。その後、Oracle Data Cloudプラットフォームでインテグレーションに対するエンドツーエンドのテストが実行されて、インテグレーションが文書化されます。インテグレーションが検証されて文書化されたら、アプリ・カタログに公開されます。

次のアプリ・パートナのインテグレーションが、最も一般的です。

APIアプリ・パートナ: カテゴリ(同じ属性を持つユーザー)、オーディエンス(ターゲットされているカテゴリの論理的な組合せ)、キャンペーン(オーディエンスをパートナに送信するタイミング、場所および方法の指示)などに関連するDMPユーザーのメタデータを受け取ります。たとえば、オーディエンスAPIとインベントリ・リーチAPIをコールして、クライアントのオーディエンスを表示し、ユーザー・インベントリに基づいてソートできます。
データ配信パートナ: 匿名のオンライン・プロファイル(Oracle Data CloudプラットフォームのBKUUID)にリンクされている、クライアントのオンラインおよびオフラインのユーザー属性および行動を受け取ります。このユーザー・データを自分のシステムに取得したら、ターゲット・ユーザーに示すディスプレイ広告、広告コンポーネント、サイト・コンテンツなどの決定に役立ちます。
データ収集パートナ: DMPユーザーのユーザー属性をOracle Data Cloudプラットフォームにインポートし、それらをクロスチャネル・マーケティングのファーストパーティ・データの活用および拡張に役立てます。
埋込みアプリ・パートナ: アプリのUIを、セキュアなiframeを介してOracle Data Cloudプラットフォームからアクセスできるようにします。Oracle Data CloudプラットフォームのAPIを使用して、インテグレーションを自動化することもできます。

インテグレーションに財務条件が必要な場合は、カスタマ・サクセス・マネージャに連絡して、個別の契約をリクエストしてください。たとえば、Oracle Data Cloudプラットフォームのセカンドパーティのプライベート・データ・マーケットプレイスのデータ・プロバイダ、モデラーおよび販売元は、個別の契約を締結する必要があります。

テクノロジ・パートナの申請の送信

AppCloudテクノロジ・パートナの申請を送信することが、Oracle Marketing AppCloudパートナ・プログラムに参加する最初のステップです(Oracle Marketing AppCloudパートナ・プログラムは、そのアプリとOracle Data Cloudプラットフォームおよびその他のOracle Marketing Cloudプラットフォームをインテグレートするパートナをサポートするように設計されています)。

AppCloudテクノロジ・パートナのアプリケーションを送信するには:

http://demand.eloqua.com/AppCloudPartnerApplicationに移動します。
会社情報、顧客情報および連絡先情報を要求するオンライン・フォームに入力します。
「Submit」をクリックします。

開発者としての登録

開発者として登録すると、自分のアプリを開発できます。登録プロセスの一環として、ユーザーとOracleの間のインテグレーションを規定する条項が明記されたOracle Cloud Interoperability Agreementを締結します。

開発者として登録し、契約を締結するには:

https://cloud.oracle.com/marketplace/developerにアクセスします。
「Register as a Developer」をクリックします。
会社情報および連絡先情報を要求する開発者申請フォームに入力します。
Oracle Cloud Interoperability Agreementを読み、その条件に同意する場合はチェック・ボックスを選択します。
「Submit」をクリックします。

アプリ・パートナの要件

アプリ・パートナのインテグレーションを開発、テストおよびサポートするには、Oracle Data Cloudプラットフォームの要件に従う必要があります。これらの要件によって、アプリが円滑に機能し、法的規制およびOracleポリシーに準拠することを担保します。

EUデータ。所在地が欧州連合(EU)であるユーザー・プロファイルのデータを収集および受信するには、オラクル社の一般データ保護規則(GDPR)の契約に署名している必要があります。この契約を取得して署名するには、オラクル社のアカウント担当者にお問い合せください。

APIアプリ・パートナの要件

APIアプリ・パートナは、次を含む(ただし次に限定されない)メタデータ・オブジェクトを作成および管理する場合に、Oracle Data CloudプラットフォームのAPIドキュメントに従います。

タクソノミの判読可能なカテゴリ名
オーディエンス・セグメントの構成
キャンペーン配信指示
コンテナ・タグのサーバーサイド構成
Self-ClassificationカテゴリとSelf-Classificationルール

たとえば、APIアプリ・パートナは、オーディエンスAPIを使用して、オーディエンス・オブジェクトから自分のプラットフォームに個々のカテゴリを渡し、タクソノミAPIを使用して、対応する判読可能なカテゴリ名を取得できます。

Oracleの義務

オラクル社からは、APIキーとテスト環境へのアクセス権が提供されます。

APIアプリ・パートナの義務

APIアプリ・パートナは、Oracle Data CloudプラットフォームAPIをメタデータの操作のみに使用でき、ユーザー・データの送受信には使用できません。
製品のライフサイクル(計画、開発、テストおよび本番)のすべてのフェーズで、エンジニアリングと製品の指名されたリードが必要です。
アプリ・パートナがインテグレーションに変更を加える場合は、6か月以上前にオラクル社に通知する必要があります。

配信アプリ・パートナの要件

クライアントのユーザー・データを受け取る場合は、データ配信のAPIドキュメントに従います。たとえば、配信アプリ・パートナは、ターゲッティング、最適化、アナリティクス、アトリビューション、モデリングなどのソリューションのために、自分のプラットフォームでOracle Data Cloudプラットフォーム・ユーザー属性を受信できます。

Oracleの義務

Oracleからは、Oracle Data Cloudプラットフォームのデータ配信APIへのアクセス権が提供されます。
データ配信のインテグレーションによっては、Oracleから、Oracle Data CloudプラットフォームのメタデータAPIへのアクセス権が提供される場合があります。

データ配信アプリ・パートナの義務

データ配信アプリ・パートナは、次のようになります。

Oracle Marketing CloudおよびOracle Data Cloudのプライバシ・ポリシーに明記されたプライバシの要件に準拠する必要があります。
Oracle Data Transfer AgreementおよびOracle Data Usage Agreementに明記されたデータ保持の要件に準拠する必要があります。これらの契約の締結の詳細は、Oracle Data Cloudパートナ・マネージャにお問い合せください。
アプリ・パートナがOracle Data Cloudプラットフォームからサードパーティ・データを受け取った場合に、データ使用状況レポートを提供する必要があります。サードパーティ・データが渡されると、クライアントによって購入されます。ただし、データ配信アプリ・パートナは財務取引に関与しません。レポート要件の詳細は、「AudienceONレポートのインテグレーション」を参照してください。
インテグレーションによっては、Oracleでサポートされる認証方法とユーザー・データ配信およびメタデータ・サーバーのエンドポイントを提供できます。
製品のライフサイクル(計画、開発、テストおよび本番)のすべてのフェーズで、エンジニアリングと製品の指名されたリードが必要です。
アプリ・パートナがインテグレーションに変更を加える場合は、6か月以上前にオラクル社に通知する必要があります。

データ収集アプリ・パートナの要件

データ収集プロセスでは、オンライン、オフラインおよびモバイルのソースからユーザー属性を抽出し、収集した属性を分類ルールを使用してカテゴリにマッピングします。たとえば、データ収集アプリ・パートナは、ページ・コンテンツに基づいてユーザーを分類し、それらのページを訪問したユーザーを、プライベートのファーストパーティのOracle Data Cloudプラットフォームのカテゴリにマッピングできます。

Oracleの義務

Oracle Data Cloudプラットフォームのデータ収集APIへのアクセス権を提供します。
Oracle Data Cloudプラットフォームにテスト・シートとテスト環境を提供します。

データ収集アプリ・パートナの義務

Oracle Data Cloudプラットフォームにクライアントのデータをオンボーディングする場合は、データ収集アプリのパートナになるとデータ収集のAPIドキュメントのガイドラインに従います。
プラットフォームにクライアントのメディア・データをオンボーディングする場合、データ収集アプリ・パートナはメディア・オーディエンス・アナリティクスの収集のドキュメントに従う必要があります。
禁止されているデータがプラットフォームに渡されないように、Oracle Marketing CloudおよびOracle Data Cloudのプライバシ・ポリシーに準拠する必要があります。
製品のライフサイクル(計画、開発、テストおよび本番)のすべてのフェーズで、エンジニアリングと製品の指名されたリードが必要です。
アプリ・パートナがインテグレーションに変更を加える場合は、6か月以上前にオラクル社に通知する必要があります。

埋込みアプリ・パートナの要件

Oracle Data Cloudプラットフォームのユーザー・インタフェースに直接アプリを埋め込むことで、様々なパートナ機能の合理化された自動的なワークフローがDMPユーザーに提供されます。

通常、アプリ・パートナは、既存のデータ収集アプリと配信アプリを自動化するための埋込みアプリを開発します。たとえば、Oracle OnRampアプリはプラットフォームのUIに埋め込まれて、DMPユーザーが自分のCRMデータを自動的にオンボーディングする場合に使用できます。

Oracleの義務

Oracleから、共通のクライアントのために、Oracle Data CloudプラットフォームのUIからの、埋込みアプリ・パートナのユーザー・インタフェースへのアクセス権が提供されます。
Oracleから、Oracle Data Cloudプラットフォームのテスト・シートとテスト環境が、埋込みアプリ・パートナに提供されます。

データ購入者およびデータ・プロバイダの要件

サードパーティ・データを購入または販売するパートナは、追加の契約を締結する必要があります。開始するには、Oracle Data Cloudの事業開発担当者に連絡してください。

ユーザー・データ管理

アプリ・パートナの開発環境のユーザー・データについては、開発フェーズおよびテスト・フェーズの完了時にOracleから受け取ったユーザー・データをアプリ・パートナがパージする必要があります。
アプリ・パートナの本番環境のユーザー・データについては、アプリ・パートナは、次のドキュメントに明記されているプライバシとデータ保持の要件に準拠する必要があります。
- Oracle Marketing CloudおよびOracle Data Cloudのプライバシ・ポリシー
- Oracle Data Transfer Agreement (DTA)およびOracle Data Usage Agreement (DUA): DTAとDUAの締結の詳細は、Oracle Data Cloudパートナ・マネージャにお問い合せください。
- Network Advertising Initiative (NAI)の行動規範

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