18変動レート・プロファイルの作成
この章の内容は次のとおりです。
変動レート・オプション
変動レート・プロファイルを使用して、標準レートに変化を加えることができます。変動レート・プロファイルでは、適格基準、計算方法、および関連する標準レートに計算が与える影響を指定します。
このトピックの内容は次のとおりです。
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標準レート
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複数の適格基準
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変動レートからの除外
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取扱ルール
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変数Formula
標準レート
レートが要因に基づいて変化しない場合は、標準レート・ページでレートを定義します。たとえば、歯科プラン・レートが年齢やその他の要因に関係なく月当たり定数8.00の場合は、標準プランを使用します。
標準レートを変化させる必要がある場合は、変動レート・プロファイルを添付します。
変動レート・プロファイル
レートは、年齢、喫煙状況、報酬額など、特定の要因に基づいて変化する可能性があります。変動レート・プロファイルは、各レート額に対して作成できます。各変動レート・プロファイルには、適格プロファイルを1つのみ添付できます。
例: 非喫煙者に比べて、喫煙者のほうが生命保険プランの原価が高い場合は:
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2つの適格プロファイルを作成します。1つは喫煙者用で、もう1つは非喫煙者用です。
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2つの変動レート・プロファイルを作成し、それぞれを対応する適格プロファイルに関連付けます。
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各変動レート・プロファイルのレート計算を指定します。
複数の適格基準
レートが複数の要因(年齢や喫煙状況など)に基づいて変化する場合は、レートに影響する一連の要因に対して、同じロジックを使用して変動レート・プロファイルと関連する適格プロファイルを作成します。
次の表は、2つの条件(年齢と喫煙状況)を組み合わせる場合の例です。
| 年齢 | 喫煙状況 |
|---|---|
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25歳未満 |
非喫煙者 |
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25歳未満 |
喫煙者 |
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26から40歳 |
非喫煙者 |
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26から40歳 |
喫煙者 |
最初に変数プロファイルを作成し、その後それらを標準レートに追加します。
変動レートからの除外
適格プロファイルの「除外」チェック・ボックスを使用して、条件に一致する個人を変動レートの受け取り対象から除外できます。除外された個人は標準レートを受け取ります。たとえば、「喫煙者」を基準として使用して、標準レートでの非喫煙者割引から喫煙者を除外します。
包含基準と除外基準を1つの適格プロファイル内に混在させないでください。
取扱ルール
取扱ルールは、標準レート計算に対する変更プロファイル計算の動作方法を指定します。標準レートの取扱方法を、次の中から選択します。
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乗算
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加算
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減算
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置換
変数Formula
変動レートのベースに複雑な計算を使用するには、次のことを行います。
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レートを計算するためのFastFormulaを1つ以上定義します。
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定義したFormulaを標準レートに関連付けます。
標準レートに関連付けることができるのは、変動レート・プロファイルか変数Formulaのいずれかです。両方を関連付けることはできません。
福利厚生変動レートの作成方法
変動レートは、次のいずれかの方法を使用して作成・編集できます。
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変動レート・プロファイルを作成し、それらを標準レートに添付します。
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変数Formulaを作成し、それらを標準レートに添付します。
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統合ワークブックを使用して、変動レート・プロファイルを作成・添付します。
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関連付けられた標準レートを追加の雇用主用に複製する場合は、変動レートをコピーします。
変動レート・プロファイルの作成と添付
変動レートを作成するには、まず変動レート・プロファイルを作成し、その後「福利厚生レートの管理」タスクを使用してそれらを標準レートに関連付けます。
変動レート・プロファイルは、次の項目に基づいて作成できます。
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定数
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計算方法(補償範囲の乗数、報酬および補償範囲の乗数など)
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「登録の計算Formula」タイプを使用して作成されたFastFormula。
次の項目を指定することもできます。
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取扱ルール(プロファイルに関連付けられた標準レートに対する処理として、加算、乗算、置換または減算を指定します。)
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適格プロファイル(変動レートに対して適格な個人を特定します)
変数Formulaの作成と添付
次のステップに従います。
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複雑な計算を変動レートのベースにするために、「レート値計算」Formulaタイプを使用して、レートを計算するためのFastFormulaを1つ以上定義します。「設定および保守」作業領域の「FastFormulaの管理」タスクを使用します。
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「変動レート」セクション(「変数Formula」タブ)で、定義したFormulaを標準レートに関連付けます。
統合ワークブックでの変動レート作成
「変動レート・プロファイル」ページで統合ワークブックを使用して、次のことができます。
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複数の変動レート・プロファイルを一度に作成し、アップロードする。
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変動レート・プロファイルを既存の標準レートに関連付けて、変更をアップロードする。
新しい変動レート・プロファイルをワークブック内の標準レートに関連付けるには、それらをアプリケーション・データベースにアップロードする必要があります。
福利厚生変数レートの作成
この例では、生命保険プランへの従業員給与拠出金用に福利厚生レートを作成する方法について説明します。レートは加入者の年齢によって変化するため、複数の変動レート・プロファイルに関連付けられています。
これらの図は、この例を完了するために行う「プラン構成」作業領域のタスクを示したものです。

次の一般的なステップに従って、変動補償範囲を作成します。
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変動補償範囲プロファイルを作成します。
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基本補償範囲を作成します。
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変動補償範囲プロファイルと基本補償範囲を関連付けます。
前提条件
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レートの適用先となる生命保険プランを作成します。
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レートに関連付ける給与エレメントと入力値を定義します。
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各変動レートに関連付けられた年齢区分の導出要因を作成します。たとえば:
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Age_20-29
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Age_30-39
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Age_40-49
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Age_50-59
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Age_60-69
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Age_70-greater
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次の適格プロファイルを作成し、それぞれを適切な導出要因に関連付けます。
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Life_Age_20-29
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Life_Age_30-39
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Life_Age_40-49
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Life_Age_50-59
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Life_Age_60-69
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Life_Age_70-greater
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変動レート・プロファイルの作成
ステップで他の値が指定されていないかぎり、各フィールドにはデフォルト値を使用します。
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「福利厚生レートの管理」タスクをクリックします。
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「変動レート・プロファイル」タブで、「作成」をクリックします。
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次の表のように、各フィールドに値を入力します。
フィールド 値 プロファイル名
Life_Age_20-29
税タイプ・ルール
税引後
アクティビティ・タイプ
従業員給与拠出金
取扱ルール
置換
定義済レート周期
隔週
適格プロファイル
この年齢区分に対する適格プロファイルを選択します。
ステータス
アクティブ
計算方法
定数
値
4.00
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「保存してクローズ」をクリックして、「変動レート・プロファイル」タブに戻ります。
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ステップ2~4を繰り返して、追加の変動レート・プロファイルを5つ作成します(年齢区分ごとに1つずつ)。「プロファイル名」と「値」を除くすべてのフィールドに、前の表の値を使用します。
プロファイル名 値 Life_Age_30-39
6.00
Life_Age_40-49
8.00
Life_Age_50-59
10.00
Life_Age_60-69
15.00
Life_Age_70-greater
22.00
標準レートの作成
ステップで他の値が指定されていないかぎり、各フィールドにはデフォルト値を使用します。
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「レートおよび補償範囲」タブを選択します。
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「標準レート」サブタブの「作成」メニューで、「標準レートの作成」を選択します。
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次の表のように、各フィールドに値を入力します。
フィールド 値 レート名
生命保険料
雇用主
雇用主を選択します。
プラン
このレート用に作成した生命保険プランを選択します。
アクティビティ・タイプ
従業員給与拠出金
税タイプ・コード
税引後
給与エレメント
このレートに関連付けられた給与エレメントを選択します。
エレメント入力パラメータ
このレートの入力値を選択します。
計算方法
標準値不使用
変動レート・プロファイルを標準レートに関連付ける
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標準レート・ページの「変動レート」セクションで、「変数プロファイル名」サブタブ・ツールバーの「選択して追加」をクリックします。
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連番を入力し、先ほど作成した6つの変数プロファイルの1つ目を選択します。
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「OK」をクリックして、「変動レート・プロファイル名」サブタブに戻ります。
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ステップ1~2を繰り返して、その他5つの変数プロファイルをこのレートに追加します。
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「保存してクローズ」をクリックして、「レートおよび補償範囲」タブに戻ります。
統合ワークブックでの変数福利厚生レートの管理
Microsoft Excelワークブックを使用して変動レート・プロファイルを定義し、それらを標準レートに関連付けることで、変動レートを作成し、アップロードできます。
ワークブックを使用して変動レートを管理するための基本プロセスは次のとおりです。
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ワークブックを生成します。
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変動レート・プロファイルを作成・編集します。
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編集結果をアップロードします。
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変動レート・プロファイルを標準レートに追加します。
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編集結果をアップロードします。
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エラーを解決します。
必要な回数だけ、これらのステップを繰り返します。
前提条件
新規または編集済の変動レート・プロファイルをアップロードする前に、アプリケーション・データベースに次のものがすでに存在することを確認してください。
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関連付けられた福利厚生適格プロファイル、プラン、およびオプション
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参照される報酬ユーザー定義要因(「計算方法」が「報酬の乗数」に設定されている場合)
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変動レート・プロファイルに関連付けられた参照FastFormula (「計算方法」が「登録の計算Formula」に設定されている場合)
ワークブックの生成
「プラン構成」作業領域で、次の操作を行います。
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「タスク」パネル・ドロワーで、「福利厚生レートの管理」をクリックして「福利厚生レートの管理」ページを開きます。
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「変動レート・プロファイル」タブの「検索結果」セクション・ツールバーで、「ワークブックで準備」をクリックします。
変動レート・プロファイルを作成・編集し、それらを標準レートに関連付ける
ワークブック内の2つのワークシートを使用して、次のことを行います。
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変動レート・プロファイル・ワークシートで、変動レート・プロファイルを作成・編集します。
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アップロードされた既存および新規の変動レート・プロファイルを、標準レート・ワークシート内の標準レートに関連付けます。
両方のワークシートで、次の操作を行います。
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計算方法を選択します。すべての行の計算方法が、ワークブックの計算方法(「検索」セクションで選択した方法)と一致する必要があります。不一致があると、データのアップロード時にエラーが発生します。
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オプションで、有効基準日を入力します。ダウンロード・プロセスは、変動レート・プロファイルまたは標準レートをダウンロードする際、制約として日付を使用します。アップロード・プロセスは、新規および編集済のプロファイルと、編集済の標準レートの有効日を設定するのに、この日付を使用します。このフィールドを空白のままにした場合、アップロード・プロセスは現在の日付(システム日付)を有効日として設定します。
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基準に一致する変動レート・プロファイルまたは標準レートを検索します。変動レート・プロファイルのアップロード・タブでは、「検索」ボタンおよび統合ワークブックのその他のボタン(アップロード、削除、終了など)を使用できます。
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ワークシートに応じて、次の操作を行います。
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プロファイルを作成・編集します(必要に応じて)。
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プロファイルを、関連する標準レートに関連付けます。
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アプリケーション・データベースに編集結果をアップロードします。
変動レート・プロファイルをワークブック内の標準レートに関連付けるには、それらがアプリケーション・データベース内にすでに存在している必要があります。新規または編集した変動レート・プロファイルをアップロードし、それらを標準レートに関連付けます。
編集結果のアップロード
変動レート・プロファイルのアップロード・タブで、いずれかのワークシートの編集を完了した後、「アップロード」をクリックして、「変更済」としてマークされた行をアプリケーション表にロードします。
アプリケーションで次の項目を1つ以上検索して、アップロードが正常に機能したかどうかをランダムにテストします。
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新規または編集済の変動レート・プロファイル
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変動レート・プロファイルを関連付けた標準レート
アップロード・プロセスは、アップロード中にサーバーやデータベースがアクセス不能になった場合にのみ、ワークシートの「ステータス」フィールドを更新します。
エラーの解決
アップロード・プロセスによって、各ワークブック行の「ステータス」フィールドが自動的に更新されます。レビューを必要とするエラーが存在する場合、プロセスでは次のことが実行されます。
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アプリケーション・データベースの変更をロールバックします。
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ワークブック行のステータスを「アップロードに失敗しました」に設定します
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次のワークブック行に進みます。
エラーを表示して解決するには、次の手順を実行します。
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「ステータス」フィールドの「更新失敗」をダブルクリックします。
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ワークブックのデータ問題を修正します。
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最新の変更をアップロードします。