11 製品およびサービス・データの管理: 製品の一括更新の管理

この章の内容は次のとおりです。

品目一括変更: 説明

品目を検索して選択した後で、「品目の管理」検索結果表の「処理」メニューの「品目大量変更の管理」サブメニューにアクセスして、複数の品目の情報を同時に更新できます。

「品目大量変更の管理」サブメニューでは、次の処理を実行できます。

  • 品目を組織に割り当てます。

  • 品目をサプライヤ・サイト組織に割り当てます。

  • 品目をカタログ・カテゴリに割当、再割当または割当解除します。

  • 品目属性を更新します。

  • 選択した品目の品目区分を変更します。

  • スプレッドシートで品目を編集します。

注意: 変更する品目を選択する前に、変更するフィールドを検索に含める必要があります。たとえば、品目カテゴリの割当を変更するには、カタログとカテゴリを検索結果表の列および検索のフィールドとして含める必要があります。

組織への品目の割当

品目は、組織と呼ばれる実際の施設で設計、製造および配布されます。組織は、店舗などの販売センターになることもできます。組織が品目に対してこれらの機能を実行できるようにするには、まず品目をその組織に割り当てる必要があります。

選択した品目に関連付けられた梱包または構成がある場合、次のオプションも指定できます。

  • 梱包の割当: マスター組織品目に使用できる梱包は、選択した子組織で使用できるようになります。

  • 品目構成の割当: 1つ以上の構成を選択した後、構成をコピーまたはコミットするように指定します。

コミット・オプションを使用すると、これらの割当をデータベースに直接適用したり、さらにレビューまたは変更を行うためにデータをスプレッドシートにエクスポートできます。

カタログ・カテゴリへの品目の割当と再割当

各カタログ内で選択した品目に割り当てる1つ以上のカタログおよびカテゴリを選択できます。

カタログ・レベルで設定されたルールは、1つまたは複数のどちらのカタログ・カテゴリを品目に割り当てられるかを決定します。カタログに複数の有効な割当がある場合、同じ品目をカタログに関連付けられた複数のカテゴリに割り当てることができます。

カタログ・カテゴリの再割当の場合、選択した品目のカタログ・カテゴリ割当が削除され、新規に選択されたカタログ・カテゴリに対して割当が行われます。

カタログ・カテゴリの割当解除

選択したカタログ・カテゴリの割当が削除されます。

変更内容の保存すると、その変更内容はデータベースにすぐに適用されます。コミット・オプションは使用できません。この一括変更処理にはコミット・オプションが使用できないため、アプリケーションは、変更を確認するためのダイアログを開きます。

サプライヤ・サイト組織への品目の割当

品目サプライヤ・サイト組織は、品目をサプライヤ・サイトと組織に関連付けます。これは、指定された組織では品目は特定のサプライヤ・サイトから供給されていることを示します。この一括フローにより、選択した組織とサプライヤ・サイトのすべての組合せを作成します。たとえば、3つの組織(org1、org2およびorg3)と3つのサプライヤ・サイト(Sup1、Sup2およびSup3)を選択した場合、それらの選択の組合せorg1Sup1、org2Sup1、org3Sup1、org1Sup2、org2Sup2、org3Sup2、org1Sup3、org2Sup3およびorg3Sup3が使用されます。

選択した品目に関連する梱包(品目の梱包階層で定義されている梱包品目)がある場合、その梱包を仕入先サイト組織に関連付けることができます。

最初に、ユーザーはサプライヤを選択して、組織を選択します。その次に、選択した品目が梱包品目かどうかを選択して、梱包階層の品目サプライヤ組織関連付けを作成します。

コミット・オプションを使用すると、これらの割当をデータベースに直接適用したり、さらにレビューまたは変更を行うためにデータをスプレッドシートにエクスポートできます。

品目区分の変更

複数の品目の品目区分を変更する場合は、品目を検索して選択します。「品目区分の変更」ダイアログで、選択した品目に適用する新しい品目区分を選択して、変更した品目を製品ハブにインポートして戻す際に使用するインポート・フォーマットを選択します。「ダウンロード」をクリックして、AdfDiスプレッドシートを生成します。このスプレッドシートには、既存の品目区分の属性と値が含まれていますが、新しい品目区分にはマップされていません。スプレッドシートの属性値を必要に応じて編集します。その後で、品目バッチを使用してスプレッドシートをインポートします。

品目属性の更新

属性の変更が必要な品目を検索して選択し、ダイアログ・ボックスで編集するか、または編集のためにスプレッドシートにエクスポートします。編集のためにエクスポートする場合、スプレッドシートから「アップロード」を選択して変更を適用できます。

ダイアログ・ボックスで編集するには、品目の管理ページに移動し、品目を検索します。品目が表示されたら、該当する行を選択します。「処理」メニューから、「スプレッドシートの品目属性の編集」を選択します。

セカンダリ・ウィンドウでは、選択した品目の1つ以上の属性を編集できます。この方法は、多数の品目間で同じ値を品目属性に設定する必要がある場合に便利です。たとえば、100個の品目の「オーダー可能」属性を「はい」に更新する場合などです。

このフローを使用して、品目属性と品目サプライヤ・サイト組織属性の両方を変更できます。

ヒント: 検索結果表に含まれる属性のみが、スプレッドシートにエクスポートされます。検索結果表内の品目属性の追加や削除には、「表示」メニューで使用できるオプションを使用します。

「アップロード」をクリックする場合、品目バージョンおよびスケジューリングを含むバッチ・オプションを指定する必要があります。また、ビジネス・ルールで変更の承認の必要な場合は、変更オーダー詳細も指定します。

スプレッドシートでの品目の編集

スプレッドシートで品目を編集すると、品目の更新をオフラインで作業して、アプリケーションにアップロードして戻せます。ダウンロードしたスプレッドシートで品目をレビューしたうえで、さらに変更を加えることができます。その後で、スプレッドシート内から「アップロード」を選択すると、データベースに変更を適用します。

「アップロード」をクリックするときには、品目バージョンとスケジューリングを含むバッチ・オプションを指定する必要があります。また、ビジネス・ルールで変更の承認の必要な場合は、変更オーダー詳細も指定します。

注意: この機能を使用するには、次のものが必要になります。
  • Microsoft Excel 2007以降のStandard Editionのライセンス。

  • ADFデスクトップ統合アドイン(AdfDi): 「ようこそ」ページの「ツール」メニューからダウンロードしてください。

品目一括変更のコミット・オプション: 説明

コミット・オプションを使用すると、変更をデータベースに直接適用するか、さらにレビューまたは変更を行うためにデータをスプレッドシートにエクスポートするかを指定できます。データベースに適用するデータは、データベースにコミットする前に必ず検証します。品目を選択して変更内容を指定してから、コミット操作を選択します。スプレッドシートに変更を加えた場合、データは品目バッチにアップロードされ、スケジュール済プロセスによって、検証およびデータベースへのコミットが実行されます。

コミット・オプションは、次の品目一括変更アクティビティに使用できます。

  • 組織への品目の割当

  • サプライヤ・サイト組織への品目の割当

  • カタログ・カテゴリへの品目の割当

  • カタログ・カテゴリへの品目の再割当

データベースへの変更の適用

変更は、変更の整合性を確認するための検証の実行後にデータベースに適用されます。

品目バッチのオプションを指定します。ビジネス・ルールで変更内容に対する承認を必要とする場合、このオプションには、スケジューリングと変更オーダー詳細も含まれます。

注意: 品目バッチを後で処理するようにスケジュールすると、そのバッチは、「品目バッチの管理」ユーザー・インタフェースから内部品目バッチとして使用できるようになります。

スプレッドシートでの管理

ダウンロードしたスプレッドシートを使用して品目をレビューしてさらに変更を加えた後、スプレッドシート内から「アップロード」を選択することで、データベースに変更を適用できます。

「アップロード」をクリックする場合、スケジューリング情報を含むバッチ・オプションを指定する必要があります。また、ビジネス・ルールで変更の承認の必要な場合は、変更オーダー詳細も指定します。

注意: この機能を使用するには、次のものが必要になります。
  • Microsoft Excel 2007以降のStandard Editionのライセンス。

  • ADFデスクトップ統合アドイン(AdfDi): 「ようこそ」ページの「ツール」メニューからダウンロードしてください。

一括更新に関するFAQ

どのようにしてスプレッドシートを使用して品目属性を更新しますか。

「品目の管理」検索結果表にある「処理」メニューの「品目大量変更の管理」サブメニューから、「スプレッドシートの品目属性の編集」を選択します。スプレッドシートで属性を編集した後、スプレッドシートの「アップロード」ボタンを使用して、変更をデータベースに適用します。変更のために品目属性をスプレッドシートにエクスポートするために、適切な属性を検索結果表に含める必要があることに注意してください。

この機能を使用するには、Microsoft Excel 2007以降のStandard Editionライセンスと、ADFデスクトップ統合アドインが必要になります。

共通品目構成の使用と品目構成のコピーにはどのような違いがありますか。

既存の構成とほとんど同じ品目構成を作成する必要がある場合は、品目構成をコピーしてから必要な変更を加えるほうが、新しい構成を作成するより簡単です。

既存の構成と完全に同じでコンポーネントの変更を必要としない品目構成を作成する必要がある場合は、品目構成を共通にすることで保守の手間とエラーのリスクを低減します。

どのようにするとスプレッドシートを使用して品目サプライヤ・サイト組織を更新できますか。

「品目の管理」検索結果表にある「処理」メニューの「品目大量変更の管理」サブメニューから、「スプレッドシートの品目属性の編集」を選択します。スプレッドシートでサプライヤ・サイト組織の属性を変更してから、変更内容をデータベースに適用します。変更用のスプレッドシートにサプライヤ・サイト組織の属性をエクスポートするには、該当するサプライヤ・サイト組織の属性を検索結果表に含める必要がある点に注意してください。

この機能を使用するには、Microsoft Excel 2007以降のStandard Editionライセンスと、ADFデスクトップ統合アドインが必要になります。