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Oracle® Database 2日でデータベース管理者
12c リリース1 (12.1)
B71307-08
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5.4.5 メモリー設定の変更: 自動共有メモリー管理

自動共有メモリー管理のメモリー設定を変更する前に、Oracle Enterprise Manager Database Express (EM Express)の「SGAアドバイザ」グラフを使用して、異なる合計システム・グローバル領域(SGA)サイズを使用することにより節約される時間の割合を予測します。この項では、自動メモリー管理が無効、自動共有メモリー管理が有効になっていると想定しています。

異なるSGAメモリー・サイズに対して節約される時間の割合を予測するには、次の手順を実行します。

  1. EM Expressの「構成」メニューから「メモリー」を選択します。

    メモリー管理ページが表示されます。「メモリー設定」セクションの「SGAメモリー」サブセクションの「管理モード」の値は「自動」です。これは、自動共有メモリー管理がデータベースに対して有効であることを示しています。

  2. 「SGAアドバイザ」グラフ(「メモリー設定」セクションの右側に表示される)を使用して、潜在的なSGAメモリー・サイズに対して節約される時間の割合を予測します。

    「SGAアドバイザ」グラフでは、次のように表示されます。

    • 初期化パラメータSGA_TARGETの潜在的な値(MB)は、グラフの水平軸で表されます。初期化パラメータSGA_TARGETの現在の設定は、青色の点で示されます。

    • 節約された時間に対応する値は、グラフの垂直軸で表されます。描画された値は、初期化パラメータSGA_TARGETの現在の設定に対する比率として表されます。

      負の値は、(Oracleに割り当てられたメモリーが現在の設定より小さいとき)消費された時間の増加の割合を表し、正の値は、(Oracleに割り当てられたメモリーが現在の設定より大きいとき)消費された時間の減少の割合を表します。

    グラフの橙色の線は、初期化パラメータSGA_TARGETに指定できる異なる値を描画します。橙色の線上の任意の点をクリックすると、その点で表されるSGA_TARGET値に対して消費される時間の減少の予測が表示されます。

    この図の「SGAアドバイザ」グラフでは、初期化パラメータSGA_TARGETの現在の値を増加させることより、節約される時間の割合が減少しないことを示しています。

  3. 初期化パラメータSGA_TARGETの値を変更するには、次の手順を実行します。

    1. メモリー管理ページで「メモリーの構成」をクリックします。

      初期化パラメータ・ページが表示されます。

    2. 初期化パラメータSGA_TARGETを選択して、「設定」をクリックします。

      初期化パラメータの設定ページが表示されます。

    3. 「有効範囲」フィールドに、この変更の有効範囲を入力します。

      メモリー、SPFileまたは両方の範囲の設定の詳細は、初期化パラメータの表示と変更を参照してください。

    4. 「値」フィールドに初期化パラメータSGA_TARGETの新しい値を入力します。

    5. 「OK」をクリックします。

      確認メッセージが表示されます。

関連項目: