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Oracle® Application Express管理ガイド
リリース4.2 for Oracle Database 12c
B71342-01
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2.7 既存のワークスペースの管理

このセクションでは、インスタンス管理者がOracle Application Expressインスタンス内にある既存のワークスペースを管理できる方法について説明します。

内容は次のとおりです。

2.7.1 ワークスペースの削除

ワークスペースを削除しても、関連付けられているデータベース・オブジェクトは削除されません。関連付けられているスキーマを削除する場合、データベース管理者(DBA)は、Oracle Enterprise Manager、SQL*Plusなどの標準的なデータベース管理ツールを使用する必要があります。


参照:

『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』「ワークスペースの詳細の表示」および「ワークスペースの作成」

内容は次のとおりです。

2.7.1.1 完全開発環境でのワークスペースの削除

完全開発環境でワークスペースを削除するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「ワークスペースレポート」で、「既存のワークスペース」をクリックします。

  4. 「アクション」列で、「削除」をクリックします。

  5. 画面に表示される手順に従います。

2.7.1.2 ランタイム開発環境でのワークスペースの削除

ランタイム開発環境でワークスペースを削除するには、次の手順を実行します。

  1. SQL*Plusを起動して、SYSとしてOracle Application Expressがインストールされているデータベースに接続します。次に例を示します。

    • Windowsの場合:

      SYSTEM_DRIVE:\ sqlplus /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
      
    • UNIXおよびLinuxの場合:

      $ sqlplus /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
      
  2. 次の文を実行します。

    ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = APEX_040200
    
  3. 次の文を実行します。

    BEGIN
    APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_WORKSPACE(WORKSPACE_NAME, DROP_USER, DROP_TABLESPACE)
    END;
    

    各要素の意味は次のとおりです。

    • WORKSPACE_NAMEは、ワークスペースの名前です。

    • DROP_USERは、YまたはNのいずれかです。デフォルトはNです。

    • DROP_TABLESPACEは、YまたはNのいずれかです。デフォルトはNです。

2.7.1.3 アクティブではないワークスペースの削除について

ホスティングされた大規模なOracle Application Expressインスタンスを管理している場合は、アクティブではないワークスペースを手動で削除すると、他のユーザーに対してリソースを開放できます。アクティブではないワークスペースを手動で削除するプロセスは、次の手順で構成されます。

  1. アクティブではないワークスペースを識別します。

  2. アクティブではないワークスペースに関連付けられているリソースを削除します。

  3. アクティブではないワークスペースを削除します。


ヒント:

アクティブではないワークスペースを体系的に消去するには、「ワークスペースのパージ」設定を構成する必要があります。「アクティブではないワークスペースの消去」を参照してください。

内容は次のとおりです。

2.7.1.3.1 アクティブではないワークスペースの識別

ワークスペースがアクティブでないかどうかを判別する場合の最初の手順は、いくつかの基本ルールを確立することです。Application Expressエンジンのカレント・スキーマにあるOracle Application Expressアクティビティ・レコードに基づいてルールを決定する方法が一般的です。

次のDDL(データ定義言語)によって、2004年6月28日以前にリクエストされ、2004年6月10日以降アクティブではないすべてのワークスペースの表が作成されます。この例では、ワークスペースごとにApplication Expressエンジン・スキーマ内の最新の更新に関するキーを確認することで、アクティブでないかどうかが判別されます。

ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = APEX_040200;
CREATE TABLE ws_to_purge AS
 SELECT c.security_group_id, c.company_name, c.admin_email, c.request_date,
 SYSDATE last_updated_on, 'Y' ok_to_delete
   FROM wwv_flow_provision_company c
  WHERE
c.request_date <= to_date('20040628','YYYYMMDD') AND
     (  not exists
 (SELECT NULL /* Activity Log */
        FROM wwv_flow_activity_log l
       WHERE l.security_group_id = c.security_group_id
         AND l.time_stamp > to_date('20040610','YYYYMMDD'))
 )
    AND NOT EXISTS
     (SELECT NULL /* workspace applications */
        FROM wwv_flows f
       WHERE f.security_group_id = c.security_group_id
         AND f.last_updated_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'))
    AND NOT EXISTS
     (SELECT NULL /* Pages */
        FROM wwv_flow_steps s
       WHERE s.security_group_id = c.security_group_id
         AND s.last_updated_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'))
    AND NOT EXISTS
     (SELECT NULL /* Regions */
        FROM wwv_flow_page_plugs p
       WHERE p.security_group_id = c.security_group_id
         AND p.last_updated_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'))
    AND NOT EXISTS
     (SELECT NULL /* Items */
        FROM wwv_flow_step_items i
       WHERE i.security_group_id = c.security_group_id
         AND i.last_updated_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'))
    AND NOT EXISTS
     (SELECT NULL /* Templates */
        FROM wwv_flow_templates t
       WHERE t.security_group_id = c.security_group_id
         AND t.last_updated_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'))
    AND NOT EXISTS
     (SELECT NULL /* Files uploaded */
        FROM wwv_flow_file_objects$ o
       WHERE o.security_group_id = c.security_group_id
         AND o.created_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'))
    AND NOT EXISTS
     (SELECT NULL /* SQL Workshop history */
        FROM wwv_flow_sw_sql_cmds s
       WHERE s.security_group_id = c.security_group_id
         AND s.created_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'));

アクティブではないワークスペースを識別した後、それらを消去できます。次の2ステップの操作で、アクティブではないワークスペースを消去します。

  • まず、アクティブではない各ワークスペースに関連付けられているリソース(データベース・スキーマ、表領域およびデータファイル)を削除します。

  • 次に、アクティブではないワークスペースをOracle Application Expressから削除します。

2.7.1.3.2 サンプル・アプリケーションのみを持つワークスペースの表示

潜在的にアクティブでないワークスペースを識別するもう1つの方法は、「サンプル・アプリケーションのみを持つワークスペース」レポートを表示することです。

サンプル・アプリケーションのみを含んでいるレポートまたはワークスペースを表示するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「ワークスペース・レポート」で、「サンプル・アプリケーションのみを持つワークスペース」をクリックします。

    サンプル・アプリケーションのみを持つワークスペース・ページが表示されます。

    このページは、対話モード・レポートとして表示されます。レポートをカスタマイズするには、ページ上部にある検索バーを使用します。『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』の対話モード・レポートのカスタマイズに関するセクションを参照してください。

2.7.1.3.3 アクティブではないワークスペースに関連付けられているリソースの削除

アクティブではないワークスペースを1つの表で識別した後、それらを削除します。


注意:

アクティブではないワークスペースに関連付けられているスキーマ、表領域またはデータファイルを削除する前に、それらのリソースが他のワークスペースまたはアプリケーションで使用されていないことを確認してください。

アクティブではないワークスペースに関連付けられているリソースを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 識別したアクティブではないワークスペースが含まれている表をwwv_flow_company_schemasに結合して、削除するワークスペースで使用されているスキーマを識別します。

  2. アクティブではないワークスペースによって排他的に使用されているスキーマ、表領域およびデータファイルをデータベースから削除します。次のような問合せを実行して、削除するスキーマを識別できます。

    SELECT s.schema
      FROM ws_to_purge ws,
           wwv_flow_company_schemas s
    WHERE s.security_group_id = ws.security_group_id
       AND ws.ok_to_delete = 'Y';
    

2.7.1.3.4 アクティブではないワークスペースの削除

アクティブではないワークスペースに関連付けられているリソースを削除すると、そのワークスペースを削除できます。アクティブではないワークスペースは、Oracle Application Express管理サービス・アプリケーションを使用して手動で削除できます。また、次のPL/SQLの例に示すように、プログラムによって削除できます。

BEGIN 
     FOR c1 IN (SELECT security_group_id  
                 FROM ws_to_purge
                 WHERE ok_to_delete = 'Y')
     LOOP
         WWV_FLOW_PROVISIONING.TERMINATE_SERVICE_BY_SGID(c1.security_group_id);
     END LOOP;
 END;

2.7.2 ワークスペースのロック

インスタンス管理者は、セキュリティまたはパフォーマンスの問題に対処するために、ワークスペースをロックできます。ワークスペースのロックにより、ワークスペース内のすべてのワークスペース管理者、開発者およびユーザーのアカウントは即時にロックされます。また、ワークスペース内のすべてのアプリケーションのステータスが「使用不可」に変更されます。


警告:

ワークスペースのロックにより、ワークスペースへのアクセスは永続的にできなくなります。

ワークスペースをロックするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「ワークスペース・アクション」で、「ワークスペースのロック」をクリックします。

  4. 「ワークスペース」で、ロックするワークスペースを選択して、「次へ」をクリックします。

  5. アプリケーションおよびユーザーに関する情報を確認して、「ワークスペースのロック」をクリックします。

2.7.3 スキーマへのワークスペースの割当ての管理

ユーザーがOracle Application Expressにログインする場合、ワークスペースという作業用の共有領域にログインします。各ワークスペースに、複数のスキーマを関連付ける(マップする)ことができます。開発者は、ワークスペースをスキーマに関連付けることによって、次のことを実行できます。

  • そのスキーマ内のデータベース・オブジェクトと相互作用するアプリケーションの構築

  • そのスキーマ内での新しいデータベース・オブジェクトの作成

内容は次のとおりです。

2.7.3.1 開発環境でのスキーマおよびワークスペースの割当ての表示

インスタンス管理者は、ワークスペースとスキーマの割当ての管理ページに、既存のスキーマとワークスペースの割当てを表示できます。

既存のスキーマへのワークスペースの割当てを表示するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「ワークスペース・アクション」で、「ワークスペースとスキーマの割当ての管理」をクリックします。

    「ワークスペースとスキーマの割当ての管理」ページが表示され、関連付けられたスキーマと環境内のすべてのワークスペースが表示されます。

    このページは、対話モード・レポートとして表示されます。レポートをカスタマイズするには、ページ上部にある検索バーを使用します。『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』の対話モード・レポートのカスタマイズに関するセクションを参照してください。

2.7.3.2 ランタイム環境でのスキーマおよびワークスペースの割当ての表示

ランタイム環境で既存のスキーマへのワークスペースの割当てを表示するには、次の手順を実行します。

  1. SQL*Plusを起動して、SYSとしてOracle Application Expressがインストールされているデータベースに接続します。次に例を示します。

    • Windowsの場合:

      SYSTEM_DRIVE:\ sqlplus /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
      
    • UNIXおよびLinuxの場合:

      $ sqlplus /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
      
  2. 次の文を実行します。

    ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = APEX_040200
    
  3. 次の文を実行します。

    SELECT APEX_INSTANCE_ADMIN.GET_SCHEMAS(WORKSPACE_NAME) 
    FROM DUAL;
    

    ここで、WORKSPACE_NAMEはワークスペースの名前です。

2.7.3.3 既存のスキーマおよびワークスペースの割当ての編集

次の手順で、既存のスキーマとワークスペースの割当てを編集します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「ワークスペースの管理」で、「ワークスペースとスキーマの割当ての管理」をクリックします。

    ワークスペースとスキーマの割当ての管理ページが表示されます。

  4. 既存のスキーマへのワークスペースの割当てを編集するには次の手順を実行します。

    1. ワークスペース名を選択します。

      スキーマとワークスペースの割当ての編集ページが表示されます。

    2. 新しいワークスペースまたはスキーマを選択します。

    3. 「変更の適用」をクリックします。

2.7.3.4 追加スキーマとワークスペースとの関連付け

インスタンス管理者はその他の既存スキーマをワークスペースに関連付ける(マップする)ことができます。

2.7.3.4.1 完全開発環境での追加スキーマの関連付け

追加スキーマをワークスペースに関連付けるには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「ワークスペース・アクション」で、「ワークスペースとスキーマの割当ての管理」をクリックします。

    ワークスペースとスキーマの割当ての管理ページが表示されます。

  4. 「スキーマの追加」をクリックします。

    スキーマの追加ウィザードが表示されます。

  5. 「新規または既存のスキーマ」で、「既存」を選択し「次へ」をクリックします。

  6. 画面に表示される手順に従って、既存のスキーマをワークスペースに関連付けます。

  7. 新しいスキーマがワークスペースに追加されたことを検証するには次を実行します。

    1. Oracle Application Expressのワークスペースにログインします。

    2. 「ワークスペース」ホームページで、「ワークスペーススキーマ」リストを確認します。このリストには、現在このワークスペースに関連付けられているすべてのスキーマが表示されます。

2.7.3.4.2 ランタイム環境での追加スキーマの関連付け

ランタイム環境で追加スキーマをワークスペースに関連付けるには、次の手順を実行します。

  1. SQL*Plusを起動して、SYSとしてOracle Application Expressがインストールされているデータベースに接続します。次に例を示します。

    • Windowsの場合:

      SYSTEM_DRIVE:\ sqlplus /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
      
    • UNIXおよびLinuxの場合:

      $ sqlplus /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
      
  2. 次の文を実行します。

    ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = APEX_040200
    
  3. 次の文を実行します。

    BEGIN
    APEX_INSTANCE_ADMIN.ADD_SCHEMA(WORKSPACE_NAME, SCHEMA_NAME)
    END;
    

    各要素の意味は次のとおりです。

    • WORKSPACE_NAMEは、ワークスペースの名前です。

    • SCHEMA_NAMEは、スキーマの名前です。

2.7.3.5 ランタイム環境のワークスペースからのスキーマ・マッピングの削除

ランタイム環境でワークスペースからスキーマ・マッピングを削除するには、次の手順を実行します。

  1. SQL*Plusを起動して、SYSとしてOracle Application Expressがインストールされているデータベースに接続します。次に例を示します。

    • Windowsの場合:

      SYSTEM_DRIVE:\ sqlplus /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
      
    • UNIXおよびLinuxの場合:

      $ sqlplus /nolog
      SQL> CONNECT SYS as SYSDBA
      Enter password: SYS_password
      
  2. 次の文を実行します。

    ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = APEX_040200
    
  3. 次の文を実行します。

    BEGIN
    APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_SCHEMA(WORKSPACE_NAME, SCHEMA_NAME)
    END;
    

    各要素の意味は次のとおりです。

    • WORKSPACE_NAMEは、ワークスペースの名前です。

    • SCHEMA_NAMEは、スキーマの名前です。

2.7.3.6 新しいスキーマの作成

インスタンス管理者は新しいスキーマを作成し、それをワークスペースに関連付けることができます。

ワークスペースに新しいスキーマを作成するには次を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「ワークスペース・アクション」で、「ワークスペースとスキーマの割当ての管理」をクリックします。

    ワークスペースとスキーマの割当ての管理ページが表示されます。

  4. 「スキーマの追加」をクリックします。

    スキーマの追加ウィザードが表示されます。

  5. 「新規または既存のスキーマ」で、「新規」を選択し「次へ」をクリックします。

  6. 「ワークスペースの選択」では、新しいスキーマを関連付けるワークスペースを選択して「次へ」をクリックします。

  7. 「スキーマの指定」で次のようにします。

    1. スキーマ: 文字のみを使用した一意な名前を入力します。


      ヒント:

      新しいスキーマ名が一意かどうか検証するには、選択リストを開き、スキーマ名を検索します。

    2. パスワード: パスワードを大/小文字を区別して入力します。

    3. デフォルトの表領域: このスキーマで使用するデフォルト表領域を指定します。

    4. 一時表領域: このスキーマで使用する一時表領域を識別します。

    5. 「次へ」をクリックします。

  8. 情報を確認して「スキーマの追加」をクリックします。

  9. 新しいスキーマがワークスペースに追加されたことを検証するには次を実行します。

    1. Oracle Application Expressのワークスペースにログインします。

    2. 「ワークスペース」ホームページで、「ワークスペーススキーマ」リストを確認します。このリストには、このワークスペースに関連付けられているすべてのスキーマが表示されます。

2.7.4 コンポーネントの可用性の管理

インスタンス管理者は、Oracle Application Expressインスタンスで使用可能なコンポーネントを制御できます。構成可能なコンポーネントには、Webシート、SQLワークショップ、アプリケーション・ビルダーおよびチーム開発があります。

コンポーネントの可用性を構成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「ワークスペース・アクション」で、「コンポーネントの可用性の管理」をクリックします。

    コンポーネントの可用性ページが表示されます。

    このページは、対話モード・レポートとして表示されます。レポートをカスタマイズするには、ページ上部にある検索バーを使用します。『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』の対話モード・レポートのカスタマイズに関するセクションを参照してください。

  4. コンポーネントを有効または無効にするワークスペースを見つけます。

  5. ワークスペース名の横の「編集」アイコンをクリックします。

    ワークスペースの設定ページが表示されます。

  6. 「ワークスペースの設定」で、「はい」を選択してコンポーネントを有効にするか、「いいえ」を選択して無効にします。次のオプションがあります。

    • アプリケーション・ビルダーの有効化

    • SQLワークショップの有効化

    • SQLワークショップでのPL/SQL編集の有効化

    • チーム開発の有効化

  7. 「変更の適用」をクリックします。

2.7.4.1 ワークスペース・メッセージの定義

ワークスペースのホームページでメッセージを表示するには、「ワークスペース・メッセージ」を定義します。

ワークスペースメッセージを定義するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「ワークスペース・アクション」で、「コンポーネントの可用性の管理」をクリックします。

    コンポーネントの可用性ページが表示されます。

    このページは、対話モード・レポートとして表示されます。レポートをカスタマイズするには、ページ上部にある検索バーを使用します。『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』の対話モード・レポートのカスタマイズに関するセクションを参照してください。

  4. ワークスペース・メッセージを定義するワークスペースを見つけます。

  5. 「ワークスペース・メッセージ」の下の「メッセージ」フィールドにメッセージを入力します。表示の書式を設定するには、標準のHTMLタグを含めます。

  6. 「変更の適用」をクリックします。

2.7.5 ワークスペースの検索の実行

ワークスペースの検索を実行するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペース・タスク」で、「ワークスペースの検索」をクリックします。

    ワークスペースの検索ページが表示されます。

    このページは、対話モード・レポートとして表示されます。レポートをカスタマイズするには、ページ上部にある検索バーを使用します。『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』の対話モード・レポートのカスタマイズに関するセクションを参照してください。

  3. ワークスペースの詳細を表示するには、ワークスペース名をクリックします。「ワークスペースサマリー・レポートについて」を参照してください。

2.7.6 既存のワークスペースの表示

「既存のワークスペース」レポートを使用して、既存のワークスペースに関する対話モード・レポートを表示します。「既存のワークスペース」レポートから、ワークスペースの詳細の表示または編集が可能です。

「既存のワークスペース」レポートにアクセスするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「ワークスペースレポート」で、「既存のワークスペース」をクリックします。

    既存のワークスペース・ページが表示されます。

    このページは、対話モード・レポートとして表示されます。レポートをカスタマイズするには、ページ上部にある検索バーを使用します。『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』の対話モード・レポートのカスタマイズに関するセクションを参照してください。

  4. ワークスペース情報を編集するには、ワークスペース名の横の「編集」アイコンをクリックします。「ワークスペースの詳細の編集」を参照してください。

  5. ワークスペースの詳細を表示するには、ワークスペース名をクリックします。ワークスペース・サマリー・レポート。「ワークスペースサマリー・レポートについて」を参照してください。

2.7.7 ワークスペースの詳細の編集

ワークスペースの詳細を編集するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「ワークスペースレポート」で、「既存のワークスペース」をクリックします。

    「既存のワークスペース」レポートが表示されます。

  4. ワークスペースの詳細を編集するには、ワークスペース名の横の「編集」アイコンをクリックします。

    「ワークスペース情報の編集」ページが表示されます。

  5. 対象となる属性を編集します。

    特定の属性の詳細を表示するには、アイテム・ラベルをクリックします。ヘルプが使用できる場合、アイテム・ラベルの上にカーソルを置くとアイテム・ラベルは赤に変わり、カーソルは矢印と疑問符マークに変わります。

  6. 「変更の適用」をクリックします。

2.7.8 ワークスペースの詳細の表示

インスタンス管理者は、ワークスペースサマリー・レポートを表示することによって、ワークスペースの情報を表示できます。

ワークスペースの詳細を表示するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「ワークスペースレポート」で、「ワークスペースの詳細」をクリックします。

    ワークスペースの詳細ページが表示されます。

  4. ページ上部の「ワークスペース」リストから選択して、「設定」をクリックします。

    ワークスペース・サマリー・レポート・ページが表示されます。

    wrkspc_details.gifの説明が続きます
    wrkspc_details.gifの説明

    レポートの上部に次のボタンが表示されます。

    • 削除 - 現在のワークスペースを移動するには、「削除」をクリックします。

    • 編集 - ワークスペースの詳細を編集するには、「編集」をクリックします。

    • スキーマ割当て - ワークスペースのスキーマの割当てを管理するには、「スキーマ割当て」をクリックします。

    • ユーザーの管理 - 新規ユーザーを編集または作成するには、「ユーザーの管理」をクリックします。

    • 電子メール - このレポートを電子メールで送信するには、「電子メール」をクリックします。

2.7.8.1 ワークスペース・サマリー・レポートについて

ワークスペースサマリー・レポートは、次の主要セクションに分かれています。

  • ワークスペース。選択されたワークスペースに関する高度な情報が表示されます。

  • ワークスペース・スキーマ。スキーマ名と、デフォルトの表領域、付与される権限およびデータベース・ロール権限が表示されます。

    ユーザーがOracle Application Expressにログインする場合、ワークスペースという作業用の共有領域にログインします。各ワークスペースに、複数のスキーマを関連付けることができます。開発者は、ワークスペースをスキーマに関連付けることによって、スキーマ内のオブジェクトと相互作用するアプリケーションの構築、およびスキーマ内のデータベース・オブジェクトの作成が可能です。スキーマへのワークスペースの割当てを編集するには、「ワークスペースとスキーマの割当て」をクリックします。詳細は、「スキーマの管理」を参照してください。

  • データベース・アプリケーション。ワークスペース内のデータベース・アプリケーションの詳細がリストされます。

  • ワークスペースWebシート。ワークスペース内のWebシートの詳細がリストされます。

  • パッケージ・アプリケーション。ワークスペース内のパッケージ・アプリケーションがリストされます。

  • SQLワークショップ。SQLスクリプト、SQLスクリプト結果およびSQLコマンド履歴の数がリストされます。

  • チーム開発。機能、マイルストン、バグ、To Do、フィードバック・エントリ、ニュース・エントリおよびリンクの数がリストされます。

  • ワークスペース・アプリケーション・アクティビティ・サマリー。ワークスペースアプリケーションの統計の詳細が示されます。

他のセクションには、次のものがあります。

  • 最もアクティブな5アプリケーション

  • 開発者アクティビティ・サマリー

  • オブジェクト・タイプ別データベース・オブジェクト数

  • 行数別5上位表、スキーマによるレポート

2.7.9 ワークスペース・データベース権限の表示

インスタンス管理者は、ワークスペース・データベース権限ページで、ワークスペースデータベース権限のサマリーを表示できます。

ワークスペースデータベース権限を表示するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「ワークスペースレポート」で、「ワークスペースデータベース権限」をクリックします。

    ワークスペースデータベース権限ページが表示されます。

    このページは、対話モード・レポートとして表示されます。レポートをカスタマイズするには、ページ上部にある検索バーを使用します。『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』の対話モード・レポートのカスタマイズに関するセクションを参照してください。

  4. ワークスペースの詳細を表示するには、ワークスペース名をクリックします。

    「ワークスペース・サマリー」レポートが表示されます。「ワークスペースサマリー・レポートについて」を参照してください。

2.7.10 ワークスペース別のファイル・サイズおよびファイル数の表示

ワークスペース別のファイル・サイズおよびファイル数を表示するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「ワークスペース・レポート」で、「ファイルの使用状況の管理」をクリックします。

    ワークスペース別のファイルの使用状況ページが表示されます。

    このページは、対話モード・レポートとして表示されます。レポートをカスタマイズするには、ページ上部にある検索バーを使用します。『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』の対話モード・レポートのカスタマイズに関するセクションを参照してください。

2.7.11 ワークスペースのエクスポートおよびインポート

ワークスペースおよび関連付けられているすべてのユーザーを新規Oracle Application Expressインスタンスに移動するには、インスタンス管理者はワークスペースをエクスポートする必要があります。ワークスペースをエクスポートすると、Oracle Application Expressによってテキスト・ファイルが生成されます。このファイルには、ワークスペース、ワークスペース内のすべてのユーザーおよびワークスペース内のすべてのグループ(該当する場合)についての情報が含まれます。このファイルを使用して、別のOracle Application Expressインスタンスにワークスペースをインポートできます。

ワークスペースをエクスポートして、新しいデータベース・インスタンスにインポートすることで、開発者はアプリケーション・コンポーネントをインポートできます。したがって、最大限の機能を提供するために、新しい環境(本番、テストなど)の構築時に開発ワークスペースをインポートして、これらのワークスペースを作成することをお薦めします。

この方法ではワークスペース、ユーザーおよびグループのみがインポートされることに注意してください。このファイルに、次の情報は含まれません。

  • このワークスペースに関連付けられているスキーマ、またはそれらのスキーマ内のオブジェクト。

  • アプリケーション、イメージ、カスケード・スタイルシートおよび静的テキスト・ファイル。

これらのアイテムは個別にエクスポートする必要があります。


参照:

Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドの「アプリケーションのデプロイ」

内容は次のとおりです。

2.7.11.1 ワークスペースのエクスポート

ワークスペースをエクスポートするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「エクスポート/インポート」で、「ワークスペースのエクスポート」をクリックします。

  4. ワークスペースを選択して、「ワークスペースのエクスポート」をクリックします。

  5. 選択したワークスペースをエクスポートするには、「ファイルを保存」をクリックします。

  6. 画面に表示される手順に従います。

2.7.11.2 ワークスペースのインポート

ワークスペースをインポートするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「エクスポート/インポート」で、「ワークスペースのインポート」をクリックします。

  4. 「参照」をクリックし、ワークスペースのエクスポート・ファイルを選択し、「次へ」をクリックします。

  5. ワークスペースをインストールするには、「インストール」をクリックします。

  6. 画面に表示される手順に従います。

2.7.12 アプリケーション属性の表示

インスタンス管理者は、アプリケーション属性ページでワークスペース別にアプリケーションを表示できます。

アプリケーション属性ページを表示するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「アプリケーションの管理」で、「アプリケーション属性」をクリックします。

    アプリケーション属性ページが表示されます。

    このページは、対話モード・レポートとして表示されます。レポートをカスタマイズするには、ページ上部にある検索バーを使用します。『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』の対話モード・レポートのカスタマイズに関するセクションを参照してください。

2.7.13 デプロイ時のアプリケーションのビルド・ステータス設定の変更

各Oracle Application Expressアプリケーションには、ビルド・ステータスというアプリケーション・レベルの属性があります。この属性を使用して、他の開発者によってアプリケーションが変更されないようにできます。ビルド・ステータスには2つの設定があります。

  • アプリケーションの実行および構築: 開発者は、アプリケーションを実行および編集できます。

  • アプリケーションの実行のみ: 開発者は、アプリケーションの実行のみができます。

ビルド・ステータスを「アプリケーションの実行のみ」に設定することは、他の開発者によってアプリケーションが変更されないようにするために有効な方法です。

アプリケーションのビルド・ステータスは、次のようにして変更できます。

  • 開発者および管理者は、アプリケーションの編集ページでビルド・ステータス属性を変更できます。『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』の「可用性」を参照してください。

  • ワークスペース管理者は、現行のワークスペース内のアプリケーションのビルド・ステータスをアプリケーション・ビルド・ステータスの管理ページで変更できます。「複数のアプリケーションのビルド・ステータスの変更」を参照してください。

  • インスタンス管理者は、次のセクションで説明するように、ビルド・ステータス・ページでアプリケーションのビルド・ステータスを変更できます。

ビルド・ステータスをインスタンス管理者として変更するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「アプリケーションの管理」で、「ビルド・ステータス」をクリックします。

    ビルド・ステータス・ページが表示されます。

    このページは、対話モード・レポートとして表示されます。レポートをカスタマイズするには、ページ上部にある検索バーを使用します。『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』の対話モード・レポートのカスタマイズに関するセクションを参照してください。

  4. 該当するアプリケーションの横にある「編集」アイコンをクリックします。

    ビルド・ステータスの編集ページが表示されます。

  5. 代替ビルド・ステータスを選択して、「変更の適用」をクリックします。


ヒント:

デプロイ時に「アプリケーションの構築のみ」を選択した場合、この設定を変更する唯一の方法はOracle Application Express管理サービスのビルド・ステータス・ページで変更することです。

2.7.14 「解析対象スキーマ」レポートの表示

インスタンス管理者は「解析対象スキーマ」レポートを使用して、任意のワークスペースで各アプリケーションの現在の解析スキーマを識別することができます。この属性は、Application Expressが実行時にアプリケーションのSQLおよびPL/SQLコードを動的に実行したときに使用された権限を持つOracle Databaseスキーマを識別します。

「解析対象スキーマ」レポートを表示するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「アプリケーションの管理」で、「解析対象スキーマ」をクリックします。

    解析対象スキーマ・ページが表示されます。

    このページは、対話モード・レポートとして表示されます。レポートをカスタマイズするには、ページ上部にある検索バーを使用します。『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』の対話モード・レポートのカスタマイズに関するセクションを参照してください。