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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース4.2 for Oracle Database 12c
B71338-03
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11.3 ブレッドクラムの作成

ブレッドクラムを使用すると、階層的にナビゲートできます。ブレッドクラムは、テンプレートを使用して表示されるリンクの階層的なリストです。ブレッドクラムは、リンクのリストまたはブレッドクラム・パスとして表示できます。

内容は次のとおりです。

11.3.1 ブレッドクラムについて

ブレッドクラムは、アプリケーション内のどの部分が表示されているかを階層で示します。さらに、特定のブレッドクラムをクリックすると、すぐにページを表示できます。各ページの上部でナビゲーションの第2レベルとしてブレッドクラムを使用し、タブおよびリストなどの他のユーザー・インタフェース要素を補完します。

menu.gifの説明が続きます
図menu.gifの説明

11.3.2 ブレッドクラムの作成方法

ページの作成中にブレッドクラムを作成できます。または、ブレッドクラムの作成ウィザードを実行して手動で作成します。

内容は次のとおりです。

11.3.2.1 ページ作成中のブレッドクラムの作成

ページの作成中にブレッドクラムを作成するには、次のステップを実行します。

  1. ページの作成ウィザードを実行して、新規ページを追加します。「データベース・アプリケーションのページの管理」を参照してください。

    ウィザードの途中で、「ブレッドクラム」オプションが表示されます。このリストが表示される実際のページは、作成するページのタイプによって異なります。

  2. 「ブレッドクラム」リストで、ブレッドクラムを選択するか、または「- ページにブレッドクラム・リージョンを追加しない -」を選択します。

    ブレッドクラムを選択した場合、「ブレッドクラム・エントリの作成」フォームが表示されます。

    breadcrum_creage_pg.gifの説明が続きます
    図breadcrum_creage_pg.gifの説明

  3. 「エントリ名」にブレッドクラムの名前を入力します。

  4. 「親エントリ」で、次のようにします。

    • 親を指定するには、「親エントリの選択」リストから親ページを選択します。

    • このブレッドクラムに親がない場合は、「親ブレッドクラム・エントリなし」を選択します。

  5. 画面に表示されるステップに従います。

11.3.2.2 ブレッドクラムの手動作成

ブレッドクラムを手動で作成するには、次のように、アプリケーションの各ページにブレッドクラムを追加する必要があります。

  1. 共有コンポーネント・ページ、または「ページ定義」のどちらかから、ブレッドクラムの作成/編集ウィザードを実行することによりブレッドクラムを作成します。「共有コンポーネント・ページからのブレッドクラムの作成」および「「ページ定義」からのブレッドクラムの作成」を参照してください。

  2. エントリをブレッドクラムに追加します。「ブレッドクラム・エントリの追加」を参照してください。

  3. リージョンを作成して、ブレッドクラムをページに追加します。「ブレッドクラム・リージョンの追加」を参照してください。

11.3.2.2.1 共有コンポーネント・ページからのブレッドクラムの作成

共有コンポーネント・ページからブレッドクラムを作成するには、次のステップを実行します。

  1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

  2. アプリケーションを選択します。

  3. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

  4. 「ナビゲーション」で、「ブレッドクラム」をクリックします。

    ブレッドクラム・ページが表示されます。

  5. 「ブレッドクラムの作成」をクリックします。

  6. 名前を入力して、「作成」をクリックします。

  7. ブレッドクラム・エントリを追加します。「ブレッドクラム・エントリの追加」を参照してください。

11.3.2.2.2 ページ定義からのブレッドクラムの作成

ページ定義からブレッドクラムを作成するには、次のステップを実行します。

  1. 該当するページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。

  2. ブレッドクラムの作成ウィザードにアクセスします。

    • ツリー・ビュー: 「共有コンポーネント」で、「ブレッドクラム」を右クリックし、「作成」をクリックします。

    • コンポーネント・ビュー: 「共有コンポーネント」で、「作成」アイコンをクリックします。

      ブレッドクラム・ページが表示されます。

  3. 「共有コンポーネント」で、「ブレッドクラム」までスクロールし、「作成」をクリックします。

  4. 「作成」では、「ブレッドクラム」を選択し、「次へ」をクリックします。

  5. 名前を入力して、「作成」をクリックします。

  6. ブレッドクラム・エントリを追加します。「ブレッドクラム・エントリの追加」を参照してください。

11.3.2.2.3 ブレッドクラム・エントリの追加

ブレッドクラム・エントリを追加するには、次のステップを実行します。

  1. ブレッドクラム・ページにナビゲートします。

    1. 「ワークスペース」ホームページにナビゲートします。

    2. 「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

    3. アプリケーションを選択します。

    4. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    5. 「ナビゲーション」で、「ブレッドクラム」をクリックします。

      ブレッドクラム・ページが表示されます。

  2. エントリを追加するブレッドクラムを選択します。

  3. 「ブレッドクラム・エントリの作成」をクリックします。

  4. 「ブレッドクラム」で、ブレッドクラム・エントリが表示されるページを指定します。

  5. 「エントリ」で、次の項目を指定します。

    1. 順序: ブレッドクラム・エントリを表示する順序を指定します。これによって評価の順序が決まります。

    2. 親エントリ: このエントリの親を指定します。ブレッドクラムには、親IDを持たないアイテムとして識別されるルート・ノードが1つのみ必要です。

    3. 短縮名: (ブレッドクラム・テンプレートで参照される)このエントリの短縮名を指定します。

    4. 詳細な名前: (ブレッドクラム・テンプレートで参照される)このエントリの詳細な名前を指定します。

  6. 「ターゲット」で、ターゲットの場所を指定します。

    1. ターゲットは: 「このアプリケーションのページ」を選択します。

    2. ページ: ターゲット・ページ番号を指定します。

      「このページのページ区切りをリセット」を選択することもできます。このオプションを選択すると、ユーザーの新規問合せに合うデータの最初のセットにページが戻されます。

    3. リクエスト: 使用するリクエストを指定します。

    4. キャッシュのクリア: キャッシュをクリアするページ番号を指定します。

    5. セッション・ステートを設定するには(リストされたアイテムに値を与えます)、次のステップを実行します。

      • 「次のアイテムを設定」で、セッション・ステートを設定するアイテム名をカンマで区切って入力します。

      • 次の値を使用: 指定したアイテムの値をカンマで区切って入力します。

        静的な値または置換構文(&APP_ITEM_NAME.など)を指定できます。URLのf?p=に渡されるアイテム値にはコロン(:)を使用しないでください。また、バックスラッシュでアイテム値全体を囲んだ場合(\1234,56\など)を除いて、カンマも使用しないでください。

  7. ブレッドクラムを条件付きにするには、次のステップを実行します。

    1. 「条件タイプ」リストから選択します。

    2. 表示されるフィールドに式を入力します。

  8. 「認可」で、認可スキームを指定できます。

    この認可スキームは、このコンポーネントをレンダリングまたは処理するためにTRUEと評価される必要があります。

  9. 「構成」で、このコンポーネントのビルド・オプションを選択できます。

    ビルド・オプションは、アプリケーション内のコンポーネントが有効かどうかを判別する事前定義された設定です。

  10. 「ブレッドクラム・エントリの作成」をクリックします。

作成する各ブレッドクラム・エントリに対して、これらのステップを実行します。

11.3.2.2.4 ブレッドクラム・リージョンの追加

リージョンはページ上の領域で、コンテンツのコンテナとして機能します。ブレッドクラムおよびブレッドクラム・テンプレートを作成した後、リージョンを作成します。ブレッドクラム・リージョンを作成すると、ページにブレッドクラムを追加できます。


関連項目:

メニュー表示の変更方法については、「新しいテンプレートの作成」および「ブレッドクラム・テンプレート」を参照してください。

ブレッドクラム・リージョンを作成するには、次のステップを実行します。

  1. 該当するページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。

    • ツリー・ビュー: 「ページ・レンダリング」で、「リージョン」を右クリックし、「作成」をクリックします。

    • コンポーネント・ビュー: 「ページ・レンダリング」で、「作成」アイコンをクリックします。

      「リージョンの作成」ウィザードが表示されます。

  2. リージョン・タイプについて、「ブレッドクラム」を選択して「次へ」をクリックします。

  3. 「ブレッドクラム・コンテナ・リージョン」で、次のステップを実行します。

    1. リージョン・タイトル: リージョンのタイトルを入力します。

    2. リージョン・テンプレート: リージョン・テンプレートを選択します。

    3. 表示ポイント: 表示ポイントを選択します。

      リージョンは、位置(または表示ポイント)別に編成されています。リージョンの適切な位置を決定するには、懐中電灯アイコンをクリックします。グラフィカルな画面が表示されます。

    4. 順序: 順序の番号を入力します。これによって評価の順序が決まります。

    5. 「次へ」をクリックします。

  4. 「ブレッドクラム」で、次のステップを実行します。

    1. ブレッドクラム: このリージョンに関連付けるブレッドクラムを選択します。

    2. ブレッドクラム・テンプレート: テンプレートを選択します。

    3. 「次へ」をクリックします。

  5. ブレッドクラム・リージョンの情報を確認し、「次へ」をクリックします。

  6. 「終了」をクリックします。

ブレッドクラム・ナビゲーションを追加する各ページに対して、これらのステップを実行します。

11.3.2.2.5 動的ブレッドクラムの作成について

より詳細なコンテキストを表示するために、ブレッドクラムにセッション・ステートを含めて、ブレッドクラムを動的にすることができます。たとえば、アプリケーションのページに特定の会社への注文リストが表示される場合に、次のブレッドクラムを含めるとします。

Home > Orders > Orders for ACME Inc

この例で、ACME Incは、ユーザーが現在表示しているページおよびナビゲーション・パスも示しています。Application Expressエンジンによって、ACME Inc.のセッション・ステートの値が格納されます。

このタイプの動的メニューを作成するには、ブレッドクラムの短縮名または詳細な名前に、セッション・ステート・アイテムへの参照を含める必要があります。次に例を示します。

&COMPANY_NAME.

11.3.3 ブレッドクラムの編集

作成したブレッドクラムは、ブレッドクラム・ページで編集できます。

ブレッドクラムを編集するには、次のステップを実行します。

  1. ブレッドクラム・ページにナビゲートします。

    1. 「ワークスペース」ホームページにナビゲートします。

    2. 「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

    3. アプリケーションを選択します。

    4. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    5. 「ナビゲーション」で、「ブレッドクラム」を選択します。

      ブレッドクラム・ページが表示されます。

  2. ブレッドクラムを選択します。

  3. ブレッドクラム・エントリを選択します。

    作成/編集ページが表示されます。


    ヒント:

    デフォルトでは、ブレッドクラム・エントリ・ページは階層リストで表示されます。「タスク」リストで「表形式表示」または「階層表示」を選択することによって、階層表示と表形式表示を切り替えることができます。

  4. 対象となる属性を編集します。

    特定のアイテムの詳細は、アイテムのヘルプを参照してください。「フィールドレベル・ヘルプについて」を参照してください。

  5. (オプション)ページ右側にある「ブレッドクラム・エントリ」リストで、ページ名とタイトルとのブレッドクラムの同期化に関するオプションを選択できます。

    このオプションを選択することで、ページ名とブレッドクラムの変更が1ステップでできるようになります。ブレッドクラム名に指定した情報は、参照ページ名とタイトルの更新に使用されます。

  6. 「変更の適用」をクリックします。


関連項目:

「グリッド編集」

11.3.3.1 ナビゲーションの選択肢について

作成/編集ページは、「ブレッドクラム」、「エントリ」、「ターゲット」、「条件」、「認可」および「構成」というセクションに分かれています。

これらのセクションにアクセスするには、ページをスクロール・ダウンするか、ページ上部のナビゲーション・ボタンをクリックします。ページ上部のボタンを選択すると、選択されたセクションが表示され、その他のセクションはすべて一時的に非表示になります。ページのすべてのセクションを表示するには、「すべて表示」をクリックします。

11.3.4 ブレッドクラム・エントリの親の変更

エントリの親の変更ページの選択ブレッドクラム・エントリに新たな親を選択できます。

ブレッドクラム・エントリの親を変更するには、次のステップを実行します。

  1. ブレッドクラム・ページにナビゲートします。

    1. 「ワークスペース」ホームページにナビゲートします。

    2. 「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

    3. アプリケーションを選択します。

    4. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    5. 「ナビゲーション」で、「ブレッドクラム」を選択します。

      ブレッドクラム・ページが表示されます。

  2. ブレッドクラムを選択します。

    エントリ・ページが表示されます。

  3. 「タスク」リストから、「このブレッドクラム内におけるエントリの親の変更」をクリックします。

    エントリの親の変更ページが表示されます。

  4. ビューを編集またはフィルタを適用するためにナビゲーション・バーを使用するには、次のステップを実行します。

    • ブレッドクラム: 編集するブレッドクラムを指定して、「実行」をクリックします。

    • 開始: ブレッドクラム階層のサブセットの表示の制限を選択し、「実行」をクリックします。

  5. 「親の変更先」から、新たな親を選択します。

  6. 移動するブラッドクラム・エントリを選択し、「チェックしたエントリの親の変更」をクリックします。

11.3.5 未使用のブレッドクラム・エントリの削除

未使用のブレッドクラム・エントリを削除するには、次のステップを実行します。

  1. ブレッドクラム・ページにナビゲートします。

    1. 「ワークスペース」ホームページにナビゲートします。

    2. 「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

    3. アプリケーションを選択します。

    4. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    5. 「ナビゲーション」で、「ブレッドクラム」を選択します。

      ブレッドクラム・ページが表示されます。

  2. ブレッドクラムを選択します。

    ブレッドクラム・エントリ・ページが表示されます。

  3. 「タスク」リストで、「未使用のブレッドクラム・エントリの削除」をクリックします。

    削除ページが表示されます。

  4. 削除するエントリを選択し、「チェックした項目の削除」をクリックします。

11.3.6 ブレッドクラム・レポートへのアクセス

ブレッドクラム・ページ上部の該当するタブをクリックして、「ブレッドクラム階層」、「ブレッドクラムのグリッド編集」、「ブレッドクラムの例外」、「ブレッドクラムの使用状況」および「ブレッドクラム履歴」レポートを表示できます。


注意:

これらのレポートが表示されるのは、ブレッドクラムを作成した後のみです。

ブレッドクラム・レポートを表示するには、次のステップを実行します。

  1. ブレッドクラム・ページにナビゲートします。

    1. 「ワークスペース」ホームページにナビゲートします。

    2. 「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

    3. アプリケーションを選択します。

    4. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    5. 「ナビゲーション」で、「ブレッドクラム」を選択します。

      ブレッドクラム・ページが表示されます。

  2. 該当するタブをクリックします。

    • 階層

    • グリッド編集

    • 例外

    • 使用状況

    • 履歴

ページの外観は、ページ上部にある検索バーを使用して変更できます。「対話モード・レポートのカスタマイズ」を参照してください。

詳細は、次に続くセクションを参照してください。

11.3.6.1 階層

「階層」をクリックすると、ブレッドクラムがページおよび階層別に表示されます。ページにリンクするにはページ番号をクリックします。

11.3.6.2 グリッド編集

「グリッド編集」をクリックすると、一度にすべてのブラッドクラム名を編集できます。ページにリンクするにはページ番号をクリックします。

11.3.6.3 例外

「例外」をクリックすると、例外ページが表示されます。

11.3.6.4 「使用状況」レポート

「使用状況」をクリックすると、ブレッドクラム・レポートにアクセスできます。このレポートには、ブレッドクラムがページごとに表示されます。ページ番号をクリックして、特定のページに進みます。

11.3.6.5 「履歴」レポート

「履歴」をクリックすると、ブレッドクラムの履歴レポートにアクセスできます。このレポートには、ブレッドクラムの最近の変更が示されます。