プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Databaseインストレーション・ガイド
12cリリース1 (12.1) for Microsoft Windows
B72973-09
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

1 Oracle Databaseインストールのチェックリスト

次のチェックリストは、インストール前の必要な手順のリストを示しています。

スタンドアロン・サーバー用のOracle DatabaseまたはOracle Grid Infrastructureのインストールを開始する前に、これらのチェックリストを使用して作業を調整し、システムおよび記憶域の準備と構成作業がすべて完了していることを確認してください。

1.1 Oracle Databaseインストールのハードウェアのチェックリスト

すべてのインストールで次のハードウェア・チェックリストを確認します。

表1-1 Oracle Databaseのサーバー・ハードウェアのチェックリスト

チェック 作業

サーバーの構造およびアーキテクチャ

サーバーの構造とアーキテクチャを確認します。

サーバーの構造、モデル、コア・アーキテクチャ、およびホスト・バス・アダプタが、スタンドアロン・サーバー用のOracle DatabaseまたはOracle Grid Infrastructureで実行できるようにサポートされていることを確認します。

サーバー表示カード

表示およびネットワーク設定を確認します。

  • サーバーのディスプレイ・カードには、1024 x 768以上の解像度が必要です。

  • サーバーはネットワークに接続し、ディスプレイ・モニターとDVDドライブも必要です。

Oracleソフトウェアへのローカル・ディスク領域の割当て

Oracleソフトウェアにローカル・ディスク領域を割り当てます。

  • インストールしようとしているOracle Databaseのエディションに基づいて、サーバーは表3-2にリストされているディスク領域要件を満たす必要があります。

  • スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureのインストールには、4.5 GB以上のディスク領域が必要です。

最少RAM

ランダム・アクセス・メモリー(RAM)の要件:

  • Oracle Databaseのインストールには、4 GB以上のRAMが必要です。表3-1を参照してください。

  • Oracle Databaseをインストール予定のインストールを含むスタンドアロン・サーバーに対する、Oracle Grid Infrastructureの4GB以上のRAM。

一時ファイル・システムに割り当てられたディスク領域

一時ディスク領域の割当ての要件:

500MB以上を%TEMP%に割り当てます。

ストレージ・ハードウェア

ストレージ・ハードウェアを確認します。

ストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)またはネットワーク・アタッチ・ストレージ(NAS)が必要です。


1.2 Oracle Databaseインストールのオペレーティング・システムのチェックリスト

すべてのインストールで次のソフトウェア・チェックリストを確認します。

表1-2 Oracle Databaseのオペレーティング・システムのチェックリスト

チェック 作業

オペレーティング・システムの一般的な要件

オペレーティング・システム: 表3-3に記載されているサポート対象のリリースのリストでサポートされています。


1.3 Oracle DatabaseインストールのOracleユーザー環境構成のチェックリスト

すべてのインストールで次のユーザー環境チェックリストを確認します。

表1-3 Oracle Databaseのユーザー環境構成

チェック 作業

グループおよびユーザー

グループおよびユーザーを作成します

実行するデプロイメントの種類に応じて作成が必要なグループとユーザーの詳細は、「必要なオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成」を参照してください。Oracleインストール・ユーザーの要件は、Oracleホーム・ユーザーの要件とは異なります。ユーザー名には、ASCII文字のみを使用する必要があります。

ソフトウェア・バイナリのマウント・ポイント・パス

ソフトウェア実行ファイルのマウント・ポイント・パスを作成します

付録「Optimal Flexible Architecture」に記載されている、Optimal Flexible Architecture構成のガイドラインに従うことをお薦めします。

Oracleソフトウェア環境変数の設定を解除します。

Oracleソフトウェア環境変数の設定を解除します。

システムに既存のインストール環境があり、同じユーザー・アカウントを使用して今回のインストールを行う場合は、ORACLE_HOME、ORACLE_BASE、ORACLE_SIDおよびTNS_ADMINの環境変数と、Oracleソフトウェア・ホームに接続されているOracleインストール・ユーザーに対して設定されたその他の環境変数の設定を削除します。

DatabaseホームがASCII文字のみを使用することの確認

Databaseホーム(Oracle Databaseに対して選択するOracleホーム・パス)にASCII文字のみが使用されていることを確認してください

この制限には、ホームのパスによってはデフォルト名に使用されるOracleインストール・ユーザー名に加えて、パスに選択する可能性があるその他のディレクトリ名も含まれます。


1.4 Oracle Databaseインストールのストレージおよびリカバリのチェックリスト

すべてのインストールで次の記憶域構成作業のチェックリストを確認します。

表1-4 Oracle Databaseのストレージ構成のチェック

チェック 作業

データベース・ファイル記憶域オプションの選択

データベース記憶域オプションを決定します。

データベースのインストール時には、データベース・ファイルについて次の記憶域オプションのいずれか1つを指定する必要があります。

  • ファイルシステム

    Oracle Database Configuration Assistant (Oracle DBCA)により、コンピュータにマウントされたファイル・システムのディレクトリにデータベース・ファイルが作成されます。オペレーティング・システムまたはOracleソフトウェアで使用されるファイル・システムとは異なるファイル・システムを選択することをお薦めします。次のいずれのファイル・システムも選択できます。

    - システムに物理的に接続されているディスク上のファイル・システム

    - 論理ボリューム管理(LVM)ボリュームまたはRedundant Array of Independent Disks (RAID)デバイス上のファイル・システム

    - 動作保証されているネットワーク接続ストレージ(NAS)デバイスからマウントされたネットワーク・ファイル・システム(NFS)。

  • Oracle Automatic Storage Management(Oracle ASM)

    Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)は、Oracle Grid Infrastructureのインストールの一部としてインストールされます。Oracle ASMを使用する場合は、データベースのインストールおよび作成を行う前にOracle Grid Infrastructureをインストールする必要があります。

「データベース記憶域オプション」を参照してください。

リカバリ計画の決定

リカバリを有効にするかどうかを決定します。

データベースのインストール時にリカバリの有効化を決定した場合は、次のオプションのいずれかを選択します。

  • ファイルシステム:Oracle Universal Installerで高速リカバリ領域の場所を構成するオプションが示されます。

  • Oracle Automatic Storage Management: このオプションでは、Oracle Databaseファイルとリカバリ・ファイルに同じディスク・グループのみを使用できます。

「Oracle Automatic Storage Managementの記憶域要件の指定」「高速リカバリ領域ディスク・グループの作成」を参照してください。


1.5 単一インスタンスOracle DatabaseインストールのOUIチェックリスト

単一インスタンス・データベースのインストールの場合は、Oracle Universal Installer (OUI) を起動する前に、次の作業チェックリストを確認してください。

表1-5 OUIを起動する前のOracle Databaseのチェック

チェック 作業

Oracle Grid Infrastructureがインストールされているかどうかの確認

Oracle Grid Infrastructureが存在するかどうかの確認

Oracle ASMまたはOracle Restartを使用する場合は、データベースのインストールおよび作成を行う前にスタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureをインストールする必要があります。そうでない場合は、データベースを手動でOracle Restartに登録する必要があります。

実行中のOracleプロセスの確認

実行中のOracleプロセスの確認と、必要な場合の停止

  • Oracle ASMを使用していないスタンドアロンのデータベースの場合: Oracle Grid Infrastructureのインストールの間、データベースを停止する必要はありません。

  • Oracle ASMを使用するスタンドアロンのデータベースの場合: 既存のOracle ASMインスタンスを停止します。Oracle ASMインスタンスは、インストール中に再起動されます。

「既存のOracleサービスの停止」を参照してください。

ロケールの設定(必要な場合)

他の言語のインストールが必要かどうかの決定

インストール中に、ユーザー・インタフェースのテキストをデフォルト(英語)以外の言語に翻訳するかどうかを選択します。オペレーティング・システムの言語セットがインストーラでサポートされていない場合、インストーラは、デフォルトでは英語で実行されます。

キャラクタ・セットおよび言語構成の詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。

Oracleデータベース管理ツールの決定

管理オプションの決定

デフォルトでは、Oracle Database 12cはOracle Enterprise Manager Database Expressによって管理されます。

ただし、Oracle Management Agentがすでに存在し、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用して一元的にデータベースを管理する場合には、次の情報を確保してデータベースのインストール中に入力します。

  • OMSホスト

  • OMSポート

  • EM管理ユーザー名

  • EM管理パスワード

関連項目:

  • EM Expressの構成の詳細は、『Oracle Database 2日でデータベース管理者』

  • Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用してターゲットを検出する方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』

メモリー割当ておよび自動メモリー管理機能の確認

メモリー割当ての検討および自動メモリー管理

自動メモリー管理は、データベースのインストール中でもインストール後でも有効化できます。インストール後に自動メモリー管理を有効にする場合は、データベースを停止して再起動する必要があります。

自動メモリー管理を使用すると、Oracle Databaseインスタンスにより、メモリーが自動的に管理およびチューニングされます。自動メモリー管理により、メモリー・ターゲットを選択すると、メモリーはインスタンスによってシステム・グローバル領域(SGA)とインスタンス・プログラム・グローバル領域(PGA)の間で自動的に配分されます。メモリー要件の変化に応じて、メモリーはインスタンスによってSGAとインスタンスPGAの間で動的に再配分されます。

関連項目: 『Oracle Database管理者ガイド』


1.6 Oracle Databaseインストールの計画のチェックリスト

すべてのインストールで次の一般的な作業のチェックリストを確認します。

表1-6 Oracle Databaseの推奨計画のチェック

チェック 作業

リリース・ノートの確認

リリース・ノートの確認:

ライセンス情報の確認

ライセンス情報の確認

メディア・パック内のインストール・メディアには多数のOracleコンポーネントが含まれていますが、使用できるのは、ライセンスを購入したコンポーネントのみです。

Oracleサポート・サービスでは、ライセンスを購入していないコンポーネントに対するサポートは提供していません。

『Oracle Databaseライセンス情報』を参照してください。

My Oracle Supportアカウント情報の取得

My Oracle Support情報の取得

セキュリティ・アップデートの構成、ソフトウェア更新のダウンロード、資格証明の確認などインストール関連の各種の作業を実行するには、My Oracle Supportのユーザー名とパスワードが必要になります。

My Oracle SupportのWebサイトには、次からアクセスできます。

https://support.oracle.com/

My Oracle Supportの動作保証マトリックスの確認

My Oracle Supportの動作保証マトリックスの確認

このマニュアルの発行後にプラットフォームおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアの新しいバージョンが動作保証されている場合があるため、My Oracle SupportのWebサイトの動作保証マトリックスで、動作保証済のハードウェア・プラットフォームおよびオペレーティング・システムのバージョンの最新リストを参照してください。

https://support.oracle.com/

My Oracle Supportを使用するには、オンライン登録する必要があります。ログイン後、メニュー・オプションから「動作保証」タブを選択します。「動作保証」ページで、「動作保証検索」オプションを使用して、製品、リリースおよびプラットフォームで検索します。製品デリバリやライフタイム・サポートなどの、動作保証クイック・リンクのオプションを使用して検索することもできます。

OUIインストール・チュートリアルの確認

Oracle Universal Installerインストール・チュートリアルを確認します

手順を追った次のインストール・チュートリアルを確認し、OUIのインストール・オプションについて理解してください。

https://apex.oracle.com/pls/apex/f?p=44785:24:0::NO:24:P24_CONTENT_ID,P24_PREV_PAGE:6281,1

注意: また、「サマリー」画面までOUIを実行し、確認用のレスポンス・ファイルを保存することも、インストールを取り消して後で実行することもできます。